霧切「急に呼び出して、どうしたの？」

苗木「閃いたんだよ、山田君のおかげで」

朝日奈「閃いたって、何が？」

苗木「僕達は恐らく皆、記憶喪失なんだよ」

十神「記憶喪失だと…？」

苗木「そう、山田君が最後にセレスさんの本名をつぶやいていたのは、頭を打たれて記憶が戻ったからなんだと思う」

苗木「残念なことに、そのまま死んでしまったけどね…」

苗木「でも、もし記憶が戻って生きていられたら…その取り戻した記憶からここを脱出するヒントが何か得られるかもしれない」

葉隠「ひょっとして、苗木っちは俺達の頭をブツつもりだべ！？」

苗木「そうだよ」

霧切「そんなことをしたら死んでしまうわ、それにもし記憶が戻らなかったとしたら…無駄死にじゃない」

苗木「そうだね、でも大丈夫。一番死ななそうな人で試してみるから…いいよね、大神さん？」

大神「…ぬ、我か？」

苗木「うん、君なら頭を何回叩いても死にそうにないから安心して打ち続けることが出来るしね」

朝日奈「それは違うよ！」