ちぃ「こんにちはー!」
雪歩「ふふ。いらっしゃい、ちぃちゃん」
P「悪いな、今日は頼んじゃって…」
雪歩「いえ、ちぃちゃんとは前から約束してましたから…。ね?」ウフフ
ちぃ「ね!」
P「?」
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P「おーい、ちーちゃん」 ちぃ「なぁに?」
P「おーい、ちーちゃん」 ちぃ「なぁに?」 - SSまとめ速報
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P「一緒に事務所行くか?」 ちぃ「うん!」
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の続きと言うか蛇足的な。書き溜めです。
────────
──────
────
事務所───
ちぃ「~♪」トテトテ
P「え…。出張ですか?」
社長「うむ。先日、全国ツアーの最終公演が中止になったろう?」
P「えぇ、あれは残念でしたね。天災はどうしようもないですけど…」
社長「ファンも楽しみにしててくれたみたいでねぇ。このままでは申し訳ないと思い、再度公演が決定したのだ!」
P「え!本当ですか!?よく通りましたね…」
社長「伊達に社長やってるわけじゃないんだよキミィ!」ハッハッハ
P「あ、でも…」
社長「どうしたのかね?」
P「いえ、昨日から千早が春香と遠方のロケに泊まりで行ってて…。明日出張なら、ちぃが一人になってしまうんですよ」
ちぃ「?」チラ
社長「ふむ…、それは困ったものだ。だが、先方も明日以外に十分な時間が取れないみたいなのだよ。なんとかならないかね?」
P「うーん…。困りましたねぇ」
社長「……」ウーム
P「……」ンー
社長「……そうだ、ティンときたぞ!明日、オフのアイドルにちぃ君を預かってもらおうじゃないか!」
ちぃ「!」
P「え…!ちょっと、社長!?」ガタッ
社長「まずはみんなの予定を確認しようじゃないか!」ハッハッハ
ちぃ「おとまり!?」キラキラ
社長「うむ、そうだよ。ちぃ君も満更じゃあなさそうだしねぇ」ナデナデ
ちぃ「えへへー」ニコニコ
P(もはや強制か…。せめて常識人がオフであってくれ…!)
社長「ふむ…。菊地君は…」
P 「」ドキッ
社長「残念、番組収録か…」
P 「」ホッ
社長「美希君は…」
P 「」ビクッ
社長「写真集の撮影が2件…」
P 「」フゥ
社長「やよい君は…」
P 「!」
社長「もやし販売のキャンペーンガール…」
P「…」ガッカリ
社長「お、四条君はオフのようだ!」
P「うっ、貴音ですか……」
P(この前、ちぃを貴音に預けた時は…確か…)
P(……)
P「……うっ…、うあぁぁぁぁぁ!」ガタガタ
社長「ど、どうしたのかね!?」
P「い、いえ……」ハァハァ
社長「大丈夫かい?…お、萩原君もオフのようだね」
P「あ、じゃあ今回は雪歩にお願いしましょう…」ゼィゼィ
P『…というワケなんだ。なんとか引き受けてもらえないか?』
雪歩「私は全然構いませんよ、プロデューサー?」
P『ありがとう雪歩。助かるよ』
雪歩「プロデューサーは向こうにお泊まりになるんでしたっけ?」
P『ああ。社長曰く1日で終わるらしいから、明後日の昼頃に迎えに行くよ』
雪歩「わかりましたぁ。あ、じゃあ晩御飯も用意しなくちゃですね!」
P『そういうことになるな…。いや、本当悪いな…』
