男「奴隷かー・・・」 幼女「・・・」(317)

男「一人くらい居てもいいかなー」

商人「旦那!奴隷をご所望で?」

男「あ、うん」

商人「東の国の戦争奴隷!誰も手を付けてないし綺麗なもんですよ!!」

男「あー、この前の戦争の・・・」


奴隷「・・・」


商人「戦争も終わっちまって上に買い手がないんでねぇ・・・安くしますよ!」

男「あ、ほんと?それじゃ・・・」テクテク


幼女「・・・」

男「あ、この子可愛いね。この子にしようかな」

幼女「っ!」ビクッ

商人「おっ?旦那小さい子がお好みで・・・通ですなぁ!」

男「え?そうかな。小さい子は色々覚えてくれそうだし・・・」

幼女「・・・」ビクビク

商人「戦争孤児でさぁ。若すぎるもんで買い手が付かんでねぇ・・・これくらいで出しましょ」パチパチ

男「あー・・・うーん。ね、もちょっと安くならない?富豪でも無いんだから」

商人「旦那ぁ・・・こちとら戦闘要員の奴隷も売れなくなっててんてこ舞いなんですわ・・・」

男「だめー?・・・あ」


男「この服も売ってるの?」

商人「えぇ、これも東の国の仕入れもんですけど・・・」

男「じゃぁさ、これも買うから・・・合わせてこれ。どうかな」パチッ

商人「ぐ、うぅぅ・・・ま、まぁ、仕方ないでしょうね。こっちも売りたい側だ、商談成立ってことで」

男「うん、ありがと。・・・さて」


幼女「・・・」プルプル

男「今日から君は僕の奴隷です。ぱんぱかぱーん!」

幼女「!!」ビクビクッ

男「あれ?ウケなかったかな、まぁいいや・・・じゃぁかえろっか」テクテク

幼女「・・・」テクテク

男「あ、言葉わかる?」テクテク

幼女「!・・・」コクコク

男「あ、そう。俺は男っての。で・・・お名前は」

幼女「・・・」フルフル

男「あれ、無いの?・・・まぁいっか。色々あるのかね。じゃぁ・・・」


男「安直だけど、幼女でいっか。幼女ちゃん。」

幼女「・・・」

男「うぅむ・・・まだ仲良くやるってわけには行かないか・・・奴隷買うの初めてだからなぁ・・・」

幼女「・・・」


男「ついたよ。ここが俺の家」

幼女「・・・」

男「大きくは無いけどね。さ、どぞ」

男の庇護欲はよく小説の題材になる
ドストエフスキー「貧しき人たち」
谷崎潤一郎「痴人の愛」
バーナードショウ「マイフェアレディ」
ほか

だいたい女が知恵つけてくると持て余すようになるから
そういう展開は避けてねお願い

男「じゃ、早速・・・と、その前に、君ちょっと・・・くさいねー」アハハ

幼女「・・・」クンクン

男「ま、シャワーだけでいいっしょ。そこだから、ちゃっと浴びてきて」

幼女「・・・」コク テクテク



幼女「・・・」サッパリ

男「よぉし。じゃ、はじめますか」スッ

幼女「っ!!!」ビクビクッ


男「ほい」ポス

幼女「・・・?」

男「これ箒ね。とりあえずこの部屋片付けてもらっていい?」

幼女「??」コク

男「積みあがってる本とかはー・・・ま、廊下に出しといてね。じゃ」テクテク

幼女「・・・」

幼女「?」

幼女はだれも手ぇ付けてない設定なのになんで襲われると思ってたんだ

男「・・・」カキカキ

幼女「・・・」

男「・・・・・・って、うおわ」ビクッ

幼女「!」ビクッ

男「あ、き、君かー。って、どうしたの?」

幼女「・・・」モジモジ

男「も、もしかして終わった?まじで?」

幼女「・・・」コク

男「まじで!?あの本の山を?1時間経ってないよね・・・」テクテク


男「・・・まじかー。この部屋こんなに広かったのか・・・」

部屋「」サッパリ

男「いや、すごいねー!見かけによらず力持ちなんだ!いや、手際がいいのかな?」スッ

幼女「!」ビクッ

男「これはごほうびです。ほれほれ」ナデナデ

幼女「!!・・・?」キョト

>>37
商人は奴隷教育も兼ねていて
奴隷になったらどんなことをされるか分からないと教え込まれている
今までに奴隷が売られる姿も見てきたし、そのときの奴隷の悲壮な表情を見て
売られることはとても恐ろしいことだと脳裏に焼き付けられている

