まどか「神になって全ての宇宙が見えるようになったので、別の次元を見学しようと思います!」マドッ
さやか「いえーい!」
ほむら「ほむっ!」
杏子「別の次元って何だよ……」
マミ「ちょっと恐いわね」
QB「魔法少女は条理を覆す存在だからね。ありえないことではないよ」
まどか「では、出発ー!」
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さやか「どこだろう、ここ」
杏子「どこか奥行きみたいなのを感じるな……」
マミ「薄暗い部屋ね……なんか臭うわ」
ほむら「よく見ると床も汚いわね」
QB「やれやれ、もうちょっとマシなところはなかったのかい?」
まどか「あっ! 人がいるよ! パソコンの前で何をしてるんだろう?」
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キモオタ「まどっち可愛いよ……ハァハァ」
まどか「あのー、すみません」
キモオタ「プギョフォッ!??」
キモオタ「だ、誰……!? ……まどか!? まどっちが俺の前にいるぞ!?」コポォ
まどか「え、わたしのこと知ってるんですか?」
キモオタ「いや、これは夢だ。ルイズのコピペのように幻覚が見えているんだ。
危ない危ない。危うくだまされるところだった」デュフフ
さやか「あんたさぁ、こんな薄暗い部屋で何やってるの?」
キモオタ「さやか!? ほむほむにあんこちゃんにマミさん、淫獣まで!?」コポォ
ほむら「私たちのことも知ってるのね……」
杏子「一体何者だ? 場合によっちゃぁ……」チャキッ
マミ「とりあえず様子を見ましょう」
さやか「あ、このパソコンあたしたちが映ってる!?」
杏子「んだと? やっぱりコイツ……」ジャキッ
まどか「杏子ちゃん、違うよ」
杏子「何が違うって言うのさ」
まどか「ここは三次元。わたしたちはここの人たちから見たアニメの登場人物なんだよ」
杏子「アニメ? この『魔法少女まどか☆マギカ』って奴か?」
さやか「そういうことね~。どれどれさやかちゃんに見せてみなさーい」ニヤニヤ
キモオタ「あ、勝手に……」
さやか「文句言わなーい」
キモオタ「(青はリアルにいたら仲よくなれそうにないなと思ったことはあったが……)」
マミ「プライバシーを覗くのはかわいそうよ」クスクス
ほむら「巴マミも見ているじゃない」
キモオタ「(
まどか「こ、これって……///」マドマド
さやか「うひょー! まどかのエロ画像とは!」
キモオタ「いや、違くてですね」コポォ
ほむら「まあ、わたしたちはこの世界だとアニメの登場人物ということだし、
こういうこともあるわよね」
キモオタ「ほむほむ……」
ほむら「でもその画像は今すぐ消しなさい」ジャキッ
キモオタ「ヒィ! わ、分かりました……。
(よこしなさいとか言わないのか……)」カチカチ
杏子「なんかこのサイトにアニメ放送当時の感想が載っているみたいだぜ」
マミ「ブログ……なのかしら? でも掲示板のログみたいだわ」
キモオタ「そ、それは2ちゃんねると言ってですね、このアニメを見ているいろんな人が、
感想を書きこんだのをまとめたというか」コポォ
杏子「面白そうじゃん! 見てみようぜ」
一話
まどか「あーなつかしいなー」
さやか「ていうかまどかが主人公なんだね。てっきりさやかちゃんかと思っちゃいましたよー」タハハ
ほむら「」イラッ
マミ「(一番魔法少女やってて長い私が主役だと思ってたのに……)」
QB「僕はてっきり『侵略!インキュベーター』みたいなアニメかと思ってたよ」
杏子「ないない」
まどか「なんかこれだけ見てるとほのぼの魔法少女モノのようだね」
マミ「あんまり反響も大きくないみたいだわ……」
杏子「結構壮絶な話だから人気あると思ったんだけどなー」
さやか「ま、二話に行ってみましょうよ」
二話
さやか「マミさん大人気ですねー」
杏子「まあマミは普通にカッコいいからな」
マミ「もう、見世物じゃないのよ」
ほむら「(微妙に私への風当たりが強い……。コミュ障ってどういう意味かしら)」
まどか「なんか私に対するコメントが少ない、ような……」
