穏乃「カブトボーグ?」 (143)
ボォォォォーーーグバトォォォォォル!!!
それは!!熱きボーグバトラー達の戦い!!
ボォォォォーーーグバトォォォォォル!!!
それは、人生の縮図!!男のロマンであるッ!!
セーラ「いけー!俺のトムキャット・レッドビートル!!」
チュドーン!!
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第一話『敗北、そして崩壊…ロストワールド・エンドロール』
21世紀——
世界の麻雀競技人口は数億人を越えていた。
だが——
世界は今、その麻雀によって滅ぼされようとしていた!
ゴォォォ……
穏乃「……酷い」
和「ここもすっかり変わってしまいましたね……」
咲「昔は花咲く公園だったのに、今は見る影もない荒野……」
??「うぉぉぉぉぉぉ!!!」
穏乃「なんだ!?」
??「ブラックゴールド・ゴートゥザヘル!!」
黒ボーグ『!』カサカサカサ
和「穏乃、危ない!」
穏乃「!」スチャッ
穏乃「行け、私のクライミング・パイオニア・スピリッツ!」
CPS『!』キュピーン!!
ガッシャァァン!!
黒ボーグ『』
咲「やった!」
和「それにしても……この人は……」
恭子「う、ううーん……」
咲「末原さん!?」
恭子「はっ!」ガバッ
穏乃「きっとブラックゴールド団に操られてたんだね」
恭子「ブラックゴールド団……そうや!世界は!」
咲「……この通りです」
ゴォォォ……
恭子「……私はブラックゴールド団の野望を阻止せんが為に単身で奴等のアジトに向かった」
穏乃「そこで負けて操られたってことか」
恭子「……世話をかけたな。すまん」
咲「ブラックゴールド団によって解き放たれたブラックボーグによって全世界の全自動雀卓は暴走を起こし、世界は一気に破滅へと向かいました」
穏乃「この日本を拠点にしていたシライトダイ・オーガニゼーションも……」
・
・・
・・・
・・・・
首領「はっはっはっはっは!」
ビッグバン「あっはっはっはっは!」
首領「これからこの世界は我がブラックゴールド団がいただく!」
ビッグバン「いいだろう!地上は貴様らにくれてやる」
ビッグバン「我々シライトダイ・オーガニゼーションは地下に潜る!さらばだ!」
・・・・
・・・
・・
・
穏乃「……こんな感じで」
恭子「何て無責任な」
咲「私たちが得た情報によると、今日の午後六時に開発している全てのブラックボーグが解放されるらしいです」
穏乃「それまでにあいつらの本部に行ってブラックボーグを破壊しないと……」
和「だから今から私たちはブラックゴールド団のアジトへ向かいます」
恭子「!私も行く!やれることはあるはずや!」
咲「残念だけど、ボーグを持ってない末原さんは何の役にも立たないよ」
恭子「ぐっ……」
穏乃「末原さんはここで隠れててください。はい、肉まん」スッ
恭子「あ、ああ……」
咲「じゃ、ご無事で!」
恭子「頼むで!世界を救ってくれー!」
タタタ……
咲「こっちの方角であってるよね……?」
穏乃「私に着いてくれば大丈夫。でも咲は和と手繋いでてね」
咲「別に迷子になんかならないよ……」ムスッ
ザザッ!
咲・和・穏乃 「「「 !!! 」」」
団員「ここから先は通さんぞ!」
「「「「「「 通さんぞー!!」」」」」」
咲「くっ……」
??「行けー!私のダーク・ダイブ・ドラゴンロード!!」
穏乃「この声は!」
??「ヴァニティアイズ・ティアドロップ!!」
DDD『!!』ギュィィーン!!
ドゴォォォォン!!!
団員「ぐわーーーっ!!」
ザッ
玄「阿知賀のドラゴンロード・松実玄!只今参上なのですっ!」ババーン
穏乃「玄さん!」
咲「あなたは、阿知賀女子学院の学食をおもち以外禁止にしようとしていた松実玄さん!」
和「どうしてここに……」
玄「ブラックゴールド団を倒したいって気持ちは私も変わらないからね!」
玄「それより速く行って!ここは私が食い止める!」
咲「感謝します!」ダッ
穏乃「玄さん、肉まんです!これ食べて頑張って!」
玄「ありがとう穏乃ちゃん!」
タタタ……
和「ここがブラックゴールド団のアジト……」
咲「やっぱりゲートは頑丈だね」
穏乃「しょうがない。ボーグは壊れるかもだけど必殺技で……」
バサァッ!!
??「メキシカンタコーース!!」
咲・和・穏乃 「「「 !?!?!? 」」」
優希「呪われしタコスの血族……片岡優希の参上だじぇ!」
和「ゆーき!」
咲「優希ちゃん!」
優希「ここは私に任せるじぇ!行け、私のホセ・リベラ・シケイロス!」
優希「メキシカン・タコス・クラーーッシュ!!」
ドゴォォォォン!!!
咲「扉が空いた!」
優希「おおう……ホセ・リベラ・シケイロスはボロボロ。私はここまでだじぇ」
咲「上等だよ!ありがとう優希ちゃん!」
穏乃「お礼の肉まん!最後の一個!」
優希「タコスといきたかったが……ま、頑張れだじぇ!」
和「はい!」
タタタ……
咲「きっと管制室に続くエレベーターがあるはず!」
穏乃「探そう!」
団員「いたぞ!あっちだー!」
穏乃「しまった!見つかった!」
??「セブンス・ハイヤー・マウンテンガリバー!!」
ドゴォォォォン!!!
団員「うわぁぁぁぁぁっっ!!!」
??「ふぅ……」
和「あなたは!」
穏乃「宮守の町で暗躍していた全身を黒装束に包んだ闇討ちボーガーX!」
??「よ、よしてよー今は闇討ちしてない。ただのボーガーXだよー」
咲「そうですね、豊音さん!」
豊音「それにしても無事そうだね!よかったー」
『あっちから爆発音が聞こえたぞー!』
豊音「集まってくる!ここは私に任せて早く行って!」
咲「ありがとう、豊音さん!」
団員「いたぞ!」
豊音「行け、私のセブンス・ハイヤー・マウンテンガリバー!」
豊音「ルナティック・マンデー・エクスプロージョン!!」
ドゴォォォォン!!!
タタタ……
穏乃「あ、あの部屋なんか怪しい!厳重そうだし!」
和「あの壁を壊しましょう!」
バゴォォォォォン!!!
咲・和・穏乃 「「「 !?!?!? 」」」
裸眼まこ「行けぇ!俺のリューイーソー・グリーン・シーウィード!」
裸眼まこ「センチメンタル・アウトロー・ブルース!!」
ドゴォォォォン!!!
