男「ここで人生を終えようか」少女「やめたほうがいいかと」(242)

―――山中

男「この木でいいか」

男「……つまらない人生だったな。本当に」

男「……」グッ

ガサガサ……

男「……?!」

少女「あ……」

男「……」

少女「あの……そういうことはやめたほうがいいかと」

男「ほっといてくれ」

少女「あとで死体の処理をする人が大変ですし」

男「……」

>>1
はいはい、よかったですね

ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org2618742.jpg

ふむ続けろ

少女「―――はい」

男「はぁ……」

男(こんな山奥まで来たのに……死ねなかった……)

少女「えっと……」

男「ありがとう。今日は死ぬ気になれないから、帰るよ」

少女「宿はあるのですか?」

男「ないよ」

少女「寒空で寝屋がないのは命に関わると思いますが」

男「関係ないだろ」

少女「よろしければ、村に来ませんか?」

男「村?」

少女「はい。この先に私の育った村があります」

男「……」

>>3
kwsk

―――村

「おかえりー」

少女「ただいまです」

「その人誰?」

少女「えっと……拾いました」

「そうなんだー。珍しいね」

男(捨て犬みたいに)

少女「どうぞ、こちらです」

男「こんな山奥に村があるなんて」

少女「色々と時間が止まったところですよ」

男「そうだな。都会に出たりしないのか?」

少女「出る必要がありませんね。ここで全てが賄えますから」

男(自給自足か)

少女「ここが私の家です」

男「……」

少女「…ところで」

男「え?」

少女「←これはいったいどういうことなのですか?」

男「…これ?」

少女「海で突然あらわれた謎の可憐な女の子…それは大抵美少女だと相場が決まっていますよね」

男「は?」

少女「よいっ…しょっと」

美少女「街の真ん中で「ママー」と泣いているだけの、あれも少女なんです」

美少女「もう少し、区別はしっかりしてほしいと思います」

男「…」

少女宅

少女「おばあちゃん、ただいまです!」

婆「おかえり。おや、お客さんかい?」

少女「はい」

男「お邪魔します」

婆「よくもまぁ、こんな辺鄙なところへ来ましたな」

男「ちょっと、まあ……」

婆「色々と事情があるのでしょうな。さあ、あがってください」

男「ありがとうございます」

少女「私、お茶をご用意しますです」

男「あ、おかまいなく」

婆「さて、どうしてこんな場所にきたのですかな?」

男「え?」

婆「ここは見ての通り何もない場所。あんたみたいな都会の人が用事もなくこないでしょう?」

男「実は……俺、自殺、しようとおもって……」

婆「ほう。自決を?」

男「ええ」

婆「理由を聞いてもいいですかな?」

男「よくある話です。―――受験に失敗して、就職もままならなくて……アルバイトで数年間生きてきて……」

男「ふと、将来に絶望して死のうと思っただけです」

婆「最近の都会ではそういう自決が盛んなのですか?」

男「まぁ、多分。俺だけじゃないと思います」

婆「まだお若いのに、もったいない話ですわ」

男「……」

少女「お茶です。どうぞ」

男「ありがとう」

少女「いえ」

婆「して、これからどうするのです?」

男「なにも決めてません」

婆「そうですか」

>>3
ksk

>>10
wwwwwwwwwwwwww

少女「おばあちゃん、この人を家で泊めてあげたいです」

婆「ああ、わかっているよ。お前は優しいからね」

少女「えへへ」

男「えっと……」

婆「若人さん。まぁ、その若さで死に急ぐこともないでしょう。ここで一泊していくというのはどうですかな?」

男「それは……」

少女「お布団もご用意いたしますよ」

男「……」

婆「孫の優しさを無碍にする気ですか?」

男「そんなつもりは……」

少女「だめ……ですか?」

男「……わかりました。一日、お世話になります」

婆「そうですか。よし、押入れにある布団を今すぐ綺麗にしてあげなさい」

少女「はいです!」テテテッ

男「あ、ありがとうございます」

>>4
お前初めてかここは?力抜けよ

>>8
ええいまぎらわしいwwwwwwww

―――縁側

少女「よっ、ほっ」パンパン

男「わざわざ布団の埃を?」

少女「はいです。寝たときにくしゃみや咳が止まらなくなりますよ?」

男「そこまで汚れているようにはみえないけど」

少女「埃がみえるんですか?!」

男「見えないけど」

少女「じゃあ、隠れた埃が鼻や口から入って大変なことになりますよ」

男「そうかなぁ」

少女「埃は透明ですから」

男(透明ではないと思うけど)

少女「ほっ、はっ」パンパン

男「……」

男(長閑なところだな)

男(そこまで寒いわけじゃないし、空気も澄んでる……)

婆「ちょっと」

男「はい?」

婆「ここにいるのも退屈でしょう?村を見てきてはどうですかな?」

男「村をですか?」

婆「小さな村ですから観光はものの十数分程度で終わってしまうでしょうが」

男「……そうですね」

婆「では、孫に案内させますよ」

男「は、はい」

婆「まあ、ゆっくりしていくといいです」

男「わかりました」

男「……」

男「観光か……」

男「何もすることないし、いいか」

―――村

少女「……」

男「……」

男(緑が多いな。各家の庭……かな?とりあえず敷地内に畑もあるみたいだ)

男(山菜とかもすぐに採れるだろうし、地産地消ってやつなんだろうな)

少女「ここが私の友達の家です」

男「ふーん」

少女「ご紹介、しましょうか?」

男「え?」

少女「少し待っててです」

男「あ、ちょっと」

男「……別にいいのに」

少女「おーい!!」

友「どったのぉ?」

男(女の子だ。小学生ぐらいか……?)

続けたまえ

少女「私よりも3歳年下の友達です」

友「おぉ!?なんだぁ!?」

男「は、はじめまして」

友「どっからきたの?外国?」

男「いや、都会だけど」

友「へー、ほー」

男「な、なに?」

友「今の都会ってこんな服きてるんだー」

男「……」

少女「ごめんなさいです。えっと、やっぱり都会の人は珍しくて」

男「まぁ、そうだろうな」

友「ふーん。あ、首の後ろに袋があるけどなにかいれるの?」

男「それはフードっていて、頭にかぶるものだ」

友「すげー!!都会だぁ!!」

男「……」

友「あがってく?」

少女「今は村の案内の途中だから」

友「ちぇー。なぁなぁ」

男「な、なに?」

友「あとででいいから、私のとこにきてよ」

男「ど、どうして?」

友「都会の話ききたいし」

男「えーと……」

少女「是非、お話してあげてください」

男「じゃあ、後で」

友「約束だからね!」

男「あ、ああ」

少女「じゃあ、またね」

友「おう!」

男(元気な子だな……)

みてる

男はパーカーにジーパンの地味なファッションとみた

ホモのくせによぉ何がしゃぶれだァ?てめェがしゃぶれよ!

少女「あの、ご迷惑でしたか?」

男「え?」

少女「その勝手に紹介したこと」

男「そんなことない。他に見るところもなさそうだし」

少女「すいません。何もなくて……」シュン

男「あ、いや、そういうつもりじゃない。ごめん」

少女「いえいえ。都会に比べれば何もないのは確かです。貴方にとってはつまらない場所ですよね?」

男「そんなこと……」

少女「でも、この村にも名所はあるんですよ」

男「名所?」

少女「あそこです」

男「あれは……神社か?」

少女「はい。あそこにも私の友達がいるので、ご紹介しますね」

男(神社が名所か……)

男(隔絶された場所って感じだな……)

―――神社

巫女「……」ザッザッ

少女「こんにちはです!」

巫女「……」ペコッ

男「この子が……?」

少女「はい!友達です!私よりもお姉さんです!」

男「はじめまして」

男(確かに大人びてるけど……高校生ぐらいか……?)

