京太郎「ヒーローとして生きていく」 (198)

・これは京太郎が少しアメコミチックなヒーローとして生きていく物語です

・原作の設定が少し弄られていますので苦手な方はお気をつけ下さい

・たまに安価が出ます

・内容に関する雑談は自由に行って下さい

・色々と知識的に中途半端なところがありますので間違いがありましたら遠慮なくご指摘下さい

・自分の方から皆さんに話しかけることは滅多にないと思いますが、質問や要望等がありましたら気軽に声をかけてください。可能な限り返事をします

・初めてのSSなので至らぬ所が多いやもしれませんが厳しくも温かい目で読んでいただけたら嬉しいです

それでは導入部に入らさせて頂きます

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1382963167

ここは、日本の首都である麻雀県にあるリンシャンシティ
ある者は働き、ある者は学校に行き、ある者は世間を拒絶しながらも生きていく
沢山の人間の溢れんばかりの思いや想いは混ざり合い色を帯ながらこの街を包み込んでいく

『おもい』というものは素晴らしい
時にそれは、どれだけ強大な壁であろうと打ち砕く力となる
……だが、その『おもい』の力が必ずしも良くあるとは限らない
人を傷つける刃にも心を壊す銃弾にもなる

人間というのは不思議なものでその刃や銃弾を自ら喜んで使う者もいれば
どれだけ拒んでも使わざるをえない者もいる

これは貴方達のやり方で力と向き合っていく須賀京太郎の物語
溺れるも律するも逃げるも貴方達次第

さぁ、今日もリンシャンシティの一日が始まる……

方針安価
この書き込みから↓3のコンマ
1 不裁の誓い 01~40
2 大いなる責任 41~80
3 絶対的精神的超人 80~98
4 第四の壁 00 or 99

Cool

;;・

ほい

「はぁ……ハァッ……」
暗い路地を一人の男が息をきらせながら走る
ゴミ箱をなぎ倒し、転びながらも前に進むその姿はまるで何かから逃げるよう
「ウガッ!」
男の足に何かが絡み付き動きが止まる
「なんで……!なんで俺様がこんな目に!!」
目に憎悪の色を滲ませ、口から唾を撒き散らしながら叫ぶ

「その答えを君は知っているだろ?」

「あぁ!?俺が誰を殺そうがテメェにはなんの関係もねぇだろうが!!」

「関係ないなんてことはない。これは、君の力に対する僕の責任だ。だから……」

俺の愛する人が残した言葉

大いなる力には大いなる責任が伴う

俺は多分、この言葉の本当の意味を見つけれていないだろうし
もしかしたら正解などないのかもしれない
だが、自分で見つけた紛い物かもしれない答えを胸に今日も……

「僕は君を捕まえる」



生きていく

ふむふむは間違うことはない…
ふむふむに対して指摘するものさ神を試すことである
神を試してはいけない。神は人々に道徳を説いた
神を試してはいけないが、人を試してもいけない
人が人を試す時…神は人を審判台の上で試すだろう

神は言った己を信じろと、しかし神に向かって劔を振るってはならない
惨めな存在。人は蝋燭の灯火のように儚く脆い存在である
人が神を試し、人が人を試すとき神は人から三つの魂を取り出し
人を人形とし二度目の追放としてサタンの元に送るだろう
ヘテロは悪であり、欲であり、反逆である

スパイディか>>大いなる責任

方針が決まったので今日はここまでにします

ちなみに
不裁の誓いだとバットマン
絶対的精神的超人だとロールシャッハ
第四の壁だとデッドプール
としての道を進むことになりました

乙 クラークケントやスティーブは無しか残念

乙ー
なるほど
バットマンでも良かったなぁ

アベンジャーズとかファンタスティックフォー役が割り振られてが出たりするのかしら

京豚はキモいんだよ 神聖不可侵である百合漫画の咲に手を出すんじゃねえ チンポ脳どもが
百合は神聖なもので 男は汚いの わかる? お前らのしてることは いちゃついてる女の子達に うんこ投げつけて喜んでるようなものなんだ よ

こんな当たり前のことも理解できずに 性欲のためだけに喚き散らすから京豚は馬鹿にされるんだよ

性欲の為に作者や百合信者を傷つけつ良いと思ってんのか?この腐れイカレポンチが
立や百合信者がどんなに迷惑しているか貴様の>>1と京豚どもは
その一bit脳でよく考えろ

>>12
>>13
今回、京太郎はスパイディの座におさまりましたけど
他のキャラが残りのヒーローとして出てくるかもしれませんのでお楽しみに

ヒーローがいるところにヴィランあり
ということで当然ヴィラン達も出てきます
ヒーローと同様に基本こちらも他のキャラが役をやってくれます

もしかしたら、スパイディLOVEのジョーカーさんがみれるかも

京太郎厨は結局京太郎を使って願望を満たしたいだけだからな

やたら攻撃的なのもいるしうざすぎるわ

これからどうなるか

婚期を逃したのでヒーロー計画に参加したらおかしくなったすこやんか……(適当)

聖ペトロは天国への階段の鍵を百合好きに渡した
唯一神の声を伝いえる聖ペトロは言った。百合を信仰するものこそ最後の審判で天国への鍵を渡すと確約した
ヘテロを信仰する豚は地に残る。地に残るものは芥となる

とりあえず期待。
あとできれば酉つけよう。

ジョーカーっていうとバットマンのアレしか浮かばないんだけど、そうだとしたらマーヴェルとDCどっちも出てくるの?

>>22
どちらかだけに絞ると知識的に直ぐにネタ切れしてしまいそうなので両方とも出てきます

「やっぱり須賀君は良い写真を撮るなー」ワハハ

「HAHAHA!そうですよね!!」

ここは新聞社「デイリー・イケーダー」
俺はここでアルバイトとしてカメラマンをやっている
アルバイトといっても勝手に写真を撮りその写真を買い取ってもらうことで出来に応じたお金を貰うという安定しない立ち位置である

「そこは謙遜するところなんだがなー……でも、実際須賀君の写真のお陰でいい記事が書けてるからなー」ワハハ

で、目の前の笑顔が素敵な女性
この人は蒲原智美さん
俺と、同じバイト仲間
蒲原さんは記者をやっていて俺が撮ってきた写真の記事を書くことが多く、社内ではスガハラコンビなんて言われてる
いつも笑顔でいてくれるので、よく癒されているのは俺だけの秘密

「この写真の、なーにが社長は気にくわないんだろうなー」ワハハ

「……やっぱり被写体じゃないですか?」

俺達、スガハラコンビがメインで追っている人物……それは



「スパイダーマンか」

「!?」ワハッ

「久保編集長!?」

「すまん、驚かせてしまったようだな」

この人は、久保貴子さん
この会社の編集長をやっている
厳しくも優しく社員を指導することから影では敬意と親しみを込めて久保コーチと呼ばれている
俺も困ったときはよく相談にのってもらっている。自分でいうのもなんだがよき理解者として身近にいてくれるのは心強い
……でも、何故か社長にだけはやたらと厳しい

「口からさっき食べたカツ丼が飛び出すところでしたよ……」

「……妙にリアルだし私もカツ丼を食べたんだならやめてくれるかー、そこは心臓が飛び出すとか言っとくべきだぞ」ワハハ

「残念だな、私は昨日ハツを食べてきた」

お互い心を許しあってる者同士が集まったことで和やかな空気が流れ出す

「ふむ、須賀も随分と良い写真を撮るようになったな。教えた甲斐がある」

「ありがとうございます」

「本当に良い写真だからなー、ただでさえ難しいのにどうやったらこんな写真が撮れるんだ?」ワハハ

俺達が追ってる人物、それはスパイダーマン
蜘蛛のような動きでひっそりと悪人を退治するという驚きの地味さからジャーナリスト泣かせとまで言われている

「たしかに、それは私も気になっていた」

二人の視線が集まってくる

気になって当たり前だ
ジャーナリスト泣かせをこれほどまでに綺麗に撮れるのは俺だけなんだから

でも、真実というのは思ったほど大したことじゃなかったりする。スパイダーマンを写真に撮るのも随分と単純なトリックだ……



「すみませんけど、秘密です」
笑いながらそう答えると二人は少し残念そうな顔をしたが直ぐに笑ってくれた

「まぁ、最初からそう簡単に教えてもらえるとはおもってないさ」ワハハ

「そうだな、君が楽しみながらしっかりと仕事をやってくるならそれだけで充分だしな」

心を許した二人にだからこそ伝えられないことがある
心を許した二人にだからこそつけない嘘がある
その罪悪感と二人の温かい言葉が胸の中で暴れるのを感じた

あのあと少し話をして、久保コーチはコーヒーを買ってくると言い残し何処かへ行ってしまった

「そういえば久保コーチに、どうして社長があそこまでスパイダーマンを毛嫌いするか聞いとけばよかったな」ワハハ

「そうですね……でも、こればっかりは社長に直接聞いた方がいいんじゃないですか?」



「その通りだし!」
フロアーに大きな声が響き渡る

「池田……社長」
目の前に現れた、偉そうに腕を組みふんぞり返る小さな体を見て思わず溜め息が出てしまった

「華菜様参上だし!」

コイツは池田華菜、一応はこの会社の社長である。詳しいことはまたの機会に話すとしよう
とりあえず、うるさくて俺とスパイダーマンを目の敵にしてる事さえ覚えておけば問題はない

