幻想郷の悪魔使い【SS】 (195)
※これは東方と真・女神転生シリーズの二次創作です。原作とは一切関係ありません。
またこれには、
・キャラ崩壊
・二次創作設定
・勉強不足による間違い
……等が含まれます。
3つ目はないように頑張りますが、もしあったら生ぬるい目で見守ってくれると
幸いです。そして、うまく書ける自信がありません。文才もないし。
なので、そういうのが苦手・嫌いな方は戻ることを推奨します。
楽しんでいただけなたなら幸いです。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1387187495
月明かりがほのかに照らす夜のなか、民家の中からガラクタをあさる音が鳴る。
住人「なにぃ~?誰か居るのかい?」
その家の住人が台所に向かう。そこに居たのは、黒い帽子をした女の子だ。
その子は気づかれないと高をくくっていたのか、見つかってあせっている。
女の子「! シ、シマッタ!」
住人「あ、あんたは……!」
女の子「アタシハ、霧雨魔翌理沙ダ! パピルマ!」
住人「う、うわぁぁぁぁああああ!!!」
かつて東京では、世界の命運を揺るがす戦いが起きていた。
神と悪魔と人がぶつかり合ったのだ。そしてその戦いから半年がたっていた。
馬劉「あれから半年か……。早いなぁ」
かつての戦いで悪魔を使役し戦った馬劉聖(ばりゅう・せい)は、東京渋谷の中を
一人歩いていた。ブルルと携帯電話が鳴る。
馬劉「はい、馬劉ですが」
???『あ、聖?わたしだけど』
馬劉「おぅ、幼馴染(安価下1)か」
幼馴染の名前を募集します。下1~下3
幼馴染の名前を募集します。 下1で
陽炎 映
陽炎『あ、聖?いま、静岡にいるんだけど何かおみあげいる?』
聖「あ、なんでもいいよ?財布と相談してそっちで決めて」
陽炎『わかった。ならいつものお茶でいい?』
聖「おう、頼むよ」
陽炎『OK~』
聖「ふぅ……」
『なつかしいな……、こうやって話すのは……』
久しぶりの電話に懐かしさを覚える聖であった。
東京での戦い以来、こうやって話す機会がなかったのだ。
聖「さぁ~て、どこにいきあしょうかねぇ」
『きて……、聖。馬劉 聖』
聖「?」
人だかりの中、声のしたほうに振り向くとそこには光る何かがいた。
聖が気付くや否や、どこかに移動し始めた。
聖「ま、まて!」
……少しして
聖「はぁ、はぁ、どこに行くんだよ……!」
『……ついてきて』
聖「着いていってるっつうの!」
『……はやく』
聖「まだなのかよぉ……!」
……5分後
光を追っていくと、郊外に出ていた。
周りは民家が立ち並び、寂れていながらも風情を感じることができる
町並みだ。
聖「こんなところに何があるってんだよ……」
『……きて、おねがい』
光は四散し、一つの亀裂を空間に走らせて入り口のようなものを
作り出す。
聖「こいっていうのか……?でも、俺にはここでの生活がある。
こいっていわれていくわけには行かないんだ」
『…………、強硬手段ね』
聖「……、へ?」
入り口は掃除機のように聖を吸引する。
聖「な、なにを! うわあああああぁぁぁぁぁぁ……」
『……、ごめんなさい。貴方の力が……、必要なの……』
――第1話・幻想ノ地――
聖「……、どこだよここ」
気がつくとそこは、見たことのない町並みの場所にいた。
聖「江戸時代みたいな場所だな……」
すこし歩いて周りを見渡しても、じんべぇや着物をきた人たちだけが行きかっている。
なかには帯刀している女の子までいる。その子は絵にかいた
人魂のようなものをを漂わせている。
聖「どこなんだよここは……」
住人「そこの君!」
聖「え、僕ですか?」
いきなり話しかけられ、取り乱してしまう。
だが住人は話をすすめた。
住人「その変わった服装……、君、外来人だね?」
聖「が、がいらいじん?」
住人「うん、君みたいに外の世界からやってきた人のことを言うんだ。
そしてここは幻想郷、人と妖怪が一緒に暮らす世界」
聖「そ、そうなんですか……、帰るにはどこに行けば……」
住人「帰るなら、博麗神社にいくといいよ。そして神社に居る博麗霊夢さんっていう
巫女さんに会うんだ。そうすれば、外の世界に帰してくれるはずだよ」
聖「そ、そうなんですか、よかったぁ……!」
住人「帰れることを祈ってるよ」
聖「はい!ありがとうございます!」
住人「あと、一つ忠告を……」
聖「なんですか?」
住人「霧雨魔翌理沙に気をつけて。冷酷な殺人者だから……」
聖「……、そ、そうなんですか……。気をつけます」
殺人者が居ると聞いた聖は、背筋に冷たい何かを感じた。
聖は自分が居た場所が人里と呼ばれている場所ということを知り、
人里で評判の店で昼食を取った後に里を後にした。聖のもっていた硬貨が
大変価値あるものだそうで、1円玉だけですんだ。
聖「1円でいいだなんて、そんなに価値があるものなのかなぁ……」
「そういえば神社ってどこだっけ?」
聖は神社の場所を聞くのを忘れていた。
聖『やば、聞くの忘れてた……』
「あややや!?新聞のネタ発見!」
聖「?空から声?」
上を見上げると、黒い翼を広げた女の子が舞い降りてきた。着地すると
黒い羽がひらひらと舞い散り、風が砂埃を上げる。
聖「え、えっと……」
?「どうやら貴方は外来人のようですね!ここに来る前は外の世界のどこに
住んでいたんですか!?あなたのお名前は!?」
聖「え、えっと、馬劉 聖、です」
?「馬劉さん、おっと、自己紹介が遅れました!あたしのなまえは射命丸文と申します!」
聖「射命丸さん」
文「苗字でよばなくて結構ですよぉ~!名前で呼んでください、文で!」
聖「そ、そうですか。なら、文さん」
文「なんでしょう!あ、ちなみにサインや写真はだめですよ?
外来人が来るたびにサインや写真をせがまれるんですよねぇ、悪い気はしませんけど!」
聖「サインや写真はいいです。いりません。そんなことより、」
文「いやいや!だからダメですって……、いらないんだ。で、何でしょう?」
聖「博麗神社って、どこにあるかわかりますか?」
今日はここまでとさせていただきます!ありがとうございました!
メルランにsagaって入れたほうがいいぞ
はい.
あと、投稿者です。
しえーん
ちなみに sage じゃなくて saga ね。
支援ありがとうございます!
文「あやや、神社に向かってるんですか?」
聖「そうです。神社に行けば帰れるって、人里の住人からきいて」
文「そうなんですか!実は私も神社に向かう途中だったんですよ!
おくっていきましょうか?」
聖「あ、いいんですか?僕、重たいですよ?」
文「心配後無用です!では、」ギュ
文が聖を抱きしめて、羽を広げる。背中に心地のいい感触を
聖は感じていた。
聖『あ、あたってる……、丁度いい……』
文「それでは、いきますよ!」
聖「はい?って、わぁぁぁぁぁああああああ!!!!!」
文「しゅっぱぁぁつ!」
膝を曲げて力をため、羽を思いっきり羽ばたかせるのと同時に地面をける。
あたり一面に突風が吹き荒れた。
聖「ぎゃぁぁぁぁあああああ!!!て、あまり風が……」
文「あ、言うの忘れてましたが、私は天狗です。鴉天狗」
聖「て、天狗!?も、もしかして、文さんって悪魔だったの!?」
文「悪魔ってなんです?わたしは妖怪ですよ?」
聖「い、いえ、僕のいたところじゃ、天狗って言う悪魔が居たものだから」
文「悪魔が日常的に存在しているんですか!?外の世界って!」
聖「ぼ、僕のいた世界(?)ではそうですがって、なにメモとってるんですか」
文「いえいえ、貴重な新聞のネタなので!」
聖「新聞記者なんですか?文さんって」
文「そうです!文々。新聞っていうんです!よかったら一部どうです?安くしておきますよ?」
聖「えっと、何円くらい?」
文「え、円!?」
聖「はい、いま30000円くらい持ってるんですけど」
文「聖さんって、お金持ちなんですか?」
聖「?」
そうこう言っているうちに博麗神社が見えてきた。
桜の木に囲まれ、すこし寂れていた。しかも不思議なことに鳥居が
産道の側を向いていないのだ。
聖「あれ、なんで鳥居が産道の真逆のところにあるの?」
文「それは神社が結界の方向を向いているからですよ」
聖「結界?」
文「そうです。ここ幻想郷には、外の世界から隔絶するために結界が張られています。
ですが時折、貴方みたいに迷い込んでしまう人が現れるんです。その人を帰すために
あういう風になっている、と私はきいています」
聖「ちがうの?」
文「すみません、詳しいことはわからないんです」
聖「そうですか……」
文「まぁ、あの神社にいけば外の世界に帰れるって覚えておけばいいんですよ。
帰る方法がもう一つありますけど、それよりはずっと確実ですから」
聖「は、はぁ……」
文「あ、着きましたよ!」
聖「ありがとうございました」
文「いえいえ、どうってことないですよ!」
聖「ところで、霊夢さんってどこに……」
文「あれ、見当たりませんね……」
見回しても人っ子一人居ない。落ち葉が少し散らかっているだけだ。
文「いませんねぇ……」
聖「そうですねぇ、ん?」
少し耳を尖らせると、泣き声とそうでない声が聞こえる。
聖「聞こえました?」
文「えぇ、当然ですよ」
聖たちは非常識的に言えば寺の裏に、常識的に言えば寺の表にむかった。
そこには黒い尖がり帽子を着て黒と白の服とドロワをはいた女の子と、
脇や胸などが露出している巫女服(?)をきた女の子が居た。
???「……ぅ、ぅう……。あ、あたしじゃ……、あたしじゃ、ないのにぃ……」
???「大丈夫よ、あたしが必ず犯人見つけて、魔理沙の無実を証明するから!」
魔理沙「霊夢……」
霊夢「あたりまえじゃない、友達でしょうが」
魔理沙「霊夢ぅぅぅ……!!!」
霊夢「うわっ!だ、だきつくなぁ!」
聖&文『きちゃいけないときに、来ちゃった気がする……』
文「あ、あのぉ~……、お楽しみの最中すみません……」ニヤニヤ
霊夢「なに?忙しいんだけど。あとニヤつくな気持ち悪い」
文「例の調べごとですが、これといった収穫は……」
霊夢「そう、お疲れ様。あと、後ろのその子は?」
文「外来人の」
聖「馬劉 聖といいます。ここにくれば元の世界にかえれるって聞いたんですけど」
霊夢「また面倒ごと……」(´m`;)
聖「えっと、そちらの方の名前は……?」
聖は縁側に座って涙をぬぐっている女の子の名前を尋ね、
その子の変わりに霊夢が答えた。
霊夢「あいつは魔理沙、霧雨魔理沙。あたしの親友よ」
聖「ま、まり!?」
『魔、魔理沙って、あの、冷酷な殺人者の!?』
住人『霧雨魔翌理沙に気をつけて。冷酷な殺人者だから……』
人里の住人から聞いた忠告が脳裏をよぎる。
霊夢「なにか勘違いしているようだけど、魔理沙は人殺しなんてしてないわ。
できるわけがない、わたしはずっと魔理沙と一緒に育ってきた。
だからわかる。魔理沙は犯人なんかじゃない!絶対に犯人を捕まえて、
魔理沙の身の潔白を証明してみせる!」(゜д゜♯)
聖「そ、そうなんですか……」
聖は霊夢の迫る思いを目の当たりにし、一瞬で住人から聞いた
忠告が消し飛んだ。そして聖は事情を聴くことにした。
霊夢「とりあえず座って、お茶入れてくる」
聖「あ、ありがとうございます。ところで、どうして魔理沙さんが疑われているんですか?」
文「魔法が使われていたからなんです。それに魔理沙と思しき人物の目撃証言もあります」
聖「そ、それじゃ!」
文「話だけを聴けば魔理沙さんが疑われても不思議はないです。でも、魔理沙さんにはアリバイが
あるんです」
聖「アリバイ?」
文「事件のあった晩、魔理沙さんは霊夢さんと一緒に居たんです。毎回ね」
聖「え、そ、それじゃ……」
文「その通りです。ですが事件現場になった民家からは包丁などの刃物類がなくなっていて、
いつも借りて(盗んで)いっている魔理沙さんが疑われたと……」
聖「あれ、じゃぁなんで魔理沙さんが殺人者だって言われてるんです?」
文「それは人里の1部の過激派のものたちが、魔理沙さんを貶めようとして流している噂です。
気にする必要はありません。ですが、なかにはそれを真に受けている人も居るようで、
里に行くたびに魔理沙さんは理不尽な扱いを受けています」
聖「……、許せない」
文「えぇ、許せません……。なので私も犯人探しを行ってはいるんです。でも」
聖「見つからずじまい、と」
文「そうなんです」
霊夢「お茶入れてきたわ。緑茶でよかったかしら」
聖「緑茶!緑茶大好きです!」
霊夢「そう、よかった」(^▽^)
聖「あの、それともしよかったら」
霊夢「?」
聖「僕も犯人探し手伝いましょうか?」
霊夢「ほんとに!?」
聖「えぇ、無実の女の子が泣いてるのにほおって置くなんて、できません!」
文「助かります!一緒に犯人を捕まえましょう!」
魔理沙「せ、聖っていったか……?」
聖「え、はい、そうですけど……」
魔理沙「ありがとう……!」
上目遣いの涙目でお礼をいう魔理沙。
めちゃくちゃかわいい。
???「あら、さっそくやってるわね」
霊夢「ひゃぅっ!」
聖「ひ、ひとが!」
霊夢「紫、出てくるなら一声かけてよ!びっくりするじゃない!」びくびく
何もないところが突然開き、綺麗な女性が現れた。
心臓に悪い。その人は紫と呼ばれていた。
紫「わたしの名前は八雲紫。以後、お見知りおきを、馬劉聖」
聖「え、何で僕の名前を……」
紫「外来人が来るたびにその人の名前を覚えているのよ。何かあった際にすぐに探せるようにね」
霊夢「で、あんたがスキマでつれてきたの?」
紫「え、わたしじゃないわよ?」
霊夢「え?」
文「う、嘘ですよね……。八雲さんじゃなかったらだれが連れてくるんです!?」
紫「わたしを誘拐犯扱いしないでよ……」(T△T)
「あ、それとこれを渡しておくわね」
紫がそういうと、スキマがもう一つ開いて剣と小さな機械を
落とす。
霊夢「なにこの剣、刀身が真っ赤じゃない」
聖「!火龍剣!?それに僕の腕時計型コンピューター:パットIも!ってあれ、いつの間に
なくなってたの!?」
今度は投げ出すなよ?
わかってます。あと、出してほしい悪魔ってあります?LV9までの悪魔で。
今のところ、ケルベロス(パスカル)は登場確定です。
文「しってるんですか?」
聖「知っているも何も、僕の愛剣ですよ!でも何でここに……」
紫「朝起きたらこの剣と置手紙がったのよ。貴方に渡すようにね。それとそのパットI、だっけ、
それは貴方を探している最中に見つけたから届けただけよ」
聖「見つけてくれてありがとうございます!紫お姉さん!」
紫「お、おねえさんだなんて!照れちゃうじゃない!」(>▽<)キャー!
文「どっちかっていうとBB、いえ、何でもありませんのでその傘を下ろしてください」
紫「よろしい、それじゃがんばってねぇ~」
霊夢「ほんと神出鬼没なんだから」
文「死ぬかと思った……」
聖「それじゃ、早速調査に出かけますか!」
霊夢「わたしは魔理沙のそばに居るわ。私が証人になれば、里の人間たちも
簡単には疑えないだろうし」
文「なら聖さん、一緒に調査しましょ」
聖「聖でいいですよ、文さん」
文「ならその言葉をそのまま返すわね、文でいいわよ」
聖「それじゃぁ文、調査開始だ!」
文「えぇ!!」
聖と文は神社に来たときのようにして人里に向かった。
聖の悲鳴が飛行中に響いたのは言うまでもない。
とりあえず休憩します。
始めます
人里に着いた聖と文は、事件現場に向かうことにした。
・・・人里の民家
聖「荒らされた様子はなさそうだな……」
文「えぇ、ですが自警団の方々に聞いたところ、包丁などの
刃物が盗まれているようで、ここ5日間で25件発生しています」
聖「25!? 1日で5件かよ!」
文「はい、それも同時に5件で盗まれています」
聖「同時って……、人間業じゃねぇ」
文「それに魔理沙さんにはアリバイがあります。けど、里の人たちの言い分としては、
住人A『同時に5件の家で盗みが発生しているから人間業じゃない?そんなの魔法使って
やったかもしれないじゃねぇかよ。それに魔理沙ならやりかねぇよ、そういう奴だからな
あいつは』
文「というものです」
聖「な! そんなことでかよ!先入観バリバリじゃねえか!」
文「そうなんです!そこに魔理沙さんが殺人鬼だという噂もでまわっている、あとはもう」
聖「あぁ、とっとと犯人見つけてぶっ飛ばす!」
外:あ、あんたぁぁぁ!!!!
聖&文「!?」
外から女の人の叫び声が聞こえ、何事かと外に出る。
裏路地に通じている通路の入り口付近に人だかりができている。
文「行ってみましょう」
聖「うん」
ガヤガヤガヤ
文「すみません、通ります、!」
聖「ごめんなさい、とと、!」
人だかりを抜けるとそこには、刺殺体と壁に描かれた不可解な魔方陣、
そして殺された男性に声を投げかけながら泣き叫ぶ女性が居た。
女性「あんた!あんたぁぁぁ!!!ぅう、うぅぅうぅぅぅぅ!!!!」
文「なんでしょう、あの魔方陣……?」
聖「あ、あれは!」
魔方陣:http://www.kotaku.jp/photo/100127Sugunikese.jpg
それは魔法陣
野次馬「ま、魔理沙だ……、魔理沙がやったんだ!」
聖&文「!?」
野次馬1「そうよ!あいつがやったんだよ!あの魔方陣だってあいつが書いたんだ!」
野次馬2「そうだそうだ!」
聖「てめぇ……、!」
文「……」フルフル
今にも殴りかかりそうだった聖を、文が静止する。
しばらくして自警団の人たちがやってきた。
団員「よいてください!すみません!」
団員1「自警団です!よいてくださいな!」
???「妹紅、これが初めてよね」
妹紅「あぁ、人が死ぬのはこれが初めてだ。慧音」
慧音「なぁ、魔理沙じゃないよな、犯人」
妹紅「なわけあるか。たしかにあいつは手癖はわりぃが、いい奴だ。
人殺しなんてするわけがねぇ」
慧音「だが、目撃証言もある。難しいぞこれは」
妹紅「あぁ、そうだな……」
聖『あの人たちは……?』
文『慧音(けいね)さんと妹紅(もこう)さん、慧音さんは寺子屋の先生で人望があります。妹紅さんは
迷いの竹林に住んでいて、永遠亭とよばれる診察所に用がある人のための道案内をして
います。二人ともとても仲が良くて、あまりに仲がいいから二人はデキてるんじゃないかって
噂まであります』
聖『さいですか……』
文『一旦戻りましょうか』
聖『そうしますか』
一度現場を離れた二人であった。
・ちょいと風呂いってくる。
>>24次から気をつけます。
聖「にしてもあの人たち、俺がいえたことじゃないけど、魔理沙さんのことを
よく知りもしないで……!」
文「仕方ないですよ。それに、里の人たちは魔理沙さんのことを知っています。彼女の
育ったところですから」
聖「!そ、それならなおさら!」
文「魔理沙さんは手癖が悪いことで有名なんです。なので今回の一件も彼女が疑われました。
さっきの人たちは魔理沙さんの被害者です」
聖「たしかに盗むのはわるいけど……!子供のすることだろ!すこしは多めに……!」
文「仕方ないんですよ……、あの人たちは根に持つことで有名で、いつも度が過ぎた
仕返しをします」
聖「……!」(゜д゜♯)ビキビキ
文「ところで、あの魔法陣。なにかの手がかりのようですけど……」
聖「あの魔法陣は、悪魔召喚の魔法陣、だとおもう」
文「悪魔、召喚……、ですか」
聖「あくまで推測でけど……」
文「どこでそんなことを知ったんですか?」
聖「それは、あまり……」
人里の大通りを歩いていたら、慧音が話しかけてきた。
聖「あ、こんにちわ!」
慧音「こんにちわ、礼儀正しいね」
文「あやや、慧音さんじゃないですか!ここでなにを?」
慧音「妹紅と事件の調査だ。ここ5日間で大通りの家々が被害にあってるんだ。
次はあそこあたりだろうな」
慧音が指差したのは、人里のちょうど中央あたりに位置する家々だった。
そこは刃物売りの激戦区でもあった。
慧音「今度被害にあうと思われているのがあの5件のお店で、あそこの巡回を
増やしてはいるが、犯人を捕まえられるか……」
文「私たちも最善を尽くしますので、慧音さんもがんばってください!」
聖「文の言うとおりです!」
慧音「そうか……、恩に着るよ。……、魔理沙は無実だよな」
慧音が文たちに不安げに質問を投げかけるが、文たちは言い切る。
無実に決まっていると。
閣下「期待しているよ」
文「とはいったものの……、どうやって捕まえましょうか……」
聖「あ、いい考え思いついた!」
文「どんな考えですか!?」
聖「刃物を囮にして、犯人が来たところを捕まえるんです!」
文「その手がありましたか!でも、2人でするのはさすがにきついかと……」
聖「だから、自警団にも手伝ってもらうんです!」
慧音「なら、私から持ちかけようか?」
聖「いいんですか?」
慧音「あぁ、いい方法だと思うのでな。早速今夜実行しよう」
文「わかりました!日が落ちたあたりに人里の南門に集合で」
聖「文さん、またお願いします」
文「わかってますって」
慧音「なら、一度解散と行こうか」
聖&文「はい」
>>29か、閣下!?ご期待に沿えるよう、精進していく所存であります!