雪歩「だ、大丈夫ですってば!プロデューサー!」
雪歩「私もちぃちゃんといっしょで嬉しいですし…。えへへ…」
P(ちぃは本当に愛されてるなぁ)シミジミ
各アイドルに対するPの反応が失礼だけど納得
雪歩「あ、ちぃちゃんは好き嫌いとかアレルギーはありますか?」
P『いや、何でも食べるしアレルギーもないよ』
P『ただ、寝る前に牛乳をあげてくれ』
雪歩「は、はぁ…?」
P『最近、千早のマネしててな…』
雪歩「あっ」
P『それじゃ、明日の昼頃に雪歩の家に連れて行くから』
雪歩「はい。お待ちしてますぅ」
ピッ
雪歩(ちぃちゃんが私の家に…)
雪歩(えへへ…//)
────────
──────
────
P「それじゃあ、おとうさんお仕事行ってくるからな!」
ちぃ「うん!」
P「ちゃんと雪歩の言うこと聞くんだぞ?」
ちぃ「はーい!」
P「迷惑かけたらダメだぞ?」
ちぃ「しってるもん!」
雪歩「あはは…、大丈夫ですよプロデューサー。ちぃちゃん、すっごく良い子ですし」ナデナデ
ちぃ「えへへ…//」ニコニコ
P「ははは、それならいいか。よし、それじゃあそろそろ行って…」
P「…っと、忘れてた。実は今日、貴音もオフなんだが…」
雪歩「あ、じゃあ四条さんも一緒に…」
P「だ、だめだ!」
雪歩「」ビクッ
ちぃ「……おとうさん、たかねおねえちゃんのこときらいなの?」ウルウル
P「…い、いや!そんなことはないが…!だから泣くな、な?」ナデナデ
ちぃ「よかったぁ!」ニコ
雪歩(どうしたんですか、プロデューサー?)ヒソヒソ
P(いや…。この間、ちぃを預けて色々あってな…)ガクガク
P(とにかく、今回のことは貴音にはナイショにしてあるんだ。くれぐれもバレないよう気をつけてくれ)ブルブル
雪歩(わ、わかりましたぁ…)ヒソヒソ
P「じゃ、そういうことで。頼むぞ雪歩!」
P「じゃあな!」スタスタ
ちぃ・雪歩「いってらっしゃーい!」
雪歩「それじゃあ、中へどうぞ」
ちぃ「おじゃまします!」
雪歩「ちぃちゃんは本当に礼儀正しいね」ナデナデ
ちぃ「えへへ…///」
雪歩宅────
ちぃ「ふわぁ…」
雪歩「ちょっと広いから、私について来てね?」
ちぃ「うん!」
雪歩「トイレはここで…、お風呂がここで…」
ちぃ「ふんふん」
雪歩「えーっと、他には…」
ちぃ「ここはー?」トコトコ
雪歩「あっ、そうそう。ここはね…?」
ガラッ
ちぃ「あ!」
雪歩「ふふ…。ここが茶室だよ」
ちぃ「テレビとおんなじだー!」トテテテ
雪歩「前に約束したもんね。ちぃちゃんの荷物を置いたら、早速お茶しようか?」ウフフ
ちぃ「うん!!」キラキラ
・・・・・・・・・・
ガラッ
雪歩「お待たせ、ちぃちゃん」
ちぃ「あ!おねえちゃん、きがえたの?」
雪歩「うふふ、着物だよ。本当はちぃちゃんにも着付けしてあげたかったんだけど、小さい着物がなくて…」
ちぃ「……うん」シュン
雪歩「そ、それでね?代わりに、これどうかなぁって思ったんだけれど…」スッ
ちぃ「あっ!…きもの?」
雪歩「ふふ、これは浴衣だよ。これなら小さいのもあったからね。私のお古だけど…」
ちぃ「まっしろなおはなのもよう!」
雪歩「私のお気に入りだよ」ウフフ
ちぃ「ちぃもゆかたがいい!」
雪歩「よぅし、じゃあ着替えようか!」
ちぃ「うん!」
雪歩「…」キュッ
ちぃ「おなかくるしい…」
雪歩「ごめんね?でも、ちょっとキツく締めなきゃいけないから…」グイ
