夏希「風邪引いた……」 「!!」ガタッ (239)
・帰宅部活動記録のSS
・一部18禁描写あり
・安価で分岐する予定
・関連スレ 続きではない
夏希「牡丹センパイと仲良くなりたい?」 朱雀「……うん」
夏希「牡丹センパイと仲良くなりたい?」 朱雀「……うん」 - SSまとめ速報
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──BD2巻表紙の翌日、夏希自室──
夏希「ごほっ……全く、何で高校生にもなって水鉄砲バトルとかやるかなあの人たちは……」
夏希「おかげで久しぶりに学校休んじゃったよもう……桜センパイのホース攻撃を防げなかったのが失敗だった……」ピピピ
夏希「体温計は……37.4℃かぁ。1日寝てたら大分下がったかな……体も少し楽になった気がする」
夏希「今頃みんなは部活してる頃かなぁ……」ハァ…
夏希(って、1日休んだぐらいで何寂しくなっちゃってんだよアタシ!)
夏希(いつの間にか帰宅部に完全に染まっちゃってるー!?)ガーン
ピンポーン
夏希「げ、誰か来た……新聞の勧誘とかかなぁ……今家に誰も居ないし……」
夏希「居留守しちゃおっと」フトンモソモソ
ピンポーン! ピンポンピンポン ピポピポピポピポ…!
夏希「」
夏希「……って、しつこいしうるさいわ!!」ガバッ トテトテ…
ガチャ
夏希「あのー、すいませんけど、うち新聞は間に合って」
牡丹桜クレア花梨「「「「夏希(ちゃん)(さん)(なっちゃん)っっ!!」」」」ドザザザーッ!!
夏希「うわぁぁぁ帰宅部の全員が玄関になだれこんできたぁぁ!?」ギョッ
夏希「っていうか4人分の発言を1行にまとめるなよ読みにくいよ!」
花梨「な、なっちゃん! 風邪大丈夫なの!?」アセアセ
牡丹「メールの返事が全く帰ってこないし、電話も出ないし、心配したんだぞ!」
クレア「もしかして家で倒れてたりするんじゃないかって思って様子を見に来たのよ!……でも良かったわ~夏希さん・オブ・ザ・デッドになってなくて」ナデナデ
夏希「いやどこぞのバイオなウイルスに感染したわけじゃないですから///」
桜 「み、みんな、状況説明的な台詞は後にして、上からどいてぇぇ……」キュウ
◇◇
アザラシ「かゆうまアザラシ」
◇◇
桜 「みんな焦り過ぎだよ……だから大丈夫だって言ったじゃん!」スカートポンポン
花梨「でも、桜センパイが一番最初に心配だから見に行こうって……」キョトン
クレア「さっきまで顔を真っ青にして急かしてた人が良く言えたものね」
牡丹「朝休むってメールを受け取ってからずっと挙動不審だったしな……いつもの5倍は教師に注意されてたぞ」
桜 「うわーわーわーわー!///」バタバタ
桜 「そそそんなことより! 夏希ちゃんは自覚が足りないよ!」ビシッ
夏希「自覚……?」コホ
桜 「帰宅部たるもの、仮に学校を休んだ時だって定時連絡は欠かさないようにしてくれないと困るじゃん!」ウデグミ
桜 「大体、この程度で学校休むなんて鍛え方が足りないんだよ! 一度牡丹ちゃんと一緒にシャワーで修行した方がいいんじゃないの?」ガミガミ
夏希「いや、風邪引いたの8割がたアンタのせいなんですけど!?」イラッ
夏希(あ、怒鳴ったらちょっとめまいが……)クラッ…
花梨「な、なっちゃん!」
牡丹「おっと」サッ ダキトメ
クレア「夏希さん大丈夫? 早くベッドに連れて行って寝かせてあげないと……!」サァァ
牡丹「任せろ!」ヒョイッ
花梨「こっち、こっちです!」バタバタ
夏希「いやちょっとふらっとしただけで平気ですってうわぁぁ……!」
桜 「お……お姫様抱っこだとぉ!?」ガガーン
──夏希自室──
クレア「全く、病人の夏希さんにお説教だなんて何を考えているの?」ズゥゥン
牡丹「足の爪まで剥がされないと分からないようだな……」ギロリ
桜 「サ、サーセンでしたぁぁ……反省してますぅ……」セイザ シクシク
夏希「あ……スマホの充電切れたままだった……」シマッタ
花梨「は~い、なっちゃんはチャッキーちゃんと一緒におねんねしてなきゃダメですよ~♪」フトンポンポン
夏希(まずい……突然の来襲で隠す余裕が無かったよ……///)
花梨「後ね、風邪薬とかポカ〇とか冷えぴたとか買ってきたんだ~」ガサガサ
夏希「わ、ありがとう……ちょうど切らしちゃってたんだ。さすが花梨、女子力高いだけのことはあるね、助かる~」ニコ
花梨「!? え、えへへ……どういたしまして///」
クレア牡丹桜「!!」ハッ
◇◇
チャイルドアザラシ「アザラシはゴム製だぜ」
◇◇
クレア「私もシャーペンの芯を持ってきたわ、しかも箱買いよ! 後BD2巻特典のちび劇場で破壊された部室の大理石の欠片も記念に持ってきたの!」ドヤッ
夏希「いやもう風邪と何の関係も無いですよねそれ!? 何でドヤ顔してんだよ!」ガガン
牡丹「私はスクエニ製のゲームと、ダンベルを持ってきたぞ!」ドサドサ
夏希「体鍛えろっていうのかよ!? こんなとこでスクエニに媚び売っても誰も見てないよ!」
桜 「わっ私なんか埼玉県産のネギ持ってきたよ! これを夏希ちゃんの ピーに入れ」
牡丹「空気清浄語(エアリフレッシュロゴス)!」
──しばらくお待ちください──
夏希(本当に花梨以外はロクな物持って来てないな……)
夏希「ていうかネギ持ってきた1名は帰れ!! …ぜぇぜぇ……」ゴホッ
桜牡丹クレア「!?」
桜 「な、夏希ちゃんが……」
牡丹「1レス程度のツッコミで息切れ、だと……?」
クレア「相当調子が悪いのね……」オロオロ
夏希「ツッコミで人の体調を測んないでください」
花梨「なっちゃん! ポ〇リ飲むー?」セナカサスリサスリ
夏希「あのー、お見舞いに来てくれたのはありがたいんですけど」
夏希「1日休んで調子も良くなって来ましたから、風邪移すと悪いですし……今日はみんな帰宅してください」
桜 「えーっ!? そんなぁ、みんなお泊りセット持ってきたのにー」ブーブー
夏希(泊まるつもりだったのかよ! しかも全員!?)ヒィ
花梨「でも、いきなりお泊りなんてやっぱりお家の方に迷惑かも……」
夏希「いや、今日は家族いないんだけどね……」
クレア「なっ……!」
牡丹「何……だと……!?」
夏希(あっ口がすべった)
クレア「そんな、病床の夏希さんを一人残して帰宅するなんてできるはずがないわ……!」ポロポロ
夏希「だから勝手に重症みたくしないでくださいって」
牡丹「それに、さっきの息切れといい、一人で大丈夫なようにはとても見えないぞ!」シンケン
夏希(アンタたちが突っ込ませるから疲れるんだよ! BD2巻のオーディオコメンタリーで言った通り!)
花梨「でもでも、私たちが居たら気を使っちゃって余計に休めないかも……」
夏希(花梨ナイス……)ホッ
桜 「うん……状況は把握しました!」ウデグミ
桜 「ならこうしよう! 私一人が残って夏希ちゃんの看病をします! それで解け」
夏希「アンタは一番に帰れよ!」
桜 「いきなりの全否定だと!?」ガガーン
クレア「ちょっと、何勝手に決めようとしているの?」ズモモモ…
牡丹「部長だからといって横暴は良くないな。ここは私たち一人一人に平等にチャンスが与えられるべきだ」ウム
花梨「わっ私だってなっちゃんのお世話したいです!」キョシュ!
桜 (くっ……やっぱり、この3人相手に勢いで先手を取るのは無理だったかっ……)ギリ
夏希(いや何で私の看病役を取り合うみたいな展開になってんの)
ココハヤッパリブチョウノワタシガー! ココノエグループノソウリョクヲアゲテカンゴスルワ
ハギツキリュウオウギデカゼナドオイハラッテヤル ワタシモガンバリマスー!
ワーワーギャーギャー
夏希(あーうるさい)
夏希「もう分かりましたから誰か一人に決めてくださいよ……>>12」
人居なそうなら桜ルートから開始する
桜 「やだやだやだーっ! 夏希ちゃんは私がお世話するのーっ!!」ジタバタ
桜 「譲らないよ、他の誰にも……!」ゴッ!
全員(床でじたばたしつつ格好いい決め台詞繰り出してきたー!?)
牡丹「しょうがないな……後で拗ねられてもウザいし……」ヤレヤレ
花梨「泣く子と桜先輩には勝てないです~」ショボン
クレア「なんてなりふり構わ無さの持ち主なの……じゃあ今日は諦めるけれど、その前に言っておくことがあるわ、桜さん」
夏希「えっ、ちょ……」オイ?
ボショボショ……ヒソヒソ……
夏希(え、円陣組んで何か話し合ってる……?)
桜 「うん……うん……信用してよ!」
クレア「本当に?」
牡丹「こいつの今のセリフぐらい信用できない響きは初めてなんだが……」
花梨「約束ですよ、先輩!」キッ
桜 「オーケーオーケー大丈ぶい!」ブイ
桜 「……というわけで、私が夏希ちゃんの看病をすることになりました!」パァァ
夏希(結局子供の理屈が勝っちゃったーー!?)ガガーン
桜 「じゃあ決まったところで邪魔者のみんなはさっさと帰った帰った!」グイグイ
牡丹「仮にも親友の私たちを邪魔者扱いとは……」イラッ
クレア「ちゃんと真面目に看病するのよ?」
花梨「なっちゃんは病気なんですから、ブラックコーヒーとか飲ませちゃダメですよ!」
桜 「はいはい分かったから」バタンガチャ
桜 「ふぅーようやくこれで夏希ちゃんと二人きりに」
桜 (ふ……二人っ……きり……?///)カァァ
夏希(あの人全然戻ってこないけど何やってんだ)
桜 「夏希ちゃーん……」ソロッ…
夏希「もう何やってたんですか……って何ですかその格好!?」
桜 「道明寺桜、ナーススタイル! どぉどぉ似合ってる?」キャルン
夏希「うわ、いまどきピンクのぴったりしたナース服とか……どこのコスプレですか」
夏希(しかも例によってミニだし! 下は生足で……何か、眼のやり場に困る……///)
桜 「あっれー、夏希ちゃんってば、顔赤いよ~? もしかしてぇ、私のセクシーっぷりにドキドキしちゃったのかなぁ?」プニプニ
夏希「ちっ違うわ! これは風邪のせいで……ごほっ」ゴホゴホ!
桜 「!?」
桜 「あ、あわわわわ……なっ夏希ちゃん大丈夫!? えっとえっとこんな時は……たっ卵酒! 卵酒がいいって聞いたことある! すぐ作るから待ってて!」ドタバタ
夏希「ごほん……いやちょっと咳しただけでテンパりすぎでしょ……っておおい!?」
夏希(あの人卵酒なんて作れんのかな……不安だ……)
ガッシャーン パリーン!
ウワーオナベガフランベジョウタイニー!?
夏希(あ、案の定だよ……お願いだからうちのキッチン壊さないでくださいよ……)ドキドキ
──1時間後──
桜 「な、夏希ちゃん……おかゆお持ちしましたー……」ボロッ
夏希「結局おかゆになったのかよ!」
桜 「いや、よく考えたら夏希ちゃん未成年だから! アルコールは良くない! ……それに可燃性だし……」ブルブル
夏希「家を火事にすんのは止めてくださいよ……?」ハァ
桜 「とにかく、食べてみてよ!……多分食べられるから……」ドロッ ゴチャー
夏希「多分ってなんですか……うっ……(何かすごい臭いがするんだけど……)」
夏希「このにょろっとしたヘンな色のは何なんですか?」ツマミ
桜 「それはタコワサ!」ニッコリ
夏希「こんなところでもタコワサ推しなのかよ!!」ガーン
夏希(いやこれ人の食べる代物じゃないでしょ明らかに……)
桜 「……」ジィーッ
夏希(ううっ……でも期待と不安の入り混じった視線で見つめられてる……)
夏希「ええい!」パクッ
夏希「……」ウゲロー
桜 「わぁぁぁ! やっぱり美味しくなかったんだ! ごめんごめんね夏希ちゃん! もう片付けるから!」アワアワ
夏希「待ってくださいよ……」
桜 「え?」
夏希「誰が食べないなんて言ったんですか……」パクッ ウグ!
桜 「む、無理しないで! 夏希ちゃん体調悪いんだから!」
夏希「全く、どんだけ料理の才能無いんですか……本当にマズイですよ、アタシが今まで食べたもののなかでもワースト3位以内入賞確実です」パク…ゴクリ
桜 「だ、だったらもう……」
夏希「しょうがないじゃないですか」
夏希「女子力マイナス以下の桜センパイが苦労してアタシのために作ってくれた料理なんだから、残す訳にはいかないでしょ」ヤレヤレ…
桜 「………」ジーン……
夏希「……今回だけですからね」ジロ
桜 「え?」
夏希「次アタシに作ってくれる時までには、もうちょっとまともな料理が作れるようになっててくださいよ?」
桜 「うっうん! 任しといて、練習するから!」
桜 (って、あれ? それって、また私に料理作ってほしいってこと……!?)ドキン
夏希「あー、それにしても本当にマズイなー、これはもう才能ですよ~♪」
桜 「むぅーっ……そこまで言う事無いんじゃない?」
夏希「じゃあ自分で食べてみてくださいよ……ほら」スプーンツキダシ
桜 「え……えええっ!? (な、夏希ちゃんが使ったスプーン)///」
夏希「あ……風邪移っちゃいますよね、すいません」アセ
桜 「ままま待って! 食べる!」パクッ!
夏希「うっわ……そんなに一気に行っちゃって、大丈夫ですか……?}
桜 (なな夏希ちゃんと間接キス……味なんて分かんないよー!!///)
夏希「……一応ごちそうさまでした」ウップ
桜 「ほ、本当にお粗末様でした……」
桜 「じゃあ片づけてくるねー」ガチャガチャ
──洗いものとキッチンの現状回復作業、なんとか完了──
桜 「ええと、次やることは……花梨ちゃんがくれた、お世話カード! 次の1枚をドロー!」ジャン!
桜 「なになに……”温かい濡れタオルで体を綺麗に拭いてあげましょう”……!!?」///
夏希「しょうがないですね……じゃあお願いします」シュル…
桜 (な、夏希ちゃんの……ハダカの背中が……///)ゴクリ
夏希「どうしたんですか、桜センパイ……このままだと寒いんですけど……」ブルッ
桜 「(ぼーっ……) って、ごごごめん! すぐ暖めるね!」ギュー!
夏希「きゃぁぁ!? 何で抱き着いてくんですか早く拭いてくださいって意味ですよー!///」ビクッ!
※コピペミス >>19の前
桜 「なっ夏希ちゃ……重いぃぃ~~」チャポチャポ
夏希「うわ、なんなんですそのお湯がなみなみと入ったバケツとタオルの山は!?」
桜 「こっこっこれから、夏希ちゃんの……カ、カラダを綺麗にしてあげます!」
夏希「えええ~、別にいいですよ……悪いですし……自分でやりますよ」
桜 「いいからいいから! まっ任せといてよ!」プルプル チャポチャポ
夏希(今日の桜センパイ、やけに力が入ってて危なっかしいなぁ……)ハラハラ
夏希「しょうがないですね……じゃあお願いします」シュル…
桜 (な、夏希ちゃんの……ハダカの背中が……///)ゴクリ
夏希「どうしたんですか、桜センパイ……このままだと寒いんですけど……」ブルッ
桜 「(ぼーっ……) って、ごごごめん! すぐ暖めるね!」ギュー!
夏希「きゃぁぁ!? 何で抱き着いてくんですか早く拭いてくださいって意味ですよー!///」ビクッ!
桜 「し、失礼致しました……じゃあ始めるねっ……」ブルブル…コシュッ…
夏希「んっ……ちょっと力が弱すぎて、くすぐったいです……」
桜 「え、ええっ? ごっごめん!」ゴシッ!
夏希「痛っ!! 何で力加減が極端なんですかもう……それに手がめちゃくちゃ震えてるんですけど大丈夫ですか? 声もいつも以上に震えてるし……」
桜 「私の声がいつも震えてるみたいな風潮植え付けようとすんのやめて! 後サーセンでしたぁぁー!」
◇
◇
桜 「や、やっと終わった……」ゼェゼェ
夏希「ありがとうございます……(何で疲労困憊してんだろこの人)」
桜 (夏希ちゃんのいつもよりかすれ気味の声と上気した肌がぁ……これ以上続いたら私が倒れるとこだったよ……///」
桜 「えっと、次のカードは……”歯磨きしたら、ちゃんとなっちゃんが寝付くまで見守ってあげましょう”か」
夏希(何かカンペみたいの見てるな……)
──30分後──
桜 (やっと寝たみたいだね……)セイザ ジィーッ
夏希「すぅ……すぅ……」
桜 (いつものドライな感じと違って、なんか可愛い寝顔……疲れてたのかな、やっぱり……)
桜 (さっきは背中だけだけど、ハ、ハダカ見ちゃったし……///)
桜 (間接キスもしちゃったし……///)
桜 (今日は夏希ちゃんのいつもと違う所がたくさん見れた感じ……無理言って看病させてもらったかいがあったよ~)キャー!
夏希「ううーん……」ゴロン
桜 「!?」
桜 (な、夏希ちゃんが寝返り打った拍子に、パジャマの胸元がはだけて控えめな胸が見えそうになっちゃってるー!?)ゴクリ!
桜 (どどどうしよう! 直してあげた方がいいのかな?)
◇◇
桜の心の中の悪魔「いや、せっかく寝ているのに直してしまったら起きてしまうかもしれないぞ。ここはじっくり観察するだけにしておくんだ」
もう一人の悪魔 「そうですよ~、それでなっちゃんの控えめな可愛い胸が見えちゃったとしても、不可抗力だと思いますっ」
さらにもう一人の悪魔「ついでに写真も取っておいた方がいいんじゃないかしら、後で私たち……じゃなかった、他の部員のみんなの鑑賞用と抱き枕カバー素材用に」
◇◇
桜 (って、今悪魔しかいなかったんだけど!? で、でもそういうことなら仕方ないよね……)ギンギン ジィィィィ……
夏希「……桜センパイ?」ウツラ……
桜 「!! ひっ、ち、ちがっ……私何も見てなんか……! こ、これは心の中の悪魔たちがねっ……!」ドキーン!
夏希「ねないんですか……もう夜ですよ……?」ボー
桜 「い、いや今日の私はお世話係で見守り係だから! 気にしないで寝てて!」
夏希「そんなこと言われても、ずっと横で起きてられたら気になりますよ……」
夏希「もぉしかたないなぁ……じゃあどうぞ……」ペラッ
桜 「ええっ!? 布団めくって、ど、どういうこと!?」
夏希「見守るんなら添い寝にしてください……そんなら気になりませんから……」
桜 (ま、まさかの夏希ちゃんからの添い寝のお誘いだとぉぉ!?)
夏希「早くぅ……さむい……」クシュッ
桜 「お、おじゃましまーすっ……」ゴソゴソ
夏希「……」Zzz…
桜 (お、思わず言われるままにナース服の上だけ脱いで布団に入っちゃったけど!)
