女騎士「……だいぶ痛むか」(65)
男「……またケガをして帰ってきたね」
女騎士「しょうがないだろう、私の仕事なんだ」
男「ほら、傷口を見せて」
女騎士「……」スルスル
男「脇腹に3つの切り傷。綺麗に切られたね。幸い、臓器には至っていないようだよ」
女騎士「不覚だったよ、低級な魔物と油断していた」
男「やられた魔物は毒は持ってないみたいだね。消毒したら何針か縫うよ」
女騎士「あぁ、頼む」
男「君は、女性だし身体を大切にしないといけないんだから」
女騎士「ふふ、もうそれは出来ないと思うがな」
男「……麻酔、打つよ」
――――
――
男「ん、終わりだよ」
女騎士「いつもすまないな」
男「僕の仕事だからね。それに、君には生きていてもらいたいんだ」
女騎士「ふふ、こんな時に口説くのか?」
男「そんなんじゃないよ」
女騎士「ふふ、そうかな」
男「それじゃあ、1ヶ月は安静にしていてもらうよ。最低一週間はベッドの上」
女騎士「訛ってしまうな」
男「今度は抜け出せないように内鍵がない部屋に案内するからね」
女騎士「厳しいな、まったく……」
男「君を思ってのこと。わかってくれると嬉しいな」
女騎士「あぁ……わかっているつもりだ」
男「それじゃあ、病室に行こうか」
女騎士「……」
男「何かあったら、このベルを鳴らしてね。看護婦が来るから」
男「飲み物が欲しかったりしたら遠慮なく言ってね」
女騎士「気を使わせてしまったな」
男「ふふ、今更でしょ」
女騎士「……そう言ってくれると助かる」
男「それじゃあ、安静にしてるんだよ」
女騎士「あぁ、男」
男「……?」
女騎士「ありがとう」
男「……どういたしまして」ニコ
男「……」
男「……生きていてもらいたいんだ、か」
男「……」
男「……」
男「バカだな、僕は……」
女騎士「……」
女騎士「……生きていてもらいたいんだ、か」
女騎士「ふふ、やぶ医者め」
女騎士「……」
女騎士「まだ、だいぶ痛むじゃないか……ばか者が……」
『ねえ、血がでてるよ』
『うん?』
『ほら、そこ』
『……もんだいない、わたしはりっぱな「きし」になるんだからな!』
『だ、だめだよ。おんなのこはけがしちゃいけないって、おとうさんも……』
『へっちゃらだ。わたしはつよくなるんだからな!』
『つよくても、いたいよ……まってて、バンソウコウもらってくるから!』
『いいって……あ、いっちゃった……』
翌日
男「どう?体の調子は」
女騎士「ん、だいぶ痛みは引いたな」
男「……ふーん」グイ
女騎士「いづ!?」
男「はい、嘘だね」
女騎士「か、患者には優しくしないか……」
男「医者には嘘をつかないこと。君のウソはわかりやすいんだから」
女騎士「解っているなら刺激をするな、ばか者」
男「君には痛みを持って分からせたほうがいいこともあるからね」
女騎士「とんだサド医者だな、まったく」
男「……」
女騎士「……男?」
男「さて、包帯を変えようか。上着、脱いでね」
女騎士「そ、そうだな……」スルスル
女騎士「……」
男「傷口を覆ってるガーゼを剥がす時、痛むかもしれないけど我慢してね」
女騎士「わかっている」
男「……」スルスル
女騎士「……」
男「それじゃ、剥がすよ」ペリ
女騎士「ッつ……」
女騎士「ゥ……」
男「……傷口はまだ完治には遠いね」
男「それじゃ、新しい包帯に変えるから」
女騎士「あ、あぁ……」
――――――
――――
――
男「はい、おしまい」
女騎士「……ふぅ」
男「痛くなかった?」
女騎士「……痛かった」
男「だろうね」
女騎士「この傷薬、染みるぞ」
男「それほど効いてるってこと、我慢してね」
女騎士「むぅ……」
男「……それじゃ、また何かあったら呼んでね」
女騎士「あぁ、すまなかったな」
女騎士「……」
