エルヴィン「皆集まったな?」 (41)

同じ題名だけど前回の続きです
ところどころ都合のいいように設定変えてるのであしからず

104期が各兵団に分かれてからしばらく経った後の話です

エルヴィン「これから定期コンプレックスを克服する会を始めよう」

リヴァイ「…」

ミケ「…」

オルオ「…」

ベルトルト「…」

リコ「…」

ナイル「…」

アルミン「…」

エルヴィン「前回コンプレックスを克服したネスに代わり、調査兵団の新兵アルミン・アルレルトに来てもらった」

アルミン「よろしくお願いします!」

リヴァイ(こいつ…、エレンと一緒にいたやつか)

ミケ(新兵か、威勢がいいな)

オルオ(こいつ確かエレンの幼馴染だっけか?)

ベルトルト(アルミンにコンプレックスなんてあるのかな?)

リコ(こいつ確か巨人になったイェーガーを奮い立たせた…)

ナイル(裁判の時にイェーガーの証人だったうちの1人か…)

アルミン(で、挨拶しちゃったけど僕どうしよう…)

エルヴィン「彼のコンプレックスは、よく女性に間違えられてしまうことだ。私も入団式の時に女性で数えてしまっていた」

アルミン「え?…」

アルミン(勝手にいろいろ言っちゃったよ…)

ミケ(男か女かなんて匂いでわかるだろ)

リヴァイ(エレンから散々聞いてたからな)

オルオ(別に驚くことじゃないよな)

ベルトルト(まあ、アルミンかわいいよね)

リコ(私も最初に見たときは女の子かと思った)

ナイル(なに!?あの時以来ずっと気になってたのに男だったのか!?)

エルヴィン「さて、今回も前回から変えたこと、変わったことがあれば言ってくれ」

「……………」

アルミン(前回?ってことは前からこんなことしてたのか?)

リコ(いちいち報告する意味あるのか?)

ベルトルト(大した話しないんだろうし帰りたいなぁ)

オルオ(今回はフーバーからだよな?1番若手だし)

エルヴィン「なんだ?誰かないのか?ならば私から言おう」

ミケ(初回からずっとこの流れなんだから最初からそうしろ)

オルオ(フーバーの馬鹿野郎、また団長からじゃねーか)

アルミン(団長にコンプレックス?)

エルヴィン「まず眉毛の件だが、しばらく諦めることにした」

「!?」

ミケ(諦めるだと?珍しいな)

オルオ(まて、これでカツラも諦めてくれたらこの会は)

リコ(なしになるのか?)

ナイル(俺が来た2回は時間の無駄だったな)

ベルトルト(そもそもなんでこんな会を開いてるんだろう)

アルミン(眉毛…)

エルヴィン「調査兵団の者なら既に知ってると思うが、この間眉毛の辺りを怪我したのだ」

リヴァイ「転んで机の角にぶつけたやつだろ」

ミケ「あれは痛そうだったな」

オルオ「怪我は治ったみたいで何よりです」

ベルトルト(知らなかった…)

アルミン(初耳だよ…)

ナイル(お前の怪我事情なんて知らん)

リコ(毎度毎度身内ネタはやめてほしい)

エルヴィン「もう治ったのは目に見えてわかると思うが、ここにいる者だけに真相を教えよう」

リヴァイ「はぁ?」

ミケ(嫌な予感がする…)

オルオ(長くなりそうだ…)

ナイル(真相も何も俺は怪我のことを知らないんだぞ…)

リコ(いちいち言わなくていいんじゃ…)

エルヴィン「実は…

~回想~

エルヴィン「よし、今日も剃るか。今は執務室に人払いをしてあるから問題ないな」

エルヴィン「いくぞ…」ジョリジョリジョリ

エルヴィン「いい感じだ。最近器用になってきた気がs

ジョリ!