「須賀ァ!さっきの溜め息はなんだし!!社長を前にして失礼だし!!」

「へーへーすいやせんでしたー」
社長にもてる最大限の敬意を込めた謝罪の言葉に社長は嬉しさのあまりか地団駄を踏んでいた

「須賀ァ!お前には一回上下関係というものを……」

「で、社長はなんでスパイダーマンが嫌いなんですか」ワハハ
社長が話終わる前に蒲原さんが強引に話を戻す

「アウェーだし!自分の会社なのにアウェーの洗礼を受けてるし!!」

またもフロアーに社長の大きな声が響き渡った

「まぁいい……カナちゃんがアイツを嫌うのにはマリアナ海溝より訳があるんだし」

珍しく神妙な面持ちになった社長を俺達だけではなくフロアーにいる全員が見守る
そしてゆっくりとハッキリとした声で社長は言った



「なんか気に入らないからだし!!」

辺りからずっこける音が聞こえてくる

「気に入らないからって……それだけですか?」

「それだけとはなんだし!ちなみに須賀ァ!お前もアイツと同じぐらい気に入らないし!!」

思わず思考が止まる
嫌われてる悲しさよりも驚きの方が上だが

「それだけで、ネガティブキャンペーンまですることに驚いて須賀くんが言葉を失ってしまったぞ」ワハハ

「だから、それだけとはなんだし!!」



その後、帰ってきた久保コーチに追いかけられ逃げていく社長を見届け俺は会社を後にした

とりあえず、ここまで
今回は恐ろしく話が進まなかったですけど次回からはもう少しサクサク進むと思います

乙。面白いです


劇中で説明されるだろうけど、スパイディの糸は機械?(原作、アメスパ)それとも自前?(旧映画版)

あと、レオパルドンは出ますか?(真剣)

>>32
その辺りは過去の話でやっていこうと思っています

レオパルドンは物言わぬ動物の愛に泣く男として生きる別世界の京太郎が持ち込んでくる可能性も……

声なき声を聞く男スパイダーマ京!

タータタータタタ♪(ポポポポポポポポポポ)タタッタター♪

スパイダーマン=ピーター・パーカーっていうイメージだからまんま名前がスパイダーマンってのはちょっと出来れば全く別の名前が……いや本元にもいろいろスパイダーマンはいるけどさ

>>36
最初はスガイダーマンにでもしようかと思いましたがこれでは正体を隠す気が無さすぎるかなと……
なので、後々にスパイダーマンとしての京太郎の存在が重要になる話を入れようと思っていました

もし、皆さんの方から何か良い名前候補を出して頂けたらそちらに変更します

>スガイダーマン
なんかこのネーミングだと、どちらかといえばハカイダーとかに聞こえてしまう……

特撮のスパイダーマンかと思った

主敵を間違えてはならない。それは同胞の血だ。
鮮血は赤く、それは革命の色だ
神は常に見ている。過ちを正せ。神は常に教えている。実行せよ。
神は唯一百合だけを愛する。神は言った己の隣人を愛せと…
火を消してはならぬ

期待してるけど始まったばかりで分からん

家に帰りつき誰が返事をするわけでもないが『ただいま』と呟いてみる
当然、返事など帰ってこない
そのことに安堵感と少しの苛立ちを感じながら奥に進む
勉強道具と仕事道具が入った鞄を投げ出してからベッドに勢いよく倒れこむ

今日は疲れた、まさか学校で咲にスーツが見つかりそうになるとは
それに、社長の直感も侮れない。これからはもっと気を引き締めていかないと……

そんなことを考えながら次第に重くなる目蓋に抗えず眠りのなかに落ちていった



目を醒ますと外はすっかりと暗くなり俺の顔を電話機の赤いランプが照らしていた

着信があったらしくメッセージを確認してみるとおばさんからの体調を気づかう言葉が詰まっていた

「悪いことしちゃったな……」

遅くなったけど元気な声を聴かせてあげようと受話器に手をかけた瞬間

ガーガー……ナガノク…………ニテ……ゴウトウガハッセイ……シキュウ…ケイカンハ

どうやら、今日の須賀京太郎はここまでらしい
受話器を乱暴に置き投げ出した鞄を見つけ中身をひっくり返す

広がる須賀京太郎の持ち物の中に明らかに異質なものが混ざっている

赤と青のソレに身を包みマスクを被ると自分の心拍数が徐々に上がっていくのを感じる

トシおばさんに今日の内に連絡できなかったのは心残りだがやらないといけないことが出来てしまった

須賀京太郎……スパイダーマンとして

摩天楼をスイングする
普通の人間なら出来ないことを僕はできる
凄いスピードで流れていく街の光も人々の歓声も今この時は全て僕のものだ

街を見下ろすと凄いスピードで爆走する車を見つけた。あれが今回のターゲットみたいだ。ご丁寧にパトカーとドライブを楽しんでるようだし確定だろう

しばらく追いかけていると車から三人の男が飛び出し警察に向けて銃を発砲する
警察は急な発砲に対応しきれず陣形が崩れ、強盗達はその隙を見逃さず一人がアタッシュケースを抱えて路地裏に走り込んでいった

どうやら、上から一部始終を眺めていた僕の存在には気がつかなかったらしい
これ幸いにと僕は逃げた強盗を追うために路地裏に向かう



おっと、大事なことを忘れていた
未だに警察に向け発砲する残りの強盗に手首から出した糸を飛ばしてから路地裏の闇に溶け込んでいった

池上遼一のスパイダーマン展開はかんべんな

「畜生!畜生!なんで行き止まりなんだ!?」
男は自分の不幸を呪っていた
「楽して大金が手に入るってきいたから乗ってやったのに」
激情の波に男の自業自得という単語は飲み込まれてしまったようだ
「……くそ!くそぉ!絶対に逃げ切ってやる!何人殺してでも逃げ切ってやる!!」
激情の波に翻弄されるボートのように震える腕をどうにかおさえこんで銃に指をかける。心の中で楽しいことを考える、女に酒に薬にと生きることとは全く関係のないような物が男に生きる活力を与える
それが無駄になることなんて知らずに

「せっかくの恋人とのドライブなんだからもっと楽しめばよかったのに」

「!?」
慌てて振り返り銃を構えるがそこには誰もいない
そんな馬鹿な確かに声が聞こえただろ?緊張状態で頭がおかしくなってしまったのかと男は自分に問う

「何処をみてる?こっちだこっち」

まただ、また声が聞こえてきた。違う、これは幻聴だ。俺を妨げるものはなにもない!このまま、金を持って逃げ切って幸せを掴みとるんだ!!
男は幸せを確かなものにするために声が聞こえた上を向く幻聴であってくれと強く願いながら

「やぁ、これから君を捕まえるから好きなだけ驚いてくれ。ハイ、チーズ!」

上から宙吊りになって自分を見つめる存在を見つけ男は悲鳴をあげようとしたが突然飛んできた白い糸のようなものによってそれは叶わなかった

薄れ行く意識のなか男は今になって自分の行為を後悔するとともに視界の隅で何かが光ったことを不思議に思うのだった

「これまた良い写真を撮ってきたなー、捕まえる瞬間で犯人の驚きの表情もいい」ワハハ

「大変でしたよー」

「そうだな、記事の見出しは"お見事!犯人逮捕の蜘蛛男!!"なんてどうだー?」ワハハ

事件の後、会社に写真を持っていくと早くも蒲原さんが記事を書いていた。どうやら強盗の逃走現場にいたらしく急いで記事を書き出したらしい

「それにしても、ますます須賀くんがどうやって写真を撮ってるの気になってきたな」ワハハ

なんてことはない、ただ自分でカメラをセットしてタイマー機能を使い撮影してるだけだ
そりゃあ幾らスパイダーマンが神出鬼没だといっても自分のことなんだから何処で何をしているかはわかる

「早速この記事を社長に見せてくるよ、といってもまた見出しは社長の好きなように変えられてしまうかもしれないがな」ワハハ

俺が返事のかわりに苦笑を返すと蒲原さんはいつもの笑顔を返してくれた

シャチョーシツレイスルゾーワハハ

ナンダシ!コノミダシ!イマスグカエルシ!!