ちぃ「はーい…」
雪歩「……ふぅ。これでいいかな」
ちぃ「わぁ…!」
雪歩「ちぃちゃん…すごく似合ってるよ!」
ちぃ「えへへー// ゆきほおねえちゃんもすっごくきれいだよ!」
雪歩「うふふ、ありがとうちぃちゃん」ニコ
ちぃ「ゆかた、ゆきほおねえちゃんのにおいがするー♪」ニコニコ
雪歩「ちぃちゃん…、ちょっと恥ずかしいよぅ…//」
ちぃ「? いいにおいだよ?」
雪歩「ひぅぅ…//」
茶室────
雪歩「じゃあ、私は準備してくるね」
雪歩「ちぃちゃんは冷たいお茶と温かいお茶、どっちがいい?」
ちぃ「あついのにがて…」
雪歩「それじゃあ冷水で点てようね」
・・・・・・・
雪歩「はい、和菓子をどうぞ」スッ
ちぃ「どうもありがとう!」
雪歩「お茶ができる前に食べてもいいからね」
ちぃ「はーい」モグモグ
雪歩「…」スッ
ちぃ「…」
雪歩「…」サッ
ちぃ「…」ムズ
雪歩「…」トポトポ
ちぃ「ぅ~…」ムズムズ
雪歩「うふふ。ちぃちゃん、足が痺れたなら無理して正座しなくてもいいんだよ?」
ちぃ「……うん//」スッ
雪歩「…」シャカシャカ
ちぃ「…」ジー
雪歩「…」コトン
雪歩「さ、ちぃちゃん。どうぞ」スッ
ちぃ「いただきます!」
ちぃ「」ゴクゴク
雪歩「あ!一気に飲むと苦いかもしれないから…」
ちぃ「……うぇ…」
雪歩「あはは…。慣れないとつらいよね。じゃあ、もうひとつ和菓子をどうぞ」
ちぃ「…」モグモグ
雪歩「どうかな?」
ちぃ「さっきよりもあまい!」
雪歩「うふふ…。お茶の美味しさをわかってもらえたかな?」
ちぃ「ちぃもやってみたいなぁ…」チラ
雪歩「そうだね、じゃあ私と一緒にやってみようか」ニコ
ちぃ「うん!」
───────
─────
───
雪歩「…ふぅ。これで一通り教えたつもりだけど…」
ちぃ「つかれたよぅー」グデー
雪歩「ご、ごめんね…?私の周りに茶道に興味ある人あまりいないから…。つい夢中になっちゃって…」シュン
ちぃ「……」
ちぃ「…でもね、たのしかった!」
雪歩「!」
ちぃ「おしえてくれるときのゆきほおねえちゃん、すっごくきらきらしてたよ!」
雪歩「ちぃちゃん…」
ちぃ「ちぃも、ゆきほおねえちゃんみたいに、じょうずになれるかな…?」
雪歩「き、きっとできるようになるよ!私が保障するよ!」ナデナデ
ちぃ「えへへ…、うれしいなぁ…//」ギュー
雪歩(本当に飲み込み早いし、流石千早ちゃんの子だなぁ…)ナデナデ
雪歩「もし、またやりたくなったらいつでも来ていいからね?」
ちぃ「うん!」ニコ
ちぃ「おねえちゃん…。あっついー」パタパタ
雪歩「ずぅーっとお茶してたもんね。もう夕方だし…」
ちぃ「あせかいちゃった…」
雪歩「あ!ご、ごめんね!ずっと座りっぱなしだったもんね…」
ちぃ「う~…」モゾモゾ
雪歩(晩御飯…は、和菓子いっぱい食べたし、まだいいかなぁ…)
雪歩「…ちぃちゃん、一緒にお風呂入ろうか?」
ちぃ「おふろ?はいる!!」
カポーン
ちぃ「ひろーい!!」トテテテ
雪歩「うふふ、転ばないように気をつけてね」
ちぃ「いいにおいだね!」
雪歩「あ、ヒノキのことかな?私もこの匂い好きだよ」
ちぃ「いっしょだね!えへへ//」
雪歩「うふふ、そうだね」
雪歩「子供用のシャンプーあったかなぁ…?あ、あった」ガサゴソ
雪歩「ちぃちゃん、洗ってあげるからこっちにおいで」
ちぃ「はーい」
雪歩「じゃあまずはカラダからね」
ちぃ「うん!」