少し休みます。
文に手伝ってもらって、聖は一度博麗神社に戻っていた。
聖「ありがと、文」
文「どういたしまして!」
霊夢「どうだった?」
聖「今夜犯人捕まえるための作戦を始める!」
魔理沙「そ、それじゃ……」
文「えぇ、魔理沙さんの無実を証明するときがきたんです!」
霊夢「……、いきたいけど……」
魔理沙「いいよ、私は大丈夫。行ってきて」
霊夢「……」
聖「……、霊夢は魔理沙さんのそばに居てあげて……」
文「そうですよ!魔理沙さん、手、震えてますよ?」
魔理沙「あ、あれ……?」
霊夢「わかったわ、その代わり、絶対犯人捕まえて……!」
聖&文「おう!」「はい!」
その後文は一度妖怪の山に戻ってスペルカードを持ってきて、聖は火龍剣を担ぎ、
パットIをはめていることを確認して文を待ち、人里に向かった。
霊夢「頼むわよ……、二人とも……!」
・・・その日の夜
団員「準備完了!」
自警団分隊長「よし、持ち場に着け!」
文「いよいよですね……」
聖「あぁ……」
ターゲットと予測されたお店の前に包丁などの刃物を
つむ作業が完了し、各員が持ち場に着く。
しばらくして、犯人と思しきものたちがきた。
?1『クックック、刃物ハヤッパ綺麗ダナァ』
?2『積ンデオクナンテ、盗メッテ言ッテルモノダロ!」
?3『イイジャナイカ、盗ッテクレットイッテルンダ、コタエヨウジャナイカ』
?4『早ク盗ロウゼ!』
?5『イクゾォォォォォォ!!!』
隊長「かかれぇぇぇぇ!!!!」
犯人たち(?)「!?!?!?」
?1「ギャッ!」
?2「ギュッ!」
?3「ビャッ!」
?4「ガァッ!」
?5「ドァッ!」
文「捕まえたぞ!って、妖怪!?」
聖「とっととお縄に!って、悪魔!?」
ピクシー1「ウゥゥ」
ピクシー2「ィテテ」
ピクシー3「ティィ」
ゴブリン1「クゥゥ」
ゴブリン2「トゥゥ」
文「なんで盗みなんか!」
ピクシー2「アタシタチハタダ、マグネタイトヲアツメテイタダケ!」
ゴブリン「マグネタイト摂ラナイト死ンジャウ!」
ピクシー3「ダカラ、金属アツメテタ」
聖「マグネタイト?それって金属から取れるものなのか?」
ゴブリン2「チガウ。刃物盗ッテ、ソノトキノ感情ヲ金属ヲ介シテトッテイル」
ピクシー1「ソウダソウダ!ワタシタチ、悪クナイ!」
団員「何をわけのわからないことを!」
聖「ま、待ってください!まだ聞くことがあります!」
「ならなんで人を殺した!」
ピクシー1「人殺シ!?」
ゴブリン「オレタチ、人殺シテナイ!」
ピクシー2「人コロシテモ、ナンニモトクシナイ!」
ゴブリン2「殺シテモマグネタイト摂レル、デモ一時的!」
ピクシー3「ナンニチカシタラ、無クナル!」
ゴブリン「殺スヨリ、感情ヲ得タホウガ得スル!」
文「……、どうします?」
聖「彼らの言い分ももっともだよ。外の世界で俺は当事者だったからわかる」
「でもあのプログラムも……」
ピーピーと、パットIが音を鳴らす。そこには、ある文字が表示されていた。
[悪魔召喚プログラム―DEVIL SAMO PROGRAM― インストール完了]
聖「! このままでは君たちは死ぬ。なら、取引しないか?」
ピクシー「取引?」
ゴブリン2「ナ、何ヲ?」
聖「僕の仲間になってくれないか?」
文「な、何を言ってるんですか!こいつらは犯人なんですよ!?」
聖「ほおって置けばこいつらは死んじまう。それに盗みも、こいつらにとっては
必要だったことだ。あとで謝罪させればいいだろ?」
文「ぅ……」
聖「で、どうする?」
ピクシー「ナル!」
ゴブリン「生キタイカラナル!」
ピクシー2「私モ!」
ゴブリン2「俺モダ!」
ピクシー3「同ジク!」
聖「よし、取引成立だ!」
聖は悪魔召喚プログラムを起動させて、ピクシーとゴブリンを取り込む。
そして、合体させる。
聖「文、少しはなれて」
文「?」
聖『悪魔の館までインストールされてる。容量でかいわけだ』
「悪魔合体!ピクシー!ゴブリン!」
聖が[2神合体]のボタンを押すと、取り込まれたピクシーとゴブリンが現れ、
駆け合わさる。
パットI『合体完了、ジャックフロスト』
J・フロスト「今後トモ、ヨロシク……」
聖は合体を成功させたあと、さらにピクシーとゴブリンを取り込み、掛け合わせる。
パットI『合体完了、ジャックフロスト』
J・フロスト2「今後トモ、ヨロシク……」
そして最後にピクシーを取り込む。こうして犯人(?)たちを捕まえる
ことに成功した聖たちであった。
※同じ悪魔が複数存在していますが、仕様だとおもってくれるとうれしいです
・・・・現在
文「す、すごいですね!なんです、それ!」
団員2「そうだ、妖怪を取り込んだり合体させたり、なんなんだ?」
聖「これは悪魔召喚プログラム、悪魔を使役するためのプログラムです」
文「ぷ、ぷろぐらむ?」
聖「まぁ、気にしないでください」
『それにしても、この隠されているこの欄……、なんなんだ?一体』
聖たちが悪魔を捕まえてしばらくすると、団員の一人が走って
やってきた。
隊長「どうした!?」
団員「は、博麗神社に!ひ、火の手が!」
全員「な、何だと(ですって)!?」
・・・数分前
魔理沙「ぅぅう……」プルプル
霊夢「大丈夫よ、魔理沙……。聖と文が犯人を捕まえてくれるから……!」
魔理沙「う、うん……」
<魔理沙をつかまえろぉぉ!!!
霊夢&魔理沙「!?」
突如、博麗神社に暴徒と化した里の住人数人が入ってきた。
そして主犯格と思われる大柄の男が入ってきた。
???「…………」
霊夢「お、おじさん……!」
魔理沙「お、親父……!」
魔理沙「お、親父……!ま、魔理沙だよ!た、助けて……!」
魔理沙父?「魔理沙?しらんなぁ、そんな奴なんていたっけか……?」
魔理沙「! …………は、はは……」
霊夢「お、おじさん!なんでそん、っつ!」
魔理沙父?「やってしまえ!」
住人2「お許しがでたぜぇ……、くくく」
住人たちは魔理沙の父を名乗る男の指示に従い、霊夢と魔理沙に群がってその衣服を
破りさっていく。
住人3「ひっひっひ、いい形してるなぁ……、どぉれ」ペロ
霊夢「!?な、なめるなぁ!このっ、このっ!」
住人ははだけた服から露出している霊夢の胸の乳首を嘗め回す。
嫌悪感をかんじるが、抵抗しようにも大の男に拘束され、住人たちの
なされるがままだ。
魔理沙「ははは、は……、ぅ……、ぅう……!」
住人「やっべ、勃ってきた……」
住人3「やっちまおうぜぇ!」
住人5「そうだな!」
そして住人たちは一線を越える為に己の逸物をだし、霊夢と魔理沙に迫る。
霊夢「や、やめて……!おねがい……!」
魔理沙「ぉゃ……ぃ……」
霊夢「いや、いやぁぁぁぁあああああ!!!!!」
???「マハーブフ!」
もはやこれまでと思った瞬間、吹雪が吹き荒れた。
BGM:http://www.youtube.com/watch?v=C8nSQ1zH8f4
聖「大丈夫!?」
文「大丈夫ですか、二人とも!」
霊夢「聖、文……!」
魔理沙「…………」
聖「おいてめぇら!女の子によってたかって、覚悟しろよ!」
文「ただで済むとは、思わないでくださいね……」
住人たち「か、かむこたぁねぇ! やっちまえ!」
聖「いけ、ジャックフロスト!マハーブフ!」
「そして、ジャックフロスト、ピクシー召喚!」
J・フロスト「マハーブフダホー!」
J・フロスト2「ヤッチマエナンダホー!」
ピクシー「イッケー!」
ジャックフロストが手をかざすと、そこから吹雪が吹き出でて、
住人たちを蹂躙する。
住人1「ぎゃぁぁぁぁ!!!」カチカチコチコチ
住人2「のわぁぁぁ!!!」カチカチコチコチ
住人3「うぎゃぁぁぁ!!!」カチカチコチコチ
住人4「なぁぁぁ!!!」カチカチコチコチ
住人5「わぁぁぁぁ!!!」カチカチコチコチ
住人たちの足元は完全に凍り、体もそれなりに凍りつく。
そして後を追ってきた自警団たちのお縄となった。
団員「ふぅ、これで全員捕まえました!」
団長「よし、連行しろ!」
聖「大丈夫?」
霊夢「え、えぇ……、でも、魔理沙が……」
魔理沙「おやじ……、おゃぃ……」
文「どうしたんですか?」
霊夢「……、主犯が……、おじさん。魔理沙のお父さん……」
聖&文「な、なんだって!?」
魔理沙父?「ふっふっふ、いや、いいものを見させてもらったゾ」
「さぁ、その顔をもっと見せてくれ……、さぁ、さぁ!」ビキビキ!
霊夢「なに、この妖力の量!」
団長「に、にげろ!はやく!」
魔理沙の父を名乗る男はその体を急速に変化させていく。
聖「お、お前は!」
オザワ(トール)「我ガ名ハオザワ!世界ヲ支配スルモノダ!」
文「な、なにが起きているんですか……!?」
聖「オザワ!お前はあの時、俺たちが倒したはずだ!」
オザワ「タシカニ、アノ時私ハ、オ前タチニ倒サレタ。シカシ、オ前ガサッキ取リ込ンダ
悪魔達ニマグネタイトヲ集メサセ、コウシテ蘇ルコトガ出来タ!」
BGM:http://www.youtube.com/watch?v=lYuysmVW8kc
聖「ならもう一度、お前を倒すだけだ!J・フロスト、ブフーラ!ピクシー、ジオンガ!」
ピクシー「クッラエ~!」
J・フロスト「ブフーラダホー」
J・フロスト2「同ジク、ブフーラダホー」
ピクシーが手を掲げて落雷を落とし、ジャックフロストたちは先端のとがった
巨大な氷塊をオザワに向けて飛ばすが、いまいち効果が無い。
オザワ(トール)「ドウシタ?コレッポッチデ倒セルト?片腹痛イワ!マハジオ!」
オザワがハンマーを地面に叩きつけると、雷の雨が吹き荒れる。
聖「がぁぁぁぁ!!!」
文「くぅぅぅぅう!!!」
J・フロストズ「ビリビリスルンダホー」
ピクシー「モ、モウ、ダメ……」バシュィン!
聖「ピクシー!」
ピクシーが消え、パットIに戻る。
文「やってくれましたね、スペルカード!疾風『風神少女』!」
文がカードを掲げると、赤と青の球体が風のように荒れ狂い、
オザワを襲う。しかし、決定打にはなりえない。
オザワ「ハッハッハ!愚カ者ガ!」
文「!?きゃぁぁぁぁ!!!」
オザワのハンマーに殴り飛ばされ、鳥居に激突する。
その衝撃でか、動けなくなってしまった。
文「あ、あやや……、しばらく動けそうに無いです……」
聖「文! くっそったれぇぇぇぇ!!!」
聖は特攻を仕掛けるが、軽く往なされてしまう。
霊夢「せ、聖!」
魔理沙「ぉゃ……」
オザワ「ックックック、シネィ!」
聖「ック、ックッソォォォォォ!!!!」
もうダメだ。そう確信したとき、不思議なことが起きた。
パットIの画面が輝きだし、隠された表示ボタンが表示され、自動的に
発動する。魔法陣が聖の真横に、聖の前に飛び出せるかのように発生する。
そしてその中から、白い獣が現れた。
パスカル・ケルベロス「パスカル、助ケニキタヨ、主!」
聖「パ、パスカル!」
少し休みます。
白い毛並みに鋭いつめ、特徴的な角に肩パットをした悪魔にして、聖の愛犬パスカルが
召喚された。
聖「パスカル、パスカルなのか!?」
P・ケルベロス「忘レマシタ?」
聖「いや、ごめん。すごくうれしくてさ!」
P・ケルベロス「主ヨ、喜ブノハコヤツヲ倒シテカラデス!」
聖「そうだな!パスカル、ファイアブレス!」
パスカルは口に炎を溜め込み、一気に吐き出す。
吐き出された炎はオザワを包み、ダメージを与える。
オザワ(トール)「ッツ、ヤルナ……。ダガ、ウヌボレルナヨ!?オワァァァ!!!」
オザワは思いっきり叫び、聖たちを動けなくする。
耳をふさぐしか防ぎようが無いのだ。
聖「っく……!」
P・ケルベロス「大丈夫!?」
聖「なんとか……!」
文「っつっつっつ……、声が大きい……」
『もうすぐで動けるな……』
霊夢「……!」
魔理沙「ぅ……、うぅ……」
聖「パスカル、頼む!」
P・ケルベロス「任セテ!」
聖を背中に乗せたパスカルは空中を駆け、オザワへとせまる。
オザワ「コシャクナ!」
聖「っ……!たぁ、ここだぁ!」
オザワの攻撃を紙一重で避け、火龍剣でオザワの右腕を切り、
ハンマーをもてなくさせる。
聖「どうだっ!」
オザワ「確カニ効イタ、ダガ、コレデドウダ!」
聖「!?」
オザワは霊夢たちに手を向け、魔法を発動しようとする。
聖「させるか!」
オザワ「もう遅いわ!ジオン…」
???『させるか!』
全員「!?」
魔理沙「こ、このこえ、親父……?」
魔理沙父(本物)『霊夢ちゃん、魔理沙、逃げろ!』
文「あやや!これは……!」
オザワ「貴様、ヒッコンデロ!」
魔理沙父『霊夢ちゃん、それと聖といったか!俺を、この妖怪を倒してくれ!』
オザワ「ナ!ソンアコトシタラ、貴様マデ死ヌコトニナルンダゾ!」
魔理沙父『知ったことか!娘を傷つけるくらいなら、死んだほうがマシだ!』
魔理沙「親父……!」
聖「……」
霊夢「おじさん……」
魔理沙父『たのむ!俺がコイツを抑えているうちに!早く!!』
霊夢「……っ!」
魔理沙「わたしからも頼む、霊夢。親父の言うことをきいてやってほしい」
霊夢「魔理沙……」
魔理沙「いいんだ。それに、霊夢がやる必要は無いんだぜ……」
霊夢「魔理沙、あんたまさか!」
魔理沙「けりは、私がつける……!」
霊夢「わかってるの!?自分のやろうとしていることが!」
魔理沙「わかってる!でもわたしは、したいんだ……。私はいままで親不孝な
ことばっかりしてきた。だからこれは、最初で最後の親孝行なんだ……!」
霊夢「魔理沙……」
魔理沙「聖!少しでいい!あいつの動きを止めてくれ!」
聖「……、わかった!」
魔理沙『親父、これがわたしの最初の、そして最後の親孝行だ。親不孝者になっちまって、
ごめんなさい……』
聖は魔理沙の言うことを聞き入れてオザワの動きを止め、
魔理沙は腕を突き出してミニ八卦路を構えてエネルギーをためる。
魔理沙「親父……!私……、親父のことが!だぁぁぁぁい好き!」
魔理沙父『私もだ、魔理沙……。頼む……』
魔理沙「こい……、ぅ……、マスタぁぁぁぁぁああああ、スパァァァァァァァァアアアアアア
クゥゥゥゥゥゥウウウウウウウ!!!!!」
ミニ八卦路から打ち出された極太のビームがオザワを捕らえ打ち抜く。
打ち出された後に残ったのは、魔理沙の父親だけだった。
魔理沙「親父!」
魔理沙が自分の父親の元に駆け寄る。
魔理沙「親父……!」
魔理沙父「お前のことは、よく聞いてる……。霊夢ちゃんと一緒に、異変解決、してる……、
らしいな」
魔理沙「そうだよ……、霊夢と、いっしょに……!」
魔理沙父「立派に、なったな……」
魔理沙「!……、ぅ、ぅぅううううううあああああああ!!!!!」
魔理沙は今まで自分は家族から、親父から憎まれていると思った。
しかし違った。少なくとも、父親からは恨まれなど無かったのだ……。
霊夢「……」
聖「霊夢、さん……?」
霊夢「……、今は一人にしてあげましょ。親子水入らずなんだから……」
文「そうですね」
聖「そうするか」
霊夢たちは神社から少し降りた。
そして見聞きしたのは、魔理沙の泣き声と、天に上っていく光の粒子だった。
その後、霊夢達を襲った村人達は自警団によって牢獄に入れられた。
魔理沙への疑いは晴れ、はれて身の潔白が証明された。絶縁は取り消されたものの、
魔理沙は魔法使いへの道を進むことを決意、公式に親元から離れて暮らすこととなった。
そして僕は、
霊夢「それで、聖はこれからどうするの?このまま帰る?」
聖「いや、気になることがあるから幻想郷にしばらく残ろうって思ってる」
霊夢「そうなんだ。ところで家はどうするの?」
聖「あ、そういや考えてなかった!」
文「聖~!今朝の新聞読みました!?」
聖「い、いや、よんでない。っていうか、幻想郷に残ろうって考えてた、ん、だけど」
文「そして家が無い!、というわけですね!」
聖「せ、正解です……」
文「なら、わたしの家にすみます?」
聖「いいんですか!?」
文「えぇ、一人暮らしですし、大丈夫ですよ!大歓迎です!」
魔理沙「ぉぉ~い!霊夢ぅ~!」
霊夢「どうしたのよ魔理沙!」
魔理沙「お茶菓子、もらいにきたぜ!」
霊夢「あ!私の饅頭!返しなさぁぁぁい!」
魔理沙「いっただっきまぁ~す、ぅ~ん、うまぁ~い!」
霊夢「……」プルプル
魔理沙「れ、霊夢……?」
霊夢「まりさぁぁぁ!!!!」
魔理沙「へっへ~んだ!」
魔理沙が霊夢の饅頭を盗って逃げてく。
空をかけていく中で、魔理沙はあることを考えていた。
魔理沙『親父……、私、ずっと親孝行できなかった……。いまでも後悔するときがある……。
でも親父は、こんな私を暖かく包んでくれた。だから、今だけだけど、素直に
この思いを、親父に伝えるね……』
―――お父さん、だぁぁぁい好き!―――
――第1話・幻想ノ地―― 完
今日はここまでとさせていただきます!ありがとうございました!