桜 (夏希ちゃんの甘酸っぱい匂いが……前に遊びに来た時よりずっと強いし……!///)
桜 (下着だけだから直に夏希ちゃんの柔らかい身体と密着しちゃってる……!///)
桜 (ここのままじゃ理性がどうにかなっちゃう! どうしたらいいのー!?)ドキドキ
◇◇
悪魔1「今だったら、ちゅーとかしても気がつかないと思いますっ」
悪魔2「弱っている所に付け込むなら今しかないな」
悪魔3「写真を……」
◇◇
桜 (わぁぁぁぁ! ここぞとばかりに悪い誘惑を吹き込んでこないでー!)バタバタ
桜 (で、でも……)
桜 (ホントに今だったら、ちゅーぐらいできちゃうかも……?)ゴクリ
ギシッ…
桜 (上から見下ろしてみると、睫毛長いなあ……)
桜 (夏希ちゃんの唇……今なら……)
桜 (って、悪魔の誘惑に負けちゃダメダメー! もしバレちゃったら……!)
◇◇
夏希「へぇ~、看病するとか言っておいて、最初からアタシの寝込みを襲う気だったんですね……サイッテー……」ジト…
◇◇
桜 (夏希ちゃんの心の底から軽蔑する視線……いいかも……)ゾクッ
桜 (じゃなくって!!)
桜 (ああでもでも、ちょっとだけならホントに気づかないんじゃ……!)
夏希「……ん……」パチ
桜 「!?」
桜 (わ、私のBAKA-YALOW!!! そんなこと考えてる間に夏希ちゃんが起きちゃったじゃん!!)
夏希「桜センパイ……?」ボヤー
桜 (覆い被さって顔近づけてるこの体勢じゃ、言い訳のしようがないよぉぉ!)
夏希「……キスするんですか……?」
桜 「へっ!?」
夏希「するんならするでさっさとしてくださいよ……」
桜 「!?」
夏希「……しないんですか? だったらもう寝ましょうよ……」メコスリ
桜 「えええええー!?」
桜 (寝ぼけてるせいなのかも知れないけど……怒ってないみたい!? だ、だったら……!)
桜 「し、します! ちゅーしたいです夏希ちゃんに!」
夏希「はいはいわかりましたよ……ん……」スッ
桜 (素直に目を閉じて夏希ちゃんが待ってる……///)
桜 「い、いくよ? ホントにちゅーするよ? 後で怒るのとかナシだからね!?」
夏希「……」メトジタママ
桜 「し、失礼しますっ……」プルプルプル…
チュ
桜 (し、しちゃった! ホントに唇同士が一瞬だけど触った!……ような気がする///)バッ
夏希「……?」
夏希「え、もしかしてもう終わったんですか?」パチ
桜 「う、うん……私のファーストキス……夏希ちゃんにあげちゃった……///」カァァ
夏希「いやアタシだってそうなんですけど……何ですか今の」
桜 「?」
夏希「されたかどうかすらよく分かんなかったじゃないですか……やる気あるんですか?」ジト…
桜 「」
桜 (寝ぼけてるせいなのかも知れないけど……怒ってないみたい!? だ、だったら……!)
桜 「し、します! ちゅーしたいです夏希ちゃんに!」
夏希「はいはいわかりましたよ……ん……」スッ
桜 (素直に目を閉じて夏希ちゃんが待ってる……///)
桜 「い、いくよ? ホントにちゅーするよ? 後で怒るのとかナシだからね!?」
夏希「……」メトジタママ
桜 「し、失礼しますっ……」プルプルプル…
チュ
桜 (し、しちゃった! ホントに唇同士が一瞬だけど触った!……ような気がする///)バッ
夏希「……?」
夏希「え、もしかしてもう終わったんですか?」パチ
桜 「う、うん……私のファーストキス……夏希ちゃんにあげちゃった……///」カァァ
夏希「いやアタシだってそうなんですけど……何ですか今の」
桜 「?」
夏希「されたかどうかすらよく分かんなかったじゃないですか……やる気あるんですか?」ジト…
桜 「」
桜 (まさかのファーストキスにダメ出しぃ!?)
夏希「全く、本当にセンパイは……」ハァ
夏希「で、これで終わりですか?」ジ…
桜 「お、終わりって?」
夏希「センパイは、ちゃんとやり直さなくていいんですね? 今のしょぼいキスで満足して、もう寝るんですね?」
桜 「しょ、しょぼいって……」orz
夏希「ちなみに、ここでやめたらもう二度とさせませんから」ゴロッ…
桜 「!! まま待ってぇぇ! やり直しを! やり直しのチャンスをー!!」カタ ギュッ
夏希「うるさいなぁ……じゃあ今度は真面目にやってくださいよ……? ん……」スッ
桜 「いい行きマス!」ブルブル
チュゥッ…
桜 「んちゅ……はぁ……ど、どう?///」ドキドキドキ
夏希「……舌とか入れないでいいんですか?」
桜 「しっ……舌ぁ??」
夏希「……じゃあもういいです、寝ます」ゴロ…
桜 「たたタンマ! ワンモアプリーズ!!」
◇
夏希「んちゅぱ……ぺろ……」
桜 「んんん……ぷはぁ!」ゼェゼェ
夏希「いや短いんですけど」
桜 「はぁはぁ……ふぇ?」
夏希「鼻でちゃんと息してます?」
桜 「鼻で息……だとぉ??///」
◇
桜 「んふぅ……ちゅうっ……んちゅ……!」
夏希「んんっ……んはぁ……///」
桜 「ぷぁ、こ、今度はどうだった?」
夏希「……28点。舌の動きが単調過ぎなので5点引いておきました」
桜 「赤点!?」
夏希「大体前後に出し入れするだけとか、何なんですか……工夫が足りな過ぎでしょう」
桜 「サ、サーセン! もう1回!」
夏希「全く不器用なんだからもう……」メヲトジ
◇
桜 「ちゅぱっ……じゅる……んん……ぷぁ……」
夏希「じゅぱっ……ふわぁ……」ポーッ
桜 「はぁっ、こ、今度こそ、合格点だよね……?」
桜 (ダメ出しされながらちゅーすることになるなんて予想外過ぎだったけど、もう夏希ちゃんの顔が完全にとろけちゃってるし……)」
夏希「……んっ、まあ、そうですね……/// これだけ練習させてあげたんですから、当たり前ですけどね……」ニコォ
桜 「!!(さんざんちゅーしちゃった後に、この笑顔……も、もうガマンできないよ!!)」
ガバッ
桜 「夏希ちゃん……夏希ちゃんっ……!」プチ…プチ… バサッ…
夏希「……何か許可も取らずにパジャマ脱がしてますけど……これからアタシを襲うってことでいいんですね?」ジト…
桜 「は、はひっ!? サ、サーセン……あのね! わっ私ずっと前から、夏希ちゃんの事」
夏希「そういうのいいですから」
桜 「!?」
夏希「襲うんだったら、きっちり責任取ってくれないと許さないですよ……?」ギロリ
桜 「わわかりました! せっ責任取って夏希ちゃんと結婚します!」メダマグルグル
夏希「いや話飛び過ぎでしょ……」
夏希「まあいいですよ……今日の体たらく見てるとちゃんとできるのか不安ですけど……」
夏希「許してあげます……アタシのこと、好きにしていいですよ///」カァ
桜 「!!」パァァ
桜 (何か告白しようとしたら遮断されちゃったけど……これいろいろ全部オーケーってことだよね? ことだよね??)
◇
◇
桜 「んちゅぱ……じゅるっ……」
夏希「んんっ……さっきからずっとアタシのアソコ舐めてますけど……そんなにおいしいですか?」ブルッ…
桜 「ん、ちゅるっ……うんっおいひぃよぉ、夏希ちゃんのえっちなお汁ぅ……」
夏希「ひっ! な、舐めながら喋んないでください……!」ビクッ
桜 「れろぉ……あ、またたくさんあふれて来たよ? ずずっ……じゅるるるっ……!」
夏希「あっそんなの飲んじゃ……んんんっ!」
桜 (夏希ちゃんのココ、すっごく熱くなってる……何だかエッチな匂いもして……頭がくらくらするよぉ……)
桜 (もっと奥に舌入れて……)ズリュッ!
夏希「ひぃっ! ふぁぁぁぁッッ!」ビクンッ! プチュッ!
桜 (あっ、太ももに急に力が入って……中がきゅーって締め付けてきた……!)
桜 「も、もしかしてイッちゃったの、夏希ちゃん!?」
夏希「はぁ、はぁ……ふぇ? な、何てこと聞いてくんですか……///」カァァ
夏希「し、知りませんよ、そんなこと……///」プイッ
桜 (あれっ違ったのかな……)
桜 「ごめんね、じゃあもっと頑張るね! 私、夏希ちゃんをちゃんと気持ち良くさせてあげたいから!」ガバッ チュウッ
夏希「ひぃっ!? ちょ、今はダメ……うぁぁぁっっ!!」ガクガク
◇
◇
──翌朝──
チュン…チュン…
夏希「う……あ……もう朝……?」パチリ
夏希「何か身体はスッキリしてるけど……」ミオロシ
夏希(シーツもパジャマも……アソコの周りも濡れてぐちゃぐちゃ……体中にキスマーク付けられてるし……///)
桜 「うえへへへ……夏希ちゃぁ~ん」タラー
夏希「うわーヨダレ垂らして……何てだらしない顔で寝てるんだこの人……」
夏希「ってもうこんな時間! 桜センパイ! 起きてくださいよ!」ビシ!
桜 「ふえっ? すすすいません! すぐ続きします!」ガバッ
夏希「条件反射みたくなってる!? って違いますよ! 離してください~」グイグイ
桜 「あれっいつの間にか朝になってる……って、夏希ちゃん、風邪大丈夫?」
夏希「あんだけ一晩中エッチな事しておいて、今更体調の心配すんですか……?」ジト
桜 「あっ……えっと……夏希ちゃんがあんまり可愛いから、つい夢中になっちゃって……サーセンでした……」
夏希「///……まあ、もう喉も痛くないですし熱も無さそうなんで学校は行けそうですけど」
桜 「わっ、良かったー! 私が全力を上げてお世話したかいがあったね!」エヘン
夏希(いやことごとく方向性間違ってた気がしますけど……)ハァ
夏希「もういいですから、さっさとシャワー浴びてきてください。このままじゃ学校に行けませんよ……」
桜 「あ、うん……じゃ、じゃあじゃあ、一緒に入ろうよ!/// その方が時間短縮になるしっ!」ドキドキ
夏希「イヤですよまたエッチな事する気でしょう……」
桜 「心を読まれた、だと……!?」ガガーン
夏希「はっきり顔に書いてありますって……アタシはシーツとか洗濯しなきゃいけないんですから、先に行け!」ガルッ
桜 「ささサーセン! お先にシャワーいただきます!」ズダダダ
夏希「キスマークってシャワー浴びても落ちないんだな……」ドヨリーンヌ…
夏希(消えるまで体育の授業で着替えらんないよ……風邪だったからちょうど良かったけど……///)
桜 「あっ夏希ちゃーん! シャワー終わったー? コーヒー淹れたから一緒に飲もうよ!」
夏希「げっまたブラックコーヒー……何でですか花梨にダメ出しされてたでしょう」
桜 「だ、だって……恋人同士の朝は一緒にコーヒー飲むのが定番! ってどっかに書いてあったから……」モジモジ
夏希「全く……」ジト
夏希「ちょっと1回エッチしたぐらいで早速恋人気取りですか……相変わらずずうずうしいですねセンパイは」コップトリ
桜 「へ、へぇっ!? いけませんか?」
夏希「当たり前です! あんな人が風邪で判断力弱ってるところを襲ったりして……場合によっては犯罪ですよむしろ」ズズッ…
桜 「そ、そんなぁぁ……」ガーン!
桜 (むしろ途中からは夏希ちゃんに命令されてしてた感じだったのに……)ブツブツ
夏希「何か言いましたか?」ギロッ
桜 「い、いいえ何にも言ってません考えてません!」フルフル
夏希「看病の内容もはっきり言って赤点ですよ。キスは下手だしエッチはしつこいし……」
夏希「こんな人と付き合うなんてちょっと考えた方がいいかもしれないですねぇ……」ゴクッ
桜 「」
夏希「……ってこのコーヒー苦すぎるよ! どんだけ濃く淹れちゃったんだよ!」ブハッ!
桜 (ちょっと遅れたけどいつものツッコミが出た! 体はホントに治ったみたいだね!)パァァ
──登校中──
夏希「……」ズンズン
桜 (あ、あう……風邪が治ったのはいいけど、結局夏希ちゃんの機嫌が悪いまんまだよ……)
桜 (何か私のイメージしてた初めての後の感じと違う……)シクシク
桜 (と、とにかく聞いてみよう)
桜 「あのっ夏希ちゃん……そのぅ、どうしたら付き合っていただけるんでしょうか……」オソルオソル
夏希「……」ピタッ
夏希「責任取るって言ったの、嘘じゃないですよね」ギロ
桜 「も、もちろんだよ! 私、責任取って夏希ちゃんと結婚します!」センゲン!
夏希「ちょっ! 大声で言わないでくださいよ周りが見てる見てる!!」アタフタ
夏希「じゃあ、ちゃんと責任取ってくれたら付き合ってあげてもいいですよ……///」
桜 「ほ、ホントに!?」
桜 (ってアレ? 何か順番逆の様な気が……)
夏希「ところで、女同士が結婚するには法律っていう巨大な壁があるんですけど」
夏希「それをどうにかするアテはあるんでしょうね?」ジト
桜 「へっ!?」
夏希「まさかこの期に及んでノープランなんてことは……」ギロ
桜 「あ、あっはっは、そんなことあるはずないでしょー! 当然考えてあるよ!」ヒヤアセ
桜 (ほ、法律なんてどうしたらいいのー!?)ダラダラ
夏希「ふぅーん……まあ、信用してあげましょっか」
夏希「じゃあ、ちょっとだけ前払いしてあげます」
桜 「前払い?」
夏希「手ぐらいなら、その……繋いであげてもいいですよ……///」
桜 (夏希ちゃんの本体がハートマークになってる……! 機嫌直してくれたみたい!)
桜 「う、うんっ!」ギュウッ
夏希「って腕組むんですか!? みんな見てるよ恥ずかしいんですけどコレー!?」
──放課後 部室──
桜 「結局何だかんだ言って、腕組んで登校しちゃったよ~」デヘデヘ
桜 「恥ずかしがってる夏希ちゃんも可愛かったな~♪」ガララッ
桜 「やーやーみんな揃ったね! やっぱり全員居てこその帰宅部! 今日は何して……」
ズズゥゥゥーン……
桜 (って、な、何?? 部室の雰囲気が異様に重いんですけど……!?)
夏希「さ、桜センパ~イ……」
桜 (夏希ちゃんまで雰囲気に押されて萎縮してる??)
牡丹「裏切り者がようやく登場したな……」ギロリ
クレア「よくもいけしゃあしゃあと顔を出せたものね……」ズモモモモ…
花梨「桜センパイ、約束したのにヒドイですぅ……!」プクゥゥ!
桜 (ああああーっ忘れてたぁぁぁー!!)ギクーッ!
花梨「学校中の噂になってますよ! 桜センパイとなっちゃんが腕組んで仲良く登校してきたって!」バン!
クレア「お互いに交わした夏希さん不可侵条約……抜け駆け禁止令を、まさか忘れたとは言わないわよね……」ゴゴゴ
牡丹「昨日の夜何があったのか、きっちり話してもらおうか……」ポキポキ
夏希(いや何なんだよアタシ不可侵条約って……ってツッコむことすらできない雰囲気だよ……)ドヨリーンヌ…
桜 「ひぃぃぃぃ……!?」ガクブル
桜 「うわぁぁぁんごめんなさいでしたぁぁ~! 腕が、腕がもげるぅぅ~!」シクシク
【反省中】クビカラプレート
牡丹「おら今度こそもげて見せろ~」ドボドボ
桜 「ぎやぁぁぁー!」
夏希(こ、今度はバケツに鉄鉱石入れられてる……サッカー部事件の時よりお仕置きが厳しい……)ブルブル
クレア「夏希さん! こんな展開ってあんまりだと思うの! 私たちにも平等にチャンスが与えられるべきだわ!」テヲギュッ
花梨「なっちゃん! 私も二人っきりでお泊りしたい~!」ウルウル
牡丹「当然、私も権利を主張するぞ」ズイッ
夏希(こ、これどういうことぉぉ? いきなり全員に迫られてる??)
夏希「あ、あのっ……少し頭の整理をさせてほしいというか……///」ドキドキ
桜 「あ゛ぁぁぁーッ! ちょっとみんなで私の夏希ちゃんを口説こうとしないでよ! 後夏希ちゃんも! 何顔赤くしてんのさあ裏切り者ぉ~!」
全員「「「「アンタが言うな!!」」」」
桜 (念願の夏希ちゃんとのらぶらぶな毎日が待ってると思ったのに)
桜 (帰宅部のみんなは簡単には諦めてくれそうもありません)
桜 (夏希ちゃんてば、ときどきまんざらでも無い様子だったりするし……)
桜 (私はいつもはらはらしっぱなしだよ……)
桜 (この状況を打破するためには)
桜 (行動で、私の本気を夏希ちゃんに見せつけるしかないね)
桜 (そのためにはまず法律を何とかしないと)
桜 「というわけで、私、とりあえず総理大臣になろうと思います!!」ドォーン
夏希「っていきなり壮大すぎる目標来たぁー!? ていうかこの人が国の代表とかなったら日本どうなっちゃうんだよ!?」ガガーン
──桜ルート END──
牡丹
20分経ったので再開
>>48で
ていうかレスありがとう
牡丹「厳正なるジャンケン勝負の結果、私が夏希の看病をすることに決まったぞ!」グー
桜 「くぅぅ……勝利のVサインが敗北するなんて……!」orz
クレア「はぁ……やっぱり本数最強のパーにしておくべきだったわね……」シュン
花梨「牡丹先輩、なっちゃんのこと、お願いしますね……!」
牡丹「任せておけ」フッ
夏希(牡丹センパイかぁ……全く看病のイメージとか無いんだけど大丈夫なのかなぁ……)
シュルッスパンッ
牡丹「では早速だが……夏希、お腹が空いているんじゃないか?」
夏希「そうですね、言われてみれば……って、いつの間に袴に着替えたんですか!? ていうか何で?」
牡丹「これはいわば、看病という名の……病気との闘い! ならば、それにふさわしい装いで臨むべきだと思ってな」
夏希「いや無駄に気合入っちゃっててかえって不安になるんですけど……」
牡丹「や……やっぱり変だったか?」アセアセ
夏希「そんな事無いですよ、牡丹センパイ、姿勢良いですし……似合ってて格好いいと思いますけど」
牡丹「そそそそそうか!? よ、良かった、それじゃあ3分待っててくれ! すぐに食事を用意するからな!///」ビュンッ
夏希「えっ3分って……」マサカ
ビュンッ!
