春香「おうどんをチュルチュル」 (35)
P「寒い夜だと格別にうまいよな」
春香「ですよねー、あ、これ終わったら一緒に食べにいきませんか?」
P「いいな、ちょっと目をつけてたうどん屋があるんだ」
春香「あ、絶対にそのうどん屋に連れていってくださいね」
P「いいぞ、一人で食べるより二人のほうがうまいからな」
春香「はい!おいしいです!」
P「春香と一緒だと特にうまそうだな」
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春香「えへへ、Pさんに褒められちゃった」
P「うどんか、うん、冬の食べ物だ」
春香「そうですね、もう冬、すぐに今年も終わっちゃいますね」
P「早かったな」
春香「ですね、春に春香に出会って、夏に春香と海へ行き」
春香「秋に春香と紅葉を見に行き、冬に春香とおうどんを食べる」
P「そういわれると春香中心の一年だったみたいだな、ハハハハ」
春香「来年もよろしくお願いしますね、Pさん!」
P「こちらこそよろしくな春香」
春香「ポっ」
P「どうしたいきなり赤くなって」
春香「なんだか夫婦みたいなやり取りだなと思って」
P「そうだな、春香と話してると、そんな感じがしてくる」
春香「わたしもPさんとお話してると、何年も一緒のような…」
P「ともかく、この先もよろしくな、春香」
春香「はい!」
P「春香…」
春香「Pさん…」
貴音「こほん」
P「貴音じゃないか、いつからそこに!」
貴音「先ほどからずっといましたよ、あなた様」
P「そうだったな、それはすまなかった」
春香「貴音さん、いるならいるっていってくださいよ」
貴音「春香、いるのが、わかっていたのではないのですか?」
春香「いきなりしゃべられると、ビックリするんです」
P「春香、まーまー、貴音どうしたんだ涙目になって」
貴音「あなた様はいけずです」
P「なにがだ?」
貴音「あなた様が、そんなにうどんが好きだったなんて」
P「うどんがおいしいなって話なんだが」
春香「そうだ、貴音さんは、おうどんどうなんですか?」
貴音「うどん、すなわちラーメンのライバル、そんなもの嫌いです」
春香「どういうこと?」
P「ほら両方の麺は小麦粉と塩で出来てるからだろ」
春香「ああ、なるほど」
貴音「あなた様、うどんをチュルチュルなどせずとも…ラーメン…」
P「冬に食べるラーメンもうまいよな」
春香「?っ、いいえ、冬にはおうどんですよPさんおうどん!」
貴音「ラーメンのスープに浮かぶ月がきれいですね」
P「貴音、いくらなんでもそれはどうかと思うぞ」
貴音「しかし、あなた様!わたくしはあなた様に浮気をしてもらいたくないのです」
P「浮気ってなんのことだよ、うどんとラーメンだろ」
春香「…さっき、Pさんはおうどんがおいしいっていってましたよ」
貴音「はて、昼食をご一緒にしたときに、ラーメンなら毎日いけるっていってましたが」
春香「あたたかいうどん湯に入りたいといってたかも」
貴音「ラーメンのためならダシになる覚悟があるともいっておりました」
春香「うどんのためなら世界中の小麦畑を歩いて回りたいって、いってました」
貴音「豚骨のためなら養豚業に転職してもいいと」
春香「うどんのような柔肌、出汁のような薄茶色が憧れだって」
貴音「博多ラーメンのような細く色白で、心は豚骨色が素敵だと」
春香「…うどんには生卵だと断言してました」
貴音「…ラーメンには煮卵が最高だとおっしゃっていました」
P「どっちでもいいよね?」
春香「よくないです、うどんかラーメンか選んでください」
貴音「お分かりですよね?ラーメンとうどん、どちらが美しいのか」
P「もう両方付き合ってやるから、それでよくねえ?」
春香「りょ、両方って!二股ですか!?」
貴音「あなた様…わたくしはどうしたらよいのでしょう」
P「だったら、間を取って、そば食いにいこう」
春香「第三の…」
貴音「あらわれた…これがあなた様の本心なのですか?」
P「おまえらが、なにを話しているのか、さっぱりわからないんだが」
春香「Pさん、うどん、ラーメンとそばは異なる食べ物ですよ」
P「同じ麺だろ」
貴音「そばにはそば粉が入っておりますゆえ」
春香「さすがにそれはないですよねーそ、ば、粉」
貴音「ええ、春香のいうとおりでございます、あなた様はそばなどに…」
春香「Pさん、そば粉なんていらんのですよ、偉い人にはそれが分からないんです」
貴音「そうです、月でもそば粉は悪魔の粉として嫌われております」
P「おまえらな…そばをバカにするなよ!」
春香「Pさんどうしたんですか?」
貴音「あなた様…?」
つづくよ
天カスとネギはセルフサービスだと嬉しいな
なんかもう春香が出てるだけで癒される
グリマスかと思ったら違った
丸亀かよ
>>14
もがみんェ・・・
貴音ちゃんアニメでおうどんずるずるやってたやないか!
