放課後──
男「──お前の家に?」
戸愚呂弟「ヒマだったら、遊びに来ないかね?」
男「別にいいけど……なんでまた突然」
戸愚呂弟「お袋が、たまには友達でも連れてきなさいってうるさくてねェ」
男「はぁ……」
続きを聞こうか
発想がすごい
やるねぇ…
いいねェ
戸愚呂の家──
戸愚呂弟「ここだ」
男「へぇ~」
男「けっこういい家に住んでるじゃん」
戸愚呂弟「オヤジがけっこうムリして買ってねェ」
戸愚呂弟「30年ローン、といったところか」
男「ふうん」
戸愚呂弟「ま、入ってくれ」
男「オジャマします」
戸愚呂弟の部屋──
男(予想通り、筋トレグッズばかりだな……)
男「やっぱりお前って、毎日このダンベルとかで鍛えてるわけ?」
戸愚呂弟「私は趣味がない妖怪でねェ」
戸愚呂弟「唯一やることといえば、筋力トレーニングなんですよ」
男「(なぜ急に敬語に……)へ、へぇ~」
戸愚呂弟「しかし、最近じゃダンベル程度じゃ物足りなくなってねェ」
戸愚呂弟「最近じゃ他の物を持ち上げてトレーニングするようになった」
男「他の物って?」
戸愚呂弟「家」
男「家……って、この家?」
戸愚呂弟「持ち上げてスクワットをねェ……」
男「いやいやいやいや、ローンまだあるんだろ!?」
男「オヤジさん泣くぞ!」
戸愚呂弟「ま、おかげで1分でこの家を平らにできるくらいになったがね」
男「絶対やるなよ!」
期待
平ら
戸愚呂の母がやってきた。
戸愚呂母「あらぁ~いらっしゃい!」
男(うわっ、髪型はパーマだけど、顔が戸愚呂そっくりだ……!)
男(同じサングラスだし……)
男(しかも、体は戸愚呂よりデカイぞ……肩幅がヤバイことになってる)
戸愚呂母「今日は来てくれてありがとうね」
戸愚呂母「この子、筋肉操作しか能がないから友達いないのかもって心配だったの」
戸愚呂母「オホホホホ」
男「いえいえ、戸愚呂君は人気者ですよ」
男「飼育委員として、ヘレンの世話を頑張ってますし」
戸愚呂母「そうなのぉ~よかったわぁ~」
母wwwwwwwww
あれ飼ってるとかとんでもない学校だな
ああ、ヘレンか
戸愚呂母「ところでなにか飲む?」
戸愚呂弟「酒はダメなんで、オレンジジュースください」
男「(だからなんで敬語……)じゃ、ぼくもオレンジジュースで」
オレンジジュースを飲む二人。
戸愚呂弟「やはりオレンジジュースは果汁100%に限るねェ」
男「う、うん」
戸愚呂弟「しかもこのジュースは100%の美味しさも兼ね備えている」
戸愚呂弟「つまり」
戸愚呂弟「100%中の100%……!」
男「!?」ビクッ
ヘレンワロタ
何が兼ねてるんだよ
格闘ゲームを楽しむ二人。
男「よっしゃー、また勝った!」
戸愚呂弟「やるねェ……」
男「俺もこのゲーム持ってて、けっこうやり込んだからな」
戸愚呂弟「初めて敵に出会えた……。いい試合をしよう……」
男(む、ここから本気を出すってことか!?)
~
ズガガガッ!
男「よっしゃー! 最強コンボが決まったァーっ!」
戸愚呂弟「わ、わざと負けるってのは思ったよりストレスが溜まるねェ」
男(なんという負け惜しみ……!)
(´・ω・`)・ω・`) キャー
/ つ⊂ \ >>1が怖いー
すると──
ガチャッ
戸愚呂兄「ヒャハハハハハッ! 弟よ。まさかお前がダチを家に連れてくるとはな」
戸愚呂兄「らしくないことしやがってぇ、ヒヒヒ」
戸愚呂弟「兄者……ノックくらいしろ」
男「(戸愚呂より小さいけど、アニキなのか……!?)こ、こんにちは」
戸愚呂兄「テメェのことは弟から聞いてるぜェ」
戸愚呂兄「テメェ、同じクラスのA子ってのが好きなんだってなァ?」
男(な、なぜそれを!?)