QB「僕もまさか可愛いと言ってもらえるとは思ってなかったよ」
さやか「よっしゃ次は三話だー!」
三話
まどか「ねえ、さやかちゃん……。この辺って……」
さやか「あ、そういえば……」
マミ「……」
ほむら「美樹さやか、あなたは私に謝るべきよね」
さやか「? 何がよ」
ほむら「このキャプチャー画像を見なさい」
さやか「……マミさんがほむらを縛って……ああっ!!」
さやか「すみませんでした……」
まどか「私だって言おうとしたのに、さやかちゃん聞かないんだもの」
さやか「返す返す申し訳ない……」
ほむら「全く。思い込みが激しすぎるのよあなたは」
QB「あ、マミが死ぬシーンだ」
マミ「……マミったって、何?」ジャキッ
キモオタ「ひっ」ビクッ
キモオタ「え、えっとですね。マミさんの壮絶すぎる最後に衝撃を受けた視聴者がですね、
マミさんの死を悼んで作った言葉というか」コポォ
マミ「何よ! 人の死を笑ってそんなに楽しい!?」
キモオタ「こ、これはマミさんリスペクトとしての面もありましてといいますか」コポォ
杏子「マミィ……お前こんな可愛そうな最期だったんだな……」ウルウル
QB「でもマミの死を悲しんでいる人が大勢いるのも確かなようだよ」
ほむら「あなたがそれを言うのね」
キモオタ「そ、そうですよ! その証拠に、二次創作のいろんな面でマミさん救済策が考えられました!」デュフフ
さやか「二次創作って?」
キモオタ「まどマギのイラストや漫画、小説などを自分で作ったり……」
QB「本編では違ったけど、こうなったらいいなという話だね」
キモオタ「ほら、ほむほむがマミさんを助けた説とか、流れ無視で魔女を倒したことにする漫画とか……。
それにこのマミさんの死を受けてこのアニメは注目を浴びたんです! 皆マミさんが好きだったんですよ!」デュフフ
杏子「ホントだー。アタシはまだ出てないけどこの頃の人気はマミがトップだな」
マミ「……///」
第四話
まどか「視聴者も増えたみたいだね」
QB「ファンはまだまだマミの死を引きずっているみたいだよ」
さやか「お、さやかちゃんいよいよ主役交代のようですね~」
ほむら「チッ」
さやか「何よ、ほむら」
ほむら「あなたがどれだけ私に迷惑をかけたか思い知るといいわ」
さやか「??」
杏子「お、あたしも登場だ」
さやか「奇跡も、魔法も、あるんだよ!」
まどか「さやかちゃんそれ何度も言いすぎ……」
さやか「だってタイトルコールですよ~? 奇跡も、魔法もあるんだよ! さあ皆さんご一緒に!」
ほむら「さっさと五話にいきましょう」
五話
さやか「いやーさやかちゃんの人気も出てきましたねー!」
まどか「なんか空気主人公とか言われ始めたよ……。
『この主人公泣いてばっかだな』『さやかが主人公でおk』……ヘコむなぁ」
杏子「何でアタシこんな悪役みたいに言われてんのさ!」
マミ「悪いけどこの登場はどう見ても悪役よ。あなたあれから随分やさぐれたのね……」
杏子「わ、悪いかよ」
QB「このあたりで僕を怪しむ声も増えてきたね。こっちの世界の人間は鋭いなあ」
六話
杏子「あれ……意外とアタシ好きって人もいるんだな。あんだけ悪役っぽかったのに」
ほむら「物語として見る分にはその人物の善悪と人気は関係ないみたいよ」
杏子「しっかしあのときはテキトーなこと言ったけど、この上条って坊やなかなかひどいな」
QB「いよいよソウルジェムの秘密が明かされたね。僕の人気も急上昇だ!」
まどか「ないない」
さやか「って、何であたしの死体画像がこんなにネタにされてんのよ!」
七話
ほむら「何でこんなに志筑仁美が叩かれているのかわけが分からないわ」
QB「同意だね」
さやか「何でよ! これがきっかけであたしはダークサイドに……」
QB「だって君はもともと上条恭介と付き合ってたわけでもないんだろう?
とられるとか言うのはお門違いだ」
ほむら「告白もしないで、志筑仁美が死ねばよかったとか、人間性を疑うわ」
さやか「うぐっ……!
でも人気はあるもんね! ラストの影の魔女との戦闘とか大絶賛!」
八話
さやか「はっはーぁー! さやかちゃん大 勝 利!!