団員「ぐわーーーっ!!」
団員「うわぁぁぁっ!!」
咲・和 「「 染谷先輩! 」」
まこ「お……来たか二人とも」クラッ
穏乃「だ、大丈夫ですか!?」ガシッ
まこ「すまんのう……わしはどうやらここまでのようじゃ」
まこ「あのエレベーターに乗るんじゃ……そうすればブラックゴールド団首領・小鍛冶健夜のおる場所に行ける」
咲「わかりました……!行ってきます!」
まこ「頼んだぞ咲、和、高鴨穏乃……世界の平和を……」
穏乃「」コク
ウィィーン
和「行きましょう」
ゴウンゴウン……
穏乃「今何時?」
和「五時半です。計画の時間までには十分間に合います」
咲「みんなの想いを無駄にしない為にも、絶対勝たなきゃね」
穏乃「うん」
咲「みんな……出会ったときは敵だったり嫌な人だったり卑怯だったりしたけど、味方になるとこれ以上頼もしい存在はなかったね」
和「そうですね……」
ピンポーン
ウィィーン
咲「……行くよ」
健夜「来たね、宮永咲。原村和。高鴨穏乃!」
咲「小鍛冶プロ!あなたの野望もここまでだよ!」スチャッ
健夜「ふふ……」
和「……?」
健夜「残念だけど!既に私たちブラックゴールド団はブラックボーグを全世界へ解き放った!」
咲・和・穏乃 「「「 !?!?!? 」」」
健夜「——今までの悪役は!」
健夜「自分の計画を信じて疑わず、最後まで変更しないことが仇となっている!」
健夜「我々はそれを学習し、あなたたちの襲撃を見てその時点で生産していた数で妥協!」
健夜「でもこの数でも十分世界は破滅する!もう手遅れなんだよ!」
咲「そんな……!」
健夜「アラサーに冷たいこんな世界なんて存在している価値が無い……」
健夜「この世界は我がブラックゴールド団によって生まれ変わるんだーー!!」
カサカサカサカサカサ カサカサカサカサカサ カサカサカサカサカサ カサカサカサカサカサ
カサカサカサカサカサ カサカサカサカサカサ カサカサカサカサカサ カサカサカサカサカサ
カサカサカサカサカサ カサカサカサカサカサ カサカサカサカサカサ カサカサカサカサカサ
カサカサカサカサカサ カサカサカサカサカサ カサカサカサカサカサ カサカサカサカサカサ
カサカサカサカサカサ カサカサカサカサカサ カサカサカサカサカサ カサカサカサカサカサ
カサカサカサカサカサ カサカサカサカサカサ カサカサカサカサカサ カサカサカサカサカサ
カサカサカサカサカサ カサカサカサカサカサ カサカサカサカサカサ カサカサカサカサカサ
咲「う……」
穏乃「うわぁぁぁぁぁ!!!」
まこ「今回の敵を一言で表現するなら、『臨機応変』……」
まこ「高鴨……咲、和……」ガクッ
第一話、カン
《次回予告》
ビッグバン「我々シライトダイ・オーガニゼーションは地下に潜ってみたのは良いものの、じめじめしていて嫌だった!」
ビッグバン「ので!すぐに地上に取って返し、卑怯にもブラックゴールド団の背後を突いて壊滅させてやった!あははははは!!」
ビッグバン「人はこれを、『喧嘩と恋にルールはない』と言うッ!」
ビッグバン「斯くして、阿知賀女子の全国大会への特訓が始まる!」
ビッグバン「次回、カブトボーグ。『試練!ワンダー・ミラクル・ハート』」
ビッグバン「熱き闘志を……チャージイン!」
第二話『試練!ワンダー・ミラクル・ハート』
———阿知賀ノ部室デース
玄「いやいやそれは穏乃ちゃんが悪いよー」
憧「でしょお?」
穏乃「そんな、酷いッ!」ガタッ
憧・玄 「「 ……… 」」
穏乃「な……何。二人とも」
憧「ねえ、思ってたんだけどさ……シズって余裕なさすぎじゃない?」
穏乃「え?」
玄「うん……県予選が近付いてピリピリしてる」
穏乃「で……でも」
穏乃「………」
憧「……ま、深いことは考えなくても」
穏乃「………」テクテク
憧「ちょ、ちょっとシズ!どこ行くの!」
穏乃「ボーグ仙人のところへ」
玄「ボーグ仙人……?」
穏乃「私のこのメンタル面の弱さを克服するために、ボーグ仙人の元で修行してきます」
ガチャッ
憧「でも予選まであと一週間——……」
バタンッ
玄「……行っちゃった」
憧「はぁ……しょうがないなぁ。私も付き合ってやるか」スクッ
玄「もちろん、私も行くよ!」
憧「ありがと、玄」
———タカオマウンテン
晴絵「」
穏乃「ボ……」
穏乃「ボーグ仙人ーーーー!!!」
玄「そ、そんな……」
憧「死んでる……!」
穏乃「ボーグ仙人……ボーグ仙人ーーーー!!!」
晴絵「うるさい」ベシッ
穏乃「!?」
憧・玄 「「 !?!? 」」
穏乃「うわぁぁボーグ仙人のオバケぇぇぇ!!!」
晴絵「落ち着け。私の足を見ろ」
穏乃「……あれ、足がある」
憧「生きてたんだ」
穏乃「で、でも目を見開いて倒れてたから……」
晴絵「自然の中で動物に襲われないためだ」
玄「へぇ……」
晴絵「ところでどうした?急に訪ねてきて」
穏乃「ボーグ仙人!私を強くしてください!」
晴絵「お前は十分強い」
憧「私からもお願いする!シズは悩んでるの」
玄「私からも!鍛えてあげてください!」
穏乃「二人とも……!」
晴絵「……しょうがないな」
穏乃「やった!」
晴絵「県予選は来週だったよな?急いで仕上げなきゃな」
穏乃「どんな特訓にも耐えてみせます!」
晴絵「じゃあまずこの洞窟の外で素振り2000回!」
穏乃「はい!」
玄「穏乃ちゃん、大丈夫かな……」
晴絵「……玄、憧。二人とも手伝ってくれ」
憧・玄 「「 ?? 」」
———翌朝
穏乃「う、ううーん……」
玄「穏乃ちゃん、起きて!」ユサユサ
穏乃「まだ早いよ……」
玄「いいから!緊急事態だよ!」
穏乃「は、はい……緊急事態……?」
玄「早く洞窟の外に!」
穏乃「はい……」
穏乃「で……緊急事態って何なんですか……」
玄「それはね……」ゴソゴソ
穏乃「?」
穏乃お面玄「私と勝負だー!高鴨穏乃ー!」ババーン
穏乃「は?」
穏乃お面玄「勝負だ!私のクライミング・パイオニア・スピリッツと!」スチャッ
穏乃「そ、それは玄さんのダーク・ダイブ・ドラゴンロードじゃないですか」
穏乃お面玄「何を言ってるんだー!私こそが高鴨穏乃だー!」
穏乃「」イラッ
穏乃お面玄「さぁどうしたー戦えないのかー!」
穏乃「何がなんだか分からないけど……勝負って言うんなら断る理由はない!」チャッ
穏乃お面玄「チャージ三回!フリーエントリー!ノーオプションバトル!」
穏乃「チャージ三回!フリーエントリー!ノーオプションバトル!」
穏乃お面玄「うぉぉぉぉーー!!」ギュィィーンギュィィーンギュィィーン
穏乃「うぉぉぉぉぉ!!!」ギュィィーンギュィィーンギュィィーン
穏乃お面玄「チャージイン!」
穏乃「チャージイン!」
穏乃「いけー!私のクライミング・パイオニア・スピリッツ!」
穏乃お面玄「いけー!私のクライミング・パイオニア・スピリッツ!」
穏乃「わ、私の真似しないでください!」
CPS『!』
バシィーン!
DDD『ッ!』ギャルルルルル
穏乃お面玄「うわわやばいやばいやばい」
穏乃お面玄「でも……諦めるわけがない!」
穏乃「だからァ!私の真似をするなぁ!!」
穏乃「行け!クライミング・パイオニア・スピリッツ!」
穏乃「アチガフレイム・メテオバースト!!」(謎メテオ×3)
ガッシャァァン
DDD『』
穏乃お面玄「うっ……」
穏乃「玄さん、聞かせてもらいますよ。どうしてこんな真似……」
玄「!」タタタッ
穏乃「待て!逃げるな!!」
タタタ……
穏乃「くっそーどこ行った?」
ザッ!
穏乃「お前は!」
穏乃お面憧「勝負だー!シズ……じゃなくて高鴨穏乃ー!」スチャッ
穏乃「憧……お前までこんな真似を……!」イライライライラ
穏乃「いいよ!お前を倒して理由を聞くッ!!」スチャッ
穏乃お面憧「チャージイン!」
穏乃「チャージイン!」
穏乃お面憧「ラーメン食べたいー!ラーーーメーーーン!!!」
穏乃「うるせぇえぇぇぇ!!!!!」
穏乃お面憧「宮永咲……私の倒すべき相手だー!!」
穏乃「食らえぇぇぇ!!!アチガレッド・ローリングメテオトルネードォォ!!!」
ドゴォォォォン!!!