巫女「……?」

少女「あ、あの、この人は……都会からこちらに来て……」

巫女「……」

男「な、なんだ?」

巫女「……あなた、都会の人ですね?」

男「え?」

巫女「神は全てを見透かしていますよ?」

雲の中では無駄骨です手は打ちますどうせ奴らは遠くへは逃げません航海はきわめて順調ですよ
目が目が目が
黒い石だ伝承の通りだ読める読めるぞ

しえんしえん

はよ

男「いや、今、この子が言っただろ」

巫女「ふっ……無心論者はそうやって自分を棚にあげて、神を貶す。なんとも業の深いことでしょうか」

男「……」

少女「お掃除ですか?」

巫女「よくわかりましたね。流石は神に選ばれし少女です」

少女「えへへ」

男「いや、箒もってるし、君」

巫女「貴方、そうやって神秘を頭ごなしに否定してなにが楽しいのですか?」

男「……」

巫女「これだから、世俗に塗れた魂は穢れているというのです」

少女「あの!!あまり失礼なことはいわないでください!」

巫女「……」

男(変な子だな……)

巫女「今、私のこと、可愛いって思いましたね?……変態」

男「思ってないから」

はよ

巫女「まぁ、いいでしょう。神の前で殺生などは行いません」

男「何言ってんだ……」

少女「あ、お参りしていきますか?」

男「いや、俺は……」

少女「願い事、ないんですか?」

男「そうだな……」

巫女「……なくても神の前に来たのです。何か懇願してみては?」

男「でも、そっちのほうが神様に失礼だろ?」

巫女「神は全知全能。たとえ貴方のような汚物の声も耳にいれてはくれるでしょう」

男「叶えてはくれないのか」

少女「じゃ、私だけでもお参りしていきますね」

男「ああ」

少女「よっと!」ガランガラン

少女「……」

男(何を願ってるんだろう。こんな場所で生活してるから、お嫁さんとかかな。都会の仕事なんてしらないだろうし)

少女「お邪魔しましたです!」

巫女「……」ペコッ

男「お邪魔しました」

巫女「……ちょっと」

男「え?」

巫女「神は全てを見透かしています」

男「もういいよ」

巫女「見透かしています。貴方の悪事も偽りの言葉も」

男「はぁ?」

巫女「ですので。私に全てを懺悔しにきてください」

男「どういうこと?」

巫女「懺悔です。私に話したいことがあるのでしょう?」

男「ないけど」

巫女「いいえ、あるはずです。例えば都会のこととか」

男「ないって」

少女「あの……多分、都会のお話を聞きたいんだと思います」

男「……そうなのか?」

巫女「……端的に言えばそうなるかもしれません」

男「わかった。また後で来るよ」

巫女「おぉ。貴方にも後光が見えます」

男「君、色々と無茶苦茶だな」

巫女「神に仕える巫女ですから」

男「……またな」

巫女「……」ペコッ

男「―――変わった子だったな」

少女「でも、私の面倒とかよく見てくれていい人です」

男「ふーん。幼馴染ってやつか」

少女「狭い村なのでみんなが幼馴染みたいなものです」

男「なるほど」

少女「では、次のところにいきましょうか」

―――少女宅

少女「ただいまです!」

男「ただいま戻りました」

婆「おかえり。どうでしたかな?」

男「いいところですね」

婆「それは本心ですかな?」

男「え?」

婆「お茶をいれてくれるかい?」

少女「はーい」

男「それは……どういう?」

婆「都会よりもいいところか、と訊いたのです」

男「少なくとも俺が生まれ育ったところよりは」

婆「そうですか」

男「ここには競争とかないみたいですし」

婆「ははは、確かに。ここは皆が支えあうことで生きながらえてきた土地。他人を蹴落としても一文の得もない」

やはり田舎は良いなぁ

パンツ脱いでんだけどさぁ?

|∧∧
|・ω・`) そ~~・・・
|o④o
|―u'


| ∧∧
|(´・ω・`)
|o   ヾ
|―u' ④ <コトッ




| ミ  ピャッ!
|    ④

男「だから、一様にして表情が和やかですよね」

婆「ふふ。都会の空気を知らん田舎者たちですから」

男「そうですね。都会を知るとあんな顔をしていられないかも」

婆「ええ。都会のほうが住みやすいに決まっていますからね」

男「……」

婆「都会には何でもあります。畑を耕さなくても山に行かなくても、すぐ傍に食べ物はある」

婆「衣服を織らなくてもいい。娯楽に溢れ、仕事は多種にわたり様々な選択肢が皆に与えられる」

男「それはそうですが」

婆「田舎で生まれそのまま死んでいくにはあまりにも惜しい時代になったと思いませんかな?」

男「でも、田舎にも良い所はあります」

婆「ははは。都会から来た者は皆そういいますよ。―――そして時が過ぎれば都会に戻るのです」

男「それって……」

少女「お茶でーす」

婆「すまないね」

男「……」

支援

婆「さてと、ちょっとお昼寝してくるよ」

少女「はい」

婆「ゆっくりしていきなされ、若人」

男「……」

少女「どうかされましたか?」

男「いや」

少女「そうですか」

男「……そうだ、あの子の家に行って来たほうがいいかな?」

少女「そうですね。是非」

男「あと、神社にも寄ったほうがいいか」

少女「無理されなくてもいいですよ?」

男「日が落ちるまでには帰ってくるから」

少女「はい。お夕飯を準備していますから」

男「ありがとう。行ってきます」

少女「いってらっしゃいです」

パンツ脱いだ

―――友宅

友「おー!!きたかぁ!!あがって!!」

男「お邪魔します」

友「なぁなぁ」

男「なんだ?」

友「ふーどだっけ?ちょっと触らせてよ」

男「いいけど?」

友「ふーん、へー……」

男「……」

友「これが都会なんだなぁ……」スリスリ

男「楽しいか?」

友「おう!」

男「……都会に憧れてるのか?」

友「行ってみたいね。なんでもあるんでしょ?」

男「まあ、うん……あるかな」

友「石の家とかがいっぱいあるんでしょ?すげーよなぁ」

男「コンクリートのことか?」

友「それそれ!」

男「そうだな。屋根が見えないぐらい高い建物は多いな」

友「おぉ!やっぱり!いやぁ、そうなんだろうなぁ。うんうん」

男「でも、思ったほどいいところじゃないと思うけどな」

友「なんでぇ?」

男「道にはゴミが落ちていて汚いし、空気も悪い。常に誰かを疑って警戒して生きてるような場所だから」

友「うぇ。そなの?それはやだなー」

男「だろ?」

友「でも、行ってはみたいんだよねー」

男「行くだけならいいと思うけどな。住むような場所じゃないと思う」

友「なぁなぁ。訊きたいんだけど……」

男「なんだよ」

友「都会の人って離れた場所でも他人と会話できるって本当なの?」

ふむ

村人の服装はキタキタおやじなんだろうか…

男「なんだそれ……?」

友「私もそれ聞いたときは驚いたよ」

男「えー……?」

男(そんなテレパシーなんて……)

男「あ……そういうことか」

友「ん?」

男「ふふ……ああ、できる」

友「すげー!!!都会すげー!!!」

男「会話だけじゃなくて文字も伝えられる」

友「なにぃ!?手紙じゃないの?!」

男「いいや。紙なんて使わない」

友「なにそれー!?えー!?」

男「相手のことを念じるだけでいい」

友「おぉぉ!!都会ってやっぱり人間としての構造が既に違うのかよ……!!」

男(なんか面白いな)

友「あー、じゃあ私はやっぱり住めないなぁ」

男「だろ?」

友「でも、見てみたいなぁ」

男「そうか」

友「なぁなぁ!都会に帰るとき、私も一緒に連れて行ってよ!」

男「え?」

友「いいだろぉ?」

男「それは……ない」

友「え?」

男「俺が都会に戻ることはない」

友「そうなの?」

男「悪いな」

友「あ、いいって。私もダメもとで訊いただけだし」

男「そっか」

友「うん。それよりもっと聞かせて!えっと、なんでもすぐに温かくできる箱の話とかさぁ」

温かくなれる棒の準備完了

友「―――ひゃぁ!!すごいなぁ!!そんな魔法の道具が山のようにあるなんて!!」

男「あ、そろそろ行くか」

友「え?どっか行くの?」

男「神社に。あそこの巫女さんとも話をするって約束してたから」

友「姉御か!そっかぁ、なら仕方ないな」

男「姉御って呼ばれてるのか」

友「姉御は良い人だからな。私もお世話になることが多いんだよ」

男「あの子に……?」

友「姉御は色んな知識があるからな!怪我をしたときとかよく治療してくれたよ」

男「へえ」

男(面倒見がいいのか)

