女「ハーレムは邪道!」(39)
女「そう思うでしょ?」
男「少女~ポテチ取って」ポチポチ
少女「今無理!」カチカチ
<LOSE!!
少女「あ″ー…」
男「ドンマイ」
少女「誰のせいだと思ってんですか」
女「…話を聞きなさいッ!!そして私の分のお菓子食うな!」
少女「怒るとシワが増えますよお姉さん」モグモグ
男「ブドウ糖足りてねえんじゃねえの」パクパク
女「あんたらが独占してるんでしょうが!」
少女「というよりカルシウムが足りなさそうです」フムフム
女「言わせておけば…!…ふ、ふん…あんたこそカルシウム足りてないんじゃないの?」
少女「…?別に私は怒ってないですよ?」
女「そうね…でも、カルシウム、もとい…牛乳はしっかり摂ったら?」プニッ
少女「…」ナ-イ!
男「うっわ強烈ぅ…」
少女「許さない、エアライドで決着つけましょう」ゴゴゴ
女「妹に負ける気はしないわよ!」ゴゴゴ
10分後
少女「」グスッ…
女「ドヤアァァ」
男「女、えげつねえよ…チートマシンでボコるのはえげつねえ…」
女「ふん、人を煽るからそうなるのよ」ヘヘン
少女「ぐす…そんなんだから友達いないんです」ボソッ
女「…………」
友達いないんです
トモダチイナインデス…
イナインデ…
イナイ…
女「………」ズ-ン
少女「…やり過ぎちゃいましたか…?」
男「これは深くえぐられたな…」
女「……」
女「………ハッ」
女「ね、ねえ男!!」ズイッ
男「はっはい」
女「私達、友達だよね?」
男「……………」
私達、友達だよね
トモダチダヨネ…
トモダチダ…
トモダ…
男「」ズ-ン
女「えっ?なに?なんで落ち込むの!?」ワタワタ
少女「はー…お姉さんは鈍感なんです…」
女「ど…どういう事!?」
少女「たぶん男さんはお姉さんを<友達>とは思ってませんよ」
女「……フエッ?」
男女「」ズ-ン
少女「…まったく、幸せなんだか不幸なんだか」
2.
少女「(…お姉さんは毎晩)」ソ-ッ
カチャ…
女「フニュ…オトコォ…」ギュウウ
少女「(ぬいぐるみを抱いてこんな感じで寝ています)」ヌキアシサシアシ
ゲシッ
女「エフッ…スゥ…グェ…」
少女「これは普段の恨みです」シ-ッ
少女「また、とある信頼ある情報筋によりますと」
男父「ニカッ」
男母「フフ…」
少女「男さんはよく、お姉さんに関する寝言を言うらしいですね…」
少女「…」
少女「これはもうやるっきゃないでしょう」ゴオオ…
翌晩
ガチャ
少女「二人とも、ココアいかがですか?」
男「おお、サンキュー」スッ
女「なかなか気が利くじゃん!愛してるよ我が妹」スッ
少女「キッモ」
女「」ビクウッ
少女「いやあ流石に冗談ですよ」
女「」ブルブル
少女「…仮にも姉属性でしょう、しっかりしてください」
男「俺は何属性よ」
少女「そうですね…無個性?」
男「」ブスッ
少女「ちなみに私は毒舌、義妹属性」
男「フウフウ…甘い…」ゴクゴク
女「おいしい…」コクコク
少女「それは良かったです」ニヤ
10分後
男「…なんか眠気が…」コク…
女「ん…わたしも」
少女「では、今日はもうみんな寝ましょう」
女「うん…」ゴシゴシ
男「おやすみ…」
女「おやすみ……」カチャ
うむ
支援
女は幼馴染?
………
少女「……」
少女「さて、二人ともぐっすり眠ったようです」
少女「この薬は浅い眠りをしっかり持続させるから、起きる心配もなし」スッ
少女「そして、第2段階」
少女「親の方々に二人を同じベッドに移送してもらいます」
………10分後
少女「では、見せてもらいましょうか…」スウッ…
少女「お二方がどんな状態になっているか……!!」
ガチャッ
少女「…………」
少女「………」
少女「こ、これ…は……」ドサッ
………
……
…
3.