穏乃お面憧「くぅぅっ!」
穏乃「あぁぁぁぁこぉぉぉぉ!!!!」
憧「!」ダダッ
穏乃「待てやゴラァァァァァ!!!!!」
タタタ……
穏乃「どこだ……どこ行きやがった……」
ザザッ
穏乃「!」
桐田凜「こんにちわー」
志崎綾「胸にだけ脂肪がつく特別な何かだ」
米田未来「米食え」
山谷ひな「所存ー」
辰巳春菜「帽子ー」
佐々岡よし子「ワン」
ギバード桜子「シズチャンダアアァァァ」
穏乃「………」
桜子「シズチャン!桜子と勝——」
穏乃「ジャンピングハイヤーザンスカイホークスフラァァァァイ!!!」
ドゴォォォォン!!!
「「「「「「「 ぐわぁぁぁぁぁぁぁ!!! 」」」」」」」
穏乃「ふふ、ふはははは……!」
穏乃「もう何も怖くない……私の前に現れるのは全て敵だァ!!」
憧「ちょ、ちょっとハルエ……アレ大丈夫なの?」
晴絵「うむ……どうやら遂に手に入れたみたいだな。無一物の境地を」
憧・玄 「「 無一物? 」」
晴絵「無一物。鬼に会っては鬼を斬り、仏に会っては仏を斬る。信じられるのは自分だけ」
晴絵「何事にも囚われず縛られず、ただあるがままの己。自分と言う存在は絶対の存在」
晴絵「変わることの無い唯一無二なのが自分なんだ」
晴絵「そう、しずは究極の強靭なる精神を手に入れたんだ……!」
ザッ
穏乃「ん……?」
宥「もうやめて穏乃ちゃん……!」
灼「私たちはもう、シズが苦しむのを見たくな——」
穏乃「レッドクロス・アチガブラスター・クラァァァッシュ!!!」
ドゴォォォォン!!!
宥「きゃぁーーー!!」
灼「うわぁぁー!!」
———吉野の町並み
ドゴォォォォン!!!バゴォォォォン!!!
穏乃「私の前に現れるのは全て敵だ……」
穏乃「あははははははは!!!」
穏乃「アチガフレイム・メテオバーストォォォ!!!」
ドゴォォォォン!!!
善良な市民「うわぁぁぁぁ!!!」
玄「穏乃ちゃん……この短期間でよく自分の弱点を克服したね……!」ウルウル
憧「これで一週間後の県予選も万全だ!」
『バーニングアチガ・シャイニングフラァァァッシュ!!!』
バゴォォォォン!!!
『うわーーっ!!』『きゃぁぁーー!!』
穏乃「あっはっはっはっはっはっは!!」
第二話、カン
《次回予告》
穏乃「インターハイへの切符を賭けた県予選が始まった!」
穏乃「決勝戦で戦うのは県内でも屈指の偏差値の高さを誇る名門・晩成高校!」
穏乃「負けるか!絶対に勝って、全国で和と会うんだ!」
穏乃「次回、カブトボーグ!『目覚めろ!ボールディング・トリプル・スクリュー』」
穏乃「熱き闘志を……チャージイン!」
第三話『目覚めろ!ボールディング・トリプル・スクリュー』
———奈良県予選会場
穏乃「よーやく来たね」
憧「勝つよ、二人とも!」
玄「もちろん!」
穏乃「うん!」
———第一回戦
憧「シャイニーデイ・サテライト・クラッシュ!!」
玄「ヴァニティアイズ・ティアドロップ!!」
穏乃「アチガレッド・ローリングメテオトルネード!!」
ドゴォォォォン!!!
相手A「うわぁーっ!!」
相手B「ぐぉぉーーっ!!」
相手C「ぎゃぁぁぁぁぁ!!」
審判「チーム藻分高校、全員クラッシュ!勝者、チーム阿知賀!」
ワアアアアアアッ!!!
憧「いやー軽かったね」
玄「この調子で一気に行こう!」
———二回戦
穏乃「ジャンピングハイヤーザンスカイホークフラァァァァイ!!!」
相手「うわーっ!!」
———三回戦
憧「エクサクトリィ・デジタリスト・ロジック!!」
相手「うわーっ!」
———準決勝
玄「クライングインシスターズブリースト!!」
相手「ぐわぁぁっ!!」
穏乃「次勝てば全国だ!」
晴絵「みんな!」
憧「ハルエ!」
玄「赤土先生!」
晴絵「後一つだからと言って気を抜くなよ。こういう時こそいつものリズムで行くんだ」
穏乃「はい!」
『決ィィィまったァァァ!!!』
穏乃「!」
『Bブロック決勝進出はチーム晩成ー!!』
穏乃「晩成高校……!」
憧「県内でも有数の進学校。知能派ボーガーが揃う強敵だね……」
玄「でも、ここまできたら勝つしかないよ!」
憧「もちろん!」
穏乃「行こう!」
———決勝戦
実況『さぁいよいよ奈良県予選も大詰め!決勝戦です!』
実況『Aブロックからはチーム阿知賀!!』
穏乃「………」
憧「………」
玄「………」
実況『10年ぶりの決勝進出です!その時はインハイ出場も果たしています!』
実況『そしてBブロックからは大本命のチーム晩成ーー!!』
ワアアアアアアッ!!!
小走やえ「ニワカは相手にならんよ!」
木村日菜「ふふん」
巽由華「………」
実況『さぁインターハイ進出はどちらのチームになるのか!試合開始です!』
審判「互いにルール確認!」
穏乃・憧・玄 「「「 チャージ三回!フリーエントリー!ノーオプション、スリーオンスリーバトル! 」」」
やえ・日菜・由華 「「「 チャージ三回!フリーエントリー!ノーオプション、スリーオンスリーバトル! 」」」
審判「チャージ、開始!」
穏乃「うぉぉぉぉぉぉ!!!」ギュィィーンギュィィーンギュィィーン
憧「てやぁぁぁぁっ!!!」ギュィィーンギュィィーンギュィィーン
玄「やぁぁぁぁっ!!!」ギュィィーンギュィィーンギュィィーン
やえ「見せてあげよう……王者のチャージを!」ギュィィーンギュィィーンギュィィーン
日菜「やぁぁぁぁっ!!!」ギュィィーンギュィィーンギュィィーン
由華「はぁぁぁぁぁ!!!」ギュィィーンギュィィーンギュィィーン
「「「「「「 チャージイン!!! 」」」」」」
穏乃「行け!私のクライミング・パイオニア・スピリッツ!」
CPS『!』ギュィィィィン!!!
実況『まずはクライミング・パイオニア・スピリッツが飛び出したァ!』
やえ「……… ……… ………」
穏乃(?何ブツブツ言ってるんだ……?)
やえ「跳ね返せ!ローズヒップ・ストレンジ・ワイズマン一号!」
RSW�『!』キュピーン
ガキィィーン!!
穏乃「うわーっ!」
実況『おおーっと!的確な動きでクライミング・パイオニア・スピリッツを撥ね飛ばした!』
穏乃「くっ、やっぱり強い!」
やえ「……… ………」
日菜「…… …… ……」
由華「… … … …」
憧「……計算してる」
玄「えっ?」
憧「あの人たちは、高い知能を生かしてこのボーグバトルを計算してるんだ!」
穏乃「!?」
玄「そ、そんな事……行け!私のダーク・ダイブ・ドラゴンロード!」
DDD『!』キュピーン!!
