P「真美と一緒に謎解きゲーム」 (42)
真美「おはようございまーす!……あ、兄ちゃん、おはよ!」
P「おう、おはよう。真美」
真美「今日は一人でお仕事?んっふっふ~、いつもいつもお疲れ様ー!」
P「ははっ。真美、今日はなんだか機嫌がいいな。労ってくれてありがとう」
真美「うーんと、他に誰もいないの?ピヨちゃんは?」
P「他のみんなは休みか午後から、竜宮はみんな出払ってるな。音無さんは今日は急病らしい」
真美「ふーん。それで一人寂しく兄ちゃんはお仕事してるのか…なんかさびちいね」
P「うっ……そんな事言うなよ。それに今は休憩してるしな。……そうだ真美。お前もコレ、やってみるか?」
真美「ん?なにそれ」
P「謎解きゲームだ」
真美「謎解きゲーム?」
P「ああ、今事務所のソファーのトコにあからさまに挟まってあったのを見つけたんだけど、このカードの表にはそう書かれてあるよ」
真美「ふーん、なんだか面白そうだね。真美にもやらせてよ」
P「わかった。それじゃまずは中身を確認しないとな」
『プロデューサーさんへ。これは日頃お疲れのプロデューサーさんへのご褒美(プレゼント)です。しかし、ただご褒美を渡すだけでは面白味がないので、ゲーム方式にしてみました。
出題される全ての問題を一問と間違えずに解けたらご褒美が待っています。プロデューサーさん!ファイトですよ、ファイト!と、それはさておき、一問目は冷蔵庫の中に隠しました。ぜひ、頑張ってくださいね」
真美「……兄ちゃん、ご褒美と聞いちゃあ本気を出すしか無いNE。真美は燃えてきたよ」
P「そうだな、とりあえず冷蔵庫見てみるか」
真美「冷蔵庫って事はやっぱ給湯室のコレでいいのかな?早く見てみよーよ兄ちゃん」
P「おう、じゃあ早速開けてみるか」
冷蔵庫<ガチャッ
真美「んーと。あ、兄ちゃん!冷蔵庫の奥にカードと箱を見つけたよ!」
P「それが一つ目の問題かな?読んでみるか」
第一問
TCYHIA○RJA○KH○Y
抜けているのは何か
真美「問題ってこれ!?なんかアルファベットがいっぱい並んでて訳わかんないよー!」
P「うーん。抜けているものをこの箱に入力すればロックが解除される仕組みなのかな?頑張って解いてみるか」
真美「うー。兄ちゃん、解けた?」
P「うーん。ちょっと待ってな……うん、解けたぞ」
真美「嘘!?」
P「これ、多分社長を含めた765プロ皆の頭文字だな。あと並び方は誕生日順。そしてこの中に入ってないのは真美、真、美希の頭文字がMのメンバーだ。つまり、抜けているのはアルファベットのMかな?」
真美「おぉ……おお!!凄いよ兄ちゃん!確かにその通りになるっぽいよ!じゃあじゃあ、この箱にMって入力すればいいのかな?」
P「おう、真美頼んだぞ」
真美「やった!兄ちゃん開いたよ!えっとね、次の問題は給湯室の机の裏、だって!」
P「ふふ。元気にはしゃいじゃって。真美はかわいいなあ」
真美「!?に、兄ちゃんいきなり何いってんのさ!せ、せ、セクハラだよ!もー!そんな事よりさっさと次の問題でも解こうよ!」
P「はいはい、えっと?机の裏だっけ……あった。今回は鍵とカードか」
第二問
春香が千早の家まで歩いて遊びに行った。行きは時速9kmで走り帰りは時速6kmで歩いて帰った。行きと帰りの平均の時速はいくらか
a.時速7.2km
b.時速7.5km
c.時速8km
正解だと思う答えの箱に鍵を挿せ
真美「兄ちゃん流石にこれは真美にも分かるよ」
P「お、流石だな真美。じゃあこの問題は真美に任せるか。箱は屋上にあるみたいだな」
P「んと、箱はどこかな……お、あったあった。真美、じゃあ頼んだぞ」
真美「んっふっふー!このくらい朝飯前っしょー!答えはaの72だー!」ガチャ!…クッ
P「ほう。ちゃんと間違えずに解けたな。真美はかしこいなあ」ナデナデ
真美「えへへー///真美もちゃんと勉強してんだからね!」
真美「……って、そうじゃないよー!次の問題解かないと!何ナチュラルに頭撫でてんのさ!」
P「すまん、真美。嫌だったか?」
真美「う……い、嫌じゃないけどさ、うー!!兄ちゃん真美いじめるの禁止!さっさと次の問題やるよ!」
P「次の問題の場所は……あ、今回はそのまま鍵とカードが置いてあるな」
第三問
双海真美はSかMか
真美「な、なにこの問題!?」
P「なんだ、簡単過ぎるな」
P「真美はMだ」キリッ
真美「!?」
P「えっと、Mの場合は残りのこっちの箱に挿すのか」
真美「いやいや!兄ちゃん真美がMってどういうこと!?」
箱<ガチャッ
P「お、開いた開いた」
真美「うあうあー!なんで開くのさ!!」
P「まあまあ、真美はかわいいって事だよ」ナデナデ
