メイド「はい」
メイド「朝食の準備が終わりました」
男「ありがと」モグモグ
メイド「いえ、当然のことをしたまでです」
男「…………」モグモグ
メイド「私の生きがいは貴方様に尽くすことですから」
男「…………」ゴクゴク
メイド「だからどうのようなご命令でも、私はやってみせます」
男「……今日は大したニュースないなぁ」ピッ
メイド「その、ご主人様がお望みならば」
男「…………」モグモグ
メイド「食後のデザートも、ご用意できますよ……?」スルッ
男「…………」ゴクン
メイド「い、いかがいたしますか……?」
男「もう時間ギリギリだからカバンとってきて」
メイド「はい」
メイド「どうぞ、中は昨晩のうちに一通り再確認しましたので」
男「悪いな、いつも助かるよ」
メイド「ご主人様に快適な生活を過ごしてもらうために私は労力を惜しみません」
男「じゃあいってくる」
メイド「あ、お待ちください。忘れ物です」
男「ん?何かあったか?」
メイド「ふふ、いってきますの」
男「いかん間に合わなくなる、戸締り頼むな」バタン
メイド「ちゅー」
メイド「……」
メイド「……」
メイド「……」グスン
メイド「戸締り確認、よし」
メイド「なにをしましょう、掃除、洗濯」
メイド「ああ、台所の片づけを先にしなくては」
メイド「……」
メイド「ご主人様の使用済み食器がそのまま……」ボソッ
メイド「……」
メイド「……」ゴクッ
メイド「……」キョロキョロ
メイド「……」ソーッ
メイド「……あれ?」
メイド「……」
メイド「なんというか、見慣れた……弁当が……」
メイド「……」
メイド「本当に忘れ物してるじゃないですか!」
メイド「どうしましょうか」
メイド「今から追いつくのは少々厳しいですね」
メイド「かと言って届けないくてはご主人様が困ってしまいます」
メイド「……」チラッ
メイド「お昼までにはまだまだ時間がありますね」
メイド「先に家事を終わらせて、それから向かいましょう」
メイド「仕方ない、さっさと食器洗いますか」
メイド「……」
メイド「……」ジーッ
メイド「……」ブンブン
メイド「残念ながら、そんなことをしてる暇はありません」
メイド「ご主人様のために丁寧かつ迅速に洗うべきと思います」
メイド「はい」
メイド「さて掃除の前に洗濯機を回しておきましょう」
メイド「時間も掛かりますし無駄は省くべきです」
メイド「さて、あんまり多くないですが」
メイド「…………」ガサゴソ
メイド「お宝!もといご主人様のパンツが!」
メイド「……これ、今朝脱いだものですかね」
メイド「……」
メイド「それでは、失礼します……」スンスン
メイド「……ご主人様の、におい……」クンカクンカ
メイド「ん……はぁ、ご主人様……」スーハースーハー
メイド「……」
メイド「はっ、いけない。忘れ物を届けるために急いでたのでした」ツヤツヤ
メイド「洗濯機をセットしましたし掃除に取り掛からないと」
メイド「とくに目立った汚れはありませんね」
メイド「モップで拭き掃除で大丈夫そうです」
メイド「……」フキフキ
メイド「~♪」フキフキ
メイド「ご主人様の部屋も全部やりましょう」
メイド「~♪」フキフキ
メイド「……そういえば」
メイド「ご主人様の部屋を何度掃除してもエロ本一つ見かけないんですよね」
メイド「PCもjpgやmp4とか色々と拡張子検索してもエロいの一つ見つかりません」
メイド「男性の部屋なら一つくらいはと思うのですが、ホモやインポでしょうか……まさか」
メイド「……」
メイド「……いやまさか」
プーッ
メイド「あ、もう洗濯物が」
メイド「干し終わりましたし出かけましょう」
メイド「コートを着ました」
メイド「お弁当も持ちました」
メイド「戸締りも全てよし」
メイド「今からいけば丁度間に合いそうですね」
メイド「それではご主人様の元へ向かうとしましょう」
メイド「はい」
誰か、続きはよ
はよ
メイド「ここがご主人さまの会社ですか」
メイド「あ、ご主人様をさっそく発見しました」
メイド「これで一安心…おや?女性とご一緒されてますね」
メイド「・・・」
メイド「ちょっとだけ後を追いましょう」
メイド「はい」
続きは知らん
メイド「あの女性とは饒舌にお喋りされるのですね」
メイド「……この嫉妬の感情をどうすればいいでしょうか」
メイド「お弁当をお届けして、家で勤しめば忘れられるでしょうか」
メイド「そうしましょう。いざとなったらご主人様のパンツで二回戦をすればいいんです」
メイド「おや?二人で給湯室ですか」
メイド「……これは嫌な予感がしますね。はい」
>>1 が帰ってくるまでの暇つぶし。
1時間以上帰ってこねーな
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