花子「ひま姉が好きだし」 (41)
~大室家~
ピンポーン
花子「はーい」ガチャ
向日葵「こんにちは、花子ちゃん」
花子「あれ、ひま姉だし」
向日葵「櫻子います?」
花子「櫻子ならさっき出かけたし」
向日葵「あらそう?まったく櫻子ったらいい加減なんだから……」
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ひまわり×はなこ スレです
花子「何か約束してた?」
向日葵「ええ、でもいいですわ。櫻子が帰ってきたら私が来たって伝えてくれます?」
花子「それにはおよばないし!」
向日葵「え?」
花子「きっとすぐに帰ってくるからうちで待ってるといいし」
花子「櫻子をつかまえるならその方がいいし」
向日葵「ふふ、それならお邪魔させてもらいますわ」
花子「遠慮無くあがってってほしいし」
花子「(ひま姉と二人だけでお喋りするチャンスだし!夏休み早々さいさきがいいし!)」
花子「ひま姉はお客さんだから牛乳あげるし」
向日葵「ありがとう、花子ちゃん」
花子「お菓子もあるし」
向日葵「そんなに気を使わなくてもいいんですのよ?」
花子「気なんて使ってないし、当然のことだし」
向日葵「櫻子とは大違いですわね」ナデナデ
花子「く、くすぐったいし」
花子「こないだの海水浴楽しかったし」
向日葵「私も楽しかったですわ」
花子「花子海はじめてだったし」
向日葵「厳密に言えば、花子ちゃんも行ったことあるんですのよ」
花子「え?」
向日葵「まだ赤ちゃんだったから覚えてないでしょうけど」
花子「覚えてないし」
向日葵「櫻子が花子ちゃんを抱えて海水につけてましたわ」
花子「覚えてないけどそんなことはありえないし」
花子「ひま姉の水着かわいかったし」
向日葵「な!?なんですの突然///」
花子「ひま姉はおっぱいが大きくて羨ましいし」
向日葵「うっ……///」
花子「……あんまり嬉しくないし?」
向日葵「褒めてくれたんですのよね、ありがとうございますわ」
花子「櫻子がひま姉はおっぱいを褒めると喜ぶって言ってたし」
向日葵「帰ってきたらただじゃおきませんわ!」
花子「櫻子の言うことなんて信じた花子がばかだったし」
向日葵「花子ちゃんのお家はいつも綺麗に片付いてますわね」
花子「櫻子がいつもちらかして大変だし」
向日葵「目に浮かびますわ……」
花子「ひま姉にも愚姉がいつも迷惑かけてて悪いし」
向日葵「もう慣れっこですのよ。長いつきあいですからね」
花子「……うらやましいし」ボソッ
向日葵「え?」
花子「なんでもないし」
向日葵「このお菓子美味しいですわ」
花子「貰い物だし。美味しいから櫻子が全部食べないようにって撫子お姉ちゃんが隠してたし」
向日葵「私が貰ってもいいんですの?」
花子「ひま姉ならいいし。それに、ひま姉の作るお菓子の方がおいしいと思うし」
向日葵「お世辞でも嬉しいですわ」
花子「ほんとだし。花子にも作り方教えて欲しいし」
向日葵「それじゃ、今度一緒に作ります?」
花子「ほんと?」
向日葵「ええ」
花子「じゃあ、櫻子のいないときがいいし!櫻子がいると出来る前に全部食べられちゃうし」
向日葵「妹に信用されてないんですわね……」
花子「櫻子は花子のお菓子とか、夕飯のおかずとかすぐに取るし」
向日葵「しょうがない子ですわ」
花子「悪戯とか邪魔もするし。あんなの姉じゃないし」
向日葵「でも、櫻子は櫻子でいいところもありますのよ」
花子「……(知ってるし)」
花子「だからいやだし」ボソッ
向日葵「え?」
花子「なんでもないし。……ひま姉が櫻子のこと庇うなんてめずらしいし」
向日葵「あんまり妹さんに嫌われちゃ、かわいそうだと思っただけですわ」
花子「別に、嫌いじゃないし……」
向日葵「ええ、そうですわね」ナデナデ
花子「で、でもいい姉ではないし!ときどきは……いいとこも、あるけど……」
向日葵「ふふ。花子ちゃんはいい子ですわね」ナデナデ
花子「……くすぐったいし」
マダー?