玄「ヴァニティアイズ・ティアドロップ!」
実況『おーっとここで!阿知賀のダーク・ダイブ・ドラゴンロードが大技を出してきたァ!』
やえ「……読めてたよ」
玄「えっ?」
由華「次に松実玄が必殺技を繰り出す確率……98%」
日菜「そしてそれを的確に返せば、100%松実玄はリタイアする!」
玄「……!?」
由華「いけ、私のローズヒップ・ストレンジ・ワイズマン三号!」
日菜「サポートしろ!私のローズヒップ・ストレンジ・ワイズマン二号!」
日菜・由華 「「 ハイヤー・パーフェクト・エドゥケーション!Ver.バカンス! 」」
RSW�『!』キュピーン
DDD『——!!』ギュィィィィン!!!
憧「ダメだ、読まれてる!」
やえ「終わりだ!」
バギィィィン……
玄「……!」
ガッシャァァン
DDD『』
実況『決まった!チーム晩成の迎撃でチーム阿知賀の松実玄選手はクラッシュ!!』
玄「……!」
憧「シズ、これからは呼吸を合わせるよ。そうしないとこの人たちには勝てない!」
穏乃「……うん」
やえ「二人とも、追撃するぞ!」
日菜・由華 「「 はい! 」」
やえ「高鴨穏乃!56×20は!」
穏乃「え!?え、え〜〜っと……」
バキィィッ!
CPS『ッ!』
穏乃「ぐぅっ!」ズキッ
日菜「36×24は!」
由華「24×7は!」
憧「864!168!」
日菜「ぐっ!」
由華「な、なかなかやるな……!」
憧(でも……!シズと呼吸が合わない!)
やえ「32+4×2の答えは!」
穏乃(これなら解けそう!)
憧「!シズ、落ち着いて!」
穏乃「72だぁぁぁっ!!」ビシッ
やえ「馬鹿め!四則混合算では掛け算を最初に計算するというのを忘れたか!」
穏乃「あーー!!引っ掛けかぁぁぁ!!」
やえ「答えは40だ!行け、ローズヒップ・ストレンジ・ワイズマン一号!」
RSW�『!』
バキィィッ!!
穏乃「うわぁぁぁぁ!!!」
憧「シズ!」
日菜「他人の心配してる場合?」
由華「4X+3Y=21と80X−15Y=195の時、X+Yの値は!」
憧「——ぐっ!」
バキィィッ!!
憧「うわぁぁぁっ!!」
実況『これはキツい戦いだー!!チーム阿知賀、晩成の頭脳プレイで追い込まれています!!』
やえ「所詮お前たち底辺女子高なぞに、私たちエリート校が負けるはずがない!」
憧「な、何……!?」
やえ「——うちの学校は!」
生徒『先生!ここが分からないんですけど』
教師『これはな、ボーグバトルに置き換えると、衝突の際のエネルギーと考えれる』
生徒『あーなるほど!わっかりやすーい!』
日菜「——勉強をボーグバトルと結びつけて考え!」
教師『さて、放課後だ。今からボーグの調整に関する豆知識を教えるぞー』
生徒『わーい!』
由華「——日夜基本的な事からボーグを見直し!」
生徒A『ならばここをこうすればもっと力強く相手を飛ばせるんじゃないか?』
生徒B『なるほど!浦沢の定理を使うんだね!』
やえ「——そして生徒自身が得た知識を惜しげもなくボーグバトルに生かしている!」
やえ「所詮お前らみたいなお遊戯ボーグバトルとは格が違うんだよ!格が!!」ビシッ
穏乃「ぐ、ぐぅぅっ……!」キキーッ!!
やえ「ふ……何とか踏み止まったか。ならばトドメを刺してやろう!」
憧(まずい!トドメということはかなりの難易度の問題を繰り出してくる!シズには解けない!)
憧(わ、私が代わりに……!)
日菜「新子憧!25862×10543の答えは!」
由華「新子憧!30568×67777の答えは!」
憧「えええええっっ!!??」
やえ「これでトドメだ!28536×99999の答えは!」
穏乃「………」
憧(シズ……!)
穏乃「……無いな」
やえ「え?」
日菜「え?」
由華「え?」
穏乃「そんなもん……知らないって言ってるんだよおぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
やえ「何ィィィィィ!!!???」
穏乃「行け、私のクライミング・パイオニア・スピリッツ!」
穏乃「アチガレッド・ゴールデン・マキシマム・バーニング!!!」(謎メーター)
CPS『——!』ギュォォォォォォン!!!
やえ「くっ……そんなら私も!」
やえ「ハイヤー・パーフェクト・ エ ド ゥ ケ ー シ ョ ン !!」(謎数式)
RSW�『——!』ギュィィィィン!!
ガッシィィィーーーン!!!
CPS『!』ギチギチ
RSW�『!』ギシギシ
憧「うちらも続くよ、ニュージェネレイション・アスパイアー!」
NGA『!!』ギラーン!!
憧「ビギニング・ワールドトリップ・ファーストキッス!!!」(謎女神)
日菜「くっ、きたか……!」
由華「先輩!ここは二機で守りを——」
憧「……ちなみに!」
憧「25862×10543の答えは2億6460万6266!」
日菜「何ィィィィィ!!??」
憧「そして!30568×67777の答えは20億7180万7336だ!」
由華「せ……正解……」ガクッ
ガッシャァァン
RSW�『』
RSW�『』
実況『決まったー!新子憧選手、晩成の二人を一気にノックアウトー!!』
穏乃「うぉぉぉぉぉぉ!!!」
やえ「うおーーーー!!!」
穏乃「これで……終わりだぁぁぁ!!」
ガッシャァァン
RSW�『』
やえ「そ……そんな」ガクッ
実況『逆転ーー!!チーム阿知賀、奇跡の逆転勝利で偏差値の壁をぶち壊したーー!!』
実況『インターハイへの切符を手に入れたのは!阿知賀女子だぁぁぁぁ!!!』
晴絵(……よく頑張ったぞ、二人とも)
晴絵(穏乃、憧。今日の勝因は正しく、『好きこそ物の上手なり』!)
晴絵(インターハイでも期待してるよ!)
ワアアアアアアッ!!!
穏乃「やった、やったー!」
憧「やったよシズー!!」
斯くして!阿知賀女子はインターハイ出場を決めたのであった!!
第三話、カン
《次回予告》
怜「私かて、こんな形でフォアーノウ・セカンド・ヒトゲノムと離れたくなかったわ」
怜「でも竜華、セーラ。二人なら分かってくれるよな」
怜「なんか、私疲れてもうたな……眠くなってきたわ……」
怜「斯くして、完全燃焼の戦いが始まる!」
怜「次回、カブトボーグ。『変わらぬ愛!フォーエバー・ライトニング・シンフォニー』」
怜「熱き闘志を……チャージイン!」
第四話『変わらぬ愛!フォーエバー・ライトニング・シンフォニー』
怜「はぁぁぁぁっ!!」ギュィィィーンギュィィィーンギュィィィーン
竜華「やぁぁぁぁっ!」ギュィィィーンギュィィィーンギュィィィーン
怜「チャージイン!」
竜華「チャージイン!」
怜「いけ!私のフォアーノウ・セカンド・ヒトゲノム!」
ドクン……
怜「!?」
怜「うっ……ぐ」
バタッ
セーラ「怜!?」
竜華「怜!怜ぃぃぃぃい!!!」
ピーポーピーポー
———病院
黒衣の医者「………」
怜「どうなんですか。ハッキリ言ってください!」
医者「……わかりました。ならハッキリ言いましょう」
怜「……!」
医者「あなたはもう二度とボーグバトルをしてはいけない」
怜「え……!?」
医者「次にボーグバトルをしたら……あなたは死にます!」
怜「!」ガーーーーン!!!