友「ほらほら、はやく行ってあげてよ。姉御、待ってるから」

男「分かった。それじゃあ」

友「ばいばーい!!」

男「うん」

―――神社

巫女「……」

男「こんにちは」

巫女「……都会の人。どうも」

男「ずっとここにいたのか?」

巫女「はい。私は巫女ですから」

男「そうか」

巫女「落陽の刻までここにいます」

男「家は?」

巫女「神の社が私の家です」

男「ふーん」

巫女「なにか?」

男「いや、話聞きたいんだろ?」

巫女「懺悔する気になりましたか。どうぞ、私の隣に座り、心いくまで告解しなさい」

男「なんで偉そうなんだよ……」

男「で、何から聞きたい?」

巫女「なんでも構いません」

男「なんでも言われても、何から話せばいいかわからないけど」

巫女「そんなことも自分で考えられないのですか。どうにも都会の人は思考力に欠けているようですね」

男「なんだと?」

巫女「ですが、私は巫女。それも愛でます」

男「……」

巫女「さぁ、愚鈍で蒙昧な話を曝け出してみなさい」

男「もういい。帰るわ」

巫女「……」ギュ

男「離せ」

巫女「ふっ。その程度で根を上げるとは。神は貴方の性根を叩き直せと私に告げました」

男「離せよ」

巫女「いいから座って話をしてください。―――都会には魂を写し出す機械があるとか」

男「……まず言うことあるだろ。全く」

ツンデレちゃん

支援

男「魂を写し出すって……カメラのことか」

巫女「カメラですか」

男「今はデジタルカメラっていうのがあるんだけど」

巫女「ほう」

男「って、言っても分からないよな」

巫女「いいから続けてください」

男「まぁいいか。簡単にいうと風景とかを紙に写して残すことができる機械だな」

巫女「それは代償があるのですか?」

男「代償……。まあ、あるか」

巫女「魂?」

男「いや……インクとか電気か」

巫女「インク?電気?」

男「あ、ここには電気もないのか」

巫女「また新しい俗語が出てきましたね。やはり都会は穢れています」

男(都会を見下してるのか、この子は)

しえん

男「なぁ」

巫女「なんでしょう?」

男「君は都会のことをどう思っているんだ?」

巫女「屑が集まり、己の自尊心ばかりを気にしているところですね」

男「ふーん」

巫女「貴方もそうでしょう?」

男「……そうかもな」

巫女「ふっ。神は全てを見透かしています」

男「じゃあ、都会は嫌いなのか?」

巫女「はい」

男「それが正解かもな」

巫女「貴方も都会は嫌いなのですか?」

男「好きならここまでこない」

巫女「なるほど。貴方とは知人ぐらいにはなれそうですね」

男「常に上からだな、君は」

支援

巫女「そう思うのは貴方が底辺に生きてきた証なのでしょう」

男「……帰るわ」

巫女「……」ギュッ

男「離せ」

巫女「まぁまぁ。では中層としておきましょう」

男「……」

巫女「都会が嫌いになった理由はあるのですか?」

男「他人と競争するのに疲れただけだよ」

巫女「競争ですか」

男「都会は生きているだけで見知らぬ他人と争ってる。知力と財力でな」

巫女「こことは無縁ですね」

男「その通り。劣る奴は優れた奴の言いなりになるしかない世界。この村みたく支えあうことなんてない」

巫女「貴方は負け組なわけですね?」

男「……その通りだけど、正面から言われると腹立つな」

巫女「事実を突きつけられれば誰でも立腹するもの。貴方は特別ではないということですね」

男「……」

巫女「……」ギュッ

男「いや、今の発言は正しい。怒れない」

巫女「そうですか」

男「そう。特別になれなかった。俺にはなんの才能もない」

男「生まれて来た意味がなかった。だから……」

巫女「だから?」

男「……死のうとした」

巫女「そうですか」

男「驚かないのか?」

巫女「私は巫女。神のお告げが聞こえます。神は全てを見透かしています」

巫女「貴方のことも、全て」

男「そっか……」

巫女「さぁ、話を続けましょう。―――温風を生み出す装置の話とか聞きたいですね」

男「ああ、エアコンか。いいぞ」

男「―――そろそろ、帰るわ」

巫女「そうですか。なんなら、泊まっていってもいいですよ?」

男「どこで寝かせてくれるんだ?」

巫女「ここの石畳でも」

男「ふざけんな」

巫女「ジョーク。巫女ジョークです」

男「なんだよ……それ……」

巫女「それでは、ごきげんよう」

男「ああ」

巫女「実に有意義な時間でした。また是非聞かせてください」

男「あ、ああ……」

巫女「……」ペコッ

男(なんだ、意外と素直なんだな、この子……)

巫女「今、私のこと変な子って思いましたね?失敬な」

男「思ってないから」

―――少女宅

男「ただいま」

少女「おかえりなさいです!」

男「良い匂いだな」

少女「夕飯、もうすぐできますから居間でまっていてください」

男「わかった」

男(そういえば朝から何も食べてなかったな……)

婆「おかえりなさい」

男「どうも」

婆「夜になると冷えますからね。温まってください」

男「そうします」

婆「ところで、明日以降のことはどうするつもりで?」

男「え?」

婆「話では一泊だけとのこと。これからどうされるのですかな?」

男「……」

男以外の男はまだ出てないな

婆「やはり自害されるつもりでしょうか?」

男「それは……」

婆「他人の人生に口を挟むことはできればしたくありませんが、死ぬなんてもったいない」

男「……」

婆「死して得るものなどないでしょうに」

男「でも、俺には生きていても得るものはないですから」

婆「そうですか?」

男「才能も知識も、頼れる友人もいない。だから、俺は死のうと思ったんです」

婆「生きていれば得ることもあるかもしれません。現に私もこの歳で貴方との縁を得ました」

男「……」

婆「ははは。長く生きても知らない殿方と出会えた。私にとっては得がたいものですわ」

男「そう思えるのは貴方がこれまで幸せな道を歩いてきたからじゃ……」

婆「人生は十人十色。苦楽の境界など他人にはわかりますまい」

男「そうですけど」

婆「とにかく今日はここで休んでいきなさい。自傷はいつでもできましょう」

婆の自決が自害になってるぞ

昔の人は自決としか言わない

―――自室

少女「この部屋はお使いください」

男「夕食だけじゃなくて部屋まで……ありがとう」

少女「いえ、そんな。おばあちゃんと二人だけの家ですから」

男「そういえば、君の両親は?」

少女「え?」

男「田舎だから広い家に住んでいるっていうのは別に違和感なかったけど、君の親はどこに?」

少女「えっと……昔……いなくなって……」

男「あ……ごめん……」

少女「いえ。気にしないでください。やっぱり不思議に思いますよね」

男「……」

少女「あ、えと、何か困ったことがあればなんでも言ってください!!

男「うん」

少女「ではでは!!」

男(両親がいなくてもあんなに明るく振舞えるなんて。はぁ……俺の駄目さが浮き彫りになるな……)

男「……」

トントン

男「はい?」

少女『湯浴みの準備が整いました』

男「え?いいの?」

少女『一日の疲労は湯によって洗い流されるとおばあちゃんがいつもいってます』

男「じゃあ、入る」

少女『はい、お待ちしていますです』

男「……え?」

男「……」

男「そっか。こういうところのお風呂って薪をくべたりするんだよな」

男「早く入らなきゃ悪いな」

男「急ごう」

男性がいないのは外部から来た人間(男含む)が村の女性と交わって種付けして帰るから存在しない
最初は居心地が良くてもいつかはうんざりして都会に帰るから結局は居着かないんだよ

幼馴染は男じゃなかったっけ?
一人称が私だったけど

―――浴室

男「ここか」

男「木のお風呂とか初めてだな」

男「さてと……」

ガラッ

男「広いなぁ……4人くらいは入れそうだぞ」

男「……」

男(なんか悪いなぁ……。至れりつくせりじゃないか)

男(死のうとした屑なのにな、俺……)

ガラッ

男「え……?」

少女「どうも」

男「わぁあああ!???」

少女「あの……なにか?」

男「な、なんで入ってくるんだよ?!」

女の子だったスマネェ

めっちゃ見てる支援

少女「私も湯浴みを」

男「いや、おかしいだろ!!」

少女「え……」

男「俺が入ってるんだぞ!?」

少女「ええ」

男「ええ、じゃなくて!!」

少女「お背中でも……」

男「いいから!!」

少女「そうですか?」

男「……」

少女「では……」ペタペタ

少女「……」ザバァ

男(どうなってるんだ……)

男(田舎だからか……?)

少女「ふぅ……」

少女「湯船には入らないんです?」

男「えっと……」

少女「気持ちいいです」

男「……」スタスタ

男「お邪魔します……」

少女「はい」

男「……」

少女「そういえば、お二人と話されたんですよね?」

男「う、うん……」

少女「どうでした?」

男「どうって……えっと……」

少女「楽しそうでしたか?」

男「そ、そうだな……うん……」

少女「あの……どうして私に背中を向けているんですか……?」

男「いや……見ちゃ悪いだろ……」

俺は断然少女たん!