雪歩「~♪」ゴシゴシ
ちぃ「…」
雪歩「んしょんしょ」ゴシゴシ
ちぃ「……」
雪歩「はい、じゃあバンザイして?」
ちぃ「う…、うん…」プルプル
雪歩「汗かいたし、ちゃんと洗わなくちゃ…」ゴシゴシ
ちぃ「…」プルプル
雪歩「」ゴシゴシゴシゴシ
ちぃ「ぷっ」
雪歩「?」
ちぃ「あははははは!おねえちゃん、くすぐったいー!!」
雪歩「あっ、ご、ごめんね!?」ワタワタ
ちぃ「えいっ!」ギュッ
雪歩「ふぇっ!?」ビクッ
ちぃ「えへへー!おかえし!!」ゴシゴシ
雪歩「ふわぁ…//」
雪歩(ちぃちゃんの手…、スベスベだぁ…//)
ちぃ「えい!えい!」ゴシゴシ
雪歩「く…くすぐったいよぅ、ちぃちゃん…//」プルプル
ちぃ「まだおわってないよ!!」ゴシゴシ
雪歩「ふぇぇ……//」
ちぃ「んしょ!んしょ!」ゴシゴシ
プニ
雪歩「!?」ビクッ
ちぃ「?」プニプニ
雪歩「ち…ちぃちゃん、そこはちょっと…//」バッ
ちぃ「あ!だめ!まだあらってないよ!!」プニプニプニ
雪歩「ひぅぅ…!そこはだめぇぇ!!///」ビクン
チャポ──ン
ちぃ・雪歩「ふわぁ…」
雪歩「お湯加減はどう?熱くない?」
ちぃ「あったかいよ!」
雪歩「そっかぁ」
ちぃ・雪歩「ふぇぇ…」
雪歩「……ちぃちゃん?」
ちぃ「なぁに?」
雪歩「ちぃちゃんのおとうさんとおかあさん、お仕事多いけど…」
雪歩「二人ともいない時、寂しくなったり…しない?」
ちぃ「……」
ちぃ「…このあいだね、ずーっとおかあさんがおうちにかえってこなかったの」
雪歩(ツアーの時かな…?)
ちぃ「ちぃね?さみしくてないちゃったんだけど…」
ちぃ「おかあさんがかえってきてね?ぎゅーってしてくれたの!」
ちぃ「ちぃのことずーっとおぼえててくれたんだって…!//」エヘヘ
雪歩「……」
ちぃ「だから、もうさみしくないよ!ちぃもずっとおかあさんのことわすれないから!」ニコニコ
ちぃ「おとうさんもずっといっしょなんだよ!!」
雪歩「……そっかぁ。ちぃちゃんは強いんだね…」ナデナデ
ちぃ「えへへー//」
雪歩(……)
雪歩(それに比べて、私は……)
ちぃ「ゆきほおねえちゃんもつよいんでしょ?」
雪歩「え…、私?」
ちぃ「うん!おかあさんがいってた!」
雪歩「千早ちゃんが…?」
ちぃ「ゆきほおねえちゃんは『しん』がつよくて、いざってときにたよりになるんだよ」
ちぃ「って!」
雪歩(!)
ちぃ「おかあさんはね?いっつも、ゆきほおねえちゃんみたいに、みんなにやさしくできるひとになりなさい、っていうんだよ!」
ちぃ「ちぃもゆきほおねえちゃんみたいになりたいなぁ…」
雪歩「…」グス
ちぃ「おねえちゃん?」
雪歩「…な、なぁに?ちぃちゃん」ゴシゴシ
ちぃ「…ないてるの?」
雪歩「う、ううん。そんなことないよ?」アセアセ
ちぃ「?」キョトン
雪歩(私、こんな性格だから…、ずーっと自分に自信が持てなくて…)
雪歩(そんな自分が嫌いで…)
雪歩(……でも、こんな私でも誰かの見本になれるんだ…。なんだかすっごく嬉しいなぁ…)
ちぃ「おねえちゃーん…ちぃ、あっついー」グデー
雪歩「そうだね、そろそろ上がって御飯にしようか」ウフフ
雪歩(…えへへ、ありがとう。千早ちゃん……)
・・・・・・・・・
雪歩「はい、ご飯どうぞ」コトッ
ちぃ「ありがとう!」
雪歩「ちょっと待っててね?今、台所でお肉も焼いてるから…」
ジュゥゥゥゥゥゥゥ