女騎士「……女性の半裸なんだぞ」
女騎士「……」
女騎士「淡々と作業できてしまうのか」
女騎士「……」
女騎士「はぁ……」
女騎士「何を言っているんだ私は……」
男「……」
男「……傷、僕の知らない所でやっぱり増えてたな」
男「……」
男「少しでもケガしたら来るって話なのに」
男「綺麗な、肌をしてるってのにさ」
男「……」
男「はぁ……」
男「何を言っているんだろうな、僕は……」
『はっはっは……』
『今日も素振り?』
『あぁ、日々の鍛錬なくして、一流の騎士にはなれないからな!』
『……』
『どうかしたか?』
『ううん、羨ましいなって』
『……なにがだ?』
『僕には、そんな力ないから』
『何を言うか、お前には私の持っていない力がある』
『え……?』
『それは私から言うことではない、自分で気づくんだな』
『……』
『……それって、思いつかないから適当に言っただけじゃないよね?』
『……さ、さて、どうかな』
『ぶー、酷いんだね』
翌日
男「……」カリカリ
コンコン
男「……どうぞ?」
貴族「失礼するよ、男クン」
男「これは、貴族様……」
貴族「その呼び方はやめてくれないかな、君と私の仲だろう?」
男「ふふ、身分というしがらみはどうしてもありまして」
貴族「真面目な君らしいことだね」
男「して、どうされました?」
貴族「なに、女騎士さんの調子をだね……」
男「傷口は少し深いですが、致命傷ではありませんでした。すぐ回復しますよ」
貴族「それはよかった」
男「ふふ、愛されてますね。彼女は」
貴族「……まぁ、ね」
男「……それを聞きにここへ?」
貴族「……」
男「ご案内しましょう。彼女も貴族様に会いたがっているでしょうから」
貴族「……たすかるよ」
ガチャ
女騎士「今日は随分と遅かったな、おと……」
男「お客様だよ」
貴族「や、久しぶり」
女騎士「お久しぶりです、貴族様」
貴族「参ったな、女騎士までそう呼ぶのか」
女騎士「身分はきっちりとわきまえてこそ、意味を成すのですよ」
貴族「……よく似てるよ、ホント」ボソ
男「貴族様……?」
貴族「ん、なんでもないよ」
男「それでは、お話がすみましたらまたお呼びください」
貴族「うん、すまないね」
貴族「……」
女騎士「では、お話とは……?」
貴族「……はぁ」
貴族「私もこんな事、言いたくないんだけどね……」
女騎士「……はい」
『僕、医者になることにしたよ』
『そうか、確かにお前にピッタリの役職かもしれないな!』
『いっぱい勉強して、ケガをした女騎士さんを助ける仕事をするよ』
『ふふ、それは嬉しいな。もう専属の医者ができてしまったよ』
『私はな、男……』
『うん?』
『しばらく、遠征の修行に行くことになったんだ』
『……女騎士さん』
『この修業の成果で、私は騎士になれるかどうかが決まるんだ』
『しばらく会えなくなるが、男も頑張るんだぞ』
『うん、いっぱい勉強して、医者の学校に入るように頑張るよ!』
『うむ、約束だぞ。お前は私の専属の医者なんだからな』
男「……」
コンコン
男「はい」
ガチャ
貴族「やあ、待たせたね」
男「ん、大丈夫ですよ。お帰りは?」
貴族「悪いけど、従者が上の命令で全員居なくてね」
男「……送らせてもらいますよ」
貴族「助かるよ、男クン」
コツコツ
貴族「もう夜になると冷え込むな」
男「そうですね」
貴族「……」
男「……」
貴族「なぁ、男クン」
男「はい?」
貴族「……例の件、真剣に考えてくれると嬉しいな」
男「……僕には、不釣り合いですよ」
貴族「彼女の意思は、変わらないようだよ」
男「……」
男「僕に、口出しする権利はありませんから」
貴族「そうかな……」
男「そうですよ」
『……君が男クンだね?』
『はい、そうですけど……』
『……』ジー
