!注意!
当スレッドは艦隊これくしょん-艦これ-の二次創作SSです。二次創作故に、独自設定、
キャラクター崩壊等の成分を多分に含みます。
当スレッドは必要に応じて地の文を付して進行致します。
メインヒロインは比叡ちゃんです。
苦手な方は即刻ブラウザバックをお願い申し上げます。
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比叡スキーとしては期待せざるを得ない
,,.:.:≧=-=ミメ
//〈/>'7"⌒:.`ヾ、
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〔__}].:..厶イ.:/し ー 、:.}ヘ
/.:/厶イ/ ● ● ト{__/
. 厶/.:人_ u /`ー‐ 、u |i
. 厶イハ小:、 / / U八
. /Vヾト、`二 ´_,,.イ/
/ ∧ ∨ヽ//|⌒\
ビエ―
提督は執務を終え、不意にカレンダーの方へ目を遣り、溜息を吐いた。
「はぁ……今年ももうこんな時期か…………。」
今度は窓の外を覗き込む。雪が降っているのが見えた。
「雪、かぁ……。」
そうして提督が物思いに耽っていると、ノックの音が転がり込んだ。
「どうぞ。」
気だるげに返事をすると、ノックの主――秘書官である比叡が現れる。
「すみません、司令!勝手に私用で執務室を出てしまって……。ご不便、しませんでしたか?」
「いや、大丈夫だよ。」
比叡には、提督が酷く落ち込んでいるように見えた。それが、自分の責任であるように感じられて、
比叡は質問を繰り返した。
「どうか、されましたか?」
「え?」
「何か嫌なことでもあったんですか?私で良ければ力になります!」
持ち前の明るい声で以って、畳み掛けるかの如く尋ねた。
「そんな大げさなことじゃないさ。ただ、雪が降ってて……色々と面倒だな、と思って……。」
提督の返事は歯切れが悪かった。それは当然、比叡の望んだ答えではなかったから、少し念を押す。
「無理は、しないで下さいね……。本当に私、力になりますから!」
「本当に大丈夫さ。ちょっと落ち込んだり、誰だってするだろ?特にこんな……雪の時は、さ。」
目を逸らし、言葉を濁し、はにかむように薄く笑って、相変わらずの曖昧な返事をした。
「今日はもう執務も終わってるから、比叡ももう私室で休んでいて大丈夫だよ。じゃあね。」
提督はそれだけ言うと、もう一言も口にせず、ただただ沈んだ様子で机の前に座っているだけになった。
それは、『雪の日なら誰にでもある』ようなものではなかったが、比叡も仕方なく私室へ戻っていった。
提督を悩ませている物が雪であることは確かだ。雪が彼のある思い出を呼び起こすのだ。
今晩はこの導入部までとさせていただきます。いい加減寝たい時間でしたが、アイディアが逃げるのが怖かったので、
スレそのものだけ建てさせていただきました。
以降を楽しみにされていた方々には申し訳ありませんが、続きはもう少しお待ちくださいませ。
注意書きに書き忘れてしまいましたが、この>>1遅筆ですので、どうかご了承ください。
ヒエーの乙カレー
乙
楽しみにしてる
乙
続き待ってる
ただ地の文はともかく会話部分は一行間開けた方が読みやすいっぽい?
1行改行いれた方がいいね
乙
乙
比叡の時報が可愛過ぎて秘書から外せない不具合にかかった俺提督歓喜
こんばんは。>>1です。
>>10-11 >>13
そう言って頂けることに優る喜びはございません。誠に有難うございます。
>>11-12
アドバイス、誠に有難うございます。拙いところばかりだと思いますが、これから進歩出来るよう努力して参ります。
では、再開致します。
ヒエーのごとく居眠りか?
――提督の思い出。提督がまだ少年と言われるような年の頃の、ある雪の日のこと。
「そう……なのか……。」
「うん……ごめんね……ごめんね……っ。」
提督は当時、周りに恵まれず酷い虐めに遭っていた。学校にも家庭にも頼れる者は殆どなかった。
そんな彼を支えた一人、親しかった同級生の少女から突然に別れを告げられたのだ。
彼女が提督の元からいなくなれば、彼の数少ない心の支えがなくなることになる。それは彼女自身も身に沁みて解っていた。
解っていながら、彼の元を離れなければならない状況に、彼女もまた耐え難い心の痛みを感じていた。
二人揃って瞳に涙を湛えて向き合っていた。
「謝るのは……僕の方だよね……。泣いても、仕方ないのにね……。」
「ううん、私もいけないの……。前から分かってたのに今まで黙ってたからぁっ……!」
別れを目前にしてやり場のなくなった感情が遂に溢れ出し、少女は声を上げて泣きだした。
「そんなこと……ないよ……。」
提督も、それにつられて涙を堪えられなくなっていた。
「そろそろ出るわよー。」
無情にも、少女の母の呼ぶ声が聞こえる。別れの時だ。
「はい……。」
外に出ると、雪が降っていた。彼女たち家族が移動するのには差支えのない程度だが、土地の割には中々の降りだった。――
そんな日から、提督は雪の日に酷く落ち込むようになっていた。
雪には、誰かが連れ去られてしまうようで。何か自分を否定されているような気さえして。
すみません、今日はここまでで切り上げます。本当に遅筆で申し訳ありません。
体力をつけて継戦能力を養おうと思います。
乙~
焦って微妙なものを書くより、マイペースに書く方が良いんじゃない?