イケダァ!!アンマチョウシノンナァ!!

ニャァァァァァァァ!!!

……さて、家に帰るか

なんとか日付が変わる前に帰ることができた……

須賀京太郎として残された今日は残り5分
やらなければならないことがある
受話器を握り着信履歴から電話をかける

『ただいま、留守にしておりますピーっとなりましたら』

機械的な音声が流れてくる
当たり前だ、こんな時間までおばさんが起きているはずがない
それでも今、伝えておくべきことがある

「おばさん、京太郎です。さっきは電話に出れなくてゴメン……またタイミングをみて電話するよ」

一つ間をおいて



「愛してるよ」

受話器をゆっくりと置き
今度、電話した時にどんなことを話そうかと考えながら俺は幸せな眠りについた



一話終了

今回はここまでです
導入の部分でどうしても堅苦しい雰囲気になってしまったので2話はヴィランとの戦いにしたいと思います
京太郎が初めてヴィランと出会い軽口を叩きあいます

なので、3話にスガイダーマン誕生の話をもってきます

おつー

乙ー

霞「咲の魅力はキャラクターの多さなの」

霞「様々な人が、色々なキャラクターを好きになっているわ」

霞「それを欲望のために汚すような行為は、当然反感を買うことになるのよ」

小蒔「じゃあ、こんなしょうもないSSのために永水女子を使ってファンの感情を汚していいんですか!?」


霞「そう。ちょうど今これを見ている永水女子が好きなお方は、相当な不快感を感じているでしょうね」

霞「それと同じ感情を京太郎スレで感じる方が多くいるということを知って欲しいのよ」

初美「ふんふむ」

乙乙


なぜか「すり替えておいたのさ!」の方を思い浮かべてしまった


amazing!!

京豚は朝から夕までの間に打ち砕かれ、顧みる者もなく、永遠に滅びる。

彼女は恐れた
自分がいつか誰からも見られなくなることを
彼女は恐れた
自分がいつか誰からも認識されなくなることを
彼女は何よりも恐怖した
自分をいつか誰も必要としなくなることを

悲しむ彼女は不幸だった
不幸だけがこの世界と自分を繋いでくれた
なら、いつか完全に消えてしまうまえにこの世界に深く大きく惨たらしい不幸の爪痕を残そう
これが、永遠に世界と私を繋ぎ続けてくれるはずだから

間違った行為だとしても構わない
最も間違っているのはこの世界なのだから

第二話、カメレオンモモ

不思議なことというのはどうも続けておこるようだ
謎が謎を呼び、その謎がまた違う謎を連れてくる。どんどん謎は増えていく、バーベキューパーティーを開くにしてもあまり多すぎる!

こんな不思議な夜にはついつい踊り出したくなってしまうが一人で踊るのは寂しい
それが誰かの手のひらの上なら虚しさまでオマケされる

でも、今夜は幸か不幸か皆が踊っているようだ
虚しさだけですんで良かったのかもしれない
虚しさを噛み締めながら街の人間と僕は躍り続けるのだった

プロローグ終了

チンピラの指を折りながら尋問する京ちゃんが見たかったなー。

アメコミ特有の言い回しと
翻訳の不自然だけど味がある感じを表現するのは難しいですね

わかる

とても分かる

非常によくわかる

「京ちゃん!!」
耳元で可愛らしい声がはじける

「んぉう、どうしたんだよ咲?」

「どうかしたのはそっちの方だよ。学校に来てからずっと眠ってるじゃん……」

「昨日は色々とあってな、よく眠れてないんだ」
咲が心配そうな顔を向けてくる

「また、バイト?犯罪を扱うカメラマンなんて危険なことやめてほしいな……どうせ、聞いてくれないんだろうけど」

「あぁ、好きでやってることだよっぽどの事があってもやめようと思わない。それに俺は無敵の男だ、心配するな」

咲が小馬鹿にしたような笑みを浮かべたので両方のほっぺたをつまみ伸ばしたり縮めたりしてやった



「それで、昨日は何があったの?」
ほっぺたをさすりながら聞いてくる
俺は、自社の新聞を取り出して机の上に広げる

「昨夜、銀行が何者かの手によって襲われた。いや、襲われたって表現はおかしいな……誰も怪我をしてないしなにも壊れていない。ただ、お金だけが消えた」

「随分と優しい泥棒さんだね」

「不自然なほどにな、その中でおかしな事が幾つも起きた」
記事をなぞりながら説明していく
ちなみに、この記事は蒲原さんが書いたものだ

「まず、一つめ。誰もその泥棒の姿をみていない」
銀行には警備員が何人か常駐し見回りもおこなっていたようだが誰も犯人の姿を見ていない

「二つ目、盗まれたお金はキャリーバッグ二つ分の量があり持ち出そうとすれば明らかに目立つ。なのに警備員はおろか近くを歩いていた沢山の一般人ですらその姿を見ていない」
勿論、監視カメラも全滅だ

「三つ目、誰も気づいていないはずの犯行なのに銀行の警報装置が作動した。しかも、机の下にあるスイッチを押すことでだ」

「犯人がわざと鳴らしたってこと?」

「わからん、警官たちを錯乱させるためだとしても最初から見つかっていないんだからメリットがない」

これを全部まとめると犯人は誰にも気づかれずに金を盗み、あえて警報装置を作動させて、その中ですら誰にも見つからずに逃げ切ったというわけだ

「しかも、前から似たような事件が起きているらしくて警察もマスコミも必死になって探し回るから街は大混乱さ」

「へー、そんなことがあったんだ。寝てたから全然気づかなかった」

「それでいいんだよそれで、無駄に危険なことに首を突っ込む必要はねぇんだから」



「でも、もし私が危険な目にあっても必ず京ちゃんが助けに来てくれるんでしょ?」
咲は俺の眼をみつめる
その瞬間、昼休みの喧騒がかき消えまるでこの世界に俺と咲だけが残されたような感覚がした

「……当たり前だろ約束したんだから」

「約束……したからか」
どこか不満そうな顔に変わる
理由はわかっている俺もそこまで鈍感ではない

でも、認められない
咲に俺の責任を負わせるわけにはいかないから

「ごめんな」

どうにか絞り出したその一言はいつの間にか戻った喧騒に飲み込まれしっかりと届いたのかはわからなかった

さて、学校が終わった
このあと、何処に行くべきだろうか↓3
1 図書室
2 バイト先
3 龍門渕

2

3

1

「あれ、図書室に来るなんて珍しいね!」

「あぁ、素敵なおもちの女の子をおってたら迷い混んじまった」

「京ちゃんのばか……」
そんな悪態をつきながらも咲は照れている。どうやら、とんだ勘違いをしているようだ……



可愛いから別にいいか

「そうだそうだ、折角図書室にきたんだし調べものでもやっていくか」

「……調べものって事件のこと?」

「そうだけど?」

「京ちゃん……わかってると思うけど私は本当に心配してるんだよ?」
今にも泣き出しそうな顔をしている
それがあまりにも愛しくなり思わず抱き締めてしまった

「あ……京ちゃん」

「心配すんな……ってのは無理かもしれねぇけどさ、必ず俺は咲のところに帰ってくる。それだけは信じてくれ」

その言葉に答えるように咲も抱き着いてくる

「うん……うん、信じるよ京ちゃんのこと」

幸福な時間が二人を満たしていく
できるなら、この時間の中に囚われてしまいたい

だが、それは許されない。俺自身が絶対に許さない。

この時間を守るためにも、責任をはたすためにも俺はマスクをかぶり続けなければならない。




少女は、彼を愛していた
誰よりも近くにいて誰よりも愛してくれた彼を
その愛がどのような意味なのかはわからない
だが愛してくれたという事実だけで少女は充分だった
彼が愛してくれた以上に愛してあげればもっともっと愛は深くなるはず
優しい彼は愛してあげた以上に愛してくれる
そうして二人は愛に縛られていき必ず結ばれる
いつか来るはずである未来を夢見て少女は微笑む

その瞳の奥に滲んだ狂気に少女を愛し愛された彼も、彼を愛し愛された少女自身も気づくことはなかった



……もし、京ちゃんを傷つける人がいたら私、殺しちゃうかも



愛の歯車は二人を傷つけながら回り続けるのだった

とてつもなく大きなフラグが建ったところで今回は終了です

先ほどの安価がこの作品において一番の重要性を含んでいたと思います
この選択がどのような結末に繋がるか楽しみにしていてください

今日はハロウィンらしいので時間があればハロウィンネタを投下したいです

乙ですー

咲ちゃんになると思って選んだら咲さんだった
でも愛ゆえに歪んでくキャラとかってのも大好きです

池田とスパイダーマンとおかしなハロウィン

今日はハロウィン!一大イベントに子供たちも大人も浮かれきっている!