一つ、アンケートとりたいと思います。
こんな感じに進めていってもいい?
1、問題ない、つづけろ
2、まぁ、気にはならない
3、すこし、問題が・・・
4、最悪、即やめろ
15:00まで受け付けます
1ガンガンいこうぜ
あと、ペルソナも登場予定です。もちろん名前変えてだけど。
それじゃ、少しだけ始めます。
魔理沙の疑いを晴らしてから1週間がたった。
聖は文の家にご厄介になっている。
文「聖ぃ~、起きなさ~い!聖!」
聖「ぅう……、むにゃ……zzz」
文「こうなったら、スペルカード!風符「風神一扇」!」
グォオオオオ!!!!、暴風が寝室中に吹き荒れる。
ダブルベットで文の隣で寝ている聖は、風にもまれて悲鳴をあげた。
聖「うぎゃぁぁぁあああああ!!!!」
文「やっと起きましたかぁ」
聖「普通に起こしてください!ふ・つ・う・に!」
文「あや?何度揺らしても起きない聖が悪いんじゃないんですか」
聖「うぐっ!」
文「それより、今日の新聞です!」
聖「あぁ、ありがと」
新聞の一面は、幻想郷の事情について書かれていた。
寺子屋で行われる発表会についてのお知らせや、芸能大会のお知らせ、
飲食店などのお店の宣伝といったものがかかれていた。1面を飾っていたのは、
魔理沙と里の人たちが和解したことだった。
聖「これでやっと元通り、ってわけには……」
文「ここだけのはなし、まんざらでもないようですよ?」
聖「そうなんだぁ、よかったぁ」
文「あ、新聞配達の時間ですよ!」
聖「ほんとだ!急がなきゃ!」
「パスカル!」
パットIを起動させてパスカル・ケルベロスを呼び出しまたがる。
文「それにしても何ですか?それ」
聖「これか?悪魔召喚プログラムっていうんだけど」
文「あ、悪魔、召喚?」
聖「簡単に言えば悪魔を呼び出して使役するために使う……、まぁ……、
術式みたいなもの、かな」
文「そうなんですか。あ、人里の南側を私がやりますので!」
聖「OK!パスカル!」
P・ケルベロス「了解!我ガ主!」
パスカルにまたがって、聖は新聞を配達していく。
民家の宅配箱に慣れた手つきで新聞を入れていき、新聞の束が
なくなる頃にはもう日が昇っていた。
聖「ぅん……っと!」(>○^)h
文「お疲れ様です、聖!」(^▽^)
聖「そっちもお疲れぇ~」
文「それじゃ、家にかえりますか!」
聖「そうですね、お腹減ったモン……。もぅ、ぅごけない……」
文「それなら、早くかえって朝ごはんにしましょ!」
聖「うぅん、パスカル、お願い」
P・ケルベロス「弱弱シイデスネ、主」
聖「うん、腹へってね……、もうね……、うごけない……」
家にもどり、文お手製の朝食を食べた聖であった。
・・・外の世界
映「あぁぁあああもう!なんで出ないのよ!おまけにつながらないし!」
映はパニックに陥っていた。幼馴染である聖と連絡がとれないからだ。
そして気付けば、涙さえ流れていた。
映「ぅう……、聖ぃ……」
『会いたい?』
映「だ、誰!誰なの!?」
『聖に……、会いたい?』
映「会いたいわよ!悪い!?」
『なら、ついてきて』
突然光る何かが現れ、映を導く。
映は声に導かれるがまま、光る何かの後を追う。
しばらく追いかけると、ある公園に着いた。
映「ここって、公園じゃない……。ここに何があるって言うの?」
『……、ここからいけば、会える』
光る何かが四散し、空間に亀裂を走らせて入り口を形作る。
映「本当に……、会えるのね……」
『えぇ……、しかし、向こうでは今、大変なことが起きようとしています。
なのでそれに巻き込まれる恐れもあります。それでも、いきますか?』
映「当然よ……、聖にあって、こてんぱんにするんだから!」
『わかりました。ならば少しでも抗えるよう、戦う力と武器を差し上げます』
映「弓矢……?」
映にてにはロングボウが握られている。それに、
体の奥底から力がわいてくるような感じもしる。
『……、幸運と、武運を……』
映「ありがと、それじゃ……!」
そして映は、入り口に身を投じた。
映『まってなさい、聖!』
――第2話・異界の少女――
少し休みます
聖「そういえば、買出しとかってしたほういい?」
文「そうですねぇ、なら……、魚と野菜をお願いしていい?」
聖「りょうか~い、それじゃいってきまぁす!」
文「いってらっしゃ~い」
聖はパスカルにまたがり、人里に向かった。
・・・人里
ドスン!
映「いてて……」
入り口から身を投じてすぐ、おしりを衝撃が襲う。
映「ここ、どこ……?」
裏路地だからか、人気が少ない場所に映はいた。
すこし歩くと、大通りにでた。
映「映画の撮影?」
着物とじんべえを来た人たちだけしか行き来していない光景に、ふと、
映画の撮影でもしているのかという疑いがわいた。
映「とりあえず、人に聞こう……」
人里に着いた聖は、パスカルを戻して買出しに向かう。
聖「さ、て、と……。野菜はっと……」
八百屋さん「お、聖君かい!きょうはにんじんとジャガイモがお得だよ!」
聖「そうですかぁ、でも、キャベツとピーマンがほしんですよねぇ~…!」
八百屋さん「そういやあんた、文ちゃんと一緒に暮らしてるんだって?」
聖「そ、そうですけど……」
八百屋さん「で、どこまでいったの……?もうヤりまくってるとか?」ニヤニヤ
聖「!、そ、そんなわけ無いじゃないですか!」
八百屋さん「ふぅ~ん、なら……」
八百屋さんは聖の肩を抱き寄せてささやく。
八百屋さん『押し倒しちまえよ……!』
聖「!」
さらに八百屋さんはささやく。
八百屋さん『考えてみろよ……』
・・・八百屋さんの想像
文「ぁ……、ぅん……! あぁん!あっ、あっ!!! はぁ……、はぁ……」
汗ばむ肉体をえびぞりにし、絶頂を迎える。
文の股から潮が勢いよく吹き、愛液が大量にあふれていた。
聖の手は文の愛液で濡れ、指の間に線を引いていた。
聖「気持ちよかったか……?」
文「気持ち……、よか……った……よ」
聖「文の汁……へろぉ……、おいしいよ」
文「きたないですよぉ……」
聖「大丈夫、きたなくなんてないから……!」
文「聖……」
聖「文……、ぅん!」
唇を互いに交わし、舌を入れあう。ミュチャミュチャと妖しい音をたて、
また互いに糸を引き合う。聖は自身のモノが勃っているのに気付き、
文もまたそれに気付いた。そしてそれを銜える。
聖「あ、あやっ!き、気持ち……、い!」
文「ぅぼ…、ぼっ……!んくっ!んくっ!!」
聖「ぃっく!ぁ……、ハァ……」
文「ぁゃゃ、たくさん……、でたね……」
聖「あや、僕、もう……!」
文「聖なら……、いいよ……。わたしの初めて……、たくさん……、味わって……。
あたしのなか……、めちゃくちゃに……、して……?」
・・・現実
八百屋さん「そして聖君のナニを、穢れの知らない文ちゃんのナカに……!」
聖「……、ふん……!」
八百屋さん「ぐふぉあ!!!」
聖「なに考えてるんですか!この、エロオヤジ!」
八百屋さん「じょ、冗談だよ冗談!」
聖「まったく……!キャベツとピーマンもらってきます!お題は置いとくんで!」
八百屋さん「もう、弄りがいがあるねぇ~」
八百屋妻「あなた?聖君になに教えてたの……?」
八百屋さん「え、と……、ぎゃぁぁぁああああ!!!」
聖『自業自得だ……!!!』
八百屋での買い物を済ませ、魚屋さんに向かおうとする
聖だが、その途中で女の悲鳴をきいた。
聖「!? こ。この声!」
・・・少し前
映「えっと、すみません!ここって、どこ、です、か……?」
チンピラ1「なにお嬢ちゃん、迷子?」
チンピラ2「見たところ外来人じゃん、一緒にご飯でも、どう?」
映「い、いや、いいです……!」
チンピラ2「いやいいだろ?少しぐらいさぁ!」ぐぃ!
チンピラの一人が映の腕をひき、どこかに連れて行こうとする。
これに抵抗しようとする映だが、力が強く、振りほどくことができない。
映「いや、やめて!誰か、誰かぁ!」
聖「映!映なのか!?」
映「聖!聖なの!?」
再会を果たした聖と映であった。
少し休みます
チンピラ1「誰アンタ?もしかして彼氏ぃ?」
チンピラ2「うんなわけねぇって!つりあわねぇよ!!」
聖「映、さがってて」
映「え、う、うん」
聖「悪魔召喚!ピクシー!ジャックフロスト!」
聖がパットIを操作すると、眼前に魔法陣が現れで悪魔が2体召喚される。
J・フロスト「ヒーホー!」
ピクシー「ハァ~イ!」
チンピラ1「な、なんだ!?」
チンピラ2「よ、妖怪!?}
聖「手加減しろよ?ジャックフロスト、ブフ!ピクシー、ジオンガ!」
J・フロスト「ブフダホー!」
ピクシー「ジオンガダヨォ~!」
冷たい風と落雷が、チンピラたちを襲う。
その後、自警団にひっとらえられて連行されたのだった。
聖「ふぅ、でもおまえがっ!な、なにすんだよ!」
映「それはこっちのセリフよ!電話つながんないし……!心配、したんだからぁ……!」
聖「!」
聖は思い出した。幻想郷にきてから、外の世界に対して連絡を
とったことが無いことを。
聖「ごめん……、忘れてた」
映「ふんっ!」
聖「ごふぁ!」
映「ったく、悪いと思ってるなら、朝食おごりなさいよ!」
聖「ちょ、朝食……?」
映「朝食たべてないから、お腹すいてすいて大変なんだから!」
聖「わ、わかった……。お勧めの店があるんだぁ、そこいこっ!」
映「どこでもいいわよ、おいしい店なら」
朝ごはんをおごらされる聖であった。
聖「ところでおめぇ、なんで幻想郷(ここ)に?」
映「きまってるわよ、ズズ、あんたに会うためよ。……、会いたかったし」
聖「そりゃ、どうも……っはぁ!やっぱここのうどんはうめぇや!」
映「そうね、こしがあっておいしい!」
おばちゃん「あら、うれしいこといってくれるじゃないのさ!」
聖「おかんじょうお願いします!」
おばちゃん「あいよ!ところでそこの嬢ちゃんは?」
聖「僕の幼馴染です」
映「陽炎 映といいます」
おばちゃん「あら、礼儀正しい子だこと!聖君、たいせつにしなさいよぉ?」
聖「わ、わかってますよぉ!」
おばちゃん「うぶだこと!」
聖「もう……!」
聖たちは店を後にし、魚屋さんを目指す。
閣下「支援。よし、1よカテドラルを仲魔なしでマッピングしたまえ」
魚屋さんに立ち寄って買い物を済ませた聖と映は
大通りをぶらぶらとしていた。
映「そういえば、ここに何があるかまだ知らないんだった」
聖「どうした急に……!」
映「いや、なんかはっと思ってさ」
聖「なら、知ってる範囲で案内しようか?」
映「ほんと!?」
聖「うん」
映「それじゃ、いこいこ!」
聖「ちょ、あわてるな慌てるな!歩いてちゃ日が暮れる!パスカル!」
P・ケルベロス「何デス、主」
聖「ちょいと、足をかりていいか?」
P・ケルベロス「御意」
映「あ、悪魔……!」
聖「大丈夫、こいつはパスカルだ」
映「え、ぱ、パスカルちゃん!?」
聖「あぁ、すこし訳合って悪魔の姿してるがな」
映「そ、そうなんだ」
聖「それより早く乗れって」
映「う、うん……」
『ふさふさしてて気持ちいぃ』
聖「パスカル、出して!」
P・ケルベロス「了解!」
ここで少し安価
どこにいく?
1、紅魔館
2、妖怪の山
3、寺子屋
4、紅魔館のそばの湖(話が進みます)
ちょ、カテドラルって……、むちゃや……
安価は下1
21:30まで待ちます
4
アマノクサガミ「あまのじゃくとしてはまだまだだ」
せいじゃ「あぁん?」
アマノクサガミ「開始5分で母親をたべてだな」
せいじゃ「……」
BGM:http://www.youtube.com/watch?v=CrL8SsBGlUU
聖「すこし、幻想郷を見て回るか」
映「いいね、それ」
聖たちはパスカルにまたがり、幻想郷を空の上から
眺めてみることにした。パスカルが走るたびに受ける風が気持ちい。
映「すごぉぉぉい!家が小さい!」
聖「ぅん!何度かパスカルにまたがって空飛んだことあるけど、
この光景は……!すっげぇ……」
眼下に広がるのは、幻想郷の風景。見渡す限りの緑だ。
思いっきり叫びい思いに駆られた聖と映は、叫んでみることにした。
聖&映「せ~のぉ!やっほぉぉおおお!!!!」
・・・魔法の森
空:やっほぉぉぉおお!!
魔理沙「?どこからだ?……、気のせいか」
・・・博麗神社
空:やっほぉぉおお!
霊夢「zzz」
・・・寺子屋
慧音「で、あるからして……」
空:やっほぉおお!
児童1「?今、声しなかった?」
児童2「気のせいじゃない?」
慧音「こら!授業中に私語は禁止!」
・・・紅魔館
空:やっほおぉぉ!
美鈴「zzz」
シュタッ!
美鈴「ひっ!」
咲夜「美鈴……?」
美鈴「ハイ……」
・・・空
聖「ふぅ……」
映「はぁ、」
聖「久しぶりにさけんだ気がするよ」
映「私も!」
聖「あ、すこしあそこの湖に行ってみよ!」
映「なにかあるの?」
聖「前から少し気になっててさ、パスカル、お願い!」
P・ケルベロス「了解!」
すこし体調がわるくなったので、今日はここまでとします。
続きは明日書きます
すみません
湖のほとりで、女の子二人が悪魔に追いかけられていた。
大妖精「チルノちゃん!」
チルノ「な、なんなのさあいつら!逃げるよ大ちゃん!」
???1「汝ラ、我ガ贄ト成レ」
???2「汝ラ、我ガ嫁ト成レ」
???3「汝ラ、我二隷属セヨ」
チルノ「なに変なこといってるのー!スペルカード!アイシクルフォール!」
???ズ「真ン中ガガラ空キゾ!アァァァァアアアアア!!!」
???が発したパニックボイスによって、
チルノと大妖精は逃げるのをやめ、パニックに陥ってしまった。
チルノ「だ、大ちゃん……」
大妖精「ち、チルノちゃん……!」
チルノ「くるなぁ……、くるなぁ……!」
???2「潔ク、投降シロ」
???3「幼子、ハァハァ……」
大妖精「だ、だれか!だれか!!」
???1「サァ、トウギャ!」
チルノ「?」
大妖精「?」
悪魔がチルノたちににじり寄ろうとしたその時、
悪魔の一体が消滅した。
映「ふぅ……、まにあったぁ」
聖「っていうか、弓使えるならさっきのチンピラも撃退できただろうに」
映「あ、あのときはお腹ががすいていたのよ!」
聖「さいですか」
聖『見たところ、あの悪魔はフケイだな』
「おぉい、そこの悪魔!僕の仲魔にならないか!?」
フケイ2「仲魔ダト?」
フケイ3「ナゼナラネバ成ラヌ」
聖「ふぅ~ん、なら……。」
聖はパスカルからおり、チルノたちの元に
駆け寄る。
チルノ「だ、だれだよあんた……」
聖「ちょっと、ごめんね……」カシャ
チルノ「まぶしっ!」
大妖精「ち、チルノちゃんに何をするんですか!」
聖「大丈夫、写真取っただけだから」
聖は涙目のチルノの写真をちらつかせ、こう囁く。
聖「いま仲魔になれば、この写真もついてくるが」
フケイ2「ナル」
フケイ3「喜ンデ、汝ノ力添エヲシヨウ」
聖「それはよかった」
映『ロリコンなのかなぁ、あの悪魔』
悪魔召喚プログラムを起動させ、フケイ22体を取り込む。
聖「悪魔合体!フケイ!フケイ!」
魔法陣が現れてフケイが2体現れる。
そしてその体がかけ合わさっていき、新しい悪魔が誕生する。
鳳凰「今後トモ、ヨロシク……。トコロデ、写真……」
聖「はい、約束どおり」
フケイ2『ヤッパ可愛イ……』
フケイ3『幼子ハエェノォ……』
聖「よし、湖にいくか!」
映「アンタのそれさ、悪魔召喚プログラムって言うんだっけ?どこで手に入れたの?」
聖「いや、気付いたらインストールされてた。まぁ、前に一度使ったことあるから、
問題ないけどさ」
映「ふぅん」
大妖精「あ、あの!助けてくれて、ありがとう!あの、失礼でなければ、
名前を……」
聖と映はすぐさまパスカルから降りて、自己紹介をする。
大妖精「聖さんに、映さん。だ、大妖精といいます!よろしくおねがいします!」ペコリ
チルノ「あたいはちるの!さいきょーのようせいさ!」
聖「こちらこそよろしく、大ちゃん、チルノちゃん」
映「えぇ、よろしく!」
聖「湖にいくんだけど、大ちゃんたちも行く?」
大妖精「あ、私たちもこれから湖に行くんです!」
チルノ「あたいたち、みずうみいってスケッチするの!」
映「なんのスケッチ?」
チルノ「こおったカエル!」
聖「……」
映「……」
無邪気な笑顔から発せられた言葉に、絶句を隠せない
聖と映であった。
澄んだ水を湛えた湖をみてきた聖たちは、家路についていた。
気がつけばもう夕方だ。それほどまでに綺麗な湖だったのだ。
聖「ところで映はさ、住む家とかはあるの?」
映「あ、そこまで考えてなかったぁ……!」
聖「なら、僕がいまお世話になってる家に連れていこうか?」
映「いいの?迷惑になったりしない?」
聖「いいとおもうぞ?僕含めて二人だけだし、すんでるの」
映「そうなんだ、ならお言葉に甘えて!」
聖「決まりだね、あ、見えてきた!」
聖が居候させてもらっている文の家が見えてきた。
典型的な古民家のような風貌だ。
聖「ただいまぁ~!」
文「おかえりなさい。あや?後ろの方は?」
聖「ほら、挨拶……!」
映「お、お!」
聖「お?」
映「女の子とど、同居してたの!?しかも胸大きいし!」
聖「はぁあ!?ちょ、なに言ってんだ!む、胸の大きさなんて……!」
文「せ、聖!昨日、あんなに揉みしだきたいっていってたから、今日は
それに答えようと色々と準備していたのに……!」嘘泣き
聖「あ、文もなに言ってるの!?」
映「聖、文……」バタン
聖「え、映ぃぃぃ!!!」
とても騒がしい夜になるだろうと覚悟した
聖であった。
――第2話・異界の少女―― 完
ペルソナ出すって言ってたけど、名前やっぱ変えないほうがいいかな?