『あ、あの……』
『納得がいかないな、どうして君なんだい?』
『な、なにがでしょうか』
『テストの結果さ、君はまた学年1位だったね』
『は、はぁ……』
『私は誰にも負けないつもりでこの学園に入ったが一度も勝っていない』
『そ、そんな事言われても……』
『そこで、だ。敵から学べという言葉もある、どう勉強しているか教えてくれないか』
『勝手に敵にされても……』
『む、そうかい?じゃあ友人になってくれ。私のコトは貴族と呼んでくれ』
『は、はぁ……』
『じゃあ、よろしく頼むよ!男クン!』
男「それじゃ、僕はここで」
貴族「うん、わざわざ済まなかったね」
男「いえ、夜道は危険ですから」
貴族「また会えることを楽しみにしてるよ、男クン」
男「はい、ではまた」
貴族「……」
貴族「……悪いけど、男クン」
貴族「私は友人で終わりたくないよ、ふふ」
翌日
男「はい、包帯の交換おわり」
女騎士「毎日すまないな」
男「言いっこなしだよ」
女騎士「そうか?……そうだな」
男「それじゃ……」
女騎士「男……」ガシ
男「……女騎士さん?」
女騎士「……少し、側にいてくれないか?」
男「……いいですよ」
休憩
乙
貴族さん…ホモォか?
まだ男と決まったわけではない!
まだ男と決まったわけではない!
男「窓、開けるよ」カララ
女騎士「ん」
男「いい風が入るね」
女騎士「……」
男「……」
女騎士「……なぁ、男」
男「うん?」
女騎士「……なんでもない」
男「変なの。なんでも言っていいよ?」
女騎士「名前を呼んでみただけだ」
男「……そう」
女騎士と医者の組み合わせは久々に見るな
期待
ホモやめーーーーや
男「……もう、何年だろうね」
女騎士「何がだ?」
男「君と、僕が知り合ってから」
女騎士「珍しい、男が思い出話か」
男「そういう時もあるよ」
女騎士「……もう、十年以上だものな」
男「うん……」
女騎士「素振りする私の側にずっと居た気がするよ」
男「僕も、君は側にいるとき、ずっと素振りしてた気がするよ」
女騎士「ふふ、じゃあ、私の記憶は正しいのだな」
男「それくらいしか無いんだもん、そうでしょ?」
女騎士「あぁ……だが、それでも私は楽しかった」
男「……」
女騎士「私が修業に行った時、妙な寂しさがあったんだ」
男「そうだったんだ、意外だな」
女騎士「そんなに私は強い女じゃないさ」
男「……そうかな」
男「僕は、君が修行に行った時は勉強に夢中だった」
女騎士「再開した時、男は立派な医者になっていたな」
男「……証明書をもらっていただけさ。僕はミスばっかしてた」
女騎士「それでも、立派だった。少なくとも、私にはそう見えていた」
男「……ありがとう」
『男クンに勝てない理由がわかった気がするよ』
『え?』
『君の尋常じゃないその集中力さ。何処から来るんだい?』
『……』
『君を衝き動かす、何かを知りたいな』
『……約束が、あるんだ』
『約束?』
『僕は、大事な人との約束があるんだ。だから、堕落する暇はないんだ』
『ふぅん……』
『少し、その人が羨ましいかな』
『……貴族さん?』
『なんでもないよ、飲み物をもってこよう。君は続けて』
『……ありがとう』
『久しぶりだな、男』
『お、女騎士さん!?いつ戻って……』
『昨日の夜だ。男に会いたくて聞きまわったんだ』
『話をしたらみんな知っていたぞ、学園で主席だったそうじゃないか』
『や、やめてよ』
『照れるな照れるな、それに私の専属の医者だからな。それくらいじゃないと困る』
『うん、ほら……』
『おお!医者の証明書か!すごいじゃないか!』
『まだ卵だからね。先輩のサポートしかできないけど』
『それでもすごいぞ!私も鼻が高い!』
『女騎士さんは?』
『ふふ、私も負けていないぞ。ホラ!』
『そののエンブレム……』