男「あれ、ベッドがある。こりゃ買う必要も無くなったな」

男「じゃ、この部屋が君の部屋ね。好きに使っていいから」

幼女「・・・?」

男「あれ?わからないかな。君の部屋。プライベートルーム。寝たり、遊んだり、本読んだり。」

幼女「・・・」キラキラ

男「表情変わらないけど・・・これは喜んでるのかな・・・」

幼女「・・・」グー

幼女「!」バッ

男「あ、仕事して疲れた?じゃ、ご飯にしよっか」テクテク

幼女「・・・」テクテク


男「はい、簡単だけど・・・」

幼女「っ!!」キラキラ

男「・・・?た、食べていいよ?」

幼女「!!」ガツガツモグモグ

男「うわぁ」

男「あ、わすれてた。はいこれ」スッ

幼女「?」モグモグ

男「さっき買った服・・・少し大きいかな?あわせてなかったから・・・」

幼女「・・・」ゴソゴソ

男「流石にその汚れた布みたいなのひとつじゃねぇ・・・だから、プレゼントね」

幼女「!!」キラキラ

男「あ、喜んでるのか?まぁ、後で着てみて・・・」

幼女「・・・」ヌギヌギ

男「あ、そこで着替えるんだ・・・」モグモグ


男(・・・やっぱり体に傷あとがいっぱいあるなぁ・・・)


幼女「・・・」バーン

男「なんだぴったりだ。よかったよかった」

幼女「・・・♪」フリフリ

男「にあうにあう」

男「しかし、奴隷ってこんなかんじでいいもんかね」

男「まぁ、仕事なんて多くないし・・・この子でもできるでしょ」

幼女「」ケプ

男「じゃぁ午後はここの掃除と・・・あと庭も適当にやっといてー」

幼女「!」コクコク


男「そういえば、言葉、話せないの?」

幼女「・・・」フルフル

幼女「・・・ご、ごしゅじんさま」

男「あ、喋れるじゃん。・・・ってご主人様って俺?なんだか照れるね」

幼女「・・・」モジモジ

男「無口な子ってことかな?まぁ最低限意思疎通できてるし。じゃぁあと、よろしく」テクテク

幼女「・・・」


幼女「」ペコ

男「・・・」カキカキ

男「・・・」ペラッ

男「あー・・・今日は、いいや」ガタ


幼女「・・・」モクモク

男(あ、庭の掃除してるのかな)

