勇者「てかまじでー、俺天才だからー」
戦士「ですよねー、俺も勇者ちゃんは天才だと思ってたよー俺の次ぐらいにー」
勇者「言うよねー戦士ナチュラルに言うよねー」
戦士「だってマジじゃん?ゆうて事実じゃん?」
勇者「いやーないねー、魔法も使えない人間が天才とかないわー」
勇者「てかアレじゃん?いい加減新しい仲間欲しいじゃん?」
戦士「わかるわー特に女の子とかでしょ」
勇者「どうするよどうするよ、ちょっくら酒場いってみちゃう?」
戦士「しばきに行っちゃおうかい?」
勇者「言うねー。しばきいきますかー」
勇者「で、酒場ついてみたけどさぁ」
戦士「わかるわー。勇者ちゃんの言いたいこと超わかるわー」
勇者「わかっちゃうよねー流石は天才()戦士」
戦士「お?どうした天才(自称)勇者」
勇者「HAHAHA」
勇者「カスみたいな連中ばっかじゃね?」
戦士「束になっても負ける気しねえ的な?」
勇者「これじゃお話にならないよねー」
戦士「玉除けにもならないでしょこれー」
勇者「でもさ、でもさ」
戦士「おうおう、奥の席の彼女でしょ?」
勇者「ヤバくない超絶ヤバくない?」
戦士「マブマブだよねー」
勇者「行っちゃう?」
戦士「ガンガンでしょ、ここは!」
勇者「うぇーい」
紫ボブカット眼鏡たれ目巨乳ロングハット女魔法使い「(ぽへー)」
勇者「は、はぁいちょっと隣いい?」
戦士「(おうおうおう、若干表情堅いんじゃないのー?)」
紫ボブカッ(略)魔法使い「はいー?なにかよーですかー」
勇者「実はさー俺っちユーシャしてるんだけどさー」
戦士「(おお?いきなり直球だね、強気~)」
勇者「仲間捜してんのよね?」
紫(略)魔法使い「はーいー?」
勇者「もしよかったらさー一緒にきてくんないかなー頼むよー」
紫(略)魔法使い「えーっとー」
勇者「どうよー?楽しく魔物討伐しちゃわないー?」
紫(略)魔法使い「おことわりしますー」
戦士「(チッ)」
こいつら前髪とか襟足めっちゃ弄ってそうだな
勇者「えっ何で?」
紫(略)魔法使い「正直言ってー貴方みたいに軽い男の人苦手なんですー。だからごめんなさい」
勇者「」
戦士「(おい、なんかしゃべれよ)」
黒髪ポニーテール美乳女戦士「おーい、女魔法使いー」
紫(略)魔法使い「はーい」
黒(略)女戦士「準備できたから次の町いこうぜー」
紫(略)魔法使い「それじゃ、失礼します」
勇者「あ、ああ。気をつけてな」
戦士「勇者ちゃんさー、なに世さっきのあれ」
勇者「わりぃ」
戦士「あんな上玉他にいないでしょ、もうちょっと強引にさー」
勇者「わかってるっての!」
戦士「あ゙あ゙!?」
勇者「何だよ!?てかそんな言うんだったら次てめえがやってみろや」
戦士「いいぜやってやるよ。後で吠え面かくなやダボハゼ!」
戦士「あのさーちょっと良いかなー」
女僧侶「ごめんなさーい」
ーーーーーーーーーーーー
戦士「よーそこの彼女ー」
女盗賊「邪魔だよ、どきな」
ーーーーーーーーーーーー
戦士「あれー?騎士様じゃないでかー」
女騎士「叩き斬られたいのかゲス」
戦士「」
勇者「まーさー、あれだよねー。別に女の子いなくても旅は出来るしー」
戦士「そーだよねー。むしろ旅先で色々遊べるしー」
勇者「わかってんじゃん流石戦士ー」
戦士「でしょでしょー俺達以心伝心的なー」
勇者「んじゃさ、こんなしょっぱい町出ちゃいますかー」
戦士「うぃーっす」
戦士「あばよ、糞町」
勇者「せいぜい公開しやがれ雌豚ども!」
戦士「んじゃー行っちゃいますか真大陸」
勇者「おーう。獣の存在しない原始から存在する真の世界だ」
これほどまでに「ざまぁwww」が似合うパーティも珍しいな
戦士「それじゃあ勇者ちゃん、一発やっちゃってちょうだい!」
勇者「おうよ!俺の必殺魔法、その27!竜化の術」
戦士「うほー!出ました!ゴールデンドラゴン!」
