～教室～


櫻子「おっはよー！って、どうしたのちなつちゃん！？」

ちなつ「あー、もう、櫻子ちゃん声大きい……」ｺﾞﾎｯ

あかり「ちなつちゃん、ちょっと風邪みたいで……」

向日葵「大変ですわね……保健室にいった方がよろしいのではないでしょうか」

ちなつ「だい……」ｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ

ちなつ「……じょうぶだって」

あかり「ち、ちなつちゃん……」

ちなつ「ほら、先生来ちゃったよ、みんな座って」ｺﾞﾎｯ

向日葵「は、はあ……」

チーナdisかと思ったけどこれはがちれずのよかん

おにゅーみるくまんえんか

先生「では出席を取りまーす」

先生「赤座あかりさん」

あかり「は、はいっ！」


あかり（ちなつちゃん、大丈夫かなあ）

あかり（あんなに、咳してたし、あかり、心配だよお）


先生「吉川ちなつさん」

ちなつ「……」


先生「吉川ちなつさん、お休みですか？」

ちなつ「……」


あかり「ち、ちなつちゃん、お返事しないと、お返事っ」ｸｲｯｸｲｯ

ちなつ「……」ﾌﾗｯ

先生「吉川ちなつさ～ん？」

ぬいだ

ｸﾞﾊﾟｧｯ



あかり（え……）

あかり（ちなつちゃん、もしかして、具合悪過ぎて……）


ｹﾞﾎｩｯ、ｹﾞﾎｩｯ


ﾋﾞﾁｬﾋﾞﾁｬ


あかり（は、吐いて……え）


ｳｫｴｪｪｯ


ﾋﾞﾁｬﾋﾞﾁｬ


あかり（け、けど、あれ……赤い……）

期待

櫻子「う、うわああああ！ちなつちゃん吐いた！ゲロ吐いたぁ！！！」

向日葵「ちょ、櫻子！直球すぎますわよ！というか……」

先生「よ、吉川さん！大丈夫ですか！？吉川さん！」ﾀｯﾀｯﾀｯ

ちなつ「……」ﾋﾟｸﾋﾟｸ

あかり「あ、あわわ……ちなつちゃん、倒れてぴくぴくしてるよぉ……」

向日葵「よ、吉川さんが吐いたの……血、ですわよね……」

櫻子「あー、鼻血の時って上向いてると口に逆流してくるよね」

向日葵「な、なにを呑気な！そんな程度の量じゃないでしょう！」

先生「あ、貴女達！保険の先生呼んで来て！」

あかり「あ……」

ちなつ「……」ﾌﾗｯ

向日葵「あ、吉川さん、立てますの？大丈夫ですか？」

先生「だ、駄目よ、無理して立っちゃ、ちゃんと横になってない……」


ｸﾞﾁｬｯ


先生「……と？」

あかり「え……」

向日葵「……え」

櫻子「ち、ちなつちゃん？」

先生「……！」ﾋﾞｸｯﾋﾞｸﾋﾞｸｯ

あかり「ち、ちなつちゃん！駄目！」

向日葵「だ、駄目ですわ！先生を噛んじゃ駄目ですわよ！」

ちなつ「……」ｸﾁｬｸﾁｬ

櫻子「……」

あかり「……」

ちなつ「……」

クラスメイト「「「……」」」



先生「……」ﾋﾟｸ､ﾋﾟｸﾋﾟｸ

？

「「「「うわあああああああああ！！！！！吉川さんが先生食べてるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ！！！！！！」」」」


級友Ａ「や、やだっ！何なのこれ！吉川さんってガチだと思ってたけど女の人をガチで食べるくらいガチだったの！？」

級友Ｂ「せ、先生！他の先生呼んでこないと！」

級友Ｃ「え、これってドッキリでしょ？吉川さんが入ってる部活って悪戯好きらしいし、ねえ、赤座さん？」

あかり「ち、違うよ、ごらく部ではこんな怖いドッキリしないよっ！」

向日葵「よ、吉川さん、落ち着いて、ね？先生を放してっ」

櫻子「うわあ、ちなつちゃん血まみれだよ……こわっ」

ちなつ「……」ｸﾁｬｸﾁｬ

あかり「ち、ちなつちゃん？ね？こんなこと、もう止めよう？ね？」ｸﾞｲｯ

ちなつ「……」ｷﾞﾛｯ

あかり「ひっ……」

明らかに生物災害ですね

級友Ａ「ひっ、こ、こっち来た！」

級友Ｂ「に、逃げようよ、怖いよっ！」

級友Ｃ「大丈夫でしょ？ドッキリだもんね？ね？吉川さ……」


ｶﾞﾁﾝｯ



級友Ｃ「ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛っ」

級友Ａ「ひっ……の、喉が……」

級友Ｂ「か、噛みちぎられ……ひゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！」ﾀﾞｯ

あかり「あ、あわわわ……だ、大事件だよお」

期待

ゆっりゆらっらっらっらゆるゆりｗｗ

～２年教室～


京子「んー、結衣～」

結衣「なんだよ、今授業中だぞ」

京子「そのはずだよねえ」

結衣「どうかしたの？」

京子「ほら、窓の外見てみてよ」

結衣「は？」

京子「なんかさ、１年の子達が校舎から出てきてる」

結衣「え？授業中なのに？」

京子「うん」

結衣「不良さんがさぼってるんじゃないの」

京子「いやあ、あれだけの量の生徒が不良さんなら、綾乃はもっと忙しくなっちゃってるよ」

結衣「あれだけの量ってそんなにか」

京子「うん、多分、１年の大半の生徒は出てきてる」

結衣「そんなに！？」


西垣「歳納、船見、うるさいぞ～」



結京「「はーい」」


京子「けど、何だろうね、みんな何か叫んでるみたいだけど」ﾋｿﾋｿ

結衣「叫んでるって何を？」ﾋｿﾋｿ

京子「防音ガラスだからそこまでは判んないよ」ﾎﾞｿﾎﾞｿ

結衣「あかりに後から聞いてみよっか」ﾎﾞｿﾎﾞｿ

京子「おう、それはナイスアイデア」ﾋﾟｯ

結衣「おい、今メールするの？」

京子「情報は命ですよ、結衣君」ﾋﾟｯ

京子「あ、返事来た、早いなあ、授業中なのにあかりは不良さんだ」

結衣「お前が先に送ったんだろ」

京子「ふへへへ」

結衣「それで、何て返信だったの？」

京子「んー、意味判んないなあ……ちなつちゃんが大事件？」

結衣「まあ、あかりだからなあ……」


西垣「ははは、歳納、船見、ちょっと廊下に立ってようか？」


結京「「！！！」」

がんばれ

結衣「うう、何で私まで……」

京子「結衣が授業中にお喋りするからいけないんだろ！反省しろ！」

結衣「お前がな」

京子「はい♪」



ｷｬｰｷｬｰ



京子「にしても、廊下に出たおかげで何か色々聞こえるようになったねえ」

結衣「下の１年の階から聞こえるみたいだけど……何があったんだろ」

京子「ちょっと降りて見て来る？」

結衣「立たされてる状況でよくそんな提案できるな……お前……」

京子「けど、本当に何かあったのならやばいじゃん？火事とか」

結衣「それなら防災ベルが鳴るはずだけど……」

京子「まあ、ちょっと行ってパッと戻ってくれば西垣ちゃんも許してくれるって！」

結衣「はぁ……ちょっとだけだからな？」

面白くなってきた

チーナ！

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