八幡「鎌ヶ谷スタジアム?」 (38)
再投下させて
俺ガイルの野球ssです。
やはり俺の童貞チンポは右まがっている
昨日落ちた奴か続けて
俺の彩加を活躍させてあげてよ
代行ありがとうございます
というわけで昨日のを手直ししながら進めていきます
奉仕部部室
静「ああ。古くからの友人に頼まれてな」
結衣「ヒッキー、鎌ヶ谷スタジアムってなに?」
雪乃「鎌ヶ谷スタジアムというのは鎌ヶ谷市にある野球場のことよ」
静「どうも私一人だけでは心許なくてな。君たち三人にも屋台の手伝いを頼もうと思っていたんだ」
八幡「お断りします」
結衣「ヒッキー決断早っ!?」
八幡「当たり前だろ。バイトもすぐにバックれるような俺に務まるわけがない」
静「ふむ、君のその発言は予想はしていた。-ーだが、もう家の人には許可を取ってあるぞ」
小町『鎌ヶ谷ファイターズのユニフォーム買ってきてくれると小町的にポイント高い』
八幡「仕方ない。手伝うか」
雪乃「相変わらず、小町さんのことはマメなのね…」
静「…決まりだな。では、今週の土曜日に現地まで来てくれ」
千葉県鎌ケ谷市・新鎌ヶ谷駅
八幡(…というわけで、本当に鎌ヶ谷市まで来てしまった)
八幡(元々新鎌ヶ谷という駅周辺は野原が広がっていて、イオンなんかも建っていなかったのだが、いまでは随分と変貌を遂げた)
結衣「ゆきのーん! 早くー!」
雪乃「由比ヶ浜さん、ちょっと待って頂戴…」
八幡(補足だが新鎌ヶ谷駅は新京成・北総線は東武線側にあるバスロータリーからは少し離れているため、少々距離がある)
八幡(総武高校のある稲毛周辺からは新京成線に直通運転をしている京成千葉線に乗るのが便利だ。だから京成稲毛からずっと乗ってきた)
結衣「ヒッキー、何してんの? さっきからずっとぶつぶつ独り言言ってるけど」
八幡「いや何でもねえーーっとバスが来たぞ」
結衣「…ねえヒッキー、まだ着かないの?」
八幡「まだ博士ラーメンの横だから当分かかる」
雪乃「博士ラーメン…一体どんな人が作っているのかしら?」
結衣「確かに。変わった名前だねー。まるでバイオリニストみたい」
八幡(それは葉加瀬な)
八幡「おっと、バスが動き出したからしっかり捕まっとけよ」
鎌ヶ谷スタジアム
八幡「着いたぞ」
雪乃「盆地のど真ん中に建っているのね…」
結衣「へー。これが野球場なんだ。あたし初めて見たかも」
八幡「いやでも、さすがにマリンフィールドくらいは見たことがあるだろ」
結衣「そんなのあったっけ?」
八幡「メッセの横のひときわ大きい建物だよ。水色の塗装が施された」
雪乃「最近では千葉市の花火大会も開催されているところよね」
結衣「ああ、あれのことか…ってでも、小さくない?もっと大きかった気がするけど」
静「一軍と二軍ではスタジアムの規模が違うからな。由比ヶ浜の言っていることも一理ある」
八幡(うお!? ビビった。いつの間に現れたんだよこの人…)
雪乃「平塚先生はもういらしていたんですか」
静「君たちを動員させた張本人だからな。早く来るのは当たり前だ」
結衣「あたしたちは何を手伝えばいいんですか?」
静「ふむ。由比ヶ浜と私で販売、比企谷と雪ノ下で調理をやってもらおう」
雪乃「因みに作る料理は?」
静「ああ、ずばりさんが焼きとフランクフルトだ」
八幡(随分とマイナーな料理だなおい…。さんが焼きって千葉の郷土料理じゃないか)
結衣「さんが焼きって何だっけ?」