勇者「さっさと乗れよ」
戦士「あいあい、おっじゃまー」
勇者「あーしかしよー」
戦士「どしたのさー?」
勇者「海渡るのにわざわざドラゴンに変化するって燃費悪くねー?」
戦士「だよねー。魔王討伐の希望の勇者だってのよねー」
勇者「やっばあれかなー港町の船全部ぶちこわしちゃったあれがまずかったかなー」
戦士「クラーケン退治は苦労したよねー」
勇者「マジで苦労したわー。雷撃の術が通用しなかった時は死を覚悟したわー」
戦士「勇者ちゃんが極大雷神鉄槌の術使えなかったら積んでたよねー」
勇者「まー俺天才だし?使えない魔法とか無いんですけどー」
戦士「出ましたよ勇者ちゃんの天才自慢~」
勇者「まあ、そのせいで周りに被害出まくり何だけど」
戦士「人が死ななかっただけよしとして欲しかったよねー」
勇者「…………………何だよ化け物って」
戦士「…………………」
勇者「てめえらが頼んできたんだろうがってんだ」
戦士「………あ!ねえねえ勇者ちゃん!!陸が見えたぜ陸!」
勇者「よっとー!ふぃー………疲れたー」
戦士「お疲れよーっす。しばらく横になっとく~?」
勇者「そーだなー。人間を歓迎してくれる宿屋も無いだろうし、ここで寝とくわー」
戦士「おまかせちゃってよ俺様に~。静かに番人しとくぜー」
勇者「んじゃあ四時間ほど頼むわー」
勇者「すぴー……すぴー……すぴー……」
戦士「そりゃ!でやっ!たりゃ!」
魔物A「ぎゃあ!」
魔物B「ぐげっ!」
魔物C「ぴぎゃ!」
戦士「魔神旋風!」
魔物DEFGHI「」グチャッ
戦士「っ!」
戦士「っ!!」
魔物MNOPQRST「」グチャッ
戦士「(あーあー、腹減ったなー。でも勇者ちゃん起こすの悪いよなー)」
魔物UWXYZABCDEF「」
戦士「あ、待てよ……気孔の放出口を極限まで狭めて剣圧と合わせれば…」
戦士「獄炎咬牙!」
魔物PQRST「」ボウッ
戦士「やっぱ、俺様勇者ちゃんより天才だわー。魔物が食い物に変わりやがるぜーい」
魔物の炭「」プスプス
戦士「まあ、もうちょっと火力の調整が必要だけども…」
勇者「ふあーああーよく寝たーって、
あれ?死臭がしない」
戦士「よー勇者ちゃーん。朝飯いかがー?」
勇者「おお?どしたのさ戦士、この肉の山」
戦士「まあ、ちょっと本気出した的な?」
勇者「めっちゃうまいわー!魔力満ち溢れ~」
戦士「………まあ、どうやら俺の実力じゃなかったみたいなんだけどね」
勇者「ん?」
戦士「勇者ちゃん、ちょっとこの剣持ってみて」
勇者「お?」
割に良い奴らでワロタ
勇者「あれ?この剣って戦士がさっきの町で買った奴だよなあ」
戦士「そそ、1420Gのブロードソード」
勇者「…なんで炎出てんだ」
戦士「いやーいわゆるあれ者ね?弘法筆を選ばず。むしろ筆が弘法に合わせる的な?」
勇者「それで、魔剣化したわけですか戦士さん!」
戦士「うぇーい」
勇者「ぱねええええ」
戦士「うぇーい!」
ぱねええええ
2人とも哀しみを背負ってるのか、なんかいいな
さげわすれごめん
ざまあああ から割りと応援したくなるやつになっててワロタ
支援
戦士「てなわけで、ここに炎の魔剣ストマックガーディアンでいい感じの焼き加減になった魔物達がいるわけですよ!勇者ちゃん」
勇者「ださっ!名前だっさ!」
戦士「いやいやいやー!洒落の利いたgoodなnameでしょ」
勇者「ないわー。ストマックガーディアンないわー」
戦士「じゃーあそういう勇者ちゃんなら、なんて名前付けるのよ」
勇者「え?」
勇者「……………そりゃあお前……バーニングソードとか?」
戦士「えっ、つまんね!?」
戦士「炎の剣だからバーニングソード?安直すぎんよ」
勇者「だってお前、いきなりそんな言われても?普通できなくね?」
戦士「まあねー。俺も二時間くらい考えたからね」
勇者「二時間かけてストマックガーディアンはねえわ」