男「ねー」

幼女「!!!!」ビクッ

男「うおぉ・・・そんなに驚かなくても・・・。色々買いに行くから、ついて来て」

幼女「・・・」コク


男「ここが野菜の直売所」

幼女「」コク

男「ここが酒屋」

幼女「」コク

男「お使いとか頼むかもだし、覚えといてね」

男「ここが・・・まぁ雑貨屋みたいなもんか。色々あるから・・・」コンコン

男「ごめん、なんか料理の教本みたいなのある?」

雑貨屋「あ、男か。料理の教本って・・・お前なんでも作れるだろ」

男「いや、この子に教えんの」ポンポン

雑貨屋「えぇ!?何その子。お前いつの間に子供作ってたんよ!?」

男「うんにゃ、奴隷奴隷。俺もついに奴隷というものを買ってみたのさ」フンス


雑貨屋「奴隷ぃ!?お前奴隷にこんないい服着せてんのかい?」ゴソゴソ

男「え?だめなん?」

雑貨屋いや、ダメってことないだろうけど・・・お前は昔から分からん。ほれ」ポイ

男「あ、あんがと。」チャリ



男「さーて、かえるかー」テクテク

幼女「・・・」ペコ

雑貨屋「ん?・・・今私に腰下げたのか?」

雑貨屋「・・・へんな奴隷。へんな主人。」クスッ

男「あっ・・・文字、読める?」テクテク

幼女「・・・」コクコク

男「そっかー・・・よかったよかった。東の国は学業が盛んらしいからな」

幼女「・・・」テウテク

男「ふー、ついた。じゃ、これ読んどいてね」

幼女「?」

男「これから仕事が増えるからさ、飯作る時間なくなるかもだし、覚えといて」

幼女「・・・」コクコク


男「ほいできた。たべよたべよ」ムシャムシャ

幼女「・・・」モグモグ

男「今日はもう仕事無いから。寝ていいよ」

幼女「・・・」ピタ

男「ん?どうしたの?」

幼女「・・・・・・ど、奴隷って・・・もっと大変だと・・・」

男「ん、そうなの?まぁこの家はそんなに仕事ないしね」

幼女「・・・・・・いっぱい働かされたり、えっちなことされるって・・・」

男「えぇ!?エッチなことって。まさか」アハハ

男「俺にそんな趣味はないし、第一そんなことしたくないでしょ」

幼女「!」コクコク

男「じゃぁやらないよ。掃除とか、色々してくれれば大満足だから」

幼女「・・・」


幼女「」グス

男「・・・えぇ!?」

幼女「」グスグス

男「な、なに!?俺なんかへんなこと言った!?あーどうしよ、あー・・・」

幼女「ふええぇぇぇ・・・」メソメソ

男(・・・泣きつかれて寝たかな?)

男(うーん・・・なきながら色々言ってたけど、嗚咽でわからなかったな)

男(怖かったとか言ってたし・・・商人のところで何かされてたのかね)


男(まぁいいや。寝よ)



・-・-・-・-・


男「・・・ん?」クンクン

男「凄いいいにおい」ノソッ


幼女「・・・」グツグツ

男「おはよー」

幼女「!・・・おはようございます」ペコ

男(あの本だ。・・・この子、凄い子だなぁ)


既出ネタってマジか
ごめん落としといて
そしてそのSSのまとめくれ

既出じゃないと思ってたから・・・ただ単に俺が読みたいだけだし
どこのまとめサイト?

まぁいいや。後でぐぐるべ・・・。幼女 奴隷 で出る?


男「うん、うまい」モグモグ

幼女「・・・」モグモグ

男「昔料理とかやってた?」ムシャ

幼女「・・・」フルフル

男「まじかー。普通にうまい」ケプ

幼女「・・・」カチャカチャ

男「あ、片付けも・・・いやーいい奴隷買った」テクテク


男「じゃぁ今日は・・・うん、やることないや」

幼女「・・・?」

男「昨日のうちに全部終わるとは思わなかったしなぁ・・・。じゃぁ、適当に、掃除」

幼女「・・・」コク


男(いやしかし本当要領のいいというか)

奴隷 幼女 でググッたら面白そうなサイト見つけてわろた



男「あー・・・」

幼女「・・・」

男「あ、この部屋も掃除?よろしく」

幼女「・・・」コク


男「あ、そこらへんの瓶は触らないでね。危ないよ」

幼女「・・・」コク

男「・・・」

幼女「・・・」チラッ

男「・・・きになる?」

幼女「・・・」コクコク

男「ま、君にはまったく関係ない話だけど・・・はい」ペラ

幼女「・・・」ジー

男(・・・凄い食い入るように見てるなぁ・・・まったく分からないはずなのに・・・)

幼女「・・・」ビシ

男「え?」

幼女「・・・ここ。調合、間違えてる」

男「・・・は?」

幼女「ここにはこれは使えない あとこれが必要」

男「え・・・そんなの、初めて聞い・・・」

幼女「このままだと毒素は出るけど酸化性、気化性が足りない。爆発とともに蔓延させるためには調合が甘すぎる」

男「・・・」

幼女「・・・!!」ハッ

幼女「・・・」サッサッ

男「・・・」


男(東の国には数学、そして科学の天才がいる)