エルヴィン「」

エルヴィン「っく!っ…!ふぅー!落ち着け、落ち着くんだ。まずは止血しなくては」

数分後

ガチャ、パタン

ミケ「お、エルヴィン…、どうしたんだその怪我」

エルヴィン「恥ずかしながら転んでしまってな、机の角に…」

ミケ「そうか、気をつけろよ」

~回想終わり~

エルヴィン「という事があったのだ」

ミケ(あの時そんなことがあったのか…)

オルオ(フォーローのしようがない…)

ベルトルト(…)

ナイル(お前普段そんなことしてるのか…)

リコ(どうすんだこの空気)

アルミン(僕はどうすればいいんだろう…)

エルヴィン「それ以来私は怖くて剃刀を持つことができなくなった。人は一度経験した恐怖を克服するのは難しいと言うが、それを思い知った」

エルヴィン「だから眉毛は諦めた」

リヴァイ「…」

ミケ(なんて言えばいいんだ)

リコ(偉そうなこと言ってるけど、自分がドジしただけじゃ…)

アルミン(…)

エルヴィン「そういうわけで眉毛は諦めたが、カツラは変えたんだ。わかるか?」

アルミン(え?カツラ?)

ミケ(変えただと!?)

オルオ(何も変わってない…)

ベルトルト(…)

リコ(わかるわけない…)

ナイル(もうエルヴィンを喋らすな)

リヴァイ「正直わからない」

ミケ(リヴァイ…)

オルオ(さすが兵長!)

アルミン(え、言っちゃったよ)

ベルトルト(兵長すごいなあ…)

リコ(…)

ナイル(…)

エルヴィン「そうか…、実は人工物ではなくて天然物の髪の毛にして見たのだがやはりわからないか…」

リヴァイ「悪いな…」

ミケ(…)

オルオ(…)

ベルトルト(…)

リコ(…)

ナイル(…)

アルミン(わかるわけがない…)

エルヴィン「さて、私の話しは以上だ。次の者は発言してくれ」

リヴァイ「…」ジロ

ミケ(若手のフーバーだな…)ジロ

オルオ(今度こそフーバー頼むぞ)チラ

ナイル(年功序列っぽいな)チラ

リコ(早く言って終わらせてくれ)チラ

アルミン(みんなベルトルトの方を見てる…?)チラ

ベルトルト(え、僕が言わなきゃいけないのか…)

エルヴィン「誰かないのか?」

ベルトルト「あの、僕が言います…」

ミケ(よくやった)

オルオ(ふんっ、当たり前だ)

リコ(あの子のコンプレックスってなんだっけ)

アルミン(ベルトルトのコンプレックス?)

ベルトルト「僕のコンプレックスは影が薄いということですが、普段の生活態度から変えてみました」

アルミン(確かに影は薄いけど今もあまり変わらないよね…)

オルオ(変わったか?いや背が伸びたか)

リコ(2回しか会ってないし…)

ナイル(普段のフーバーなんて知らんぞ…)

ベルトルト「訓練兵時代は訓練に励み、総合成績3位になることによってみんなに認識されるように努めました…」

アルミン(え?そんな理由で3位だったの?)

ミケ(彼が成績上位者だったのか…)

オルオ(俺より成績上じゃねーか!でも調査兵としては俺の方が…)

ナイル(正直成績はいいが憲兵団は合わないだろうな)

ベルトルト「あとは…、よく会話に参加するようになりました」

アルミン「え?」

エルヴィン「どうした、アルミン。何かあったか?」

アルミン「いえ、何も…」

エルヴィン「ならいい」

ベルトルト「…」

アルミン(全然参加してないよね…?)

ベルトルト「会話の例としては…

~回想~

ライナー「この間習った長距離索敵陣形、考えたエルヴィン団長はすごいな!」

ベルトルト「うん、すg

コニー「俺は天才だから何が凄いのかわからないぜ」

ジャン「馬鹿は黙ってろよ」

ベルトルト「あんまり馬k

クリスタ「あんまり馬鹿って言うのもやめた方がいいよ…」

ユミル「さっすが私のクリスタ~」

ベルトルト「優しいねクリs」

サシャ「クリスタは本当にやさしいですね~」

ミカサ「ほんと、訓練兵時代から変わらない」

ベルトルト「…」

~回想終わり~

ベルトルト「って感じです」

ミケ(全然参加できてないじゃないか)

リコ(いくらなんでも酷すぎじゃ…)

アルミン(僕の勘違いじゃなk

リヴァイ「全然参加できてねーじゃねか」

ベルトルト「」

オルオ(またですか兵長…)

ナイル(もうやめてあげろ…)

ベルトルト「でも、僕なりに頑張っt

エルヴィン「まずいな、参加できてないのは一目瞭然。新しい対策でも考えておいた方がいい」

ベルトルト「」

ミケ(エルヴィン…)

アルミン(なんであんなにズバズバ言えるんだ…)

エルヴィン「因みに、今回はフーバーのコンプレックスを克服できてるかがわかる様な調査がたまたま行われた」

「????」

ナイル(調査って、それだとこの会の意味がなくなるんじゃ…)

リコ(こっそり解決するもんじゃないのか?)