真美「意味わかんないよ!あとなーでーるーなー!!」
P「さて、次の問題は何かな」
真美「無視された!?」
P「次は音無さんのデスクの上の袋か」
真美「うー!もういいよ兄ちゃん!さっさと次の問題解くよ!」
P「ふくれっ面の真美もかわいいぞ?」フニフニ
真美「ほっへふひふひするはー!!」
真美「むぅ。兄ちゃんあったよ、はいカード」
P「ははっ、スマンやり過ぎたか。怒ってる?」
真美「怒ってないもん。いいから早く見ようよ」
P「(怒った真美もかわいいとか言ったら呆れられそうだなー)じゃあ早速解いてみるか」
第四問
44*2○99○4596*○3103○
○○
P「なんだ…これ?穴埋め?」
真美「……んっふっふ~?」
ヒントは真美の趣味です
P「どういう事なんだろ……これ?」
真美「ふっふっふ、流石の兄ちゃんでもわかんない?」
P「その口ぶりだと、真美は分かったのか?」
真美「さあねー?意地悪な兄ちゃんに教えてあげる訳ないっしょ→」
P「ほう?そうか、真美には分かったのか……それなら俺にも解けそうだな…………………よし、解ったぞ」
P「答えはiだ」ガチャ
真美「!兄ちゃん分かったんだね。結構難しいと思ったのに」
P「ああ、最初は○に何かを埋めて暗号か何かを完成させるかと思ったけど、それだと真美が解けたスピードが異常すぎるからな」
真美「ふむふむ。真美は天才だからって線はないんだね」
P「とりあえず数字とアスタリクがあるから、古典的なメール打ちの暗号の線を考えてみたんだ。でもそれじゃ、全く意味のわからない文になるし○の意味もわからないまま」
P「だからちょっとだけ考え方を、古典的な物じゃなくて新しい物に変えてみたんだ。スマホのフリック入力、数字を○の方向に対してフリックさせたら見事な文章が出てくる」
P「とどけられたならばしあわせ。届けられたならば幸せ。これはiの歌詞の最後のフレーズ。だから答えはiだ」
真美「……んっふっふ~!流石兄ちゃんだよ、真美が煮込んだ男なだけはあるね」
P「見込んだ、な。あとそれはプロポーズとして受け取っていいのかな?」
真美「そ、それは……///もう!兄ちゃん、さっさと次いくよ!」
P「さて、次の問題は何かな?」
最終問題
プロデューサーへのプレゼントはなんでしょう
P「……は?」
真美「……最後にチョー難問が出たね。兄ちゃん」
P「………ヒントが無いって事は今までの問題にヒントがあったってことだよな」
P「…………………ふむ!これはいい。人生でこれ以上にないプレゼントだ」
真美「……兄ちゃん?」
P「今までの問題でおかしい所は無かったか考えてみたんだけど、一つだけあったんだ。一問目の穴埋めの問題」
P「765アイドルだけという訳じゃなく、社長含め765プロみんなの名前の頭文字だった。最初は俺への問題だからかと思ったけど、やっぱり俺が入ってないのは不自然だ」
P「そして次にこの問題が誕生日順であるということ。すっかり忘れてたよ。俺、今日誕生日だったんだな。だからこの答えは誕生日プレゼント、かな」
真美「……やっぱり兄ちゃん忘れてたんだね。最近働きすぎっしょ→?」
真美「でも、それじゃまだだね。まだ半分。肝心のプレゼントの場所がわからないままだよ」
P「いや、それももうわかってるよ」
P「真美、プレゼントはお前が持ってるんだろ?」
真美「!」
P「さっきと同じでヒントが無いって事は今までの問題がヒント、いや答えだった」
P「最初の答えが真美、真、美希の頭文字のM。次がa.b.cの三択でa。次が真美がSかMかの二択でM。ラストにさっきのiだ。繋げるとMaMi、お前が浮かんでくる」
真美「うあうあー……。流石だよ兄ちゃん。真美の負けだね。ではでは!真美から日頃の感謝も込めて!兄ちゃんに誕生日プレゼントを贈るよ」
真美「兄ちゃん、いつもいつもお疲れ様ー!はい、プレゼント!」
P「ありがとう、真美。これは……皮財布か!」
真美「兄ちゃんのおサイフ、ぼろぼろだったからねー。真美一生懸命選んだんだよ?」
P「真美……!」ギュー
真美「わ、わ、わ!に、兄ちゃんいきなりどうしたのさ!?」
P「いや、ありがとう。って思ったのと真美かわいいって衝動が一気に来てな」
真美「むぅ……恥ずかしいけど、今日だけだかんね!」
P「じゃあお言葉に甘えて」ナデナデ
真美「な、撫でていいとは言ってないよ!」
P「やめた方がいい?」
真美「……ちょ、ちょっとだけなら。今日だけだからね!」
P「ふふっ。やっぱり真美はかわいいなあ」
おわり
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