男(ま、まさか──)
戸愚呂弟「…………」スッ
男(目をそむけた! てか、なんで自分のアニキにそんなこと話してんだよ!?)
ワロタwwwwww
続けてくれ
戸愚呂兄「ま、せっかく来たんだ。ゆっくりしていけや」
男「ど、どうも……」
戸愚呂兄「よし、大サービスだ。俺がテメェの恋の行方をシミュレートしてやろう」
男「シミュレート……?」
戸愚呂兄「…………」グニュルルル…
男(うわっ、右手が粘土みたいに形を変えていく!)
戸愚呂兄「こんなもんかァ?」グニュグニュ
男(アニキの右手親指が俺に、右手小指がA子になった!?)
男(なんという再現力!)
男(いったい何が始まろうとしているんだ!?)
戸愚呂兄「ひひひ、始まり始まり……」
戸愚呂兄「弟のダチである男はA子が好きでした」
戸愚呂兄「好きで好きでたまりませんでした。襲いたくなるほど好きでした」
戸愚呂弟「兄者……!」
戸愚呂兄「いいからやらせろよ」
戸愚呂兄「男のA子に対する気持ちは日に日に高まっていきました」
戸愚呂兄「ある日、男はA子に告白をしました」
戸愚呂兄「好きです、付き合って下さいと」
男(ど、どうなる……?)ドキドキ
再現度高い
戸愚呂兄「A子の返事はオーケーでした」
戸愚呂兄「男とA子は晴れて付き合うことになりました」
男(おお、しょせん人形劇だけどなんか嬉しい……)ドキドキ
戸愚呂兄「さっそく二人は次の休みにデートをすることになりました」
戸愚呂兄「二人はデートの日に向けて念入りに準備を重ねました」
戸愚呂兄「そして初デートの日……」
男(初デート……!)ゴクッ
追い付いた
この>>1は天才だww
ドキドキ
ズドドドドッ!
男「!?」
戸愚呂兄の左手が、右手の二人を貫いた。
戸愚呂兄「二人は酔っ払いの運転するダンプカーにハネられてしまいましたァ!」
戸愚呂兄「ビンゴォォォ! 致命傷ォォォッ!」
戸愚呂兄「天国に旅立った二人は、あの世で仲良く暮らしましたとさ!」
戸愚呂兄「めでたし、めでたし……」
戸愚呂兄「ヒャハハハハハハハハハハッ!」
男(うぜぇ……)
戸愚呂弟「ち、兄者の悪いクセだ……」
男(いや、お前はお前でアニキに俺の恋愛事情とか話すなよ)
うぜえワロタ
このとぐろ兄には好感が持てる
俺も戸愚呂と格ゲーしてえwww
戸愚呂兄「どうだった? けっこう楽しめたろォ?」
男「えぇ、いい趣味をしてらっしゃいますね」
戸愚呂兄「ヒャハハハハッ! 喜んでもらえて俺も嬉しいぜェ!」
男(皮肉が通じねェ……)
戸愚呂兄「さて弟よ、俺は出かけてくるぞ」
戸愚呂弟「どこへ?」
戸愚呂兄「女のところさ」
男「デ、デートですか?」
戸愚呂犬とか戸愚呂猫とかもいると期待
戸愚呂兄「デートですか、だとォ!?」
戸愚呂兄「ヒャハハハハハッ!」
戸愚呂兄「ンなわけねーだろォ! ストーカーに決まってんだろ、ボケがァ!」
男「えっ」
戸愚呂兄「けけけ、今日も日が変わるまでつきまとってやるぜェ!」
戸愚呂兄「もちろん、あの女を犯す妄想をしながらなァ……」
戸愚呂兄「じゃあな。お袋に今日はメシはいらねぇ、っていっとけ」
戸愚呂弟「アイアイサー」
男「…………」
戸愚呂弟「ち、兄者の悪いクセだ……」
男(悪いクセ、どころじゃないと思う)
戸愚呂(妹)
相手は若いころの幻海か…
男(そういや、小便に行きたいな)
男「戸愚呂、トイレ借りていいか?」
戸愚呂弟「どうぞ。ドアを出て、右に行くと便所だ」
男「サンキュー」
戸愚呂弟の部屋を出て、トイレに向かう。
男「ふんふ~ん」スタスタ
支援してるから続けてくれよ
蛭江さんくるで
この才能がうらやましい
男は少女に出会った。
男「!?」
男(な、なんだ女の子は!? ま、まさか妹!?)