雪歩「ああ!一番美味しいタイミングを逃してしまいますぅ!!!」トテテテテテテテ
ちぃ「いっちゃった…」
<コースモスコスモス トービダシテユク♪
ちぃ「?」ガサゴソ
ちぃ「あ、ゆきほおねえちゃんのけいたいだ」
ちぃ「おねえちゃーん!!」
<30ビョウゴニヒックリカエシテ… ブツブツ…
ちぃ「きこえたかな…?」
<アークセストゥザフューチャー♪
ちぃ「うぅ…」アセアセ
ピッ
ちぃ「もしもし?」
??「…ッ!?」
ちぃ「いまね?ゆきほおねえちゃんはおにくやいてるんだよ!」
??「……」
ちぃ「だから、ちぃがかわりにでたの…」
プッ ツーツーツー
ちぃ「あっ、きれちゃった…」
雪歩「ちぃちゃん、お待たせ!」
ちぃ「あ、ゆきほおねえちゃんあのね…」
雪歩「さぁ!ちぃちゃん!お肉の旨味成分は待ってくれないよ!!」ズイ
ちぃ「う、うん…」タジタジ
雪歩「それじゃあ…」
ちぃ・雪歩「いただきまー
ピンポーン
雪歩「!」
ピンポーン ピンポーン
雪歩「今、この瞬間にですかぁ…」シュン
ピピピピピピピピンポーン
ちぃ「いっぱいなってるよー?」
雪歩「うぅ…。今、出ますぅ!」トテテテ
ガラッ
雪歩「はい、どなたで…
ビュォッ
雪歩「!? か…、風?」キョロキョロ
雪歩「……誰も…いない」
雪歩「今日はお父さんもお母さんもお弟子さんも留守のはずだし…?」
トテテテテテ
雪歩「ちぃちゃん、誰もいなか…
ビュゥッ
雪歩「うぅ!また風ですかぁ…!?」
雪歩「って…。あれ…?」
雪歩「…………ちぃちゃん?」
雪歩「ち、ちぃちゃん?かくれんぼしてるの?」
シーン
雪歩「わ、私の負けだよぅ!だから、出てきて一緒にお肉食べよう!?」
シーン
雪歩「え…。も、もしかして…」
雪歩「…誘拐!?」
雪歩「あっ!!!!」ドキッ
・・・・・・・・・・
P「あー、疲れた。思ったよりも時間かかったなぁ…」
P(ま、それでも明日の昼には迎えに行けるだろ。ちぃもお泊りは久しぶりだし、楽しみにしてたからなぁ…)シミジミ
<アオイートリー♪
P「ん、誰だ…?雪歩?」
ピッ
P「もしもし?」
雪歩『ププププロデューサー!!大変ですぅ!!!!!』
P「!? ど、どうしたんだ一体…?」
雪歩『ちちちちちぃちゃんがぁ!!』
P「ちぃがどうしたんだ…?」
雪歩『ちぃちゃんが…!誘拐されましたぁ!!!!!』
P「……」
P「はぁ!?!?!?!?」
雪歩『どどどどどうしましょう…!!警察…?それともお弟子さんたちを呼んで…』
P「ちょ、ちょっと待て!!それは本当なのか!!??」
雪歩『ごめんなさいぃ…!プロデューサー…』ヒッグ
雪歩『私が…!…私が少し目を離した隙にちぃちゃんがいなくなっちゃいましたぁ…』グス
P「お…おいおい、家の中に隠れてるだけじゃ…」
雪歩『家中探しましたぁ!!それでもいないんですぅ!!!』
P「……」
雪歩『お肉も無くなっちゃってぇ…』ヒッグ
P「……落ち着け雪歩!今すぐ俺もそっちに向かうから。雪歩は社長に連絡してくれ!」
雪歩『わ、わかりましたぁ!』
ピッ
P(ちぃ……!)
P(くっ、犯人は何の目的で…!)
P(いや、それよりも無事なのか!?せめて安否だけでも…!!)
P(今の時間は…19時…。仕事が終わってるかは微妙な時間だ…)
P(仕事中のアイドルには任せられない…!!)
P(!)
プルル・・・ プルル・・・
P(くっ…!)
プルル・・・ プルル・・・
P(頼む…!出てくれ!!)