新聞社「デイリー・イケーダー」も例にもれない
社内をハロウィン風にアレンジをして社長自らお菓子を配っている!

「ほーら、お菓子をやるし。ん?そのコスプレは狼男かな?カナちゃんは猫の方が好きだし!」

バイト先に急に呼び出され駆けつけてみると、まさか社長がお菓子を配るところを撮影しろだなんて!いくら、バイト代が出るからといってもこれほど辛い仕事は中々ない

「須賀ァ!ボッーとしてないでちゃんとカナちゃんの優しい姿を撮るし!ん?それはスパイダーマンのコスプレか!?そんなガキにお菓子はやらん!!さっさと帰るし!!」

「社長、生憎ですが俺のレンズは壊れているみたいです。優しい社長の姿が何処にも見えません。なので、もう帰ってもいいでしょうか?」

「うるさいし、バイト代は出してやるんだからその分はしっかり働くし!」

そうだ、いくらこんなにつまらない仕事でもお金は貰えるんだ。心を殺し、たまたま社長が写り混んだ素敵なハロウィンの風景を撮ればいいんだ!

「なー、イケダー。すこんぶなんていらねーよもっとナウなヤングにバカウケなオカシをくれよー」

「うるせぇし!そんな死語バリバリなガキはふがしでも食ってるし!!」

早くも決意が折れそうだよ……

その時、突然発砲音が響き渡る

「にゃっ!?」

「おらー!おめーらー!トリックオアトリートじゃーーー!さっさと金を寄越さねぇと額に鉛玉ぶちこむぞ!!」

どうやら、強盗のようだ
いつもなら受付でひっかかるんだろうがハロウィンで皆がマスクを被っているのが仇になったらしい
なにも新聞社を襲わなくてもいいだろうに

「はやくしねぇか!ガキ共の頭をぶっとばすぞ!!」

やれやれ、俺は手元に置いていたスーツを入れた紙袋に手を伸ばしトイレに駆け込む

「あ!?なんじゃこりゃぁぁぁあああ!!」

「イケダー、なんとかしてくれよー社長だろーえらいんだろー?」

「シーっ静かにするし……ここは落ち着いて状況を把握するのが最善だし」

「てめぇら何をヒソヒソ話してやがるんだ!?」

「ヤバ!?」
池田と子供が喋っているのが気にくわなかったのか興奮状態の強盗が近づいていく
子供を庇うように立つ池田

「な、なんだし……」

「助かる作戦でも考えてたんだろ!?畜生、舐めやがって!!」

銃を構える強盗、誰もが諦め目をつむる



「おいおい、どうしてそんなに気が立っているんだい?パパからチョコを貰いすぎたのかな?」

天井から声が響く

「……って、テメェはまさか?」

「んげ!」

「すぱいだーまん!?」

「……い、いや僕じゃなくて私はスパイダーガールだ……わよ!!」

ま、まさか紙袋がいつの間にか入れ替わっているなんて……
しかも、スパイダーマンスーツのミニスカバージョンやはり今日はとんでもない厄日のようだ

「スパイダーガールだと!?ふざけてんのか!!」

「断じてふざけてなんかいないわ!さぁ、大人しく降参するんだ」

「うわー、すねげモサモサだー」

「オエェ……気持ち悪いし」

うーむ、助けに来たのにこの空気
いたたまれない

「どっからどうみても男じゃねぇ……ってうわ!」
強盗の視線がミニスカからのびる脚にうつってるさいに糸を飛ばし銃を無力化する

「おいおい?いくら魅力的だからってみとれてちゃ駄目よ?女の子はそういうところに敏感なんだぜ」

間合いを近づけ拳を振りかぶる

「きっとコイツはハロウィンの悪夢だ、起きたら看守のパパに慰めてもらいな!」

KRACK!

「ギャッ!」

強盗は吹っ飛んでいき歓声が上がる
鳴り止まないスパイダーガールコールになんとも言えない表情になってしまう

「すぱいだー!うしろーーー!!」

その声に反応をして後ろを向いたが既に遅かった男の拳銃が額に至近距離で向けられ引き金が引かれ……

「ふん!」

なかった、社長の鋭いパンチが男の顎を的確にとらえて撃ち抜く

「はは……見事ですね」

「こういう時こそ冷静になるし、そうすれば挙動不審な共犯者は直ぐにみつかるし!お前を助けるのは気に食わんが、強盗共に好き勝手やらせるのはもっと気に食わんし!」

だがまぁ……と続き

「今回だけは感謝してやるし!」

社長が伸ばす手をとり立ち上がる

今度こそ鳴り止まないスパイダーガールとイケダコールを聞きながら急いでその場を後にする

「ふん!女装趣味の変態野郎め!次こそは必ず正体を暴いてやるし!!」

その日の夜、なんとか元のスーツも回収しバイト代を貰いに社長室に向かう

「おー、須賀くんかー今はやめといたほうがいいぞー」ワハハ

「なんだし!この記事は!?」

社長の放り投げた新聞を手に取るとミニスカのスパイダーガールと社長が手をとりあっている写真がありその上には
『ついに和解!?スパイダーマンがコスプレして池田社長と共闘!!』

あー、やっぱり写真撮られてたか……そりゃあそうだよな新聞社なんだし

「くそー!スパイダーマン!!お前のせいだし!やっぱりアイツは悪党だし!!」

「助けてもらってその言い草はひどくないか社長ー?」ワハハ

「ふへへ、そんなことより池田社長?何か忘れてはないですか?」

「ん、あぁ……バイト代か、ホラ!」

社長が投げた封筒が飛んでくる
!?とんでもない厚さだ!!!

「こんなにもいいんですか!?社長ありがとうございます!!やっぱり最高なお方ですね!!」

「須賀くんも随分と世渡りが上手だなー」ワハハ

ドキドキしながら封筒を開く
そこには、大量の……



蒲焼き次郎?

「交通費分の蒲焼き次郎だし、感謝するし」

現物支給?しかも、交通費分?

「須賀くんどんまい」ワハハ

あぁ、女装姿を撮られバイト代は蒲焼き次郎……今年はオカシなハロウィンだ

早く帰って寝よう……

池田とスパイダーガールのオカシなハロウィン
終了

小ネタ終わりです

こういうドタバタした感じは楽しみながら書けますね

乙です
オチが実にアメコミっぽい

乙ー

かなり先の方になるかもしれないけど話の辻褄を合わせるために今のうちから安価コンマ

俺は原村和という人間を↓3
親友だと思っている 01~39
憧れの対象として見ている 40~79
同じタイプの人間だと思う 80~98
危険因子だと感じる00 or 99

ほい

ほい

はい

須賀京太郎は原村和から自分と同じニオイすることに気がつきました

彼女も何か秘密を持っているのでしょうか?

和とこういう関係見ないからどうなるかな
期待

質問だけどそういえばここってDCとマーベルごちゃ混ぜ時空で合ってる?

>>93
あってます
原作みたいにスパイディとバットが共闘するやもしれません

夜、高層ビルの上から街を見下ろす

犯人の目的はわからないが早い内に捕まえないと人々がパニックになってしまう
だが、どうしたものか……しらみ潰しに銀行を探しに行くわけにもいかない
警察と協力しようにもまだまだ俺は異端者の部類だ。対等な協力関係を結べるとは限ら……

その時、後頭部に不思議な感覚が走る
まるで電流が走ったかのような……
今のは何だったんだろうか?

思わず頭を押さえると視界の中に一つの銀行がうつりこんだ

このまま悩み続けても埒が明かない
とりあえず、あの銀行を確めにいくか

変だ何かが変だ
体の中で疑念が巻き上がる
外から見ていたら何の問題もないただの銀行だ
なのに、俺の感覚が何かを訴えかけてくる



まてよ……この感覚は以前にも感じたことがあるような?

銀行のドアに手をかけると鍵が開いていることがわかった
こんな時間に銀行が開いているなんてありえない!いつもは嫌ってぐらい早く終わるんだから!!

どうやら、俺は遂に今回の事件の犯人の尻尾を掴んだようだ

この機を逃すわけにはいかない。静かにドアをくぐり中に入っていく

「ふふ、やっとお客さんが来たみたいっすね!」

「どうやら、君がここ最近の事件の犯人のようだね。姿を見せたらどうだ?」

「残念ながら目の前にいるっすよ……もっとも見えないだろうっすけどね!!」

SMACK!