巫女もなかなか捨てがたいぞ

少女「何が悪いのでしょうか?」

男「だって……裸なんて……」

少女「裸だから悪いと?」

男「お、おう」

少女「都会ではそのような規則が?」

男「恥ずかしくないのか?」

少女「ここでは普通、裸になりますよね?」

男「なるけど。他人に裸を見せることに抵抗とかないのか?」

少女「いえ」

男(やっぱり環境が違うとこうなるのか……)

男「異性の裸を見るって結構恥ずかしいことなんだけどな」

少女「そうなのですか。ごめんなさい、男の人と湯浴みをしたことがなくて」

男「……」

少女「これからは控えますね」

男「そうして」

こういうのに出てくる男って、ラノベの主人公の反応を忠実に再現してるっていうか、リアリティねぇよなぁ
ラノベみたいなのの延長にあるエンタメだと思えば一つの様式美なんだろうけど

そりゃだってリアルな反応したら話し進みませんもん

―――自室

男「はぁ……疲れた……」

男「羞恥心がないまま育つんだな……」

男「……」

男「そういえば……この村……男の人が……」

トントン

男「はい?」

婆『私です』

男「どうぞ」

ガラッ

婆「おやすみ前に申し訳ないです」

男「なんでしょうか?」

婆「明日、どうされるのかと」

男「その話ですか」

婆「自決される決意は固まってますか?」

>>51
このまま進め光は常に雲の渦の中心をさしているラピュタは嵐の中にいる聞こえないのかこのまま進むんだ必ず入り口はある
雲の中では無駄骨です手は打ちますどうせ奴らは遠くへは逃げません航海はきわめて順調ですよ
素晴らしい最高のショーだとは思わんかね

>>78
じゃ、どういうのがリアルな反応なの?

男「あ……えと……」

婆「揺らいでおいでで?」

男「それは……」

婆「ははは。それもいいのではないでしょうか?」

男「え?」

婆「見ての通り、ここには男がいません」

男「……それって」

婆「この村は女だけしかいないのですよ」

男「どうしてですか?」

婆「この村は大昔、女性に対する扱いに不満を覚えた者たちが作った場所なのです」

男「それは男尊女卑が酷かった時代に?」

婆「そう。男性を一切に排し、女性だけの楽園を作ろうとした。―――まあ、ですが男性もいなければ繁栄はできない」

男「でしょうね」

婆「ですから、活きの良い殿方を攫っては数人の女に種を残していってもらってたわけですな」

男「な……!?」

>>82
ロータスの狼みたいな反応
逆にこれがリアルだと思うのかよ

藍蘭島思い出した

あー、わかった
これはつまりショートショートなんだな
設定とオチを楽しませるものなわけだ
なら反応のリアルさとかいらんね
すまんすまん

>>86
なにこれコピペ?

>>87
ここまでコピペ

婆「男児は山に捨て、女児だけは宝物のように愛でた。それがこの村なのです」

男「……」

婆「ですがそれも昔の話。今は時代が変わった」

男「どういうことですか?」

婆「村の女の殆どは都会の存在を耳にしている。貴方のような部外者によって」

男「俺以外にもここを訪れた人が……」

男(それもそうか。じゃないと携帯電話やカメラの話題すら知らないもんな)

婆「私の娘もそう。都会に憧れ、出て行きました」

男「貴女の娘ってことは……あの子の母親?」

婆「ええ。子を宿したときに帰郷し、あの子をこの村で出産した。そして数年後、娘は子を残し村を捨てた」

男「どうして……?!」

婆「都会を知るとはそういうことです。子を捨ててまでも憧れる場所」

男「おかしいでしょう。娘を置き去りしていいわけがない。普通の神経じゃできない」

婆「娘は去る間際に言いました。『子に縛られたくはない』と」

男「……」

婆のターンか・・・

婆「まあ、昔の話です」

男「他の子も同じような感じですか?」

婆「都会に疲れ、戻ってきた者もいます。ですが大半がまた都会に戻る」

婆「それだけ、都会は魅力的なのでしょうな」

男「子どもをここに残して、ですか?」

婆「連れて行く者もいます。ここに残して行く者もいます。それだけのことですわ」

男「それだけのことって……」

婆「まあ、貴方が気にすることではない。他人の人生。誰も親がいないことを嘆いてはいません」

男「確かに……」

婆「さて、本題ですが。このまま、村に残る気はありますか?」

男「……」

婆「今なら好きな女を―――」

男「俺を種馬にする気ですか」

婆「楔が必要なのですよ。村の者がここから出て行かないようにするには、男という楔が」

男「それは……」

支援

婆「ああ、勿論強要をする気は毛頭ありません。貴方次第です」

男「……」

婆「ですが、そのまま死ぬというのなら財産を残してほしい」

男「財産……?」

婆「ええ。もう女だけの村ではなく、男児も女児も受け入れる」

婆「この村を残すために」

男「……」

婆「どうですかな?」

男「考えます」

婆「つまり、もう自決はしないと?」

男「……わかりません」

婆「まあ、いいです。その気になればどんな相手でも貴方は抱くことができる」

婆「……私でもいいですけどね」ポッ

男「……ごめんなさい」

婆「ははは。それは残念」

ババァ可愛いよババァ

―――深夜

男「……」

男「寝れない……」

男(誰でも抱ける……)

男(夢のような話だな、おい……)

男「……」


少女『私を抱くのですか……?』

少女『どうぞ……貴方の思うがままに……』


男「……?!」

男「何を……俺は……!!」

男「でも……」

男「うー……」

男「どうしたらいいんだ……」

ババアもありなのか

翌朝

男「おはよう」

少女「おはようです!」

男「うっ……」

少女「なにか?」

男「なんでも……」

男(意識するな……どうしても)

少女「朝食の用意はできてますよ」

男「うん」

少女「では、いただきますしましょう」

男「あれ、おばあちゃんは?」

少女「もう畑のほうへ行きました」

男「朝が早いんだな」

少女「ええ」

男(俺が一番遅く起きたのか……)

ちょっとこの村行って来る

―――縁側

男「……」

少女「ふー、お洗濯、終わり!!」

男「……」モゾモゾ

男(服を借りたのはいいけど……和服って落ち着かないな……)