雪乃「…由比ヶ浜さん、さんが焼きを知らないの?」
結衣「えっ、そんなポピュラーな料理だっけ!? ヒッキーはこの料理知ってる?」
八幡「当たり前だろ。小学校や中学校の時何回給食で出されたことか。千葉県民のソウルフードと言っても過言じゃないぞ」
雪乃「そうよ、由比ヶ浜さん。そもそもさんが焼きのルーツは――」
静「…おい。千葉談議に花を咲かせるのもいいが、今この場は今後の動きについて説明をさせてくれ」
静「試合開始は1時。その時までにはスタジアム正面の屋台村に来てくれればいい。それまでは外を自由に巡っていてくれ」
八幡(というわけで、俺たち三人でスタジアム外周をぐるりと一周することにした)
雪乃「それにしても、二軍の施設と聞いていたからもっと簡単な作りになっているのかと思えば…まさかプールがあるとは予想もしなかったわ」
結衣「正面のビジョンも綺麗なんだねー、ゆきのん」
雪乃「通常は人力によるものが多いと聞いたことがあるのだけど」
八幡「この球場は今年から新しくなったんだよ」
八幡(そう、鎌ヶ谷スタジアムには新しくなったバックスクリーンのビジョンに新設されたプールがある)
八幡(プールでは地元の小さな子たちがきゃっきゃとはしゃいでいる。ふむ。これまたいいもんだな…。眼福、眼福)
雪乃「エロ谷君、幼女をいやらしい目線で見つめるのはやめて頂戴。まだ見続けるというなら、警察に通報するわよ」
八幡「いや見てないから。第一、小さいころ小町のあんな姿を見てるから何とも思わねーし。むしろ小町でしか反応しないまである」
結衣「うわでたシスコン…」
雪乃「ヒッキーきも」
八幡「おいそれ由比ヶ浜のセリフだろ。なんで雪ノ下が使ってんだよ」
雪乃「そんなことは置いておいて」
八幡「置くなよおい」
雪乃「あそこの練習場に貼ってある記念ボード」
八幡「中田翔って懐かしいな。昔は二軍の帝王で鎌ヶ谷暮らしが長かったのに、今じゃあ立派な日本の四番だ」
結衣「ねーヒッキー。こんなところまで打球を飛ばすのってそんなに難しいの?」
八幡「当たり前だろ。筋肉ムキムキな外国人選手じゃあるいし」
雪乃「日本人は小柄だものね…」
一般ファン「神戸ー! ハシケーン!」
結衣「うわビックリした! って何に叫んでるのかな?」
八幡「選手に声援を送ってるんだよ。ここ鎌ヶ谷スタジアムは選手と観客の距離感も近いしな」
雪乃「確かに、外野のスタンドが狭いわね…」
八幡「スタジアム外周に張り巡らせてるフェンスから外野で調整している選手まで15mあれば足りる位だしな。投手対打者よりも距離が近い」
結衣「投手対打者ってどういうこと?」
雪乃「つまりピッチャーマウンドからホームベース間の距離までよりも近い、ということね」
八幡「ああ。つまりそんだけ距離が近いってことだ」
雪乃「それにしても、人がどんどん増えてくるわね…」
八幡「そりゃあ、確か観客動員が二軍でもピカイチだからな。確かにプールや地元のチビッ子にヒーローインタビュアーをやらしたり、ファンサもいいしな」
結衣「あ、凄い! ヒッキー、ゆきのん見て見て!」
雪乃「勇翔寮…?」
八幡「尞だよ、日本ハムの新人はまずここに住むわけだ」
雪乃「前に甲子園と六大学を沸かせた投手が入ったときに凄い盛り上がりを見せていた所ね」
八幡「斉藤祐樹な。…いま多分鎌ヶ谷にいるけどな。肩の不調で今年はさっぱりだ」
結衣「わー警備服着てるおじいさんがいるー」
