モバP「跳ねるボール弾む心」 (26)

モバマスssです。

凛「大食らいだったプロデューサーが」
の設定を一部引き継いでいます。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1385927899

渚「ほらほら、Pさん早く早く!」

モバP「そんなに急がなくても、試合は逃げないぞ」

渚「まぁそうだけど…でも楽しみだナー、琉球ハイサイと福岡レイジングの試合」

モバP「プレーオフ進出が掛かった戦いだからなぁ…どっちも気合いは十分だろ」


渚「川頭さんが現役復帰するとは思わなかったけどね」

モバP「オレが卒業して直ぐに復帰するとか、やめてくれよ…」

渚「川頭さんの練習…きつかったんだ?」

モバP「あぁ…思い出すとな…」オェッ

渚「ちょっ、ここでは吐かないでよ!?」

渚「…知り合いに会ったりしないかな?」

モバP「渚の高校は愛知じゃないか…福岡にまではいないだろ」

渚「心配なのはPさんの知り合いだよ…ましてやバスケの試合会場なんて」

モバP「大丈夫へーきへーき」

渚「…Pさんが糖尿になったって教えたらどうなるんだろ」

モバP「止めてくれ。お婿行けない」

渚「そ、その時はあ、あたしが…」ボソボソ


モバP「それ以上いけない」

渚「えっ…あぁ、そうだね。約束だね」


モバP「ゴメンな」

渚「ううん、いいよ。…抜け駆けしたらまゆとかに刺されるかも」

モバP「刃傷沙汰は止めてくれよ?」






凛「ターゲット発見」

まゆ「うふ…2人っきりで出掛けるなんてうらやま…ケフンケフン、けしからんですねぇ…?」

奈緒「こいつらを止めなきゃ(使命感)」

試合会場

ダム、ダム  キキュッ!

渚「やっぱり良いなぁこのスキール音」

モバP「テンション上がってくるよな」ウズウズ

渚「そうだね!でも試合観てるとやりたくなっちゃうんだよね」

モバP「ふっふっふ…そう来ると思って市民体育館を試合が終わる時間に合わせて借りておいたぞ」

渚「えっ!ホント!?さっすがPさん!!」Pノウデシーン!




凛「ボディータッチだと…?」

まゆ「ギリリッ」

奈緒「アイドルがしていい顔じゃねーぞ」

モバP「しっかしまさかライブのために福岡に来るとはなぁ」

渚「良い里帰りなんじゃないの?」

モバP「いやいや、実家は愛知だし」

渚「あ、そっか。すっかり忘れてた」

モバP「まぁ無理も無いよ。オレの試合見に来てくれてた時もほとんど福岡だったし」

渚「そうだね、わざわざ帰りの交通費まで出して貰ったし」

モバP「…まさか1人で来るとは思わなかったけどな」

渚「あはは…Pさんの引退試合だったし」

モバP「理由になってねーよ。まぁ…女子高生に応援されるのはやぶさかでもなかった」

渚「なんか変態ぽいよPさん」

モバP「はは…始まる前に腹ごしらえするか」ゴソゴソ

渚「あ、菓子パン」

モバP「イヌリン配合だってさ、このパン」






凛「犬凛?」スチャ ガタッ

奈緒「お前じゃねぇ座ってろ。犬耳どこから出したんだ」

モブ男「あの犬耳の子渋谷凛じゃね?」

モブ助「んなわけねーだろ。凛ちゃんはクールアイドルだぞ」

ピッ!!

渚「あ、始まったね」

モバP「最近外国人選手も増えたなぁ」

渚「京都には元NBA選手も居たよね」

モバP「まぁ、キャリア最後の場所だったりするのが残念だけどな」

渚「あ、速攻決まった」

モバP「福岡のポイントガード動きキレてるな、期待出来そうだ」

渚「あぁっ!アリウープ」

モバP「対して琉球はセンターが調子良いと…」

渚「今のカットファールじゃないの?」

モバP「グレーゾーンだなぁ…ってか序盤からどっちもとばしてんなー。控えの差が出る試合になりそうだ」





奈緒「え、なにこのスピードは(驚愕)」

犬凛『何だかボール追い掛けたい』

まゆ「Pさんの隣Pさんの隣Pさんの隣Pさんの隣Pさんの隣…ブツブツ


モブ助「なぁ、あの鬼のような顔してるのままゆじゃね?」

モブ男「バカやろう!ままゆはキュートアイドルだぞ!天使なんだ!そんなわけないだろ!!」

モブ助「お、おう」

モバP「2ピリ終わりの時点で45対51か…接戦だな」

渚「福岡のシューティングガード調子悪いね。その差が点差に出てるみたい」

モバP「スリー7本で2本しか決めてないからな」

渚「あ、選手代わったね」

モバP「ちょっと遅い気もするけどな」





奈緒「ダンク生で見たの初めてだ」

犬凛「バスケの試合自体観るの初めてなんだけど」

奈緒『犬耳は付けっぱなしか』

まゆ「まゆは正直退屈ですねぇ」

ブー!!  ピピーッ!

