光彦「僕ですか?僕は光彦って言います」
しんのすけ「ほうほう」
光彦「これでも探偵をやってるんですよー凄いでしょう?」
しんのすけ「ほうほう」
光彦「それで、君の名前はなんて言うんですか?」
しんのすけ「ほうほう」
光彦「あのー…僕の話聞いてます?」
しんのすけ「え?さぁ」
光彦「さぁ?じゃなくて名前を教えてくださいよー」
しんのすけ「その前に」
光彦「何ですか?」
しんのすけ「あんた誰」
光彦「……僕は光彦っていいますちゃんと覚えてくださいね」
しんのすけ「ほうほう」
光彦「それで、君の名前を教えてもらえませんか?」
しんのすけ「しんのすけ」
光彦「しんのすけ君ですかー。それで、しんのすけ君はこの公園で迷子ですか?」
しんのすけ「え?さぁ」
光彦「さぁ…じゃなくてですね…お母さんはいないんですか?」
しんのすけ「あんたは?」
光彦「え?」
しんのすけ「あんたは?」
光彦「あ、僕のお母さんですか?もちろんいますよ。」
しんのすけ「美人?」
光彦「まー年の割には綺麗な方だと思いますよー」
しんのすけ「ほうほう」
光彦「それで、しんのすけ君のお母さんは今どこに?」
しんのすけ「家」
光彦「じゃあ、お父さんは?」
しんのすけ「家」
光彦「えー、じゃあ家からこの公園まで来たんですか?小さいのに凄いですねー」
しんのすけ「まあ」
光彦「しんのすけ君は何処に住んでるんですか?」
しんのすけ「春日部」
光彦「春日部?春日部ってもしかして埼玉ですか!?ここからかなり離れてるじゃないですか?」
しんのすけ「まあ」
光彦「急いで帰らないと親御さんが心配しますよ!なんなら僕が一緒について行ってあげましょうか?」
しんのすけ「は?」
光彦「え?」
しんのすけ「は?」
光彦「あ…もしかして嫌でした…?」
しんのすけ「別に」
光彦「じゃあ一緒に春日部に行きましょうよ!ほら早く」
しんのすけ「……」
光彦「ほら、どうしたんですか?早く電車に乗って行きましょうよ」
しんのすけ「オラ…」
光彦「あ、もしかしてお金の心配ですか?なら問題ありませんよ。実は結構貯金してるんですよ」
しんのすけ「オラ…」
光彦「…?どうしたんですか?」
しんのすけ「家に帰りたくない」
光彦「えぇ、どうして?」
しんのすけ「…」
光彦「黙ってちゃ何にも分かりませんよ!ほら、僕に話してみてください」
しんのすけ「家にいると…叩かれる…蹴られる…」
光彦「叩かれる…って、誰に…?」
しんのすけ「父ちゃん、母ちゃん」
光彦「もしかして、しんのすけ君虐待されてるんですか!?」
しんのすけ「え、さぁ」
光彦「いいえ!それはもう間違いなく虐待ですよ!僕がしんのすけ君の親に直談判してあげます!」
しんのすけ「ほうほう」
光彦「なので、しんのすけ君!心配しなくていいですよ!僕が必ず君を守ってあげます」
しんのすけ「ほうほう」
光彦「さぁ早く春日部に行きましょう!」
しんのすけ「仕方ない」
光彦(とは言ったもののやっぱりひとりじゃ心細いな…元太君も連れていこう)
光彦「しんのすけ君、ちょっと電話していいですか?友達を連れていきたいんですが」
しんのすけ「へー」
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