なんてことだ!突然顔に衝撃が走り吹っ飛ばされてしまった!?

周りを見回しても誰もいない

「どこを見てるっすかここっすよ!」

SHOKK!
首に鋭い衝撃、膝をついてしまう

「……どうやら、君はとても恥ずかしがり屋な女の子らしい。格好いい僕の前に立つのが辛いみたいだ」

「ほざけっす……さぁ、私のためのショータイムの始まりっすよ!!」

短いですけど時間がないのでここまで

今度はもっとガッツリ進めたいです

乙ー


変身状態の京ちゃんは実にノリノリだな

「やっと尻尾を掴んだと思ったが、どうやら掴んだのはカメレオンのしっぽだったらしい」

「ふん、悪いっすけど千切ってでも逃げ切ってみせるっすよ!」

姿が見えないというのは厄介だ
拳を振ろうと糸を飛ばそうと感触が一切つかめない

「どうしたっすか?そんなんじゃ逃げられるっすよ!?」

WHUDD!

腹部に鈍い傷みが伝わる
口から空気が逃げていく

「ぐ……悪いがいくら見えない相手だからといって見逃すわけにはいかないんだ」

「本当によく回る舌っすね、コメディアンに転職したらどうっすか!」

FWUDO!

次は右腕に抉るような傷み
それと同時に後頭部にまたも不思議な感覚

「……っ!嫌、悪いけど突っ込まれるのは嫌いでねどちらかというと突っ込みの方が好きなんだ!」

こんなふうにね!
自分の中の謎の感覚を頼りに手を伸ばす

「な!?私の位置がわかったすか!!?」
見えない存在はなんとかこの手から逃れようとしているようだがそれは叶わなかった

確かに僕の手は彼女自身を掴んだのだ!




ムニュ

ん?この感触は……

「な、ななななななな!」

ムニュムニュ
ふむ、声から女性だということはわかってたがまさかこんな素晴らしいオモチがついていたとは……

「いつまで触ってるすか!この変態!!」

「すまん」
ムニュムニュ

「謝るのはいいから早く離すっす!!」

「すまん」
ムニュムニュムニュムニュ

「おいおい!なんだこの状況は!!」
騒ぎを聞き付けて警察がやっつきたようだ。散らかった銀行の中で一人でなにかを揉んでいるスパイダーマン
当然のように警察逹はあわてふためいている

「ムキーッ!いい加減にするっすよ!!」

手を振り払われ右頬に拳が飛んできたんだと思う
俺の体は壁に叩きつけられた

「おい、スパイダーマンが一人で吹っ飛んでいったぞ!」
「もしかしたら、見えない何かがいるのかもしれない!」

「ふん、人が増えてきたからケリはまた今度つけてやるっす!」

そういい残すと気配は消えた
……今回は、負けてしまったみたいだ
俺はあのオモチを倒すことができるのだろうか
そんな一抹の不安を抱えながらも警察に捕まると厄介なので急いでその場を後にした

とりあえず、ここまで
また夜中に投下していきたいと思います

それにしても、楽しそうですねスガイダーマン

乙ー
すまんいいながら揉みしだいて行く男の鑑ですね

乙乙


ももパイをじっくり堪能とか、これはある意味勝ったと言っていいんじゃないだろうか

眠る前、彼と彼女は考える

京太郎side
「はー、今日はいい日だった。何故か俺のまわりには咲にしろ社長にしろ小さいのばっかり集まるからな」

モモside
「く、スパイダーマンめ!よくもモモのお……お…………胸を好き勝手してくれたっすね!」

京太郎side
「また会えないかなー、今度は後ろから揉みたいなー」

モモside
「モモをここまでコケにしたのはアイツが初めてっす!仕方ないけどライバルとして認めてやるっす!きっとアイツもリベンジに燃えてるはずっすよ!!」

京太郎side
「大きさも素晴らしいが弾力も凄かったな……今度はどうにかしてお目にかかりたいものだが」

モモside
「スパイダーマンのあの動き……ふふ、ふふふ。もしかしたらアイツだったらモモのことを見つけられるかもしれないっすね」

京太郎side
「よーし!今日はカメレオンと和のオモチのことを考えながら寝るぞ!いい夢を見れますように!!!」

モモside
「スパイダーマンか……今日はなんだかいい夢が見れそうっす!おやすみなさい!」

彼は二人の女性のオモチに挟まれる夢を
彼女は自分を見つけてくれる好敵手との戦いを夢を見ながら眠った



すれ違いこそはあろうが彼も彼女も幸せな表情をしていたのだった

あの日以来カメレオンの銀行強盗はパタリとやんだ
街も落ち着き、皆が平和を謳歌している

だが、未だに盗まれた金の行方はわかっていない
同じ番号の紙幣が出回っていないことから使われていないことはわかっているらしいがこればかりは謎のままだ

だが、終わったことなのだろう。俺は二度とあのオモチに触れられないのかという後悔をしながらも事件のことを少しずつ忘れていった

そんな、ある日
いつも通り銀行強盗を捕まえ一息ついてると

「へい、スパイディ!背中に、なんかついてるぜ!!」

急に気さくな男性に声をかけられ背中に手を回してみるとそこには紙が貼られていた

「なになに……明日の夜、街外れの林で待っています。貴方のライバル、カメレオンモモより?」

んーむ、これは所謂ラブレターだろうか
カーッ、モテる男は辛いね!
とりあえず捕まえられるチャンスだろうし行ってみるか



「ふふ!モモの果たし状には気づいたっすかね?明日が楽しみっす!!」

翌日、街外れの林の前

「ここか……」

太陽は沈みかかり、林特有の雰囲気もあってか辺りは既にかなり暗さになっていた

「来たっすね、スパイダーマン」

「デートのお誘いをすっぽがすほど僕も野暮じゃないさ」

「相変わらずの軽口っすね。それにしてもあの日以来ライバルの私を無視してコッチの方から動かさせるとは悔しいけど見事な作戦だったっす」

はて、何のことだろうか?

「だから、御褒美をあげるっす」

気配が林の中に入っていく
きっとついて来いという事なのだろう
姿はまだ見えなかったが不思議な感覚を頼りに林を進んでいくのだった

「スパイダーマン……オマエは何か悩みがあるっすか?」

急にそんなことを聞かれる

「悩みなら一杯あるよ、仕事に勉強に恋に……あと、デイリー・イケーダーの記事の僕に対するネガキャンとかね」

「違うっす、もっと根本的なところっすよ」

根本的な悩み?
彼女は何が聞きたくて何が言いたいのだろうか

「私は昔から悩んでることがあるっす。ある意味宿命的な物かもしれないっすね。同じ特別な存在として生きるオマエにも似たような悩みがあるはずっす」

宿命、悩み……
俺はまだおじさんの言葉の意味を悩んでいる
たまたまこの力を与えられたのが俺だっただけであって、このまま自分の事を棒にふっていいのだろうか……いつか力は枯れはてて、それでも責任だけが残るのではないか

もしかしたら、彼女と俺は似たような人間なのかもしれない
歩き始めた場所が違うだけであってゴールは同じなのかもしれない
手を伸ばせば届き助け合いながら進んでいくこともできるのかもしれない

「ついたっすね」

そんな事を考えていると林を抜けて開けた平原に着いた

奥の方に何かが積まれている
目を凝らしてみるとソレは大量の札束だった

「オマエはこのお金が欲しいっすか?」

首を横にふる

「お金は欲しいが、こんなことをしてまでは欲しくない」

「私も同じっす、こんなのは只の紙同然っす。欲しくなんてなかったっす!」

何処からか火がつき札束を薪がわりに激しく燃え盛る

「きっと、もっと欲しいものがあったっす。それは人々の視線……私の存在価値っす」

悲しげな声が耳届く

「だから、銀行強盗をしたのか?」

「そうっすよ……銀行の信用を下げれば皆がお金を預けなくなってとんでもない金融恐慌が起きるはずだったっす。そうすれば大犯罪者として私の名前は永遠に語り継がれるはずだったっす」

彼女は苦しんでいる悩んでいる
俺とまったく一緒なのだ

「見ての通り……ってのもおかしいっすけどこの通り私の姿は誰にも見えないっす。それがとても恐ろしくなるっす。いつかフッと自分が消えてしまいそうな気がして……」

俺は燃え盛るお金を見つめる。きっとコレは彼女の自分を見つけてくれない世間に対する怒りであり、自分の宿命に対する悲しみなのだろう

俺も変わらない似たようなものだ
世間に対する怒りも抱けば自分に対する悲しみも抱く



目を凝らす、この平原にいるであろう彼女を見つけるために↓3


00~79 見つけられなかった
80~99 見つけられた

はいな

ステルスモモの独壇場っす

ガッツポ

大いなる力には大いなる責任が伴う

頭の中でおじさんの言葉が鳴り響く

違う、そんなことは関係ない
俺はスパイダーマンとしてではなく須賀京太郎として彼女を助けたいんだ!