『私は騎士団に入ることになったんだ』
『本当!女騎士さんもすごいじゃないか!』
『あぁ、お互いに約束は果たせそうだな!』
『うん!』
男「こうやって、約束も果たせたしね」
女騎士「……」
男「女騎士さん?」
女騎士「……男」
男「はい?」
女騎士「背中、貸してくれないか」
男「……どうぞ」
女騎士「……」ギュ
男「……」
『へえ、君が……』
『女騎士だ、男が世話になったようだな』
『なるほど、ね』
『貴族さん?』
『……男クンの、約束の人』
『ん?』
『いや、なんでもないよ。私は貴族、君ともぜひ友人になりたいな』
『あぁ、よろしくな』
『なぁ、男……』
『うん?』
『……なんでもない』
『女騎士さん?』
『学園生活は、楽しかったか?』
『勉強でいっぱいいっぱいだったよ』
『そう、か……』
男「……それじゃあ、安静にね」
女騎士「あぁ、すまなかった」
男「……」
ガチャ
女騎士「……」
女騎士「……」
女騎士「何を期待していたんだ、自分の決めたことじゃないか……」
男「……」
男「……」
男「バカだな、僕は」
男「……」
男「本当に、バカだ……」
男「……なにを今更、終わった事を言おうとしたんだ」
数日後
男「……手紙?」
「はい、男先生宛ですよ」
男「……」ビリ
男「……」
「男先生……?」
男「ごめん、ありがとう」
「……あまり、無理なさらないでくださいね」
男「大丈夫だよ」
子爵「やあ!男、失礼するよ!」
男「お待ちしておりました、子爵殿」
子爵「私の愛しの女性がケガをしたらしいじゃないか!居ても立ってもいられなかったよ!」
男「ケガは幸いにも浅いですから。直ぐ回復しますよ」
子爵「さすがはエリートだね!早速病室に案内してくれたまえ!」
男「……失礼ですが、子爵殿」
子爵「なんだい?」
男「彼女は傷が浅いとはいえ、まだ安静な療養が必要な身です。お気持ちは分かりますが、何卒ご理解をと……」
子爵「ハッハッハ!わかっているよ!」
女騎士「……無様な姿で申し訳ございません」
子爵「何を言っているんだい。生きているだけで僕は嬉しいよ!」
子爵「どれ、まだ今日の包帯の交換が終わっていないようじゃないか」
女騎士「……」
子爵「ぜひ私がやってあげよう!」
女騎士「……」
男「失礼ですが、子爵殿……」
子爵「なんだい?」
男「医者として、それは私の仕事でございます」
子爵「舐めてもらっちゃ困るな、包帯の交換も出来ないとでも?」
男「いえ、彼女の傷のつき方から包帯のまき方が通常より難しいのです。しっかりと巻かなければ彼女の回復の遅延に繋がります」
子爵「……ふーん」
子爵「じゃあ男が私に指示して教えてくれたまえよ」
子爵「そうすれば、問題ないじゃないか」
男「し、しかし……」
女騎士「男」
男「女騎士さん……?」
女騎士「いい、大丈夫だ。私はそんなにもヤワじゃない」
子爵「ハッハ!承諾を得られたから、もう問題ないね!」
男「……」
男「……では、最初に――」
――――――
――――
――
男「……では、私はここで」
子爵「あぁ、悪いがここからは二人っきりにしてくれよ」
女騎士「……すまないな」
男「……」
男「……」
男「……」
ガチャ
貴族「やあ、待ってたよ」
男「貴族様……?」
貴族「君のことだ、しょげかえってると思ってたよ」
男「……」
貴族「一人にしてくれって思うかもしれないけど、そういう時ほど人は誰かと居たいもんなんだよ」
貴族「特に、君ならなおさらね」
男「お気遣いさせて……」
貴族「いいんだ、私が勝手にここに居るだけだからね」
『……婚約者?』
『あぁ……両親がな……』
『家名に恥のないどころか、王家の者から直々にな』
『そ、そんな……』
『……下手に良家なんかしているから、両親は飛んで喜んでいたよ』