慧音「暗いからきをつけて帰るんだぞぉ~!」
児童1「けーね先生、さよなら!」
児童2「さよならぁ!」
児童3「一緒に帰ろう!」
児童4「いいよ!」
寺子屋の授業が終わり、慧音は生徒たちを見送っていた。
すでに暗くなっており、外の世界なら18:00くらいだ。
女の子「じゃぁね!」
女の子2「うん!ばいばい!」
寺子屋の生徒である彼女は友人と途中まで一緒に帰り、
十字路に差し掛かったあたりで別れた。
女の子「ふんふふ~ん♪ ?」
後ろから影が伸び、後ろを振り返る。
視界が真っ黒に塗りつぶされた。悲鳴を出す暇などなかった。
――第3話・儀式――
とりあえず、今日のところはこのあたりで
かきたくなった
映「聖、おきて聖!」
文「おきてくださぁ~い!」
映「もぅ、文さん」
文「えぇ、スペルカード!旋符「紅葉扇風」!」
聖「ぶふぉぁあああああ!!!!ぐへ!」
竜巻が聖を中に勢いよく飛ばし、天井に激突させる。
落ちた後も鼻血が出ていた。
聖「もっと優しく起こしてよ……」
映「起きないあんたが悪い!はい、今日の新聞!」
聖「お、おう。連続誘拐事件?」
文「最近出るようになったんです。昨夜も発生してこれで5件目です」
聖「いつから?」
文「3日前からです」
聖「3日前って、映が幻想郷(ここ)に来た日じゃない!」
映「うん、たぶんあのチンピラも……。あぶなかったぁ……」
聖「本当にな……。あ、配る時間だ!」
今日から映と一緒に新聞配達をすることになった。
今までは状況把握などでてんてこ舞いだったが、映も覚悟をきめてここで住むことにした。
パスカル・ケルベロスにまたがり、慣れた手つきで配達していく聖に
感嘆の声をあげる。
映「すっごぃ……」
聖「なれればこれくらい……!」
映「はい、これで最後の束だよ」
聖「ありがと!」
映「……、ねぇ聖」
聖「?なんだ?」
映「文さんのこと、どう思ってるの?」
聖「文か?大好きだよ?友人として、家族として、だけど」
映「そうなんだぁ」
聖「ふぅ、配り終わったぁ!」
映「おつかれさん」
聖「あ、パスカル!いつもの場所に!」
P・ケルベロス「了解!」
映「いつもの場所?」
聖「うん、見せたいものがあるんだ!」
映「え、何々!?」
聖「これさ!」
映「!」
聖が見せた景色、それは幻想郷に昇る朝日であった。朝日が昇るたびに
青空とオレンジ色の日が徐々にかけ合わさっていく。
まさに絶景だ。
聖「じゃ、帰るぞ」
映「うん」
聖「パスカル!」
P・ケルベロス「了解!」
・・・文の家
文「みそみそ……、あったったっと……!」
聖「ただいまぁ」
映「早いですね!」
文「当たり前ですよ!これでも、幻想郷最速なんですから!」
聖「し、しらんかった……!」
文「あ、お疲れ様。いま朝ごはん作ってますから」
映「なら私も手伝います!」
聖「暇だから洗濯物でも取り込んどくわ」
文「お願いしまぁす」
映「変な気起こさないでよね」
聖「わかってるって」
外に出て一息入れた後、聖は洗濯物を
取り込み始める。その時、MHのような片手剣装備をした、
獣耳の少女が飛んできた。
椛「あ、聖君ですね!」
聖「椛か、おはよ!」
椛「おはようございます!文先輩は居ますか?」
聖「文ならいま朝ごはん作ってる」
椛「ありがとうございます!」
聖「知り合ってもう5日か、はやいなぁ」
時間の流れの速さをしみじみおもう聖であった。
……、正直に言っていいですか?
コメントとか無いから面白いって思ってくれているのかが少し心配になってきた……。
まさかとは思うけどどこ?は、の人だったりしないよね?
洗濯物を取り込み終わって朝食を食べる。
その最中に文が切り出した。
文「あ、今日すこし用事があるので、かえるの遅くなります」
聖「用事?調べごとか何か?」
文「例の連続誘拐事件についてです。記者として少し、調べてみたくなりまして」
映「それ、私たちも同行していいですか?」
文「同行、ですか?」
聖「気になるので、悪魔がらみかも知れないし……」
文「……、わかりました。同行を許可します」
映「ありがとうございます」
聖と映は朝食の後、文と共に調査に出かけた。
>>79えっと、誰?
その人
>>79ごめん、わかんない
人里に到着し、早速調査を開始した。
話を聴くためにまず自警団に行くことにした。
文「すみませぇん!」
団員「おや、文ちゃんじゃないか。どうしたんだ?」
映「事件についてすこし、お聞きしたいことが」
団員「それなら寺子屋に行くといいよ。今日も寺子屋にいって事情聴取してるから」
聖「そうなんですか、ありがとうございます」
団員「まぁ、危なくない程度にがんばんなよ?」
文「もちろんです、ありがとうございました!」
聖&映「ありがとうございました!」
文「それにしても寺子屋ですかぁ」
聖「連れ去られた子たちの共通点って、何かあったりするんですか?」
文「全然わかってないです」
映「そうなんですか」
文「とりあえず、向かってみましょう」
聖「そうですね」
一行はとりあえず、寺子屋に行って
事情を聴いてみることにした。そこにいくと、槍を
持った若者3人と、泣いている女性がいた。子供たちの何人かも
泣いていた。
聖「あの、どうかされたんですか?」
団員1「あぁ、さっき連れ去られてた子達4人の遺体が見つかったんだ……!」
映「嘘ッ……!」
慧音「なんで……、なんであの子達が……! なんで死ななければ……、いけないんだ……!」
団員2「ぅう……、飾(かざり)ちゃん……!くっ……ぅ……!」
団員3「……」
文「……、残念、でしたね……」
聖「犠牲者、は……」
団員1「あ、あぁ……。一人目は蓮(はす)、12歳。人里の老舗旅館の若女将だ。
2人目は更(さら)9歳。あそこの刀鍛冶の一人娘だ。
3人目は心(こころ)10歳。とても優しい性格で、誰からも親しまれてた。
4人目は飾、13歳。団員2の……、恋人で、幼馴染だ……。
文「そうでしたか……。犠牲者に、共通点は……」
団員1「……、皆、慧音先生の教え子だ……。更ちゃんにいたっては今年卒業したばかりだ……!」
団員2「ぅ……、先生……!俺、絶対に……、犯人、捕まえます……!
飾ちゃんの仇、必ずとって見せます!」
文「……、こんなときに……、いうものじゃないですけど……、ご遺体のほうを
見させていただいても……」
団員1「あ、あぁ、いいぞ。でも、あまり見ないほうがいいぞ……」
一行は団員に案内を受け、ついて行く。
そこには藁で覆われた遺体があった。
[ここから↓閲覧注意]
聖たちは手を合わせ、藁をめくる。
聖「!っぅ!」
映「!うヴぁ……!」
文「! ぅ…!」
そこにあった遺体はすべて胸から腹にかけて切り裂かれ、中の臓物を垂れ流し
ていた裸体の女の子たちの姿があった。腐敗臭が漂い、ハエがたかる。
その臭いは鼻を劈き、吐き気を催した。
そしてよく観察すると、手足首に真綿で絞められたようなあとがあり、
またの間から血も流れていた。人為的に流された感じだった。
文「なってひどいことを……!」
映「これが人間のやることなの……!!?」
聖「…………」
文「けっこうきついですけど、調査開始です……。すみません」
文たちは強烈な臭いに耐えながら、調査を始めた。
映「胸に赤い跡がある。それにまたの間からの血……、性的暴行の疑いありね……」
聖「ごめん、僕もう無理!ぶぉあ!ぶふぁ!あはぁ……」
映「大丈夫!?文さん、聖を連れて行きます」
文「あやや、そうしてください。私ももう……」
映「一度寺子屋に戻りましょう」
文「そのほうがいいですね……」
聖たちは一度寺子屋に戻ることにした。
聖「はぁ、はぁ、ありがとう。もういいよ……」
映「大丈夫……?」
文「とりあえず、慧音先生に聞いてみましょう」
寺子屋にきていた自警団の人たちはもう見当たらない。
児童たちももう帰ってしまったようだ。
慧音「…ぅ…、文か……、どうした……?」
文「あの、慧音先生。なにか心あたりみたいなのは……」
慧音「あるわけ……、ないだろう……!」
手を震わせ、小粒の涙をひたすら流し続け、
嗚咽をもらす慧音。それほどまでに悲しんでいるのだ。
その時、自警団の団員が走ってやってきた。
団員1「先生ぇぇ!!!」
慧音「団員1か……、どうしたんだ……?」
団員1「慧音先生……、事件現場を見つけました!一応、知らせておこうかと
思いまして……! はぁ、はぁ……」
慧音「がんばってるな、団員1……」
団員1「やっと自警団になれたんですから、頑張りもしますよ……!かならず、
さらわれた子達を助け出してみせます……!飾ちゃんの友達として……、せめて……!」
慧音「あぁ、がんばってくれ……」
団員1「はい!」
自らの務めを果たそうと奮闘する団員に笑顔で
激励する慧音。しかし、その下に隠されている感情は、とてつもなく
大きいものだった。
文『先生……、つらいはずなのに……』
慧音「団員1……、がんばってるだろ……?」
聖「あの方ですか?」
慧音「そうだ……。私の教え子でな、ずっと自警団に入るんだ!って
頑張っててさ。今年、自警団に入れたんだ」
映「そうなんですか」
慧音は話を続ける。
慧音「ほかの皆もそうだ。みんな、夢にむかってがむしゃらに頑張ってた……。
犠牲になった子達もそうだ……。彼女たちには……、未来があったのに、
なんで……、なんで……!」
拳を握り体を振るわして、本格的に泣こうと
するのを防ごうとする。とても見るに耐えなかった。
映「慧音さん」
慧音「君は……?」
映「陽炎 映ともうします。慧音さん、私たちもこの事件について
調べています。犯人、必ず捕まえて見せます……!」
慧音「映、といったな……。ありがとう……」
聖「僕も、微力ながら手伝ってます」
文「もちろん私もです。ですから、泣くのを我慢しないでください。
事件は、必ず私たちが解決して見せますから」
慧音「そうか……、なら……、すこし、一人にさせてくれないか……?」
文「えぇ、いいですよ」
慧音「すまない……」
文「それじゃ、いきましょう。ここに長居は無用です」
聖「そのようですね」
映「えぇ」
聖たちが寺子屋を後にした後、慧音の鳴き声が響き渡った。
教え子を思う教師の悲しみの叫びが。
文「それじゃ、現場に…」
???「まちなさい」
聖「紫さん……!」
文「紫さん、どうしたんですか?」
紫「この件から手を引きなさい……」
映「どうしてですか!」
紫「あなたは?」
聖「僕の幼馴染です。それより、手を引けって、どういうことです!」
紫「言葉通りの意味よ、手を引きなさい。異変解決のエキスパートが
今動いてる。足を引っ張られると、困るのよ」
聖「僕たちは1回だけだけど、解決しました!今回だって!」
紫「だまりなさい。これは貴方たちを思ってのこと。たしかに解決
したわ、貴方たちは。でも、まぐれよ。1度解決できたからって、
もう一度解決できるとは限らない。もう一度言うわ、手を引きなさい」
???「まちなさい、紫」
???「そうだぜ?」
紫「霊夢、魔理沙……」
映「ひ、ひとが飛んでる!?」
霊夢「私たちは彼らの力を借りたほうがいいとおもうんだけど?」
紫「!……言っていることがどういうことか、わかってる?一般人を巻き込むのよ」
魔理沙「おっと、それならもう巻き込まれてるぜ?そこのブン屋の手伝いしてる時点でな!」
聖「魔理沙さん、霊夢さん……」
魔理沙「アンタには貸しがあるからな、手伝わせてやるぜ?」
紫「……、いいのね」
霊夢「えぇ、危なくなったら逃げさせるから」
紫「……」
さらに聖と映が紫に言葉を投げかける。
聖「おねがいします!」
映「調べさせてください!」
文「私からもお願いするわ」
魔理沙「文が頭下げるなんてな……!」
紫「……、死んでも知らないわよ」
聖「!」
聖&文&映「ありがとうございます!」
霊夢「話がまとまったなら、いきましょ?」
魔理沙「そうだぜ!」
聖「わかりました!悪魔召喚、ケルベロス!」
P・ケルベロス「主、ユキマスゾ!」
聖「映、のって!」
映「うん!」
聖「パスカル!」
P・ケルベロス「御意!」
霊夢たちは一途、事件現場へと向かった。
紫「……」
???「よろしいのですか、紫様」
紫「藍…」
藍「生かせてよろしかったのですか?」
紫「……、信じましょ……、霊夢たちを」
『……、お手並み……、拝見といこうかしらね』
閣下「はっはっはっ、まずは第1章おめでとう」
閣下「毎度毎度楽しみにしているよ。ペルソナ格闘ゲーに周防くんが出ないかと思うくらいに」
閣下「3のゆかビッチとテレッテともはや誰てめえを入れるくらいならいれてほしいくらい」
閣下「……………私はまだかな」ソワソワ
あなたが出るのはまだまだ先!
霊夢「それにしても聖、あなたっていつもその妖怪連れてるけど、どうやって使役してるの?」
魔理沙「そういやそうだな。それに名前まだ聞いてなかったぜ」
聖「僕の名前は馬劉 聖、こっちは幼馴染の」
映「陽炎 映といいます」
霊夢「あたしは博麗霊夢、あらためてよろしく」
魔理沙「あたしは魔理沙、霧雨魔理沙だぜ!よろしくな!」
聖「よろしくおねがいします!あと、パスカルは妖怪じゃなくて悪魔です」
魔理沙「悪魔!?悪魔使役してるのか!?」
霊夢「あなた、すごいわね。悪魔を使役してるなんて」
聖「いや、すごくなんてないですよ。僕はプログラムの力を頼ってるだけですから」
魔理沙「いや、それ抜きにしてもすごいぜ!今度そのプログラム貸してくれ!」
聖「い、いえ!貸すわけにはいきません!危険なので!」
魔理沙「なんだよケチ!」
文「貸さないほうがいいですよぉ~!貸したら帰ってきませんから!」
魔理沙「死ぬまで借りてるだけだぜ!返さないってわけじゃないんだぜ!」
霊夢「同じでしょうが……」はぁ
魔理沙「なんだよ霊夢までぇ……」
映「あ、あそこですよ!」
聖たちは事件現場である人里近くの廃倉庫に到着した。
中にはいると、木製の床にでかでかと魔法陣が描かれていた。
それを囲むかのように三叉の燭台が四つおかれ、燭台には縄がくくられており、
魔法陣の上は血で真っ黒に染まっていた。
霊夢「魔理沙、どう?こういうのはあんたの専門分野でしょ」
魔理沙「う~ん、そうなんだが……」
霊夢「わかんないの?」
魔理沙「あぁ、この魔法陣、見たことがないんだ。見当がつかねぇよ。
ここでなんかの儀式があったんだろうから、なにかを召喚するための
魔法陣なんだろうけど……」
聖「この魔法陣……」
映「あたしもこの魔法陣、聖が使ってるところ、見たことある」
霊夢「!?」
魔理沙「!?」
霊夢「これをしってるの!?」
魔理沙「教えてくれ!これ、なんの魔法陣なんだ!?」
聖「これは」
???「悪魔召喚の魔法陣……」
全員「誰だ!」
男「私は逃げも隠れもしない……、私はここだ……」
全員「!」
倉庫の2階部分に男が一人たたずんでいた。そしてその手には、
昨夜さらわれた女の子がとらわれていた。身包みはがされ、
一糸纏わぬ裸体をした女の子が。
女の子「……!た、たすけてぇ!!」
霊夢「あんた!なんでこんなことをした!」
男「フフ……」
魔理沙「答えろ!なんでこんなことをした!」
男「それは簡単さ……。あの女が私をフったからだ。私はあの人を愛していた。
愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して
愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して
愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して
愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して
愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して
愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して愛して
愛していた……。でもこの愛は片思いだった……。だから私は勇気を
振り絞って、慧音に告白した!でもあの女は……」
慧音『付き合ってくれ?すまないが、ほかをあたってくれないか?
私まだ、だれとも付き合う気はない』
男「その時私はとても傷ついた……。しかし、納得もできた。仕事が忙しいなら
仕方がないとな……!でもあきらめなかった!何度も何度も告白したが、
あの女はそのたびに私をふった!こんなにも愛しているのに!愛しているのに!!
だから復讐しようと思い、実行したのさ……!子供たちをさらい、捧げたのだ!悪魔に!!」
映「サイテェー……」
男「ッフ……!女にはわかるまい……。まぁ私は悪くない、私を何度もふったあの女が悪いんだ。
わたしと付き合っていれば、こんなことにはならなかったのになぁ……!」
閣下「宣伝上げだ」
4閣下「哀れだなぁ」
閣下「テメーの作画がな!テメーの作画がな!雨宮死ね!」
聖「……、どこで悪魔召喚の魔法陣を知った!」
男「冥土の土産に教えてやろう。鈴奈庵という貸本屋だ。そこにあった書籍に載っていたから
利用させてもらった……。そしてこの子供を生贄に捧げれば!復讐は果たされる!」
映「その子を離しなさい!」
男「そういうわけにはいかない……、貴重な生贄なのでなぁ……!」
男はそういうと、懐から懐刀を取り出し、女の子を
斬りつけようとする。女の子は必死に抵抗するが、いかんせん力が強く、
離れることができない。手足が縛れていて離れたとぢても、逃げるのは困難だ。
男「しねぇ!!」
霊夢「させない!」
霊夢は通常弾幕をとっさにはなち、懐刀を
弾き飛ばす。それと同時に魔理沙がスペルカードを構え、
男に向ける。
男「っく!」
魔理沙「うごくな!うごけば撃つぜ!」
男「……、これで勝ったと思うなよ……!せいやっ!」
霊夢「!」
文「させな……い!っく!」ズテン!
魔法陣に血がかかり、光を放ち始める。
霊夢「なにをした!」
男「私が今投げたのはこの女の子の生き血だ……、さぁ……!
我が盟約の元に、その姿を現せ!」
悪魔「がぁぁぁああああ!!!」
映「!」
文「!」
霊夢「!」
魔理沙「でけぇ……!」
魔法陣から巨大なミミズのような悪魔、ワームが2体現れた。
男「さぁ悪魔!この輩を殺せ!」
ワーム1「ガァァ…」
ワーム2「グゥゥア……」
男「何をしている!とっとと奴らを……!な、何をする!」
女の子「ぁ……、ぁあ……!」
男「ぎゃぁぁぁあああああ!!!!!」
ワームたちは男を噛み千切り、互いに喰らいあう。
骨や内臓の不気味な租借音が響き渡り、鳥肌がたち背筋が凍る。
そして気付いたからか、霊夢たちに襲い掛かる。
霊夢「!魔理沙!あの子を!」
魔理沙「わかった!」
映「文さん、聖、いくよ!」
文「わかってます!」
聖「当たり前だ!悪魔召喚!ピクシー、ジャックフロスト、鳳凰、ケルベロス!