戸愚呂妹「…………」
男(戸愚呂にも、お母さんにも、さっきの犯罪者確定コースのアニキにも似てない)
男(──つうか、すげェ可愛い!)
男(目はぱっちりしてて、色白で、外国の人形みたいだ!)
男(A子より美人になるって確信できるくらい可愛い!)
妹wwwwwww
男(とりあえず、挨拶しておこうかな)
男「やぁ、こんにちは」
男「君、戸愚呂の妹? 今、何歳なんだい?」
戸愚呂妹「…………」
戸愚呂妹「私は品性まで売った覚えはない」
男「えっ(戸愚呂と声が同じ……だと……!?)」
幻海か
妹wwwww
想像出来ない
もしかして玄海か?
違った
戸愚呂(父)
戸愚呂(母)
戸愚呂(兄)
戸愚呂(弟)
戸愚呂(妹)
戸愚呂(犬)
戸愚呂(猫)
戸愚呂(ハムスター)
戸愚呂妹「アンタが兄者の友人かねェ?」
戸愚呂妹「見苦しいのを通り越すと、挨拶する気すら失せるねェ」
戸愚呂妹「アンタは人間じゃない。骨と皮と肉のただのガラクタだ」
戸愚呂妹「アンタもしかしてまだ、自分を平均以上と思ってるんじゃないかね?」
戸愚呂妹「私にはアンタがゴミにしか見えない」
それだけいうと、戸愚呂妹は自分の部屋に戻ってしまった。
男「…………」グスッ
男の目からは涙があふれていた。
妹辛辣www
いと悲しww
男…元気出せ…
涙を拭いて、男はトイレのドアを開ける。
ガチャッ
戸愚呂祖父「ふぉぉぉぉっ!」
男「うわっ!?」
戸愚呂祖父「技を超えた純粋な強さ、それがパワーだ!」
男「!?」ビクッ
戸愚呂祖父「ひり出す屁の風圧すら武器になるッ!」ブッ!
男(くっさ……!)
まともなのがいねーw
はよはよ
男(なんだこの、戸愚呂を白髪にして、シワをつけような人は……)
男(つーか、トイレ入ってるんならカギしめといてくれよ……)
男「す、すいません。開けてしまって……」
戸愚呂祖父「おや、アンタは……?」
男「戸愚呂弟君の友人です」
戸愚呂祖父「ワシの孫の友人か……アンタも大変だねェ」
男「ど、どうも……」
便座を立つ戸愚呂祖父。
男「あ、あの……」
戸愚呂祖父「なにかね?」
男「流して……ないですよね」
戸愚呂祖父「…………」ハッ
戸愚呂祖父「あ、あえて流さなかったのだ」
男「流さなかったんじゃない、忘れてたんだろ?」
戸愚呂祖父「…………」
戸愚呂祖父は便を流した。心なしか、泣いているように見えた。
ジャ~……
無事トイレを済ませ、戸愚呂弟の部屋に戻った男。
戸愚呂弟「ずいぶん長かったねェ」
戸愚呂弟「長引いちまったかい?」
男「いや……」
男「お前の妹に泣かされて、お前のジイさんを泣かせてきた」
戸愚呂弟「?」
戸愚呂弟「まぁいい、ゲームの続きをするぞ」
男「おう」
夜になった。
戸愚呂弟「すっかり遅くなっちまったねェ」
男「ああ。じゃあ俺はそろそろ──」
戸愚呂弟「よかったら、夕飯を食っていかないかね?」
男「え?」
戸愚呂弟「というか、お袋がもうアンタの分も用意しちまっててねェ」
男「……いいけど」
戸愚呂弟「おお、そうかい。お袋も喜ぶ」
男(すっげぇ不安……)
男は家に連絡をし、戸愚呂家の食卓に参加することにした。
戸愚呂母「さぁ、支度ができたわよ~!」
戸愚呂母「男君もどんどん食べてねぇ~?」
戸愚呂祖父「ところでメシはまだかねェ?」
戸愚呂母「今からメシでしょうが!」
ドゴッ!