『……』
『……』
『……おめでとう』
『……ありがとう』
貴族「……」
男「……」
貴族「もう遅くなったな」
男「……」
貴族「子爵は、今日は帰らないつもりなのかな?」
男「……」
貴族「まぁ院内のルールには従わないとな」
男「……」
貴族「それに、病人に無茶などさせることもないだろうからな」
男「……」
貴族「……」
子爵「――――」
女騎士「ええ、そうですね」
子爵「――」
女騎士「……」
女騎士(……つまらない、な)
女騎士(傷薬はいつもよりも染みる)
女騎士(包帯もすこしきつい)
女騎士(……あとでベルを鳴らしてやろう)
子爵「楽しい時間というものはどうしてこう一瞬でおわるのかな」
男「すみません、病院の決まりでして」
子爵「よいよい、また来るぞ」
男「は、心待ちにしております」
男「……」
貴族「……」
男「……」
貴族「私も、ここいらで失礼するよ」
男「はい……今日はありがとうございました」
貴族「いいさ、私は少しでも男クンのちからになりたいんだ」
男「今日は……」
貴族「女騎士の側に居てやってくれないかな」
男「ですが……」
チリーン
貴族「ホラ、呼んでるよ」
男「……すみません」
貴族「男クンの謝ることじゃないよ。ほら、行ってあげな」
男「はい……それでは」
貴族「……」
2週間後
男「退院おめでとう、女騎士さん」
女騎士「あぁ、世話になったな」
男「激しい運動は避けるように、騎士団に連絡して当分は実戦に参加させないようにするから」
女騎士「……何から何まで、すまないな」
男「……」
女騎士「また、くるよ……」
男「医者としては、来てもらいたくないかな」
女騎士「……」
女騎士「……」
男「それじゃあ、迎えの馬車もきているから」
女騎士「あぁ……」
馬車内
女騎士「……」
ガラガラガラ
女騎士「……男」
子爵「ん、どうかしたかい?」
女騎士「いえ、なにもありませんよ」
子爵「憂いた顔も素敵だけど、何かあったら言ってくれよ」
子爵「なんたって私は君の夫になる男なんだからな」
女騎士「お気遣いありがとうございます」
女騎士(……)
男「……」
男「……一度も、好きの一言すら言えなかったな」
男「次に会う時は、妊婦としてかな」
男「……」ペラ
男「貴族様とお見合い、か……」
男「……」
数年後
貴族「本当によかったのかい?」
男「僕も、彼女も、区切りは必要だったさ。いつまでも、過去の約束のしがらみはあっちゃいけないよ」
貴族「……」
男「ふふ、大丈夫だよ。医者のウデで食っていける自信はあるんだ」
貴族「そうかい」
男「……それに、初恋なんてこんなものだよ。何も言えなかった僕が招いた結果なんだ」
貴族「……」
男「そんな泣きそうな顔しないでよ」
貴族「泣いてないさ、泣くもんか」
男「……僕の周りには、強い女性が多いな」
貴族「嫌いかい?」
男「嫌いなもんか」
男「行こう」
貴族「うん……」
今日、この国の病院が一つ、廃院となった
そこは国の騎士団を支えていた重要な病院だった
廃院となった建物は取り壊され、今では更地となっており、人気はない
――そして、時折その更地の前で女性が一人佇んでいるという
その女性は騎士の鎧をまとい、かつてあった病院の入り口の前に立っているらしい
「……まだ、だいぶ痛むぞ」
おわり
自分にこんな感じの話なんて書けないのがよくわかった
今度はもっと気楽な話書くよ
ばいばい
おつかれ
次も楽しみにしてるよ
冷やかしで読み始めたら最後まで読んじゃったよ
ホモじゃなかった
おつ
おもろかった
最後テキトーかよ
なんで廃院になったの?
乙
結ばれるエンドも見てみたかったりします
このSSまとめへのコメント
うまいじゃん。
いやー 面白い 書いた奴は天才だあ