トボトボ……
怜(折角……折角、竜華とセーラと一緒にインハイに出れたっていうのに……)
スチャッ
怜(そして私のフォアーノウ・セカンド・ヒトゲノム……もうお前と共に戦うこともなくなるんやな)
??「あの、もしもし」
怜「はい?」
??「そのボーグ……素晴らしいですね」
怜「え?……ありがとうございます」
??「どうです?そのフォアーノウ・セカンド・ヒトゲノムを私に譲ってくれませんか?」
怜「……!?」
??「お金ならお望みの分だけお払いしましょう」
怜(確かに……このまま私の元で戦えず生涯を終わるんやったら、別の人のところに……)
怜「………」
怜「……いや、やっぱりお断りします」
??「!……そうですか」
怜「このフォアーノウ・セカンド・ヒトゲノムは私の魂と言えるボーグです。人に易々と渡すわけにはいけません」
??「分かりました。でも気が変わったときには私の元までご連絡ください。これは名刺です」ピッ
怜(ボーグコレクター……赤阪郁乃)
———翌日
泉「やっ!やっ!やっ!」ブンッブンッ
怜「………」テクテク
泉「あれ?園城寺先輩、お出掛けですか?」
怜「あ……ああ。素振りがんばってな」
泉「はい!」
怜「……竜華ぁ」
竜華「怜?」
怜「久しぶりにデートせーへん?折角の東京なんやし」
竜華「デ、デート!?」
怜「うん……」
竜華「ごめん、すぐ支度するから!」バタバタ
怜「ええよええよ。ゆっくりで」
怜(ホントは……カブトボーグと関係ない所に行きたいだけなんやけどな……)
黒服の竜華「お待たせ!いこっ」
怜「うん」
竜華「……あ、でもどこ行く?」
怜「遊園地にでも行こっか」
———遊園地
竜華「遊ぶでー!」
怜「………」
竜華「怜?どうしたん?」
ポスター『当遊園地15周年記念、出張カブトボーグ展開催中』
竜華「あ、ボーグ展かぁ。行ってみーひん?」
怜「いや……ごめん、別のところでもええかな……」
竜華「え?」
怜「もうちょっと、静かなとこに……」
———本屋
竜華「ここなら静かでええやろー?」
怜「………」
ポスター『今日13:00より伝説のプロボーガー大沼秋一郎の著書発売を記念してサイン会を開催』
竜華「お、流石東京。あの大沼プロのサイン会かぁ!」
怜「や……やっぱり他のとこに……」
———海
竜華「やっぱり夏と言えば海やろ!」
怜「せやな。せっかく海に来たんやから海に行こっか!」
竜華「うん!」
ガヤガヤ
怜「ん?」
煌「いけー!私のグレイトフル・ファンタスティック・スバラギラファ!」
GFS『!』ギュィィィィン
姫子「いけ!私のサティスファクション・チェイン・ビッグキャノン!」
SCB『!』ギュィィィィン
怜「」
竜華「おお、海にまで来てボーグバトルしとる。盛んやなぁ」
怜「………」プルプル
竜華「……怜?」
怜「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
竜華「!?」
怜「ウチだってぇぇぇぇ!!!ボーグバトルしたいんやぁぁぁぁ!!!」
怜「チャァァァァァジ、イィィィィィン!!!!」
バゴォォォォーーーン!!!
煌「うわぁぁぁぁっ!!」
姫子「花田ぁぁぁぁぁ!!!」
怜「あはははは!!あははははははは!!!ははははははははは!!!」
竜華「もうやめて!怜ィィィィィ!!!」
観客「警察だー!警察を呼べぇぇぇぇぇ!!」
———警察
怜「………」
竜華「怜……私は監督に先に帰っとれって言われたから……」
怜「……うん」
・
・
・
雅枝「この度はうちの部員が……」
警察「発作だったみたいですね。これからは気を付けてください」
雅枝「はい……。さ、帰るで怜」
怜「……はい」
———帰り道
雅枝「……なるほど、もう二度とボーグバトルしたらアカンのやな?」
怜「………」コク
雅枝「やったらもうそのカブトボーグは捨てるか誰かにあげるかし」
雅枝「それができひんのやったら、私が破壊したる」
怜「……分かりました」
———翌日
郁乃「で……私のもとに来たと」
怜「はい……私のフォアーノウ・セカンド・ヒトゲノムをあなたに渡しに」スチャッ
郁乃「分かりました。大切に使わせてもらいます」
怜(幸せにな。フォアーノウ・セカンド・ヒトゲノム……)
———その日、遊園地のボーグ展
セーラ「ほぇーすっげえ」
浩子「軍事ボーグもありますわ。スゴいですねこれ開いてる人」
泉「おお、これが大和屋プロの引退試合を飾った伝説のボーグ……!」
セーラ「……あれ?あのボーグ見たことがあるような」
『フォアーノウ・セカンド・ヒトゲノム』
セーラ「フォアーノウ・セカンド・ヒトゲノム!?怜のボーグや!」
泉「な、何で園城寺先輩のボーグがここに……!?」
セーラ「電話してみるわ……!」ピポパ
Prrrrrr...
怜『セーラ?』
セーラ「怜!お前のフォアーノウ・セカンド・ヒトゲノムがボーグ展に飾られとるぞ!どーゆーことや!」
怜『……どうって、そのままの意味やろ』
セーラ「お前!まさか自分のボーグを手放したんか!?俺たちとの約束は何やったんや!」
怜『……実は、かくがくしかじかで』
セーラ「……!」
セーラ「……そう、なんか」
怜『そうなんや』
セーラ「………」
怜『切るで』
プツッ
浩子「園城寺先輩はなんと?」
セーラ「かくがくしかじか……やとさ」
浩子「……ふーむ。江口先輩はどう思われます?」
セーラ「俺は微妙な心境やな。例えどんな理由があったとしても、ボーガーの魂は簡単に手放すもんやない」
浩子「……私は少し調べたいことがあるんで、ちょっと行ってきます」
泉「どこへ?」
浩子「適当に考えといて!」タタッ
泉「はーい」
セーラ「……泉」
泉「はい?」
セーラ「殴り込みや」
泉「へ?」
セーラ「この展覧会を開いとる奴に殴り込みや!」
泉「えええ!?」
セーラ「行くで!」
泉(や、ヤバい!園城寺先輩に報せんと……!)ピポパ
———奥の部屋
郁乃「何の用や?」
セーラ「怜のフォアーノウ・セカンド・ヒトゲノムを返せ!」
郁乃「返せ?アレは私が園城寺さんから貰ったもんやで?」
セーラ「ツベコベうっさいわ!文句あるんならこれで勝負や!」スチャッ
泉「あわわわわわ」
バンッ!
怜「セーラ!何しとるんや!」
セーラ「怜!お前は自分の魂を人に渡して平気なんか!?」
怜「そ、そんなこと言ったって……!」
郁乃「それに、そのバトルを受けるメリットが私にはないな〜」
セーラ「なら俺と泉のボーグを賭ける!」
郁乃「!」
泉「私のもですか!?」
セーラ「全国二位のチームの機体や。悪くないやろ?」
郁乃「ええな〜……受けたるで、その勝負!かかってき!」
セーラ「……いや。お前と戦うんは俺やない」
泉「え?」
セーラ「怜!お前や!」
怜「!?」
泉「江口先輩、何言っとるんですか!園城寺先輩はこれ以上ボーグバトルしたら死んでしまうんですよ!?」
セーラ「安心しろ、怜!死んでも俺たちは親友や!」
怜「!……わかった」
怜「勝負や、赤阪郁乃!私はもう死ぬことなんて怖くない!!」
郁乃「ふふん……」
セーラ「怜!俺のボーグを使え!」
怜「ああ!」
郁乃「行くで!チャージ三回!フリーエントリー!ノーオプションバトル!」
怜「チャージ三回!フリーエントリー!ノーオプションバトル!」
郁乃「せやぁぁぁぁぁ!!!」ギュィィィーンギュィィィーンギュィィィーン
怜「うぉぉぉぉぉぉ!!!」ギュィィィーンギュィィィーンギュィィィーン
郁乃「チャージイン!!」
怜「チャージイン!!」
郁乃「行け!私のブラックキャット・コンスピレイター!」
怜「行け!トムキャット・レッド・ビートル!」
ガッシィィィーーン!!!