牡丹「できたぞ夏希! アニメにも出てきたアザラシ印のカップ麺、濃厚とんこつ味だ!」スタッ
夏希「うわぁぁやっぱり悪い予感の通りだよ! しかも何でよりによってその味のチョイスにしたの!?」ガーン
牡丹「えっ? もしかして、カップ焼きそばの方が良かったのか?」
夏希「何でカップ麺限定なんだよ! この人の看病の知識特殊だー!?」
牡丹「す、すまん……私は今まで病気や怪我をしたことが無くてな……こういう時どうしたらいいのか、よく分からなくて……」シュン
夏希「いやまあ、牡丹センパイらしいっていえばそうですけど……だったら何で看病したいって立候補したんです?」
牡丹「そ、それは……その…………から……」ボソ
夏希「え? よく聞こえなかったんですけど」
牡丹「な、夏希に……何かしてやりたかった……から……」
夏希「……」ドキッ
牡丹「今日は夏希が臥せっていると聞いて、ショックだったんだ。いつも元気な夏希に励まされているってことを思い知ったよ」
牡丹「だから、せめて私のできることでお返しをしたかったんだが……やっぱりこういうことには向いていないみたいだな」スクッ
牡丹「今からでも花梨を呼ぶから、交代を……」
夏希「待って」
牡丹「?」
夏希「アタシは、牡丹センパイに看病してもらいたいです」
牡丹「で、でも……」
夏希「別に向いてなくたって構いませんから……一生懸命な牡丹センパイに居てもらいたいです」
牡丹「な、夏希……」ウルッ
夏希「だから、とりあえず」
夏希「カップラーメン食べましょっか! のびちゃう前に」
牡丹「そ、そうだな!」
ア、イガイニオイシー♪ ダロ?ワタシノオススメダカラナー
アッタマリマスネー ウンウン♪
──片づけ後──
牡丹「よし、決めたぞ」
夏希「お湯の入った洗面器とタオル持ってきてどうしたんですか……?」
牡丹「私は私にできることで、夏希を看病する!」グッ
夏希(しまった……また何か無駄なスイッチを入れてしまったかも……)
牡丹「というわけで、まずは脱ぐんだ夏希!」
夏希「はぁ、わかりました」ヌギヌギ
夏希「って何でだぁ!!」ビシ
牡丹「おっ、久々のノリツッコミだ」
牡丹「これはおまえの風邪を治すために必要な手順なんだ」
牡丹「まず、十分に体を清める。それからお互いの肌と肌を合わせて、私の気をおまえに送り込む」
牡丹「萩月流奥義によって高められた気が体内に満ちることで、風邪のウイルスを排除するというわけだ」
夏希「何か中二的設定が出てきたー!? 何でもありなのかよ萩月流!!」
牡丹「ツッコんでる間に身体が冷えてしまうな。早速始めるぞ」ゴシ…ゴシ…
夏希「あうっ……アタシの同意とか待ってくれないんですか……///」
夏希(ていうか聞き捨てならない説明が混じってたんですけど!)
夏希(肌と肌を合わせるって?)
夏希「あ、あんっ……ま、前はいいですよぅ自分でやりますからぁ……」
牡丹「何を言ってるんだ、病人は大人しく私に任せておけ」スリスリ
夏希(力が強すぎるかと思ったけど、ちょうどいい……で、でもそんなとこまで執拗にこするとかぁ……///)ビクビク
牡丹「人の体の扱いなら、私はエキスパートだからな。壊すも治すも思いのままだ」ゴシゴシ
夏希「バトンタッチで骨粉砕しちゃうんじゃなかったでしたっけ!?」
牡丹「ほら、下の方も念入りにやらないとな」グイッ
夏希「ひゃぁっ!? そ、そこはダメですっ!」
牡丹「暴れても無駄だぞ」スリスリ……
夏希「あううううう……!///」
牡丹「よし、清めはこれぐらいでいいだろう」タオルモドシ
夏希(き、気持ち良かったけど……容赦無さすぎだよ牡丹センパイ……)ハァハァ
牡丹「では電気を消して、肌と肌を合わせるぞ」パチン ダキッ
夏希(またお姫様抱っこ……しかも今度はハダカ同士で……///)
ポスン
牡丹「震えているのか? 優しくしてやるから、心配するな」クス ナデナデ
夏希「あ、あう……そうじゃなくて、これ以上はダメですよぅ……」フルフル
牡丹「何が駄目なんだ?」
夏希「だから、その……これ以上は好きな人同士じゃないとっていうか……///」
牡丹「ああ、それならば全く問題無い」
夏希「?」
牡丹「私は夏希を愛しているからな」キラリ
夏希(いきなり爆弾発言出たーー!?)
牡丹「よし、清めはこれぐらいでいいだろう」タオルモドシ
夏希(き、気持ち良かったけど……容赦無さすぎだよ牡丹センパイ……)ハァハァ
牡丹「では電気を消して、肌と肌を合わせるぞ」パチン ダキッ
夏希(またお姫様抱っこ……しかも今度はハダカ同士で……///)
ポスン
牡丹「震えているのか? 優しくしてやるから、心配するな」クス ナデナデ
夏希「あ、あう……そうじゃなくて、これ以上はダメですよぅ……」フルフル
牡丹「何が駄目なんだ?」
夏希「だから、その……これ以上は好きな人同士じゃないとっていうか……///」
牡丹「ああ、それならば全く問題無い」
夏希「?」
牡丹「私は夏希を愛しているからな」キラリ
夏希(いきなり爆弾発言出たーー!?)
牡丹「そもそも、愛が無ければ視えない、じゃなかった、この奥義は使えないんだ」
牡丹「それとも、夏希は私とこういう事をするのは嫌か?」ジッ
夏希(そんな至近距離で見つめるの、反則だよ……///)
夏希「そ、そうじゃないですけど……さすがに急すぎて気持ちの整理がつかないというか……」
牡丹「それも問題無い」グイッ
夏希「ひゃっ!? (抱き寄せられた……)」
牡丹「夜が明けるまでに、私を愛するようにさせてやるからな」
チュッ
夏希「んんっ……!」
夏希「んちゅ……んむっ……」ポーッ…
◇◇
黄金のアザラシ「復唱要求~♪」
◇◇
◇
◇
夏希「んんっふぁぁぁぁっっ!!」ビクビク プシャーッ
牡丹「夏希は本当に感じやすいな……これでもう12回目だぞ?」クスッ
夏希「ぼ……牡丹センパイが異常に上手すぎるんですよぉ……」ハァハァ
夏希(それにさっきから向かい合ってセンパイの上に座らせられた格好で……近すぎるし恥ずかしすぎるよもう……///」
牡丹「ほら、夏希」クイッ チュッ
夏希「んんっ……んちゅる……んはぁ……っ」チュパ
牡丹「ふはぁ……どうだ、体調良くなってきただろう?」
夏希「は、はい……でもぉ……何でそんなに、その、エッチ上手いんですか……///」
牡丹「何だ? 妬いているのか?」フフッ
牡丹「心配するな、私も夏希が初めての相手だ」
夏希「じゃあどうやって練習したんですか……」ムゥ
牡丹「それはもちろん、通信講座とイメージトレーニングだ!」ドヤッ
夏希「どんだけいかがわしい通信講座だよ! 萩月流の奥義伝承どうなってんだ!!」ガーン
牡丹「ボケツッコミしてないで続けるぞ」クチュクチュ…!
夏希「ひゃうっ! そこは、まだ敏感になってますからぁ……あう!」ビクン
牡丹「私の気を送り込み続けているからな、体力はむしろ回復してきているだろう?」クリュリュ
夏希「うあっ! そ、そうっ、ですけどっ……こんなにされ続けたら、おかしくなっちゃうぅ……!」
牡丹「安心して全てを私にゆだねるんだ……夏希が乱れる所、しっかり全部見届けてやるからな」クビスジペロッ
夏希「やぁぁぁんっ……!」ガクガク プシュッ!
◇
◇
──翌朝──
チュン…チュン…
牡丹「うむ、気持ちの良い朝だな! 夏希の調子はどうだ?」ツヤツヤ
夏希「ああううう……足腰が立たないですよぅ……」ヨロッ
牡丹「おかしいな……風邪を駆逐して体力も回復させたのに、何故だ?」クビヒネリ
夏希「朝までずーーーっとあんだけ責められ続けたら、当たり前ですよ!!///」
夏希(本当に死ぬかと思った……///)
牡丹「夏希は修行が足りないな、たった57回気をやったぐらいで」ハハハ
夏希「どう考えても前人未踏の回数だよ! 自分の基準を一般人のアタシに当てはめないでー!!」
夏希「とりあえずシャワー浴びてきます……」ヨロヨロ
牡丹「待て、そんなふらふらしているんじゃ危ないだろう、私が連れて行ってやる」ヒョイッ
夏希「わぁ! だ、大丈夫です、一人で浴びられますからぁ……///」
牡丹「いや、考えたら57回って中途半端な回数でキリが悪くないか?」フム
夏希「……へ?」ゾクッ
牡丹「ちょうど良いから100回に達するまで風呂で続きするか!」
夏希「」シロメ
夏希「だっダメですよ今からなんて学校遅れちゃいますって!」バタバタ
牡丹「なーに20フレームに1回なら15分弱で終わるだろ」スタスタ…
夏希「それ死ぬ! 本当に死んじゃいますからぁぁ……!」ヒィィィ!
──放課後 部室──
夏希(結局あの後、お姫様抱っこで学校まで輸送されて登校させられた……ものすごいスピードだったから他の生徒の目には止まらなかったみたいだけど……///)
夏希(いくら風邪治ったからって、登校しなきゃダメだなんてセンパイ変な所で頭固いんだから……)グテー
花梨「なっちゃん本当に体調大丈夫なの? 疲れてるみたいだけど……」
桜 「まあ病み上がりだからしょうがないのかな?」
クレア「夏希さんに元気を取り戻してもらうために、今日は九重グループが出資しているパリ帰りの一流パティシエのスイーツのお店にでも行きましょうか」
桜 「おっいいねー、クレアちゃんのおごり?」キラキラ
牡丹「あ、悪いがそれ、私と夏希はパスだ」
夏希「え?」
牡丹「今日は夏希と萩月流本家に挨拶に行くことになっているからな」
夏希「えええっ? アタシ初耳ですよそれ! 挨拶って何のですか?」
牡丹「何を言ってるんだ」
牡丹「私の嫁になるおまえを紹介するために決まっているだろう?」キョトン
全員「」
牡丹「ああ、もちろんおまえのご両親にもご挨拶の日取りを決めないといけないな」
牡丹「萩月流に嫁入りするわけだから、いろいろと覚えてもらわないといけないしきたりもあるし」
牡丹「これから忙しくなるぞ、夏希!」キラン
全員「」
夏希(って、どこまで話ワープしちゃってんのー!?)
夏希(とツッコむ気力が回復した時にはあれよあれよと話は進んでいて)
夏希(なし崩し的にアタシは牡丹センパイのお嫁さんになることになってしまいました……///)
夏希(まあ、センパイはちょっと世間とずれたとこあるけど綺麗だし優しいし格好いいし)
夏希(口あんぐり状態だった帰宅部のみんなも最終的にはお祝いしてくれたから、それはまあいいんだけど)
夏希(問題なのは夜の生活だよ……///)
夏希(とにかく毎晩夜通し責められまくりで)
夏希(毎朝足腰が立たなくなってる始末)
夏希(このままでアタシ、身体もつのかなぁ……)ハァ
牡丹「それは鍛え方が足りないせいだ」
牡丹「萩月流古武術後継者の嫁としての自覚が足りないぞ、夏希!」
牡丹「これからは毎日私とシャワー修行だ!」
夏希「ってその修行意味あるのかよ! 高校生にもなって恥ずかしいからやめてぇぇー!!」ガーン
──牡丹ルート END──
牡丹「夏希! おまえは誰に看病されるのがいいんだ? ちなみに、黒髪は清楚で最も看病に向いているイメージだとネットの統計で出ているぞ」サラッ…
クレア「そうね、本人の意見が一番重要だわ……ところで今回のお見舞い品全般に出資したのは私なのだけれど」オヤユビデ マルッ
桜 「私! 私ならネギ持ってるよ!」ピョンピョン!
夏希「……じゃあ花梨で」
牡丹クレア桜「」
花梨「なっちゃん……!」パァァ…!
桜 「そ、そんなぁぁ! 私ネギ嫌いなのにコレどうしたらいいのー!?」ガビン
クレア「くっ……同級生同士の仲良しの絆には勝てなかったというの……?」orz
牡丹「また修行のし直しか……メンタルを鍛える道はまだまだ遠いな……」フッ…
夏希(消去法とはとても言えないな……)
◇◇
クリプトンアザラシ「アッザラッシにしてやんよ♪」
◇◇
花梨「じゃあまずは着替えて準備するね~」スルッ……
夏希(わっ……花梨意外とスタイルいいんだよね……///)
夏希「じゃなくて! 何でいきなり着替えなの?」
花梨「ご奉仕するならコレだって、クレア先輩から借りた、メイド服でーす♪ ……どうかななっちゃん?」クルリン
夏希「うん、すごい似合ってて可愛いけど……ご奉仕って」
花梨「か、可愛い……?///」エヘヘ
花梨「わ、私頑張るねっ!」フンス
花梨「身体冷えたらいけないから暖房入れて……喉が感想しないようにミニ加湿器も持ってきたの」テキパキ
夏希「あ、何かいい匂い」
花梨「アロマ加湿器だよ~。なっちゃんのイメージでグレープフルーツの香り」
夏希(さすが花梨……このルートは正解だったみたい)
花梨「なっちゃん、お腹の具合はどう?」
夏希「うん、そうだね……朝から何も食べてないから、ちょっと空いたかな」
花梨「分かった、じゃあおかゆ作るから、休んでてね。電気消してっと……」パチッ トタタ
夏希(何か、安らぐ雰囲気……クラスの男子が癒し系って騒ぐ気持ち、少し分かるよ……)
夏希(……)Zzz……
◇
◇
夏希「……ん」パチ
花梨「あ、なっちゃん。起こしちゃった?」
夏希「ううん……いい匂いがしたから目が覚めた」ニコ
花梨「おかゆ食べられそう?」
夏希「うん、お腹空いた……あ、美味しそう……デザートまで?」カラダオコシ
花梨「うん、ヨーグルトとイチゴだよ~。それじゃ」
花梨「ふーっ、ふーっ……はい、あーん♪」
夏希「え、ええっ!? だ、大丈夫だよ自分で食べられるからっ!」アセアセ
花梨「だーめ。なっちゃんは病気なんだから、メイドさんの言う事を聞いてください♪」
夏希「う、ううっ……(何か今日の花梨、妙に押しが強くて逆らえない……)///」パクッ
花梨「なっちゃーん、歯磨き終わったー?」
クチュクチュ ペッ
夏希「うん、今終わったとこ」
花梨「じゃあ洗面器片づけてくるね♪」
夏希「何かホントにいろいろゴメンね……」
花梨「そんなの気にしないで! 私、なっちゃんのためにいろいろできるのが嬉しいんだから~」ニコニコ
夏希「アタシはいい友達持ったなぁ~」ウンウン
花梨「やだもー、なっちゃんてば……///」
夏希(恥ずかしがるポイントはよく分かんないけど)
花梨「じゃあ電気消すね」パチ
夏希「うん……あ、パジャマに着替えたんだ」
夏希(あれ、でも花梨にどこで寝てもらおう? お客さん用の布団なんてあったかなぁ……)」
花梨「おじゃましまーす」モソモソ
夏希「へぇっ!? こ、このベッドで寝るの??」
花梨「……そうだよ? だって、そばにいないとなっちゃんが困った時にお世話できないもん」ニコニコ
夏希「いや、だって……風邪移っちゃうんじゃ……」
花梨「風邪は人に移した方が早く治るんだよ?」
夏希「それ俗説だから!」
花梨「チャッキーちゃんも、おやすみなさい♪」ポンポン
夏希(結局また押し切られちゃった……)
花梨「えへへ、なっちゃんと一緒に寝るの、初めてだね♪」
夏希「うっうん……(他意は無いセリフなんだろうけど……この子相変わらず天然だな///)」
花梨「ぷにぷに~」チョンチョン
夏希「花梨さん、アタシのくせ毛で遊ばないでよ」
花梨「ぎゅうぎゅう~」
夏希「も、もう……何で抱きつくの?///」
花梨「なっちゃんあったかーい」スリスリ
夏希(か……)【可愛い】スッ
花梨「むにゅにゅ……パラサウロロフスのとさかがぁ……」Zzz…
夏希「じゃれるだけじゃれてから、先に寝ちゃった……」
夏希「しっかり抱きつかれてるから動けないし」ハァ
夏希(それに……花梨の柔らかい所がいろいろ押し付けられちゃってる……///)ムニュニュ
夏希(何だか甘い花の香りもするし……花梨の使ったシャンプーのかな……)
花梨「なっちゃん……」
夏希「?」
花梨「だーいすき……えへへ……♪」
夏希(ね……寝言なの?///)
夏希(友達! 友達としての好きって意味だよね?)ドキドキ
花梨「ううーん……」ゴロン
夏希(改めて見ると……花梨ってやっぱり可愛いな)
夏希(男子とかクレアセンパイたちの気持ちも分かるっていうか)
夏希(いや、今この状況で分かっちゃマズイんじゃないの!?)アセアセ
夏希(でも、唇柔らかそう……ぷるぷるして、艶やかで……)
夏希(何だか、吸い込まれる……)
チュッ
夏希(って、アタシなな何しちゃったの今!?)バッ!
花梨「んん……なっちゃん……?」ムニュ…
夏希「!!」
夏希(ば、バレた? キスしたのバレちゃった!?)
花梨「えへへぇ……♪」ギュッ
夏希「か、花梨? 起きちゃった? 今のはねその、んっ」
花梨「んちゅ~……」
夏希(な、何が一体どうなってんの?)
夏希(花梨にキスしたと思ったら……抱きつかれて逆に唇奪われてる……?)
花梨「なっちゃんからちゅーしてくれて、嬉しい……///」
夏希「か、花梨……」
花梨「ずっと好きだったの……初めてなっちゃんってあだ名で呼んだ時から」
花梨「特別だったの」
夏希「そ、そうだったんだ……ゴメン、全然気づかなくて……」
花梨「ううん、いいの……なっちゃんは桜センパイの事が好きなんだって思ってたから」
花梨「仲良しの友達で十分って自分に言い聞かせてたんだけど」
花梨「もう、いいのかな……素直になっちゃっても」ジッ…
夏希(花梨の少し潤んだ目がアタシを見つめてる……綺麗だな)
夏希(今まで自覚してなかったけど)
夏希(アタシも、もしかしたらずっと……)
夏希「うん、いいよ……アタシも素直になるから」コクン
◇
◇
バサッ プルン…
夏希「やっぱり、花梨の胸大きいね……」ゴクリ
花梨「は、恥ずかしいよなっちゃん……///」フルフル
夏希「なーに言ってんの」オデコチョン
夏希「これからもっともっと恥ずかしい事するんだからね?」クス
花梨「う、うん……あ。なっちゃんの胸もちっちゃくて可愛いよ?」
夏希「それはフォローですか……」ガクッ
花梨「そ、そういう意味じゃなくて……!」アセアセ
夏希「えーい、そんな事言う花梨には……こうだっ!」ペロッ…チュッチュッ
花梨「きゃあっ! そ、そんなとこ舐めちゃダメぇ~!」ビクッ
◇
◇
夏希「花梨……かりんっ……!」ギシギシ
花梨「なっちゃんっ……だいすき……」ハァハァ
花梨(私の足抱えて腰動かしてるなっちゃん……なんだか一生懸命で可愛い)
花梨(でも、私となっちゃんの恥ずかしいとこがこすれ合って……エッチな音がしてるぅ……///)グチュッグチュッ
夏希「はぁっ……花梨っ……アタシ、もうイッちゃいそう……!」ブルッ
花梨「ぁうっ……い、イッちゃうって……?」ビクッ
花梨(なっちゃんのがこすれる度に、ビリビリッって変な感じが……)
花梨(お腹の奥がどんどん熱くなってきちゃう……!)ゾクゾクッ
花梨「なっちゃぁん……わ、私、体がびくびくして……何だか変になっちゃいそうなのが来るぅ……!」
夏希「気持ちいいの、花梨……っ?」ハァハァ
花梨「……う、うん、そうなの、気持ちいいの……っあ」ビクッ!
夏希「んんんんっ!!」ビクビクンッ!