続き待ってます!
乙乙
ところで酉はつけないのか?
こんばんは。トリップを付けてみたのですが、これで合ってますかね?
再開致します。
待ってたよ
提督が思い出に囚われ、身動き出来なくなっている一方で、比叡もまた悩んでいた。
「司令は、どうしてしまったのでしょうか……。」
呟きながら、最近の自分の行いや提督の様子を振り返ってみるものの、これといった出来事は見当たらなかった。
――あんな司令、初めて見ました……。――
この鎮守府の提督といえば、所謂完璧人間と言われるような人物だ。その彼が、これほどまでに落ち込むことは
今までなかった。秘書艦として近くで提督と触れ合ってきた比叡からみれば、事はより重大であると思われた。
――いつもの司令に戻ってほしいです……いつもみたいに笑ってお話したいです……。――
思いつめた彼女の部屋に、突然ノックの音が響いた。
「どうぞ」
比叡が返事をするや否や、ドアの向こうからは溌剌とした声とともに金剛が現れる。
「比叡!一緒にお茶にしまショウ!……って、どうしましたか……?」
金剛は机に伏せている比叡を見るなり、声を曇らせて問うた。
「それが――」
比叡は先ほどの執務室での出来事を出来るだけ詳しく金剛に伝えた。短い間の出来事の中のほんの些細な事でも、
記憶の限り語った。
「そんな!それは大変デース!」
比叡の話を聞き終えると、今にも飛び上がらんばかりの勢いで立ち上がって言った。
「ええ……なにか、司令を元気づけるいい方法はないでしょうか、お姉さま?」
「Hmm......」
二人共考えこみ、暫くの沈黙が続いた。
「どうしていいか、さっぱりデース……。」
「そうですね……。司令がこういう時にどうして欲しいかなんて検討もつきません……。」
沈黙を破るのはため息混じりの暗い声だけだった。
今晩はここまでで失礼致します。
鉤括弧の中に句点とか、地の文の両端にーーとか凄い違和感
乙~
>>29
それはあなたが本を読まないせいではないでしょうか
こんばんは。>>1でございます。
予告なく更新できない日が続いてしまい申し訳ございません。
総てはコミケの所為です。
再開します。
コミケなら仕方ない
「……多分――」
比叡は少し声のトーンを明るくして口を開いた。
「司令とお話しないことには何も解らないです、よね……。」
「そう、デスね。」
金剛はそう言いながら、ゆっくりと首を縦に振った。
「私、行ってきますっ!待ってて下さい、お姉さま!」
比叡は立ち上がり言う。金剛は早歩きに提督の所へ向かう妹の背中を見送っていた。
ほんの少し時を遡り、金剛姉妹の長女次女が思い悩んでいた時のこと、提督もまた思い悩んでいた。
――比叡はああ言っていたけれど……こんな話をしてしまったら、信用を失うんじゃあるまいか?――
提督には、この思い――雪に誰かが連れ去られてしまうのではないか、雪に自分が否定されるようだ、という思いが
大変に子供じみた思いのようにも思えた。こんな子供じみた思いを抱く人間を、果たして艦娘たちが上官と
認めてくれようか?そんな不安を帯びた疑問が彼の脳裏をよぎった。加えて、雪が溶けてしまえば忘れられるような
程度の思いにこれだけ自分が囚われ、比叡に心配をかけてしまったことにも後悔をしていた。
「どうしたらいいんだ……。」
そんな提督の思考を遮るかの如くノックの音がする。
「比叡です。司令、少しお話しませんか?」
比叡が来たことに、提督は若干の焦りを感じた。
「ああ、どうぞ。」
今度は心配させるまいと、成るだけの明るい声で返事をし、比叡の戸を開ける数瞬を以って笑顔を取り繕う。
「失礼します。」
お風呂入って参りますので、中断致します。
戻りました。再開致します。
再開してから長いなぁ
寝落ちと見た
「司令……どうして無理をされるんですか?」
比叡の声色と表情はさながら子供を諭すそれであった。
「まさか、無理なんて……。」
苦笑い混じりに提督は比叡の追求を逃れようとする。しかし――
「私の目を見て言ってくれますか?」