その時、後頭部に強烈な痛みが走る
くそ!こんな時に!!

『君はどうやら、僕と同じく色男らしいね。でも、僕とは違う、君は君の道を進むべきだ』

なんだこの声は……薄れ行く意識の中、幻のおじさんが微笑んでくれたような気がした

とりあえずここまで
続きは日をまたいでからということで

それにしても、皆さん運がいいですね。今のところ最善ルートを突き進んでいます



アメコミならフラッシュ派

乙 俺はアイアンマンが一番好きだわ
映画版マンダリンどうしてああなったし

夢を見た
何処かの国の何処かの田舎で麻雀をうっている夢だ

沢山の友達に囲まれて下手くそながらも楽しくうっている

『ねぇ、京ちゃん。そろそろ戻らなくちゃ』
『そうだじぇ犬!レディーを待たせるとは男失格だじぇ!』
『須賀くん、これから辛いことが沢山あるかもしれませんが決して逃げては駄目ですよ』
『まぁ、アナタならなんだかんだどうにかしてくれそうだけどねー』
『そうじゃ、ワシらはお前を信じとる。胸をはって進め!』

卓を離れて、ベランダから外を眺める
そこには、一人の女の子がいた
とても、寂しげでいまにも折れてしまいそうな

彼女を助けたい

『京ちゃん忘れ物!』
飛んできたものを受けとる
『まったく、京ちゃんはおっちょこちょいなんだから!』
『アンタがそれを言うんかい……』

「ありがとうみんな。俺、行ってくるよ」

皆が優しく微笑む

『ほら、早くそれかぶって!』
『ほーら、お前の名前はなんだー?言ってみるんだじぇー……』

マスクを被り息を大きく吸い込む

「僕は……いや!俺の名前は!!」

「ん、夢か……」

目を醒ますと辺りはすっかり暗くなっていた

「悲しい夢を見たっすか?泣いてたっすよ」

「いや、よく覚えてないけど凄く幸せな夢だった。できればソコに居続けたいぐらいさ……」

ほー、この感触はどうやら膝枕だな
もっとも感触になんか頼らなくたって目の前の絶景でわかってしまうがな!
と、ふざけている場合ではなかった

眼前一杯のオモチは名残惜しいが立ち上がる

「変な空気になっちゃったっすけど今からでもやるっすか?」

「いや、いい……そんなことは必要ない」

俺は今にも泣き出しそうな少女に手を伸ばす
彼女は泣き続けていたのかもしれない、誰にも見えないところで
もしかしたら、初めてあった時も泣いていたのかもしれない宿命を呪いながら……

そっと頬をなでる

「……え、もしかして見えてるっすか?」

「見えてる、見えてるよ……しっかり。初めて君に会えた」

何故だか自然と涙がこぼれ落ちる
コレはきっと彼女の涙だ

開いている手でマスクをとり素顔を晒す

「はじめまして、俺の名前は須賀京太郎です。貴女の名前は?」

「わ、私の名前はモモ……東横桃子っす」

彼女の目からも涙が落ちる

「東横さん、泣いてるんですね」

「ほ、本当に見えてるんっすね。だって嬉しくて嬉しくて……」

どんどん溢れてくる涙
初めて人に見せる涙

俺は東横さんを抱き寄せる

彼女は泣いた今まで人に見せれなかった涙の分まで

満天の星空の下で抱き合う

「東横さん、人間は誰だって苦しみながら生きているんだと思います。現に俺だって苦しんでいます」
もちろん苦しみだけではなく楽しみだってある

「でも、苦しみは誰かと分けあって和らげることができるはずです。それは家族だったり友人だったり恋人だったり……」
今まで支えてきてくれた人達が頭に浮べる

「俺じゃあ頼りないかもしれませんが、東横さんの苦しみを分けてくれませんか?」

「ふふ、天下のヒーロー様を捕まえて頼りないなんて言うほどモモは贅沢者じゃないっすよ……」

「あー、これはスパイダーマンとしてではなく須賀京太郎としてのお願いです」

「それでも……それでも須賀くんはモモの最高のヒーローっす!」

彼女は俺を見上げて泣きながらも笑う

「モモとお友達になってくださいっす!!」

「はい、喜んで!」

どうやら俺は彼女を救うことができたようだ。きっと彼女の進む道にはまだまだ困難が続く。それでも一人で背負う必要はない、そこにはいつも俺がいる。助け合って進んでいける

「それにしても、なんでモモの姿が見えるんすかね?」

「んー、アレだ。昔から俺は胸の大きな女性には目がないからそれのお陰かもなー」

「げー、結局は見えてないし全然ロマンチックじゃないっす!さっきから須賀くんも、何故か泣いてるし!」

「べ、別にいいじゃねぇか!コイツは男泣きでい!」

未来のことはわからない
だけど、俺達二人がいつまでも笑いあっていられることを何かに祈るのだった

彼女を家まで送る

「今日はありがとうっす!」

「ん、気にすんな。俺が助けたかったから助けただけだしな」

「それでもっすよ!!」

東横さんはモジモジしながら俯く

「あと……今度からは須賀くんのことを京くんって呼ぶっす…………だから、モモのことをモモって呼んでくれると嬉しいっす」

なるほどなるほど
……どうしようニヤニヤが止まらない!

「キャー!恥ずかしいっす!もう寝るっす!おやすみなさい京くん!!」

そう言うと凄い勢いで東横さん……いや、モモは家の中に入っていった



……さて、俺も帰るか
今日はいい夢が見れそうだ

胸に残ったオモチの余韻を楽しみがら帰路についた

少女は夢を見た
そこには知らない男がいた

「あんた誰っすか?折角、京くんの夢を見られると思ったのに……」

『す、すまん。どうしても伝えたいことがあってな』

「手短にすませるっすよ!」

『あぁ……どうやら君は俺とは違う道を歩み出せたようだ。その道がどこに繋がるのかはわからないが後悔だけ残らないようにするんだぞ』

「なんか偉そうっすね……」

『少なからず君よりは歳をくっているから少しぐらいは偉いだろう……あと、君にコレを渡しておく』

「なんすかこの錠剤?ヤバイやつっすか?」

『まぁ、確かにヤバイかもしれんが必ず役に立つ。大事にとっておくんだな。』

「ありがとうっす」

『構わんよ、俺は後悔の残る道しか歩めなかった……だから君の可能性を見せてくれ』

「あんた、名前は何て言うっすか?」

『私か?私の名は……カメレオン』

「なら、今日からカメレオンはモモの友達二号っす!決定!!」

『HAHAHA!そうかそうかそいつはいいな!』



『そういえば、なんでお前は須賀ってやつと友達から始めたんだ?あの雰囲気なら告白しちまえばイケた気もするが……』

「カメちゃんはわかってないっすね!乙女はもっと複雑なんすよ!!」

『そ、そうか……まぁ、それもお前の道だ大事にするんだぞ』

「もちろんっす!」

男はその言葉を聞くと煙のように消えていき
少女はは望み通りに大好きな少年の夢をみることができたのだった……

第二話 カメレオンモモ
終了

第二話終了です

"今回は"見事にハッピーエンドでしたね
次回も頑張っていきましょう


“今回は"ってところに不安しかないが

>>125
道を大事にしていればとりあえずは問題ありません

あとはコンマがどうなるか……ですね

自由時間

んー、今日は暇だな何処に行こうかな↓5

1 龍門渕
2 咲の家
3 モモの家
4 バイト先
5 ???(指定してかつコンマがゾロ目だった場合のみに行くことが可能。違った場合はそこまでの選択肢の中で一番多く出た所に)

3

せっかくだからおれは5を選ぶぜ

じゃあ俺も5

そうだ、龍門渕に行こう
そうと決まれば早速着替えなくては!