向日葵「花子ちゃんは夏休みの宿題進んでます?」
花子「少し前に終わったし」
向日葵「まあ、偉いですわ!」ナデナデ
花子「そんなに撫でないで欲しいし(恥ずかしいし///)」
向日葵「あ、ごめんなさい。私ったら……」シュン
花子「嫌ではないし!ちょっと恥ずかしかっただけだし!」
向日葵「そう?ふふ、花子ちゃんはかわいいですわ」ナデナデ
花子「(ひま姉、ひょっとして私のことからかってるし)」
向日葵「私もまだ宿題終わってませんのに、花子ちゃんはほんとに偉いですわ」
向日葵「櫻子にも花子ちゃんを見習ってほしいですわね」
花子「(また櫻子の話だし……)」
向日葵「櫻子はどこまで行ったのかしら」
花子「ひま姉は」
向日葵「?」
花子「ひま姉は、櫻子のこと、好き?」
向日葵「にゃっ!?」
花子「にゃ?」
向日葵「ななな、何を突然!?べべべべつに好きとか嫌いとかそういうあれじゃないですわ!///」
花子「……」
向日葵「そりゃあ、ま、腐れ縁で、多少は慣れ親しんだ仲ではね、ありますけども」
向日葵「そういう好きとか嫌いとか、そういうあれじゃ決してありませんわ!///」
花子「(どう見ても櫻子のこと好きだし)」
向日葵「ま、その、嫌いでは……ありませんわ///」
花子「…………ズルいし」ボソッ
花子「櫻子ばっかりズルいし……」
向日葵「花子ちゃん?」
花子「ひま姉、櫻子とばっかり遊んでズルいし」
花子「花子はひま姉のこと好きなのに……」
花子「花子だって……もっとひま姉と……」グスッ
向日葵「(花子ちゃん……)」
向日葵「(しっかりしてる子だと思ってたけど、まだまだ小学生)」
向日葵「(本当はさびしかったんですのね)」
花子「ひっく……ひま姉と櫻子は幼なじみだから?だから櫻子のことが好きなの?」
向日葵「って、だから櫻子のことが好きというわけでは///」
花子「ひま姉は花子のことなんか好きじゃないんだし」
向日葵「おばかなことを言わないでくださる?」ぎゅっ
花子「あっ…///」
向日葵「あなたも私の大切な幼なじみで、家族で、妹ですわ」
向日葵「花子ちゃんのこと好きじゃないなんて、ありえませんわ」ぎゅーっ
花子「ひま姉……」グスッ
向日葵「ごめんなさい、花子ちゃんに寂しい思いをさせてしまってたんですのね」
花子「うああ、ひま姉ぇ……花子、花子……!」ぎゅっ
向日葵「よしよし。さ、これでお拭きなさいな。可愛い顔が台無しですわよ」
花子「うー……ひま姉、花子のことほんとに好き?」
向日葵「ええ、もちろん。大好きですわ」
花子「ぐすっ……えへへ。じゃあキスできるし?」
向日葵「」
花子「ちーん」
向日葵「ななな、何を言ってるんですの!?///」
花子「好きならキスできるはずだし」
向日葵「それはちょっと行き過ぎではありませんこと!?」
花子「だって櫻子とはキスしてたし!!!!」
向日葵「!?」
向日葵「は、はー!?あああ、ありえませんわ!!!なんであの櫻子なんかとこの私が!!!??///」
花子「ほんとだし!私見たし!!櫻子とチューしてたし!!」
向日葵「そ、そんなはずありませんわ!!」
向日葵「(はっ!まさか、わたくし無意識のうちに櫻子とチューしてたとでもいうですの!?)」
花子「動かぬ証拠もあるし!」
向日葵「(ままままじですの!?)」
花子「ほら、これ!」バサッ
向日葵「それって……櫻子の小さいころのアルバム、ですの?」
花子「この写真!櫻子とひま姉、しっかりちゅーしてるし」
向日葵「え、ええ…(こんなこともあったんですのね)」
花子「嘘じゃなかったし。ちゅーしてたし」
