柚「キング・クリムゾン!」ビシッ (22)

○事務所

柚「あー、Pサン遅いなー」ゴロゴロ

柚「……?」ピコン

柚「何だろ、コレ。CDかな?」

http://i.imgur.com/wmG4yxV.jpg

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1380374022

柚「すっごいジャケットだなーコレ」マジマジ

柚「あ! ひょっとしてホラー映画のサントラかも?」

柚「さっそく小梅チャンに聞きにいこーう!」


トテトテトテ・・・


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小梅「ううん、知らない……」

柚「そっかー。小梅チャンが知らないっていうなら、ホラー映画は関係ないんだろうなー」

小梅「力になれなくて、ごめんね……?」

柚「ううん、ありがとね!」

柚「じゃあこれ何のCDなんだろう?」

柚「いつも音楽聞いてる李衣菜サンに聞いてみよう!」


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李衣菜「えー? 何だろコレ、見たことないや」

柚「洋楽みたいなんだけど、分からないかな?」

李衣菜「え、え? いや、洋楽はよく聴くよ? でもたまたま! たまたまコレは聴いたことないなー!」アハハ・・・

柚「わかった、他の人もあたってみるね!」


トテトテトテ・・・


李衣菜「ほっ……」

柚「うーん、じゃあコレ何なんだろう……?」

藍子「柚ちゃん、どうしたの?」

柚「あ、藍子サン! Pサンの机にCDが置いてあったんだけどねー?」コレ

藍子「勝手に持って来ちゃダメだよ……。うーん、随分古いCDみたいだね」

柚「うん、オトナはみんな今いないから分からないんだー」

藍子「とりあえずプロデューサーさんが帰ってきてから聞いてみたら? 雪乃さんにいい紅茶を分けてもらったの」

柚「あ、飲む飲む! お茶菓子はあるー?」

藍子「うん、一緒に貰ったよ。かなりお高いモノみたい」

柚「やたー♪」

○2時間後

柚「――それでね、Pサンすっごくバドミントン弱かったんだー」

藍子「へえ、プロデューサーさんにも苦手なことってあるんだね。……あ、そろそろプロデューサーさん帰って来るころじゃないかな」

柚「え? あ、ホントだー」

藍子「CDの事、聞かないとね」

柚「あー、すっかり忘れてた。すごいね! 藍子サンといたらあっという間に時間潰れたよー!」

比奈「キング・クリムゾンっスね」ヒョコ

藍子「え?」

柚「あ、比奈サン。いつから居たのー?」

比奈「今さっき原稿片づけたところで……。気付かないほどのんびりしてたんスねえ」

柚「あらら、ごめんね。紅茶飲むー?」

比奈「いただくっス」

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比奈「物事の「過程」は消し飛び「結果」だけが残る。時間を吹っ飛ばすスタンド能力の名前っス。柚ちゃんは藍子ちゃんのスタンド攻撃を受けたのかもしれないっスねー」ズズ・・・

柚「おー、藍子サンすごーい!」

藍子「あはは、超能力なんかじゃないよ?」

比奈「ついでに言うと、そのCDのアーティストの名前が『キングクリムゾン』っス。スタンドの『元ネタ』ってヤツっスね」

柚「へえ、このCDの名前だったんだー」

比奈「アタシもそれ以上はよく知らないっスけど」



ガチャ・・・


P「ただいま戻りましたー」

菜々「ナナも戻りましたよー☆」

柚「あ、Pサンおかえりー! 菜々サンも!」

P「おう、ただいま」

菜々「ただいま、柚ちゃん」

柚「ねえねえ、CD置きっぱだったよー?」

P「ん、そうか。デスクに忘れてってたんだなあ。社用車で聴くつもりだったんだが」

柚「随分古いCDだね?」

菜々「あ、キングクリムゾンですかー。ナナもよく聴きましたー!」

P「あー、30年くらい昔のかな? 親父から貰ったヤツなんだよ。すっかりハマっちまってなあ」

菜々「……」ダラダラ

柚「へー! ってことは菜々サンって洋楽マニアだったりするの? ちょっと意外だなー」

菜々「そ、そうそう! そうなんです! メイドなのでらしくないかなーって黙ってたんですけど! 秘密にしてただけなんですけどね!」

柚「30年前ってことは礼子サンや志乃サンも知らないってことかー。結局Pサンに聞かないと分からなかったんだねー」

P「ん? いやあ、洋楽、ってかロックじゃあめちゃくちゃ有名だと思うぞ? 夏樹なり涼なり、李衣菜でも知ってるんじゃあないかな」

柚「えー? 李衣菜サン知らなかったみたいだよー?」

P「アイツは……」

藍子「あの、プロデューサーさんと菜々さんの分のお茶が入りましたよ」

P「お、本当か! 飲もうかな」

菜々「ありがとうございます!」

柚「高ーいお菓子もあるよー! 雪乃サンがくれたんだー!」


アハハ・・・



李衣菜「――へくちっ!」




fin

短いけどこれでおしまい

ジャケット見ながら小梅ちゃんなら気に入るかなーと思ったので

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