八幡「地元の人だな」
八幡「ここ鎌スタは地元の人の雇用の場にもなってるからな」
八幡「ある筋から聞いた話だと、入団当初の某D投手の監視役も地元の人が担っていたらしい」
雪乃「D投手…現レンジャースの人かしら?」
結衣「えー。その人ってあのCMやニュースによく出る人でしょ?そんな監視されるほどの人だっけ?ダル――っ!?」
雪乃「言ったらだめよ。色々怒られてしまうかもしれないわ」ギュッ
八幡(鎌ヶ谷の外れでまさかの百合展開キタ)
八幡「まあ詳しくはウィキってもらうとして…もう一周周り終えそうだな」
雪乃「時刻もそろそろね」
結衣「あっ、平塚せんせー!」
静「どうだったかね三人とも? 二軍の球場というものは」
八幡「やっぱり千葉県民の俺としてはマリンの方がいいっすね」
結衣「結構見るところあって面白かったかもーーって人多っ!?」
静「見ての通り、もう今すぐ君たちに手伝ってもらいたい」
八幡「俺と雪ノ下は調理でしたっけ?」
静「接客の向き不向きは考慮させてもらったうえでの結論だ。異論はあるまいな」
八幡「料理を作るって言っても焦がさないように見張るだけでいいんすよね?」
静「ああ、二人ともよろしく頼むぞ」
この先から昨日の続きになります
お付き合いしていただける方いましたら、一応保守お願いします
八幡 (その後はつつがなく過ぎて行った)
結衣 「フランクフルトにさんが焼きいかがでしょうかー」
ファン 「おっ、元気があっていいねー。フランクフルト2本お願いできるかな?」
結衣 「フランクフルト2本ですね!少々お待ち下さい!」
八幡(そう。由比ヶ浜と平塚先生の二枚看板のおかげで売れ行きも好調)
静 「フランクフルト2本です。毎度どうもありがとうございました」
八幡 (他の売店を見てみると、そこまで品物がはけているようには思えない)
八幡(つまり、俺たちは一歩どころか五歩くらいリードしている。これもあの2人の接客の成果というものか)
雪乃 「比企谷くん、こっちはもう全て無くなったわ」
八幡 「こっちもこの2本で終了だ」
結衣 「ヒッキー、フランク2本おねがーい」
八幡 「了解。ほれ」
結衣 「お買い上げありがとうございましたー!」
結衣 「やったね!ゆきのん、ヒッキー!」
雪乃 「最後の怒涛の販売ラッシュは凄かったものね」
八幡 「向かい側の店のおっさんも目が点になってたしな」
雪乃 「これも由比ヶ浜さんや平塚先生の接客の賜物なのかもしれないわね」
結衣 「いやいやー。これも2人が頑張って大量の注文に応えてくれたからこそだよ」
静 「いや、本当に助かったぞ。私からも礼をいう。ありがとう」
書き溜めてたか
なんか面白そうなの始まってた
支援
静 「今日は他の屋台よりも早く売り切ることができて、私の友人も大喜びだ」
静 「3人には今やってる試合のチケットを、って渡してきた。バイト代代わりといっては何だが、受け取ってくれ」
八幡「できればげんきーーイテッ」
雪乃「比企谷くん」ツネッ
結衣「わー! 野球観戦なんて生まれて初めてだよ」
八幡「しゃーない、行くか」
結衣 「へぇー。これが野球場なんだー」
雪乃 「意外と客席はあるのね…」
八幡「一応金とってるからな。これでロッテ浦和や西武第二レベルだとぼったくりレベルだろ」
八幡 (試合は中盤六回裏日本ハムの攻撃)
八幡 (わずかに一点ロッテがリードしている)
最後まで書き溜めてる?