比叡はそうさせない。何か言いあぐねている様子でいる提督に先回りして、比叡は畳み掛けるように続ける。
「お言葉ですけど、司令だって人間なんです。思い悩むことがあったっていいんです。恥ずかしいことじゃありません。
完璧じゃなくたっていいんですよ……。」
比叡の語気は少しづつ弱まり、嗚咽を孕んでいった。自分の為に涙を流す比叡の姿を見て、提督はいたたまれない
気持ちになったが、それでも自分の胸の内を明かす決心には至れなかった。
「きっと皆失望するよ。どうして私がこんなに落ち込んでるか解ったら。」
諦め笑いのような、自嘲的な笑みを浮かべて提督は言った。
「ここの鎮守府の統制のためにも、今日の私の様子は見なかったことにしてくれるかな?きっと雪が止んだら
元通りさ。」
酷く冷たい声で突き放すように言い放った。比叡との関係が悪くなるのは承知の上だが、上官としての矜持を保つのが
先だと自分に言い聞かせた。
「そんなの、嫌です!」
比叡は怒気すら感じさせる声で提督の命に背く意思を露わにした。
「司令が落ち込んでいる理由が、たとえ些細なことだとしても誰も失望なんてしません!勿論私だってそうです!
いつも優しく接してくださる恩を仇で返すようなことは絶対にしません!お姉さまにだって誓えます!」
比叡が全て言い終えると、暫く沈黙が二人の間を埋めた。
「話して、くれませんか?」
比叡は先ほどまでとは全く違った、穏やかな声で提督に改めて尋ねた。
「解った。話そう……。」
提督は、『失望しない』の言に安心してか、漸くポツリ、ポツリとあの雪の日のことを話し始めた。
今晩はここまでで失礼致します。お休みなさいませ。
乙
乙!
こんばんは。>>1です。再開致します。
あれあれ
「――それから、雪の日はえらく孤独感を覚えるようになって……また誰かが自分の目の前から消えちゃうような……
そんな気がしてならないんだ……。」
提督は一通り話し終えると、こう結んだ。
「そうですか……。」
提督の話に何一つ口を挟まず耳を傾けていた比叡は、その神妙な面持ちのままゆっくりと提督に話しはじめた。
「私も、司令に永遠を約束は出来ませんけど――」
瞬比叡は言葉を切って柔らかく微笑んだ。次の瞬間、比叡は提督を抱きしめた。
「暫くはこうして、お側にいて差し上げられます。だから、今は笑っていてください……。」
「きっと、辛いことも悲しいこともいっぱいあります。そんな時は私を、皆を頼ってあげてください。
皆に励まされて、それで笑顔になれれば十分ですよ。無理に笑顔でいようとする必要なんて、ないんですよ。
完璧じゃなくたっていいんです。」
比叡は提督の耳元に向かって、優しく囁いた。
「ありがとう……比叡……。」
不意に抱きしめられて少し崩れた体勢を整えつつ、提督は礼の言葉と一緒に比叡を抱きしめ返した。
「多分、生きてて初めて幸せな雪の日だよ。」
「ふふふっ、それじゃあ、駆逐艦の皆と遊びに行きますか?」
互いの腕を解くと、比叡は悪戯っ子のような笑みを浮かべて言った。
「……そうだな。行くか!」
提督「雪、かぁ……」 比叡「司令……?」
完
乙
グダグダな上に遅筆で駄作という救いようの無いスレッドでした。読んでいただいた方々にはお詫びしてもしきれません。
これで5作目だというのに何一つ成長できていません……。
ともあれ、読んでくださった皆様、誠に有難うございました。慣れない地の文を伴った本編の進行のために
必要以上に進行が遅れてしまったこと、心からお詫び申し上げます。
今作も今作とてDTの深夜妄想をそのまま映した作品となりましたが、少しでもこの妄想を共有し、にやけて頂けたなら
幸いでございます。
乙
乙
乙。早く比叡来ないかな
乙
良かったよ
比叡しかいないわ
大型やればヒエーはすぐ来るよ
比叡は、太平洋戦争で一番戦艦らしい戦闘やって沈んだ艦だし
かえすがえすも三式弾でなかったら、徹甲弾だったら、ってねぇ……
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