少女「どうかしましたか?」

男「え?ああ、こういう服を着るのは初めてで」

少女「でも、よく似合ってますよ?」

男「この服は誰のなの?」

少女「私のおじいちゃんが着ていたものらしいです」

男「てことは、おばあちゃんの……旦那か」

少女「もう亡くなりましたけど」

男「そんなの着せんなよ……」

少女「嫌ですか?」

男「いやというか……気分はよくない」

男「なるほどそうか、ならお前は自分が正しいことをしているから許されるのか」
婆「リコやああああああ」

少女「今日はなにをしましょうか?」

男「そうだなぁ……」

友「おっはよー!!!!」

少女「あ、おはようです!」

男「お、なんだ?」

友「よっ!トカイ!」

男「なんだそれ?」

友「アンタのことだ」

男「トカイって……」

少女「どうしたの?」

友「いやぁ、トカイともっと話がしたくてさぁ。邪魔だった?」

少女「ううん。全然」

友「んじゃ、おじゃましまーす!」

男「トカイはやめろ」

友「なんでぇ?かっこいいじゃん、トカイ!いいよな、トカイ!」

休憩

トカイがトナカイに見えた…
もうクリスマスか…

全員とやりゃええやん
とくに小学生

しえん

支援

巫女さんがカレンにしか見えない。

巫女さんに罵られながら「あなた、ロックスターみたい」って言われたい

女装山脈で再生されるのはなぜだろう

支援

少女「お茶、淹れてきます」

男「ああ」

友「トカイー」

男「やめろって」

友「聞いた話なんだけど、なんでも一瞬で知りたいことがわかる箱もあるんだろ?」

男「なんだそれ……」

友「姉御から聞いた事があるんだ」

男「パソコンのことか?」

友「確かそんな名前だった気がする!それってどんな箱なんだよ?」

男「説明するのは難しいな」

友「ええー、いじわるすんなよぉー!」

男「意地悪じゃないけど」

友「おしえろー!!」ユサユサ

男「うぜ……」

少女「お茶です。お待たせしました」

男「そんなの知ってどうするんだ?」

友「ほら、いつ都会に出てもいいように予備知識っているでしょ?」

男「まぁ、そうかな」

友「だから、なんでも知っておきたいんだ」

男「……」

少女「私もそのぱそこんについては興味がありますね。どのような箱なのでしょうか?」

男「えーとだなぁ……」

友「うんうん」

男「パソコンっていうのは、その演算機器で……」

友「えんざん?」

少女「どういう意味でしょうか?」

男「あー……えー……」

友「バカにしてんのかぁー!」ユサユサ

男「違うけど……説明するのが難しいんだってば」

少女「えんざん……お塩の山ですか……??」

男「とにかく、大抵のことはなんでもしてくれる機械だ」

友「ほんと?!食べ物もくれるの!?」

男「ああ、できるな」

友「都会すげー!!なんでもアリじゃん!!」

少女「服もくれるのですか?」

男「できるな」

少女「一台、欲しいですね」

友「私もぱそこんほしー!!トカイ、くれ!」

男「ここにあっても意味ないな。あれは都会にあるからなんでもできるんだ」

少女「残念です」シュン

友「そうかー」シュン

男「そんなに落ち込まなくても……」

友「じゃあさ、都会での遊びってなんだ?」

男「遊び?」

友「なんかいっぱいあるんだろ?私たちに都会での遊びを教えてよ!」

>>33


>>68

男「うーん……遊びか……」

男(テレビゲームとか言ったら絶対に深くつっこんでくるな……)

男「鬼ごっことかか」

友「な、なんだそれ……!!」

少女「鬼ごっこ……?」

男「一人が鬼になって、みんなを追いかける遊びだけど……知らないのか?」

友「鬼ごっここえー!!!」

少女「鬼になるって……一体、どんな儀式が……!!」

男「いや、本当に鬼になるわけじゃない」

少女「どういうことですか?」

男「ただの役だ。鬼の役になったやつは逃げる人を追いかけて、こうして触れる」ポンッ

友「んで?」

男「触れられたらその人が鬼にかわって、逃げる人を追いかける。それを繰り返すんだ」

友「なんだそれ、楽しいの?」

男「どうだろう……。やってみるか?」

ぬるぽ

いなかもんが鬼ごっこしらないとかねーわ

しえ
友かわゆい

鬼ごっこやるほど人がいないんだろ

―――神社

巫女「……鬼ごっこ?」

友「やろーぜ」

巫女「……」

少女「いやです?」

巫女「いえ」

男「そうか」

巫女「ですが、それは追いかけっこのことでしょう?」

男「え?」

友「鬼ごっこは追いかけっことは違うよ。だって鬼の役になるんだから」

巫女「名前が違うだけでは?」

男「まぁ、そうだな。そういう遊びは普通あるよな」

巫女「まぁ、都会では鬼ごっこと称しているのでしたらそれでいいでしょう。呼称に地域差があるのはよくあることです」

男「……」

男(まるで外のことを知ってるみたいな言い方だな……)

巫女「では、鬼の役は誰が?」

少女「えっと……」

友「トカイでいいじゃん!」

男「俺か?」

巫女「ふっ。腑抜けた面の鬼など全く怖くないですけどね」

男「怒るぞ」

少女「まぁまぁ」

友「よーし!!にげろー!!」

少女「あ、まって!!」

男「……」

巫女「……きゃー、さらわれるー」

男「待って」

巫女「はい?」

男「君、もしかして都会にいったことあるのか?」

巫女「……いいえ。では、逃げますので追いかけてくださいね、鬼さん」

見てるぞ

男「……」

男(あの子だけはやっぱり雰囲気が違うな……)

男(大人びて見えるのはもしかして外を知ってるからか……?)

男「まぁいいか」

男「さてと……追いかけるか」

男「といっても、土地勘のない俺に追いつけるのか……?」

男「……」

男「よし。とりあえず逃げたほうへ行ってみるか」

男「向こうだな」ダダッ

友「こっちだ、こっち!」

少女「まって……はぁ……はぁ……」

友「普通の追いかけっこと違って、掴まったら鬼にされるからね。気合入れないと!!」

少女「うん、そうだね」

友「でも、いいなぁ。今はトカイが一緒にすんでるんでしょ?」

少女「うん」

友「私も一緒にすみたいなー。トカイの話聞き放題じゃん」

少女「でも、あの人も色々と向こうであったみたいだから、なんでも聞くのはどうかと思うよ?」

友「そうなの?」

少女「だって……あの人は山の中で―――」

巫女「見つけた」

友「きゃぁ!?」

巫女「二人とも私を置いていくとはいい度胸ですね」

友「姉御かぁ……脅かさないでよ」

少女「では、3人で協力して逃げましょう!」

男「どこだ……くそ……」キョロキョロ

巫女「おにさんこちらー、てのなるほうへー」

男「?!」

友「姉御?!なんでそんなことするの!?」

巫女「このままではこちらが圧倒的有利ですから」

友「それもそうか」

少女「そうやって鬼を呼ぶんですか?」

巫女「そう」

男(やっぱりあの子……この村の出身じゃないな……)

男(詳しい話を聞いてみたい気もするけど)

巫女「あ。今、あの巫女さんと結婚したいなぁって思いましたね?」

少女「え!?いつのまに?!」

男「思ってないから」

巫女「神は全ても見透かしています」

男「決めた。絶対に君を捕まえる」

男「まて!!」ダダッ

友「にげろー!!!」

少女「はぃぃ!!」

男「はぁ……はぁ……!!」

巫女「まるで盛りの犬ですね。そんなに鼻息荒くして女児を追いかけて」

男「おまえは……!!」

友「きゃははは―――」

ガッ!

友「ぁ―――!」

ズサァァ!

少女「あ?!」

友「……」

巫女「大丈夫!?」

男「躓いたのか?!」

友「……ぃぁぃ……」ウルウル

居合い……!

巫女「見せて!」

友「いたぃ……」ポロポロ

巫女「膝と腕を擦りむいているわね」

友「あねごぉ……いたいぃ……」

巫女「そうね。痛いね。血も出てるし」

友「ぅぅ……」ポロポロ

少女「大丈夫?」

男「えっと……」

巫女「とりあえず、水で傷口を洗いましょう。トカイさん、手伝ってください」

男「あ、ああ」

巫女「大丈夫よ。すぐに治るから」

友「うぅ……ぐすっ……」ポロポロ

少女「あわわ……痛そうです……」オロオロ

男「えっと、どうすればいい?」

巫女「この子をおんぶしてください。神社まで戻りましょう」

―――神社

巫女「トカイさん、そこに水がありますから」

男「分かった」

友「うぅ……」

少女「痛そうです……」

男「よし、水をかけるぞ?」

友「―――つめたいぃ!!」

男「我慢してくれ」

少女「はぁ……こういうとき何もできない自分が悔しいですね……」

男「……」

巫女「お待たせしました」

男「え?それ……救急箱?」

巫女「さて、傷口を見せてください」

友「ん……」

巫女「この程度なら絆創膏で十分ですね。貼っておきましょう。確か……」ゴソゴソ

支援!支援!

んん?

友「ありがとう、姉御」

巫女「いえいえ。神の御心のままに」

男「なあ」

巫女「はい?」

男「その救急箱は?」

巫女「神の供物です」

男「おかしいだろ」

巫女「何がでしょうか?」

男「いや……だって……」

少女「あの、いつも怪我をしたときはこの箱を使ってくれるんです」

男「……」

友「風邪をひいたときもだな!」

少女「それが……変なのですか?」

男「君たちの家にも同じのがあるのか?」

少女「いえ。これはこの神社に祀られたものとかなんとか……」

男「……」

巫女「何かおかしなところでも?」

男「いや。いい」

巫女「深く考えなくてもいいでしょう。貴方の想像通りです」

男「そうか」

少女「えっと……これからどうしましょうか?」

男「怪我人も出ちゃったし、とりあえず戻ろうか」

少女「ですね」

友「トカイー!おぶってー!!」

男「はいはい」

友「へへ……」

少女「いいなぁ……」

男「わざと怪我とかはしないでくれ」

少女「な、なんで……考えていることがわかったんですか……!?」

男「なんとなく」

―――友宅

男「大丈夫か?」

友「ありがと、トカイ!優しいな!」

男「そんなこと。俺が怪我させたようなものだし」

友「好きだ!」

男「え?!」

友「私、トカイのこと好きだ!また、会いにいってもいいかな?」

男「あ、ああ……いつでも」

友「ありがとう!!またね!!」

少女「うん」

男「……」

少女「あはは、告白されてしまいましたね」

男「あれは、そういう好きじゃないだろ」

少女「そういう好きって……どういう好きですか?」

男「なんだろう……。野菜が好きとか、そういうの」

なんとなくだけど、最近犬娘のSS書いた人?