男(それは小さな女の子だけど、大人の発想、そして知能をはるかに越えていて・・・)

男(聞いた話だけど、まさか)

>既出じゃないと思ってたから・・・ただ単に俺が読みたいだけだし
>>163
なんとなく買った奴隷が実は凄い子だったってんが読みたいなら 男「エルフを買った」 でググっとけ

幼女「・・・」モグモグ

男「ねぇ」

幼女「!」ビクッ

男「・・・戦争が終わる前、どこにいたの?」

幼女「・・・」フルフル

男「・・・」



男「第3化学兵器開発部、3220統合支援部隊」

幼女「!!」ビクッ

男「開発専門派遣部隊、曹長」

幼女「・・・」フルフル

男「まじですかー」

幼女「・・・」

男「確かお父さんが開発隊長を務めてて、東の国特有の上層教育で育った」

幼女「・・・」コク

男「自分のやったことって、どんなことだか知ってる?」

幼女「・・・・・・」コク

男「・・・」


男「ひとつ部隊が潰滅したんだよなー確か」

男「その後も対策兵器も作れずにやられ続けてた」

幼女「・・・」グス

男「結構な数の兵士がそれにやられて殉職。それを作ったのが、この子か」



幼女「私は!」

幼女「私は・・・作った、わけじゃ・・・」

男「うん、知ってる」ポンポン

幼女「!」

男「この国はとあるきっかけで逆転、勝利に至った訳だけど・・・

男「知ってる?」


幼女「・・・化学兵器に対する相手国免疫の完成、更にそれを上回る化学兵器による攻撃」

男「うん。確かに東の国の兵器はとてつもなく強かった」

男「けど、奇跡的に検体から免疫力のある細胞を搾取できた」

男「で、免疫体を作ってから、その兵器を研究して、改良、征服」


幼女「・・・」

男「その兵器を、俺が、作った」

幼女「・・・」

男「・・・その後も、知ってる。3220統合支援部隊を攻撃、占領」

男「奴隷になってるとは思わなかったけど」

幼女「・・・あなたの、せいで・・・」



男「うん」

男「君は、要は機械だった。問題をクイズのように解く君に計算させた」

男「東の国のコマでしか無かった」

幼女「・・・」

男「俺が知ってるのはここまでだけど」


幼女「・・・お父さんは」

幼女「お父さんは、私がそういう風に使われてたことを知らなくて」

幼女「発覚した時に、必死に私を引き戻そうとしてたけど、その時に相手の国からの攻撃が」

幼女「お父さんは・・・」


男「生きてるよ」

幼女「・・・」ピク

男「死亡の記録も、確保の記録も無いんだ。多分、逃げてる」

幼女「え・・・」

男「捕獲して利用するつもりが、慎重になりすぎて逃がしたらしい」

幼女「・・・お父さんが、生きてる」

男「弁明ってわけじゃないけど、俺も」

男「母親をおとりに取られて、上から命令され、検体を見て、作り上げて」

男「許してもらおうとかは考えてないけど、ただの一般人の俺が、人を殺した」

男「・・・君を買ったのは、なんていうか・・・罪滅ぼしだったのかなぁ」

幼女「・・・」

男「東の国って聞いて。この汚れてドロドロになってる女の子だけでも救えないかなって」

男「まさかこんなことになるとは思わなかったけど・・・」アハハ

男「で、もちろん親を追ってるんだから、子も追ってる。いわば君は追われてる身なわけだ」


幼女「・・・」グス

男「・・・え?泣くとこ!?」アタフタ

幼女「・・・・・・私は、どこに連れられるんですか」グスグス

男「連れてかないよ?」

幼女「・・・?」グスン

男「言ったじゃんさっき・・・救えないかなって思ったんだよ。俺」

幼女「・・・」

男「君は・・・どうしたい?」

幼女「・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぃ」ボソッ

男「・・・」

幼女「・・・お父さんに、会いたい」

男「・・・・・・分かった。いこ」

幼女「・・・ごしゅじんさま」

男「あはは・・・ご主人様、ねぇ」ガシガシ

男「さーて、どうやって行こうかなー。船かな!やっぱり」ビシッ

幼女「・・・」クスッ

男「・・・あ、笑った?いま、笑った!?」

幼女「・・・」フルフル

男「えー」



「男様、いらっしゃいますか」

男「えっ・・・」

兵「最近、奴隷を買われたとか」

男「あー、うん」

兵「で、その奴隷なんですが、少し問題がありまして」

男(なんで・・・まだ誰にも存在は知らされてないはずじゃぁ・・・)

