八幡「うぃーっす」(25)

-部室-

八幡「うぃーっす」

雪ノ下「あら、何処かから声が聞こえるわね」

八幡「眼科に行ったほうがいいんじゃねえの?」

雪ノ下「あなたの腐った目こそ、診てもらった方がいいのでは?」

八幡「見えてんじゃねぇか」

雪ノ下「当然でしょ?」

八幡「そーかよ」

八幡「つか、いつも部室に来るの早いよな」

雪ノ下「あなたこそ由比ヶ浜さんと同じクラスでしょ?授業の終わる時間は同じなのに
いつも彼女より早いじゃない」

八幡「分かってるのに聞いてんじゃねえよ。授業終わってから言葉交わす奴がいねぇんだよ」


ガラガラッ


由比ヶ浜「やっはろー」

雪ノ下「こんにちわ由比ヶ浜さん」

八幡「おう」


由比ヶ浜「何々?何の話してたの??」

雪ノ下「放課後での教室でどんな過ごし方をしているかについてよ」

八幡「どんな過ごし方もねえけどな。HR終わって5秒で教室出るし」

由比ヶ浜「いっつも、いつの間にかヒッキーいなくなってるし」

八幡「喋る奴いないんだから教室出るしかないだろ。2回も言わせんな」

雪ノ下「さすがに2回聞くと、こっちまで悲しくなってくるわね…」

八幡「人に悲しまれるのが1番悲しくなるからやめろ」


由比ヶ浜「そんなすぐに出て行かれちゃうと話かけるタイミングもないじゃん!」

由比ヶ浜「話したいって人もいるかもしれないでしょ?」

八幡「!」

八幡「それって戸塚か?戸塚だよな?」

由比ヶ浜「彩ちゃんの事になるとテンション上がりすぎ…」


ガラー


平塚先生「今日も依頼はなしか」

雪ノ下「平塚先生ノックを…」

平塚先生「奉仕部の活動は学校では非公認だ。現状、奉仕部に依頼が持ち込まれるのは私の紹介に依る所が大きい」

八幡(確かに…奉仕部に依頼を持ち込む奴の第一声は「平塚先生の紹介で~」が多い)

平塚先生「私も生活指導として多くの生徒と関わっているわけだが、1人では限界がある」

平塚先生「そこでだ、君達には奉仕部に依頼を持ち込みやすい環境を作ることを命じる」

平塚先生「私は仕事が残っているんでな。奉仕部の知恵と力を寄り添えて頑張りたまえ」


ガラー


八幡「行っちまった」

雪ノ下「ここ最近、依頼がなかったのは確かだけれど」

由比ヶ浜「どうしたらいいんだろ」

八幡「妥当な案だと、校内の掲示板に張り紙とかか?」

雪ノ下「それが妥当でしょうね。でも、それだと奉仕部の認知範囲が広がっただけで環境整備とは言えないわね」

由比ヶ浜「何か悩み事があったとしても、知らない人に面と向かって相談するって緊張するし、勇気がいると思うんだよね」


雪ノ下「そうね。それを踏まえた上で他の方法を考えましょうか」

八幡(由比ヶ浜らしい着眼点だな。そうすると…)

八幡「依頼者が相談しやすい、且つ奉仕部が相談を受けやすくする。2つを両立しないといけないわけか」

雪ノ下「昔の教会だと、神父と相談者が個室に入って、壁1枚挟んでお互い顔が見えない状態で話をしていたそうよ」

八幡「どんだけ昔の話してんだよ。現代でそんな場所あったらこえーよ」

由比ヶ浜「へぇー」

八幡「それに、ぼっちに良い環境作りを命じるのって酷だろ」

由比ヶ浜「え?どうして?」

八幡「快適な環境を作る能力があるなら、ぼっちになってないって事だよ」

雪ノ下「不快な雰囲気を作り出すことに長けた比企谷君には無理難題だったかしら」

八幡「じゃあ、俺は不適任ってことで。帰るわ」

雪ノ下 キッ

八幡(ヒィΣ)

八幡「と思ったが、平塚先生に見つかったら殴られそうなんで最後までいるわ」


……


由比ヶ浜「全然、アイデア浮かばないね」

雪ノ下「もう下校時刻ね。明日になったら新しいアイデアが浮かぶかもしれないわ。今日は終わりにしましょう」

八幡(帰ったらすぐ千葉テレビつけよう)