女「男~」ゴロゴロ
男「何でしょう」ピコピコ ピュ-ン
女「なんか私ダメ人間になった気がする~」ボリボリ
男「おいこら食べかすが散るだろうが」
女「じゃあ構いなさいよ~」グイグイ
男「はいはい…っ!」デコピ-ンッ
女「あいたぁっ!?」
女「ちょっと!酷いじゃない!」
男「つまみ出したろか」
女「外ものっすごく寒いのに。そう言えばこたつ出さないの?」
男「エアコンがあるんだな、それが」ピッ
女「わお、科学の進歩って素敵」ダラダラ
男「その弊害が今のお前だと気付け」
なんかキンクリ喰らった気がするんだけど行間かな
女「けど、あったまるのには少し時間がかかるよね」ブルッ
男「そんなに寒い?」
女「うん……暖めて…?」ジッ
男「はいはい上着あげるから」スッ
女「はーあ…あんたは永遠に童貞を温めることになりそうね」ヤレヤレ
男「うるせえ!ただでさえ時期が時期なんだから煽るな!!」
女「すいませんでした…っと」パサッ
男「どう?少しマシになった?」
女「スンスン……ウェヘヘ……うん、大丈夫だよ…」ポ-ッ
男「やっぱ12月だもんな~、布団から出るのが辛いよね」
女「分かる、分かるよ…!!」ウンウン
男「でもそんな時に携帯の目覚ましが役立つんだよ」
女「へー、私普段はケータイあんま使わな……ア…ソッカ…」ズ-ン
男「ど、ドンマイ」
女「…あっ、そうそう」ピョコッ
男「(表情ころころ変わんなぁ)」
女「アラームの音って何にしてる?」
男「え?…なっ!?」
女「どういうのが起きやすいのか分からなくてさー」スッ
男「おおいばか触るな!!」
女「……何で?」
男「え、えーと、その…」
女「…怪しい」ジトッ
女「(…これってもしかして私の声とかそういうオチかな!?)」ピッ
男「やめろォォ
「おにーちゃんっ!あさだよ!」
女「…」
男「……」
男「(そういう表情の変化は要らなかったかなっ♪)」タラ…
4.
後輩「付き合ってください!」
少女「嫌ですってば」
後輩「じゃあどうすれば付き合ってくれるんすか!?」
少女「だから付き合いませんって」
男「お、少女じゃん。どしたの」テコテコ
少女「あっ、男さん」
後輩「先輩チ-ッス」
男「何こいつ誰こいつ」
後輩「酷いっす!顔見知りでしょう!?」
少女「ただのクラスメイトです」
後輩「」
男「ははあ…なるほど」
男「おっし言い訳は後で聞いてやるからこっち来いや」ポキポキ
後輩「ひいい、絶対曲解してるっす!」
……………
男「…ふーん。とどのつまり毎日付き合ってくださいってつきまとってんのか」
少女:後輩「だいたい合ってます(るっす)」
少女「ちょ、ハモらないでくださいっ。気持ち悪い」
後輩「いやいやこれは気が合う証拠っすよ!是非付き合いましょう!」
少女「っ…じゃあ聞きます、好きなポテチの味は?」
後輩「うす塩っす!」
少女「おととい来やがってください」キッパリ
後輩「な…」
少女「コンソメが至高だと分からないなんて味覚障害を疑っちゃいますよ」ハァ
後輩「……」
後輩「…いくら少女さんとはいえ、これは譲れないっす…!」ゴゴゴ
少女「コンソメの良さを理解できない愚か者は論外です…!!」
後輩/少女「「ぐぬぬ…!」」バチバチ
男「(…こいつらふっつーに仲良くね…?)」
セルフ支援
後輩「…はっ!危うく本題を煙に巻かれる所だった!!」
男「…その言葉の使い所違くない?」
後輩「そんなの気にしてたら駄目っすよ」
少女「…チッ」
後輩「あ!今舌打ちした!やっぱり騙そうとしたんすね!?」
少女「まさかそんなワケないでしょう」
後輩「顔そらして真顔で言われても説得力にかけるっす」
ーーー
後輩「あ、そろそろ見たい番組あるんで帰るっす」
少女「そうですか」
後輩「それじゃあまた明日!!」タッタッタ…
少女「願わくば明日は来ない事を」
ヒドイッス!…
男「さぁて俺らも帰ってウノでもするか」
少女「はい」
スタスタ…
男「(…悪いな、後輩)」ニヤ
男「(少女をコンソメ好きにしたのは俺だ)」
………
女「ふたりともおっそいなー」ボリボリ
女「それにしても、やっぱりピザポテチが一番ね」ボリッ
女「赤い部分の酸味、濃厚なチーズがたまらない!!」ポリポリッ
女「…太ったかな」
5.
