P「え?音無しさんが結婚?!!」
社長「ああ……」
社長「何分急な話でね。式まで時間がないんだが……」
P「あ、相手は、相手はどんな人なんですか?」
社長「……」
社長「黒井だよ」
_, ,_
( ;∀;)
( ∪ ∪
と__)__)旦~~
P「……は……?」
社長「結婚相手は、961プロの黒井だ」
P「そ、そんな……」
P「な、何か事情があるんですか?弱みを握られて脅されてるとか!」
社長「……まあ落ち着きなさい」
社長「事情があると言えばあるが、
君が考えているような事情では無いよ」
社長「詳しいことは、本人に聞きたまえ」
小鳥さんスレか
俺得
P「音無しさん!!」
小鳥「はい?」
P「結婚するって本当ですか?!」
小鳥「あ…… 社長から聞いたんですね?」
P「よりにもよって黒井社長だなんて……」
P「何か脅されてるんじゃないかって、俺心配で……」
小鳥「……」
小鳥「何も心配いりませんよ。私は、あの人がちゃんと好きで
結婚するんですから」
たまにはクロちゃんも幸せになってもいいよね
社長「そうか……。そう言っていたか……」
P「何か知っているなら教えてください!!」
社長「……私の口からは言えない」
社長「個人的な事情だし、本人の希望でもある」
P「そんな!!」
社長「……音無君は、一か月後に退社する」
社長「式と同時にね」
P「……」
P「そうですか」
―次の日―
律子「た、大変ですよ!!」
P「?」
伊織「どうしたのよ?」
律子「黒井社長、退陣ですって。961プロもどこかに事業譲渡するって」
P「な?!」
伊織「まあ確かにびっくりね……」
P「いや……、黒井社長とな……、小鳥さん……」
P「結婚するんだ」
律子「え?」
伊織「えーーーーー!!!!」
律子「そ、そんな話、全然……」
伊織「そ、そうすると……」
伊織「961プロ辞めるのも、黒井社長なりのけじめってとこかしら」
P「……」
律子「いろいろあったものね、961プロとは……」
P(俺は、まだ納得できない)
律子「この話……、みんなに知らせても……?」
P「わからん。本人に聞いてくれ」
伊織「……ええ」
伊織「……アンタ、大丈夫?」
P「ああ」
小鳥「ばれちゃいましたか……」
律子「やっぱり本当なんですね」
小鳥「でも、寿退職もするので、いずれはみんなに教えることになってたから」
伊織「や、辞めちゃうの?」
小鳥「……ええ」
しえ
スレタイが速報っぽい
律子「別に辞めなくても……」
小鳥「ごめんなさい。私の希望だから」
伊織「まあ、人一倍お嫁さんに憧れてたから、しょうがないわね」
小鳥「そうなのよー、えへへ」
伊織「いきなりでびっくりしたけど、おめでたいことね
送別会は盛大にやってあげるわ」
小鳥「えー!!そんな……悪いわねえ……ぴへへ……」
伊織「顔がニヤついてるわよ」
律子「あれ?プロデューサーは?」
―961プロ―
黒井「君か……」
P「まずは、退任おめでとうございます」
黒井「花束まで用意して、嫌味な男だな君は」
P「それはどうも」
P「では、本題に入りたいのですが」
黒井「結婚の話かね?」
P「……」
P「本当に、音無さんを愛していて、結婚するんですか?」
P「また妙な手段を使っているんじゃないでしょうね?」
黒井「……君に答える必要はないと思うがね」
P「答えてください!!」
黒井「……」
黒井「ああ、私は彼女を愛していて結婚する」
黒井「これでいいかね?」
P「……本当でしょうね?」
黒井「……これをやろう」ピラッ
P「何ですか?」
黒井「私たちの新居の住所だ。いつでも来たまえ」
黒井「765プロのアイドルを連れてな」
黒井「確かめるといい、私の話が本当なのか」
P「……そうさせてもらいます」
黒井「まだ何か用があるのかね?」
P「いえ。お邪魔いたしました」
黒井「これで……君は本当にいいのか……?」
―送別会 765プロ―
伊織「だから大きな会場借り切ろうって言ったじゃない!」
真「わー!飾り付けが崩れたー!!」
小鳥「な、なんだかごめんなさい」