出し惜しみなしだ!」
悪魔召喚プログラムを起動させ、魔法陣から悪魔を召喚する聖。
J・フロスト1「ヒーホー!」
J・フロスト2「ヒーホー!」
ピクシー「アラアラ、無様ネェ!アノ男ォ」
鳳凰「フザケルンジャナイ、聖殿、ゴ命令ヲ」
P・ケルベロス「イクヨ、主!」
聖「ジャックフロスト、マハーブフ!ピクシー、ジオンガ!鳳凰、攻撃!パスカル、ファイアブレス!」
ジャックフロストは手を構えて吹雪を吹かせ、ピクシーは落雷を落とし、鳳凰は
ワームをついばみ、パスカル・ケルベロスは炎を口にためて吐き出す。どれも
強力な技・魔法・攻撃であったが、ワームに致命傷を与えるまでには行かなかった。
聖「っく!やっぱり複数悪魔を操作するのはつかれる!ピクシー、鳳凰、戻れ!」
映「大丈夫、聖!」
聖「あぁ!それよりあいつを!」
映「わかってる!」
映は矢を何度も降らせるがいまいち効果がないようだ。
文「スペルカード!疾風「風神少女」!」
霊夢&魔理沙「くらえ!」
霊夢たちも弾幕の雨を食らわせるが、大ダメージを与えるまでには行かなかった。
ワームは聖たちの攻撃がやむのをまち、一瞬の隙を突いて尻尾を叩きつける。
全員「がああぁああああああ!!!!」
女の子は即に助け出されているが、心配そうに霊夢たちを見ていた。
聖「だ、大丈夫か皆!」
霊夢「な、なんとか……!」
魔理沙「ぶ、ぶじだぁ」
映「いったぁぁあああい!」
文「あややや……」
聖「何とか大丈夫みたいだな……」
映「どうする!?攻撃あまり効いてないようだけど!」
聖『どうする!外からの攻撃は効いてないようだし、ん?外?外がダメなら!』
「文!霊夢!魔理沙!僕と映であいつの動きを止めるから、あいつの口に思いっきり
でかいのをぶち込んでくれ!」
文「わ、わかりました!」
魔理沙「わかったぜ!」
霊夢「わかった!」
聖「映、いい?」
映「えぇ!」
ワーム1「グゥゥ……」
ワーム2「ガァァ……」
聖「……、いくぞ!」
ワームに突撃するとき、映の脳裏にある呪文が思い浮かぶ。
そしてそれを発声した。
映「!ザンマ!」
映の手にピンク色の球体が現れ、巨大な衝撃となって
ワーム2体を襲った。
聖「悪魔召喚!ジャックフロスト、マハーブフ!鳳凰、ディアラマ!ケルベロス、ファイアブレス!
思いっきりぶちかませ!」
ジャックフロストズ「マハーブフナンダホー!」
鳳凰「癒セ、ディアラマ!」
P・ケルベロス「ファイアブレス!」
霊夢「スペルカード、夢想封印・集!」
魔理沙「スペルカード!スターダスト・レヴァリエ!」
文「スペルカード!旋符「紅葉扇風」!」
霊夢たちの弾幕がワームたちの口の中に直撃し、ワームたちは倒れ虫の息に。
聖「これで、とどめ!」
映「喰らいなさい!」
聖の火龍剣と映の矢がワームに止めを刺し、戦いに終止符が打たれた。
その後、聖たちは人里に戻ってことの顛末を説明した。
聖「…というわけです」
慧音「そうか……」
文「慧音先生のせいではないです」
慧音「ありがとう、文……」
団員2「ありがとう、仇討ってくれて」
聖「敵をとったつもりはないですよ。ただ、女の子の命を助けただけです」
女の子「お兄さんたち!たすけてくれてありがとう!」
映「どういたしまして!」
文「もう夕方ですし、帰りましょうよ」
霊夢「そうね、夕日がこんなに傾いてちゃね」
魔理沙「そうだぜ、腹がへったんだぜ」
映「そうだね、帰ろうか!」
聖「パスカル、帰りも」
P・ケルベロス「分カッテルヨ、主」
慧音「せ、聖君!」
聖「なんです?慧音先生」
慧音「その、ありがとう。うちの生徒を助けてくれて」
聖「当然のことをしたまでですよ。それじゃ、さよなら!」
慧音「あぁ、またな」
聖「パスカル!」
P・ケルベロス「了解!」
聖たちは家路に着く。そしてそれを、慧音は
うしろで見ていた。
慧音「ありがとう……、みんな……」
紫「解決したようね……」
慧音「紫か……。お前のことだ、ずっと見てたんだろ?」
紫「よく分かったわね、そうよ。信頼に値する力を持つか見させてもらったわ」
慧音「で、どうだ?その御眼鏡にかなったか?」
紫「えぇ、十分なほどに……、彼らなら、やってくれるわ……。これからも」
聖「こんばん何にするよ」
文「焼き魚なんてどうでしょう!」
映「いいね!」
聖「え、魚……、僕苦手……」
映「好き嫌いしない……!」
聖「はぁい……。ふふ」
映「はははっ……!」
文「ははは!」
聖&映&文「あはははははは!!!」
夜は笑いで迎える聖たちであった。
――第3話・儀式―― 完結
100いったぁぁ!! 今日はここまで!ありがとうございました!
意見や感想など、自由に書いてくださいな!
「まってるぜ! by魔理沙」
聖「うぅ……!」
文「あれ、食べないんですか?」
映「もう聖だけだよ?食べ終わってないの」
聖は戦っていた。目の前に存在する強大な敵を相手に。
抗いがたいその存在に。
文「おいしいのに……」
映「はやくたべな!」
聖「そ、そうは言っても……!」
――第4話・日常――
映「そっか、苦手だモンね、さ・か・な!」
聖「に、苦手なんかないやい!」
文「それなら食べれるはずですよねぇ」
映「そうだよねぇ~」ゲス顔
聖「っく!食べれない!やっぱり無理!これ食うより悪魔と戦ってたほうが
まだ楽だぁ!」
文「わがまま言わないで……!」
聖「わ!な、なにを!」
文が聖を脇で捕らえてはなさない。そして押し付ける。
映は箸で魚を近づける。
聖「やめろ、やめろ!やめろぉぉぉおぉぉ!!!!」
文&映「観念しろぉぉぉぉ!!!!」
聖「ぎゃぁぁぁぁあああああ!!!!」
聖「あぁ……、ぁあ……!」
文「どれだけ嫌いなんですかぁ……」
映「ホント、困ったモンですよ。聖の魚嫌いは……」
文「あ、お風呂沸かしてきますね!」
映「お願いします!もうクタクタ!」
文「私もです……。お風呂入ってスッキリしましょう!」
映「そうですね!」
聖『お風呂、だと……?』
お風呂描写いる?
1、いる
2、うんなもんすっ飛ばせ!
安価ないようなのですっ飛ばしますね
映「聖、覗いたら……、わかるわね……?」
聖「ハイ……、ワカッテマス……」
文「なんで止めるんです?聖も一緒に入りませんか?」
映「え!?」
聖「!?」
文「何驚いてるんです?別に混浴なんて珍しくもなんとも無いですよ?」
映「え、でも、あ、えっと、えぇ!?」
聖「文と一緒にお風呂……」
文「今から入れてきますので、一緒に入りましょ!お風呂!」
聖「は、はい……」
映「あ、あぁ……、聖と……、一緒に、お風呂……!」バタンっ
映の頭に妄想がよぎり、失神する。
聖も今まで混浴になることは避けていたのだが、今日始めて
文と混浴することになった。映も同じだ。
聖「映?映!大丈夫か、映!」
映「きゅ~」
聖『ど、どうしよう……、二重の意味でどうしよう……!』
少し休みます
30分後、そのときはきた。
文「お風呂沸きましたよ~、聖ぃ~、映さぁん、入りますよ~!」
聖「ハ、ハイ……」
映「エ、エェ……」
文「どうしたんですか、お二人も……」
聖「イ、イエ、ナンデモナイデス……」
映「セイノイウトオリデス……」
文「?まぁ、お先入ってますから」
聖『ど、どうしよ!』
映『こ、こうなったら!』
聖&映『腹括るしかないか!』
描写したほういい?安価下1
1、しろ
2、すっとばせ
描きます。
脱衣室で服を脱ぎ、浴室に入る。
先に文が入っていたようで、うっすらと扉越しに影で見える。
聖「お、おじゃましまぁ~す……」
文『どうぞぉ~』
映「は、はいるの……?」
聖「今さらだよ……、裸の状態でそれ言っても説得力無いぞ」
映「そ、そうだね……」
『意外に小さい……』
聖「は、入ります!」
映「は、入ります!」
文「いいですよ~」
文はちょうど体を洗っていたようで、石鹸が乳首や秘部を隠していて、
うっすらと見える。非情にエロい。腰はきゅっっとしまっており、出るところは出ている。
すらっとした流線型のボディラインがとてもそそる。
聖「……!」
文「どうしたんです?興奮でもしましたぁ?」ニヤニヤ
聖「!」
映「図星……」
文「ぁゃゃ、まぁ、男の子ですからねぇ、仕方ないですよぉ」ニヤニヤ
聖「///」
シャワーで石鹸を洗い流し、生まれたままの姿を聖たちに晒す文。
彼女は浴槽に入り、聖たちをまつ。
映「か、体洗おっか」
聖「そうだね」
聖と映は背中を洗いあい、互いに流し合う。
文はその光景をニヤニヤしながら眺めていた。そして……。
聖「お、おじゃましまぁす……」
文「どうぞ~」
映「あ、あまり見ないでよ……?」
聖「……」
映「黙らないでよ!」
文「……、両手に華とはよく言ったものですねぇ」
聖「ぶっふ!」
聖は興奮を抑えていた。軟らかい二つのものが両隣から
接触しているのだ。文曰く、「家族の親密さを深めるために混浴するわけだから
問題なんてないですよ?むしろ問題があるほうが疑問です。」、との説明を受けてはいるが、
裸の女性に挟まれてドキドキしないわけがない。
文「初心な聖には、もう少しなれてもらわないといけませんねぇ……」
聖「!」
映「わ、私だって……!」
文はさらに自分のを押し当てる。映も負けじと
自分のを押し当てる。
聖「も、もぅ……、だめぇ……」がっくし
文「あやや、のぼせてしまいましたか……」
映「まぁ、仕方がないと思いますよ?思春期真っ只中なわけですし……」
聖『だから、ずっと避けてたのに……』
聖を担ぎ、文たちは着替えて風呂場を後にした。
聖「う、うぅ……ん」
映「あ、おきた。大丈夫?」
聖「な、なんとか……」
目が覚めると、浴衣姿の映と文が居た。
聖はどうやら映に膝枕されているようだ。
文「お、目が覚めましたか!」
聖「文……、だから、ずっと避けてたのに……」
文「いやぁ、大丈夫かとおもいましてね!ここまで初心だとは思って無かったですよ!」
聖「うぅ……、泣いていいですか……?」
映「うん、聖はいま泣いてと思う」
文「もう夜遅いですし、もう寝ましょうか」
聖「そ、そうですね……」
映「賛成です、眠っ……!」
どたばたとした1日が、終わりを告げた。
翌朝、日課の新聞配達を終えて朝食を食べ、聖はひとりで
買出しに来ていた。
聖「さてと、今日はなに買おうかな。そういえばお米とお肉とにんじんが少なくなってきたから、
そっちにするか……、ん?」
???「はぁ、はぁ……」
聖「どうしたんだろう……」
聖の前に、大荷物を担ぎながら歩いている女の子がいた。
聖「もつの手伝おうか?」
???「いぇ、いいです」
聖「で、でも……」
???「いいです!足腰を鍛える修行のうちなので」
聖「そ、そう……」
???「それでは」
聖「……、きをつけなよぉ!……、買出しにいかなきゃ」
ところかわって商店街。朝から大売出しを行っているからか、
人通りがとても多い。
聖「お、お米とにんじん発見!お米20合とにんじん6本くださぁい!」
店員「あいよ!御代はここに置いときな!」
聖「ほいっと」
店員「ありやとやしたぁ!」
聖「あとはお肉っと、って、あの人……」
???「うーん……、どうしましょう……」
聖「咲夜さ~ん!」
咲夜「あら、聖君じゃない。あなたも買出し?」
聖「そういう咲夜さんも買出しですか。トマト?」
咲夜「えぇ、お嬢様の好みがどれに合うかの判断に困ってまして」
聖「どっちも買うってのは……」
咲夜「だめです、お嬢様のメイドとしてのプライドが許しません!」
聖「そ、そうですか……」
八百屋さん「咲夜さん、お悩みならこっちのトマトがいいですぜ?みずみずしいよぉ!」
咲夜「たしかに……、それじゃ、これにするわ」
八百屋さん「御代はここに頼みますわ!」
咲夜「はい」
八百屋さん「たしかに!お、聖君か!文ちゃんとはどこまで」
聖「!い、いきましょ咲夜さん!」
聖は人里の商店街をあとにする。
八百屋さん「うぶだねぇ……!あ、御代はこっちね!」
聖「はぁ、あのエロオヤジ!」
咲夜「あの人に何か……?」
聖「あの人は苦手。いつもエロイこと言ってくるし」
咲夜「そ、そうなんですか……」
聖「あ、僕はここで」
咲夜「そうですか、それでは」
聖「さよならぁ!」
咲夜「さよなら」
人里から歩いて出て、田んぼ道で咲夜と別れた聖はそのまま家路に着く。
聖「ふぅ、さて、かえりますか!」
・・・???
???「ぅ……、ぅう……、がぁ……」
暗黒が支配する空間で女の子が一人うなっている。
何かに抗うように。
――第4話・日常―― 完結
明日から3日間京都いってくるので、休みます。
感想やアイディアなど自由にかいてOKです。
おまたせっと
その日の夕方、聖たちがくつろいでいると文がある提案をしてきた。
文「外食なんてどうでしょう?」
聖「外食?」
映「どこで食べるの?」
文「人里に決まってるじゃないですか!最近、美味しい食事処ができたって
話題なんですよ」
映「そうなんだぁ、でも、どうやっていくの?もう暗くなりつつあるし……」
聖「そうだよなぁ。パスカルだそうにも、もう少し休憩してからじゃないと……」
文「あ、それなら大丈夫ですよ?」
聖&映「え?」
文は表に出ると、鴉を集め始める。そして
大きな絨毯のようになった。
文「はい!」
聖「はいって?」
映「ま、まさか」
文はその絨毯状のカラス達を手で差し出しながら、笑顔で言う。
文「あやや?乗ってくださいよ」
聖「え」
映「の、のるってそれに?」
文「はい、そうですよ。それ以外に何かあります?」
聖「……」
映「……」
文「断るなら、この暗い中を歩いていってもらいますが♪」
にこやかに笑いながら警告する文。逆らわないほうがいいと感じたのか、
聖と映は言葉に甘えることにした。
しばらく空を飛んでいると、ほのかな明かりがいくつも点在している
場所を目視できるようになった。人里だ。
聖「あ、もうすぐつきそうだよ!」
文「そうですねぇ、楽しみです!」
映「それにしてもこの鴉の絨毯、意外にいい乗り心地……」
文「お、そういっていただけてうれしいです!」
しばらくして聖たちは人里の入り口に到着した。
大通りに面した店を探していくが、その店は見当たらない。
聖「どこにあるの、文?」
文「大通りにはありませんよ?裏路地にあるんです!」
映「あぁ~、裏路地の店って以外に美味しかったりするんだよねぇ~」
文「あ、わかります!?」
映「うん!あ、文さんも!?」
文「はい!」
急に始まった談義を聖はただ見ているだけだった。
10分間の談義の後、店に向かい始めるのだった。
店に向かおうとすると、向こうから咲夜がやってきた。顔はとても暗く、
焦りが感じられた。
咲夜「あ、聖君……」
聖「あ、咲夜さんですか。どうしたんですか?」
咲夜の表情が少しだけ和らぐ。
文「……、裏路地めぐりとかですか?」
咲夜「違う。聖君を探していたんです」
映「聖を?」
咲夜「あ、そちらの方は?」
映「聖の幼馴染の陽炎 映といいます。よろしくお願いします」
咲夜「わたしは十六夜咲夜と申します。以後、お見知りおきを。話の本題は
ここからです。妹様の様子が急変したんです」
聖「妹様?」
文「咲夜さんの使えている主人の妹のことですよ。フランドール・スカーレットって名前で、
悪魔の妹といわれています」
聖「?なんで悪魔って」
文「しりませんよ。それにしても、フランさんが可笑しくなるって……、なにか
あったんですか……?」
咲夜はしかめた顔をして答えた。
咲夜「なんでも、悪魔に取り付かれたらしいんです」
――第5話・紅キ館――
咲夜の案内で、フランという少女がすんでいる館、もとい、その姉であり主が
住んでいる紅魔館という館に向かっている。その最中、咲夜から事情を聴いていた。
どうも今朝買出しに出かけたすぐ後に可笑しくなってしまったらしく、身内の一人が
気付いて対処に全力を注いでいるらしい。
聖「で、だれも入れるなと釘を刺されたけれど、不安で仕方が無かったから、悪魔と戦った
経験のある僕たちを探したと」
咲夜「そうです。本来なら私も全力を尽くすべきときなんですが……」
文「どうしたんです?」
咲夜「私たちの力ではかなわないんじゃないかという不安が出てきたんです」
文「あれ?でもレミリアさんの能力でなんとかなるのでは……」
咲夜「えぇ、たしかに試しました。ですが効果が無かったんです」
文「えぇ!?」
映「うわ!どうしたんです?」
文「すみません、取り乱してしまって。咲夜さんの主、レミリアさんは運命を操れるんです」
聖「運命を?」
映「操れる?」
咲夜「そうです。しかし、お嬢様の力をもってしても運命を操れなかった。いえ、
操るべき運命を見ることができなかったんです。」
文「見えなかった?」
咲夜「えぇ、赤い靄と青い靄がかかって見えなかったとお嬢様はおっしゃっていました」
聖「赤と青……」
映「聖?」
聖「あ、いや……、すこし心当たりがあって」
映「それ、言っておく?」
聖「いや、確認するまでは……」
映「そう……、っ!」
映が頭を抑え、痛みからの声を漏らす。
聖「大丈夫!?」
映「え、えぇ。いま、魔法の詠唱文が頭の中に浮かんできたの」
聖「詠唱文?」
映「えぇ、前にワームって悪魔と戦ったときも同じことがあって、それで」
聖「それでザンマが使えたのか」
文「聖?映さん?どうかしましたか?」
映「い、いえ!」
聖「なんでもないよ、文」
文「?ならいいんですが」
咲夜「つきました」
咲夜の足が止まった先には、紅い館が存在していた。
いくつか存在する塔は高々とそそり立ち、窓のいくつかは
開け放ってある。
聖「こ、ここが……」
映「紅魔館……!」
きょうはここまで
かきたくなった。
門の前には、構えながらこちらの様子を見ている門番が居る。
門番が近づいてきて、咲夜に問いかけた。
???「咲夜さん、お嬢様から言われたことをもう忘れたんですか」
咲夜「美鈴……」
美鈴「お嬢様から、誰も近づけるな・入れるなといわれたはずです」
咲夜「お嬢様たちじゃ、妹様を助けることはできないわ」
美鈴「なぜ、そう言い切れるんです?」
咲夜「そんな不安がよぎったからよ」
美鈴「……、勘ですか。落ちぶれたものですね。いつもなら、勘に頼ったりなんてしないのに」
咲夜「私だって勘に頼ったりすることはあるわ」
美鈴「……、それでも、通しません」
咲夜「そう……、聖君たちは下がってて」
聖「ひ、ひとりで…」
咲夜「心配無用、大丈夫よ。だから」
聖たちは心配そうに見守るが、咲夜は下がるように諭す。
咲夜「……、手加減しないわ」
美鈴「無用です。いきます!」
そしてナイフを構え、美鈴にむかって突進した。
空気を斬り、肉を撃つ。
そしてそれが幾度と無く続いている。
美鈴「そこ!」
咲夜「甘い!」
美鈴の拳が咲夜めがけ放たれるが、紙一重でかわし、
ナイフを数本投げる。咲夜のナイフもまた美鈴めがけ飛んでいくが、
左手を勢いよく振ってナイフを全て落とす。
美鈴「こぉぉぉ……、フンっ!」
咲夜「!っく!」
美鈴はすぐに気を練り、その気を刃として飛ばし咲夜を切り裂く。
傷は浅いものの、力が入れにくくなった。
咲夜「スペルカード!幻世「ザ・ワールド」!」
美鈴「!」
風景が灰色に染まる。時間が止まって何もかもの運動や働きがとまり、
輪郭だけが物体を見分けるヒントとなる。何より異様なのは、時計が
あちこちに点在していることだ。
咲夜「フン、フンっ!」
ナイフを幾つも投げ、空中で止まる。美鈴の周りはナイフで埋め尽くされ、
この光景が元に戻ったときに、美鈴が無事で居られるわけがない。咲夜は確信していた。
そして、そのときは来た。
咲夜「」指ぱっちん
美鈴「!っく、っく!、っく!!」
美鈴の元に殺到する大量のナイフ。それらをなんとか捌いてはいるが、
いくつか被弾してしまう。
咲夜「これで、終わり。スペルカード、メイド秘技「殺人ドール」」
数秒あの風景になり、その後に残ったのは倒れた美鈴だけだった。
美鈴「っく……、とぉ……、しません……よ」
咲夜「ここは見逃して頂戴。責任は……、私がとるから」
美鈴「咲夜……、さん……!」
美鈴を撃破した後、しばらく館内を歩いていた。
聖「大丈夫、なんですか?」
咲夜「大丈夫、あの程度で死ぬのならここの門番なんて勤まらないわ。」
映「信頼してるんですね」
咲夜「当然よ」
文「あやや?魔法陣、ですか?あれ」
映「あれ!悪魔召喚の!」
聖「あの悪魔は!」
???1「グヘグヘグヘ、俺ヲ呼ンダノハ貴様カ」
聖「アズミ……!」
アズミ2「兄貴!ヤッチマオウゼ!」
アズミ1「ソウダナ!ヤッチマエ!」
ここまで
聖「っく、いけるかな。ケルベロス!」
聖はパスカル・ケルベロスを召喚してまたがり、ほかの皆はナイフや扇、弓を構える。
聖もまた、火龍剣を抜刀してかまえる。
P・ケルベロス「主!行クヨ!」
聖「うん!僕と映は右の奴をやるので、咲夜さんと文は左のをお願い!」
文「わかりました!」
咲夜「承知しました!」
映「聖!」
聖「わかってる、パスカル!」
P・ケルベロス「御意!」
映は矢をつがえて詠唱を始め、矢にピンク色のオーラがらせん状に絡まっていく。
そしてそれを思いっきり引き絞り、はなつ。
映「くらぇ!」
アズミ1「グガァァァ!?」
アズミに着弾すると同時に衝撃が発生してアズミを空中に飛ばす。
弓矢とザンの融合技だ。
聖「はぁぁぁぁああああああ!!!」
空中に飛ばされたアズミを、パスカル・ケルベロスにまたがった聖が
火龍剣で切り裂く。アズミは跡形も無く消し飛ばされた。
アズミ2「兄貴!クゥゥ!貴様ラ!」
文「あやや、貴方の相手は」
咲夜「私たちですよ」
アズミ2「ク、水ノ壁!」
アズミが手をかざすと、どこからとも無く水が噴出し、壁を作る。
咲夜「!」
文「あやや、これはこれは」
アズミ2「コレデ貴様ラハ攻撃デキマイ!」
文「咲夜さん」
咲夜「わかってます」
二人は同時に走り出し、咲夜は噴出す水の壁を足場に、文は飛んで
アズミの頭上に乗り出す。そして、
文「スペルカード、旋符「紅葉扇風」!」
咲夜「スペルカード、メイド秘殺「殺人ドール」」
アズミ2「ア、ア、アァァァ!!」
有無を言わさず殲滅した。
文「こっちは終わりましたぁ!」
聖「OK!」
映「聖、悪魔が出たって事は」
聖「あぁ、ここに悪魔が居るってことだな。幸いこの広間には
もう居ないようだが」
咲夜「皆さん、問題の地下室に向かいます」
聖「おねがいします」
暗くて狭い螺旋階段を下りていった先に、地下室の扉があった。
その扉は硬く閉ざされており、簡単に開けることはできないようだ。
聖「あれ、鍵は……、あるわけ無いか」
咲夜「こちらです」
扉を開けた先にあったのは、羽を生やした女の子が3人と本を読み上げている女の子が
一人、そして女の子の一人が、魔法陣の中で苦しんでいる。もちろん悪魔召喚のものではないが。
フラン「あ、あぁ、あぁぁぁがががああああああ!!!!」
???「クゥエスチュ、ウェステートゥ…」
???「フラン、フラン!」
咲夜「レミリアお嬢様!」
レミリア「どこほっつき歩いてたの!こんなときに!それに、言いつけを護れないなんて!