見て下さいよこのコメント! 『さやかはもう一人の主人公』『さやかの魔女化のシーンは神』
もうこれはさやかちゃん☆マギカ始まっちゃいますかー?」
ほむら「あなたは裏で私が何をやってたか知ってもそんなことが言えるのね……」
さやか「ん? まどかに付きまとって気持ち悪がられてただけじゃん」
QB「確かに、客観的にみるとこのシーンはまどかが引いているようにしか見えなかったみたいだね。
『まどかドン引きwwww』『ほむらはストーカー』
それにしても僕が射殺されるシーンで『ざまぁwww』とかわけが分からないよ」
九話
さやか「杏子、あんたあたしのためにこんなに……」
杏子「ア、アンタはアタシに昔の純粋な気持ちを思い出させてくれたからな」
QB「『時代は杏さや』とか書かれているね」
杏子「? あんさやってなんだ?」
QB「僕にもよく分からない」
キモオタ「(……)」
ほむら「(……十話の内容は、私の過去話!?)」
さやか「さあ、十話いこうか!」
ほむら「じゅ、十話はとばしましょう」ホムッ
さやか「なんでよ」
ほむら「あんまり本筋に関係なさそうよ」
さやか「ははーぁ。さてはほむらの過去話だなー! これは見るしかなーい!!」
ほむら「(何でこんなところだけ鋭いのよ!?
別に昔の私を見られたくないだけじゃなくて……)」
十話
まどか「やっと私の人気が出てきたよ!
『まどっち……いや、まどかさんだなこれは』『まどか△』だって!」ウェヒヒ
ほむら「私の株が急上昇中ね。能ある鷹は爪を隠すのよ。で、美樹さやか」
さやか「はいっ!」
ほむら「過去のあなたが私に何をしたか、分かったわよね?」
さやか「すみませんでした……。
でもそれで今の銃火器スタイルが出来たんだからプラマイゼロってことで!」ハハハ
ほむら「」イラッ
杏子「……マミ、なんだ。その……アタシは憶えていないから気にすんな」
マミ「……」
まどか「(私もマミさん殺しちゃったことには皆注目してないみたい)」マドマド
十一話&十二話
まどか「この頃になるともう話題作扱いだね!」ウェヒヒ
さやか「ちょっとぉ!? あたしの葬式のシーンで爆笑したってどういうことよ!?」
ほむら「あなたはもう死に芸が定着したのよ」
杏子「しかしラストはこうなったのか。
なんか上手いこと出来てるなー。いい感じに各キャラの人気が推移してるな」
ほむら「最後は私の大逆転ね」
まどか「私もだよ」ウェヒヒ
まどか「さて、アニメの感想は全部見たよ! 皆が私たちの物語を大好きでいてくれるみたいで、それはとっても嬉しいなって」
さやか「まだまだ見るものはあるよねー」
まどか「? 何?」
さやか「さっき言ってたじゃん! 二次創作ですよ!」
マミ「ああ、ちょっと興味あるわね。視聴者の私たちへのイメージや願望が表れているわけよね」
杏子「面白そうじゃん」
キモオタ「あの、それはちょっとやめた方が……」コポォ
さやか「問答無用ー!」
まどか「まずは私から」
キモオタ「あの、あんまり怒らないで下さいね」
まどか「怒るって何で?」ウェヒヒ
キモオタ「(まあまどっちは比較的まともか……)」
まどか「なんだ、アニメ本編とあまり変わらないね。
……でもやたら他の女の子と恋愛方向に持っていくのは何なの?
私別にそういう趣味じゃないんだけどなぁ」
キモオタ「す、すみません!」
まどか「正直気持ち悪いよね」
キモオタ「(何で俺が謝ってるんだろう……)」コポォ
杏子「次はアタシだな」
キモオタ「(あんこちゃんは安心だな)」
杏子「ふーん。アタシもあんまり大したことないじゃん。
ホームレスとか言われてるのが気になるけど、まあ合ってるしね。
ただ、何でアタシがさやかに惚れてるみたいにされてんの?」
キモオタ「す、すみません」
杏子「まああの展開ならちょっとは理解できるけどさ」
キモオタ「(当然だけどこの子たち百合ってわけじゃないんだよな……)」
マミ「じゃあ、私いいかしら」
キモオタ「あっ……」
マミ「何?」
キモオタ「い、いえ……。
(マミさんは色々と……)」
数分後
マミ「……私ってそんなに太っているかしら?」
キモオタ「い、いえっ!! めっそうもございません!」
マミ「そうよね……。作画の問題でデブなんて言われるの、心外だわ」
キモオタ「そ、そうですよね。デリカシーのない連中です!