P「いいだろ、これから、二人に本当のそばを食べさせる」
春香「Pさんがキレた…」
貴音「今のあなた様、とても殿方らしゅうでございますよ」
春香「…うどんより、おそばのほうがおいしいよね、貴音さん?」
貴音「春香、最初からわたくし、そう申し上げているではありませんか」
春香「そうでしたね、日本人ですもん、年越しにはそばですよね」
貴音「ええ、それ以外になにがあるというのですか、春香?」
春香「あたたかいおそばの上にえび天のせて、…幸せですよね」
貴音「さすが春香ですね、至高の食べ方をしっていますね」
春香「貴音さん、至高じゃなくて究極ですよ」
貴音「そうでしたね」
春香「はい♪」
P「は?二人ともなにいってんだ?」
春香「どうしました?」
貴音「あなた様?」
P「あたたかいそば?えび天を乗せる?ハッ!なにいってんだい、こんちくしょ!」
春香「まさか、Pさんは…」
貴音「ざるそば派なのですか…」
春香「…そうですよね、あたたかいそばなんて、そばの風味が飛んでダメですよね」
貴音「…ええ、わたくしも昔からラーメンより、ざるそばだと思っておりました」
春香「うちも毎年、年越しそばはざるそばなんですよ」
貴音「それは奇遇ですね、わたくしの家でも先祖代々ざるそばでした」
春香「ざるそばで年を越してこそ日本人ですよね」
貴音「ええ、ラーメンなんかで年越しするのは日本人にあらずです」
P「そうだろ、そうだろ、ざるそばこそがそば日本の食文化なのだ」
春香「さすがPさん!わたしと食の好みが一緒ですね、運命を感じます」
貴音「わたくし、これからはそば道を邁進しますゆえご指導のほどを」
P「いいだろ、いいだろ!二人まとめて、そばを教える」
春香「楽しみです!」
貴音「あなた様がわたくしのために、感激です」
春香「貴音さん、違うよ、わたしのためですよ」
貴音「春香は耳が遠いのですか?わたくしのためっといいましたよ」
P「…二人にはまず、そばとはなにか、そこから知ってもらうことにする」
春香「そばはそばですよ」
貴音「春香、ラーメンが奥深いようにそばもまた奥深いものなのですよ」
春香「また、それですか、そのいいかた便利ですよね」
貴音「ざるそばですよプロデューサーさんざるそば!と一緒ですよ」
春香「今のいいかた、ちょっとグサって来ましたよ」
貴音「それは、痛いでしょう、少しむこうでお休みになられたらどうですか?」
春香「貴音さんのいじわる」
P「そうだな、まずは駅前にある立ち食いそばから始めるか」
貴音「そばなら下のたるき亭にあるのでは?」
P「たるき亭のだるんだるんに伸びたそばに、なにを学ぶんだ?」
貴音「それは…」
P「いいか貴音、そばにはいいそばと、悪いそばの二種類があるんだ」
貴音「と、いうと、たるき亭のそばは悪いそばだと?」
P「違う、全然違う!どっち付かずのそばだ、そんなもの食べるに値しない」
貴音「さすが、あなた様です、凡庸なそばを食さない、ごもっともです」
P「精進したまえ」
春香「Pさん、わたしにもそばの教えを…」
P「つゆを甘くみるな、甘くすればそばが台無しになる」
春香「なんだか、奥深そうなこといってますけど、ただの好みのような」
P「春香の作るクッキーは甘くていい、それはうまいからだ」
春香「ありがとうございます」
P「しかし、そばつゆは甘すぎてはダメなのだ」
春香「甘すぎてはいけない…」
P「かといって、あまりにも甘くないのもダメなんだ」
春香「どうすればいいんですか?」
P「なにごともほどほどにしろという、先人の教えだ」
春香「そば道、すなわち人の生きる道、人生そのものなんですね」
P「そう!そばのように細く長く、つゆのように世の中の甘さ辛さを知れということだ」
春香「すごい!おそばにそんな意味があったなんて、感激です!」
P「だろ?だろ?これから駅前の立ち食いそば屋で、初歩の初歩を教えるぞ」
春香「あの…Pさん」
P「なんだ、春香?」
春香「さすがに今からは、ちょっと無理ですよ」
貴音「そうですね、今からだと無理があるかと…」
P「?」
春香「忘れちゃったんですか?みんなで大掃除中ですよ」
貴音「そのあと、みんなで鍋パーティです」
春香「鍋の〆でうどんの話になって、うどん屋に連れて行ってくれる話ですよ」
P「そういえば、そうだったな」
貴音「すみません、わたくしがつい余計な口を挟んだばかりに…」
春香「わ、わ、貴音さんは悪くないですよ、謝らないでください」
貴音「春香…」
P「〆にうどんか、そばじゃダメかな?」
春香「鍋にそばは合わないと思いますよ」
貴音「あなた様がどうしてもとおっしゃるなら、わたくしは…」
春香「貴音さんはそうやってすぐに純情ぶるんですよね!」
貴音「わたくしは純情ぶってはおりません、本心をいったまでです」
春香「どうだか」
貴音「春香は、すごくあざといことをいったり、したりしてますよ、Pの前で」
春香「なっ!そんなことないです、えーん、Pさん!貴音さんが…!」
貴音「それをあざといというのですよ」
P「おいおい、喧嘩はそのあたりでやめなさい」
春香「はーい」
貴音「あなた様のご命令ならば」
ジッーガヤガヤ
P「で、なんでみんなこっちをにらんでるんだ?」
春香「さーなんでですかね」
貴音「それは、わたくしたちが大掃除をしていないからです」
おわり
???「春香さん!うどんなら私も呼んで欲しかったです!」
もがみんを呼ぼう
????「沖縄そばは蕎麦粉0%使用!…自分も混ぜてよ貴音~!」
そういや鍋の締めで蕎麦ってないな。
うどんのが煮込み耐性ありそうじゃん
今からでもミリマスからもがみん引っ張って来いよ
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