戦士「あ?ふざけんなよ」
勇者「なんだよ?俺っち天才だからあと1時間もあればもっと良い名前思いついてやんよ」
戦士「あーまじで?自らハードル上げちゃう的な?」
勇者「ハードルとか気にしねえし。走り高跳び3mの実力なめんなよ?」
戦士「3m!?」
勇者「おう、なめんなよ?」
戦士「低っく」
勇者「え?」
戦士「走り高跳びなら4m超えはJKでしょー」
勇者「」
戦士「まー俺はエリートのトップクラス戦士様だからー?4m71cmの世界記録所持者ですけど?」
勇者「」
戦士「お?勇者ちゃん、お?」
勇者「ま…まままままあ、俺っち天才だしー。魔法と剣術両方トップクラスの勇者様だしー…」
戦士「あー、それじゃあさあ、一時間ほど休ませてくれるー?勇者ちゃん」
勇者「……ん?ああ、良いぜ良いぜ。俺っちが世界記録保持者の戦士様を守ってやんよ」
戦士「そー卑屈になるなって勇者ちゃん 」
勇者「なってねーしー」
戦士「いくら勇者ちゃんが化物でも、鬼にはかなわないでしょJK」
勇者「おう…そういうことにしとくわ」
戦士「んじゃあお休みー」
勇者「……」
いつからだろうか、魔王討伐のパーティーが二人になったのは………
最初は大きな馬車に20人近くのメンバーで仲良くやっていたハズだ。
勇者 戦士 魔法使い 僧侶 弓兵 盗賊 商人 薬師 武闘家 騎士etc…etc…
砂漠、湿原、山脈、氷原、火山…
様々な場所を旅するにつれ、犠牲者は増えていき、離脱者も少なくなかった。
そうして、気付けば、残っていたのは戦士だけだった。
戦士が戦死した
あげてみる
続きはよ
結構好きだから続けてくれよ
わりぃ忘れてたわwwwww
少しキャラ崩れるかもしれんスマン
正直、戦士はよくしてくれている。
魔法の才能は皆無だが、それ以外は人間離れしている。
人間性に少し問題があるが、それは俺も言えた立場ではない。
王国出発当時から、パーティーの中ではどちらかというと浮いている立場だった気がする。
だけど、一度戦闘となれば、仲間を守るために最前列に飛び出していく。
周りに言葉ではなく態度で示していくといった、不器用な奴だ。
そんな戦士だが、一度だけ、俺の知る限り一度だけ
本気で怒ったことがある。
火山での戦い…炎の四天王との戦いの時。
今思い返してみても、厳しい戦いだった。
負傷者12名 死者2名 行方不明者1名
数字だけ見れば、そこらの土砂災害レベルだが
実際はそうではない。
初めての四天王との戦いだったわけだが、あまりにも失ったものが多かった。
炎の四天王の指から真っ直ぐに進む緋色の光線。
それが俺や戦士達前衛を抜け、後方に控えていた「僧侶」と「学者」の身体を貫く。
どうしてあんなことが起きてしまったのか、それは俺達が未熟だったからだ。
回復役と参謀役を失った俺たちは、消耗に消耗を重ね、そしてついに…女戦士が死んだ。
あがれ
待ってる
女戦士の死は呆気なく、それでいて残酷だった。
一瞬。まさしく俺が自分の身体のことなどかまわず、学者に回復魔法を使い続ける僧侶に目を奪われていた隙に、女戦士の首と胴体が別れたのだった。
そこから先は、断片的にしか思い出せないが、戦士が獣の咆哮のような叫び声を上げながら四天王に向かって言ったことだけは鮮明に覚えている。
瀕死だった学者は僧侶の決死の覚悟の回復魔法のおかげで一命を取り留めたが、僧侶は………
結果的には僧侶の行動は正しかった。
学者の指示はいつもより冴えていて、数時間後に勝利を掴んだのは俺達だった。
ただ、炎の四天王の動きを止めるために女武闘家の右腕が犠牲になつたのと、
自爆魔法で跡形もなく消えた学者、僧侶、女戦士と、失ったものも多かった。
キター!
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