にこ「二人きりね」絵里「そ、そうね」 (59)

部室

扉『ガチャ』

にこ「にっこにっこにー☆みんなおはよー!」

にこ「……って、誰もいないじゃないの!やり損!」

にこ「………」

部室『シーーーーーーーン』

にこ「……暇ね」

にこ「………」

にこ「あ……そうだわ」

衣装ケースに向かうにこ

ガサゴソ……ガサゴソ……

にこ「これが絵里の衣装ね。……やっぱり私のより一回り大きいわ」

にこ「同い年のはずなのにどうしてこんなに違うのよ……許し難いわ……」

にこ「………」胸の部分をサワサワ

にこ「……ちょっとなら着てもばれないわよね?
……ほんとにちょっとだけ……ちょっとだけ……」

にこ「うわ!胸もこんなに大きいの!?ブカブカすぎて上半身裸よ私!」

にこ「これがロシアの力……!恐ロシア!」

扉『ガチャ』

にこ(っ!?やばっ、誰かきた!!)

絵里「みんな~、ハラショ~」

絵里「………あら?」

シーーーーーン

絵里「珍しい。誰もいないわ」

にこ(絵里!?よりにもよってなんでこのタイミングでっ……!)

どんどんやれ

にこ(やばいやばいやばい……衣装着借りたままだ……)

絵里「……静かね」

絵里「いつもの騒がしい部室が嘘みたい」

にこ(ど、どこかから脱出しないとっ……)

ガタッ!

にこ(あ!しまっ……!!)

絵里「ん?」

にこ(……っ!)

絵里「………」

絵里「……気のせいみたいね」

にこ(あぶなー……)

いい早さだ

絵里「みんなまだ来ないのかしら」

にこ(はやく出なさいよ~っ!)

絵里「なんだかさみしくなってきた……」

絵里「………」

にこ(………)

絵里「ハラショーーーーー!!!」

にこ(っ!?!?)

絵里「………」

絵里「叫んでみてもやっぱりさみしいわね」

にこ(びびびびっくりしたぁ!!急に叫ぶんじゃないわよ……!)ドキドキ

絵里「それにしても暇ね。暇すぎるわ」

にこ(暇なら生徒会室にでも行って仕事してなさいよ……
いつまで部室にいるのよ……!はやく出なさいよ!!)

ガタガタっ!ガタガタっ!ガタガタ!

絵里「誰!?誰かいるの!?」

にこ(はっ!しまった!今のは音がでかすぎる!)

絵里「そこにいるのは分かってるわよ!」

にこ(は、はやく誤魔化さないと!!)

絵里「誰なの!名乗りなさい!!」

にこ(……っ!)

にこ「にゃ……」

絵里「にゃ?」

にこ「にゃぁー……」

絵里「………」

期待

にこ(な……)

にこ(何言ってるのよあたしっっ!)

絵里「………」

にこ(こんなところに猫なんているわけないでしょ!アホか私は!)

絵里「あ、なんだ猫か」

にこ(えっ)

絵里「あー暇だわー。早くみんなこないかしらー」

にこ(………)

にこ(絵里って一人だとかなりバカね)

絵里「それにしても暇。暇ゆえに暇。ゆえに暇」

絵里「暇を持て余すわー暇すぎて死ぬわー」

絵里「ひーまーだーわー」

絵里「ひまっ!ひまっ!ひーまっ!ひーまっ!」

にこ ( ゜Д゜)

絵里「んー……宿題でもやろうかしら」

これはあほチカ




絵里「宿題終わりっと。……本格的にやることがないわね」

絵里「あ……そうだ」

絵里「………」

にこ(いきなり立ち上がった。何するつもりかしら)

絵里「ハラショー!」

にこ(……?)

絵里「ハラショーーー!!!」

絵里「ハラショー……」

絵里「ハラショー??!!」

絵里「……うーん」

にこ(この娘は……)

絵里「何かが違う気がするのよねー」

にこ(……この娘は本当にロシア人の血を引いてるの……?)

絵里「アクセントの問題かも」

絵里「ハラッ!ショォウ!……ハッ!ラショー!」

絵里「うん!近づいてきた!」

絵里「もうちょっと完成度をあげたいわね」

絵里「発音をもっと検証してみましょう
ロシア語入門CDがたしかこのへんに……」

にこ(この娘がロシア人とのクォーターっていうのはきっとデマね)

絵里「あったあった。プレーヤーにセットしてっと……」

絵里「再生ボタンポチッとな」(ポチっ)

プレーヤー『たのしいロシア語講座! ~lesson 1~』
絵里「レッスンワン」

プレーヤー『……хороший』
絵里「ハラショー」

プレーヤー『……хороший』
絵里「ハラショー」

プレーヤー『……хороший』
絵里「ハラショー」

プレーヤー『замечательный!』(素晴らしい発音です!)
絵里「さみちゃーちゃー?……ちゅりぬー?」

にこ(………)

かしこくないえりちだ

絵里「ハラショー。さみちゃーちゃーちゅー
ハラショー。さみちゃーちゃー」

絵里「………」

絵里「ハラショー!!!」

絵里「………良し!」

にこ(え、これでいいの?!)

