ルーキートレーナー 10さい
ルキトレ「ねえ、おかあさん。公園であそんできてもいい?」
「ええ、構わないわよ。怪我しないようにね」
ルキトレ「はぁーい!」
「うふふ、いってらっしゃい」
ルキトレ「いってきまーす!」
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モバマスです
ルキトレ「なにしてあそぼっかな……」
「よいしょ、よいしょ……」
ルキトレ(あれ、誰かいる……?)
「あ、壊れちゃった」
ルキトレ(砂のおしろ作ってるのかな?)
「よし、もう一回」
ルキトレ(……楽しそう)
「次は完成させるぞー……ん?」
ルキトレ「……あっ」
ルキトレ(目があっちゃった……)
「……」
ルキトレ「……」
「……やる?」
ルキトレ「え?」
「一緒に、おしろ作らない?」
ルキトレ「あ……うん!」
ルキトレ「よいしょ、よいしょ……」
「あはは、ふたりだと早いなあ」
ルキトレ「えへへ、そうだね」
「あ、もうこんな時間だ……」
ルキトレ「どうしたの?」
「そろそろ帰らないと」
ルキトレ「えー、もう?」
「ごめんね。明日も来るよ」
ルキトレ「ほんと?」
「もちろん」
ルキトレ「じゃあ、やくそくね!」
「うん、やくそく」
数日後
ルキトレ「あのね、ここはゆっくり固めるんだよ」
「あ、そうすればこわれないんだね」
ルキトレ「ふふーん、どう?」
「すごいね、ルキトレちゃん」
ルキトレ「にへへ……」
数週間後
ルキトレ「うー、トンネルがほれない……」
「トンネルつくりたいの?」
ルキトレ「うん……」
「えっとね、ふたりで同時にあけてみる?」
ルキトレ「わかった。いくよー」
「せーのっ」
ルキトレ「あ、やった! できたぁ!」
数ヵ月後
ルキトレ「ふう、のどかわいちゃった……」
「えっとね、これあげる」
ルキトレ「ぼとる?」
「うん。好きな飲み物もちあるけるんだ」
ルキトレ「……これ、すぽーつどりんく?」
「そう。ぼく、それがすきなんだ」
ルキトレ「ふーん。へんなの」
「へんじゃないよ。すぽーつどりんくおいしいからね」
ルキトレ「えー、そう?」
「じゃあ、そのぼとるあげるから、これからも飲んでみて!」
ルキトレ「いいの?」
「ぼくはもういらないから、ルキトレちゃんにあげる」
ルキトレ「あ、ありがとう……」
「どういたしまして」
ルキトレ「……えへへ」
「あとちょっとで完成するから、ばんばろう!」
ルキトレ「おー!」
マストレ「最近、ルキトレはいつもスポーツドリンクを飲んでいるな」
ルキトレ「んー?」
ベテトレ「そんなに美味しいのか」
ルキトレ「あんまり……」
トレーナー「なのに飲んでるの?」
ルキトレ「えっとね、ひみつ」
ベテトレ「ふむ。なら私も、新作のドリンクを作ってあげよう!」
トレーナー「胃薬用意しておこう……」
マストレ「お、私に対抗する気かな?」
ベテトレ「今日こそ姉さんを超えてみせる!」
マストレ「フフフ、いいだろう。さっそく材料調達だ!」
ベテトレ「分かった!」
トレーナー「あ、二人とも! 晩御飯までには帰ってきてねー!」
ルキトレ「……ごくごく」
ルキトレ「……この公園、人があんまり来ないのかな」
ルキトレ「…………」
ルキトレ「もう夕方……」
ルキトレ「……今日も来なかったな」
ルキトレ「まだお城、残ってるのに」
ルキトレ「……帰ろう」
数年後
ルキトレ「さてと、そろそろ面接の時間かな」
ルキトレ「あ……へー、ここにも公園が出来るんだ」
ルキトレ「あの公園も懐かしくなっちゃったなー」
ルキトレ「もう、お城も無いよね……」
ルキトレ「っと。スポーツドリンク補充してかないと」
ちひろ「ルーキートレーナーさん、ですね」
ルキトレ「はい! アイドルの子達が一人前になれるよう、頑張ります!」
ちひろ「ふむふむ……わかりました。トレーナーとしての経験は?」
ルキトレ「ありません。でも、やる気は誰にも負けません!」
ちひろ「ふふ、自分がアイドルになっちゃうぐらいの意気込みですね」
ルキトレ「もちろんです!」
「採用!」
ちひろ「わっ! プロデューサーさん、いきなり現れないで下さい!」
「キミ、今日からよろしく!」
ルキトレ「え? あ、は……はいっ!」
ちひろ「もー、また勝手に……まあいいですけど。これから、うちのトレーナーとして宜しくお願いしますね?」