日ハム鎌ヶ谷応援団 「かっ飛ばせ、かっ飛ばせ、石川 かっ飛ばせ、かっ飛ばせ、石川」
結衣 「って、うわあ!? マスコットキャラクターが何か持って鳴らしてる⁉︎」
八幡 「ああ、あれはカビーだな。よく鎌ヶ谷の応援団に混じって応援してる」
雪乃 「もはやこの球場はなんでもアリなのね…」
八幡 「二軍だしな」
結衣 「あっ、右の方に席が空いてるよー。あたし達も座ろうよ」
八幡 「そうだな。そうすっか」
>>25
一応書き溜めてある
あと一応作中の試合は今年のイースタンリーグ日ハム対ロッテ(最終戦)がベースになってます
八幡(試合は進んで、7回の表)
ロッテ有志応援団 「勝利の喜びは大波となーって スタンド全体に 広がっていくー」
八幡(さすが千葉といったところか。こっちもまた有志応援をしている)
八幡(いや、『も』というのは間違いか。確か、鎌ヶ谷応援団の方はNPBに応援許可を申請していたはずだ)
結衣 「ねぇ、ヒッキー。あの人達は?」
八幡 「こっちもまた応援団、でいいんだろうな。応援歌を歌っているわけだし」
雪乃 「鳴り物は持っていないのね…」
八幡 「基本的にはNPBからの許可なくして鳴り物応援はできないからな」
八幡(直後の7回は見応えがあった)
八幡(日本ハムの2塁の選手のエラーで3点も入ったからだ)
雪乃「あまり野次が飛ばないわね…。もっと多いものだと思っていたのだけど」
八幡「甲子園なんかを引き合いに出してるんなら無駄だぜ。あっちは別格だ」
八幡(そもそも日本ハムの鎌ヶ谷での育成モットーは若手には試合で経験を積ませることらしい
八幡(控え選手は出来るだけ作らず、若手育成の場にするのだから、たかがエラーごときで何も言わない)
八幡(…まあ、結果としてぶっちぎりめイースタン最下位だけどな)
やはり俺の童貞チンポは右まがっている
結衣 「でもなんかいいよね、こういうの」
結衣 「前の緑色のユニフォーム着たおじさんから聞こえてきたんだけどさ、頑張れーとかへこたれんなーとかこの球場の雰囲気があったかいよね。まるで子を見守る親みたいにさ」
雪乃 「確かにそうかもしれないわね。それを糧にして、1軍に上がってやろうとか札幌で恩返しするんだって気になる選手も多いと思うわ」
八幡 「そういうことも考えて、ファンと一体となれるようなスタジアム作りをしてんのかもな」
しえ
稲毛のどこかにもよるけど総武線で船橋行ってから東武野田線の方がいい気もするが
京成稲毛ってJR稲毛から地味に遠いよね
帰りのバス
結衣 Zzz…
雪乃 「由比ヶ浜さん…爆睡しているわね」
八幡 「そりゃ、あの後大はしゃぎだったもんな」
八幡 「フレフレ頑張れちーばロッテ フレフレ頑張れ マリンズ ってな」
雪乃 「そういうあなたも日本ハムの応援を口ずさんでいたようだけど」
雪乃「出戻りのサブローに期待をするくらいのロッテのファンではなかったのかしら?」
八幡 「一軍にはないあのフリーダムな感じがたまんなくてな。ついつい口ずさみたくなるんだよ」
八幡 「鎌ヶ谷の大谷の応援歌は残酷な天使のテーゼな位だしな。あの歌詞通り神話になっちまうかもな、あの選手は」
雪乃 「最後のエール交換も良かったわね」
八幡 「プロ野球のカード最終戦では定番だよな」
生まれも育ちも鎌ケ谷だけどさんが焼きって初めて聞いた
なお千葉のサッカーチームは今年もひっそりと繰り返していた
八幡 「しかし道混んでるな。まだ博士ラーメンの前だ」
雪乃 「一つ質問したいのだけど、博士ラーメンって何なのかしら?」
八幡 「普通のラーメン屋だよ。…栄養についてとことん考えられたことを除けばな」
八幡 「俺的にはなりたけの方が好きだけどな」
雪乃 「そんなものばかり食べているから、目が腐ってしまったのではないかしら。これから博士ラーメンに通って、その目を治すことに尽力したら?」
八幡 「しねーよそんなの。そもそも栄養摂るだけで治るわけがないだろ。俺の腐った目は筋金入りだ」
八幡(さてさて)
八幡(プロ野球の一軍という表舞台に通年通して立てる選手というのは全体でもそう多くはない)
八幡(華やかな舞台でプレーする選手の応援をするのももちろんいいが、是非ともこうやって2軍で泥にまみれながらも必死にプレーする選手の姿を観に二軍球場まで足を運んで欲しい)
雪乃 「それはそうと…鎌ケ谷ファイターズのユニフォームは?小町さんに頼まれていたと思うのだけど」
八幡 「……あ」
結衣 Zzz…
3人を乗せたバスは様々な思いを乗せ、国道464号を進んでいくーー
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