向日葵「そういうことだったんですのね、びっくりしましたわ……」ハア
花子「キスしてたし。花子にだってできるはずだし」
向日葵「でも、これは小さいころの話ですわ」
花子「花子は今でもひま姉より小さいし」
向日葵「そ、そうですけど……」
花子「理屈からいえばキスできるはずだし!」
向日葵「あのね、花子ちゃん。キスは理屈でするものではありませんわ。キスというのは本当に好きな人と」
花子「花子はひま姉のことほんとに好きだし」
向日葵「あ、愛してる人と…」
花子「愛してるし!」
向日葵「(えーっ!?)」
花子「なにもおかしいところはないし。ひま姉も花子のこと好きならキスできるはずだし」
向日葵「(どうして今日の花子ちゃんこんなにグイグイくるんですの!?グイグイドンドンですの!?これほどまでに愛に餓えてたんですの!?)」
花子「それとも、やっぱりひま姉は花子のこと好きじゃないし……?」ジワッ
向日葵「そんなことありませんわよ!!大好きですわ!!」
花子「でも、だって、櫻子にはキスしたのに……花子にはしてくんないし」
向日葵「それは……」
花子「櫻子のことが好きだから花子は好きじゃないんだし……」ウルウル
向日葵「~っ!花子ちゃん!」ガバッ
花子「あっ」
向日葵「……」
花子「……///」
向日葵「これで……勘弁してくださいな///」
花子「ほっぺ……///」
向日葵「花子ちゃんのことは大好きですのよ。だけど私こういうの恥ずかしくって……///」
花子「ひま姉~っ!」ギュー
向日葵「きゃっ。もう、花子ちゃんっ///」
花子「ひま姉、大好きだしっ」
向日葵「ええ、私も大好きですわ」
花子「ひま姉、ひま姉~っ」スリスリ
向日葵「(ふふ、こんなに甘えんぼさんの花子ちゃん、初めて見ますわ。やっぱりさびしかったんですのね)」ナデナデ
花子「ひま姉、好き!好きーっ」
向日葵「(かわいいですわ///)」ナデナデ
ガチャ
櫻子「とびきり美少女の櫻子さまが帰ったぞ~っ」
花子「櫻子だし」スッ
向日葵「(瞬時にいつもの花子ちゃんに戻った!?)」
花子「櫻子遅いし、ひま姉待ってるし」
櫻子「ひまわり?なんかあったっけ?」
向日葵「って、あなたが私を呼んだんじゃなくって?ほんとにあなたはもう……」
櫻子「あっ!ひまわりズルいっ!そのお菓子私のふきなわふわん!わふわふ」モグモグ
向日葵「食べながら喋るんじゃありませんの」
櫻子「もぐし!もぐし!うめー!」
向日葵「ほら、もう口元が汚れてますわよ」フキフキ
花子「……」
櫻子「んえ?向日葵、なんか顔赤くない?なんかあったの?」
向日葵「なっ、なんでもありませんわ。暑いだけですわ」
櫻子「ふーん?なんかあやしい……」
向日葵「(花子ちゃんと、キスしてしまいましたわ……)」
花子「……」
花子「(ひま姉に、キスしてもらったし)」
花子「(はあ……でも、『妹』か……)」
花子「(……ひま姉)」
花子「(次は、ほっぺじゃなくて、口にしてもらうし)」
花子「(この次は『恋人』と言わせてみせるし!)」
花子「櫻子」
櫻子「もぐし?」
花子「櫻子には負けないし」
櫻子「???」
花子「ひま姉は櫻子には渡さないってことだしっ!」ギュー
向日葵「は、花子ちゃんっ!?///」
櫻子「なんだなんだ???」
花子「(いまはまだ無理でも……)」
花子「(いつか絶対ひま姉の一番になってみせるし!)」
花子「大好きだし、ひま姉!」
Fin
終わりです ひまはな繁栄しろ
乙
乙
ゆるゆりSSもっと増えろ
ゆるゆりSS久しぶりな気がするが、やっぱいいな
おつおつ
乙ー!