男「あー、その奴隷、使えないもんで売っちゃったんだー」ヘラヘラ

兵「・・・少し、家の中を拝見してもよろしいですか」

男「ちょっと今取り込んでて・・・でも、問題ってなにさ」

兵「ああ、件の開発部の少女に酷似してると民から伝えがありまして・・・」ピラ

男「へ、へー」

男(こんな人相図あったのか!!失敗した・・・)

兵「して、どこにお売りになったんですか?」

男(やるしかないのかな・・・。うし、がんばれ、俺。そして)


バシャッ

兵「なっ!?」

男「幼女!!」

兵「なっ!?目、目が見えないっ!!?」

幼女「・・・!!」ダッ

男「べ、ベストタイミング!」

幼女「・・・」グッ


兵2「目標を発見!攻撃を受けた!総員突撃!!」

男「え、まじですか・・・こんな一般人に兵そんな使わないでよっ!」

幼女「ご、ご主人様」

男「へ?」

幼女「この家・・・燃やしていい?」

男「・・・ま、まじでー」


兵s「」ドタドタ


男「あー・・・いい家だったのになぁああ!」バタバタ

幼女「」キュポン

兵4「発見!Cは裏へ!」

幼女「」キュッ ジャー

男「え!?水!?ど、どうすんのそれ!」バタバタ

幼女「っ!」バシャッ


兵4「投降、もしくは目標を差し出せば危害は加えません!・・・うわっ!!み、水!?」

幼女「・・・っ!ご主人様、脱出!」

男「あぁぁぁさよなら我が家っ!」ダッ

幼女「・・・ていっ」ガシャン

兵「えっ」



男「うあー・・・もえてる・・・色々・・・」

幼女「・・・」フンス

男「そっか・・・急速気化に爆薬で二重の爆発が・・・しかも火を伴うと」

幼女「・・・ごめんなさい」

男「うん・・・まぁ、いいっしょ」

兵5「発見!目標は南!!」

男「わぁはやいそして多い」ガシャン

兵5「なっ!がっ!!」

男「まぁベタだけど俺は酸系の地味な奴で攻めようかな。ほれほれ」ガシャンガシャン

兵5「う、うあぁぁああカハッ!ガハッ!!」ジタバタ

幼女「・・・」グッ

男「よーし、走るかー!」ダキッ

幼女「っ!!!」

男「軽いから少しならだいじょうぶっ!」

幼女「・・・」



兵6「目標ロスト!捜索隊形に!Eは報告!!」


男「うひー・・・怖い・・・」

幼女「・・・」カチャカチャ

男「ん?なにそれ」

幼女「あの部屋にあったから一応・・・えーっと・・・」カチャ

男「たいしたもの無いけどねー・・・あ、これは使える・・・これは・・・」

幼女「・・・」マジマジ

男「・・・あはは、なんだかなんだかんだで良いコンビかもねぇ」

幼女「・・・」クス

男「あ、笑った!今のは笑った!!」

幼女「・・・」フルフル

男「ちくしょう」


民1「まさか男さんが・・・さっきの爆発も」

民2「人は見かけによらないって言うけど・・・」


男「あー、やっぱり知れ渡ってるね」

幼女「・・・?」

男「こりゃぁ簡単には国外には出られないぞー」

雑貨屋「で、私が人質ってわけかい」

男「人質だなんて・・・いや、うん・・・ごめん」

幼女「・・・」ゴソゴソ

雑貨屋「で、さっきから品物をあさってるこの子が」

男「そう。超重要参考人」

幼女「・・・・・・着火剤とか、ありますか」

雑貨屋「はいはい。ま、私が言うことは何も無いよ。がんばりな」


男「さて、ここからが問題」

男「この国は他の国と町同士で隣接してない。東に砂漠、南に森。北から回れば東の国」

幼女「・・・」