「いらっしゃいませ、京太郎君。今日はどのような用事で?」

「別に何か用があったわけじゃないんですが息抜きをしたくなりまして……」

「そうですか……では今日も特訓をしていきますか?」

「そうですね、よろしくお願いします!」

龍門渕で執事をやっているハギヨシさん。この人と俺は友人でもあり師弟という関係でもある。たまに龍門渕に来ては執事として必要な事を教えてもらっている

「では、今日は執事にとって必須スキルとなる縄抜けの術を伝授しましょう」

そういうと懐から縄を取り出すハギヨシさん
用意よすぎだろ、執事ってのはみんなこんなことができるんかね

「皆かどうかはわかりませんが一人は心当たりがありますね。もっともその人が私の師匠に当たるのですが」

「なんで、心を読めるんですか!?」

「これも執事の必須スキルですよ」

ニッコリと笑うと次の瞬間には俺の体は簀巻きにされていた



京太郎は縄抜けの術を覚えました

「今日はありがとうございました!」

「いえいえ、私も友人と話せて楽しかったですよ」

あの後、みっちりとハギヨシ流指導術を受けてなんとか縄抜けの術をマスターすることができた

「それにしても、こんなに話し込んで仕事の方はよかったんですか?」

「えぇ、透華お嬢様は所用で空けておりますので……」

はー、やっぱり大企業の社長ともなると忙しいんだな
俺もなかなか忙しい生活をしていると思っていたが上には上がいるようだ

「そういえばコレを」

綺麗な袋を受けとり中を確かめてみるとそこにはスパイダーマンスーツが入っていた

「この前の銀行強盗退治の際に穴が空いてしまっていたようなので新しいのを用意させて頂きました」

「ハギヨシさん……ありがとうございます」

「お気になさらずに、貴方はそれだけのことをしていますし私も救われているのですから」

「はは、俺なんかがハギヨシさんを救えてるんですかね?」

「そう卑屈にならないで下さい。そろそろ透華お嬢様が帰ってくるのでお送りすることは出来ませんが車を手配します」

「すみません、何から何まで……」



ハギヨシさんと別れ用意してくれていた車に乗り込む
本当に俺なんかがハギヨシさんを救えているんだろうか?
まだわからない、それだけの自信がない。だからといって今のままでいいわけがない!いつか本当にハギヨシさんを救えることを夢見て俺は龍門渕を後にした

「ハギヨシ、誰か来ていまして?」

「はい、先程まで須賀京太郎君が来ていました」

「そう……彼は執事になるつもりなのかしら?」

彼の可能性を潰しているようで心苦しいですが彼はきっと執事になることはできない
彼には彼の道があるのですから

「透華お嬢様、ずっと研究室に籠りっぱなしで疲れているのでは?」

「そうね……何かつまめる物を用意してくれるかしら?」

「は!」

お嬢様は知らない彼が同じ道を歩んでいることを、彼もまたお嬢様と同じ道を歩んでいることを知らない
二人はお互いに気づかぬまま孤独の道を歩み続ける



こればかりは、私が口を出すわけにはいきません

でも……いつかは、二人が手を握り助け合いながら道を進んでいけることを私は夢見るのでした

自由時間 夜
流石は龍門渕CAR!予想外に早く家についてまだ時間があるぜ!!

何処に行こうかなー↓5

1 咲の家
2 モモの家
3 バイト先
4 ???(指定してかつコンマがゾロ目だった場合のみに行くことが可能。違った場合はそこまでの選択肢の中で一番多く出た所に)

2

ヴェノムハギヨシとか出てきたら
勝てる気がしない

2

2

2

モモの家に行っといた方がいいのかもしれない
いくら、俺という友達ができたからといって彼女はまだ不安定なままだろう。俺だって可能な限りは手を伸ばすが忙しい身であるから常に出来るという確信はない

よし、念のために新しく貰ったスーツを中に来てモモの家にいくか

「京くん、よく来たっすね!」

彼女の家は小さなアパート
質素ながらも女の子らしい小物類が置いてある
モモはベッドに座り俺は座椅子に座る

「一人暮らしなんだ?」

「そうっすよ、両親もモモのことが見えなくなっちゃったから私が何処にいようと関係ないっす」

淡々と話す彼女、きっと強がりなのだろう。あれだけの涙を流していたのに辛くないわけがない

「モモ……もう強がる必要はないんだ、お前の弱さを俺は見れるんだから」

「っぷ!クサイセリフっすね!」

ベッドの上でゲラゲラと笑うモモに思わずムッとする

「ひーひー、確かに辛いっすよ。でも今は大丈夫っす、だって今は辛いことだけじゃないっすから!」

どうやら、俺が思っている以上に前を向いて生きていこうとしてるらしい
心配は杞憂だったのかもしれない

「きっと、辛いだけだと思ってた今までのことには何か意味があったんだと思うっす。それこそ今を生きていくための意味が……」

「今を生きていくための意味か……」

モモがベッドからおりて俺のそばに寄ってくる

「ねぇ、京くん。聞きたいことがあるっす……」

俺は動けない。完全に場の空気に飲まれてしまっている
胡座をかいている俺の脚の上に座るとモモは耳元でソッと呟く

「……モモはいつでも京くんの側にいていいっすか?」

これはきっととてつもなく重要な選択が悔いが残らないようにしなければ……

↓3

1 あぁ、勿論だ
2 いや、それは駄目だ

これは難しい どっちが正解だろう とりあえず1で

うむむむ…………2で

彼女も人間だきっと寂しいのだろう
いままで誰かに甘えられなかった分まで俺に甘えようとしている

でも

「いや、それは駄目だ」

「…………なんでっすか?」

「俺はスパイダーマンでもある。いつでも須賀京太郎でいられるわけじゃない……モモを危険な目にあわせたくないんだ」

きっと彼女を危険に晒すことになる
俺が須賀京太郎としてモモを助けるように、僕はスパイダーマンとして何かと戦わなければならない

「やさしいっすね京くんは……でも、卑怯っす。自分は他人のものまで背負えるだけ背負うくせに他人には背負わせないなんて……」

そうだ、俺は卑怯なのだ
自分のせいで何かが傷つくのが恐くて、欲張ってなんでも背負おうとしている
あの時のおじさんのように失ってしまうのが恐いんだ

「俺は……須賀京太郎はそういう人間なんだ」

「わかってたっす……京くんならそういうんだろうって」

彼女は涙を流す
この前は、きっと彼女は彼女自身のために泣いた
でも今回は違う
おこがましいのかもしれないが俺のために泣いてくれているのだろうと思う

「ねぇ、京くん……キスしてくれるっすか?」

「……」

彼女はそういって目をつぶる

俺はモモの後頭部に手を回し近づける

唇が触れあった
温もりが伝わり確かにモモの存在をそこに感じた

「ふふ、須賀京太郎のキスはもらいっす!」

顔を離すと俺の頬は彼女の涙で濡れていた

「ふふ、京くん」

少女は少年がいなくなった部屋で一人微笑む
唇を指でなぞり甘美な時間を思い出す
彼の体温、息づかい、匂いの全てが心を満たす

「ふられちゃったっすね……」

少年は苦悩している、少女ではそれを取り除くことはできなかったのだ

「ふふ……ふふふふふふふ!」

きっと昔の少女なら此処で諦めていた、どうせ無駄だろうと
でも、今は違う
どんなに辛いことだろうが全てのことに意味がある。無駄なことなんて何一つない
その強さを少年から学んだのだ

「そう簡単には諦めないっすよ!東横桃子ここにありっす!!」

いつか少年を振り向かせられるように
いつか少年を支えてあげれるように少女は強く生きていく

「まずは、胃袋をget作戦っす!ファイトーーーオーーーーー!」





強くある少女の未来に幸あらんことを

今回はここまで、京太郎はモモを本当に救うことができたようです

次回は第三話に突入です

おつー
良かった・・・本当に良かった

乙ー

京太郎は????に勝てるか↓5コンマ

01~39 負ける
40~79 勝てない
80~98 勝つ
00or99 助けられる

はい

どっせい

ほい

これは、俺の中にスパイダーマンが生まれる話

全ての始まりの話だ

目が醒めるほどのリアルさで眼球にこびりついている

愛の言葉も
憎しみの罵声も
鮮やかに俺を殺していく

叶うなら、醒めない夢を見続けていたい

第三話 スパイダー

俺の名前は須賀京太郎
リンシャンシティの中学校に通う中学生

勉強に少しは自信があるが特に運動ができるわけでもないし、喧嘩が強いわけでもない普通の……ただ、チョットだけ他の人よりオモチが好きなだけの普通の少年だ

で、こっちがカピおじさんにトシおばさん
両親のいない俺をここまで育ててくれた大事な家族だ
お金がいっぱいあるわけではないが温かく幸せな生活を送っている

「ほら、京太郎。咲ちゃんが迎えにきたよ早く準備しな」

「今日は大学見学に行くんだってな!?楽しんでくるんだぞ!!」

コーンフレークを掻き込みテーブルから離れる

「じゃあ、行ってきます!」

「いってらっしゃい」
「気を付けるんだぞ!」

「おはよー、京ちゃん」

外に出ると咲が待っていた

「おっす咲!」

二人肩を並べて通学路を歩く

「楽しみだね、今日の大学見学!」

「そうだな」
嬉しそうに今日行く大学の図書館について語り続ける咲
それを横目に一人、物思いに耽る

咲と俺は幼馴染みだ
お互いのことはなんでも知っている
俺の両親がいないことも
咲とお姉さんの関係が上手くいってないことも知っている

お互いの弱味を知っているのにいつでも笑い合える
きっと誰から見てもお似合いの二人なのだろう…………が
そんな二人の仲はなかなか進展しない

きっとそんな状況に甘んじている俺がワルいのだろう
別に、俺が咲に告白したとしても二人の関係は変わらない自信がある
それでも恐いのだ

「ちょっと……聞いてるの京ちゃん?」

いつの間にか向けられていた咲の視線から逃げるように空を仰ぐと電灯にコウモリがぶら下がっているのが見えた

今回はここまで
遂にやってきましたね過去の話?