エルヴィン「その調査は、調査兵団に今期の新兵の名前を覚えてる限りの人数と名前を書かせるアンケートだ」

リヴァイ「あれはそういう意味があったのか…」

ナイル(意外にバレない方法でやってるな)

アルミン(そんなのやってない…)

エルヴィン「アンケートは新兵が入って間も無い時と、昨日実施した。間は約1ヶ月。その結果、フーバーを認知するものは増えなかった」

ベルトルト「」

ミケ(正直俺もこの会に参加してなければ気づかんだろうな…)

オルオ(1ヶ月近くあったよな…)

リコ(そんなやつ本当にいるのか…)

エルヴィン「数字にも出てしまっているので、フーバーはがんばってくれ」

ベルトルト「」

アルミン(団長は言葉をオブラートに包めないのかな…)

ナイル(エルヴィン、お前のコンプレックス多分増えたぞ…)

オルオ(次は俺か…?)

エルヴィン「では、次にいこう」

オルオ「では自分から」

ミケ(おお、躊躇無くいったな)

ナイル(老け顔の彼か)

リコ(あれ、次は私か…?)

アルミン(あれは確か、オルオさんだったかな)

ベルトルト(穴があったら入りたい…)

オルオ「自分には兄妹がたくさんいます。自分は長男ですが嫁に出てる姉がいるので、この前の石鹸など美容のことを聞いてきました」

リヴァイ「そうか…」

ミケ(正直変わってる箇所がわからん…)

アルミン(美容?肌荒れとかないみたいだけど…)

リコ(自分の弟がこんなこと聞いてきたら追い返す)

オルオ「ですが、姉どころか誰からも相手にされなくなってしまいました…」

ナイル(大変だったな…)

アルミン(相談にすらのってくれない家族なのかな…)

リコ(私だったら相手にしない)

オルオ「なので、今回は特に変更ありません」

エルヴィン「そうか、次回の時にはちゃんと用意してきてくれ」

オルオ「はい」

リヴァイ「なんなら髪型でも変えたらどうだ?刈り上げなんてだせーぞ」

オルオ「」

ミケ(お前人のこと言えないぞ)

ナイル(リヴァイ、まさか自分はツーブロックだと思ってるのか?)

アルミン(刈り上げよりも天パが気になるんだけどな…)

エルヴィン「それはまた今度だ、次にいこう」

リヴァイ「ちっ…」

リコ「あの、私は眉毛を整えてメガネも丸では無く四角にして見ました」

ミケ(なに!気づかなかったが…、よく見ると美人になったな)

オルオ(俺は変わってないのになんであいつは断然良くなってるんだ…)

ナイル(正直タイプだ…)

アルミン(確かに裁判の時より美人さんになってる…)

ベルトルト(僕にはアニがいるから、アニがいるから…)

エルヴィン「確かに言われてみればこざっぱりして美人になってるな、プレツェンスカ」

リヴァイ「俺もいいと思うぞ」

リコ「…///、ありがとうございます//」

リコ(面と向かって言われると恥ずかしい//)

ミケ(恥ずかしいのか、匂いでわかるぞ)

オルオ(ペトラがいるんだ、ペトラがいるんだ)

アルミン(あ、かわいいな…)

ナイル(今度機会があれば駐屯兵団本部にでもお邪魔しよう)

ベルトルト(アニアニアニアニアニ)

エルヴィン「さて、次は誰がいく?」

ミケ「俺だ。匂いで巨人を判別できるようなったのは知ってると思うが、方角をとうとう掴むことができた」

エルヴィン「なに!?本当か!?」

リヴァイ「それは凄いな…」

オルオ「さすが分隊長!」

ベルトルト(なんかいろいろとまずいなあ…)

リコ(キモさに磨きがかかってる…)

ナイル(凄すぎる…、本当にそんなことができるのか?)