渚「あぁ…負けちゃったね」

モバP「代わりに出て来たシューティングガードも、お世辞にも調子が良いとは言えなかったしな」

渚「ま、負けちゃったのは仕方ないし…じゃあ早速体育館行こうか!」

モバP「切り替え早いな」

渚「バスケの基本だよ!」

モバP「はは…じゃあ一度ホテルに戻ってバッシュ取ってくるか。持ってきてるだろ?」

渚「もちろん!」





奈緒「おい!お前ら!Pさん移動しちゃうぞ!起きろよ!」

犬凛「ふふ…そこは撫でちゃ駄目だよ」ムニャ

まゆ「Pさん…うふ…うふふふふふふ…」ムニャ


モブ男「なぁ、あの太眉パッツンの子、奈緒ちゃんじゃね?」

モブ助「はぁ?ないな…奈緒ちゃんじゃねーか」

渚「あー、久々に思いっきりバスケしたなぁ!」

モバP「ライブに向けてのレッスンで忙しかったからな」

渚「まぁね!でも、盛り上がって良かったななぁ…」

モバP「皆頑張ってたしな…っと、ホテル到着だな。明日の夜までは福岡で自由時間だからな、好きに過ごしてくれ」

渚「はーい。夜からは打ち上げだったね」

モバP「あぁ、そうだ。オレの奢りだから気にせず喰ってくれよ。それじゃあ」



渚「うーん、楽しかったなぁ。まさかPさんと2人っきりで過ごせるなんて…」

まゆ「お帰りなさぁい」

凛「随分楽しそうだったね」

渚「」

(アカン)

渚「ど、どうしたんだい、凛君にまゆ君」

奈緒「動揺しすぎてあいさんの口調になってる…」

凛「いや、た ま た ま渚とプロデューサーが2人っきりで歩いてるの見つけてさ」

まゆ「うふ、そしてた ま た ま まゆ達もバスケの試合を観に行ったんですけどぉ…」

渚「追跡されてたのか」

奈緒「ホントすみません」

まゆ「2人っきりでPさんと過ごすなんてうらやま…ケフン、いかがわしいですねぇ」


渚「じ、自分達でPさん誘えば良いじゃないか…」

凛「自分達で…?」

まゆ「Pさんを…?」

妄想

凛・まゆ「」ボッ

渚「一瞬で茹で蛸に!?」

奈緒「何を考えたんだよ」

渚「…奈緒ちゃんも真っ赤になってるけど?」

奈緒「そ、それは」

渚の部屋

凛「でも渚さんのデート全然色気無いよ」

渚「」


まゆ「バスケ観てさらにバスケするだけですものねぇ…せめて買い物ぐらいは」

渚「」

奈緒「やめてさしあげろ」

渚「う、うるさいなぁ!昔からそんな感じだったし、今更変えられないだろ!?」

凛「ん?」

まゆ「昔から…ですかぁ?」

渚「あ」

奈緒「地雷踏んだな」



凛「そう言えば、事務所に来たときからPさんの事知ってる風だったもんね」

まゆ「詳しく話してくれますかぁ?」ニコォ


渚「…別に良いよ、減るもんじゃ無いし」


渚「初めてPさんを見かけたのは、お父さんに連れてって貰ったバスケの一年生大会だったんだ」



渚父「親戚に凄い奴がいるから応援しに行くぞ」



渚「って言われて連れてかれたんだけど、まだ9歳ぐらいだったあたしは正直バスケに興味無かったし、渋々ついてったんだけどね」

まゆ「産まれた時から好きだったんじゃないんですねぇ」

奈緒「当たり前だろ」

まゆ「わたしは産まれた頃からPさんの事好きでしたよぉ」ニコォ

渚「ま、まぁそんなこんなで会場についてその親戚の人と少し喋ったんだけど、それがPさんだったんだ」


凛「私と同い年の時のPさんか…どんな感じだったの?」

渚「うーん、今と変わんないよ。あんなにムキムキしてなかったけど、優しいお兄ちゃんって感じだったかな…その時は」

奈緒「その時は?」

渚「試合が始まったら凄かったんだよ」



高校モバP「さぁ!まずはディフェンスだ!」

渚「ゲーム中は一番声を出すし」

高校モバP「クソッ!イージーミスじゃねぇか!」

渚「自分にもチームにも厳しい」


奈緒「へぇ、怒鳴るPさんかぁ…想像出来ないな」


渚「プレースタイルもその時は荒かったんだよね。ディフェンスは多少のファウル覚悟で相手に突っ込んで行くし」

渚「でも圧巻はオフェンスかなぁ…」

渚「無駄がない動きで最短ルートで相手を置き去りにしたり、一瞬のフェイントで相手を騙すような繊細な技も持ってれば…」


渚「2人掛かりのディフェンスの隙間をごり押しでこじ開ける力技も出来たし」


渚「相手が抜かれるのを嫌がって自分との間合いを開ければ、スリーポイントが飛んでくる。スリーポイントって身長が低い選手の技ってイメージが強いから、楽に撃てたって言ってたなぁ」