依頼してきた 続編書いたら別にスレたてるかも
ついでに以下おまけ
おまけ
~櫻子の部屋~
櫻子「で、なんか用なんだっけ?」ホケーッ
向日葵「あなたが私を呼んだんでしょうに……」
櫻子「うーむ。向日葵、知らない?」
向日葵「知るわけないでしょう!」
櫻子「むーっ、向日葵のくせに私の用事も知らないとはなにごとだー!」
向日葵「櫻子のことだから…宿題手伝えー、とかそういうことじゃありませんの」
櫻子「向日葵なにゆってんの?まだ夏休み始まったばっかりなのに宿題なんかやるわけないじゃん!」
向日葵「あなた去年もそう言って、結局泣きついて来ませんでした?」
櫻子「あと一ヶ月もあるんだから余裕だってー、向日葵はバカだなー」
向日葵「あなたも少しは花子ちゃんを見習いなさいな!」
櫻子「花子?はなこはなこ……そうだ、花子!」ピコーン
櫻子「今度花子の誕生日なんだけどさ」
向日葵「ええ」
櫻子「向日葵にもなんか手伝ってもらえーって、ねーちゃんが」
向日葵「そういうことでしたの。もちろん、喜んでお祝いさせてもらいますわ」
櫻子「私あれ好きだからあれ作ってよ!手巻き寿司!」
向日葵「花子ちゃんのお祝いなのに、どうしてあなたの好みで作るんですの」
櫻子「だっておいしいじゃん!」
向日葵「櫻子は何もしないんですの?」
櫻子「よし、私は花子のために手巻き寿司を巻いてやろう」
向日葵「巻くだけですの!?」
櫻子「しょうじき言って、この美しくて優しい櫻子さまがいてあげることが、すでに花子にとっての最高の贈り物だと思うんだ」
向日葵「とんだ思いあがりですわね」
櫻子「はー、花子なに喜ぶかなー、プレゼント」ごろごろ
向日葵「本人にそれとなく聞いてみては?」
櫻子「聞いた、聞いた!」
向日葵「花子ちゃんはなんて?」
櫻子「『どっか行ってて欲しいし』って言われた」
向日葵「めちゃめちゃ嫌がられてますわ!」
櫻子「向日葵ー、なんか知らない?花子の欲しいものとか」
向日葵「さあ……」
櫻子「役に立たないな、向日葵は!」
向日葵「」イラッ
櫻子「花子のほしいもの、花子のほしいものー」ごろごろ
向日葵「……キス、とか」
櫻子「は?きす?」
向日葵「(って、何言ってるんですの私はーっ!!!!!)」
櫻子「は?なになに?何いってんの向日葵?」
向日葵「いえ、あの……」
~リビング~
ダダダダダダダダダっ
櫻子「花子ー!!!!」
花子「うわ、なんだし」
櫻子「キスして欲しいんだって?」
花子「なななななな///」
櫻子「はっはっはー、花子そんなにさびしかったんだなー!かわいいとこあんじゃん!」
櫻子「よしよし、優しいお姉ちゃんがスキンシップをしてやろう!」
花子「!? ひま姉、喋った!? あれは内緒だし!」
向日葵「その……ごめんなさい///」
花子「~っ、もうひま姉なんか知らないしっ!きらいだしっ!///」
向日葵「」ガーン!
櫻子「ほれほれ花子~、美人で素敵なお姉ちゃんがキスしてやるぞ!」ムチュ~
花子「ああ、うるさいし!穢れるし!寄るなし!」シッシッ
櫻子「なんだとー!こうなったら意地でもキスしちゃうもんね!」
花子「イヤーっ!助けて襲われるー!」ジタバタ
櫻子「このっ、抵抗すんなっ!」ガシッ
ガチャ
撫子「ただいま。あんたたちなに暴れてんの」
櫻子「聞いてよ!花子が寂しがりで向日葵がキスで!」ワーワー
花子「お姉ちゃん助けて、花子の貞操があぶないし!」ギャー
撫子「…? なんなの??」
撫子「ひま子はなんでそこで落ち込んでんの?」
向日葵「嫌われましたの…嫌われましたの…」ドヨーン
~古谷家~
<ワーワー!ハナコガー!サクラコガー!
楓「お隣は今日も楽しそうなの」
楓「ちょっぴり羨ましいの」
Fin
おつ
おつだし
おつおつだし
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