誰も入れるなって言ったでしょ!」
咲夜「お言葉ですがお嬢様、お嬢様の力が及ばない以上、専門家に頼るのが一番かと」
レミリア「専門家だと、後ろのは、あぁ」
レミリアは聖たちをみてすぐにはっとした。例の事件を解決した張本人だと
気付いたのだ。
レミリア「しかし、人間に何ができるというのだ。パチュリーの魔法でもフランを押さえつけるのに
精一杯なのに……」
パチュリー「レミィ!フランが!」
レミリア「どうした!」
パチュリー「フランが、とりつかれて!」
フラン「あぁ、あぁ!ゃめ……て……、ぁあああああああああ!!!!!!!!」
赤い靄と青い靄がフランの中にはいっていく。そして
フラン?1「あぁぁぁああああああぁぁぁ……。……、フフ、イイ体ダナ」
フラン?2「ソウダナ、イイ体ダ」
フランの体は、悪魔にのっとられた。
――第5話・紅キ館―― 完結
ものすごく遅れました……。
目の前にいる女の子が変異していく。目の色が変化して紅と蒼のオッドアイになり、
綺麗な金髪が金と黒のグラデーションがかりになる。そして雪のような白い肌が濁りがかった色に
変色していく。
レミリア「フラン……!」
フラン?1「馴染ムナァ、チカラガミナギルゾ」
フラン?2「ソウダナ、向コウニ居タトキヨリ動キヤスイ」
フランが呟くたびに、赤と青の影がフランの後ろにちらつく。
聖『あの影……、まさか』
パチュリー「フランに、何をしたの……!ごふぉおっ!ごほっ!」
パチュリーは喘息を患っており、長時間魔法を行使していた
反動で咳がひどくなる。
レミリア「パチェは休んでて……」
パチュリー「ごめん……、レミィ……」
レミリア「……貴様ら、フランに何をした」
フラン?1「吸血鬼カ……」
フラン?2「マダ子供ダ。恐レル二タラン。シカシ、コノ娘ノ姉ノヨウダ」
フラン?1「ソウカ、ナラバ説明シヨウ」
フランを赤い影が覆い、フランの顔から生気が抜けていく。
フラン?1「私タチハ、御嬢様ヲサガシテイル。アリス御嬢様ダ」
文「アリス、御嬢様……?」
咲夜「貴方たち、魔界からやってきた……」
フラン?1「魔界?知ラヌ。ワレラガ住マウハ、コノ世界ト相反スル世界」
さらに青い影がフランを覆う。フランは赤と青の繭のようなものに包まれ、
全体像が薄く見えるくらいの濁りをはらんでいた。
フラン?2「ワレラハソコデ御嬢様ト共ニアッタ。シカシ、人間二呼ビ出サレ
討タレタコトデ、御嬢様ハ孤独ノウチニ死ンデイッテシマワレタ……」
フラン?1「心苦シカッタ……。御嬢様ハ世界デタダオ一人、ズット一人ボッチデ
オラレタアノカタヲ、マタ孤独二シテシマッタ。ワレラハ、アノ方トトモニアッタ
トイウノニ!」
フラン?2「孤独二セヌト誓ッタノ二!ワレラハ!」
2体の悪魔の心からの叫びを聞き、誰もが口を開けずに居た。
そんな中、レミリアが沈黙を破った。
レミリア「……、それがどうしたというのだ……!貴様たちの思いと覚悟は
わかった。だがそれに、なぜ私の妹を巻き込んだ!」
フラン?1「ワレラハアノ方ヲ探シ出シ、アノ方ノ孤独ヲ癒サネバナラヌ!」
フラン?2「コノ世界デ形ヲエルニハ、マグネタイトヲ得ネバナラヌ。ソノ為ニハ、
感情ヲエルノガヨイ。ソノタメニコノ娘二憑イタ」
レミリア「っく!訳のわかんないことを……!」
聖「超人だね、お前たち」
聖の一言で、赤と青の影がぎょっとする。
その通りだったのだ。
超人・赤「ホォ、貴様カ……」
超人・青「マァ、イィ。我等ノ邪魔サエシナケレバイイダケノ話ヨ」
聖「なら、今すぐその子から出て来い」
超人・赤「出テドウナル。コノ娘ハ姉ニコノ地下牢ニ閉ジ込メラレ、
ズット愛情ヲ感ジズニイタ哀レナ娘ダ」
超人・青「ソノ姉ガ、ソコノ吸血鬼ダ」
聖「!」
レミリア「……、返せ」
第6話―紅キ絆ノ姉妹―
とりあえずここまで
レミリア「フランを……、返せ……!」
超人・青「今更オ姉サン面カ……?」
超人・赤「本当ハコノ子ヲ忌ミ嫌ッテイルノニカ……?」
レミリアの眉間に青筋が浮かび、禍々しい妖気が立ち込める。
強烈な血の臭いが漂い始め、はっきりとした殺意が向けられる。
BGM:http://www.youtube.com/watch?v=lYuysmVW8kc
レミリア「黙れ!神槍『スピア・ザ・グングニル』!」
超人・青「フ、ザンマ!」
超人・青の放ったザンマの衝撃をレミリアの槍が
ぶつかり合う。
超人・青「ヤルナ、ダガ!」
レミリア「!」
超人・赤「私モ居ル事ヲ忘レルナ!アギラオ!」
巨大な火の玉がレミリアめがけ打ち出される。
とっさに通常弾幕を連続で打ち出し相殺する。しかし、漂う爆煙の中から
何者かが剣で襲ってきた。とっさに防御することができなかったレミリアは、
壁にむかって飛ばされ、激突する。
レミリア「フラン……!」
フラン「……、お姉さま……」
目の前には、燃え滾る炎の剣を構えたフランが居た。
フラン「なんで……」
レミリア「フラン……?」
フラン「なんで、私を閉じ込めたの……?」
うつろな目でレミリアに話しかけるフラン。その目には
生気がなく、どこか悲哀が漂っていた。
レミリア「貴様ら、フランに何をした!」
超人・青「ナァ二、スコシ素直ニシタダケダ」
超人・赤「サァ、大好キナオ姉サマニイッテヤリナ」
フラン「お姉さま、なんで……?何で!」
レミリア「がはっ!」
フラン「お姉さまは私のことキライなの!?私はお姉さまのこと、大好きなのに!」
フランは自らの剣で何度もレミリアを斬りつける。
その目に涙を浮かべながら。
聖「だ、大丈夫!?」
映「聖、私たちも!」
レミリア「来るな、人間! これは私とフランの問題だ! 手出しするな!!」
傷だらけの体を起こし、フランを見据えるレミリア。
その体は満身創痍だ。しかし、それでもフランから目をそらさない。
フラン「ねぇ、答えてよ! お姉さま!!」
レミリア「……。フラン、私ね。貴方が生まれたとき、とても、うれしかった……」
フラン「お姉さま、何を」
レミリア「貴方が生まれて、この誇り高きスカーレット家を継ぐことになって、
私はとてもうれしかった」
超人・青「何ヲ言ッテイルノダ?」
超人・赤「騙サレルナ?オ姉サマハ、オ前ヲマタ騙シテ閉ジ込メル気ダゾ?」
レミリア「でも、フランには凶悪な力が宿っていると聞いたときは、すごくショックだった」
・・・・・遥か昔
幼レミ「そんな!フランを殺すなんて!」
当主「当然だ。あんな危険因子を、生かしておくわけにはいかない」
幼レミ「考え直してよ!お父様!」
当主「ならばお前は責任を取れるのか!フランには全てを破壊しつくすだけの
力を持っている!それでもし、わが一族や罪なき人々が殺戮の憂き目に会ったとき、
お前は責任を取れるのか!被害者遺族に、なんて詫びいれるつもりだ!」
幼レミ「そ、それは……」
当主「とにかく!フランの処分は決定事項だ!異論は許さん!」
幼レミ「そ、そんな……」
A家『スカーレット家はもう今の代かぎりかもな』
B家『ふん、忌々しい鬼子を産み落とした者らにはお似合いだよ』
C家『そうなれば次の一族筆頭は我らのモノに』
D家『何勝手に決めてるのよ!』
E家『我らのものぞ!』
幼レミ「……」
赤ん坊フラン「だぁだぁ!あっ、あぁ!」
幼レミ『フラン、貴方は私が護ってあげるからね』
・・・今
レミリア「私は、地下室に貴方を居れることで、なんとかことをしのごうと思って、
この495年間貴方をここに居させた。そうすることで、貴方を護ろうとしたの」
フラン「……、お姉さま。お姉さまが私を大切に思っていてくれたのはわかったわ」
レミリア「フラン……!」
フラン「それならなんで、一緒に居てくれなかったの……?」
レミリア「そ、それは……」
フラン「結局、私は要らない子なんだね……」
レミリア「フラン!」
自分の喉元に剣をあて、自殺の意志を示すフラン。
フラン「さよなら、お姉さま……!」
視界を闇でさえぎり、腕を思いっきり動かす。
瞬間、生暖かい液体が顔にかかったのを感じた。
フラン「血……? !?」
レミリア「はっ、はっ、はっ、っつ……!」
レミリアの手から、大量の血が流れていた。
フラン「お姉さま!」
フランの剣を右手で受け止め、フランの首が飛ぶのを防いで居たのだ。
BGM:http://www.youtube.com/watch?v=sgdo4zWsSC4
レミリア「この馬鹿!なに死のうとしてるのよ!」
フラン「だ、だって……、私……!」
レミリア「フラン、あなた、愛されてないとか思ってるんじゃないの!?
だったらいってあげる、ふざけるんじゃないわよ!」
フラン「!」
レミリア「私はね、あなたを愛しているのよ!妹として、家族として!
私だけじゃない!咲夜や美鈴、パチュリーに小悪魔!みんなあなたのことが
大好きなのよ!だから、勝手に死のうとするんじゃないわよ!」
フラン「で、でも……、私は……! っ!」
フランの体全体に、レミリアのぬくもりが伝わっていく。
とても暖かいぬくもりを、姉の鼓動をフランは感じた。
そして始めて知った愛情の暖かさでもあった。
レミリア「フラン。確かに貴方のことを忌み嫌っているやからはいるわ。でも、大丈夫だから……。
そんな輩から、私たちが護るから……。だからお願い。死のうなんて思わないで、
死のうとしないで……!」
フラン「お姉さまぁ……」
レミリア「ごめんなさいフラン……、ずっとつらい目にあわせて……。ごめんなさい……、ごめんなさい……!
ごめん……、ごめん……! ごめんね……、ごめんね……!フラン……!」
フラン「お姉さまぁ、ぁあぁ、うぅぅあぁあああ!ぅぅぁぁあああぁぁぁあああ!!!」
レミリア「ごめんね、フランっ!ぅぅぁああ……、あぁぁああああああ!!!!!」
二人の頬には、大粒の涙が流れていた。
・・・一方その頃
聖「出番、ないね」
映「そうね」
文「それより悪魔はどうするんですか」
聖「あ、そうだった。忘れてた。でも、超人かぁ、厄介なんだよなぁ。ん?」
[悪魔召喚プログラム―DEVIL SAMO PROGRAM― 追加パックver.2.0 インストール完了]
『[3身合体][悪魔解体]追加』
パットIを起動させて詳細を見る聖。
聖『悪魔を合体素の悪魔に戻す、かぁ。よし』
聖「悪魔解体!ジャックフロストを解体!」
ジャックフロストが現れ、ゴブリンとピクシーに解体される。
そして、
聖「3身合体!ジャックフロスト!ゴブリン!ピクシー!」
ジャックフロスト、ゴブリン、ピクシーの3体が現れて混ざり合っていく。
ガンダルバ「妖精:ガンダルバ、今後トモヨロシク……」
そしてさらに悪魔合体を進めていく。
聖「さらに、悪魔合体!ガンダルバ、鳳凰!」
ガンダルバと鳳凰が現れ、混ざり合っていく
パピルサグ「聖獣:パピルサグ、今後トモヨロシク……」
聖「悪魔合体!パピルサグ、ピクシー!」
パピルサグとピクシーが現れ、合わさっていく。
ナーガ・ラジャ「龍王:ナーガ・ラジャ、今後トモヨロシク……」
今日はこのあたりで
超人・赤「オイ、忘レタノカ、コノ娘ハワレラガ支配下二アル」
超人・青「殺レ、フランドール・スカーレット」
フランの後ろに影がちらつき、フランの体を人形のように
操ってレミリアに襲わせる。意識を保ったまま。
フラン「!やめて、やめて!私の体から出てって!」
レミリア「フラン!」
パチュリー「」ムキュー
聖たち「レミリアさん!」
超人・赤「ソレハ出来ヌ相談ダ。我ラニハ、アリス様ヲ見ツケ出ス使命ガアル」
超人・青「ソレヲ果タスタメニハ体ガ居ル、コノ体ガ」
聖「だからって、その子の意志を押しのけてまで憑く必要はあるのか!」
超人・青「憑ク必要ハアル。ダガ、意識ヲ押シ退ケル必要ハナイノダ」
超人・赤「イカンセン、コノ体ヲ制御シテイル意志ノ拒絶ガ強スギル」
超人・青「コウデモシナケレバ、存在スルコトハカナワナイ」
超人・赤「ソシテ、使命ノ邪魔ヲスル者ハ排除スルマデ」
聖「っく、悪魔召喚!パスカル!ナーガ・ラジャ!」
魔法陣が現れ、人の体をした蛇のような龍とパスカルが
現れる。
P・ケルベロス「出番デスネ、主」
N・ラジャ「何ナリト申シツケヲ」
聖「超人を引きずり出す!援護してくれ!」
P・ケ&N・ラ「御意!」
映「聖、援護するわ」
文「あやや、私も微力ながら。レミリアさん!」
レミリア「助力すべき状況か……、いいだろう。しかし、失敗したら地獄に送るからな」
聖「どうぞお好きに、行くぞ!」
N・ラジャ「マズハ、ラクカジャ!」
ナーガ・ラジャのラクカジャによってレミリアたちの
防御が硬くなる。
聖「パスカル!」
P・ケルベロス「御意!ファイアブレス!」
パスカル・ケルベロスの放った炎のなぎ払いが
超人たちとフランを襲う。
超人・青「ック、ディアラマ!」
超人・赤「助カッタ。仕返シダ、ジバブー!」
聖「っく!」
映「聖!」
レミリア「人間!それにブン屋!」
文「ぁゃゃ、ぅ、動けません……」
聖と文が金縛りにかけられ、身動きが取れなくなってしまった。
フラン「スペルカード!禁忌「カゴメカゴメ」!って、にげてぇぇぇ!!」
数多の弾幕が聖たちに殺到する。レミリアたちは防御姿勢をとるが、
聖と文は直撃をもらってしまった。
文「ああああああああ!!!!」ピチューン
聖「がぁぁああああああ!!!」
映「聖!文さん!」
レミリア「ブン屋!」
超人・青「ヤッタカ」
フラン「言うことを聞いて!みんな逃げてぇ!」
言うことを聞かせようとするが、言うことを聞かない。
自分の体なのに自由に出来ないもどかしさを、フランは痛いほど実感していた。
そして超人はさらに非情な命令を科した。
超人・赤「ヤレ、フランドール!薙ギハラエ!」
スペルカード『禁忌「レーヴァテイン」』が勝手に発動し、
炎の剣・レーヴァテインが握られる。
フラン「いゃ……、いや……、いやぁ! いやぁぁぁあああああ!!!」
そして目の前の聖たちをなぎ払った。
フラン「いやぁぁあああああ!!!!お姉さまぁぁぁあああああ!!!!みんなぁぁぁあああああ!!!」
・・・聖の意識
聖『ここまで……、なのか……?泣いている女の子一人救えないで……、終わるのか』
ただよう意識のなかで己の無力さを痛感し、悔いていると、何者かの
干渉を受けた。
?1『……、そこで終わるのか?お前は』
聖『誰だ……?』
?2『貴方が倒したモノですよ、忘れたのですか?』
?1『そうだぜ、聖』
聖『その声、まさか……!』
目の前に二人の男が現れた。しかし、その姿は異様だった。
一人は法衣を、一人は赤い武者甲冑を纏っていたからだ。
そして聖は二人の男をよく知っていた。忘れもしない男だ。
むしろ、忘れるのが可笑しいくらいだ。かつてともに死線を幾度となく
くぐりぬけた仲間であり、そして最後は剣を交えた敵だからだ。
聖『カズキ!モトヒロ!』
カズキ『久しぶりだな、聖』
モトヒロ『お久しぶりですね、聖』
カズキは武者甲冑を、モトヒロは法衣を纏っていた。
聖『な、なんでここに二人が!』
カズキ『俺らも驚いたぜ。でも、なんか訳ありのようだ』
モトヒロ『えぇ』
聖『訳って、なんだよ』
カズキ『しらねぇのかよ』
モトヒロ『貴方たちも私たちも、呼ばれたのですよ』
聖『貴方達って、映もか?』
モトヒロ『はい』
聖『それで、呼ばれたって……、誰に』
モトヒロ『それは、』
『ここ、幻想郷に、貴方達と私たちは呼ばれたのです』
【警告】ここから一気に原作崩壊します。【警告】
カズキ『俺たちはこの土地に呼ばれ、お前たちに力を貸すよう言われたんだ』
モトヒロ『意識がさめた後、あなたの悪魔召喚プログラムを通じて私たちが現世に受肉します』
聖『ちょ、ちょっとまってくれ!なんで俺や映が!?』
カズキ『この先に起こる、悪魔の侵略に打ち勝つためだ』
モトヒロ『あなたはその侵略からこの幻想郷を護る、守護者として呼ばれました』
聖『それじゃ映は何で呼ばれた!僕みたいな力はなにも持っていないのに!』
カズキ『俺たちと同じで、魔力内包量が大きいからだ』
モトヒロ『そのためにこの土地によって、聖に力添えをさせるために呼ばれました』
聖『それじゃ、たんに巻き込まれただけなのかよ!』
カズキ『運命には逆らえない。あの戦いで、身をもって知っているはずだぜ?聖』
モトヒロ『そうですよ。運命には逆らえない』
聖『な、無関係の人間が巻き込まれているって言うのに、見てみぬふりをしろっていうのかよ!』
カズキ『いい加減にしろ!もう無関係なんかじゃねぇんだよ!』
モトヒロ『そうです!』
聖『でもよ!』
カズキ『頭を冷やせ、聖!おまえは知っているはずだ!』
モトヒロ『カズキの言うとおりです!貴方は知っているはずです』
カズキ『運命に抗うすべを!』
モトヒロ『運命に抗う力を!』
二人の毅然とした態度に聖は威圧された。
威圧され、そして思い出す。かつての戦いで得てきた経験や、それに裏打ちされた
技術と知識。そして、悪魔を使役する悪魔召喚プログラム。
しかしそれでも、心中に生まれた理不尽さや不条理さをぬぐうまでには行かなかった。
???『私からもお願いします』
今日はこのあたりで終わりにしたいと思います。ありがとうございました!