花梨「きゃぁぁぁぁぅっ!!」ガクガクッ
夏希「はぁ、はぁ……」トサッ
花梨「ふわぁ……はぁ……っ」トローン
夏希「……花梨、大丈夫ー?」
花梨「う、うん……急にどっかに飛んでっちゃいそうな感じがして、少し怖かったけど……」ポヤー
夏希「それがイクってことだよ」クス
花梨「……そうなんだぁ……」ボー
夏希「アタシたち、初めてなのに一緒にイケたんだよ? コレってすごいことじゃない?」
花梨「そういうものなの?」
夏希「うん、アタシと花梨は、身体の相性もばっちりってことだよ」ニコニコ
花梨「身体のあいしょう?」?
夏希「そ、エッチな事するのにぴったりな相手ってこと♪」
花梨「な、なっちゃんてば……///」カァァ
花梨「ねーなっちゃん……またちゅーしたい……」ウルウル
夏希「ん」チュッ…
花梨「んー♪」チュウ
ギュー
花梨「えへへ、こうやってくっついてると、すごく安心する……」
夏希「アタシは……何だかムラムラしてきちゃうかな……///」
花梨「むらむら?」
夏希「だって花梨ってば、いい匂いするし……柔らかいし……大きな胸が当たってるし……またいやらしい気分になってきちゃうよ///」
花梨「くす……なっちゃんのエッチ」
夏希「うっ……花梨だってさっきはすごくエッチだったじゃん」ムゥ
花梨「えええ?」
夏希「アタシにいやらしいことされながら、顔とろんとさせちゃって」
夏希「何度もアタシの名前呼んで」
花梨「あうううう……///」
花梨「なっちゃん……もう1回、しよ?」コロン
夏希「え、い、いいの? 無理してない……?」
花梨「なっちゃんの方こそ、風邪大丈夫だったらだけど……」
夏希「そういえば、アタシ風邪引いてたんだった……花梨の事で頭がいっぱいで、忘れちゃってたよ」アハハ
花梨「じゃあ、もっともっといっぱいにして……?」テヒロゲ
花梨「私ももっともっと、なっちゃんをいっぱい感じたいの……///」
夏希(恥ずかしそうにお誘いする花梨)【可愛い!!】スッ
夏希「花梨っ!」ガバッ
花梨「きゃんっ」
ホラホラコレガエーノンカー ヤダァナッチャンッテバクレアセンパイミタイー
ナ、ナヌゥ!?
──翌朝──
チュン…チュン…
夏希「うにゅぅ……かりん……」ギュウ
花梨(私にしっかり抱きついてるなっちゃんの寝顔可愛い♪……でも)
花梨「なっちゃん、そろそろ起きないと、学校遅れちゃうよ~? 鏡に映った時計の時間じゃないよ~?」プニプニ
夏希「うー……後2時間……」
花梨「長すぎるよ~……せっかく風邪治ったんだから、一緒に学校行きたいな~」
夏希「やだー……おはようのキスしてくれなきゃ起きないもんー」フルフル
花梨「もうなっちゃんてば……///」
花梨「あまえんぼですね~」
サラッ チュッ
夏希「んー♪……ちゅっ……ちゅるっ……」
花梨「んんんっ……!」
夏希「ぷぁ……」
花梨「はふ……これで起きてくれる?」トロン
夏希「……」フルフル
夏希「今のでまたスイッチ入っちゃった」
花梨「すいっち?」
夏希「もう1回しよ花梨!」ガバッ
花梨「きゃああああ!? ダメダメ本当に遅刻しちゃうよ~! ……あんっ♪」ビクッ
──数日後 部室──
夏希(結局あの日は二人して遅刻しちゃって)
夏希(言い訳考えるのが大変だった)
夏希(まあその分花梨の可愛いとこを堪能できたから、安いもんだけどね!)
夏希(今の所、二人の関係は周りには秘密にしてる)
夏希(別にやましいからとかそんなんじゃなくて)
夏希(表向きは仲の良い友達だけど、実はこっそり付き合ってるってシチュエーションも、何だかわくわくして楽しいから)
夏希(でもいつか、みんなに公認の仲になれたらいいな)
夏希(特に、帰宅部のセンパイたちには)
夏希「って花梨さん、さっきから熱心に読んでるけど何の雑誌?」
花梨「あっなっちゃん! この式場素敵だと思わない? 真っ白なチャペルに270度のオーシャンビューなんだって!」ニコニコ!
夏希「ゼ〇シィィー!?」ギョッ
クレア「あら、でもこっちの森の中の式場も良いんじゃないかしら? 九重グループの傘下だから交通もしっかり完備よ?」ニコニコ
牡丹「そんなことより夏希、花梨を養う算段は付けてあるんだろうな? 学生結婚はいろいろ大変だと聞くぞ?」ウデグミ
桜 「夏希ちゃんはしっかりしてそうに見えて学校の宿題とか反体制派だったりするから、ちょっと心配だな~」ニヤニヤ
夏希「って、とっくにバレてたってオチかよ!? しかも話がアタシを飛び越して進んでるし!!」ガーン
夏希(全く、みんな気が早すぎるよ)
夏希(でもアタシの事を信じ切ってる花梨の目を見たら、そんなことはとても言えないし)
夏希(いろいろ大変そうだけど、がんばるしかないのかな)
夏希(いつか二人で純白のドレス姿で、森の中のチャペルを抜け)
夏希(私たちの大切なセンパイたちに祝福してもらう)
夏希(そんな夢のような未来を、現実にするために)
夏希(夢を叶えるためならがんばれちゃうのがきっと、女の子の法則ってやつだよね)
花梨「なっちゃん! 私、子供は10人ぐらい欲しいな♪」
夏希「iPSぅぅ~!? しかもそれはさすがに多すぎだよ!」ガーン
──花梨ルート END──
乙。
安価はレイナで。
うおーこっちにキテター
古なんとかさんルートもあるのかよ
最高です
再開
安価さんくす
ヤダヤダヤダー! ワタシガオセワスルノー!
ナ、ナッチャンノイケンモ…
ココハヤッパリジャンケンダ!
トウヒョウガイイトオモウノ!
ギャーギャー
夏希(いつになったら決まるんだこれ……)ゴホッ
花梨(どうしよう、センパイたちがどんどん白熱しちゃってる……)
花梨(このままじゃなっちゃんがいつになっても休めないよ~)
花梨(誰か、センパイたちを止めてくれる人は……あっ!)
ケイタイ ピッピッ
ワタシモナツキサンヲペロペロシタイノヨ!
ワタシダッテチューシタイヨ!
セッカクオボエタオウギヲダナ…
ギャーギャー
夏希(ああうるさい)
夏希「もういい加減に……!」
「そこまでだよ、君たち」ドドドドドド
ドクンッ
桜 「なっ……こ、これは……!」
クレア「う、動けないわ……!」
牡丹「私たちの動きを封じただと? そんなことができる人間は一人しか……!」
レイナ「やあ帰宅部の皆さん。廊下でボーリング事件以来だね……」ジャーンッ!
牡丹「お、おまえは!」
クレア「校則の異名を持つ……」
桜 「生徒会長、高円(たかまど)レイナ!」
花梨「はい! 11話で初登場し、12話でも油断してるところを登場させられてしまった、領域(テリトリー)内の全てを光速で校則に拘束するという能力を持つレイナさんです!」
レイナ「ふふふ……ほぼ過去スレからのコピペとはいえ、詳細な紹介をありがとう」
レイナ「そう、レイナだ……エレナとかいう謎のオリキャラなんかじゃない!」メラメラ
牡丹(むぅ……尋常じゃない怒りを感じるぞ)
桜 (時系列的につながりの無い過去スレの話だからよく分からないけど)
クレア(キャラ名間違えるとか最低のミスだものね……怒るのも無理ないと思うわ)
花梨「だ、大丈夫ですよレイナさん! きっとまとめサイトの人が過去にさかのぼって改変してくれますよ!」
レイナ「ああ、親切なまとめサイトの人ならそうしてくれるかもしれないな……だけど……だけど……元スレはもう修正不能なの、過去は変えられないのよ……」シクシク
夏希「いや会話がメタ過ぎるし過去スレ読んでない人には意味が分かんないですし……本題に戻りましょうよ……」
夏希「そもそも生徒会長がどうやってアタシの家に登場したの?」
花梨「私が呼んだの~、先輩たちを止めてくれるのはレイナさんしかいないと思って」
レイナ「ああ、可愛い後輩の花梨さんに頼まれたら、馳せ参じないわけにはいかないからね」フフッ
花梨「レイナさん、ありがとうございます!」ペコリ
クレア「レ、レイナさん……ですって? しかもいつの間に電話番号の交換まで……」ギリッ
レイナ「君たち、賑やかなのは良いけれど、TPOはわきまえてくれないと困るな」フッ
レイナ「校則第1888項、”風邪を引いた後輩を看病するという名目で二人きりになってから手を出そうという邪悪な目論見を禁じる”に抵触したとみなし、君たち3人を拘束する!」
夏希「うちの校則そんなにたくさんあったの!? てか目的限定されすぎでしょう! 捏造じゃないんですかそれー!?」
レイナ「ふっ……原作で校則ネタが登場でもしない限り、捏造にはならないさ」
夏希「やけに自信ありげですけど大丈夫かなぁ……」ハラハラ
レイナ「それに、少なくとも君のセンパイたちには思い当たる節があるようだけど?」ホラ
桜 「なっ……あぅっ……」
牡丹「ば、ばかな……! これが生徒会長の眼力だと?」
クレア「私たちの心を読んだとでもいうの……?」
夏希「アンタたちは……」ジトォォ…
ダメなセンパイたち「も、申し訳ございませんでした……」シオシオ
牡丹「しかし、おまえの能力は校内に限定されていたはずだ……なぜここで領域(テリトリー)を展開できるんだ?」
レイナ「それ」スッ
夏希「え? >>7でクレアセンパイがお見舞いに持ってきたこの大理石の板ですか?」
レイナ「そう、帰宅部の部室の一部を構成していたもの……BD2巻特典のちび劇場で破壊された部室そのものが再建されない限り、それは校舎の一部であり続ける……つまり、私の能力を展開するフィールドと成り得る!」
クレア「そんな……私が……校舎自体を新築させてしまったせいで……」orz
夏希「それ伏線のつもりだったのかよ! 確かにただのBD2巻のステマにしてはかなり無理やりぶっこんだ感が強かったけど!」
レイナ「とにかく、彼女は責任持って私が看病するから、君たちは早く帰宅すること」
桜 「ううう……夏希ちゃん! この人に変な事されそうになったらすぐ呼ぶんだよ!」
夏希「アンタが言うな」
レイナ「本当に失礼だな君は……」ハァ
花梨「レイナさん、なっちゃんをよろしくお願いします!」グッ
レイナ「ああ、任せておきたまえ」ナデナデ
クレア(いつの間に私の花梨さんと距離を縮めたというの……)ギリギリ
牡丹「この状況では分が悪い……今日は引き下がるが、次はこうはいかないからな」クッ…
帰宅部全員「「「「じゃあ、お大事にね~!」」」」
ガチャバタン
レイナ「ふぅ、学校外で能力使うとさすがに疲れるなぁ……肩凝っちゃったわ……」モミモミ
レイナ「あ、ねぇ安藤さん、お腹空いてない?」フリカエリ
夏希「そういえば……朝から何も食べてませんでしたけど……」
レイナ「おかゆとかで良かったら、私手によりかけて作っちゃうけど!」グッ
夏希「は、はい……じゃあお願いします……(何かキャラ変わってるような)」
◇
◇
──そんなこんなで消灯前──
夏希(って会長のお世話が完璧かつ滞りなく進行し過ぎて途中の描写省かれちゃったよ!!)
レイナ「安藤さーん、着替えたパジャマ洗濯しといたからね~」パサッ
夏希「あ、会長。ありがとうございます」
レイナ「もう、学校でもないのに会長はやめてってば。レイナって呼んでって言ってるのに~」プクゥ
夏希(この人こんな顔もするんだ……何だか)【可愛い】スッ
夏希(じゃなくて)
夏希「あのー、一つ聞きたいことがあったんですけど……何でいつもと口調違うんですか……?」
レイナ「!?」
レイナ「うっ嘘! 私素に戻っちゃってた!?」ガーン!
夏希「あ、こっちが素なんだ……いつものクールな口調の方がキャラ作ってたってことですね」ナルホド
レイナ「あううう……全然気づかなかった……恥ずかしい!///」カオカクシ
夏希「あっ、いや、その……! 可愛いというか、普通の女の子らしい感じでいいと思いますよ!」フォロー!
レイナ「えっ? か……可愛い?///」ドキン
夏希「今日はいつもと違うレイナさんの一面が見えて何だか新鮮でしたし……」
夏希「それより、何だかなりゆきで私の看病までさせることになってしまって……本当にすみませんでした」ペコリ
レイナ「そそそんな! むしろ、悦んでやらせてもらってる感じだから!」ブンブン
夏希「よろこんで?」
夏希「そういえば、ボーリング事件の時は桜センパイや私に触ってきたり、生徒会の女子率が低いのを嘆いてたらしいとか妖しい噂もありましたけど、アレもキャラだったんですね」
夏希「生徒会長としてのキャラ作りも大変なんだなぁ」シミジミ
レイナ「ああ、それは素の方よ?」
夏希「え?」
レイナ「だって私レズだし」
夏希「ええ?」
レイナ「そもそも最初から安藤さん……夏希さんを狙ってたし」
夏希「えええ!?」
レイナ「というより、この千載一遇のチャンスを逃すつもりなんて無いしこれから襲うつもりだし」ニヤァ…
夏希「えええええーっ!?」ゾクゥゥ!
レイナ「夏希さん。私……頑張ってお世話したよ? だから……」ジリッ…
レイナ「その分の報酬をもらいたいなぁ」マグロメ
夏希(こ、この人……さっきのセンパイたちなんかよりずっとヤバい雰囲気……!?)
夏希(早く逃げ)
【生徒手錠(ハンドブック・バインド)!】
ガシーンッッ!
レイナ「校則の2555条! ”あらゆる女生徒は、生徒会長に求められたらいつでも体を差し出さなければならない!!”」
夏希「なんだよその校則! 明らかに会長が悪用するために作られちゃってるでしょ!?」ガーン
夏希「くぅっ、ホントに体がピクリとも動かない……!」ピタリ…
レイナ「ふふっ、大理石をさっさと処分しておかなかったのが君の失敗だったね……」ズイッ…
夏希「こ、来ないで……!」ビクッ
レイナ「無駄なあがきはやめたまえ、子猫ちゃん♪」アゴクイ
夏希「ていうかキャラがまた戻っちゃってますよ能力使う時は戻るとかそういう設定? 分かりにくいからやめてください!」ガーン
レイナ「うるさい唇は塞いでおこうかな」
チュッ
夏希「ん……んんんっ……!」
レイナ「んふっ……んちゅ……れろぉ……」
夏希(ふわぁ……この人の舌、生き物みたいに動いて……)
夏希(アタシの口の中、むさぼられちゃってるぅ……)トロン…
レイナ「はふっ……ふふふっ、キスだけでそんなにとろけちゃうなんて……可愛いね、夏希さん♪」
夏希「ふわぁ……」ボー
レイナ「邪魔者はいないし」
レイナ「朝まで時間はたっぷりあるし」
レイナ「身も心も私のものにしてあげるからね、夏希さん♪」
夏希(まずいよこれ……)
夏希(これ以上されたら……本当に抵抗できなくなっちゃう予感がする……!)
◇◇
アザラシ「アザラシ・ザ・ワールド!」オラオラオラオラ
◇◇
助けを呼ぶ・諦める から選択>>106
諦める
レイナ「大丈夫、痛い事なんてしないから」
レイナ「とーってもキモチイイことならするけどね♪」トサッ オシタオシ
夏希(とか考えてるうちに押し倒されちゃった……もう逃げられないよ……)ゾク…
レイナ「パジャマ、脱がすよ?」シュルッ…
レイナ「夏希さんの小さな胸、可愛い♪」
夏希「あうううう……(動けないから、顔を隠すこともできない……)///」
レイナ「あれ、先っちょのとこ、もう固くなってる。さっきのキスでそんなに感じちゃったの?」クス
夏希「……///」
レイナ「ねえ、教えて?」ツンツンッ クリリッ
夏希「ひゃあっ!? だ、だって……レイナさんのキスが、いやらしすぎるからぁ……」グスッ
レイナ「素直な夏希さんも可愛い♪」ナミダペロッ
レイナ「じゃあ下も脱がしちゃおっと」スルスル……
夏希「あっ! 下はダメっ!///」
レイナ「んー、何が駄目なのかなぁ」
レイナ「もしかして、パンツの前のとこがもう濡れちゃってるから?」ジィーッ……
夏希「み、見ないでぇ……///」フルフル
レイナ「わが校の生徒がこんなにエッチだったなんて、生徒会長としては非常に遺憾です」
レイナ「これはその下も確認しないといけないなー」ズルンッ……
夏希「きゃあっ……!」
レイナ「証拠のパンツは没収するね♪ さてと……」ジィィィィ
夏希「あ……あぅ……///」
夏希(全部脱がされちゃった……アタシの恥ずかしいとこが、レイナさんにじっくり見られちゃってるよぉ……)
レイナ「やっぱり、思った通りだ」
レイナ「夏希さんの可愛い割れ目のとこ、エッチなお汁でぐっしょりだよ?」
夏希「///」
レイナ「それだけじゃなくて……今もほら」
トロォ……
レイナ「奥の方からちょっとずつ湧いて、溢れ出してきてる」
レイナ「感じちゃってるんだ? 私に見られて」ボソ
夏希「やぁぁ……///」ゾクゾクッ
レイナ「エッチな夏希さんには、ちゃんと指導してあげないといけないね、生徒会長として」シュルッ ストッ
夏希(あ……レイナさんの裸だ……女同士なのに、見入っちゃうぐらい綺麗……スタイルもいいし……)
夏希「って、そんなの生徒会長関係あるんですか……」
レイナ「まだツッコむ余裕あるんだ」クス
レイナ「私にツッコミ入れるなんて、さすが夏希さん……だけど」
夏希(レイナさんが隣にぴったり寄り添ってきた……)
レイナ「そんな余裕もすぐに無くなるぐらい、たーくさんキモチ良くしてあげる♪」ミミカプッ
夏希「ひ!」ビクンッ
レイナ「耳も感じるんだ? じゃあこっちはどうかな?」クチュッ
夏希「あっ! そこダメっ!///」
レイナ「ならこっち♪」クリクリ レロォッ…
夏希「きゃあぅっ!!」ブルッ
レイナ「夏希さんのエッチな声も、とっても可愛いね♪」
◇
◇
クチュクチュ……サワサワ……
夏希(さっきからすごく気持ちよくされては、イキそうになるのにギリギリで止められてるぅ……///)
夏希(この人、わざと焦らして楽しんでるんだ……)
夏希「んんっ、くぁぁ……辛い、辛いよぉぉ……」ビクビクッ
レイナ「ふふっ、もうイキたくて仕方ないんでしょ」レロォ……
レイナ「イカせてほしい?」
夏希「は……はいいっ……///」
レイナ「じゃあちゃんと言ってくれたら、イカせてあげる」クリュ…
レイナ「私はレイナさんの女になります」
レイナ「帰宅部の皆とはもう必要以上に仲良くしませんって」グリ
夏希「あ!……あ……っ」
レイナ「私、そんなに気長な方じゃないんだけどなぁ」ピタ…
夏希「やぁっ! 止めないでくださいよぉ……」フルフル
レイナ「じゃあ言いなさい」
夏希「……っ……」
夏希「ア、アタシっ……レイナさんの、女になりますっ……!」
夏希「帰宅部のみんなとは、もう仲良くしませんっ……」
夏希「だから、だからぁ……っ」ハァハァ
レイナ「可愛い生徒にそこまで言われたら、応えてあげるしかないわね、生徒会長としては」
レイナ「頑張ってちゃんと言えたご褒美に、思いっきりイカせてあげる♪」クチュクチュクチュ…!
