凛「奈緒って間接キスとか気にするタイプだよね」 (15)

モバマスSSです、作中で名前や呼び方の表記に誤りがあったら指摘していただけるとうれしいです

ゆっくり書きます

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奈緒「な、なんだよいきなり」

凛「言ったまんまの意味だよ。ねぇ加蓮?」

加蓮「そうそう、私たちの中で一番乙女してるよね」

奈緒「乙女してるってなんだよー!」

加蓮「なにって…ねー♪」

凛「ねー。それで加蓮は間接キスを匂わすタイプだよね」

加蓮「え、ちょっと、凛!?」

奈緒「あー、なんかわかる気がする」

加蓮「奈緒!?」

奈緒「『あは、これ…間接キスだね』とか言いそう」

凛「でも相手に気にしない気にしないと飲まれてちょっとしょげるけど少しうれしい、みたいな」

加蓮「あっだめっ、くやしいけど想像できちゃう…っ!」

凛「ふふん、大事な仲間だからね。加蓮のだいたいのことはわかってるつもりだよ」

加蓮「凛…!」

奈緒(なんで良い話みたいな感じになってるんだ…?)

加蓮「話は変わるけど凛はこっそり間接キスしておくタイプだよね」

凛「かっ、加蓮!??」

奈緒「珍しい、凛の赤面いただきましたー!」


凛「!…ふーん? 私がこっそり間接キスしておくタイプってどういう意味?」

奈緒「それはあたしも気になる」

加蓮「とりあえず前提として凛は私たちと飲み物を回し飲みすることには抵抗がないということでいい?」

凛「うん、実際気にしてないからいいよ」

加蓮「でも凛は気になる人が飲んだもの、または飲む予定のものはとても意識するんだよ!」

奈緒「わかった! それで凛は相手にバレないように少しだけ飲んだり自分が飲んだのを相手のわかりやすいとこに置いとくんだな!」

加蓮「そうそう! そういうこと! …どう凛? なにかコメントある?」

凛「」

奈緒「あー…ダメだ、石のように固まってる」


奈緒「そもそも、なんでこんな話になったんだっけ?」

加蓮「忘れたの?これだよこーれっ」

奈緒「! そうだそうだ、レッスンから戻ってきたら飲みかけのエナドリが置いてあったんだ」

加蓮「そして、この事務所でエナドリ全部飲む暇もなく仕事をしてるのは…つまり…!」

奈緒「これはPの飲みかけ…っ! それで最後の一口を誰が飲むか争って疲れてたんだよな」

加蓮「そして休んでるときに凛が間接キスの話を始めたってことだよ」

奈緒「誰に説明してるわけでもないけどわっかりやすーい」

加蓮「ま、その凛はフリーズしてるし今のうちにじゃんけんできめよ?」

凛「それはいくら加蓮でも見過ごせないよ!」

奈緒「あ、凛が石化から復活した。金の針でも使った?」


加蓮「私疲れてきたからこのエナドリ飲みたーい」

凛「飲みさしじゃ効果薄いだろうから、はい新品」

奈緒「新品持ってたんだ」

加蓮「ありがとう。それで奈緒の分は?」

凛「…え?」

加蓮「だって私だけが競争相手じゃないよ? 私はこのエナドリで降りたとしても奈緒がまだ残っているよ?」

奈緒「フハハハハ、アタシヲタオシテミロー」

凛「…くっ、さっきの話で奈緒を下がらせるつもりだったのに…!」

加蓮「凛が自爆しただけだったね」

凛「……!」



凛「奈緒、そういえば間接キスの話しても照れなかったね、どうして?」

奈緒「凛、それ天丼って言うんだ私知ってる」


凛「~!」

奈緒「…えーと、これあたしが勝ったってことで飲んで良い?」

凛「!」

加蓮「いいんじゃない? さっきも言ったけど疲れたし飲んじゃえば?」

凛「!!」

奈緒「それじゃいただきまーす」

凛「!!!!!」

奈緒「…凛? さすがに気になるんだけど」

凛「あ、ごめん。じゃなくてえっと…」

加蓮「そういえば凛からもらったエナドリぬるいよこれー」

奈緒「あれ、このエナドリ放置してたわりに冷たい気が…」

凛「……ごめんなさい、私がやりました…」

奈緒「えっ!?いきなり凛が崩れ落ちた!」

加蓮「それより、私がやりました…?どういうこと?」

凛「それは…」


ーーー少し前

凛「お疲れ様…って誰もいないか」

凛「…!」

凛(プロデューサーのデスクにエナドリが置いてある!)