賢くない…かわいい!エリーチカ!

絵里「CD持ち帰るの面倒くさいわねー」

絵里「……あ、そうだ。部室に置かせてもらおっと」

ガサゴソ、ガサゴソ

にこ(あっ!ちょっと!勝手ににこのコレクション棚に触らないでよ!)

絵里「たしかこの辺にCDケースがあったはずー……」

絵里「あ。これだこれだ」

にこ(あれは……ニコ専用のCDケース!?マズイ!!)

これは今まで見たSSの中で一番賢くないえりち

絵里「にこごめんねー。少し借りるわねー。……ん?」

にこ(あ!それは!それはダメ!)

絵里「同じCDが……何十枚もある!なにこれ!」

にこ(………)

絵里「中身は……『ダイヤモンドプリンセスの憂鬱』と
『soldie game』と『Cutie Panther』ね
なんでこの三枚だけこんなにあるの……?」

にこ(うぐぅ……っ)

絵里「他のミューズのCDは……ちゃんとあるわね。
別のスペースに全部まとめて入れてある」

絵里「こっちは普通に1枚ずつ買ってあるのね」

にこ(………)

絵里「一方……こちらのこの3種類のCDは
1つにつき十数枚も買ってある……
この二つの違いは何かしら……」

にこ(………)

http://i.imgur.com/eD95aO4.jpg
http://i.imgur.com/Baxrwye.jpg
http://i.imgur.com/279OSnU.jpg

絵里「何かのルールがあると思うんだけど……うーん」

にこ(ばれるなっ……ばれるなっ……!)

絵里「この3種類のCDの共通点……」

にこ(お、お願い!気づかないでっ!)

絵里「あ!そういえば三枚とも……!」

にこ(ばれた!?!?)

絵里「私が歌ってるわ!!!」

にこ(……………そういえばそうだったわね)

絵里「『ダイヤモンドプリンセスの憂鬱』『soldie game』『Cutie Panther』
なるほど。どれも私が参加したユニットね」

にこ(そうか……絵里ってトリオCDシリーズでは全部真姫ちゃんと共演してるのね)

にこ(ふーん)

にこ(真姫ちゃんとの共演率は私が1番だと思ってたけど
絵里のほうが多かったのね……)

にこ(…………)

にこ(おもしろくないわね……)

真姫ちゃん真姫ちゃん真姫ちゃん真姫ちゃん
真姫ちゃん真姫ちゃん真姫ちゃん真姫ちゃん
真姫ちゃん真姫ちゃん真姫ちゃん真姫ちゃん
真姫ちゃん真姫ちゃん真姫ちゃん真姫ちゃん
真姫ちゃん真姫ちゃん真姫ちゃん真姫ちゃん
真姫ちゃん真姫ちゃん真姫ちゃん真姫ちゃん
真姫ちゃん真姫ちゃん真姫ちゃん真姫ちゃん
真姫ちゃん真姫ちゃん真姫ちゃん真姫ちゃん
真姫ちゃん真姫ちゃん真姫ちゃん真姫ちゃん
真姫ちゃん真姫ちゃん真姫ちゃん真姫ちゃん

絵里「にこがこんなに私のことがすきだったなんて……気づかなかったわ」

にこ(……微妙に勘違いしてるみたいだけど……
まぁいっか。絵里だし)

絵里「………」

絵里「も、もしも……」

絵里「……もしもにこに告白されたら……
私はどうしたらいいのかしら……」///

にこ(……………はぁ?)

絵里「にこの告白に対して、もし私が誤った答え方をしてしまったら
きっと私達の関係はギクシャクしたものに変わってしまう……」

絵里「二人の関係が悪くなったらミューズはどうなる?
……きっと崩壊してしまうわね。
ミューズは九人みんな仲良しでいてこそのミューズだもの」

絵里「……待って。この考え方は間違えてるわね。
ミューズの利害で答えるんじゃなくて、私の本心で答えるべきよ。
そうしないと、本心を告白してくれたにこに対して失礼だもの」

にこ(ものすごく真剣に考えてもらってるところ悪いけど
告白するつもりなんて一切ないわ)