夏希「うあ! ふぁぁっ!!」ビクビクッ!
レイナ「今まで焦らした分、連続でイカせてあげるね?」チュウッ カリッ!
レイナ「あなたから頼んできたんだから、もうやめてって言ってもやめてあげないよ?」グリュッ!
夏希「きゃあああぅっ!!」ガクガクッ プシャァッ!
レイナ「もう帰宅部の……あの子たちのものになることも無いわけだけど」ズブッズブッ…
夏希「……う、あ?(す、すごく深くまで……)」
レイナ「念のため、初めては貰っておくわね? 夏希さん」ズンッ!
プチッ…!
夏希「痛ぁぁぁッ!!」ズキィッ
◇
◇
夏希「はぁっ……はぁぁっ……」ガクガク
レイナ「出血は止まったみたいだけど、夏希さんたらお漏らしまでしちゃって」クス
レイナ「ごめんね? でも、気持ち良かったでしょ?」ナデナデ
夏希(本当にそうだ……痛いのにそれより気持ちいいことがあるなんて、初めて知った……)ボー
夏希(でも何か……)
夏希(絶対に言ってはいけない事を言ってしまった気がする……何だっけ……)
レイナ「それにしても、あの子たちったら本当にバカね」クスクス
レイナ「大切なものは絶対に手元から離しちゃいけないのに」
レイナ「よりによって私なんかを信用して、任せちゃうだなんて……笑っちゃうわね? あははははっ♪」
夏希「あっ……うぁぁぁっ……!」
◇◇
「入部を許可します!」
「なっちゃん……なっちゃん♪」
「夏希さんの弟ってことは……私たちの弟ってことじゃない!」
「おまえ適応早いな!?」
◇◇
夏希「そんな……そんな、アタシ、何て事を……!」
夏希「ごめんなさい……みんな、ごめんなさいっ……」ボロボロ
レイナ「……もう遅いわよ」
レイナ「夏希さんは私を選んだんだから」
レイナ「それに、あんな無責任な子たちより、私の方が夏希さんにはふさわしいわ」
レイナ「初めて廊下で会った時から、ずっと好きだったんだから……」グイ チュッ…
夏希「んむっ……!」
夏希(す……き……?)
◇◇
「そんな夏希ちゃんが、私は大好きなんだから…!」
◇◇
夏希「いやぁぁっ!」ドンッ!
レイナ「なっ……私のハンドブック・バインドを破った……!?」
夏希「触らないで……アタシは……アタシは……」
夏希「桜センパイ……さくらせんぱぁい……ごめんなさい……ごめんなさいぃ……っっ!」
グスッ……グスッ……
レイナ「……ふぅん?」
レイナ「ここで、あの子の名前、出しちゃうんだ……」ギリッ…
レイナ「せっかく優しくしてあげようと思ったのに」ゴォッ……
ドクンッッ!
夏希「あっ……うあ……また体が……!?」
レイナ「校則第9999項……”生徒会長が愛する女生徒は、他の女の名前を呼んではいけない”」
レイナ「奪いつくしてあげるよ……君の身も心も……魂までも全て」
レイナ「夏希さん」
レイナ「君は永遠に私のものだ」
レイナ「誰にも渡さない……!!」ドドドドド
夏希(あ……あ……)
夏希(うあああああッ……!)
レイナ「なっ……私のハンドブック・バインドを破った……!?」
夏希「触らないで……アタシは……アタシは……」
夏希「桜センパイ……さくらせんぱぁい……ごめんなさい……ごめんなさいぃ……っっ!」
グスッ……グスッ……
レイナ「……ふぅん?」
レイナ「ここで、あの子の名前、出しちゃうんだ……」ギリッ…
レイナ「せっかく優しくしてあげようと思ったのに」ゴォッ……
ドクンッッ!
夏希「あっ……うあ……また体が……!?」
レイナ「校則第9999項……”生徒会長が愛する女生徒は、他の女の名前を呼んではいけない”」
レイナ「奪いつくしてあげるよ……君の身も心も……魂までも全て」
レイナ「夏希さん」
レイナ「君は永遠に私のものだ」
レイナ「誰にも渡さない……!!」ドドドドド
夏希(あ……あ……)
夏希(うあああああッ……!)
(アタシは悲鳴をあげる事すら許されず)
(そのままなぶりつくされた)
(終りが無いかとすら思えた夜はようやく明けたけれど)
(アタシのささやかだけど平和だった日常は変えられようとしている)
──二週間後 部室──
ガララ…
夏希「あ、ええと……お久しぶりです……」
桜 「あっ夏希ちゃーん! どうしたの最近付き合い悪いよ~!」ガタッ
夏希「すみません……ちょっと、いろいろ用事とかあって……」
花梨「なっちゃんはいろいろ忙しいみたいなんですよー、レイナさんのお手伝いとかもしてるみたいだし」
牡丹「生徒会のか? 何だおまえ、出世したなあ」
クレア「そういうの出世っていうのかしら」
夏希(本当はお手伝いじゃないんだけど……)
桜 「全くもう! 生徒会なんかより、帰宅部が優先でしょ! 大体反体制派の夏希ちゃんが生徒会だなんて似合わないよ!」プンスカ
夏希「すみませんさく、……すみません……」ペコ
花梨「桜先輩ってば、いくらなっちゃんが居なくてさびしかったからってそんなに怒らないでください~」プク
桜 「なななななそんなんじゃないよ!! ただ私は、部長としての責任でだね……!」ワタワタ!
牡丹「大体それ、普通逆じゃないのか……まあでも、今日は全員揃って良かった。やっぱり夏希が居てくれないと、ツッコミが間に合わないからな」アハハ
クレア「そうね、夏希さんが居てこその帰宅部だものね♪」ニコニコ
夏希(優しく迎えてくれるみんなの笑顔が、今のアタシにはかえって辛い)ズキン…
夏希(でも、今日はあの人に呼び出されなかったおかげで、何とかここに来れた)
夏希(もしかして、アタシに飽きたのかな……そうだったらいいんだけど……)ハァ
桜 「まーとにかく、全員揃ったところで! 今日は何をするかの企画会議を……」
ガララッ
「その議題は私から提出させてもらおうかな」
牡丹「なっ……おまえは……!」
桜 「高円レイナ! 生徒会長が一体何しに来たの?」
クレア「生徒会の役員まで引きつれて……ものものしいわね」
花梨「レイナさん……議題って何なんですか?」
レイナ「ああ、説明しよう」
レイナ「うちの学校もクラブ数が増加の一途でね」
レイナ「非公認のグループにまで部室を貸し与えておく余裕が無くなってきたんだよ」
レイナ「大体、君たち帰宅部は問題を起こすばかりで、何の活動実績も無いし」
レイナ「今日を限りに解散して、この部屋から退去してもらう。これは生徒会の正式な決定事項だ」
全員「ッッ!?」
夏希(あ、あ……)
夏希(あの人は、飽きてなんかいなかったんだ)
夏希(それどころか、アタシの心がまだここにあることを知っていて……!)
(彼女の絶望の表情を心地良く視界の端で楽しみながら)
(私は最後通告を突き付ける)
(彼女の心の拠り所を完全に断ち切り)
(魂までも私の所有物にするために)
(九重のお嬢様も、萩月流の継承者も、男子と女子双方に高い人気を誇る癒し系の後輩も)
(ごく普通の、優しい心と懸命さを備えた、彼女の心を捉えて離さない目の前の少女でさえも)
(もはや人生のピークを迎えた私の敵ではない)
(彼女たちのたった一度の青春を棒に振ってでも)
(私には手に入れたいものがあるんだ)
(そうでしょう、夏希?)
(私は永遠にあなたのもの。そしてあなたも永遠に)
──レイナルート END──
◇◇
アザラシ「バイツァ・ダスト!」ドォォーンッ
◇◇
>>105へ
・助けを呼ぶ を選択
夏希(何とかしないと……! 今行動を起こさないと、現スレ唯一のBADENDルートに突入してしまう気がする!)
夏希(でも何をすれば)
◇◇
「夏希ちゃん! この人に変な事されそうになったらすぐ呼ぶんだよ!」
◇◇
夏希(そうだ、さっきスマホ充電したら、帰宅部のみんなからやたらとメール入ってたけど)
夏希(特に桜センパイからのメールが異常に多かった……あの人無駄にメール送りすぎだよ!)
夏希(って問題はそこじゃなくて……それに空メールでもいいから返信できれば……!)
レイナ「ふふっ……どうしたの、夏希さん? 怖がらなくていいんだよ?」ジリジリ
夏希(何とか演技でごまかして、この拘束を解いてもらわないと)
夏希(お願い中の人!!)
夏希「お願い、レイナさん……この拘束、解いてもらえませんか……?」
レイナ「ごめんね、それはダメ。だって逃げるつもりでしょ?」フルフル
夏希(ううう、やっぱそうだよね……でも、女子高生にして既に数々の作品に出演して帰宅部の新人の中の人達を引っ張る存在であるアタシの中の人の力を持ってすればっ……!)
夏希「そうじゃないですよぉ……おにい……じゃなかった、レイナさんに、アタシもちゅーしたいから……動けないとアタシからしてあげられないですぅ♪」ブリブリ
夏希(ってアタシキモッ!?)ガガン
レイナ「そそそそう? だ、だったら解いちゃうね? えいっ」ハンドブックバインド カイジョ!
夏希(ってこの人予想外にチョロすぎだろー!?)
レイナ「んー……」メヲトジ
夏希(今だ!!)スマホ ピッ
レイナ「……もぉ、まだなの? 夏希さんたら照れちゃって~」パチッ
夏希「ごっごめんなさい! き、緊張して……!」フルフル スマホカクシ
レイナ「可愛いなぁもおぉ! 私、これ以上ガマンできないっっ!」
ガバッ スルッパサ ズルンッ チュッチュッ
夏希「きゃああああ!?」
夏希(一行で押し倒されて全部脱がされて全身にキスマーク付けられてる!? この人異常に手慣れてるよ!!)バタバタ
レイナ「夏希さん……夏希さん……♪」チュッチュッ
夏希(は、早く助けに来て桜センパイー! じゃないとさっきと同じルートに戻っちゃうよ!!)
ドォォォンッ!! ガラガラ……
二人「!?」
牡丹「私たちの可愛い後輩に手を出すとは……覚悟はできているな、高円レイナ!」ゴォォォ!
夏希「牡丹センパイ! って、アタシの部屋の壁! 壁ぇぇー!!」ガーン
桜 「夏希ちゃん大丈夫!? 私が貰うはずの初めて奪われてない!?」ウシロカラヒョコッ
夏希「桜センパイも♪ って、どさくさに紛れて何言ってんだおいぃ!?」
レイナ「ど、どこまで非常識なの君たちは……でも、私の前ではどんな武術も無意味!」
レイナ「ハンドブックバインド……”みだりな建造物の破壊行為を禁ずる!”」
ドクンッ
牡丹「くっ……しまった!」ピタリ
桜 「う…動けないぃ……!」
夏希「それ校則じゃなくて法律だろ!!」
レイナ「はぁはぁ、奇襲とはやるね……でもこれで勝負は」
パァンッ!
レイナ「なっ……今のは……スナイパー? 開いた穴から撃ってきたの? はっ、大理石が粉々にっ……!」
牡丹「拘束が弱まった……行け、桜っ……!」グイッ
桜 「オーケー! 夏希ちゃん、確保ぉー!」ギュウウ! ゴロゴロ
夏希「わぁぁぁ目が回るぅ~!」ゴロゴロ
レイナ「くっ、さすがに分が悪いわ……ここは戦略的撤退を……!」ダダッ
スッ
「ひどいです、レイナさん……私、レイナさんを信じてなっちゃんをお願いしたのに……」
レイナ「か、花梨……さん……」ピタッ
レイナ「こ、これはね! その誤解で」
夏希「あうあうあう……」
桜 「きゅ~……」グルグル
花梨「……なっちゃんを……」グッ
花梨「なっちゃんをいじめるレイナさんなんて、大っ嫌いですっっ!」ドゴォォォ!!
パリーンッッ……
牡丹「拘束が解けた……二人とも平気か?」ダッ
夏希「は、はい……まだ何が何だかですけど……それより桜センパイが」ダキオコシ
桜 「きゅうう……」
牡丹「目を回しただけだろう、とにかく無事で良かった」ギュッ
夏希「あうう……///」カァ
牡丹「花梨の”一言必殺(ワンショット・キル)”が炸裂したからな、生徒会長はもう抵抗できないだろう、安心しろ」
夏希「は、はあ……生きてますかね? ……ってかアタシの部屋の壁がさらに破壊されちゃってるぅぅ!?」ガーン
クレア「大丈夫よ、夏希さん」スマホカタテニ
夏希「あ、クレアセンパイも……」
クレア「ええ、状況終了よ。スナイパーの待機を解除して、いつものをお願い」
九重SP「ウィー!」エッホエッホ トンカントンカン
夏希「アタシの部屋の壁が……みるみる大理石に……」アングリ
──30分後──
牡丹「さて、生徒会長」
クレア「何か申し開きがあるのかしら?」
花梨「レイナさん……」ジトォォ
桜 「私の夏希ちゃんに手を出そうなんて、ホントにいい度胸してるよ! 私たちの目をごまかせるとでも思ったの!?」
夏希「だからどさくさに紛れて私のとか付けないでくださいって」
レイナ「あうううう……」ボロッ
レイナ「く……悔しかったのよー! 全校の女生徒はみんな私のものなのに! 夏希さんはあなたたちの事ばっかり見て私の事なんか覚えてもいなかったし! 生徒会長なのにー!」ウワァァン
牡丹「コイツブラック企業の経営者か?」
レイナ「それに名前も間違われるし! 別ルートでは完全に悪役だし! 少しはいい思いぐらいさせてくれたって……」シクシク
クレア「その文句を向けるべき相手は私たちじゃないと思うわ。それに名前を間違えたのはわざとじゃないと思うの」
夏希「一体誰を擁護してんですか」
──30分後──
牡丹「さて、生徒会長」
クレア「何か申し開きがあるのかしら?」
花梨「レイナさん……」ジトォォ
桜 「私の夏希ちゃんに手を出そうなんて、ホントにいい度胸してるよ! 私たちの目をごまかせるとでも思ったの!?」
夏希「だからどさくさに紛れて私のとか付けないでくださいって」
レイナ「あうううう……」ボロッ
レイナ「く……悔しかったのよー! 全校の女生徒はみんな私のものなのに! 夏希さんはあなたたちの事ばっかり見て私の事なんか覚えてもいなかったし! 生徒会長なのにー!」ウワァァン
牡丹「コイツブラック企業の経営者か?」
レイナ「それに名前も間違われるし! 別ルートでは完全に悪役だし! 少しはいい思いぐらいさせてくれたって……」シクシク
クレア「その文句を向けるべき相手は私たちじゃないと思うわ。それに名前を間違えたのはわざとじゃないと思うの」
夏希「一体誰を擁護してんですか」
夏希「……はぁ」
夏希「もういいですよ、立ってください、レイナさん」スッ テヲサシダシ
レイナ「え……?」ウルッ
夏希「許してあげます……いろいろ看病もしてもらったし……」ニコ
レイナ「夏希さん……」ギュッ
桜花梨クレア牡丹「……」ムスッ
夏希「でも、ごめんなさい。アタシ、レイナさんの気持ちには答えられないです」
夏希「アタシ、この人たち……帰宅部のみんなが大好きだから……他の人を好きになるなんて、できっこないんです」
桜花梨クレア牡丹「!!」パァァ
レイナ「うん……分かってた……」
レイナ「もしかしたらチャンスがあるかもって、自分を騙してたの」
レイナ「ごめんなさい、夏希さん」ペコリ
レイナ「ごめんなさい、帰宅部の皆さん」フカブカ
全員「……」
(何度も頭を下げて、レイナさんは帰って行った)
(センパイたちはまだ文句がありそうだったけど、アタシはもういいと思う)
(アタシなんかの事を好きになってしまって、それに気づいてあげられなくて申し訳ないって気持ちもあるし)
(それになにより)
(帰宅部の、ここにいるみんなが大好きなんだっていう自分の気持ちを、再確認できたから)
夏希「それにしても、連絡してから突入してくるのやけに早かったですよね? 1レスの間って……」
牡丹「ああ、それはな」
クレア「桜さんが夏希さんのことが心配だ心配だってここの家の周りをうろうろして離れないから、私たちも付き合ってたのよ」
桜 「ちちちち違うよ! 急に暇になっちゃったから夜の散歩してただけー!!」アタフタ
夏希「不審者かよ! よく捕まりませんでしたね……部活内から逮捕者出すとか勘弁してくださいよ…?」
花梨「でも、その桜先輩のおかげですぐに助けに来れたんだから、さすが部長ですね!」
桜 「えへへ……もっと褒めてくれてもいいよ?」デレデレ
夏希「すぐ調子に乗るなこの人は……」
夏希「まあでも」
夏希「センパイたちも、花梨も……助けに来てくれてありがとうございました」ニコッ
クレア「夏希さん……」
花梨「なっちゃん、怖くなかった?」ウルル
夏希「あはは……ホントはちょっと怖かったけど」
夏希「みんなが絶対助けに来てくれるって信じてたから」エヘ
牡丹「夏希……」ジーン
夏希「後、それからもう一つ」
夏希「大切な事は、心の中で思うだけじゃなくて……ちゃんと言葉にしておかないといけないんだなって、今回の事で思ったので言います」
夏希「アタシ、みんなのことが……桜センパイと牡丹センパイと花梨とクレアセンパイのことが……大好き……です……///」カァァ
夏希(ってあれ? ただ友達としての好きって伝えるつもりだったのに……これじゃ何だか告白だよ!!///)
全員「!!??」
花梨(よく見たら、なっちゃん……)///
牡丹(服はほとんど脱がされていて)///
クレア(艶めかしい肌が露出して……)///
桜 (私たちに思わず告白しちゃって恥ずかしがってる表情が)///
【可愛い】【可愛い】【可愛い】【可愛い】スッスッスッスッ!!!!
桜 「なっ夏希ちゃん! それってもういろいろOKってことだよね! この状況は!」ガバッ
夏希「きゃあっ!?」
牡丹「まて桜、夏希は私にも告白してくれたんだぞ」グイ
クレア「私たちにもよ? ねー花梨さん」
花梨「なっちゃん……」ポワワ
夏希(あれ? なんかこの展開……)ゾワワ
桜 「えー! 夏希ちゃんが一番に連絡してくれたのは私だよ!? それに私がいなかったら助けに来れなかったじゃない!」
牡丹「いやおまえさっき一番役に立って無かっただろ」
花梨「なっちゃん……///」ポワワワワ
ワーワーギャーギャー
夏希「いやあのぅ……一体何の話を」
全員「……」クルッ
「「「「夏希(ちゃん)(さん)(なっちゃん)っっ!! 誰と最初にエッチしてくれるの??」」」」
夏希「」シロメ
桜 「私だよね! ていうか部長に優先権が与えられるべきだと思うんだよ!」
クレア「私なら九重グループの総力を挙げて夏希さんを幸せにするわ!」
牡丹「テクニックなら私が一番だと思うぞ。何しろ奥義の伝承者だからな!」
花梨「なっちゃん……大好きっ……///」
夏希「って」
夏希「うえぇぇぇぇーっっ!?」ガガーン!