凛「……」

凛(誰もいない。誰かが差し入れに置いて行った?)

凛「…バレないよね」

ーーー


加蓮「それでぬるくなったエナドリと自分が買って来て飲んだエナドリをすり替えたってこと?」

凛「…うん」

奈緒「でも、新品と飲みかけをすり替えたってすぐバレるだろうに」

凛「…プロデューサーはわりとずさんだから飲みかけでもあればラッキーって飲んじゃうんだよ」

奈緒「なるほどなぁ…ってこの話ほとんど加蓮の例え話と変わらない…」

加蓮「プロデューサー、気にしないで飲むんだ…」

奈緒「おや、こっちはこっちでダメージ受けてる?」

凛「とりあえず、そのエナドリは飲んでも私としか間接キスにならないよ」

奈緒「ふーん、まぁいいや喉渇いたからもらうよ」

凛「!?」

加蓮「!?」

キマシ


奈緒「…あーおいし。って二人ともどうした?」

加蓮「え、いや、だってそれ間接キスだよ?」

奈緒「うん、凛とだけど」

凛「それ間接キスだよ?」

奈緒「凛はなんなの天丼好きか!あたしが間接キス気にしてなくてなにが悪いのさ!」

凛「だって奈緒のイメージが…」

加蓮「恥じらい乙女だし…」

奈緒「あーもう!いっつも二人にそういうことでからかわれてるからいいかげん慣れたんだよ!」

加蓮「あぁ、あの頃の奈緒はどこへいったの」

奈緒「あの頃もなにも今の私が私だ!」

加蓮「そうね…私も奈緒のように過去の殻を脱ぎ捨てないとね…」

奈緒「待ってノってこないで、ちょっと恥ずかしいこと言ったなーって思ってたんだから『きゃーかっこいー』とか言って茶化してよ…もう…」

凛「奈緒、今電話があったんだけど」

奈緒「なに?あたし?…えっと、その傘もなに?」

凛「プロデューサーが雨に降られて困ってるらしいから駅まで迎えに行ってあげて」

奈緒「またあたしが行くの!?」

凛「くやしいけどこれは奈緒の役目だからね」

加蓮「奈緒にしかできないことだよ!がんばって!」

奈緒「なんでだよ!あたしじゃなくても!」

凛「プロデューサーのご指名だよ『また奈緒が待っていてくれたりしないかなぁ』だって」

奈緒「ー!傘!傘を届けに行くだけだからな!」



加蓮「行っちゃった」

凛「やっぱり奈緒はこうでなくちゃね」

加蓮「さっきの話って嘘?ほんと?」

凛「嘘だよ」

加蓮「奈緒怒るよ?」

凛「大丈夫、さっきプロデューサーに奈緒が駅にいるから拾ってあげてって言ってあるよ」

加蓮「じゃあなにが嘘なの?」

凛「プロデューサーはちゃんと傘持ってて『傘忘れたらまた奈緒に怒られそうだから』って言ってた」

加蓮「あぁ、そういう…やっぱり怒るんじゃない?」

凛「奈緒は怒りたいけど怒らないと思う」

加蓮「確かに、賛成」


そのあと、傘を三本持って帰ってきた奈緒はやはり怒りたいけど怒らなかったそうな

おしまい

はいしゅーりょー
眠れなくて書き始めたけどやはり眠くならない…

一応モバマスお題スレのドリンクに沿った内容を書いたつもりです

ではでは

乙乙
奈緒ちんはいぢられキャラ似合うなぁ
かーわいい

おつおつ

面白いお題回収だった

おつー

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