ガチャ
貴音『もし』
P「た、貴音か!?」
貴音『その通りです、あなた様』
P「おおおお落ち着いて聞いてくれ…!」
貴音『なんでしょうか』
P「実は…、ちぃが誘拐された!!」
貴音『なんと!?』
P「今すぐ俺もそっちに向かう!その間、貴音は雪歩と一緒にちぃを探してくれ!!頼む!!」
貴音『それは真ですか?』
P「直接確認は出来ていない…!でも、雪歩のあの慌てよう…。事実に違いないだろう」
貴音『……』
貴音『ちぃが誘拐されたとなれば私も黙ってはいられません』
P「お願いだ!せめて…ちぃが無事かどうかだけでも…!!」
貴音『お任せ下さい、あなた様』
貴音『……私の命に代えても、ちぃを必ず救い出してみせます』
P「ありがとう…!貴音…!!」グス
貴音『…それにしても、面妖な事件ですね』
貴音『雪歩の家にいたはずのちぃが誘拐されてしまうなんて』
P「全くだ……!ちぃ…!!」
貴音『ちぃはここにいるというのに』
P「そうか!ちぃは貴音のところにい…
………は?」
貴音『なにか』
P「いや、なにかじゃなくて」
貴音『はい』
P「いや、はいじゃなくて」
貴音『はぁ』
P「ちぃはそこにいるのか?」
貴音『はい』
P「……」
貴音『……』
P「…出せ」
貴音『はぁ。…ちぃ、父上が呼んでいますよ』
<オトウサン??
ちぃ『…もしもし?』
P「ち、ちぃ…!雪歩の家にいたんじゃなかったのか?」
ちぃ『えっとねぇ、ゆきほおねえちゃんが、げんかんにいったらね?かぜがびゅーって…』
ちぃ『そしたら、おにくがなくなって…』
ちぃ『たかねおねえちゃんがだっこしてくれてたんだよ!』
ちぃ『ふかふかー♪』モフモフ
<チィ…///
P「……」
ちぃ『でも…ちぃ、おにくたべてないからおなかすいたー』グー
<チィ カワッテクダサイ
貴音『…あなた様』
P「……はい?」
貴音『ちぃの空腹を満たすべく、今宵、私の家の晩餐に招待しようと思うのですが』
P「……貴音、雪歩が焼いた肉は美味かったか?」
貴音『それはもう…!あの焼き加減と味付け…!流石は雪歩と言ったところでしょうか。中でも「はらみ」は特に…//』
貴音『あっ』
P「……」
貴音『げふんげふん』
P「もう…好きにしてくれ……。俺は疲れた…」ゲッソリ
貴音『では、そのように』
P「雪歩には電話しておけよ…」
貴音『わかりました、あなた様』
貴音『それでは』
ピッ
P(………)ボーゼン
P(貴音に…預ける……)ボー
P「……げっ!」
ポパピプペ
プルル…プルル…
P「あ、千早?俺だけど」
P「いや、ちょっとな…。実はちぃが誘拐されたんだ」
P「だから、誘拐」
P「……千早?」
P「!? お、落ち着け!とりあえず無事だから!」
P「何でって…、犯人貴音だし」
P「いや、だから貴音」
P「……」
P「ふ、ふざけてなんかないって!」
P「それで…。一つ問題がありまして…」
さすがに誘拐は良くないと思うの
P「前にちぃを貴音に預けたことあっただろ?……実はあの時、引き取る際にとんでもない量のラーメンを請求されてだな……」ガクガク
P「じゃないと、ちぃを返してもらえそうになくて…」ブルブル
P「思い出すだけでもう…。…う…うあぁぁぁぁ!!」ガクガクガクガク
P「で…、相談なんだけど。なんとか…ラーメン代を家計から出してもらえませんかね…?」オソルオソル
P「ポケットマネーではちょっと…」
P「……」
P「ちょ、千早ぁぁぁ!切らないでくれ!!頼むから!」
P「あっ」
P「切れた……」
<アオイートリー♪
P「…っ! ち、千早ぁ!///」ニコニコ
ピッ
貴音『あなた様』
P「」
貴音『ちぃは食べ物による「あれるぎぃ」を患っていますか?』
P「…………いや、特にない…が…」ブルブル
貴音『左様ですか。それは安心しました』
P「…俺は震えが止まらない……」ガクガク
貴音『それは心配ですね。して、何が原因なのですか』
P「貴音、おまえだああああああああああああ!!!!」ガクガクガクガクガク
おわり
オチは予想の範疇ですね。
でもあくまで蛇足だからね。ちかたないね。
以上です。お付き合いありがとうございました。おやすみなさい。
乙
貴音の行為が普通に刑法に触れている件
ちぃかわいい。
乙
この貴音はひどい
乙でしたっ☆
可愛いなあ、もう。
しかし、貴音……
貴音、アカンで・・・
貴音ェ・・・
さすがに許せる範囲を超えてるかと
親としても上司としても怒らないとねえ
ちぃちゃんのかわいさがすべての免罪符になる
このSSまとめへのコメント
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