男「最短は北。でも街中を歩く距離が長い。森から行けば遠いけど安全。ただし、獣系に注意」

男「砂漠を歩くと森よりは近いけど、まぁつらいよな。水食料その他・・・5日分!」

男「・・・どうする?」


幼女「・・・」

幼女「・・・・・・北は、どれくらい・・・」

男「・・・まじか。まぁ・・・2日歩けばつくけど・・・逃げながらだから・・・まぁ、わからん」

幼女「・・・」

幼女「・・・・・・北が、いいです」

男「・・・その心は」

幼女「とりあえず街中で兵力を総動員することは無いだろうし・・・銃も使ってこないかと」

幼女「目的は私だから、武力より情報力でくると思って・・・」

男「・・・完璧。よし、いくかぁー!」

雑貨屋「まぁまぁあわてるな。今日は匿うからさ、泊まっていきな」

男「まじで!ありがとうございます!」

雑貨屋「武器、いるかい?もしあれだったら武器屋くん呼ぶよ」

男「雑貨屋さん顔広いからなぁ・・・」

幼女「・・・」

武器屋「ふいー・・・誠実が売りだったんだけど、逃亡犯に銃売るとはなぁ・・・」

男「犯って・・・まぁ、そういう位置づけになるのかなぁ・・・」

幼女「・・・」マジマジ

男「・・・興味あるの?」

幼女「・・・」コク

男「ねーねー。女の子でも打てる銃ある?」

武器屋「えぇ!?この子に撃たせる気!?でもなぁ・・・」

幼女「・・・」スイ

武器屋「へ?」

幼女「・・・」グッ


パンッ


幼女「・・・これがいいな」

武器屋「・・・お似合いで」

男「末恐ろしい」

男「おはよう」フアァ

雑貨屋「あぁ、ねぇ・・・この子朝起きてずっと掃除してるんだけど」

幼女「・・・」サッサッ

男「・・・あはは、まぁ、いんじゃない」

雑貨屋「ふぅん」



男「色々とありがとうね」

雑貨屋「はいはい。助けたからには死ぬんじゃないよ」

男「了解」

幼女「・・・」ペコ


雑貨屋「本当面白いコンビだよ」



ガタガタ

男「まず襲うことが無い観光用の馬車か・・・。考え付かなかったなぁ・・・」

幼女「・・・」

男「まぁこれで距離は稼げそうだなぁ」

幼女「・・・」グー

男「おなかすいた?」

幼女「・・・///」コク

男「えーっと・・・はい、雑貨屋さんお手製サンドウィッチ!」

幼女「・・・」キラキラ

男「喜んでるのは分かるようになったんだけどなぁ」


馬車引き「お客さん、検問で」

男「!!」

幼女「・・・」


兵「はい、結構です。よい旅を」

男「・・・ふー。雑貨屋さんに髪切ってもらって・・・そしてこんなジョークグッズの髭で通るとは」

幼女「・・・ぷは」

男「あ、荷物の中苦しかった?」

男「いやぁお金はかかったが一日で結構進んだ!」

幼女「・・・」ホクホク

男「これなら明日で検問までいけそうだな・・・でも、その検問が問題だ」

幼女「・・・」モグモグ

男「東の国に勝利したからこちらから超えるのにはたいした検閲は無いけど・・・」

男「流石に昨日の今日で不審な男を通すわけは無いだろうしなぁ」


幼女「・・・」スースー

男「また今日みたいな作戦で行くかな」

男「髭、髭~っと・・・あ、あれ?髭、どこだ!?」





男「ついに検問」

幼女「・・・」

男「髭、なくしちゃったよ・・・」

幼女「・・・」ジー

兵「・・・」ジロジロ

男「うぅ・・・」

兵「・・・すみません。失礼ですが荷物を改めても?」

男(やっべぇ)