アルミン(え?匂いで?ん?待って、人類の理解を超えてるよ…)

エルヴィン「それなら陣形を組m

ミケ「だが、カバーするには範囲がまだ狭い。次の壁外調査にはたぶん間に合わない」

リヴァイ「そうか…、残念だ」

ミケ「なので、より磨きをかけることに専念する」

エルヴィン「期待してるぞ」

リヴァイ「頼もしいな」

オルオ「さすが分隊長!」

ナイル(勝手にやっててくれ…)

リコ(そもそも巨人ってそんなに匂うかな…)

ベルトルト(次の壁外調査か…)

アルミン(待って、僕だけついてけてないよ…)

ナイル「エルヴィン、次は俺が言うぞ。俺はあえて髭を伸ばさず、綺麗にせず、無精髭にしてみた」

リコ(うっ、汚い…)

ミケ(これはダメな方の無精髭だな…)

アルミン(え、汚い…)

ベルトルト(そういや僕あんまり髭はえないなあ)

エルヴィン「すまん、ナイル。正直汚く見える…」

リヴァイ「この前の薄らヒゲの方がマシだ」

ナイル「」

ミケ(相変わらずだな…)

アルミン(すごい…、なんでこんなに言えるんだろう)

ベルトルト(可哀想…)

オルオ(髭は綺麗にしといてよかった…)

エルヴィン「他の髭のスタイルを決めといた方がいいと思うぞ」

リヴァイ「俺もそう思う」

ミケ(流石に言い過ぎだろ…)

ナイル「わかった…、考えておこう…」

ベルトルト(これは酷い…)

リコ(きたないのは事実だから仕方ないな…)

エルヴィン「さあ、残ってるのはリヴァイだけだぞ?」

アルミン(リヴァイ兵長は背が低いこととか悩んでそう…)

リヴァイ「俺は牛乳を飲むようにした、コーヒー、紅茶にミルクは当たり前。喉が渇いた時は牛乳を飲むようにした」

オルオ(最近ミルクが多かったのはそういう理由だったんですね…)

ナイル(もう30なんだから身長なんてのびないだろ)

リコ(シークレットブーツがダメだったからやけになってるのかもね…)

ミケ(子供かこいつは)

エルヴィン「非常に言いにくいが、成長期を過ぎた後に飲む牛乳は骨を強くすることくらいしか効果ないぞ…」

リヴァイ「…」

リコ(そんなこと言っちゃだめだろ…)

アルミン(そうだっけ?まだいろいろ意見が分かれてたと思うけどなぁ)

エルヴィン「次からいろいろ工夫してがんばってくれ」

リヴァイ「………チッ!」

ミケ(少し大きめに舌打ちしたな…)

ナイル(リヴァイ…)

エルヴィン「ではアルレルト、君は次の会に向けての対策でも言ってくれ」

アルミン(え…)

エルヴィン「因みに、アルレルトが終わったら諸君にも言ってもらう」

ミケ()

オルオ()

ベルトルト()

リコ()

ナイル()

エルヴィン「どうした?ないのか?」

アルミン「え、えーと、僕が女の子に見られてしまう原因は、身長の低さと髪の長さによるものだと思います」

ベルトルト(うん、あとは顔が純粋に可愛いことかな)

オルオ(髪長いといえば調査兵団って結構長髪で結んでる男多いよな…)

アルミン「なので、リヴァイ兵長と同じくなるべく牛乳を飲むように努め、髪を結ぶことにします」

アルミン(って言ったけど髪結ぶと本当に女の子に見えちゃうんだよなあ…)

リヴァイ「チッ…」

ベルトルト(怖い…)

オルオ(兵長…)

ナイル(牛乳のことを怒ってるのかリヴァイ…)

エルヴィン「ありがとうアルレルト、では次は誰にする」

オルオ(誰って…)

リコ(フーバーだろ)

ナイル(もう一周するのか…)

ベルトルト(もしかしてまた僕?)

ミケ(がんば…っ、まさかこの匂いは!)

ベルトルト「次は僕が発言します。明日かr

ミケ「エルヴィン!まずい!匂うぞ!」

ベルトルト「え」

ナイル(匂うってなんだ?壁内に巨人か?まさかな)

リコ(ちょ、怖いことを言うわないでほしいよ…)

アルミン(そんな!?)

オルオ(まさか…)

エルヴィン「どうした…」

ミケ「奇行種が下から来るぞ!」

ベルトルト「え?」

リコ(奇行種?)

アルミン(くるわけないよ、びっくりした)

ナイル(まさかあいつか…?)

オルオ「それってまさかまずいんじゃ…」

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