―――少女宅

少女「おばあちゃん!ただいまです!!」

婆「おかえり」

男「……ただいま、戻りました」

婆「おお。じいさんが生き返ったみたいですわ」

男「え……」

婆「抱いてもよくてよ?」

男「ごめんなさい」

婆「ははは。やはり孫のほうが好みですか」

男「そういうことじゃあ……!!」

婆「では孫の友人のほう?」

男「あの子は小さすぎるでしょう……」

婆「では、神社の巫女様か?」

男「……訊きたいんですけど、あの神社に神主っているんですか?」

婆「あの巫女様しかいませんが?」

>>135
お前も犬娘のSS見てたのかwwwwww

男「じゃあ……」

婆「あの巫女様はこの村で外との繋がりを持っているのですよ」

男「繋がり?」

婆「この時代、こうした村は淘汰されていく。それを防ぐためにもそうした役割を持つ者もいりますので」

男「村長みたいな存在ですか」

婆「まあ、そう思ってもらっても構いません。無論、あの子だけが外と繋がっているわけではないですが」

男「限られた人だけが?」

婆「ええ。まあ、私もその一人なのですけどね」

男「じゃあ、部外者って……」

婆「いえいえ。繋がりを持つ者はこの村で外界に関することを漏らしてはいけない決まりがあります」

男「どうして?」

婆「ある朝、村民の殆どがいなくなっているなど避けたいですからな」

男「……」

男(え……それ、なんかおかしくないか……だって……)

婆「余計な知識はこの村にはいりません。ただでさえどこからか外の情報が流れ込んでいるというのに」

うたわれかよ

巫女
外との繋がり
アンニュイキャラ

もうそういう展開しか想像できないんだが

男「でも、俺結構話してますけど……いいんですか?」

婆「貴方の口を縛る規則はないですからな」

男「ふーん」

男(飽く迄も外との繋がりをもつ女だけってことか)

婆「なにか?」

男「いえ。なにも」

婆「でも、まあ、あまり過激なことは教えないでほしいですね」

男「過激って?」

婆「ほら……まぁ……夜のこととか?」

男「……」

婆「ノーマルでいいですからね」

男「別に俺、変態じゃないですけど」

婆「ははは。それはよかったです」

男「……」

男(でも……外の情報を入れないようにするなら……俺のことを自由にさせるか……?)

>>137
あれはなかなか良かった

―――神社

巫女「……あら?」

男「……」

巫女「なんでしょう?」

男「訊きたいことがあるんだけど」

巫女「なんなりと」

男「君たちは村を捨てたいのか?」

巫女「……君たち、とは?」

男「徐々に外の情報を流して、興味を持たせて村民を逃がそうとしているのかなって」

巫女「ふっ。いきなり何の話でしょうか」

男「現に都会に興味を持っている子はいるし……」

巫女「妄想もそこまで来ると哀れですね。我々は常に村を守るために動いています」

男「……」

巫女「村から人を排そうなど微塵も考えていません」

男「本当か?」

巫女「ええ」

男「……」

巫女「それにもしそうだとして、貴方に不利益などないはずですが」

男「そうだけど」

巫女「まあ、この村に住もうと考えているのなら、気になることなのでしょうね」

男「それは……」

巫女「お婆様に言われたのではありませんか?」

男「なにを?」

巫女「ここに残り、種を残せと」

男「……言われた」

巫女「それが全てです。村を守る為に私たちは生きている。―――あ、私を抱きますか?外では勘弁ですが」

男「な……!?」

巫女「ジョークです。さてと、そろそろ落陽の刻。帰路についたほうがいいでしょう」

男「あ、ああ……。じゃあ、またな」

巫女「さようなら」

N

U

―――夜 自室

男「……」

男(村を守るためか……)

男(でも……本当に……?)

男(なんか釈然としないなぁ……)

男「って、俺が気にすることでもないか」

男「……」

男(種を残して……この村で住むなら……)

男「あーもう!!」

男「寝るか」

男「俺には関係ないよな……うん」

男「……関係……」

男「もしかして……」

男「訊いてみよう、おばあちゃんに」

ふむ

婆「夜這いですかな?」

男「違います」

婆「では、どうして?」

男「俺がこのまま村を去ったら……この村はどうなるのか気になって」

婆「……簡単です。村を捨てるまで」

男「?!」

婆「貴方が来ていなければそうする予定でした。この村は既に終焉を迎えるばかりだった」

男「じゃあ……」

婆「一ヶ月ほど前に決めたのです。外界の情報を少しずつ拡散させて、いつでも村を出てもいいように皆に知識をつけさせようと」

婆「勝手に出て行くのもよし。連れ出してもよし。とにかく混乱しない程度に外のことを広めようと思いました」

男「そんなとき、俺が……」

婆「ええ。勿論、今までにも部外者が訪れたは本当です。ただ、貴方ほど自由にさせたことなどはなかった」

婆「それでも好奇心旺盛な者が部外者に心酔し、村を捨てていくことが幾度となくありましたが」

男「もしかして貴女の娘さんもその一人?」

婆「ええ、そうです」

婆「部外者は皆、ここに留まることを恐れた。ただ立ち寄っただけの村に永住などできるはずもない、と」

男「でも、女だけは連れ出した……」

婆「はい」

男「……」

婆「ですが。貴方は違う。ここに残ってくれる可能性もある」

男「それは……」

婆「最後の望みなのです。腐ってもここは故郷。失くしたくはないのです」

男「……」

婆「どうか……」

男「そんなこと……言われても……」

婆「自決するぐらいなら、この村の救世主になってほしい。そう思います」

男「……」

婆「駄目ですか……?」

男「ただの自殺志願者が救世主って……」

婆「村を繁栄させろとはいいません、ただ生き残る希望が欲しいのですよ」

―――縁側

男「……」

少女「冷えますよ?」

男「え?」

少女「どうぞ。毛布です」

男「ありがとう」

少女「ご迷惑でなければ、ご一緒してもいいですか?」

男「うん」

少女「どうかされましたか?」

男「これからどうしようかなって……」

少女「これからですか……」

男「うん」

少女「今のお考えは?」

男「―――ここで人生を終えようか、なんて考えてもいるけど」

少女「……やめたほうがいいかと」

ここでタイトルか

スレタイ来たか

男「え……?」

少女「村のために犠牲になることはありません」

男「君……」

少女「おばあちゃんがどういう想いで貴方を引き止めているかは想像がつきます」

男「知ってるのか?」

少女「なんとなくは」

男「そうか」

少女「貴方の人生です。流されないでください」

男「なんでそこまで言ってくれるんだ?」

少女「え……なんででしょうか……ね?でも、言われるがままここに留まっても貴方はまた山に向かうかもしれない」

男「な……」

少女「貴方が唐突に消えてしまうのが怖い」

少女「だから、きちんと自分の意思で決めて欲しい。そう思うんです」

男「ありがとう。出会って間もないのにそこまで想ってくれて」

少女「いえ、ただ正直な気持ちですから」

アホか。てかアホだろ。
絶対に俺はスクリプトには負けない
お前割れ厨じゃね?