男「に、荷物ですか?ちょっと大事なもん入ってるしなー」

兵「大事なもの・・・ですか?」ギロ

男「うん。たとえば・・・『たまご』とか」


幼女「!」

兵「たまごぉ?ちょっとすみませんけどね」


バシャッ

兵「がっ!」

男「ナイス!体に害は無いけど小一時間目と鼻がやばいよー」


兵s「不審者発見!薬物による被害を受けました!例の二人と思われます!」

男「あーたいへんだー」

幼女「・・・ごしゅじんさま、これ」フンス

男「あ、また爆発系ですか・・・それ好きだねー」

幼女「・・・」ポイ


兵「出したぞ!総員退避!防御ー!」

兵s「」ズシャー


シーン


兵「不発か!攻撃態勢!」

兵s「了解」ザッ

男「え!?まじ!!やばいよ幼女ちゃん!」

幼女「・・・」ジー


兵「構え!うt」

パァン!!

兵「なっ!?」

幼女「・・・」シュゥ

男「あぁ・・・そういう」


ドガァアアァアァァァァァ・・・・・・ン・・・



男「衝撃でってことは・・・揮発系?」

幼女「・・・酸化で気体になる爆発性の・・・。で、あっちの銃の発射の炎で着火」

男「しかしこの距離で一発で拳銃当たるってどうなの」

幼女「・・・習った」フンス

男「東の国こえー」


兵「目標発見!挟め!!」

兵2「了解!回れ!!」


男「げ・・・」

幼女「・・・挟まれた」

男「じゃぁ、俺も負けねーぞっと」ボム

兵2「煙っ!?煙幕か!投擲物に注意しろ!全員後退・・・」

兵3「ひぃ・・・ひいぃ!!」ダダダダダ

兵2「なっ!?馬鹿野郎!退け!!」


兵4「がぁぁっ!!」バタッ

兵「攻撃!?奴らライフルも持っていたのか!?」

兵5「うわあぁぁああ!」ダダダダダ

兵「待て!撃つな!撃つな!!」


兵2「うわぁあ!!」ドサッ

兵3「し、死にたくない!死にたくない!!!」ダダダダダ

兵5「ぐああぁぁああっ!!!」




シーン

男「ふぅ・・・直線状しか撃たない馬鹿でよかったなー。どう?」

幼女「・・・」グッ

兵長「馬鹿共が!たかが二人に何を・・・」

男「そーれ幼女」

幼女「・・・ばかはおまえ」キュポン


パシャッ


兵長「な、なんだ!?頭が痛い!がっ!ぐあぁああ」ジタバタ

男「あー、もろに入ったね。においだけで卒倒する人多いのに」

幼女「・・・」キュポ

パシャ

男「あ、追加・・・むごい」


兵長「」


男「もう、いない?勝ち?」

幼女「・・・」グッ


パン


幼女「・・・え」

男「・・・あ」



兵3「あ・・・ああぁ・・・」ガタガタ

男「まじか・・・」


幼女「・・・っ!!」キュポン

パシャァ

兵3「ひぃいっ!!」

幼女「!!」ポイッ


兵3「あ」





幼女「・・・ご、ごしゅじんさま!」

男「だ、大丈夫大丈夫・・・手だから死なないよー」

幼女「・・・!」ゴソゴソ

男「あ、アルコール・・・これは痛いだろうなー」

幼女「・・・貫通してる」パシャ

男「・・・うぅ・・・」ググ

幼女「・・・」グルグル

男「包帯、持ってたんだ・・・」

幼女「・・・死なないで」

男「死なないって・・・え?」


幼女「・・・死んじゃやだよ」ポロポロ

男「・・・だいじょうぶだって」ポン

幼女「・・・」グス

男「これまでの勇敢な幼女ちゃんはどうしたの」アハハ

幼女「・・・」グスグス

男「しかし・・・なんとかなるもんだ」

幼女「・・・」テクテク

男「・・・」テクテク

幼女「・・・」

男「もうすぐつくと思うよ」

幼女「・・・」

男「・・・・・・しんじゃやだよー」ボソ

幼女「!!」バシンバシン

男「嘘!うそうそ!!ごめん!だってまじびっくりしたんだもん!!」

幼女「・・・!!」ゲシゲシ

男「あははは!・・・あ、」

幼女「・・・」