BCC『!』
TRB『——ッ!』ギチギチ
泉「あかん!やっぱり押されとる!」
泉(先輩たちが言うようにボーグとはボーガーの魂!)
泉(他人の魂を借りて、それを簡単に使いこなせるわけがない……!)
怜「ぐあぁぁっ!!」ズキズキッ
郁乃「食らえ!トリッキー・ラーフィング・アンダーザマスカレード!」
BCC『!』ギュィィィィン!!!
怜「くっ……ローブロータックル!」
TRB『!』ギャルルルッ
郁乃「そんな動き、読めとるわー!」
怜「!?」
バキィィッ!!
怜「あああああああああーーーっ!!!」ズキッズキッ
セーラ「怜!」
泉(先輩……!)
バンッ!!
郁乃「!?」
怜「!?」
セーラ「お前は……」
泉「船久保先輩!」
浩子「今確認とりました。清水谷先輩も監督も、昨日は外出してへんらしいです」
怜「……え?」
浩子「心当たり、ありませんか?」
怜「……そういえば」
怜(あのお医者さんは何故か黒衣やった。そして竜華は黒い服着とった。監督もや)
怜(そして……今の赤阪郁乃も黒い服!)
郁乃「くっ……」
怜「まさか……お前……!」
浩子「そう!全てこの赤阪郁乃の変装やったんですよ!先輩!」
怜「そうやったんかぁぁぁぁ!!!」
セーラ「行けぇ怜!!お前の身体は健康だぁぁぁぁぁぁ!!!」
怜「うぉぉぉぉぉぉーーー!!!」(謎オーラ)
怜「初めから私のフォアーノウ・セカンド・ヒトゲノムが目当てやったんやな!赤阪郁乃!」ビシィッ!!
郁乃「ふっ、バレたんならしゃーないなぁ。そうや!全てはフォアーノウ・セカンド・ヒトゲノムを手に入れるための作戦やったんや!」
怜「絶対に許さんで!赤阪郁乃ォ!!」
郁乃「私はカブトボーグを手に入れる為やったら何でもする!全財産を賭けたっていい!お前が私に勝てるはずがない!」
怜「行け!トムキャット・レッド・ビートル!ローリング・ストーム!!」
TRB『!』ゴォォォォォ
郁乃「くぅぅわぁぁぁったぁぁぁぁ!!!」
郁乃「そんなありふれたガード戦法、私には通用せーへん!」
郁乃「行け!ブラックキャット・コンスピレイター!プランニング・プログレス・オブ・ザ・ダークネス!!」
BCC『!』ギュォォォォン!!!
怜「いや!私は負けへん!私はカブトボーグの為なら死んだってええんやぁぁぁぁぁ!!!」
BCC『——!!』ギュィィィィィン!!!
怜「今だ!プロフェシー・ザ・セカンド・ライト Feat.トムキャットォォォ!!!」
TRB『!』ギラーーン(謎赤騎士)
郁乃「何ィ!?」
泉「出た!クロスカウンターや!」
バキィィィン……!
ガッシャァァン
BCC『』
郁乃「……そんな」ガクッ
セーラ「やったな怜!」
怜「……うん」クラッ
セーラ「おっと」ガシッ
怜「私、少し疲れたわ……」
セーラ「おいおい怜!こんな所で寝るなって!」
怜「………」
セーラ「……おい、怜?」
怜「」
セーラ「……怜ィィィィィ!!!」
セーラ「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
第四話、カン
《次回予告》
玄「奇跡的に一命を取り留めた園城寺さん!」
玄「しかしインハイでは私のダーク・ダイブ・ドラゴンロードの前に敗北したのです!」
玄「そんな時に現れるシライトダイ・オーガニゼーション!……あ、今のシャレじゃないですよ?」
玄「斯くして、完全決着の時!」
玄「次回、カブトボーグ。『姉越え!勇気のライジング・プロミネンス』」
玄「厚きおもちに……チャージイン!」
第五話『姉越え!勇気のライジング・プロミネンス』
恒子『全国ボーグ選手権大会団体戦の部もいよいよ佳境に差し掛かっております!』
恒子『準決勝、チーム千里山vsチーム阿臨澄の戦いも互いに一勝一敗で遂に大将戦です!!』
咲「いけ!私のアブソリュート・マジェスティック・エンプレス!」
セーラ「迎え撃て!俺のトムキャット・レッド・ビートル!!」
ガシーン!!
AME『………』ギシギシ
TRB『……!』
セーラ「何ぃ!?」
恒子『宮永咲のボーグ、アブソリュート・マジェスティック・エンプレスが押しているぞー!!』
咲「トドメだよ!いけ、私のアブソリュート・マジェスティック・エンプレス!」
咲「デンジャラス・アルティメット・プラマイゼロ!!」
AME『!』ギラーン
┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛
セーラ「持ち堪え——うわああああ!!!」
ガッシャァァン
TRB『』
恒子『決着ゥー!!決勝に駒を進めたのはチーム阿臨澄だー!!』
咲「やった!」
和「やりましたね!」
穏乃「ナイスファイト!」
ザッ
咲「……!?」
ビッグバン「やはり上がってきたな。チーム阿臨澄」
ガルフストリーム弘世「………」
シャングリラ亦野「………」
恒子『おおっとー!ここで既に決勝行きを決めているシライトダイ・オーガニゼーションの登場だー!!』
ビッグバン「今の戦い、見ていたぞ」
咲「ビッグバン!あなたたちの野望もここまでだよ!」
ビッグバン「フフフ……だがチーム阿臨澄!一つ言っておこう」
ビッグバン「貴様らは断じて我らシライトダイ・オーガニゼーションを倒すことはできないと!!」
咲「!?」
和「な……」
穏乃「どういう意味だ!」
ビッグバン「それは明日になれば分かる。行くぞ、二人とも」
ガルフストリーム弘世「ああ、て……ビッグバン」
シャングリラ亦野「はっ、総帥」
テクテク……
咲「………」
和「単にハッタリをかましただけでしょうか……」
メガン「ソレハドゥデショーゥカー?」
穏乃「え?」
咲「どういうことですか……?メガさん」
メガン「彼女ハマッガリナリニーモ、謎ノ組織、シライトダイ・オーガニゼーションノドン、ビッグバンデース」
メガン「ストリートファイトヲ含メ、500戦ムッハーイ」
メガン「ソノ成績モサルコトナガラ、アノ厚顔無恥ナ言動ニーハ確固タル自信ト技術ノ裏付ケガアルヨウニ思ワレマース」
メガン「ソシテ何ヨリ……アノ仮面ノ奥カラ覗カセルスールドーイガーンコーゥ↑」
メガン「私ニハアノ言葉ガタダノハッタリダトハ、思ウェーナイ」
咲「………」
和「………」
穏乃「………」
———その夜、ホテル
咲(………)カチャカチャ
咲(ねえ、私のアブソリュート・マジェスティック・エンプレス……)
咲(私とあなたは長い間共に戦ってきた……あんな仮面露出狂に負けるはずがないよね)
咲(………)
穏乃「………」
穏乃(思いだせ私。あの苦しかった修行の日々を)
穏乃(あれを使えれば、負けるはずはないんだから……!)
———翌日
咲「………」ゲッソリ
和「………」グッタリ
カチャカチャ
メガン(ミンナノボーグ……明ラカニ調整ミスデース)
メガン(コンナ状態デ……マートモーニタータカーエルーノデースカァー?)