社長「はっはっは、いいんだよ」
千早「社長、キビキビ動いてください」
やよい「お料理できましたー」
P「お、ご苦労様」
春香「じゃあ、そろそろ始めますか!!」
「「「小鳥さん!!ご結婚おめでとうございます!!」」」
小鳥「みんな……ありがとう……」
小鳥「今回の結婚は、いろいろと確執がある黒井さんが相手だから、
お祝いしてもらえるかどうか不安だったの」
美希「でも、黒井社長、社長辞めるんだよね?」
あずさ「男らしい決断だって思います~」
小鳥「……本当にありがとう……」
小鳥「私、幸せになります!!」
真美「でも、ピヨちゃんまで辞めちゃうのは悲しいかも」
亜美「そうだよそうだよ~」
響「うぎゃー!!辞めないでよー!!」
小鳥「みんな、ありがとう。ごめんね」
雪歩「でも、すっごい歳の差カップルですぅ」
貴音「しかし、愛があれば歳の差などと……」
小鳥「いやー、まさか、私もこんなことになるとは……」
やよい「うっうー!年上のほうがいいと思いますー!」
春香「そう、そうだよやよい!いいこと言った!!」
律子「……」
P「……」
50歳そこらと2X歳か…
ゴクリ
―送別会後―
社長「じゃあ、君たちも遅くならないように帰るんだよ」
小鳥「はい」
P「ええ。もう少し片づけたらすぐ帰ります」
社長「それじゃあまた明日」
バタン
P「……」
P「音無さん……、いや、小鳥さん」
P「俺、まだ納得できないです」
小鳥「え?」
P「今から考え直すわけにはいきませんか?」
小鳥「それは……」
P「小鳥さん!俺、小鳥さんのこと……!」
小鳥「それ以上……言わないで下さい……」
P「くっ……」
小鳥「ごめんなさい。私、あの人を愛してるんです」
P「……」
P「小鳥さん」
P「辛くなったら、いつでも帰ってきてくださいね」
―しばらくして―
律子「小鳥さんの写真出来たわよー!」
亜美「わー見せて見せて!」
真美「ウエディングドレスだー!!すごーい!」
やよい「小鳥さん、すっごく綺麗ですー!!」
あずさ「本当、綺麗……」
あずさ(でも、披露宴もやらずに式だけ挙げるなんて……)
あずさ(小鳥さん、結婚願望強かったのに……)
あずさ(何かあったのかしら?)
P「お、写真出来たのか?見せてくれ」
タイトルがすごいキモイんだけど、これ系のタイトルでSSスレ立ててるの同一人物?
―某県某所 新居―
黒井「調子はどうだい?」
小鳥「ええ、とってもいいですよ。やっぱりいいお医者様ですね」
黒井「それは良かった。……辛くなったら、すぐに言いたまえ」
小鳥「はい。それと……」
黒井「何だね?私に出来ることなら何でも言いなさい」
小鳥「話しかけるときは、ことりって呼んでください」
黒井「なっ!!!そ、それは……」
小鳥「あら、聞いてくれないんですか?」
黒井「わ、分かったよ……、こ、小鳥」
黒ちゃんがデレた…だと?
>>25
某フジテレビのドラマがタイトルの元ネタ。他の人は知らん
黒井貴様アアアアアアアアアアアアアアア
―しばらく後―
黒井「小鳥、今日の調子はどうだい?」
小鳥「ええ、今日は随分いいです」
黒井「それは良かった」
黒井「今日は、ちょっとした客が来る」
小鳥「?」
やよい「うっうー!お邪魔しまーす!!」
春香「お、お邪魔しまーす」
P「どうも、こんにちは」
P「お、俺達が一番乗りか」
小鳥「ど、どうして……?」
黒井「私が、ここの住所を伝えておいた」
P「今、9月じゃないですか」
小鳥「9月……?あ……!!」
春香「お誕生日、おめでとうございまーす!!」
小鳥「ピヨ!なんてこと……!
もう誕生日がやってくるのを恨まなくてもいいのね?」
やよい「はいー?」
P「もうじき、みんな来ます」
小鳥「……みんな……」
春香「あー、な、泣かないで下さいよう」
小鳥「ごめんなさい……、でも、嬉しくてえ!」
黒井「……良かったな」
小鳥「うっ……ぐすっ……話しかけるときは」
黒井「こ、小鳥、良かったな」
春香(なんと)
やよい(尻にしいてますー!!)