男「・・・東の国だ」



幼女「・・・・・・おとうさん」ボソ

東兵「ん?誰だ?ここは国境、身分を証明する何か・・・」

男「え、まじ?なんもないよー・・・」

幼女「・・・」スッ

男「へ?」

東兵「ん?」


幼女「第3化学兵器開発部、3220統合支援部隊、開発専門派遣。識別A・A・D2」

幼女「只今帰還しました」

東兵「3220・・・博士の!?おい!門、開けて!!」


ギィィ


男「こうやって聞くと本当凄い人なんだよな幼女ちゃん」

幼女「・・・」

東兵「ご無事で・・・」

幼女「・・・」コク

幼女「・・・残ってる」

男「これが、幼女ちゃんの家?」

幼女「・・・」コク


男「・・・・・・やっぱ、誰もいないかー」

幼女「・・・」ガサガサ

男「・・・」

幼女「・・・」ポロポロ

男「・・・・・・」ナデナデ

幼女「・・・」ポロポロ


男「ん?」ヒョイ

幼女「!」

男「なんだこれ・・・」ピラッ



幼女「・・・おとうさんの・・・字だ・・・」


親愛なる我が娘へ
まず、すまなかった。愛してやりたかった。守りたかった。
愛娘を放り出しこの身あるまま生き続けていることを謝りたい。
私は東へ逃げる。この国にも追っ手はいる。
戦争を無くすため、名を変え、努力する。
いつの日か平和になることがあれば、この手で我が娘を抱いてやりたい。
精一杯抱きしめて、すまんと一言、謝りたい。
この手紙が娘に届くように
愚かなる父より


男「・・・」

幼女「・・・・・・おとうさん・・・」ポロポロ

男「・・・」ナデナデ

幼女「・・・」

男「絶対会える」

幼女「・・・・・・・・・うん」グスグス

男「さて。どうする?国境越え。器物破損。それに大量殺戮・・・大犯罪者だー」

幼女「・・・」

男「このまま東に行って、お父さんを追いかけるか。それともここで平和を待つか」

幼女「・・・・・・わたしは」ボソ


幼女「おとうさんに、会いたい」

男「多分、大変だよ」

幼女「・・・」コク

男「見つからないかもしれないけど」

幼女「・・・」コク

男「・・・そっかー」


男「じゃぁ、行きますか!」

幼女「!」

男「あ、疲れてるか?明日にしようか」

幼女「・・・・・・いま・・・行く」

男「さーて、東といえどもなぁ・・・世界は広いし」

幼女「・・・」

男「どうしよっかなー。ま、とりあえず歩くかー」テクテク

幼女「・・・・・・やだよ」ボソ

男「え?」


幼女「いなくなっちゃ・・・・・・やだよ」

男「・・・・・・しんじゃやだよー」ボソッ

幼女「!!!」ゲシゲシ

男「まじごめんまじごめん」

幼女「!」ジャキッ

男「まって銃はまじでやばい」


男「ま、付いて行きますよ。どこまでも」

幼女「!」

男「かえるとこないし、かえっても何も無いしね」

幼女「・・・・・・」ポー

男「ん?どうしたの?」


幼女「・・・・・・・・・ちょっと・・・・・・かっこよかった」ボソボソ

男「え?なに?」

幼女「・・・」プイ

男「あーもうまだ怒ってる?ごめんてばー!」

幼女「・・・」クル

男「へ?」



幼女「・・・」ニコッ


男「あ・・・わ、笑った。今のは笑った!」

幼女「・・・」プイ

男「えー・・・・・・・・・」


尾張

おしまいおしまーい。あ、最初に言っとく?
夏だなー

既出でごめんね!
俺は今から>>166見てくる

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年12月07日 (日) 22:25:11   ID: ofRHmxTg

sVtEm8aLO
幼女カテゴリの意味わかってんのか

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