ちなみに、
カズキ……カオスヒーロー(超人姿)
モトヒロ……ロウヒーロー(超人姿)
です。
あと、誤りがありました!
超人・赤→怪人・赤
超人・青→怪人・青
ごめんなさい!
カズキ『きたか』
聖とカズキ、モトヒロの前に、白いワンピース姿の女の子が現れた。
長髪にあどけなさが残った、どこにでも居るような女の子だ。
モトヒロ『彼女が、“幻想郷”です。正確には、その意識ですが』
聖『幻想郷の意識だって!?そんなものがあったなんて』
幻想郷『それは仕方のないことです。私のお母さんもそのことを知りませんから』
聖『それで、なんで俺と映、カズキにモトヒロを呼んだんだ?』
幻想郷『貴方が悪魔を使役する力を有しているからです。そして、この先に起きる
悪魔との戦いに勝つことができるであろう存在だからです。映さんは、貴方との
つながりが強く、また、霊力を有しているからです』
聖『霊力って……、あいつに霊力なんて!』
カズキ『お前の言うとおり、映にはもとから霊力は持っていなかった。だが、悪魔と成ったことが
原因で霊力を持つにいたった』
聖『!』
モトヒロ『心当たりがあるはずですよ』
カズキの言葉で、映が悪魔になったことを思い出した。見るからに醜い
悪魔・ボディコニアンになったときの光景を。
聖『……』
幻想郷『……、思い出させてすみません。ですが悪魔の侵略は続いています。わたしには、
悪魔と戦う力はありません。あなたたちに頼るしか、方法がないんです。お願いです、
この大地に住まう全ての生きとし生けるもの全てのために、力を貸してください。
おねがいします!』
聖『……』
カズキ『迷ってんじゃねぇよ、おい。何のために俺たちが居ると思ってんだ?』
モトヒロ『私たちが力を貸しますよ』
聖『カズキ……、モトヒロ……。力、貸してくれないか?』
カズキ『あたぼうよ!』
モトヒロ『当然です』
幻想郷『……、力を、貸してくれますね』
聖『はい』
答えと同時に、意識が戻る。
・・・現実
フラン「ぅ、ぅぅ……、お姉さまぁ……」
しゃがみこんで両手で涙をぬぐうフラン。噴煙の先に
横たわっているだろう姉たちのことを思い、自分を責めているのだ。
・・・・・噴煙の中
聖「……ぅ……、ぅん」
文「目が覚めましたか!」
映「心配したんだから!」
聖「ごめん」
周囲を見渡すと、パスカル・ケルベロスの姿が見えない。
聖「あれ、パスカルたちは?」
文「それなら……」
文が指差すほうを見ると、そこにはレミリアに
絡みつくナーガ・ラジャの姿があった。
そしてパスカル・ケルベロスの姿も
N・ラジャinフケイ『『幼女、幼女!』』
以下同文inピクシー『ナニやってるのよ、この変態』
レミリア「にゃ、にゃにすりゅんだぁぁああ!!」
聖「……、召喚解除!ナーガ・ラジャ」
以下同文inフケイ『『幼女!よう』』
レミリア「し、死ぬかと思ったよぉ……、ぅぇーん……」
うずくまって両手の甲で涙をぬぐうレミリア。
聖&映「……」
『かわいい……』
そのとき、パットIが熱を持ち、魔法陣が現れて人2人が現れた。
カズキ「ふぅ、久しぶりにそとにでたなぁ」
モトヒロ「そうですねぇ」
映「あ、カズキさんにモトヒロさん」
カズキ「お、久しぶりだな」
モトヒロ「お久しぶりです」
文「あやや!?ヒ、人が出てきた!」
パットIから人が出てきたことに、文は驚きを隠せない
カズキ「えっと、このかわい子チャンは?」
聖「射命丸文。いまお世話になってる」
カズキ『どこまでいったの?もう知っちゃった?』
聖「なにいっとんじゃお前は!」
聖のアッパーがカズキを吹き飛ばす
モトヒロ「まったく、そんな暇じゃないでしょう」
映「そうだよ!フランちゃんをどうやって助けるか考えないと!」
聖「そう入ってもな……、ん?」
カズキ「あ、聖。悪魔を2体新たに追加しておいたから」
モトヒロ「使うといいですよ」
聖「あぁ、これで何とか成るかも!ありがとう、ふたりとも!」
パットIをみるとそこには2体の悪魔が追加されていた。
[妖鳥:バイブ・カハ]
[妖精:ホブゴブリン]
聖「悪魔合体!バイブ・カハ!ホブゴブリン!」
バイブ・カハとホブゴブリンが現れ、混ざり合っていく。
そして、新たな悪魔が生まれる。
パワー「天使:パワー、今後トモ、ヨロシク……」
郷はここまでとさせていただきます。ありがとうございました!
あと、『幻想郷の悪魔使い』を、今後トモヨロシク……
隕石落下スレ
結局また投げ出したな
こいつ完走したことあんのか?
めっちゃ遅れました……本当すみませんごめんなさい。
地下室の灯火の光がパワーの鎧を照らし、天使本来の
神聖さを際立たせている。
聖「パワー、タルカジャ!」
パワー「御意ニ、タルカジャ!」
赤い光の粒子が聖たちを包み込む。
映「え、この感じ……、体の奥底から力が……!」
聖「もう一ちょだ! パワー、ラクカジャ!」
パワー「ラクカジャ!」
さらに蒼い光の粒子が聖たちを包む
レミリア「まさか天使の力を借りることになろうとはな……」
パワー「……、吸血鬼の娘よ……、そなたの妹に必要以上には
危害は加えない。」
レミリア「……、信用すると思って?」
パワー「わが父とわが主の名に誓って」
レミリア「……、わかった。それで人間、どうやってフランを」
鋭い眼光で聖ににらむ。妹を思うがゆえに自然と
そうなってしまう。
聖「パワーは天使だ。その力でもって、怪人たちをあの子から引き剥がす!」
テストなり難ありで色々遅くなりました。本当にごめんなさい!
さらに聖は、P・ケルベロスとナーガ・ラジャを召喚する。
聖『マグネタイトが限界に近い……、これがラストチャンスだな』
「悪魔召喚! パスカル! ナーガ・ラジャ!」
パスカル「主……」
聖「わかってる、もう限界が近い、即効で引き剥がすぞ!」
カズヤ「先陣切るのは任せな!」
カズヤは自分が悪魔になっていたときに使っていた刀を具現化し、
怪人・赤に切りかかる。
怪人・赤「ガッハ!」
カズキ「手ごたえあり……!」
怪人・青「ック、調子ニ乗ルナ! マハザンマ!」
怪人・青が魔力を凝縮させ、衝撃波を放つ。
カズキ「しまっ……!」
カズキ目掛け放たれたマハザンマは狂いなくカズキを捕らえてはいた。
しかし、なにかが殺到して衝撃を相殺した。そのなにかの発生源を見ると、
レミリアが弾幕を連続発射してマハザンマを相殺したのだ。
カズキ「助かったぜ!」
レミリア「人間たち!確実に成功させろ!さもなくば、貴様らの生き血を
一滴残らず飲み干してやるからな!」
モトヒロ「その様にしてください」
カズキ「貸しができたから、必ず返すぜ!」
映「え……!?」
聖「ご自由にどうぞ~」
映「え…!?」
レミリア「っち、調子が狂うな……。にしても面白いな貴様ら。骨がありそうだ」
聖「映!口をあんぐりさせてないで、戦え!」
映「え、えぇ……! ザンマ!」
怪人・青めがけ、映はザンマを放つ。
怪人・青「ガァァ!」
聖「パスカル、ファイアブレス!ナーガ・ラジャ、ジオンガ!」
P・ケルベロス「御意!ファイアブレス!」
N・ラジャ「御意!ジオンガ!」
パスカルの放ったファイアブレスがフランを巻き込んで怪人たちを
襲い、ナーガ・ラジャのジオンガは怪人・青に命中した。
フラン「ああぁぁぁぁぁあああああああ!!!」
聖『ごめんフランちゃん……!もう少しだけ我慢して!』
レミリア「な、何してくれる!フランが!」
カズキ「心配すんな!」
モトヒロ「聖さんのことです。策があるはずですよ」
聖「レミリア!」
レミリア「な、なに!」
聖から突然呼ばれ、カリスマが一瞬抜ける。
聖「今からパワーの力を君に渡す!スピア・ザ・グングニルでフランを貫け!」
レミリア「な、私にフランを手にかけろって言うのか!」
聖「違う!スピア・ザ・グングニルでパワーの力をフランに流し込むんだ!」
レミリア「……、わかった!」
聖「決まりだね、パワー!」
パワー「御意!ハァァァァ!」
パワーは自らの力を圧縮し、不純物を取り除き、純粋な神聖な力の塊を
作り出して、それをレミリアに受け渡す。
パワー「受ケ取リナサイ!心優シキ少女ヨ!」
レミリア「っ!」
天使の持つ莫大で純粋な力を受けとったレミリア。彼女は吸血鬼、
夜を生きる闇の眷属だ。本来な天使の力に触れようものなら、まず無事ではすまない。
しかし、天使であるパワーの力を受け取ってなお、レミリアは五体満足だ。
それどころか彼女自身、パワーの力を心地よいと感じている。温かみを感じているのだ。
レミリア「……、パワー」
パワー「何デスカ?」
レミリア「……、力、十分に震わせてもらうぞ。神槍「スピア・ザ・グングニル」」
彼女の手にグングニルが握られる。そしてそれは本来のものとは対極のものと
成っていた。鮮血のように紅いのではなく、全てを包み込む暖かい赤であった。
レミリア『フラン……、今、助ける……!』
「フラァァァァン!受け取ってぇぇぇぇえええええ!!!」
フラン目掛けてレミリアはグングニルを投擲し、命中させる。
命中後、目を覆いたくなるほどの光を発した。その後に残っていたのは横たわる
フランの姿であった。
レミリア「フラン!」
フラン「……、ぅ」
レミリア「よかった……、気絶してるみたい……」
ところで、皆さんに質問。
フランを操っていた怪人・青と怪人・赤なわけだけど、
1、フルボっコ
2、3/4殺し
どっちにしますか?
※レミリアとフランの共同作業です。
下1
[ピーーー]なんて生ぬるい。生き殺し500年に決まってるだろ?
やっと更新できる!
悪魔をフランから追い出して数分がたったころ、フランの
意識が戻った。
フラン「ん……、お姉ぇ……、さま……?」
レミリア「フラン! よかった……、よかったぁぁぁ……!!」
フラン「お姉さまぁ、苦しいよぉ……」
フランの華奢な体を、レミリアは愛情いっぱいに抱きしめる。
怪人たちも今しがた目を覚ました。
怪人・青「ック……、支配ヲ脱シタカ……!」
怪人・赤「シカシ、マタ支配スレバ問題ハナイ!」
戦意を向上させていくお二方だが、彼らの目の前には絶望が居た。
悪魔のごとき明確な殺意をギンギンに滾らせ、これ以上ない天使の如き
満面の笑顔を浮かべたレミリアとフランが居たのだ。
レミリア「よくも私の妹を傷物にしてくれたわねぇ……」
フラン「よくも私にお姉さまたちとその友人方を傷つけさせたわね……」
怪人・青「ヒ、ヒィ……!」
怪人・赤「ワ、ワ、ワ、悪カッタ……! オ、俺タチガ悪カッタ!」
怪人・青「ユ、許シテクレ……!」
レミリア「どうする? フラン」
フラン「決まってるよぉ! お姉さま!」
レミリア「そうね……」
レミリア&フラン「「イ……、キ……、ゴ……、ロ……、シ……♪」」
怪人たち「ヒ、ヒィィィィィ!!!」
ここから怪人たちにとっての逝き地獄が始まった。
今日の今しがた気付いたので、夜遅いので今日はここまで!
ありがとうございました!
レミリア「まずは、天罰『スターオブダビデ』!」
レミリアを中心に、弾幕がレミリアを囲うように発生し、
小さな線が張り巡らされたと思ったら、その線が弾幕と化す。
さらにそれと同時に、弾幕の中から小さな弾幕が無数に放出される。
怪人・赤「ガ、ガギャァァァァ!!!」
怪人・青「オ、オタスケェェェ!!!」
フラン「あハハはハハハァァァああ!! 逃げてる! 逃げてるよお姉さまぁ!♪」
レミリア「そうね、逃げるがいいわ。その命尽きるまで……、ね♪」
フラン「じゃぁ今度は、私ね! お姉さま!」
レミリア「えぇ、いいわよ」
フラン「やったぁ! 禁忌『クランベリートラップ』!」
レミリアの弾幕が依然と放出される中、フランのスペルカードが発動した。
青色の巨大な弾幕が怪人たちを閉じ込めるように位置し、赤色の巨大な弾幕が
怪人たちめがけ殺到する。逃げる範囲が狭くなると同時に、レミリアとフランの
弾幕を一度に受けて避けていかなければならない。自分は東方はやったことはないが、
やったことがある人は想像してほしい。スカーレット姉妹を一度に相手取ることを。
もちろん、弾幕量は変わっていない。
聖「いくらなんでも……」
映「これはやりすぎじゃ……」
カズヤ「自業自得だな」
モトヒロ「そうですね」
文「帰りましょうか」
聖「そうだね」
咲夜「玄関まで案内しますね」
聖「ありがとう」
レミリアたちの攻防戦をみて、もう大丈夫だなと確信した聖たちは
そのまま家路に着いた。
レミリアとフランの、怪人たちを相手取った弾幕ごっこは夜まで続き、
レミリアとフランの生贄(あそびあいて)となるのであった。
第6話―紅キ絆ノ姉妹― 終わり
7話 半霊半人
丑三つ時のある夜中
女性A「ギャァァァァ!!!」
???「……。」
刀の斬撃をもろに食らった女性は、血しぶきを上げながら
その場に倒れこむ。
男性A「居たぞ!! 逃がすな!」
???「!? ……!」
男性B「っく、足が早ぇ。これで3人目だぜ」
慧音「どうだ!?」
男性A「すみません慧音先生……、逃げられました」
慧音「そうか……」ッス
女性A「」目を閉じる
男性B「にしても、ひでぇことしやがるぜ……、ッたくよ!」
慧音「ひとまず、ここを何とかしよう。放っておいたら大変だ」
慧音の指示に従い、男性AとBは女性の遺体を運び出した。
夜の明けるちょうどその頃、文たちの家では。
聖「はぁっと……、おはよ~」
映&文「!?」
聖「? どうした? 二人とも」
映「い、いや……」
文「今日か明日に猛吹雪が……!」
聖「からかうな! ところでカズヤとモトヒロは?」
文「カズヤさんたちはまだ寝てますよ~」
紅魔館の一件以来、カズヤとモトヒロも文の家にお世話になることになった。
○とりあえずきょうはここまで
聖「そういやあいつら、僕より寝る時間が長いんだよな」
映「そうなの!?」
文「し、信じられません……!」
聖『なにが信じられないんだろう?』
「あぁ、まぁとにかく、新聞配達だな」
文「えぇ、では今日はこれだけをお願いします」
聖「うぉ! 今日はおおいな……」
文「当然ですよ! 人里で辻斬り魔がでたとか!」
映「辻斬り魔!? ってなに……?」
聖「通り魔みたいなものって考えときゃいいと思う」
文「その考えでいいとおもいます。とりあえず、配りましょう」
聖「わかった。悪魔召喚、ケルベロス!」
P・ケルベロス「主、マタ何時モノデ」
聖「あぁ、映ものって」
映「ありがと」
文「それでは何時ものように私は西を配ってきます!」ビュン!
聖「わかった! パスカル、いけ!」
P・ケルベロス「了解!」ブン!
人里に着き、何時ものように新聞を配っていく聖たち。
その新聞の内容は、人里で発生している辻斬り魔について取り上げていた。
紅魔館での戦闘から3日目の丑三つ時に、最初の事件が発生した。
そして3日目の朝に射命丸文と同じ鴉天狗の、姫海棠はたてが執筆している
花果子念報によって、事件の第一報が報せられた。
聖『これまでの一連の事件、僕たちだけで解決できるのか? もし霊夢さんや魔理沙さん、
それに咲夜さんの力を借りることができたら……』
映「聖、どうしたの? 顔色悪いよ?」
聖「いや、少し考え事してただけだ……」
映「すこし不安になったんでしょ、私たちだけで、これからの事件を
解決できるかって……」
聖「!?」
映「あ、やっぱり?」
聖「……あぁ、すこし不安になってな」
映「案外、大丈夫だったりするかもよ? 文さんから聴いたけど、あの霊夢って人と
魔理沙って人、こういった異変を解決するエキスパートなんでしょ? 力貸してもらえる
と思うけど……? それにもしそのことに引け目を感じるなら、それは必要ないよ?」
聖「なんで、そういえるんだ……?」
映「浅知恵かもしれないけどさ……、いざって時や困ったときに助け合うのが仲間とか、
友達ってものでしょ?」
聖「映……、ありがと、少し楽になった」
映「ふふ、もし相談があるなら、いつでものるから隠さないでね♪? 隠したって
今みたいに私が見抜いちゃうからさ♪」幼馴染補正
聖「だな」
10分後、自分たちの役目を終えて自分の家へとかえったのだった。
朝、文と映がともに台所に立ちって朝ごはんの支度をし、
聖は洗濯物ほしと薪割りに従事していた。そしてこのときにカズヤと
モトヒロが起きてきた。今時間を現代の時間でカウントするなら、8:00だ。
カズヤ「おはよ……」
モトヒロ「おはようございます……」
映「カズヤにモトヒロ、起きるの遅いよ!」
カズヤ「お前らと違って俺らは遅起きなんだよ!」
モトヒロ「すみません……、カズヤの寝相の悪さでよく寝られませんでした」
文「何でもいいので、顔洗ってきてください。ぐしゃぐしゃですよ」
聖「薪割りおわったよぉって、カズヤたちやっと起きたか。おはよぉ」
カズヤ「おう……、ねむ」
モトヒロ「おはようございます、聖」
聖「おう、おはよ」
映「よし、できたよぉ~!」
文「さ、座ってください」
文と映は見事なコンビネーションで配膳を済ませていく。
文「よし、それでは!」
全員「いただきます!」
朝食を終え、毎日の習慣と成りつつある人里へのお出かけを、
聖とカズヤで行っていた。
とりあえず今日はここまで。ありがとうございました!