男「お邪魔しまーす」(合い鍵)
ガチャッ
男「女ー、オセロやろ…」
男2「あ、男ー」
男「!!??!?!?!」
男2「?どうしたのよ」
男「オエエエ!俺がスカート穿いて女言葉を喋ってるううう!!」
男2「は?何訳分からない事言ってんの」
男「はーっ、はーっ…落ち着け…一旦整理しよう…」
男「とりあえず、お前は女だよね?」
男2「当たり前じゃん。さっきから変だけどどうしたの?」
男「いや、それがだな…何故か知らんがお前の外見が俺に見えるんだよ…」
男2「ああ、それなら…少女ー」
男「…え?」クルッ
男3「あ、男さんこんにちはー」
男「う、うわあぁぁあっ!!」
男2「どうしたのー」ジリジリ…
男3「どうしたんですかー」シュルシュル…
男「やめろ…来るな…!!」ズサッ
ドウシタノ-… ドウシタンデスカ-…
男「qwerちゅいおp:lkj」
…………
男「ウ-ン…ウ-ン…」
少女「だいぶうなされてますねー」
女「どうせ馬鹿みたいな夢でも見てるんでしょ」
少女「おお、流石は長年連れ添った仲ですね」
女「ちょ、ちょっと!その言い方じゃ変な誤解を招くじゃない!」
少女「めんどくせぇな」ボソッ
女「え?今」
少女「何も言ってませんよ」ニコ
女「(こいつ…どこか黒い…)」
6.
「男ー、一緒にあそぼ!」
「うん!」
……
「このプリンおいしいねっ!」
「そうだね、女ちゃんっ」
……
「何?用事があるならさっさと言って」
「え、ええと…一緒に、帰らない…?」
「は?嫌に決まってんじゃん。とにかく、もう話しかけないでね」
「あ…待…」
「………」
……
「……」
「あれ…靴箱に…チョコが…!」
「…誰からだろう?」
「…女ちゃんじゃないよな……はぁ」
「………」
……
「え?ひ、引っ越す!!?」
「な…何で言ってくれなかったのよ、ママ!」
「知らないに決まってるじゃん!アイツとは喋ってないし…!!」
「…え?ち、ちょうど出る時間!!?」
……
ブロロロ…
「あ…まって…待ってよぉ…!」
「何で教えてくれなかったの……なんで、なんでぇ…うっ、ひくっ」
……
「もう…や…」
「私が無視したから…こんな…うぅ…」
……
「…高校…新しい友達、出来るかなぁ…」
「ええと、私のクラスは……」
「……え?お、おと…こ…?」
「ま、間違いない!漢字も…!!」
……
「はじめまして、男と言います。これからよろしくお願いしまーー」
「…!!」
「あ……!」
……
「ね、ねえ」
「!…お、女、…さん」
「そ、その、一緒にーー」
………………
男「なーんて事もあったよなぁ」シミジミ
女「勝手に捏造すんな!!」ギチギチッ
男「いだだだだ」
7.
男「えー、淑女並びに淑女諸君」
男「この度は大切なお知らせがあります」
少女「はいっ」
女「はい」
男「ぼくのパパンとママンが海外出張だよ!やったね!」
少女「あ、もう少し右です…」
女「これでも十分やってるわよ…!」ピコピコ
男「………」
少女「大体普段からヘタレている男さんじゃ無理でしょう」
男「そうか…だよなぁ…」
女「ちょっと根本的な部分で疑問があんだけど」
はよ
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