咲(頭が痛い……)
和(体が重いです……)
穏乃「メガさん……少しトイレに行ってきます……」ギュルルルル
バタンッ
———廊下
穏乃(ダメだ、目の前も霞んできた)
穏乃(もういい……私はよく頑張ったよ)フラフラ
??「シズ!」
穏乃(……この声は)
穏乃「クラスのマドンナ、淡ちゃん……!」
淡「シズ……もうやめて、そんな体で無茶するの!」
穏乃「止めないで淡ちゃん……私は……」
ギュッ
穏乃「!?」
ボーグとか超なつかしいな
マンソンは誰だろww
淡「私……もうシズが傷つくところを見たくないの……!」
淡「シズはよく戦ったよ。もう、これ以上——」
穏乃「……淡ちゃん」スッ
穏乃「ありがとう。私、分かったよ」
淡「え……?」
穏乃「行ってくる!」タタッ
淡「!?待って、シズ……」
淡「シズーーー!!!」
———バトルフィールド
恒子『遂にこの時がやってきたー!!決勝戦だーー!!!』
ウオオオオーーーー!!!
恒子『会場のボルテージもマックスを超えています!!!』
穏乃「行くよ」
咲「うん……」
和「はい……」
恒子『まずは先鋒戦だァ!!チーム阿臨澄からは高鴨穏乃ーー!!』
ワアアアアアッ!!!
恒子『そしてシライトダイ・オーガニゼーションからはシャングリラ亦野だーー!!』
シャングリラ亦野「お前たちなど総帥が出るまでもない。私と弘世先輩で十分だ」
穏乃「………」
恒子『さァ試合開始だーー!!お互い、ルール確認!!』
シャングリラ亦野「チャージ三回!フリーエントリー!ノーオプションバトル!」
穏乃「チャージ三回。フリーエントリー。ノーオプションバトル!」
恒子『スタァァァトォォォォーー!!!』
シャングリラ亦野「うぉぉぉぉぉーー!!」ギュィィーンギュィィーンギュィィーン
穏乃「うおおおおおお!!!」ギュィィーンギュィィーンギュィィーン
シャングリラ亦野「チャージイン!!」
穏乃「チャージイン!!」
シャングリラ亦野「行け!私のキー・オブ・ザ・グッド・フィッシング!!」
KGF『!』ギュィィーン!!
穏乃「迎え撃て!私のクライミング・パイオニア・スピリッツ!!」
CPS『!』ギュィィーン!!
ガッシィィーーーン!!!
KGF『……!』ギチギチ
CPS『……!』ギシギシ
穏乃「パワーは互角か……!」
シャングリラ亦野「それはどうかな?」ニヤ
穏乃「なに!」
シャングリラ亦野「昨日、総帥が仰った言葉を忘れたのか!お前たちは私たちに勝つことなどできない!」
穏乃「!」
シャングリラ亦野「いけ!キー・オブ・ザ・グッド・フィッシング!!」
KGF『!!』ギュィィーン
バキィッ!
恒子『クライミング・パイオニア・スピリッツがはね飛ばされたーー!!』
穏乃「ぐっ!!」ズキッ
シャングリラ亦野「お前はこのまま何もできず、喉に針が引っ掛かった魚のようにズルズルと敗北するだけ!」
バキッ、バキィッ!!
穏乃「うわぁぁー!!」
恒子『速攻ー!!目にも止まらぬ連撃!!クライミング・パイオニア・スピリッツは全く手が出ない!!』
シャングリラ亦野「トドメだー!!」
バキィィンッ!!!
恒子『クライミング・パイオニア・スピリッツが投げ飛ばされたァー!!万事休す!!』
穏乃「……ふふ、ふふふっ」
シャングリラ亦野「……!?」
恒子『これは高鴨選手の敗北か——これは!?』
CPS『!』ギュィィィンッ
恒子『おーっとぉー!!何とクライミング・パイオニア・スピリッツ!!フィールドの端にまだ留まっております!!』
シャングリラ亦野「なに……!」
穏乃「ふふ、ふふふ、あははははっ!!!」
咲「穏乃ちゃん……?」
和「穏乃……?」
シャングリラ亦野「お前!何がおかしいっ!」ビシッ
穏乃「知りたいの?だったら教えてあげるよ!」
穏乃「私たちは一分一秒……そして今この瞬間にも成長している!!」m9
穏乃「だからこそ言える!昨日のうちらより、今日のうちらの方が!!」
穏乃「もっともっともっと——強い!!」(謎メテオ)
シャングリラ亦野「何ィィィィ!!??」
穏乃「いけ、私のクライミング・パイオニア・スピリッツ!フルパワー!!」
CPS『!!!』キュピーン!!
穏乃「アチガレッド・メテオバーストォォ!!!」
CPS『……!』ギュィィーン
ビッグバン「ふ……かかったな」
ガルフストリーム弘世「何故シャングリラ亦野を先鋒にしたか……」
ガルフストリーム弘世「それは高鴨穏乃の炎属性攻撃に有利な水属性攻撃を繰り出せるからに他ならない!」
シャングリラ亦野「いけ、キー・オブ・ザ・グッド・フィッシング!!」
シャングリラ亦野「ビッグ・ツウィスト・アクアウェーブ!!!」(謎津波)
┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛
穏乃「!」
ガッシャァァン……
CPS『』
恒子『せ、先鋒戦決着!!勝ったのはシライトダイ・オーガニゼーションのシャングリラ亦野ー!!』
ワアアアアアッ!!!
穏乃「そんな……」ガクッ
ポンッ
穏乃「……?」
和「バトンタッチです、穏乃」
咲「もう私たちも吹っ切れたよ。穏乃ちゃんの言葉で!」ゴォッ
穏乃「……うん!」
恒子『さぁ中堅戦に入ります!』
恒子『シライトダイ・オーガニゼーションからはガルフストリーム弘世!!』
ワアアアアアッ!!!
ガルフストリーム弘世「………」
恒子『そしてチーム阿臨澄からは原村和ー!!』
キャー!!ウォーー!!
ガルフストリーム弘世「チャージ三回!フリーエントリー!ノーオプションバトル!」
和「チャージ三回!フリーエントリー!ノーオプションバトル!」
ガルフストリーム弘世「うぉぉーー!!」ギュィィーンギュィィーンギュィィーン
和「はぁぁぁぁっ!!」ギュィィーンギュィィーンギュィィーン
ガルフストリーム弘世「チャージイン!!」
和「チャージイン!!」
ガルフストリーム弘世「行け!ヴァイオレット・シャープ・シューター!!」
和「回り込んで!私のレズティック・ノーナイピンク・ターミネーター!」
VSS『……!』ギュィィーン
LNT『ッ!』ヒュンッ
恒子『見事な回避!ヴァイオレット・シャープ・シューターの初撃を躱したぁ!』
ガルフストリーム弘世「フッ……だが私のヴァイオレット・シャープ・シューターの緻密さを忘れてもらっては困るな」
ガルフストリーム弘世「食らえ!ピンポイント・テンダー・ヒットマン!!」
VSS『!』(謎スナイパー)
シュパァァン!!
LNT『ッ!』ギャルルルルル
恒子『こちらも見事な攻撃!遠隔攻撃を見事に命中させたー!!』
和「………」
恒子『後がないチーム阿臨澄!どう反撃するかー?!』
バキィィッ、バキッ、バキッ!!
ガルフストリーム弘世「フッ、こんなものか!」
穏乃「和……やばい……」
メガン「No!ヨク見テクダサーイ!」
咲「え?」
メガン「和チャンハ、ギリギリノトコローデ、急所ヲ外シテイルンデース」
咲「!」
和「………」
和(——覚醒する!)
和(緊張していてもなお、ネットボーグをしている時のような最高状態に……近付いて行く!)
┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛
ガルフストリーム弘世(——え?)