男「……」

少女「私のお母さんは村を捨てました」

男「え……?」

少女「お父さんが好きだったから」

男「でも、君も捨てた」

少女「違います。お母さんはこの村で育って欲しいって考えたんですよ、きっと」

男「どうしてそう思うの?」

少女「都会の良いところも悪いところも知ったからではないでしょうか?」

男「でも、娘を置いていくなんて……おかしいだろ」

少女「私には分かりません」

男「おかしい。普通じゃない」

少女「物心がついたときから居ない人のことを怒るまで恨めないですから」

男「……君も相当変わってるな」

少女「えへへ、それほどでも」

男「褒めてないからな」

少女「では、もう寝ますね」

男「……都会に行ってみたいって君は思ってるのか?」

少女「……興味はあります。でも、この村が私は好きですから」

男「そうか」

少女「はいっ」

男「おばあちゃんは悲しむかもな……」

少女「あ、でも、みんなが出て行くってなるなら流石に都会に行きますね。一人で村に残りたくないですし」

男「あはは、それもそうか」

少女「それでは失礼します」

男「うん」

男「……」

男「このまま残るか……」

男「それとも……」

男「冷えたな……部屋に戻るか」

支援

翌日

友「トカイー!!!」

男「お、怪我は?」

友「もう平気だよ!!」

男「そっか」

少女「おはようです」

友「おっはよ!」

少女「今日もお話をしにきたの?」

友「うん。トカイー、なんかはなせー」ユサユサ

男「はいはい……纏わりつくなよ」

友「へへー」

少女「じゃあ、私は飲み物でも」

男「ありがとう」

友「なぁなぁ、走る家の話してくれ」

男「また難しいな。車のことだろうけど……」

―――数十分後

友「すぅ……すぅ……」

男「……」

少女「寝ちゃいましたね」

男「なんだよ。退屈だったのかな?」

少女「ふふ。きっとあまり寝れなかったんじゃないですか?」

男「どうして?」

少女「貴方に会うのが楽しみで」

男「子供かよ……。子どもだったな」

少女「あはは」

男「……」

少女「お茶のおかわりはどうされますか?」

男「もらう」

少女「はい」

男(このままでいいのか……俺……)

―――神社

男「よっ」

巫女「どうにも暇そうですね。仕事はなにを?」

男「ニートだ」

巫女「にーと……?」

男「あれ。知らないか?」

巫女「それはどういう意味ですか?」

男「ま、いいじゃん」

巫女「よくはないですね。神は全てを見透かしていなければなりません」

男「なんだそりゃ」

巫女「まあ、貴方のように働きもしない人を指すのでしょうけど」

男「知ってるじゃねえか、殴るぞ」

巫女「自分で言ったくせに」

男「ふん……」

巫女「で、今日はどうしたのですか?」

支援!

頑張れ

男「このままここに居てもいいかなって」

巫女「私に判断を委ねるのですか?滑稽にもほどがあります」

男「相談だよ、相談」

巫女「ふっ。では、私の意見程度では意志が固まることもないと。では時間の無駄ですので帰ってください」

男「どうすりゃいいんだよ……」

巫女「ジョークです。巫女ジョーク」

男「……こっちは割りと真剣なんだけどな」

巫女「申し訳ありません。どうしても貴方の顔をみていると苛めたくなるのです」

男「なぁ、俺がここを去って、村がなくなるとしたら君はどうする気なんだ?」

巫女「私はこの村に残ります」

男「は?」

巫女「私は都会が嫌いなので」

男「一人でも?」

巫女「はい」

男「それも巫女ジョークか?」

巫女「本気です」

男「……」

巫女「一人でもまあ、住めないことはないでしょうから」

男「おいおい」

巫女「私はこの村で生まれた」

男「……」

巫女「村にもこの神社にも愛着はあります。新天地での生活も楽しいでしょうが、私は離れたいとは思いません」

男「都会を知ってるからか」

巫女「私はあの世界で器用に生きてはいけない、そう思います」

男「俺と一緒だな」

巫女「虫唾が走りますね」

男「なんだとぉ?!」

巫女「ふっ。だから、安心してください」

男「え……?」

巫女「数年後、ふと思い出して戻ってきても私だけはここにいますから」

しえ

―――少女宅

男「ただいま」

少女「おかえりです!!」

男「……」

少女「なんですか?」

男「おばあさんは?」

少女「部屋にいると思いますよ」

男「ありがとう」

少女「……?」

男「……」

少女「あの」

男「ん?」

少女「なにかあったんですか?」

男「ううん。なにもない」

少女「そうですか」

婆「なんですかな?」

男「決めました」

婆「答えは?」

男「俺はここに残ります」

婆「おぉ……」

男「でも、村を守るつもりは一切ありません」

婆「な……」

男「出て行く人は出て行けばいいと思う。あなた達は都会の情報を流し続けてください。俺もそうします」

婆「なにを……」

男「都会に憧れを持っている人もいれば、この土地に骨を埋める覚悟の人もいる」

男「だから……俺はここの住人の楔になろうとは思いません」

婆「しかし……それでは村は……」

男「終わりに向かっているなら向かわせましょう。俺がそれを見届けます」

婆「おぉ……なんと……」

男「俺は屑です。ここを救うなんてことはできません。すいませんでした」

婆の逆夜這い来るか…

―――夜 縁側

少女「村とともに貴方も死ぬと?」

男「そうすることにした。ここで俺の人生を止める」

少女「そうですか」

男「この村の繁栄とかに協力はできそうにない。ごめん」

少女「いえ。新しい村民を私は嬉しく思います」

男「でさ……これからなんだけど」

少女「はい?」

男「農作業とか教えてくれるか?」

少女「そうですね。ここに住むならそれぐらいはやっていただかないと」

男「ありがとう」

少女「いえいえ」

男「これから早起きしないとなぁ」

少女「私がしっかり起こして差し上げますよ」

男「それは……なんか嬉しいな」

支援ぬ

しえんた

―――翌日

婆「はぁ……村の娘全員を孕ませるだけの気概はなかったのですな」

男「あるわけないでしょ。何言ってるんですか」

婆「ほら、そこも少し深く掘って」

男「くっ……」

婆「そうなると一つ問題がありますね」

男「なんですか?」

婆「誰を嫁にするのか……」

男「……」

婆「まさか……」ポッ

男「ないない」

婆「そうですか」

男「それはまたゆっくりと考えます。ここにきてまだ数日。俺のことを好きだって言ってくれたのは小さな女の子だけですから」

婆「あの子、初潮がまだみたいなので、まあ、ほどほどに」

男「はぁ?!」

はぁ!?

友「トカイー!!」

男「ぶっ?!」

友「どしたの?」

男「な、なんでも……」

婆「ははは……」

友「んー?顔、赤いぞ?」

男「うるさいなぁ」

少女「あのー!休憩にしませんかー!?」

男「うん!」

友「なぁなぁ、トカイ!!今日はさぁ、あの話を聞きたいんだけど」

男「なんだ?」

友「学校だ!」

男「学校な。わかった」

友「うん!」

今落ちてた?

友「そっかぁ。やっぱり、都会はいいなぁ!」

男「行ってみたいか?」

友「ううん!トカイがこっちにいるからいいや!」

男「な……」

友「すきだぞー」ギュゥ

男「……」

少女「ふふ……どうします?」

男「なにが?」

婆「こんな年端もいかぬ娘を……都会では流行しているのですかな?」

男「してないですよ!!」

友「私ぐらいの子でもあれだろ?都会だと大人の人と色々するんだろ?」

男「なにいってんだ?」

少女「色々って?」

友「姉御がいうには裸になって―――」

男「あいつ何吹聴してんだよ……」

巫女が藍蘭島のマチになってしまう

―――神社

巫女「……」ザッサッ

男「よう。変態」

巫女「貴方に言われると無性に死にたくなりますね」

少女「こんにちはです!」

巫女「どうも。神に選ばれし姫君よ」

男「……俺、ここに残ることにした」

巫女「……」

男「これからよろしくな」

巫女「なるほど。貴方とはまぁ、友人としてのお付き合いはしてもいいかもしれませんね」

男「なんで上からなんだよ」

巫女「ふふ……よろしくね」

男「お、おう」

少女「さてと、お参りしなくちゃ」

男「俺もしようかな」

巫女「あら。無神論者が願掛けとは、恥ずかしくないのですか?」

男「あのなぁ……!」

巫女「ふっ。でも、願い事ができたのはいいことですね」

男「まぁな」

少女「……」ガランガラン

少女「……よしっ」

男「訊いてもいい?」

少女「え?」

男「俺と初めてきたときも何がお願い事してただろ?どんな願いを?」

少女「あ、貴方が死にませんようにって……」

男「え……」

少女「えへへ」

男「そう……ありがとう」

少女「いえ。でも、もう大丈夫ですよね」

巫女「流石は神子。その慈悲深さは底知れず」

ほほほほほほほ

男「俺もお参りしていく」

少女「はい」

男「……」ガランガラン

男「……よし」

巫女「あ、今、私とエッチなことをしたいと思いましたね?」

男「よくわかったな」

巫女「え?!」

少女「!?」

男「外は嫌なんだろ?」

巫女「あ、あの……嘘……ですよね?」

男「いいや。マジだけど?」

巫女「ちょ……あの……私そんなつもりは……」

男「……冗談だ」

巫女「が……?!」

少女「はぁ……びっくりした……」

読んでないけど前、何度も何度も自殺してる男の霊がいてそれをやめさせる話しあったな

今から読む

このままほのぼのしてほしい

戦前とかは都会を知らない村とかあったんだろうなぁ

巫女「神の前で何たる陵辱ですか!!帰れ!!」

男「はいはい。ほら、帰ろうか」

少女「は、はい」

巫女「二度とくるなー!!」

男「わかったよ」

巫女「あ、いや、来てもいいですけどね……」

男「どっちだ?」

少女「ふふ……」

男「あー、午後からは山に行かなきゃならないのか」

少女「おばあちゃんについていくのは大変だと思いますけど、がんばってくださいね」

男「ああ。ここまで来たら弱音は吐かない」

少女「……」

男「新しい生きかたも見つけたしな」

少女「そうですか」

―――数日後

少女「今日もおつかれさまでした」

男「うん」

少女「すぐにごはんの支度しますからね」

男「いつもありがとう」

少女「いえいえ。それより農作業は慣れましたか?」

男「多少は」

少女「よかったですね」

男「……」

少女「いそげっいそげっ」パタパタ

男(ここで生きよう)