(俺もデミさんとか言って笑ってたのは黙っておこう……)」
さらに数分後
マミ「……ティロ・フィナーレってそんなに変だったのかしら」
キモオタ「ブフォッ」デュフフ
マミ「……あなた今笑った?」ジャキッ
キモオタ「い、いえっブッそんなコポォことはデュフッ」
マミ「……中二病って何?」
キモオタ「ボフォファァ」
マミ「」ジャキッ
キモオタ「す、すみません!」
マミ「それに、私の死ぬシーンやっぱりネタにされてるじゃない!」
まどか「ま、まあ、それだけ愛されてるってことで!」
さやか「全く心ない連中もいるもんだねぇ」
キモオタ「(次はさやかか……。彼女もなかなか……)」
さやか「どれどれ~」
数分後
さやか「……あたしって、そんなにウザい?」
キモオタ「そ、そんなことはっ! (少し思ったけど……)」
さやか「ふーん。
……安定のさやかってどういう意味?」
キモオタ「ブフォッ」
さやか「どういう意味って訊いてるのよ」
キモオタ「に、人気が安定しているという意味でしてね」コポオ
さやか「あっそう。何かあったら魔女になったり、やたらすぐ死んだりすることなんだ」
キモオタ「(分かってるじゃないか……)」
さやか「あと杏子との絡みはなんなの? キモいんだけど」
キモオタ「す、すみません」
ほむら「最後は私ね」
キモオタ「……」
ほむら「巴マミや美樹さやかは随分な扱いを受けているようだけど……」ファサッ
キモオタ「……」
ほむら「正直、私にはネタにされる要素が見当たらない」ファサッ
キモオタ「…………」
ほむら「本編においても真っ当な行動だけをしてきたつもりよ」ファサッ
キモオタ「……………」
ほむら「まあ、ネタにしにくいという意味ではちょっと親しみにくいキャラかもしれないわね。
さあ、見てみましょう」
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『ほむら「まどかのおしっこ飲みたい」』
『変態ほむらさん』
『まどかのパンツはほむほむの主食』
『ほむら「今日もまどかを監視するわ」』
『時をかけるストーカー』
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キモオタ「……」ビクビク
ほむら「……」
キモオタ「……」ビクビク
ほむら「チョエアァァァアアアアアアアアアア!!!???????」
キモオタ「!?」
ほむら「はっ。思わず声にならない叫びをあげてしまったわ」
キモオタ「……」
ほむら「どういうこと」
キモオタ「……」
ほむら「確かにまどかは私の大切な人だけど、あんなふうに思ったことはないわ。
第一私はレズビアンでもないし。気持ち悪い」
キモオタ「……」
まどか「ほむらちゃん……」
さやか「でも言われてみればほむらって……」
杏子「あー。ぽいな」
マミ「時を越えてつけまわしているのは事実なわけだし……」
ほむら「!?」
ほむら「まどか、誤解よ! 私は純粋に友達として! 分かってくれるわよね!?」
まどか「ほむらちゃん……」ススッ
ほむら「!? 何で今退いたの!?」
まどか「ほ、ほむらちゃんが近いからだよ……。
(実際最終話の直前までちょっとデンパな子だと思ってたなんて言えない……)」
ほむら「マドカァー!」
QB「やれやれ、八頭身にされたり八つ裂きにされたりするなんて、わけがわからないよ」
キモオタ「QBさんは外道キャラで定着してますからね」
QB「まあ、予想の範囲内だけどね。僕としてはもう少しカッコいい侵略者として書いてほしかったんだけど」
キモオタ「べぇさんのファンも少なからずいますよ!」
QB「へえ、それは興味深いね」
まどか「さて、だいたい目ぼしいものはみたし、そろそろここ出ようか。
お邪魔しましたキモオタさん」
ほむら「まどk」
まどか「ほむらちゃん、ちょっとしつこいよ。で、皆これからどうする?」
ほむら「」
杏子「うーん、せっかく三次元に来たんだし、もうちょっと見てこうぜ」
まどか「ティヒヒ、じゃあ別のところにワープするね!」
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さやか「なんだ、また似た部屋じゃん」
マミ「あ、あそこにパソコンに向かっている人がいるわ」
QB「彼が書いているのは、例のSSというやつじゃないかな」
さやか「なになに……」
まどか「『まどか「あの人はパソコンの前で何をしているんだろう?』……?」
おわり
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