戸愚呂母の拳が、戸愚呂祖父の顔面にヒットした。
男「……おいおい、大丈夫なのか?」ボソッ
戸愚呂弟「いつものコトだ」
見てるぞ
顔が変形しそうだ
戸愚呂弟「兄者は女をストーカーするから、今日は戻らないそうだ」
戸愚呂母「まったく、あの子にも困ったものねェ」
戸愚呂母「あの性格じゃモテないでしょうに、執念だけはゴキブリ並なんだから……」
戸愚呂母「今の内に砕いて、水槽の中にでも閉じ込めとこうかしら」
戸愚呂弟「ところで姉者は?」
戸愚呂母「あの子もボーイフレンドのところに行くって」
戸愚呂母「色気づいてきちゃって、まったく……」
男「お前のアネキってどんな人なんだ……?」ボソッ
戸愚呂弟「女装と厚化粧をした兄者を想像してくれればいいねェ」
男「なるほど」
まもなく、戸愚呂妹が食卓に現れた。
男(やっぱり可愛いな、この子……。でも──)
戸愚呂妹「…………」チラッ
男「!」
戸愚呂妹「アンタ、まだいたのかい。3分でアンタを平らにしてみせようか」
戸愚呂母「喝ッ! お兄ちゃんの友達になんてこというの!」
戸愚呂妹「ちっ……」
戸愚呂弟「生意気な妹ですまないねェ」
男「いや、さっき体験したから……少しは慣れたかな」
男涙目wwwwwww
続いて、まだ会っていなかった戸愚呂祖母がやって来た。
戸愚呂祖母「おやおや、お客さんかい。珍しいねェ」シュコーシュコー
戸愚呂祖母「こりゃあ、明日は雪かもねェ」シュコーシュコー
男「!?」ビクッ
男(で、でけぇ! 戸愚呂より、戸愚呂のお母さんよりでけぇ!)
男(そういや、この人が来た途端、なんか寒気がしてきたぞ……)ゾクッ
戸愚呂母「お義母さん、今日は肩で呼吸しないで下さいね」
戸愚呂母「息子のお友達が死んでしまいますから」
戸愚呂祖母「あらやだ、これは失礼したねェ」ピタッ
男「あ、楽になった……。いったい今のは?」
戸愚呂弟「婆さんがアンタの魂を喰いかけてたんだねェ」
男(じょ、冗談じゃねぇ!)
「いただきます!」
戸愚呂弟「今日はご飯とみそ汁とトンカツとキャベツ、か」
戸愚呂弟「オーソドックスだねェ」
戸愚呂妹「私はキャベツが嫌いでねェ」ヒョイッ
戸愚呂母「好き嫌いするお前は、結局半端者なのだ!」ボゴッ
戸愚呂妹「痛いねェ」
戸愚呂祖父「ソースはダメなんで、醤油ください」
戸愚呂祖母「今日は豚の厄日だね」
男(なんてにぎやかな食卓なんだ……!)
男「…………」モグモグ
男(しかし……意外にも、といったら失礼かもしれないけど……)モグモグ
男(このトンカツ、美味いな)モグモグ
男(味噌汁もなかなか……)ズズ…
男(キャベツも……イケる)サクサク
「ただいま」
戸愚呂弟「どうやらオヤジが帰ってきたようだねェ」
男(ついに現れたか……戸愚呂のオヤジ、戸愚呂父!)
戸愚呂母「お帰りなさい、あなた」
戸愚呂父「お、今日はトンカツか~」
男(普通だ!)
男(普通のサラリーマンだ!)
男(戸愚呂に似てるけど、顔は優しげだし、体型もいたって平均的!)
男(とんでもない化け物を想像してたけど……)
男(案外そうでもなかったんだな、よかった……)
戸愚呂父は風呂に入ってから、食卓にやってきた。
男「こんばんは」
戸愚呂父「おぉ!? ──君は?」
戸愚呂弟「俺の友人だねェ」
戸愚呂父「おぉ、お友達か。こんばんは」
戸愚呂父「まぁ、ゆっくりしていきなさい。なんだったら、泊まっていくといい」
男「ありがとうございます」
男(なんだか慣れてきたら居心地よくなってきたな……)
男(……マジで泊まっていこうかな)
魔界へ留学するの?