勝てなかったからといって直ぐにBAD ENDまっしぐらではないので安心してください

乙ー
安価はさっきのほかにもあるのか……

>>163
安価とは限らない
とだけ言っておきます


まあなるようになるか

「では、くれぐれも騒がんように!」

地元だけではなく世界的に有名な大学
どうやら、生物……特に虫の遺伝子について研究をしているらしい

「よ!須賀!!」

「嫁田か……ベンツで現地集合なんてとんだ殿様出勤だな」

「京ちゃん、そんなこと言っちゃ駄目だよ。おはよー嫁田くん」

「かー!夫を優しくしかる!咲ちゃんはイイ嫁さんだなぁ」

「嫁さん違いますから!……まだ」

「だってよ、須賀」

「ニヤニヤすんな」

嫁田が乗ってたベンツから誰かが降りてくる

「これは必要なんじゃないか」

「父さん……」

嫁さんにカバンを渡す男性
どうやら、嫁田の父親のようだ

「はじめまして、自分は須賀京太郎といいます」

「息子からよく話は聞いてるよ、なんでも化学がとても得意だとか。で、そちらが君の婚約者の咲さんかな?」

咲は顔を真っ赤にして俯いている

「そういえば、貴方の音速と圧縮に関する論文を読まさせていただいて大変感銘を受けました」

「ほう、その歳でアレを理解できたのか……君のような優秀な息子を持てて御両親もさぞや自慢だろう」

「……僕は、おじさんとおばさんに育てて貰っています」

「失礼なことを言ってしまったね、すまない……何かあったら私を頼ってくれ。これは電話番号だ」
一枚の紙を差し出してくる嫁田さん
俺がソレを受けとると満足げな表情で車に戻っていった

「いい人じゃないか」

「父さんは優秀人間が好きなのさ」
何処か機嫌の悪い嫁田

俯いたままの咲の手を握り俺たちは大学の敷地に入っていった

短いですけどここまで
コンマによっては和がここで親友として出てきていました


嫁田と敵対しちゃうのかぁ
なんか寂しいなぁ・・・・・・

うーん、カバンを渡すシーンで誤字ってしまってますね
嫁さん→嫁田
です

誰かがコチラを見ている京太郎は気づくか気づかないか↓5

01~49 気づかない
50~98 気づく
00or99 ???

ほい

はい

えい

後頭部にまた不思議な感覚が……
また?
俺はこれを経験したことがあるのか?
いや、過去にそんなことはなかったはず……

振り向くとそこには↓3
01~49 カメレオン
50~98 ネコ
00or99 コウモリ

ほい

振り向くとソコにはカメレオンがいた
どっかから逃げてきたのか放し飼いされているのかはわからないが
ジッと俺のことを見つめている

何か伝えたいことでもあるのだろうか

「京ちゃん、先生見えなくなっちゃうよ……早く行こう」

「ん、あぁ……そうだな」

咲に手を引かれその場を離れる
カメレオンから目をはなすその瞬間
知らない少女の姿がチラついたような気がした

ここまで、ただいま黄信号です

「この蜘蛛は巣を作り獲物を捕らえて……」

係りの人から蜘蛛に関する説明を受ける
この大学が最も力を入れているのが蜘蛛の遺伝子の研究らしくケースの中には沢山の蜘蛛が入っている
部屋の中央には大きな電子顕微鏡があり、事前学習した内容によれば国内で一番の性能をもっているらしい

「なぁ、須賀……咲ちゃんとはどうなんだよ?」

「どうもなにも、お前だってよく知ってるだろ嫁田……」

「相変わらずヘタレだなお前は!お互い好き同士なんだから早く告っちまえって!」

「うっせぇな、お前だって先輩に告白できないまま卒業されちまったじゃねえか!」

「ばっか!まだ気にしてんだからそんなこと言うなよ!」

「お前たち!静かにしないか!!」

いつの間にかヒートアップして声が大きくなっていたようだ
教師と他の生徒の視線が痛い

「……お前のせいで怒られちまっただろ」

「……いやいや、お前のせいだって」

嫁田と目が合う
二人ともこらえきれずに笑いだしてしまった

「……で、このケースの中には14匹の蜘蛛が……」
「すいませーん、13匹しかいないです」
「あら、本当ね。誰かが実験に連れ出したのかしら……では、次の場所に行きましょう」

「ねぇ、京ちゃん……写真とってもいい?壁新聞用に必要なんだけど」

「お、嫁さんが来たみたいだし俺はここらで消えるかな」

そう言い残すと嫁田はスタコラサッサと逃げていった

「もう!嫁田くんは……」

「それにしてもなんで写真の被写体に野郎を選ぶんだよ……」

「だって、京ちゃんの他に気軽に頼める人が……」

咲からカメラを取り上げる

「しゃーねーから俺が撮ってやるよ、ほらケースにもっと近づいて」

「あ、ありがとう……って私を撮るの!?」

「ほら早く早く」

咲は顔を真っ赤にしながら蜘蛛が入ったケースの前でぎこちなくポーズをとっている

「ほらもっと笑ってーいつもの可愛い笑顔を見してー」

「か、かかかかかか可愛い……?きょ、京ちゃんのイジワルーーー!」

ありゃ、恥ずかしさのあまりか走って何処かに行ってしまった
きっと迷子になるだらうから探しにいかないと……

ガブッ!

「ッ痛!」

手の甲を何かに噛まれた
見てみると赤く腫れ上がっている
床には一匹の蜘蛛
どうやらコイツに噛まれたらしい

「須賀!早く来い!」

「す、すみません先生!」

先生に呼ばれたこともあり蜘蛛に噛まれたことは特に気にせずに皆の後を追った

帰り道
「大丈夫京ちゃん?大学出てからずっと具合悪そうだよ?」

「うーん、風邪を貰ったのかもな……」

「暖かくして早く寝ないと駄目だよ?」

「……そうするよ」

家の前で咲と別れる

「ただいまー……」

「おかえり、京太郎!」
「おかえり、何か食べるかい?」

「いや、いいよ……ちょっと体調が悪いからもう寝る」

「あら、それは大変だねぇ」
「暖かくして寝るんだぞー!」

部屋に入りベッドに倒れ込む
頭がグワングワンして体中がチリチリと痛い
そういえば、今日は蜘蛛に噛まれた……毒でも持ってたのか?

病院に行こうと体を起こそうとしたが次の瞬間に視界は真っ暗になっていた

どんな夢を見た?↓5

1 カメレオン
2 コウモリ
3 案山子
4 幼馴染み

2

4にしたい気分

4

4

夢を見た

橋の上から黒い人影が落ちていく夢だ
俺はそれを必死になって追っている
どれだけ加速しても追い付けない
どれだけ助けようとしても離れていく



いつでも側にいると約束したんだ
手を伸ばしても届かないのに伸ばし続ける
必ず助けると叫ぶ

それでも黒い人影は離れていく

待ってろ
命に変えてでも助ける!

糸を伸ばし、やっとの思いで抱き寄せる

まるで眠っているかのように目を開けない咲を……

今のは何だ?
俺は咲を救えないのか?

そんな馬鹿なことがあってたまるか!

そうだ、いつまでも此処にいるわけにはいかない
俺には助けたい人がいっぱいいる!!

必ず此所から出てやる!!

京太郎は何かに気づいたようです
約束の力が京太郎に力を与えます

それにより、これから出る安価に変化が生じます
最善の選択が可能になりました



今回はここまで

乙ん

私が漢字してないうちにゴミSSを書き続けるとは…

聖ペトロは天国への階段の鍵を百合好きに渡した
唯一神の声を伝いえる聖ペトロは言った。百合を信仰するものこそ最後の審判で天国への鍵を渡すと確約した
ヘテロを信仰する豚は地に残る。地に残るものは芥となる

ジャアアアアアアアアアアアアアアップwwwwwwwwwwww

もうすぐ一ヶ月
まだ待ってます

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