奈緒「何か話し聞いてると、完璧すぎねぇか?」


渚「そ、完璧だったんだよ。会場のギャラリー全員がPさんに注目するくらいに」


渚「その時思ったんだ。あたしも人の視線を釘付けに出来るぐらいのプレーヤーになりたいって」

凛「へぇ、そうだったんだ」

渚「もっとも、努力だけじゃそこまでにはなれなかったけど、今は舞台を変えて絶賛努力中だね」


まゆ「バスケからアイドルに…ですねぇ?」


渚「そゆこと」

奈緒「でもさぁ、何でそんなに完璧だったのにプロデューサーなんてやってんだ?」

凛「え?」

奈緒「いやぁ、プロとかにはなれなかったのかなって」

渚「…完璧すぎたんだ、Pさんのプレーは。まだ身体もしっかり出来て無い高校生の内から、Pさんはプロがやるような全身の筋肉を使うような無茶をしてたから…」


渚「大学の引退試合で、反動が一気に来ちゃって、左くるぶしが折れちゃったんだ」


凛「え…」

渚「今は軽い運動は出来るって言ってたけど、ボルトがくるぶしに入ってるから、長い時間の運動は無理。プロも断念したんだってさ」


まゆ「そんな事があったんですねぇ…」

渚「ちょっと話が逸れちゃったけど、あたしがPさんの事知ってたのは、親戚だったからだよ。はとことかそれよりも遠い親戚らしいけどさ」


まゆ「ぬぅ…小さい頃からの知り合いですか…」

凛「強敵だね」

奈緒「……」

渚「ははは…さってと、今日はもう遅いし、明日一杯遊ぶためにもう寝たほうがいいんじゃないかな?」

まゆ「あら、本当ですねぇ…もうこんな時間」

凛「そうだね、ありがとう渚さん。でも…プロデューサーは渡さないからね」バタン

まゆ「うふ、まゆもですよぉ…凛ちゃんにも渡しませんから」ガチャ

奈緒「あ、そ、その、わ、わたしも、ま、負けないから…」ボソボソ… ガチャ



渚「ふふ、慕われてるね、Pさん」

ーーーー

幼渚「ねぇねぇ!P兄ちゃん!」

高校モバP「ん?なんだい渚ちゃん」

幼渚「あたしがP兄ちゃんみたいに人をみりょー出来る人になったら、けっこんしてー!」

高校モバP「ぶっ…いきなりなに言って…おじさん、なに笑ってんだ」

幼渚「ねぇねぇ、おねがーい」

高校モバP「参ったな…そうだな、渚ちゃんが高校を卒業して、それでも今と同じ気持ちだったら、良いよ」

幼渚「ホント!?ホントにホント!?」

高校モバP「約束するよ」

幼渚「じゃあ、指切りだね」

ーーーー



渚「あの時とは目標も変わって、握る物もボールからマイクに変わったけど…あたしは諦めてないからね、P兄ちゃん」

モバP「それでは今回のライブ成功を祝って、カンパーイ!」


カンパーイ!


ガヤガヤ 

チョットガッツクン、チャントノンデル??
マ、マタデタナ!ソレイジョウガッツニチカヅクナ!
…モウカンベンシテクレ


渚「ねぇPさん」

モバP「ん?どうした渚?」

渚「あたしは、バスケットボールだから」

モバP「ん?」

渚「しっかりとコントロールしてよね!」

モバP「あぁ、ちゃんと最後までドリブルしてゴールにダンクしてやる」

渚「へへっ、思いっきりお願いね」










渚「でもダンクは痛いかも?」

モバP「なんのこっちゃ」


これで終わりです。
見てくれてた方がいるかは分かりませんが、お付き合いありがとうございました。

モバPを美化しすぎると駄目ですね。
渚のSRお願いしますちひろさん

>渚「あの時とは目標も変わって、握る物もボールからマイクに変わったけど…あたしは諦めてないからね、P兄ちゃん」
棟方に言わせてみましょう。

愛海「あの時とは目標も変わって、握る物もボール(意味深)からマイク(意味深)に変わったけど…あたしは諦めてないからね、P兄ちゃん」


おさなぎさがかわいくて見識も広がる思いだ

渚SS書かなきゃ…(使命感)

>>20
愛海がデレたらそんな感じになるのかね。



>>20
愛海って書くだけで卑猥っぽい!
不思議!

乙!
良かったよ

乙!

おつー

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