年齢も近いしお似合いだね(ニッコリ)
響「はいさーい!!ピヨ子ー!元気かー?」
貴音「本日はご機嫌麗しゅう……」
亜美真美「もう少し挨拶を統一しようよー」
千早「こんにちは」
美希「久々なんだから、もう少し明るく挨拶してもいいの」
律子「美希、やめときなさい」
真「ごめんなさい、撮影押しちゃって」
雪歩「徹夜になっちゃいましてー」
伊織「私がいなかったら、こんな時間に着いてないわよ
まったくもう」
春香「お料理作る人ー!!」
やよい「はーい!!」
雪歩「あ……材料足りないかもですぅ……」
黒井「なら、買い出しに私が車を出そう」
真「え?い、いいんですか?」
黒井「ああ」
P「すいません。では、ご一緒しますよ」
響「料理しない人は飾り付けさー!!」
―車中―
黒井「……」
P「……」
黒井「ありがとう」
P「え?」
黒井「小鳥のあんなに嬉しそうな顔は久しぶりだ」
P「そうですか……」
黒井「ありがとう……」
ピヨちゃんが幸せならいいよ
P「……」
黒井「……」
P「あ、あずささんだ」
黒井「ん?」
P「おーい!あずささーん!!」
あずさ「あらあら~。良かったわ~」
黒井「な!ここは家とは反対側だぞ!!」
P「まあいつものことです」
黒井「仕方ない。乗りたまえ」
あずさ「ありがとうございます~」
P「あ、お酒、持ってきてますね」
あずさ「うふふ~」
―宴―
小鳥「う、凄い数の蝋燭ピヨ……」
P「そりゃそうです。だって、黒井サンの分も立ててますから」
黒井「……はあ?」
律子「あれ?黒井社長、誕生日ですよね?」
黒井「そ、それはそうだが……、べ、別に私は祝わんでいい!!」
亜美「まあまあ」
真美「そう照れずに~」
黒井「べ、別に照れてなどいない!!」
やよい「はーい、では、小鳥さんの隣に座ってくださーい!!」
黒井「ぐ……」
小鳥「あはは……」
―宴の後―
律子「いやー、大勢で押しかけちゃってすいません」
小鳥「いいのよ。すっごくたのしかったから」
やよい「ほら、亜美、真美、おきなさーい!!」
亜美「うあうあ~、もう少し寝かせてー」
真美「眠いよー」
伊織「そりゃ、あれだけ騒いでればそうでしょうね」
響「今日は楽しかったさー。また来年も来ていいか?」
小鳥「来年……」
黒井「ああ、来年もまた来るといい」
貴音「それはそれは……楽しみです」
あずさ「……」
P「じゃあ皆、帰りは一緒に帰るぞ。それでは失礼します」
―それからしばらく後 葬儀会場―
P「まさか……」
黒井「来たか……」
P「この度は……」
黒井「ああ」
P「何で……、何でですか!!」
P「小鳥さんは幸せだって、そう思ってたのに!!」
黒井「黙っていて、悪かったな」
黒井「小鳥の希望でね……」
黒井「手紙を預かってる。高木の奴にはもう渡した。これは君の分だ」
なん…だと…
えっ
―小鳥さんの手紙 抜粋―
「これを読まれているときは、さぞびっくりされているでしょう」
「この手紙は、私が亡くなってから渡すよう伝えてますから」
「まず、黙っていてごめんなさい」
「私は、病気で、余命宣告されていました」
「そんな時、私がいつも歌っていたバーで、倒れてしまったんです」
「そこで、介抱してくれたのがあの人、黒井 崇男さんでした」
「そこでお付き合いを始めて……」
「崇男さんは、私の病気のこともわかっていて、プロポーズしてくれました」
「事務所のみんなに、余計な心配をかけたくなかったから」
「社長以外には何も伝えずに過ごしていました」
クロちゃん良いヤツ過ぎる
ベッタベタ
黒ちゃんおっとなー
「崇男さんは、私のために仕事も辞めると言ってくれて」
「新居も、買ってくれました」
「あそこのすぐ近くには、有名な緩和ケアの病院があるんです」
「崇男さんはずっと寄り添ってくれて」
「崇男さんと過ごして」
「私は幸せでした」
「それから、みんなが来てくれた、誕生日パーティー」
「私の一生の思い出です」
「ありがとう、みんな」
「ありがとう、プロデューサーさん」
別にせいにはしてないだろ
そんなこと言ってるお前が一番寒いぞ
外野に反応せずにそのまま投下してりゃいいものを
―葬儀の後―
黒井「……終わったか……」
黒井「……」
黒井「小鳥……」
黒井「不思議と、涙は出ないんだな……」
―さらに一年後 黒井宅―
黒井「……」
黒井「もう9月か……」
黒井「命日が近いな……」
黒井「墓参りに行かんとな」
黒井「……」
ピンポーン
黒井「誰だね、全く」
ガチャ
黒井「新聞はいらんぞ」
P「どうも、こんにちは」
黒井「……え?」
やよい「こんにちはー」
黒井「どうして……」
っていうか黒井もピヨちゃんも死ぬほど気持ち悪い話だろこれ
P「もう9月じゃないですか」
やよい「……小鳥さんの、お誕生日と命日が、そろそろかなーって」
黒井「あ、ああ、そうか。それはよく来てくれた」
P「それと」
やよい「黒井さんのお誕生日も、そろそろですよね」
黒井「は?」
やよい「お祝いにも、来ましたー」
話の都合で殺された感がすごい
P「急におしかけてすいません」
P「あと、みんなこれから来ます」
黒井「……765プロの面々か」
P「ええ」
黒井「……」
黒井「……そうか」
春香「えーっと、確かネギがー」
やよい「それはたしかこっちにー」
千早「料理酒は?」
あずさ「こっちに用意してあるわー」
黒井「賑やかだな……」
P「すいません」
黒井「いや……、きっと小鳥も喜んでるさ」
黒井(そうだろう?小鳥)
P「その後、毎年9月に黒井サンの家に集まるのが恒例になった」
P「黒井サンにとっては随分迷惑な話だったと思うが」
P「とにかく、この集まりは、アイドルがどれほど忙しくなっても続いた」
黒井「すまない、小鳥の話を聞かせてくれないか?」
律子「え、ええ。小鳥さんはですねー」
P「こんな風に、小鳥さんの話を一日するのが常だった」
本家もモバイルもアイマス知らなくてキャラだけ知ってるにはかだけど
黒井社長何で毛嫌いされてんの?