夏希(悪魔を追い払うために魔王の軍団を召喚してしまった愚か者、それがアタシです……)
夏希(その後起こった阿鼻叫喚はテキストではとうてい説明不可能だよ……)
夏希(ささやかだけど平和な日常に戻るどころか、アタシの毎日は更にしっちゃかめっちゃかなカオス状態になりました)
夏希(今更この人たちのアタシへの愛が重すぎるなんてとても言えないし……)
夏希(でも一番大きな問題は)
夏希(みんなに振り回されてもみくちゃにされるのも、ちょっといいかもって最近思えて来ちゃってるってこと///)
夏希(アタシの未来は一体どうなっちゃうのー!?)
桜クレア牡丹花梨「夏希ちゃんと送るこれからのワクワクDays全員バージョンは、まだまだ始まったばかりです!」
夏希「ってやっぱりこんなのカオス過ぎるよ! 最初に戻ってやり直させてぇぇー!!」ガガーン
──全員ルート HAPPY END?──
◇◇
アザラシ「メイド・イン・ヘブン!」
◇◇
>>10 共通ルート9に戻る
愛ルートへ
ヤダヤダヤダー! ワタシガオセワスルノー!
ナ、ナッチャンノイケンモ…
ココハヤッパリジャンケンダ!
トウヒョウガイイトオモウノ!
ギャーギャー
夏希(あーもういつになっても決まらない)ゴホッ
夏希(人が風邪引いてるってのに、この人たちは……)イラッ
夏希「いい加減にしてください!!」
ピタッ
桜 「ゴ、ゴメン……」
夏希「人の家に来て、騒ぐだけ騒いで……どんだけ空気読めないんですか」
クレア「ごめんなさい……」シュン
夏希「全員今すぐに帰宅して。困ったときはロイド辺りを呼びつけますから」ゴホッ
牡丹「ほ、本当にすまん……迷惑をかけてしまったな……」ショボン
花梨「な、なっちゃん……ごめんね……」
夏希「……」ムスッ
トボトボ……
バタン……
夏希「はぁ……やっと静かになった……」
夏希「でもちょっと言い過ぎちゃったかな……ついカッとなっちゃった……」ゴホッ
夏希「早く寝て治そう……それで、明日謝ろう……」ゴホッゴホ…
◇◇
夏希「やっと登校できた……早く部室に……あれ、もうみんないるのかな」ノゾキ
桜 「正直夏希ちゃんの事どう思う? なんかあの子私達に対して先輩への敬意みたいなもの全く無いよね~?」
牡丹「考えてみれば、ツッコミの人材だからといって無理やり確保したのは間違いだったかもしれないな…」
クレア「そうね……夏希さんがいなくなっても別に構わないと思うわ」
花梨「この前私が作文書くので残ってた時も、たまたま読みたい本あっただけとか言うんですよ? 冷たいですよね~」
夏希「!!」ヨロッ……
◇◇
夏希「そ、そんなのイヤだよぉぉ!!」ガバッ
夏希「ひっく……ぐすっ……」
夏希「ゆ、夢……?」ゲホッ!
夏希「で、でも、もし今のが正夢だったら……!」
夏希(すぐにメールしよう、それで謝って、許してもらおう)
夏希(帰宅部の存在が、アタシの中でこんなに大きくなってたなんて……みんなに嫌われちゃったら、もう、アタシ……)ヨロッ…
スマホピッピッ
夏希(でも、何てメールすれば……)
夏希(もし怒ってる返事が返ってきたらどうしよう……それどころか、無視されたりしたら……)
夏希「どうして……今までさんざんメールやり取りしてきたのに、一文字も打てないよっ……!」ゴホッ……
ピロリロー
【着信 古橋 愛】
愛 『あ、なつきちってばやっと出た~。ずっと電源切れてますってメッセージだったんだよ。風邪だって聞いたけど、だいじょぶかい?』
夏希「古橋っ……アタシ……アタシ……ごほごほっ!」ゼェゼェ
愛 『夏希!?』
夏希(あ、何か急に気が遠くなって……まずいなこれ……)ドサッ
◇
◇
「……き! 夏希っ!」
夏希「ん……あれ……古橋……?」
愛 「ひどい熱じゃない! ベッドに戻って!」カタヲカシ
夏希「あ、ありがと……何でここにいんの……?」
愛 「電話が急に切れたから飛んできたんだよ! 体調、大分悪いんじゃないの?」
夏希「良くなったと思ったんだけどなぁ……おかしいなぁ……」グスッ
愛 「夏希……」
愛 「とりあえず、部屋暖かくして。ポカ〇飲める? 風邪薬も飲んだ方がいいよ」
夏希「うん……」
愛 「冷え〇タ貼るから、じっとしてて」ペタ…
愛 「その様子じゃ、まだ何か食べるのは無理そうだね。でも水分はちゃんと摂った方がいいよ」
夏希「うん……いろいろありがと」ゴクッ…
夏希「それにしても、よくアタシの家が分かったね」
愛 「あ、ままままーね! なっちーの事ならこの私、何でもお見通しだからね!」
夏希「ストーカーかよ」アハ…
愛 「もーひどいな! 友達って言ってよ!」ガーン
夏希「うん……友達……」グスン
愛 「……」
愛 「何かあったの?」
愛 「私で良かったら、話してみてよ」
夏希「帰宅部のみんなと、ケンカしちゃった……」
夏希「せっかくアタシの事心配してお見舞いに来てくれたのに……」
夏希「アタシ、最低だよ……もう合わせる顔が無いよ……」
夏希「そんなこと言って、向こうの方がもうアタシの顔なんて見たくないかもしれないけど……」ウルッ…
愛 「なっつん……」
愛 「あーもーバカだねーなっつんは!」ベッドノハジニスワリ
愛 「あんたが優しくていつも友達を大事に思ってることぐらい、私にだって分かるんだよ」
愛 「そりゃーツッコミは厳しいけどさ、それって仲がいいからこその、でしょ?」アタマナデナデ
夏希「古橋……」
愛 「私にだって分かること、あんだけ一緒にいる帰宅部の人たちが分かってないと、本気で思うわけ?」ジッ
夏希「そ、そう……かな……でも、アタシさっき、ヒドイ事言っちゃったし……」
愛 「ケンカの一つや二つ、なんだよ! そんなの仲良しの証拠じゃん」
愛 「私なんか、高校になってもなかなか名前覚えてもらえなかったぐらいだけど、それでもなっつんの事大切な友達だって思ってるよ?」プクッ
夏希「あはは……それは悪かったね」クス
愛 「余計な事考えないで、とりあえず休みなよ」
愛 「体が弱ってるから、悪い方に考えが向かっちゃうんだよ」
夏希「うん……そうする」コクリ
夏希「……一つお願いしてもいい?」
愛 「何なに?」
夏希「手、握っててほしいの……」
夏希「そうしてくれたら、悪い夢を見ないで済むと思うから」テ サシダシ
愛 「……」ニコッ
愛 「分かったよ、お安い御用だ!」ギュッ
◇
◇
夏希「ん……」パチリ
夏希「あれ、何かいい匂いが……」
夏希「って、古橋? 古橋は?」キョロキョロ
愛 「おー呼んだかーいなつなつ」ガチャ
愛 「ごめんごめん、気持ちよさそうに寝てたから、おかゆ作ってきたんだ」
愛 「あ、大分顔色良くなったね、これなら食べられるかな?」
夏希「古橋……」
夏希「アンタって料理できたんだ」
愛 「失礼だな! おかゆぐらい作れるよ!……多分」
夏希「多分って何だよ」
愛 「公式の設定がまだ分かんないから……」
夏希「あー……」
愛 「はい、あーん」
夏希「い、いいよ自分で食べられるよ……」
愛 「ダメダメ、これは私を心配させた罰なんだから」
夏希「何だよそれ……っていうかそんなに心配してくれたの?」
愛 「!? えーい人の言葉の揚げ足を取るな!」ズボ
夏希「うぐ?……もぐ……もぐ」
愛 「どう? 美味しすぎて言葉も出ないかい? なーんてね」アハハ
夏希「うん……おいしい……」ポロポロ…
愛 「ど、どうしたんだよ! ただの普通のおかゆだよ? 私料理上手でも無いし高級な素材も使ってないし……」
夏希「そうじゃなくて……何か、嬉しくて……後、申し訳なくて……」
愛 「申し訳ないって何よ」
夏希「アタシなんかのためにこんなに優しくしてくれて……それなのに、高校に入ってから、アタシ帰宅部のみんなとばっかり遊んでて、こんないい友達がいたのに、ちゃんと気づけてなかった」
夏希「アタシ、友達としてふさわしくなかったのかも……古橋にも、帰宅部のみんなにも……」グスグス
愛 「……」
愛 「あーもう! 今日のなっちーはホント調子狂うなぁ!」ガタッ
愛 「食べ終わってからにしようと思ってたんだけど……これ見て!」
夏希「古橋の携帯?」
愛 「実はナツキノフの住所分かんなかったから、花梨に電話して聞いたんだよ」
愛 「本当はケンカしたこともちょっと聞いてた。さっき調子良くなったみたいってメールしたら……」
【メール着信 4件】
『夏希ちゃん、今日は本当にゴメンね! 部長の私の責任だよ、これからはワガママ言わないから、許してくれると嬉しいな……桜』
『なっちゃん、調子大丈夫? 今日はうるさくしてごめんなさい。本当は今すぐに飛んでいきたいけど、愛ちゃんが居てくれるから今日はお世話お願いしました 花梨』
『私には病気の夏希を思いやる心が欠けていたと反省している。今回の事は本当にすまなかった……牡丹』
『夏希さん、ごめんなさい……私たち、先輩なのに情けなかったわね……もっと夏希さんに頼ってもらえるような先輩になれるように、努力するわ。 クレア』
『『『『私たち、夏希(ちゃん)(さん)(なっちゃん)の事が大好きで、とても大切なの。早く良くなって、部活に戻ってきてね!!!!』』』』
夏希「みんな……みんな、優しすぎるよぉ……」ボロボロ
愛 「もー、また……今日のなつりんは泣き虫だなぁ……」フキフキ
愛 「どうする? 早速メールの返事するかい?」
夏希「ううん」フルフル
夏希「先におかゆ……食べさせて」
夏希「せっかく愛が作ってくれたのに、冷めちゃったらもったいないから」ニコ
愛 「あ……!!」ドキンッ
◇
◇
愛 「メール送った?」
夏希「うん、早く治して、後は直接会って仲直りする」エヘヘ
愛 「よしよし、やっと元気になってきたね」ナデナデ
愛 「でも風邪は治りかけが肝心だよ、終わったんならさっさと寝る!」
夏希「何だか愛ってばお母さんみたい」クス
愛 「誰がど根性オカンだとぉ!?」
ソコマデイッテナイダロー アハハ
愛 「じゃあ電気消すよ~」パチン
夏希「あ、あのさ、愛……」
愛 「ん……何……?///」
夏希「またお願いがあるんだけど……」
夏希「寝るまででいいから、また手を握っててくれないかな……」
夏希「後、頭もなでなでして……///」
愛 「んまっ、ま、任せときなさい……っ!」
ギュッ ナデナデ
愛 「今日のなっぴーは泣き虫なだけじゃなくて、甘えん坊だね」クス
夏希「うん……」
夏希「…………」スゥ…
愛 「そんなことでいいなら」
愛 「いくらでもしてあげる……いつまでだってしてあげるよ」
ナデナデ…
──翌朝──
チュン…チュン…
夏希「ん……ふぁ~、何かすごく良く眠れた~!」ヨイショ
夏希「あ、もう全然喉も痛くない……体も楽になってる~!」ワァイ!
愛 「ん……」ウツラ…ウツラ…
夏希「って愛!? まさか、一晩中ここに居たの!?」
愛 「あ……おはよーサマーウィッシュ……風邪治ったっぽい……?」メコスリ
夏希「寝るまででいいっていったのに! アンタが身体壊したらどうすんだよ!」
夏希「ていうかなんだよサマーウィッシュって英訳か!!」
愛 「あははは……ちょっと遅れたけどそのツッコミが出るならもう大丈夫だね」
夏希「アンタまで人の体調をツッコミで測るんかい」
夏希「一晩中座ったままじゃ、全然休めてないでしょ!? 風邪移っちゃったりしてたら……」
愛 「大丈夫大丈夫、伊達に中学時代はテニス部、高校に入ってからはバレー部で頑張ってる熱血タイプの古橋愛さんやってないよ!」フンス
夏希「BD2巻のオーディオコメンタリーのステマぶっこんでくる辺りは確かに余裕ありそうだけど」ハァ
愛 「まあまあ、とりあえず制服に着替えなって。せっかく良くなったんだし遅刻はしたくないじゃん?」
夏希「うん……分かった」
◇
◇
愛 「準備できたー?」
夏希「オッケー」パタパタ
愛 「あ、えっと……あのさ」
愛 「学校行く前に、一つ謝んなきゃいけないことがあるんだ、本当は……」
夏希「?」
愛 「昨日のメール、本当は朝まで見せないでおこうかって、ちょっとだけ思ったの」
夏希「え、何で?」
愛 「……そうしたら、夏希が帰宅部の人たちのことじゃなくて、私の事だけを考えてくれるかなって……一晩だけは」
夏希「愛……」
愛 「ずるいし欲張りなんだよ、私……一緒にいられるだけじゃ満足できなくて、夏希の心も欲しいって、ちょっとだけ思っちゃった……」
愛 「ごっごめんね! 変な事言っちゃって! 早く行こう!」
夏希「……」
夏希「……そこであきらめちゃうんだ?」
愛 「……え?」
夏希「昨日弱ってたアタシを助けて、元気もくれたのに……自分の事になると、勇気無いんだね。勝てないかもって思ったら勝負下りちゃうの?」
愛 「うっ……」
夏希「踏み出してみなきゃ、結果なんて分かんないでしょ」
夏希「アタシだって、帰宅部のセンパイ達だって、変わろうと思ってるのに」
夏希「愛はこのままでいいの? ……このままのアタシたちのままで」
愛 「!!」
愛 (……勝てない勝負だと思ってた)
愛 (こんなことが無かったら、ずっと遠くから見てるだけだったのかもしれない)
愛 (でもきっと今はチャンスなんだ……それも、きっと最初で最後の)
愛 (夏希がくれたチャンスを前に、アタックしないでいいの?)
愛 (こんな時ぐらい、根性見せろ、古橋愛……!)
愛 「私……私っ……」
愛 「夏希の事が好き! 中学生の時からずっと!」
愛 「だから……だから、私と、付き合ってくださいっっ!!」
夏希「よく言えました」ナデナデ
夏希「これからは、変なあだ名じゃなくて、ちゃんと夏希って呼んでよ?」
夏希「アタシたち、恋人同士になるんでしょ?」ニコッ
愛 「夏希……夏希っ……!」ボロボロ
夏希「今度は愛が泣く番か」フキフキ
夏希「ほら、しっかりしてよ」
夏希「恋人同士になったら、最初にすべきことがあるんじゃない?」
愛 「そうだね……」
スイッ…
チュッ…
愛 「夏希……大好き///」
夏希「アタシも」
ピンポンピンポンー! ピンポーン!
夏希「って、一番大事なとこで邪魔入るのかよ!?」
愛 「これは……もしかしなくても」
ナツキチャンダイジョブー!? ナッチャングアイドウナノ?
ムカエニキタゾ! キョウハガッコウイケルノカシラ
キノウハホントニゴメンネユルシテ!!!!
夏希「あっちゃぁぁ……相変わらず空気読めないんだからあの人たちは……」ハァ
愛 「でも、大好きなんでしょ?」クス
夏希「あったりまえでしょ!」ニコ
夏希「アタシも欲張りなんだから」
夏希「愛の事も帰宅部のみんなも、両方大切にしてみせるよ!」
夏希「ほら、早く行くよ!」ギュッ
愛 「うんっ!」ダダッ
(ただの友達から一歩進んだ彼女に手を引かれて、玄関へと駆ける)
(外で待っている彼女の大切な人たちは驚くだろうけど)
(きっと祝福してくれると思う)
(精いっぱいの一歩で踏み出そう)
(二学期デビューが終わっても)
(待ち望んでいた夏は、今これから始まるんだから……!)
──愛ルート END──
◇◇
アザラシ「夏への扉!」
◇◇
>>10 共通ルート9に戻る
再開は恐らく明後日夜以降
クレア→全員ルートA→おまけルート2本の予定
ここまで乙
いいね
再開
クレア「ここは民主的に、投票で決めるというのはどうかしら」
桜 「え、投票?」
牡丹「それじゃ全員自分に入れるから意味ないだろ」
クレア「ふふっ……ところで桜さん、ちょっといいかしら?」ボソボソ
桜 「え、突然何……?って、え?」ガーン
桜 「そ、そんな……いつの間にそんな写真を……!」ボソボソ
クレア「九重グループの前に不可能は……だから……」コソコソ
花梨(二人で何を話してるんだろう?)キョトン
夏希(クレアセンパイの目がマジ過ぎるんですけど……)イヤナヨカン
桜 「……よーし、それで手を打つよ!」
クレア「わかってもらえて良かったわ」ニコニコ
キョシュ!
桜 「はいはーい! 私、クレアちゃんに一票入れます!!」
夏希花梨牡丹「」
クレア「というわけで、公平な選挙の結果、私が夏希さんの看病をする権利を得たわ!」フンス
桜 「いやー、部長として冷静に判断してみたら、クレアちゃんが適任かなーって」シャシンシマイツツ
夏希「いや今明らかに水面下で裏取引が進行してましたよね!?」
牡丹「くっ……民主的制度にはたてつくわけにはいかないなっ……」
花梨「さすがクレア先輩、すごいカリスマです!」ソンケイ
夏希「どうやったら今ので騙されられるんだよ! この二人の目節穴過ぎだろー!?」ガガーン
◇◇
ハトアザラシ「そういう意味で申し上げたのではない」
◇◇
夏希「クレアセンパイ戻ってこないなぁ……何やってるんだろ」ハァ
クレア「夏希さん、お待たせ♪」シャラン
夏希「って、ななな何ですかその格好はー!?」ガガン
クレア「決まってるじゃない、看病と言えば、女医さんでしょう?」ニコニコ
夏希「いや確かにやたら高級感出してるいい生地の白衣に高そうな聴診器まで……だけどその下! 下ー!」
夏希「BD2巻に収録されてる第4話のテコ入れで出てきたボンテージっぽい衣装って……は、破廉恥過ぎでしょう!?///」
クレア「そうかしら? 女医さんのイメージってこんな感じだと思ったんだけれど……」キョトン
夏希「どんなイメージだよ! 全国の女医さんに謝れー!!」クワッ
クレア「えー、折角用意したのに……」プクゥ
夏希(子供っぽく膨れるクレアセンパイ)【可愛い】スッ
夏希(じゃなくて!)
クレア「とりあえず、聴診をするから上を全部脱いでもらえるかしら♪」
夏希「いきなりセクハラしてきたよこの人!!」
◇
◇
クレア「じゃあ、夕ご飯を用意するわね」タタッ
夏希(何とか着替えてもらったけど)
夏希(タイトスカートのスーツとか……センパイの綺麗な脚がちらちら見えて、目の毒なのはあんまり変わらない気が……///)
夏希(って、クレアセンパイって料理とかできるのかな? 料理人とかに作らせてるイメージなんだけど……)
クレア「お待たせ、夏希さん」イソイソ
夏希「あ、ありがとうございます……って何ですか、コレ。おかゆ?」
クレア「トリュフとキャビアとフォアグラの世界三大珍味が入ったブルゴーニュ風おかゆよ」
夏希「何ですかその高級料理に関して全く引き出しの無い人が無理やり捏造したみたいな料理は!?」ガガン
クレア「もう、夏希さんたらツッコんでばっかりいないで、風邪の時は栄養取らないとダメよ」
夏希「ていうか高級すぎて……風邪引いて味が分かんないアタシにはもったいないっていうか……」
クレア「何を言ってるの」
クレア「夏希さんのための料理に、高級すぎるなんてあるわけないじゃない」
クレア「九重グループ傘下のケータリングサービス部門に、総力を挙げて作らせたわ!」ドヤッ
夏希(相変わらずスケール壮大すぎだよこの人! ありがたいけど!)