絵里「にこが私の恋人……か」

絵里「うーん……想像できないわね……」

にこ(そもそも同性同士だし……そりゃねぇ……)

絵里「でもあの娘って恋人にしたら絶対面倒なタイプよね」

にこ(なっ……)カチン

絵里「メールの返信が少しでも遅いとメール爆弾してくるタイプね、きっと。
もしくはすぐに電話してくるタイプ」

にこ(……)ピキピキ

絵里「あと、あの娘は一度拗ねたらなかなか機嫌を直してくれないタイプだと思うわ」

絵里「最初はプンプン分かりやすく怒ってるんだけど、そのうち泣きじゃくりそう。

にこって気が強いようにみえるけど、案外脆そうなところがあるからなぁ」

絵里「泣き出したらもう止まらないわね、きっと
泣いてばかりで話し合いもろくにできない状態になるわ。
そして結局、私が謝ることになるだわ……ウザいわこの娘!」

にこ(……………………)

絵里「……よし」

絵里「丁重にお断りしましょう」

にこ(……………………………)

ガタガタガタガタガタガタガタガタ!!

絵里「え?え?だれ?」

ガタガタガタガタガタガタガタガタ!!!

絵里「ゆ、幽霊?!ぽるたーかいすと?!
だ、だれかいるの?!ねぇ!誰かいる!?」

にこ(……ハッ!しまった!!怒りが抑えられなかった!!)

絵里「…………!!!


にこ(これは流石にバレる……!)

絵里「返事が……ない!」

絵里「誰かいるのよね?もしもーし?」

絵里「だだだだ誰もいないの?いるんでしょ?ねぇ!」

絵里「誰か……いる、わよ…ね?」

シーーーーーン

絵里「……………………」

扉『ガチャ!』
扉『バタン!』

にこ(あれ?すごい勢いで行っちゃった……)
にこ(なんで???)

にこ(……まぁいいか。着替えよ)

なるだわ

絵里ちは一人になったらとことん猫みたいにだらしないタイプ

数分後

扉『ガチャ』

絵里「だれかいますかー……?」ヒョコッ

にこ「いるわよ」

絵里「うひゃっ!!……あ、にこ!来てたのね!」

にこ「まぁね」

絵里「き、聞いて!この部屋幽霊が出るわ!」

にこ「それは怖いわね。希に除霊してもらわないと」

絵里「そ、そうね……早急にお祓いしてもらわないと……」

絵里「………」ソワソワ

にこ「………」

にこ「二人きりね」

絵里「そ、そうね!」

にこ「あの」

絵里「な、ななななにかしら!?」

にこ「………」

ソワチカ

にこ「あのね、絵里。話があるんだけど」

絵里「ま、待って!」

にこ「なんでよ」

絵里「だ、だめよ!!私達女の子同士なのよ!?」

にこ「……いや、だからね?」

絵里「ひゃっ!近づかないでっ!人が来ちゃうっ……」

ビビリーチカ

いいエリチカだ

にこ「……落ち着いて?あなた誤解してるわ」

絵里「か、顔が近い!!は、離れてっ」

にこ「……いいから話を聞きなさいよ!!だから!」

絵里「ひゃあぁっ!ヤっ、だ、だめ!
初めてはロシア人とって決めてるのっ!離れて!」

にこ「……どうでもいいわよそんなこと。いいから話を……!!」

絵里「私の意思はどうでもいいってこと?!
私の体にしか興味がないのね!この外道!」

にこ「あのねぇ!
あんたは誤解してるの!
あたしが何十枚も集めてたCDはあんた目当てじゃなくてっ……」

真姫「…………二人とも、何してるの?」

にこ「……真姫……ちゃん?」

真姫「……邪魔しちゃったみたいね」

にこ「っ!ちが」

真姫「にこちゃん……最っ低……!」

ガラガラ!ピシャッ!

にこ「真姫?!ちょっと待ちなさいよ!!」

ガラガラ!





絵里「ふぇぇ……何が何だかさっぱりわからないよう……
エリチカおうち帰るぅ……」

(第一部完)

初ssです。アドバイスとか感想よこせお前ら

>>44
早く続きかけよ

なんでラブライブのSSはレズ物ばかりなの?

全然かしこくないエリチカ…悪くない
そのまま続けるんだ

もみあげはもっとこう、サラダみたいにして下さいチカ

黙って続き書いてりゃ良いんだよお前は

面白いから黙って続け書けください

面白いぞ
早く続き書けやオラ

賢くないエリーチカが可愛くてよかった

にこまきよいよね

面白いからはよ続き

はやく第二部かいて
下半身寒くて風邪ひいちゃう
((´・ω・`))

カケーチカ

待ってるよ!

続きはよ

にこまきはよ

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