人里につくと、妙に騒がしい。それで居て、ある少女に
憎悪にも似た目線が注がれていた。
聖「あれは……、妖夢さん?」
カズヤ「妖夢? だれだそいつ」
妖夢「……」
住人A『よく人里にこれるわねぇ……』ひそひそ
住人B『殺す標的を探っているのかも……』ひそひそ
住人1『八百屋のおじさんも、よくあんな奴と普通にしゃべれるよなぁ』
住人2『そうだよなぁ……』
聖「妖夢さん!」
妖夢「聖さん……? あなたは?」
カズヤ「カズヤだ。聖のダチだ」
カズヤ「お前が、妖夢ってやつか」
妖夢「魂魄妖夢です。よろしくお願いします」
カズヤ「おう、こっちこそな」
聖「にしても……」きょろきょろ
聖が周囲を見渡すと、あることに気付く。
妖夢の周囲を意図的に避けて移動しているのだ。
妖夢「いたっ!」ゴツッ!
子供1「出ていけ!」
子供2「人殺しは出てけ!」
カズヤ「おいテメェら! 無防備な女の子に石ぶつけるたぁ、
いい度胸じゃねえか!」
子供1「にげろぉ~!」
子供2「やぁ~い、人殺しぃ」
妖夢「……ぅ」涙ツー
カズヤ「ほらよ、涙ふきな。妖夢」
妖夢「……、ありがとうございます」
聖「とりあえず、人里を出よう」
カズヤ「そのほうがいいな」
聖たちは人里を後にした。
人里から出た後、パスカルを召喚してとりあえず
博麗神社に向かった。そのほうが早いからだ。
聖「よし」
霊夢「あら、聖じゃない。それに、妖夢?」
妖夢「霊夢さん……」
霊夢「大丈夫よ、あんたが犯人じゃないことぐらいわかるわよ。勘だけど」
「で、聖。なんの用?」
聖「あぁ、お互いに協力していこって話しにきたんだけど」
霊夢「それだけで?」
聖「うん、それだけ」
霊夢「当然じゃない。もし何かあれば今みたいにきてくれればいいから」
聖「あと、魔理沙にも」
霊夢「わかってるわ。せっかくきたんだし、一服していけば?」
聖「ありがと」
カズヤ「誰だおめぇ」
霊夢「失礼な奴ねぇ、わたしは泣く子も黙る楽園の素敵な巫女、博麗霊夢よ!」
カズヤ「自分で素敵とかwww笑えるwww」
霊夢「わ、悪かったわねぇ!」
「それで、アンタ名前は?」
カズヤ「カズヤだ。よろしく」
霊夢「そ、よろしく」
聖「カズヤ! 妖夢! 一旦休も!」
妖夢「えぇ」
カズヤ「おぅ!」
霊夢の淹れたお茶と和菓子を楽しんだ後、聖たちは
文の家にかえった。
郷はここまでとさせていただきます。ありがとうございました。
文「あやや、妖夢さんじゃないですか」
妖夢「あ、射命丸さん」
映「えっと、あなたお名前は……」
妖夢「魂魄妖夢です、よろしくお願いします」
映「陽炎 映です」
『聖が女の子を連れてきたぁぁああ!?』
妖夢「映さん、ですか」
聖「ただいま」
カズヤ「戻ったぞぉ」
文「どうされたんですか? 妖夢さんをつれてくるなんて……」
聖「あぁ、人里にいったらたまたまあってな。周りの目線とかがあれだったから、
ひとまずつれてきた」
文「そういうことですか。幽々子さんには私から言っておきますので、
ゆっくりしていってください」
妖夢「ありがとうございます……!」
カズヤ「おいおい、また泣くなよ……。な? せっかくのかわいい顔が台無しだぞ」
モトヒロ「おいカズヤ、そうやって女の子を誑かさない」
カズヤ「誑かしてないっての! って、いたのか」
モトヒロ「居たよぉ……」
妖夢「魂魄妖夢といいます、モトヒロさん」
モトヒロ「これはどうも、ご丁寧に」
・・・しばらくした後
文「それでは、今後どうするかを決めるわけですけど……」
聖「あと少し待ってて」
映「え、どうして?」
・・・博麗神社の別れ際
聖「あ、そうだ。霊夢さん、今回の解決と今後の対策練りたいから、魔理沙さんに
声かけて文の家に来てください」
霊夢「わかったわ」
聖「パスカル!」
Pケルベロス「了解!」
・・・文の家・もうしばらくして
霊夢「お待たせ!」
魔理沙「来たぜぇ!」
聖「お、やっときた!」
文「これで面子がそろいましたね」
モトヒロ「これから作戦会議なわけですが、どうして妖夢さんが疑われている
のですか?」
カズヤ「そういや、そうだな」
妖夢「……」
文「それは私から説明します。妖夢さんはむかし、辻斬りまがいの行いをやっていたそうで。
真偽はわかりませんが、それで疑われてしまったのかも知れません。それに、花果子念報にも
妖夢さんと思われる人物が載っていましたからね」
妖夢「もう……、辻斬りまがいのことから足を洗ったのに……」
カズヤ「!」
妖夢「もう、やってないのに……!」涙ツー
カズヤ「妖夢」
妖夢「え……?」
カズヤ「妖夢、本当にやってないんだな」
妖夢「疑ってるんですか……!?」
カズヤ「……、いい目だな。霊夢」
霊夢「なに? 言っておくけど、妖夢は犯人じゃないわよ。勘だけど」
カズヤ「勘って……!」
魔理沙「そうしかめっ面になるんじゃないぜ。カズヤ、だっけか。霊夢の勘は
良く当たるんだぜ。もう未来予知のレベルだぜ!」
霊夢「魔理沙、買いかぶりすぎよ。とにかく、妖夢は犯人じゃないわ」
カズヤ「わかった。聖、今回のこの案件、俺と妖夢に任せてくれないか」
聖「いいけど、なんで?」
カズヤ「ちぃっと、犯人のことがむかついてな。一発ぶっ潰してやりたくなって」
モトヒロ「カズヤ! それは無謀だ! 危険すぎる!」
カズヤ「大丈夫だ。犯人のめぼしは大体できてる。今回も悪魔絡みだ。」
文「そうなんですか!?」
カズヤ「あぁ、とにかく、俺と妖夢でこれに片をつける。決行は今晩。
異論は聴かない」
モトヒロ「カズヤ!」
カズヤ「心配すんなって、絶対生きて帰るから。約束だ」
モトヒロ「……、破ったら三途の川まで行って現世まで引きずり出して、一週間3食間食
全部おごってもらうからな」
カズヤ「いいぜ」
・・・夕方 人里
夕暮れに差し掛かり、人通りが少なくなっている代わりに、
酒屋や遊郭、料理屋に娯楽施設などといったところがとても賑わいを見せていた。
カズヤ「すげぇや、こんな光景見るの……、初めてだぜ」
妖夢「……」
妖夢は何かにおびえているようだ。
震えるその手を、カズヤは優しく握る。
カズヤ「怯えてたって何もはじまらねぇ。てめぇの無実を証明するんだろ?」
妖夢「そうですけど……」
カズヤ「分かってんなら、なんでそんなに体震わせてるんだ?」
妖夢「それは……っ!」
???「妖夢じゃないか!」
カズヤ「お、綺麗な姉ちゃん」
妖夢「慧音さん」
慧音「どうしたんだ、そんなところで。それと」
カズヤ「カズヤだ、よろしく」
慧音「カズヤか、私は寺子屋の教師をしている上白沢慧音だ。よろしく」
カズヤ「慧音先生ってことか」
『こんな美人の先生に教えてもらってる子供らがうらやましいぜ』
慧音「そうだ、家にかえらなくていいのか? もうこんな夕暮れ時だ」
カズヤ「そういうわけにはいかねぇ。妖夢の無実を証明しないとな」
慧音「犯人が分かったのか!?」
カズヤ「心当たりがあるんだ。できれば真夜中まで人里にいたいんだが」
慧音「そういうことなら寺子屋に来るといい。ちょうど近くだからな」
カズヤ「恩に着るぜ」
妖夢「ありがとうございます」
・・・寺子屋の一室
カズヤ「そういえば……、あんときなんて言おうとしてたんだ?」
妖夢「……、悔しかったんです」
カズヤ「悔しい……?」
妖夢「疑いをかけられているのに……、自分じゃないって分かっているのに……!
疑いを晴らそうと行動できなかった……! そんな自分が悔しいんです……!
もう……、辻斬りまがいの行為からは足を洗ったのに……!」涙ツー
カズヤ「……、俺と似ているな」
妖夢「え……?」
カズヤ「俺も昔やんちゃしててさ、さすがにもうやめようかと思って足洗ったんだ。
でも、足洗ったすぐに元々仲間だった奴らに足蹴りにされて、ぼこぼこにされた」
妖夢「わたしと一緒ですね」
カズヤ「で、それを救ってくれたのが聖だ」
妖夢「聖さん?」
カズヤ「あぁ、あいつは本当にいい奴だ。地面に這いつくばるしか能のない俺を
信頼してくれて、敵対さえした俺をいまでも仲間だって信じてくれている」
妖夢「いいひとなんですね」
カズヤ「あぁ。それと、妖夢を見過ごせなかったのもそれがあったからだな」
妖夢「そ、そうなんですか?」
カズヤ「あぁ、今のおめぇが昔の自分と重なってな」
妖夢「……、その……、ありがとうございます」
カズヤ「いいってことよ」
慧音「お前たち、軽いつまみもってきたが、いるか?」
カズヤ「お、酒だ!」
妖夢「いただきます」
慧音「たくさんあるから、たーんとお食べ」
寺子屋で慧音の手料理を振舞われたあと、部屋を案内されて
ひと時の間、急速についた。
・・・真夜中
草木も寝静まる丑三つ時に、カズヤと妖夢は人里を
回っていた。途中で自警団の見回りをしている人たちを、たびたび
見かける。その中には無論、慧音の姿もある。
カズヤ「にしてもすげぇなぁ」
妖夢「何がです?」
カズヤ「あんな少ない人数で人里守ってるんだろ? 本当すげぇよ」
妖夢「そうですね」
ピピィィィィ―――!!!
自警団の活躍に感銘を受けていると、笛の音が鳴り
響いた。
自警団員「逃げたぞ――!!」
妖夢「見つかったようですね、急ぎましょう!」
カズヤ「あぁ!」
入り組む裏路地を進んでいくと、向こう側から妖夢に瓜二つの
姿をした何かが走ってきた。しかし、本物の妖夢にはあるものをその
存在はもっていなかった。
妖夢「私がもう一人!?」
カズヤ「いや、奴は……!」
???「アアアアアァァァ……」
妖夢のような何かが急に分裂し、黄色の色をしたもやに、
目鼻を取り付けたような何かが複数飛び出してきた。
カズヤ「ファントムだ!」
5体のファントムが、妖夢を殺さんと殺到してきた。
妖夢「うわぁぁぁ!!」
カズヤ「動け、妖夢! おめぇのその刀は単なる棒ッきれか!?」
妖夢「!」
ファントム「アアアアア!」
恐怖に縛られてしまう妖夢だが、とっさに楼観剣と白楼剣に手を伸ばし、
ファントムを紙切れのように切り捨てる。とっさのことに、
妖夢自身も何があったのか、よくわからなかった。
妖夢「いま、なにが……、!」
さらに襲ってきたファントムたちを瞬く間に切り捨てていく。
そしてけりはあっけなくついた。
妖夢「一体……」
カズヤ「おめぇが倒したんだよ」
妖夢「カズヤさん」
自警団員「大丈夫ですか!? カズヤさん、妖夢さん!」
カズヤ「あぁ、たったいま終わったところだ」
翌朝、カズヤの報告を受けた文は事件のことを、『新手の妖怪が行ったことである』と
新聞に記し、妖夢の身の潔白が知らされた。そして……。
妖夢「……」
妖夢は、白玉楼とよばれる屋敷の前に居た。事件が発生したとき、
この屋敷を飛び出していったのだ。なぜなら、この屋敷で使えているからだ。
それとこの屋敷のあるところは、冥界といわれている。
???「あら、妖夢じゃない」
幽霊1「あ、妖夢さん!」
幽霊2「お帰りなさい!」
幽霊A「どこ行ってたんですか、妖夢さん!」
妖夢「幽々子様……、みんな……」
幽々子「」ギュッ
幽々子は優しく妖夢を抱きしめ、屋敷に使える幽霊たちも
妖夢の元に殺到する。
幽々子「おかえりなさい」
妖夢「幽々子さま……!」涙ツー
――ただいま!――
7話 半霊半人 完結
7話 半霊半人 AFTER
・・・寺子屋
湊「はぁ~、暇だな……」
望「あ、湊君!」
湊「望ちゃんか、どうしたの? 真っ白の仮面なんて持って」
望「ねぇ、仮面占いって、知ってる?」
7話 半霊半人 AFTER
完
次から、真・女神転生編は一旦お休みしてペルソナ編をかいていこうと思います。
どんなペルソナがいいと思いますか?アイデア募集中です。
ちなみに先着8名です
下1~下8まで
ない様なので、勝手に決めます。
これは紅魔館の激闘より少し前のお話……
寺子屋……
慧音「今日の授業はここで終了だ」
薫「きりっつ! ありがとうございました」
子供たち「ありがとうございました!」
慧音「気をつけて帰るんだぞ」
子供たち「は~い」
湊「はぁ~、暇だな……」
望「あ、湊君!」
湊「望ちゃんか、どうしたの? 真っ白の仮面なんて持って」
望「ねぇ、仮面占いって、知ってる?」
薫「仮面占い!? 知ってる! やるんだったら私も混ぜてほしいな!」
望「いいよ! 一緒にやろ!」
湊「どうでもいい。そういうの、興味ないし……」
薫「そんなんだから、湊は友達少ないんだよ? わかってる?」
湊「それこそ、どうでもいい」
薫「もう……」
望「……、最終手段ね」
望「湊君、強制参加」
湊「ハァ!?強制って……!」
望「参加しなかったらこの前、男子たちと一緒に温泉で覗きしたこと、慧音先生にばらすから」
湊「ゼヒ、ヨロコンデサンカサセテイタダキマス……」
薫「じゃぁ、どこで待ち合わせる?」
望「善(よき)ちゃん家でいいんじゃない? 鏡あるし!」
薫「わかったよ!それじゃ、家かえったら早く準備していくね!」
望「湊君も、必ず来てね……♪」
湊「ハイ」
仮面占い。未塗装の仮面と鏡を用いて行う占いで、合言葉を言いながら
鏡を見て仮面が変わったら、その人は幸せに成れると言う。
8話……ペルソナ編1話・仮面占い
・・・人里 善の家
銀「お、薫ちゃんたちが来た!」
悠「湊君も来るとはなぁ」
湊「アレハ僕ノ所為ジャナインデス。ハメラレタンデス。ゴメンナサイゴメンナサイ
ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ」
香『脅されたんだね……』
「と、とりあえず早くやろうよ! 仮面占い!」
望「そうね、早くやろう!」
湊「……、早く終わらせてかえりたい……」
香「あ、仮面はある?」
望「あるわ、はい♪」
銀「おわ、初めてみたぜ! 未塗装の仮面!」
香「はやくはやく! はやくやろ!」
薫「始めましょ!」
皆「おお!!!」
湊『…………、どうでもいい……。早くかえりたい……』
・・・15分後
薫「湊くん! 始めるよ!」
湊「え、僕からかよ!」
香「最後に来た人が最初って言ったじゃない!」
湊「ちょ、聴いてないぞ!」
銀「まぁ、腹くくれって」
悠『そっとしておこう……』
湊「っく……! とっとと終わらせて家帰る」
善「そう来なくっちゃ! それじゃ始めるよ!」
望「鏡出して!」
香「はぁ~い!」
香が鏡にかかった風呂敷を思いっきりめくり上げ、
巨大な鏡をあらわにする。
善「それじゃ、準備して~」
すこししたあと・・・
善「はい、仮面」
湊「やればいいんでしょ、やれば……。はぁ」
香「はい、それじゃはじめて!」
湊「はぁ、腹くくるか。それじゃ……!」
「かーがみさん、かーがみさん! 私のお顔はこんな顔、」
そういいながら湊は鏡に自分の顔を映す。
湊「あなたのお顔はどんな顔!?」
そして仮面をかぶり鏡に映すと、周りから歓声が上がった。
仮面の顔が変わったと。
銀「すげぇ! 顔が変わったの、始めてみたよ!」
香「いいなぁ、顔が変わるとね、いいことがあるんだって!」
湊「いいこと?」
悠「行きたいところにいけるんだって」
望「いいなぁ~」
湊「? どんな顔になったんだ?」
香「えっとねぇ、耳が大きくて」
悠「目が大きくて、」
望「お鼻がすっごく長いの!」
薫「そうそう! 歯をむき出しにして、笑ってた!」
湊「え? 耳と目が大きくて鼻が長くて歯をむきだしにして笑ってる顔?
なにその妖怪」
薫「さぁ?」
香「まぁ、私たちも、またもう一回しましょうよ!」
望「そうね!」
銀「やろやろ!」
悠「まぁ、興味はある」
薫「よし、やるぞ~!」
善「お~!」
その後、望たちも仮面占いを行ったが、結果は湊と
同じだった。目と耳が大きく、鼻が長くて歯をむき出しにして笑っている
おかしな顔が映ったのだった。そして気がつけば、もう夕暮れ時になっていた。
悠「ぅん~!! 楽しかったぁ!」
湊「さっさとかえりたい」
薫「まぁ、たまにはいいじゃない」
湊「お前なぁ」
悠「?」
湊「どうした?」
悠「なぁ、僕たち今、どこ歩いてるんだ?」
薫「どこって……、って」
湊「どこだよ! どこなんだよここ!!」
家に帰る途中、周りの風景が綺麗さっぱり変化していた。
何の違和感もなくごく自然に変化したのだ。
周りの風景は混沌としており、看板や四輪車、瓦礫なんかが
積もったりして風景を形作っていた。
風景はどこか殺風景で、無機質な、異質な、言葉にしがたい
何かが秘められた空間だ。
湊「と、とりあえず……、進んでみよう」
悠「す、すすむのか?」
薫「え、えぇ!?」
湊「それじゃ、ここで助けが来るのを待つのか?」
薫「そ、それは……」
悠「まぁ、進んでみたら出口がってこともあるかもだからさ」
薫「う、うん……」
湊「行くよ……」
・・・外の世界【幻想郷・人里】・・・
慧音『湊は相変わらず優秀だな、銀は……、もっと頑張ってほしいな』
慧音は寺子屋の一角にある自分の部屋で、生徒たちに行っていたテストの
採点を行っていた。そんな時だった。
自警団員「慧音先生、大変です!」
慧音「どうした!」
自警団員「湊くんと悠くんと薫ちゃんのお母様から連絡を受けました!」
「子供たちがまだ、家に帰ってきていないそうです!」
慧音「何だって!?」
このSSまとめへのコメント
作者ッス。更新したいのにできない……