クレア「ふーっ、ふーっ……はい、あーん♪」
夏希「ううう……いただきます……(今日はアタシが甘やかされる番かぁ……何か恥ずかしい)///」パクッ
夏希「って、な、何コレ! お、おいしー! 舌がとろけそう! 重たそうかと思ったけど全然そんなことなくて、どんどん食べられちゃう!」パクパク
クレア「最高級の材料の中でも最高の部分だけを取り出して、消化に良いように調理してあるの。余計な脂は取り除かせてるわ」ニコニコ
夏希「贅沢ー! もうこんなの食べたら普通の料理が食べられませんよ!」
夏希(クレアセンパイらしいセレブっぷりだけど、ちゃんとアタシの事考えてくれたんだなぁ……)
クレア「あ、あーん……///」プルプル
夏希 「あーん♪」モグモグ
夏希 (あれ? 何かクレアセンパイの様子が……)
クレア「……///」チラチラ モジモジ…
夏希 (何か恥ずかしがってる? 花梨の甘やかしで慣れてるはずなのに……)
夏希 (それに、何だかアタシの口元……唇ばっかり見てるような気が……)
夏希「ごちそうさまでした~♪」
クレア「ど、どういたしまして……じゃあ片づけてくるわね///」トタトタ
夏希(やっぱり顔赤かったなあ……もしかして風邪移っちゃったんじゃ)
夏希(それとも……って、まさか、ね……)
◇
◇
クレア「夏希さん、お待たせ……///」チャポチャポ
夏希「洗面器とタオル?」キョトン
クレア「あ、あのね! これから夏希さんの身体を綺麗にしないといけないの!」グ
夏希「ええーっ!? もしかして、クレアセンパイが拭いてくれるんですか?」
クレア「え、ええ……嫌かしら?」
夏希「そんな事無いですけど……体調も良くなってきましたし、自分でやれますよ……恥ずかしいし///」
クレア「ひ、ひどいわそんなの!」ガーン
クレア「このルートだけダメだなんて、差別だと思うわ!!」ヒッシ!
夏希「いや違う世界線の話はメタ過ぎますからやめときましょうよ……」
クレア「まだ16才なのよね~……若いわ~、お肌が若いわ~」コシュ…コシュ
夏希「いや一学年しか違わないじゃないですか」
クレア「次は腕を上げてもらえるかしら、夏希さん」コシ…コシ…
夏希「んっ……はい……」
夏希(結局このルートでも身体拭いてもらうことになっちゃった……)
夏希(何かクレアセンパイ、手つきは優しいんだけど、やけに念入りっていうか)
夏希(もっとはっきり言うと、やらしい感じっていうか……///)
クレア(汗ばんだ肌)
クレア(少し艶を帯びた声)
クレア(それにほんのりと夏希さん自身のいい匂い……)ハァハァ
クレア(も、もう限界だわ……夏希さんの身体の至る所をペロペロしたい!!///)
◇◇
花梨「クレア先輩♪」ニコー
◇◇
クレア(で、でも花梨さんの笑顔が浮かんできてしまうと、何故か罪悪感が……!)
夏希「……クレアセンパイ?」
夏希「どうしたんですか? 手が止まっちゃってますけど」
クレア「……」
夏希「……」
夏希「分かってますよ」
クレア「えっ!?」ドキン
夏希「アタシに、エッチな事をしたいんですよね?」マエムイタママ
クレア「なっ……あっ……そのっ……///」
夏希「知ってましたよ」
夏希「センパイが花梨を甘やかす一方で、ときどきアタシにいやらしい視線を向けてきてたこと」
クレア「あ……うぁ……(ぜ、全部筒抜けだったというの……!?)」
夏希(まあそれ以前に裏サイトでバレバレだったんですけどね)
夏希「いいですよ、しても。エッチな事……」
クレア「え、えええ!?」
夏希「でもアタシに手を出しちゃったら、花梨とのことはどうなるのかなぁ?」
クレア「」
夏希「早くどうするのか決めてくださいよ、寒いです」フルッ
クレア「あ、あ、あ……」グルグル
◇◇
携帯アザラシ「それが世界の選択か……」
◇◇
手を出さない を選択
クレア(い、今手を伸ばせば……)
クレア(きっと夏希さんは、私のものになってくれる……!)
クレア(でも、でも……!)
◇◇
「それ可愛いですね♪」
「当てるのは自分の胸ですよぉ~///」
「ココちゃん先輩♪」
◇◇
クレア「……」
クレア「夏希さんたら、いきなり何を言っているの?」
クレア「そんな過激なボケをするだなんて、ツッコミ体質の夏希さんには似合わないわ……」
夏希「……」
夏希「……あははは!」
夏希「クレアセンパイってば、今一瞬本気にしましたね?」
夏希「もし本当にアタシにセクハラしたりしたら、花梨に言いつけるとこでしたよ?」クスクス
クレア「そ、それは笑いごとじゃないわ!! 花梨さんに嫌われてしまうのは嫌~!」ガクブル
夏希「なら他の子へのセクハラは控えることですね……くしゅっ!」
クレア「ご、ごめんなさい! 体が冷えてしまうわね、すぐに乾いたタオルで拭くから……!」
コシュコシュ……
夏希「センパイ」
クレア「何かしら?」
夏希「花梨はきっと、何をされてもセンパイの事、嫌ったりなんかしないと思いますよ」
クレア「……」
夏希「でも、泣かしたりしないでくださいね」
夏希「アタシのっ……大切な親友なんですから……っ」
ポロッ…
クレア「……約束するわ」
クレア「必ず花梨さんを幸せにするって……」
ツゥッ…
──数日後、部室──
花梨「なっちゃんの風邪が治ったお祝いに、エクレア作って来たんです~♪」
桜 「おおーっ、さすが女子力高い花梨ちゃん! 美味しそー!!」ヒョイパク
牡丹「夏希のって言ってるそばから先に食べるな!」ビシッ
夏希「ていうかどっちかというとこのチョイスはクレアセンパイのためって感じなんだけど」
花梨「な、なっちゃん! 違うよ~!……確かにクレア先輩が喜んでくれるかなとは思ったけど……///」モジモジ
夏希「って認めちゃったし!」タハハ
花梨「もぉ、なっちゃんったら~!」プンスカ
クレア「……あの、ありがとう、花梨さん」
クレア「いただくわね」パクッ……
ポロッ…
(彼女の視線に促されて、慌ててお手製のお菓子を頬張る)
(その甘さに何故か涙がこぼれてしまって、心配するみんなに、美味しすぎて感激してしまったのだと言い訳をする)
(こんなことでは駄目なのに)
(現実は物語とは違うのだから)
(一度選んでしまった選択肢をやり直す事なんてできない)
(私の選んだささやかだけれど平和な日常を守るために)
(友達想いの彼女に負けないよう、がんばらなくては)
(今日も、明日も……その先も)
(だから、私は何度も自分に言い聞かせる)
(あの夜、彼女の肩が小さく震えていたのは、寒さのせい)
(声がくぐもって聞こえたのは、風邪のせい)
(妹のような少女が私に甘えてくれる時、いつも辛そうに顔を逸らすことさえも、ただの私の気のせいに過ぎないのだと)
──クレア NORMAL END──
◇◇
白衣ドクペアザラシ「跳べよ~♪」
◇◇
>>175へ
・手を出す を選択
クレア(だ、ダメよ、何を考えているの、私!)
クレア(これはきっと夏希さんのたちの悪い冗談)
クレア(本当に何かしたりしたら……夏希さんだけじゃなく、花梨さんとの関係まで壊れてしまうかもしれないのよ?)
クレア(今ならまだ、何も無かった事にできる)
クレア(二人と仲良しの先輩のままでいられる)
クレア「な、なつ……」ハッ
ポト…ポトッ…
夏希「っ……」フル…フル…
クレア(夏希さんの肩が震えてる……?)
クレア(それも、寒さのせいじゃなくて……!)
クレア「な、な、夏希さんっ……!!」ギュッ!
クレア「私、夏希さんが欲しい……! 誰に軽蔑されてもいい……!」
クレア「ずっとこうしたかったの……見てるだけじゃ、もうガマンできないのっ……!」スリスリ
夏希「あーあ……」
夏希「目先の欲望にとらわれて、アタシを選んじゃったかぁ……」
クレア「だって、だって……」グスッ
夏希「もう遅いですよ……」フリムキ
チュッ
クレア「んぅ……あっ……(夏希さんの唇、すごく熱い……!)」
夏希「これから、アタシにしてみたかったいやらしい事、全部やってみせてください」ボソ
クレア「///」ゾクンッ…!
◇
◇
夏希「んちゅぱ……ぺろっ……じゅる……」
クレア「あっ、あっ……ふわぁ……!」ビクンッ!
夏希「ほら、センパイ? 手が止まっちゃってますよ?」ヌチュヌチュ
クレア「だ、だってぇぇ……夏希さんが、そんなにするからぁ……///」ピクピク
夏希「アタシのアソコ、ぺろぺろしたかったんでしょう? せっかくのチャンスなのに全然できてないじゃないですか」レロンッ
クレア(こ、こんな……夏希さんの熱い舌が、下から私のを……もう、身体を支えてられないっ……)ガクンッ
夏希「情けないですねぇ? 天下の九重のお嬢様が、年下の後輩に責められて」
夏希「びしょびしょの割れ目が、ぴくぴく動いてますよ♪」クリュクリュ
クレア「あっ! 夏希さっ……! も、もう、私っっ……///」
夏希「しょうがないなぁ……そっちがしてくれないなら、こっちからもっと激しくしてあげます」ズブッ
クレア「ひぃ……!」ビクンッ!
夏希「可愛くてやらしい声でイッちゃうところ、たくさん見せてくださいね? ココちゃんセンパイ♪」ジュルルッ ズプッ!
クレア「んぁぁぁぁぁぁッッ!」ビクンビクンッッ!! ガクッ……
──数日後 部室──
花梨「センパイたち、今日は遅いね~?」
夏希「そうだね……」ボーッ
花梨「……」
夏希(あの夜、我を忘れてお互いを求め合ったのがウソだったかのように)
夏希(私たちは変わらぬ日常を演じている)
夏希(結局、大事な親友であり、妹の様な存在である彼女を裏切り続けることができるほど)
夏希(私たちは強くもずるくもなかったんだ)
ガラッ……
花梨「あっ、クレア先輩!」ニコニコ
クレア「こんにちは、花梨さん……夏希さんも」
夏希「……」ペコ
花梨「桜先輩と牡丹先輩はまだですか?」
クレア「それがね……桜さんのレポート未提出が2桁に達してしまったみたいで……職員室でお説教の嵐みたい」
クレア「牡丹さんはそれに付き合って待ってるって」
夏希「何やってんだあの人は……牡丹センパイも物好きですよね、自業自得なんだからほっとけばいいのに……」ハァ
クレア「親友のピンチを見逃せないって言ってたわ。それが牡丹さんのやり方なのよ」クスクス
花梨「確かに、牡丹先輩らしくて、かっこいいです!」キラキラ
花梨「でも、それじゃあ、今日は3人だけってことですねぇ……」ショボン
夏希「……」
夏希「それなら今日は部活はナシですね。アタシ帰ります」ガタッ
花梨「な、なっちゃん?」
夏希「せっかくだから、花梨はクレアセンパイとデートしてきたら? お邪魔虫は消えるからさ」ニコ
クレア「そんな……」
バンッ!
花梨「勝手に決めないで! なっちゃん!」
クレア「か、花梨さん? 落ち着いて……」ワタワタ
花梨「クレアセンパイも、なっちゃんも! こないだから二人ともおかしいです!」
夏希「そ、そんなことは……」
クレア「私たち、別に何も……」ウツムキ
花梨「何も無くないですっ」
花梨「二人とも、お互いなんだかそっけないし、私にすごく気を使って」
花梨「それに、それに、すっごく辛そうで……!」ウルッ
夏希「花梨……」
花梨「……私が気がつかないと思ってたんですか?」
花梨「素直じゃないなっちゃんとクレアセンパイなんて、大っ嫌いです!」
花梨「なんで、お互い大好きなのに、そうじゃないフリなんてするんですか……」
夏希(もうダメだ)
夏希(花梨に隠し事なんてできるわけなかったんだ……)
花梨「私が帰りますから」グスッ
花梨「デートは……二人でしてきてください……っ」ダッ…!
夏希(花梨! 待っ……!)
ギュッ!
クレア「待って、花梨さん。お願い、私の話を聞いて」
花梨「離して、離してくださいっ……!」バタバタ
クレア「嫌よ!」ギュゥゥ
クレア「絶対に離さないわ」
クレア「今やっと気づいたの」
クレア「何かを守るために何かを諦めるなんて、私らしく無いってこと」
夏希「センパイ……? 何を言って……」
クレア「夏希さん。私、夏希さんの事が大好き」
夏希「!!」
クレア「でも、花梨さんの事も大好き。どちらが上かなんて、決められるはずが無かったんだわ」
花梨「えっ……?」
クレア「忘れているんじゃないかしら、二人とも」
クレア「私は九重クレア。欲しいものは、全て手に入れるのが私のやり方よ」
クレア「だから」
クレア「夏希さんと花梨さん、両方とも私のお嫁さんにすることに決めました!」マグロメッ!
夏希「」
夏希「って何堂々と1行で1レス贅沢に消費しつつ重婚宣言しちゃってんのこの人ーーっっ!?」ガガーン!
花梨「わぁぁ……! さすがクレア先輩、ナイスアイデアですぅ!」パァァ
夏希「花梨まで思いっきり乗っかってきちゃってるし!?」
夏希「こんなオチでいいのかーっっ!!」ウォォイ!
◇◇
ボスアザラシ「キングクリムゾン!」ドン!
◇◇
──数年後──
リーンゴーン……♪
オメデトーフタリトモー! ウッウッシアワセニナルンダゾ…!
ナツキチー!キレイダヨー! モトセイトカイチョウトシテ シュクフクヲオクロウ!
ウェディングドレス姿のクレア「待ちわびていたこの日がついにやってきたわ♪」
ウェディングドレス姿の花梨「私とクレア先輩となっちゃんの結婚式……テキストでは書き表せないほど豪華絢爛です~♪」
ウェディングドレス姿の夏希「いや今時間がいろいろとすっ飛ばされませんでした!? 後花梨! それ説明台詞にしたって雑すぎっ!」
クレア「これで正式に夏希さんと花梨さんをお嫁さんにして、記念すべき初夜を迎えられるのね……」ジーン
花梨「もう、クレア先輩……じゃなかった、あなたったら……///」
夏希「まだ終わってないんですから煩悩ダダ漏れしてないで式に集中してくださいよ! 後今まで毎晩二人まとめてさんざんしておいて、初夜とかいまさらにも程がありますよねぇ!?」
クレア「ほらほら夏希さんもツッコんでないで、このブーケ持って」ファサ
夏希「スルーかよ」
花梨「私も準備できました!」フンス
夏希「ダブルでブーケとか、何から何まで規格外だな……」ハァ
クレア「ねぇ二人とも、誰に受け取ってもらいたいの?」
夏希「それ聞く必要あるんですか?」
花梨「もちろん、決まってます!」
(クレアセンパイについて言えることは)
(真剣すぎて天然な結果、稀に見る無敵になっちゃったってこと)
(人生イージーモードどころかオートモードのセンパイでも、女性同士でしかも重婚なんて認めさせるのは大変だったはずだったんだけど)
(ついにそれを乗り越えてしまったおかげで、アタシたちは今ここにいる)
(海を見渡すチャペルを後ろに、たくさんの人の祝福のエールに包まれて)
夏希「桜センパイ!」
花梨「牡丹先輩!」
夏希「投げますよ~、てぇいっ!」ポーン…!
花梨「受け取って~!」ポーン…!
(幸せそうに微笑む、アタシたちの愛する人に見守られながら)
(思いっきり振りかぶったブーケを投げる)
(歓声とともに、二つの花束が綺麗な放物線を描いて青空を舞った)
(これから待っている、フルスロットルな毎日を予感させるように)
──クレアルート TRUE END──
◇◇
アザラシ「時砂のアザラシ」
◇◇
>>10 共通ルート9に戻る
全員ルートAから再開の予定
うえ~い
全員ルートAから
選択肢
・全員でいいですよもう
夏希(あーうるさい)
夏希「決まらないから、もう全員でいいですよ……」ハァ
桜 「えっ!? な、夏希ちゃん……///」
花梨「そ、そんなの……いいの? ///」
牡丹「全員を一度にモノにしようとは……おまえは、二兎を追うものは一兎をも得ずということわざを知らないのか? ///」
クレア「夏希さんって、結構大胆だったのね……///」
夏希「って、何を恥ずかしがられてるのかさっぱりだよ! 看病しろって意味です!!///」カァァ
◇
◇
桜 「まず熱を下げるためには、氷枕だね!」
牡丹「氷を粉砕すればいいんだな! 任せておけ……」コォォ…!
夏希「ちょっ、どっから持ってきたのその氷柱!? 絶対床ごと粉砕するオチが見えてるから家の中で割るのやめてぇぇー!!」
◇
◇
クレア「ええ私よ。すぐにiPS細胞を空輸してもらえるかしら。……注入器?よく分からないけど、それもお願い」
夏希「iPS細胞じゃ風邪は治りませんから多分! 後アタシの身体のどこに注入する気なの!?」
◇
◇
桜 「夏希ちゃんが好きなカレーうどんを作るよ!」グツグツ
牡丹「精力を付けるためにイモリの黒焼きや朝鮮人参も入れよう」ドバドバ
クレア「それならせっかくだし、取り寄せたトリュフやフォアグラも入れたいわ」ドサドサ
花梨「きゃーっ!? お鍋の中から謎の紫色の泡が噴き出してきましたぁ~!?」
夏希「食べ物で遊ぶな!」
──九重グループスタッフが後で美味しくいただきました──
◇
◇
花梨「こ、このネギをなっちゃんの ピー に入れれば、風邪が治るんですね?」プルプル
桜「正解(エサクタ)!」
花梨「なっ、なっちゃん、ちょっとガマンするだけだから、がんばって……! できるだけ優しくするからぁ……!」ズルンッ
夏希「ひぃぃ!? 桜センパイの妄言を本気にしないで花梨~!!」ジタバタ
牡丹・クレア「……///」ワクワクドキドキ
夏希「アンタたちも見てないで助けろ!」
──就寝前──
夏希(ボケにツッコんでただけで1日が終わってしまった……)
夏希(おかげでもう眠くてしょうがないよ……なのに)
残り全員「……!!」ギンギン
夏希(何かみんなが異常な緊張感に包まれてるんですけど)
花梨(使ってない布団を2組借りて床に敷いたけど)
クレア(この部屋の広さでは、床の布団に寝れるのは3人が限度)
牡丹(つまり必然的に)
桜 (誰かが夏希ちゃんと同じベッドで寝る権利を得……もとい、必要がある!)
全員(ここは譲れない……!!)ギラギラ
夏希(何か寒気が……まだ治りきってないのかな)ゾクッ
◇
◇
桜 「わぁぁい! やっぱり今までの流れ的に、当然私が添い寝することになるよね!」
夏希「何はしゃいでんですか……狭いんですから大人しくしててくださいよ」ハァ
牡丹「安価取ろうとする素振りすら見せなかったな今」
桜 「私湯たんぽ代わりでもあるから! しっかり役目果たすからね!」ギュー!