少女「きゃぁ!」ズデンッ

男「大丈夫か!?」

少女「す、すみません。足が滑って……」

男「怪我はないみたいだな。よかった」

しえ

―――夜 縁側

男「……」

少女「最近、よくここに居ますね」

男「うん」

少女「好きなんですか?」

男「好きだな」

少女「よっと」

男「今日、一人村を出たみたいだな」

少女「以前、都会に出た人から呼ばれていたみたいですね」

男「きっとこのまま少なくなっていくんだろうな」

少女「ええ」

男「怖い?」

少女「村が死んでいくようで、少しだけ」

男「だろうな」

少女「でも、私はここにいます。何があっても」

支援

長くて読む気が失せた

取り敢えず樹海に自分の体というゴミ捨てに来る奴は富士吉田消防署の前で死ぬまで土下座しろ

男「そうか」

少女「はい」

男「……寒くないか?」

少女「いいえ。貴方がいるから」

男「……」

少女「……」

男「明日も早いし寝ないとな」

少女「そうですね」

男「今日は冷えるな」

少女「はい。寒くて寝れないかもしれません」

男「そうだな」

少女「温かくして寝ましょうね?」

男「うん」

少女「……」

男「寝るか……」

なにこれもどかしい

エロあるかどうかだけ教えて

―――翌日

少女「朝ですよ」

男「あ……あぁ……」

少女「さ、今日も一日がんばりましょうね」

男「おう……」

少女「どうされました?」

男「いや。別に……」

少女「そうですか」

男「……おはよう」

少女「おはようです」

男「よし。がんばるか」

少女「おー」

婆「これ、はやく。二人して何をしているのですかな?」

男「今行きますよ」

少女「おばあちゃんもおはようです」

最初の美少女うんぬんのやつが一番おもしろかったと思ったら本人じゃねえのかよ

8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/02/10(金) 09:05:43.99 ID:Z7L+jSmb0
少女「…ところで」

男「え?」

少女「←これはいったいどういうことなのですか?」

男「…これ?」

少女「海で突然あらわれた謎の可憐な女の子…それは大抵美少女だと相場が決まっていますよね」

男「は?」

少女「よいっ…しょっと」

美少女「街の真ん中で「ママー」と泣いているだけの、あれも少女なんです」

美少女「もう少し、区別はしっかりしてほしいと思います」

男「…」

巫女エンド期待

―――昼

男「あー!!つかれた!!」

少女「お疲れ様です」

男「ありがとう」

少女「……はい。お茶です」

男「うん」

友「トカイー!!」

巫女「どうも、こんにちは」

少女「二人とも!」

男「どうしたんだ?」

巫女「いえ。なんとなく気の迷いで」

友「好きなやつの顔は何回みても飽きないからねー」

男「ありがと」ナデナデ

巫女「ん……?なにか嬉しいことでもありましたか?」

少女「え?いいえ、特には」

>>200
マジだ今気づいた

支援

しえん

巫女「顔つきが違うというか……」

少女「そ、そうですか?」

巫女「ふむ……」

友「なぁなぁ。そういえばまた一人、村でるってさぁ」

男「そうか」

巫女「嫌じゃないんですか?」

男「別に。俺はもう決めてるからな。願掛けもした」

巫女「何を……?」

男「ここで人生を終えるって」

少女「……それは素晴らしいことだと思います」

友「私もここにいるぞー!!」

巫女「ふっ。まあ、そういうことなら友人以上のお付き合いをしてもいいですけど?」

男「そういうことならできればずっといてほしいけどな」

少女「言われずとも、最後まで一緒ですよ」

男「ありがとう。ここで人生を終えられて幸せだよ」
                                   完。

いい加減にしろよ

えっ

これはこれでいいけどな
もうちょっと続くかと思ったぜ…

お前はまだやれる

いやいやいや、
不完全燃焼だろ

うん?

ここでDQのレイプ軍団を投入だ!

なん…だと…?

なにこの投げっぱなしジャーマン
山無し落ち無し意味無しじゃん

ほのぼのとしていて良かった

起承転結でいうところの承の部分だろまだ

所々に入る少女の意味深な「……」はなんだったんだ

まあ二人はHしたな

ID:Z7L+jSmb0に書いてほしい

女装山脈の体験版まんまじゃん

>>196>>199の間を克明に

巫女はどう考えても都会で肉便器だったね

>>45
グルグル!

えー
終わり?

今北産業

巫女ルート楽しみにしてたのに…


物足りない感はあるけど下手にエロとかあるよりは綺麗に終わる方が好きだぜ

誰か続き書いて

追いついた

あれ?

       _...-= ´  ̄  ̄ ` =- ._

     ./´             \
   /         ヽ:..   :.  ::::.ヽ
  //    ::/  :...    ヾヽ  \:::. ::::',
  //    .:/i   :::::', ',、 :.';:::` -.._::\__,ュ,ィ-;;、
 ,'/ .|  :.::;' .{:. ::. :::::::}ヽ  ::::'i\_____j゙,-ノヘ{ー;;ヽ
.,':;j  .| : .::::{ ';::: ::..:::::_}';:}ヽ:. ::::', .} :|::ヾォ___j∧ .ヾ゙}
.{;'.{  .|:: ::j/´ ';:::';::::::::} ̄`ヾー| .} :|::::::::::/ ::ヽ: }
.{i {  .{::::::|i;|   ヽ;';::::::| ';}  ';';:::} | .|::::::::::{:. .::j.|:|
.|| |  {::{::| |_,,,__ ヾハ;:j -iェェォi| jノ.|ヘ:::::|::. .::j |j

.{i | :i :';::';:{゙{r:::i}`     {t::;シ  ,'.|:| .}.::::{:: :::j ノ   
.{| {.::| .:ヾ'| ヾ‐゙.  ,    `´  ,'_j//:::::j|::::|ノ  
.{| .{::{ .:::::゙|i ゙゙゙゙      ゙゙゙゙  /;ノ:::::::::j/ハ:::|   
.ij {::| .::::::|:\.   ``   ,ィ´::::::::|:i::::::j/ ';;}   >>1乙…それはつまり……
  {::| .::::::|::|ヽ;` - _, - ´ .|<;/|:/|ハ;/|/          はわっ、はわわっ

  .{:|i:. ::::::|ハ  i/{i    /゙\  ノ
   |j {::::::::|} // ヾ  _/   j `i、
    .{::::::::|j/ ̄\∠i゙/ ̄\j  || ` ヽ 、
   /  ';::::} }    j__|    /  .||    ゙i
  ,'   ヾ:| | _..- ´|| \  j', _..ノ     }
  {   _.>i´   ノ{   \| ヾ、      .}
  .{   {´  ヽ、,/ j}   / /       j
  {  /i   .{ヾ゙  /i__,,//  ヽ:.   .::::j
  | /:::. .|   .',  /  /{ ̄ ̄ヽ, }   .::::/
  {::::::......',   }/  /.:::::{ヾ==< j :}   .:::/

これは確かに起承転結の承だわ

…え?

少女とやったのは間違いないから次は巫女とやるんだろうな

乙!でも続き期待

女しかいない村…行けば俺でもモテるようになるのかしら

普通に面白かったわ

>>238
俺らが行くとババアしかいないオチ

>>240
それでババアに監禁されたりして

俺「お願いですからぁ~!!もうころぢで~!!!」

なんて目に遭うのがオチか

後のアマゾネスである

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