はやく
戸愚呂父「母さん、ビール」
戸愚呂母「今日も一日お疲れ様」コポコポ
戸愚呂父「…………」グビッ グビッ
戸愚呂父「う~ん、うまい!」
男(友達の親父さんだし、なんか話しかけてみるか……)
男「やっぱり、風呂上がりにビールをキュッとやるのっていいですよね!」
男「あ、もちろんボクはまだ未成年だから飲んだりしませんけど……ハハ」
戸愚呂父「…………」ピクッ
戸愚呂父「ビールをキュッとやる……」
男「えっ」
戸愚呂父「ビールをキュッ……」
戸愚呂父「ビールキュッ……」
戸愚呂父「ビーキュッ……」
戸愚呂父「Bキュッ……」
戸愚呂父「B級……」
男(なに!? なんなの!?)
先が読めないww
畜生、日曜出勤なのに気になって眠れないジャマイカ
戸愚呂父「B級……?」
戸愚呂父「この私がB級上位……?」ピクピクッ
男「えぇっ!?」
戸愚呂弟「まずいねェ。オヤジの前で“B級”は禁句(タブー)なんですよ」
戸愚呂弟「それは意味も意図もない厳然たるルールなんだねェ」
男(お、俺は“ビールをキュッと”っていっただけなのに……)
戸愚呂弟「アンタ、もう帰った方がいいねェ。この家は戦場になる」
戸愚呂父「うおおおおおおおおおおっ!!!」メキメキメキメキ
戸愚呂父の筋肉が一気に盛り上がり、戸愚呂祖母よりも大きくなった。
男「ひいぃぃぃぃぃっ!?」
戸愚呂父「私がB級上位だとォォォォォッ!」グゴゴゴゴ……
戸愚呂父「私はギリA級だと世間に思い知らせなければならないねェ!」ゴゴゴ…
戸愚呂母「お義母さん、お義父さん、止めますよ!」
戸愚呂祖父「しょうがない息子だ。ギリA級ってところがみみっちいねェ」
戸愚呂祖母「ホントだよ、まったく世話が焼けるねェ」
戸愚呂妹「やれやれ、夕飯が台無しだねェ」
戸愚呂弟「アンタは窓から逃げるといい。靴は明日、学校で渡すねェ」
男「わ、分かった! ゴメンな!」ダッ
戸愚呂弟「世話ばかりかけちまったな……」
男は靴下のまま、戸愚呂の家から逃げ出した。
男が振り返ると、戸愚呂の家からはとてつもない怒号と轟音が聞こえてきた。
きっと中では凄まじい死闘が繰り広げられているのだろう。
当然通報され、サイレンが鳴り響き、辺りは騒然となった。
この阿鼻叫喚の地獄絵図を作り出したのが、
自分の何気ない一言だということが、男にはとても信じられなかった。
支援
同じく支援
翌日 学校にて──
戸愚呂弟「おはよう」
男「おお、戸愚呂! 無事だったか、よかったぁ~!」
男「どうなったのか気になって、昨日はあまり寝つけなかったんだよ」
戸愚呂弟「ま、いつものことだからねェ」
戸愚呂弟「ところでお袋が、昨日はちゃんともてなせなかったから」
戸愚呂弟「今日またアンタに来て欲しいっていってたんだが……どうするね?」
男「…………」
男「行くぜ。連れてってくれ!」
今日もまた、世界一濃い一家での戦いが始まる──
<おわり>
最後の文がみえない
奥さんも好きだねェ・・・
乙だねェ
感動したねぇ
やるねェ
なかなか、やるねェ
まだ30%だろ?
やるねェ・・・
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なんだこれwww
ソースはダメなんでわろた
久々にいいSSだねぇ・・・
本当に・・・ バカなんだから全く
仙水「コードネームは暗黒天使と書いて『ダークエンジェル』っと」
まとめにのっけろ
乙乙
>>1は幽白大好きなんだな
ふぅ・・・
やるねぇ…
乙w
高校時代の指弾を撃ちながら(もちろん何も出ない)近付いてくる友達を思い出したw
ほう・・・
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