のどっち『……!』
ガルフストリーム弘世(な、何だ!?)
穏乃「出た!和の最高状態!」
咲「いける!」
ガルフストリーム弘世「何だかよく分からんが……お前たちが私たちに勝つことはできない!」
のどっち「………」
ガルフストリーム弘世(……くっ!精神攻撃を完全に無効にするだと!?)
のどっち「行ってください。私のレズティック・ノーナイピンク・ターミネーター」
のどっち「アメイジング・アイピーエス・ レ ボ リ ュ ー シ ョ ン !!!」
ガルフストリーム弘世「くっ、ならば!」
ガルフストリーム弘世「行け!私のヴァイオレット・シャープ・シューター!」
ガルフストリーム弘世「ワンハンドレッド・シャープ・シューティング!!」
LNT『——!!』ギュィィィーン!!
VSS『……!!』ギュィィィーン!!
┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛
のどっち「!」
ガルフストリーム弘世「!」
ガッシャァァン
VSS『』
恒子『中堅戦決着ーー!!勝者はチーム阿臨澄の原村和ーー!!!』
ガルフストリーム弘世「なん……だと……」
穏乃「やったね、和!」
和「はい!」
咲「和ちゃん!」
和「咲さん!」
パシッ
和「頼みましたよ」
咲「任せて!」
ガルフストリーム弘世「すまないて……ビッグバン」
ビッグバン「別にいい。私もあの子を直々に潰したかったからね」テクテク
ガルフストリーム弘世「………」
恒子『さぁ決勝戦も大詰めの大詰め!』
恒子『遂に大将戦だーーー!!!』
ワアアアアアッ!!!
恒子『シライトダイ・オーガニゼーションからはこの人!ビッグバンーー!!』
ビッグバン「………」
恒子『そしてチーム阿臨澄からは宮永咲ーー!!』
咲「……!」
恒子『さぁ!大将戦のスタートですッッ!!』
ビッグバン「チャージ三回。フリーエントリー。ノーオプションバトル」
咲「チャージ三回!フリーエントリー!ノーオプションバトル!」
ビッグバン「はぁぁっっ!!!」ギュィィーンギュィィーンギュィィーン
咲「やぁぁーー!!」ギュィィーンギュィィーンギュィィーン
ビッグバン「チャージイン!!」
咲「チャージイン!!」
ビッグバン「行け!私のヴァイス・ティーマ・スティーンジー!」
VTS『!』ギラーン
咲「先手必勝!テイルスピン・ドリフト!」
AME『!!』ギュィィーン!!
ビッグバン「かわせ!」
VTS『っ!』ヒュンッ!!
AME『!』ギャルルルルル
咲「そんな!」
恒子『おーーっとぉ!ヴァイス・ティーマ・スティーンジー、アブソリュート・マジェスティック・エンプレスの速攻を躱したァ!』
ビッグバン「言った筈だ。今のお前では私に勝つことはできないと!」
ビッグバン「ビライフトン・タイフェル・シュピーゲル!」(謎鏡)
VTS『!』ギュォォォン
咲「っ……!躱して!」
バキィッ!
咲「くっ!」ズキッ
ビッグバン「今の技でお前の全能力も読みきった。やはり成長はなかったようだな」
咲「……そんなことない!行けっ!私のアブソリュート・マジェスティック・エンプレス!」
咲「デンジャラス・アルティメット・プラマイゼロ!!」(謎±0)
AME『!』ギラーン
バキィィィン……!
咲「!危ないっ」
バキッ、バキバキッ
咲「!」
恒子『な、なんということだー!激突の際に飛び散ったボーグの部品がビッグバンの仮面に炸裂!』
恒子『そして……その仮面の下の顔は……ッ!!』
照「………」
咲「お姉ちゃん……!?」
照「………」
咲「ビッグバンの正体が……お姉ちゃんだったなんて!」
咲「今まで私たちに散々嫌がらせをしてきたビッグバンの正体が……あの厳しくも優しい私のお姉ちゃんだったなんて!」
咲「どうして!どうしてなのお姉ちゃん!」
照「……全ては最強のためだ」
咲「最強の……?」
照「そう……最強の称号のため、私は過去を捨てた!」
照「だからこそ言おう……お前は私には絶対に勝てない!ヴァイス・ティーマ・スティーンジー!」
VTS『!!』ギュォォォン!!
バキィッ!
AME『……!!』ヒューン
VTS『!』ガシィッ
恒子『あーッこれは!ヴァイス・ティーマ・スティーンジーがアブソリュート・マジェスティック・エンプレスを掴み上げています!これはまずいー!!』
照「所詮……姉に勝る妹などいないんだ!」
咲「……ふふ、ふふふっ」
照「……?」
咲「あははははっ」
照「何を笑っている……」
咲「お姉ちゃん!姉に勝る妹などいないって言ったね。お姉ちゃんは今何歳?」
照「18!」
咲「私は今年で16。つまりお姉ちゃんより2年も遅く生まれてる」
照「何を言って……」
咲「お姉ちゃん!お姉ちゃんの常識なんてもう既に……過去の遺物なんだよ!」
照「なに……?!」
咲「だからこそ言おう!姉に勝る妹はいる!今ここで証明する!」
咲「行けー!私のアブソリュート・マジェスティック・エンプレス!フルパワー!!」
AME『!!!』ギャルルルルル
照「なにっ!」
パシィーン!
恒子『脱出ー!!アブソリュート・マジェスティック・エンプレスが脱出に成功したー!!』
照「バカな……そんなエネルギーは残ってないはず……」
咲「わからないの?」
照「あ……ああ」
咲「ならば言おう、お姉ちゃん!」
咲「私はお姉ちゃんの言葉を聞いて、負けられないと思った!」
照「何……?」
咲「……だってそうでしょ?」
咲「お姉ちゃんみたいな時代遅れな人がチャンピオンにでもなったら……!!」
咲「世も末だからだよぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
照「何だとォォォォォォ!!!???」
咲「トドメだよ!私のアブソリュート・マジェスティック・エンプレス!!」
咲「ブロッサム・リリィ・ リ ン シ ャ ン カ イ ホ ー !!!」(謎花弁)
AME『!』ギュィィィィィン!!!
照「くっならば……!行け、ヴァイス・ティーマ・スティーンジー!」
照「ビッグバン・リレッツ・クォーケンズィアー!!!」
VTS『!』ギュォォォォォン!!!
咲「いっけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇええええええええ!!!」
照「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおお!!!」
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——ガシャンッ
VTS『』
恒子『……け』
恒子『決着だァァァァァァッ!!!』
ワアアアアアーーー!!!
恒子『優勝は、チーム阿臨澄ーー!!!』
和「……やった!」
穏乃「よっしゃーー!!」
照「………」
菫「て……ビッグバン」
誠子「………」
照「いや、大丈夫だよ」
照「咲!」
咲「!」
照「強くなったな……我が妹よ」
照「何度転んでも立ち上がるその勇気!人はそれを『七転び八起き』と言う!」
照「その心、いつまでも忘れないでね」
咲「……うん!」
照「ではさらばっ!」クルッ
咲(お姉ちゃんは……私を強くするために悪の道へ進んだんだ……)
咲(私のために、悪に染まったようなふりまでして……)
ピタッ
照「あ、そうそう咲」クルッ
咲「?」
ビシッ!
照「お母さんには内緒だぞっ☆」b
ワアアアアアーーー!!!
メガン「ホーラ、咲チャン」
咲「あ……はい!」
タタッ
恒子『それではこれより!優勝チーム阿臨澄の表彰式を始めます!』
ワアアアアア!!!
宮永咲、原村和、高鴨穏乃のこれからの活躍にご期待ください!カン!
乙
元ネタ分からんけど勢いで読めたww
面白かったです乙ー!
すごい勢いだな
笑えた
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