別に毛嫌いなんてされてないけど
―6回目―
黒井「……君か。よく来たな」
P「今日は、俺一人なんです」
黒井「そ、そうか。まあ全員忙しいだろう」
P「いえ、今日はお話が合って参りました」
P「仕事の話です」
確執って
なんかあったのかと
黒井「仕事……?」
黒井「そういえば、君は765プロの統括をしているらしいな」
黒井「若いのになかなかの手腕じゃないか」
P「実は、俺、独立しようと思ってます」
黒井「ほう……?」
P「今まで、ずっと実力と、コネと、お金を貯めてました」
黒井「それが今揃ったと」
P「ええ。ですが、一つ足りないものがあります」
P「黒井サン、あなたです」
黒井「……私に、芸能界に復帰しろと?」
P「俺は、現場でなら、トップアイドルを育てる自信があります」
P「ですが、それは現場に専念してこそです」
P「俺が現場に専念できるよう、力を貸してください」
黒井「なるほど。私に事務方を統括しろと」
P「平たく言うと、そうなります」
黒井「しかし、私はもう何年も芸能界で仕事をしていない」
黒井「それに……」
黒井「言いにくいが、私がもう一度あのころのような厳しさを
持てるとは思えない」
黒井「君の期待には応えられそうもない」
P「いいえ」
P「今の黒井サンなら、きっと大丈夫です」
P「小鳥さんと結婚してからの黒井サンなら」
黒井「なるほど……」
黒井「……」
黒井「分かった、受けよう」
黒井「しかし、条件がある」
―数年後―
P「さーて、いよいよ大舞台だな」
アイドル「はい!!」
P「落ち着いて行けよ」
黒井「そうだとも」
アイドル「あ、社長!!来てくれたんですね!!」
黒井「フン!まあせいぜい恥をかかんように頑張りたまえ」
アイドル「はーい!!」
黒井「む、衣装がほつれてるな……直してやろう」
黒井「よしできた!!」
アイドル「あ、ありがとうございます!!」
高木「黒井」
黒井「……高木か……」
高木「まさか、彼と組んで復帰してくるとはな」
高木「しかも、設立数年でここまで来るとは」
黒井「……765プロのアイドルも、相変わらず粒ぞろいじゃないか」
高木「ああ」
高木「……ところで」
高木「さっき、見ていたよ。アイドルに対する態度が、見違えるようだな」
黒井「フン、今は、そうアイドルを無碍に扱うわけにもいかないのだよ」
黒井「ウチは弱小だからな」
高木「それだけじゃないだろう?」
黒井「何が言いたい?」
高木「事務所の名前、びっくりしたよ」
黒井「……む」
黒井「私たちに、子供はいなかったからな」
黒井「今は、所属タレントが子供のようなものだ」
高木「そうか……」
黒井「ああ」
黒井「丹精込めて育てたウチの『娘』は、お前の所のアイドルには負けんよ」
高木「……ウチのアイドルも、負けんぞ」
東京の郊外に、ある芸能事務所がある
プロダクション名は『リトルバード』
そこのプロデューサーは敏腕だが、いつも社長と喧嘩をしていることで有名
そこの社長は厳しいながらも、所属タレントと『息子』『娘』と呼び、
愛情を注ぐことで知られている
終わり
読んでくれた人、ありがとうございました
乙
乙
貴音かわいいよ貴音
乙
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