ルキトレ「ありがとうございます! 頑張ります!」
───その後
ルキトレ「ふー……あ、プロデューサーさん! お疲れ様です!」
P「あ、ルキトレさんお疲れ様ー」
ルキトレ「仕事帰りですか?」
P「ええ。まあ、この後また、出ないといけませんけどね」
ルキトレ「大変ですねー……」
P「アイドルたちのためですから。苦じゃありませんよ……ところで」
ルキトレ「はい?」
P「たとえば、ルキトレさんが彼女だとするじゃないですか」
ルキトレ「はい! 生産性と創造性に溢れつつ現実味を帯びた建設的な意見です! ぜひ続けてください!」
P「えっ!?」
ルキトレ「さあ早く!」
P「……えっと、毎日が楽しそうかなって」
ルキトレ「なるほど! それで!?」
P「……それだけです」
ルキトレ「それだけですか!?」
P「す、すみません」
http://i.imgur.com/CUCvZvJ.jpg
ルーキートレーナー(19)
http://i.imgur.com/uTZJlvB.jpg
マスタートレーナー(28)
http://i.imgur.com/Ae88Cwc.jpg
ベテラントレーナー(26)
http://i.imgur.com/gbZeLTR.jpg
トレーナー(23)
ルキトレ「もっとあるじゃないですか!」
P「いや、ふと思っただけなんで」
ルキトレ「ふと私を彼女にしたくなったんですか!?」
P「そういうわけではないですけど」
ルキトレ「残念です……」
P「残念なんですか?」
ルキトレ「はっ! な、なんでもないです!」
P「ちょっと気になりますね。何が残念なんですか?」
ルキトレ「なんでもないですってば!」
P「あー、気になって仕事に手がつかないかもしれないなー」
ルキトレ「忘れてください!」
P「気になるなぁ……気になるなぁ!」
ルキトレ「忘れてくださいよぉ!」
P「教えてくれないと……これを貰う!」
ルキトレ「あっ……!?」
P「ルキトレさん、いつもこのボトル持ち歩いてますよね。使い勝手悪そうなのに」
ルキトレ「いいじゃないですか! か、返してください!」
P「はいはい、教えてくれたらね」
ルキトレ「うー……あ、あと5センチ……!」
P「もうちょっと牛乳飲んだ方がいいですね、ルキトレさん」
ルキトレ「余計なお世話です!」
P「結構古くから使ってるんですか、これ。買い換えたらいいのに」
ルキトレ「それは嫌です!」
P「そんな愛着あるんですか?」
ルキトレ「すごく!」
P「そ、そんなに?」
ルキトレ「だから返してくださいよー!」
P「教えてくれたら返します」
ルキトレ「……っていうか、なんで私とだったら、楽しそうだと思ったんですか?」
P「ん? ああ。俺、スポーツドリンクが大好きなんですよ」
ルキトレ「スポーツドリンクが?」
P「ええ。子供の頃から、そればっか飲んでて」
ルキトレ「変な子ですねー」
P「変じゃないですよ。っていうか、ルキトレさんだっていつも飲んでるじゃないですか」
ルキトレ「私はトレーナーですし」
P「まあ、ドリンク好きに悪い人はいませんからね。それでです」
ルキトレ「ふーん……」
P「……」
ルキトレ「……」
P「あの……俺の顔になんか付いてます?」
ルキトレ「い、いえ。べつにっ」
P「……おっと。もう出ないといけない時間ですので。はいこれ」
ルキトレ「あ、はい……」
P「じゃあ、また」
ルキトレ「お気をつけて……」
ルキトレ「ごくごく……」
ちひろ「あ、ルキトレさん。プロデューサーさんはもう出ましたか?」
ルキトレ「はい、ついさっき」
ちひろ「……そういえば。ルキトレさんって、よくスポーツドリンク飲んでますね」
ルキトレ「そうですか?」
ちひろ「ええ、ボトルまで携帯して。お好きなんですか」
ルキトレ「あー、あんまり」
ちひろ「あれ? じゃあどうして飲んでるんですか?」
ルキトレ「ふふ、知りたいですか?」
ちひろ「むむむ。気になります」
ルキトレ「それはですね……」
ルキトレ「……秘密です」
おしまい
スレタイ言わせたかっただけ
画像ありがとう
ルキトレちゃんのアイドルデビュー待ってるんだけどまだかな
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