夏希「うきゃぁぁ!? 言ってるそばから抱きついてこないで! ///」
牡丹クレア花梨「……」ギリッ
夏希「もぉぉ……この線よりこっち側に入ってこないでください! 国境です!」
桜 「小学生の机争いみたいな拒絶された!?」
夏希「空中も領空ありますからね」ガルル
クレア花梨牡丹「……!(子供みたいに威嚇する夏希(さん)(なっちゃん)」【可愛い】【可愛い】【可愛い】
◇
◇
夏希「すぅ……すぅ……」
桜 「あんなにツッコんでたくせに、夏希ちゃんてばすぐ寝ちゃった」クス
桜 (床の負け組3人も寝ちゃったのか大人しくなったな……でも私はとても寝るどころじゃないよ……)ドキドキ
夏希「ううーん……」ギュウッ!
桜 「ひゃうっ!?」ビクッ!
桜 (なななな何!? 寝ぼけた夏希ちゃんに抱きつかれて、私抱き枕状態にされちゃってる!? 国境とか言ってたくせに!!)アワアワ
夏希「んん……むにゃ……」スリスリ…
桜 「///」
桜 (な、夏希ちゃんの感触が……いい匂いが……!)クラクラ
桜 (も、もうガマンできない! 夏希ちゃんからくっついてきたんだから合法だよね!?)ガバ…
ギリギリッ!
チッ……チッ……
ドンドンドン!
桜 「!?」ギョッ
桜 (行動に移そうとした機先を制するように、床の方から歯ぎしりと舌打ちと床ドンの音が一斉に!?)
桜 (あ、あ……)
桜 (床の3人は、寝てなんかいなかったんだ)
桜 (それどころか、私が隙さえあれば抜け駆けして夏希ちゃんに手を出すつもりなのを知っていて……!)
桜 (ていうか3パターンって! 花梨ちゃんもってことぉ!?)ガーン
床の3人「……」
桜 「……」
桜 (分かったよ)
桜 (これも夏希ちゃんを手に入れるための戦い)
桜 (先に睡魔に負けたものが脱落する! そういうことだね?)
夏希「えへへへぇ……あったかーい……」スリスリ ギュウウ
それ以外「……」ギンギン
──翌朝──
チュン…チュン…
夏希「ふぁーあ、何かすごく良く寝れたぁ~!」ノビー
夏希「すっかり風邪も良くなってるみたい! ってアレ?」
桜 「あうううう……ぐしゅんっ!」ズルッ…
牡丹「あ、頭が……頭が痛い……! これは私の中の影が覚醒しようとしている前兆なのか……?」ズキズキ
花梨「ほぇぇぇぇ……体が熱いですぅ……」
クレア「げほっごほ……咳が止まらないわ……」ゴホゴホ
夏希「な、な、何ですとーー!?」ガガーン
夏希「今まで定番の、”看病してた方が風邪移されちゃう”ネタが全く出てこなかったから変だとは思ってたけど!」
夏希「ここで回収するのかよ!?」
夏希「ていうかネタとしてベタすぎるよ! 例えていえば女生徒しかいない学園に特殊な事情で主人公の男一人が転入するハメになるぐらい使い古されてるよ!」
夏希「もう少し工夫できないのかー!!」ビシッ
牡丹「な、夏希……その例えは多方面にケンカを売ることになるからやめるんだ……」ズキズキ
夏希(結局アタシは4人分の看病をする羽目になってしまいました)
夏希(そりゃあ移したのはアタシだから、責任があるのは認めるけど)
夏希(昨日夜遅くまで騒いでた4人にも問題はあるんじゃないかなぁ……)ハァ
夏希(とにかく、この死屍累々のありさまじゃ、今日の帰宅部活動はお休みになりそうです)
桜 「ううう……夏希ちゃん、ティッシュ取ってぇぇ……」グシュッ
花梨「頭がぽえぽえしますぅ……」グッタリ
牡丹「くっ……鎮まれ、私の中の影……!」ズキズキ
クレア「サナトリウムの手配をお願いするわ……」ゴホゴホ
夏希「あーもう! はいティッシュ! 氷枕! 半分は優しさ、半分は現実でできてるお薬! 後現代にサナトリウムとか無いんでのど飴でも舐めててください!」バタバタ
夏希(全く世話が焼けるんだから)
夏希(でもそんなみんなが大好きで大切なのも事実なわけで)
夏希(今しかできないことを、これからも一緒に楽しんでいきたいと思う)
夏希(きっとワクワクな毎日が、はじまるのを待ってる)
夏希(だから)
夏希(みんな、早く良くなってね♪)
──帰宅部全員ルート NORMAL END──
ハージマッテル ハージマッテル♪
ガララ!
夏希「って、まだおまけルート分が残ってるんだってば!!」
◇◇
アザラシ「ネバーエンディングアザラシ!」
◇◇
・朱雀AFTERへ
・ >>1 関連スレの続き
──牡丹自宅──
ピンポーン……ピンポーン……
ガチャッ バタン
パタパタパタ
バタン!
「……丹! 牡丹!」
牡丹「うう……誰だ……?」
朱雀「牡丹! しっかりしなさいよ!」ノゾキコミ
牡丹「何だ、朱雀か……」
朱雀「何だとはご挨拶じゃん。せっかく人が萩調流の連中の目を盗んでやって来たってのに」ムゥ
牡丹「それはありがたいが……いくら合鍵を渡しているとはいえ、チャイムぐらい押せよ……」
朱雀「押したよ! でも全然返事が無かったから……倒れてるんじゃないかって、心配……」
朱雀「じゃなくて! 萩月流継承者が風邪で倒れるなんて情けない姿、めったに見られるもんじゃないからな! 笑いに来てやったの!」プイ
牡丹「面目ない……後輩の看病で逆に風邪をもらってしまうとは……ミイラ取りがミイラに……mummy hunter becomes a mummyだな……」
朱雀「何で無理やり英訳したんだよ」
朱雀「アンタはあの後輩……夏希だっけ? 大好きだもんね? そりゃーあたしの事なんかほったらかしで夢中で看病したあげく、風邪移されるぐらいはするわよね」ムゥ
牡丹「バカな事を言うな」
牡丹「花梨も大事な後輩だし、桜もクレアも……帰宅部の皆は全員、私の親友で大切な存在なんだぞ?」
朱雀「……」ベシッ!
牡丹「おわ! いきなり冷えぴたを投げつけるな!」
朱雀「どうせあたしは帰宅部じゃないし、頑張って北高に入学したと思ったらアンタは制服だけで選んで違う学校行っちゃうし?」
朱雀「どーでもいい存在なんでしょ!」プンスカ
牡丹(早速原作最新話のネタを蒸し返してきたな)
牡丹(しかしどうすれば機嫌を取れるかは分かっている)
牡丹「ちゃんと最後まで私の話を聞け」グイッ
朱雀「きゃっ!? ///」
牡丹「帰宅部の皆は私の親友で大切な存在だが」
牡丹「朱雀、おまえはそれ以上の……恋人なんだぞ? どうでもいいなんてあるはずがないだろう?」キラン
朱雀「ぼ、ぼ、牡丹っ……///」ポーッ
牡丹(相変わらずチョロいな)ニヤリ
朱雀「ま、まあ分かってればいいんだよ! そんなら……おかゆぐらいは作ってやるよ。どうせカップラーメンぐらいしか食べてないんだろ?」ガサガサ
牡丹(大量のレジ袋……何食分作るつもりだ?)
牡丹(それより、詩天使の制服姿……久しぶりだな)
牡丹(セーラー服もなかなかいい……)
牡丹(確かに最近会う暇がなかったからな……)ムラムラ
牡丹(よし)
牡丹「朱雀、おかゆもいいが……その前に頼みたいことがあるんだ」
朱雀「何?」キョトン
牡丹「実は手っ取り早く風邪を治す方法があるんだ。協力してくれないか」
朱雀「そんなのあるのか?」
牡丹「ああ、詳しくは>>55を参照なんだが……その逆を行う。つまり、私がおまえの気を取り込めば、風邪のウイルスを体内から追い出すことが可能なわけだ」
朱雀「面倒くさいからって説明はしょるなよ!! って、な、なんてハレンチな奥義なの……それにあたし敵なんですけど! あっさり奥義公開しちゃっていいのかよ!?」
牡丹「何を今更」グイッ
朱雀「きゃああ!?」ドサッ
牡丹「おまえは私の、一番の味方だろう? 詩天使……」ホオナデ
朱雀「あ……あ……///」
牡丹「違うのか?」オデコニチュ
朱雀「ち……違わない……デス……///」コクリ
牡丹(やっぱりチョロい)ニヤ
◇
◇
牡丹「さすが武道をやっているだけあって、身体が柔らかいな……どんな体勢も思うがままだ」グイッ
詩天使「だ、だからって、こんな、二つ折りみたいな格好……恥ずかしすぎるよ……///」
牡丹「それがいいんじゃないか」
牡丹「詩天使の恥ずかしい所が丸見えで、すごくそそる」フフッ…
詩天使「牡丹のヘンタイぃ……アンタがこんなにエロかったなんて……///」フルフル
牡丹「顔を隠すな」
牡丹「私はおまえの可愛い顔を見ながらしたいんだ」
詩天使「……わ、分かったわよぅ……」テ ハナシ
牡丹「おまえはそのエロい女の彼女になったんだ。観念するんだな……それに……」レロォンッ……
詩天使「ひゃぁぁっ!?」ビクンッ
牡丹「おまえ、恥ずかしい事されるほど燃えるだろう?」
詩天使(あうあうあう……あたしもう、牡丹に全部知られちゃってるぅぅ……///)ゾクゥ
牡丹「今日は足腰立たなくなるまでたっぷりイカせてやるからな」
牡丹「おかゆを作る体力が、残っているといいんだが」クスッ
◇
◇
詩天使「うぁぁぁぁぁっ! またイク! イッちゃうよぉぉ……!」ビクビクッ! プシューッ!
牡丹「お、また潮吹いた」
詩天使「あ……うああ……」
牡丹「こうなると連チャンでイケるんだよな、詩天使は」クチュクチュクチュ!
詩天使「ひゃぁぁぁぁうっ! むっ無理ぃっ、少しは休ませてよぉっ……!」プチュッ!
牡丹「何を情けない事を言ってる、萩調流四天王ともあろう実力者が」
牡丹「この程度で萩月流に白旗を上げるのか?」クリュ ズチュズチュ……
詩天使「あ、あのっ……牡丹っっ……」ハァハァ
牡丹「何だよ、今大事な所なのに」クリクリ サワサワ
詩天使「あの……何でその、……こういうときだけ、本名で呼ぶの……?///」
牡丹「ああ、私がおまえとSEXするときだけ詩天使と呼ぶ理由か?」クチュクチュ
詩天使(は、はっきり言うなよぅ……///)
牡丹「こうすれば、本名を呼ばれるだけで、エロいスイッチが入るようになるかと思ってな」グリュッ!
詩天使「あたしに変な条件反射植え付けようとしないで! ってっふぁぁぁぁぁっ!!」ビクンッ! プシャァァァ…
牡丹「お、また潮吹いた」
詩天使「はひぃ……はふぅ……」クテッ
牡丹「気絶しても止めてやらないぞ」
牡丹「今日は私の看病に来たんだろう? とことん付き合って貰わないとな……それに」ズンッ!
詩天使「きゃああああっ!」ビクッ!
牡丹「おまえの身体のツボなら、隅から隅まで知り尽くしているんだからな……」フフッ
──翌朝──
チュン…チュン…
朱雀「け、結局朝までかよ……おかゆどころじゃなかったよ……」ハヒィ…
朱雀「ずっと行かせてもらえなかったから……トイレ行きたい……」ブルッ
朱雀「でも牡丹にがっちりホールドされてて動けないぃ……」
牡丹「ん……うう……」パチリ
朱雀「あ、牡丹……その、おはよう……///」
牡丹「おはよう朱雀。気持ちのいいことをした後だけあって、気持ちのいい朝だな!」ドヤッ
朱雀「上手い事言ったつもりなのそれで……」
牡丹「おかげで風邪も全快したようだ」フンッ
朱雀「そ、それは良かったな……」
朱雀「で、あの、離してくれない? その、トイレ行かせてほしいんだけど……」
牡丹「ああ、尿意が限界なのか?」
朱雀(だから、はっきり言うなぁぁ……! ///)
牡丹「それはすまなかったな。 よし、それなら」グイッ
朱雀「ひゃうっ!? ど、どうして足広げるのよ! 離してってば!」
牡丹「これにすればいい」センメンキ セット!
朱雀「」
朱雀「ひ、ひぃっ……アンタ、何てことさせようとしてんの……ま、まさかここで」ブルブル
牡丹「おまえがはしたなくベッドの上で失禁するところが見たいんだ」
牡丹「心配するな、こぼれそうになったら私が残らず飲み干してやる」
朱雀「そういう問題じゃ」
牡丹「お漏らしするところを見せてくれ、詩天使」フトモモペロッ
詩天使「……!」ゾクゾクッ!
詩天使「あ……ああ……」ブルルッ…
チョロッ…
ショロロローッ……
パタタタタ!
牡丹「おお見ろ、綺麗な放物線だぞ詩天使!」
詩天使「あああああ……」フルフルッ
牡丹「でもやっぱり勿体ないな。こぼれる前に全部飲んでやろう」プチュッ! ズチュルルル……!
詩天使(い、い、いやぁぁぁぁぁーー!!//////)
朱雀(結局、全部牡丹に見られちゃった……お、お、おしっこするところまで……)
朱雀(あまつさえ口付けて直接飲むとか……!///)
朱雀(ちょっとしょっぱいけど美味しいなって喜んでくれたのはいいけど……///)
朱雀(って、そうじゃない!)
朱雀(いくら彼女だからって、限度ってものが)
牡丹(おい詩天使、何モノローグに逃げ込んで終わらせようとしてるんだ)
詩天使「ひいいっ!?」ギョッ
詩天使(こいつ直接脳内に……!)
牡丹「今日も萩調流は萩月流に0勝57敗だぞ」
牡丹「継承者として、こんなことで務まるのか」
牡丹「悔しかったらリベンジマッチを挑んでみろ!」ドサッ
詩天使「も、もう無理っ! あたしの、あたしの負けでいいからぁっ……!」ブルブル
(こんなこと、とても萩調流の皆に知られるわけにはいかないけど)
(あたしこと、萩調流継承者四天王の一角、赤羽詩天使は)
(とっくに萩月流の前に全面敗北しちゃってる)
(でもそれも仕方の無い事なんだ)
(綺麗で格好良くて強くて……でも実はめちゃくちゃエロくて変態な牡丹)
(その彼女に、瞬きすら許されないほど、あたしは完全に参っちゃってるんだから……)
牡丹「もう降参か? それなら、やっぱりキリが悪いから100勝するまでやるか」
詩天使「ってもう、いい加減に許してぇぇぇー!!」
──朱雀AFTER END──
・牡丹&桜AFTERへ
・>>194 クレアルートB13(TRUE END分岐)に同期
──数年後──
リーンゴーン♪
桜 「おめでとー二人ともー!」
牡丹「幸せになるんだぞ……!」
ワァァァ……!
桜 「ホントにおめでとう、夏希ちゃん……」グスッ…
牡丹「桜……大丈夫か?」カタヲダキ
桜 「ごめんね牡丹ちゃん……お祝いしなきゃいけないのにさぁ……」ポロポロ
牡丹(クレアが衝撃の結婚宣言をしたのは、今から何年か前)
牡丹(優しいこいつは笑顔で祝福していたが)
牡丹(本当はまだふっきれていないようだ……夏希のことを)
桜 「情けないよねー私……いつになっても大人になれなくて」
桜 「クレアちゃんに取られる前に、私が先に夏希ちゃんに告白してたら」
桜 「もしかしたら違う未来があったのかも知れないのにって、いまだにウジウジ考えちゃうんだ……」ポロポロ
桜 「こんなんじゃ、元部長失格だよ……」
牡丹「おまえな……これは現実で、ゲームじゃないんだぞ」
牡丹「選択肢に戻ってやり直すなんて、できるわけないんだ」
桜 「そうだよね……」グス
牡丹(こんな事を言いたいんじゃない)
牡丹(想いを内に秘めて、今まで涙を見せなかった桜が)
牡丹(今、私の前で弱々しく泣いている)
牡丹(その涙を拭ってやることすらできない私の方が、よっぽど情けないじゃないか!)
◇◇
「大萩さーん!」
「良かったら、一緒に帰らない?」
「大萩さんと、仲良くなれたらなって」
「私さくら! 同じ花の名前! 私たち、お揃いなんだよ!」
◇◇
牡丹「桜っ!」グイ
桜 「え……な、何?」グシ
牡丹「私は、おまえがいてくれたことに、感謝している」
牡丹「あの日、一人ぼっちだった私に、声を掛けてくれた」
牡丹「同じ花の名前だと言ってくれた」
牡丹「暗闇でしかなかった私の毎日に、溢れるほどの光をくれたんだ」
牡丹「だから、私はおまえに、そのお返しがしたい!」
桜 (え……え……?)
桜 (私が惹かれた、牡丹ちゃんの冷たい瞳……)
桜 (それが、今は熱いくらいに私を見つめてる……)
牡丹「私は夏希の代わりにはなれない」
牡丹「過去をやり直させる力も無い」
牡丹「でも、おまえと一緒に、未来を切り開くことはできる」
牡丹「いつまででも……この命が終わる時まで、共にいてやる!」
牡丹「おまえの事が好きなんだ、桜!!」
桜 「……!」
◇◇
一緒に思いつく限りの楽しい事を、片っ端からやっていこう
二人なら、きっと楽しい事ができる とにかくそんな予感がしたんだ
◇◇
牡丹「……///」
桜 「……///」
牡丹「その、すまなかったな、桜……」
牡丹「落ち込んでいるおまえに付け込むような事を言うつもりじゃなかったんだ……つい……」
牡丹「だが! この気持ちだけは嘘偽りなく本当の」
チュッ
牡丹「…………」
牡丹「え?」
桜 「……///」
桜 「その……私こそゴメン……」
桜 「今まで牡丹ちゃんの気持ちにも気づかないで……」
桜 「ずっとそばに居てくれたのに」
桜 「私、何だか気持ちがごちゃごちゃになっちゃってるけど」
桜 「これだけは言えるよ」
桜 「今、すっごく嬉しくて、楽しい!!」ニパッ
牡丹「桜……さくらぁっ……!」ギュゥゥ
桜 「あはは……ちょっと痛いよ……牡丹ちゃんってば……」セナカポンポン
桜 (私たち、ここから始められるよね)
桜 (出会えた奇跡をスタートにして)
桜 (この先にもきっと悲しいことは待ってるかもしれないけど)
桜 (ひとつひとつ乗り越えていこう)
桜 (宝物のような未来を、この手に掴むために)
サクラセンパイ! ボタンセンパイ!
ナゲマスヨー! ウケトッテー!
ポーンッ
ポーンッ
桜 「へ? ブーケ?」
牡丹「むっ……少し着弾点が遠いな……行くぞ桜!」グイッ ビュンッ!
桜 「ひゃぁぁぁぁっ!?」ヒキズラレ!
牡丹「手を伸ばせ、桜!」
桜 「……うんっ!」
パシッ!
パシッ!
【Catch your future!!】
──牡丹&桜AFTER END──
──夏希「風邪引いた……」 桜牡丹花梨クレア愛レイナ「!!」ガタッ END──
終わり
・読んでくれた方、安価やレスくれた方ありがとう
・アニメシアターX (AT-X) 好評再放送中
毎週(月) 09:30~、毎週(水) 27:30~、毎週(金) 15:30~
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・BD3巻 11/20 発売予定
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おもしろかった
すんばらしい
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