比企谷宅

八幡「こまちー」

初投稿です。
書き貯めあるけど寝まするzzz


小町「お、お兄ちゃん。帰ってたんだ」

八幡「先週見逃したプリキュア Utubeで見るからパソコン使うぞ」

小町「あいぁいさー。見終わるくらいにご飯が出来上がるようにするね」

小町「今の小町的にポイント高いし~♪」

八幡「おう、愛してるぞ小町。今の八幡的にポイント高い!」

八幡(材木座と川…なんとかさんにも同じような事を言ったがな)


小町「今日はカレーね」

八幡「おい、スルーか」

小町「触らぬなんとかになんとかって言うじゃん」

八幡「触らぬ神に祟りなしだろ。受験生なのに大丈夫か。お兄ちゃん心配だよ」

小町「大丈夫、大丈夫♪ なんとかなるって!」

八幡「んじゃ、見終わったらリビング戻るわ」




Drrrrrr


八幡(メール?誰からだ)

ゆい[ヒッキー!! 明日の現国の宿題分からないの。助けてぇ~(´;ω;`)ノ]

八幡(そういや課題出てたな。忘れてたわ)

八幡 ポチポチッ (送信…っと)

八幡(!)

八幡(…これはもしや)




翌日・奉仕部

雪ノ下「で、どうだったかしら」

由比ヶ浜「私は全然ダメだったorz」

八幡「雪ノ下、お前はどうなんだ」

雪ノ下「私も大した進展はないわ。意外と難しいものね」

由比ヶ浜「ヒッキーはどうなの??」


八幡(そして勝負は俺のターン!カードドロー!)

八幡「聞きたいか?」ニヤッ

由比ヶ浜「デジャヴだ…」

八幡「由比ヶ浜 昨日、俺に現国を教えてくれとメールしただろ」

由比ヶ浜「うん」

八幡「奉仕部的に言えば、由比ヶ浜が俺に依頼したということになる」

八幡「由比ヶ浜は言ったよな。面と向かって相談するのは勇気がいる、と」


由比ヶ浜「うん」

八幡「なら、依頼者の由比ヶ浜が匿名だった場合で考えればいい」

八幡「匿名の依頼者が相談しやすい方法がある」

八幡「それに、この方法なら奉仕部側も時間に縛られず依頼を受ける事ができる」

八幡「『依頼者が相談しやすい、且つ奉仕部が相談を受けやすくする』の2つを同時に達成する事が可能だ」





八幡「ちょ、なんでお前ら2人の方に置くわけ?俺が見れないじゃん」

雪ノ下「なぜ、あなた1人のために私たちが犠牲にならないといけないのかしら?」

八幡「じゃあ、依頼の受託は任せるわ」

雪ノ下「あなたも仕事をしなさい」

由比ヶ浜「じ、じゃあ ヒッキーもっとこっちにおいでよ!」

八幡「いいよ、机の隅っこで」

雪ノ下「元・記録雑務 テキパキ動きなさい」


八幡「文化祭のトラウマ引き起こすんじゃねえよ」

由比ヶ浜「あ、これって」

雪ノ下「さっそく依頼が1件きてるわ」

由比ヶ浜「ほんとだ!大成功だね♪」

雪ノ下「さっそく見てみましょう」

--千葉県横断 お悩み相談メール--

めぐ☆めぐ さん[体育祭を盛り上げるためのアイデアを募集しています。それと、最後なので絶対勝ちたいです!]


アニメ13話に続く

以上で終了です。
衝動的に自分でSSを作ってみたくなりました
作中の台詞やネタをちょいちょい混ぜてます。
中には原作だけのネタもあります。
アニメだけの方には優しくなったかもしれません。
この際に、原作も是非読んでみて下さい
来週に8巻が発売されます♪ めっちゃ楽しみです
ありがとうございました

乙!
続きはないのか?

他の俺ガイルSSを見てると、また書きたくなると思います
もう少し長いSSを投稿出来ればと考えてます。
なので、ある程度の構成を考えてからから書きます。
また読んで下さい。
みなさん、おやすみなさい

期待してるよ!


待ってる

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