ハルヒ「SOS団は解散するわ」(479)
キョン「え?」
ハルヒ「聞こえなかったの?解散するのよ、か・い・さ・ん」
キョン「おい、それはどういうことだ」
ハルヒ「どういうことって読んで字のごとくよ」
キョン「どうして今さら解散なんだよ!」
ハルヒ「うーん……なんかね、もう飽きちゃったの」
キョン「飽きた……だと……!?」
ハルヒ「そう飽きたの。もういろいろ楽しいこと経験したし、宇宙人も未来人も超能力者も実際いるわけないし」
キョン「………………」
ハルヒ「そろそろ普通の生活がしてみたいわ。部活入って打ち込んだり、友達とショッピングしたり……あと彼氏もつくりたいわね」
キョン「……………」
ハルヒ「ってわけだから、みんな今までご苦労様。今日をSOS団は解散します。」
キョン「おい、マジかよ……」
ハルヒ「しつこいわよキョン。解散って言ったら解散なの。」
キョン「…………」
/ ̄\ うわああああああん / ̄\
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ノ\|\| (_●_) |/ \| (_●_) |/|/\ キョンくん助けてええええええ
/ __ ヽノ Y ̄) | ( (/ ヽノ_ |\_>
(___) Y_ノ ヽ/ (___ノ
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| / ) ) ( ( ヽ |
∪ ( \ / ) ∪
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(ヽノ// //V\\|/)
(((i)// (゜) (゜)||(i))) 禁則事項が禁則事項で禁則事項しちゃって~☆
/∠彡\| (_●_)||_ゝ\
(___、 |∪| ,__)
| ヽノ /´
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ハルヒ「部室は文芸部に返すわ。有希、今までありがとう」
長門「………………」コク
ハルヒ「じゃあみんなバイバイ」
キョン「おいハルヒ待て……!」
バタンッ
キョン「………………」
古泉「では、我々も解散しましょうか」
キョン「おい待て古泉!お前これでいいのかよ!SOS団はここで終わりか!?」
古泉「いいも悪いも涼宮さんが解散すると言ったら解散するしかないでしょう」
キョン「そんな簡単に……あ、朝日奈さんは?」
みくる「えっ?」
キョン「ハルヒはこのままでいいんですか?」
みくる「す、涼宮さんがああ言うなら……それに私も今年で卒業ですから勉強忙しいし……それに……」
キョン「(あなたは未来人でしょうが!)それに?」
みくる「私も高校生活の間に一度はお付き合いとかしてみたいですし……」
キョン「………………」
みくる「ちょうどいい機会ですよね?明日からお相手探します!」
キョン「………………」
朝日奈じゃなくて朝比奈だぞ
まぎらわしいよな
>>9
すまん、さっき確認したつもりだったんだがorz
朝日奈は夕子だな
キョン「………………」
古泉「じゃあ僕はこれで。また明日……もっとも、もう集まりは無いわけですから明日会うかはわかりませんけどね」
朝比奈「私も……キョン君さよなら」
バタンッ
キョン「………………」
長門「………………」
キョン「な、長門!お前はどうすんだ!!」
長門「………………?」
キョン「SOS団解散でいいのかよ?ハルヒの観察はしなくていいのか?」
長門「涼宮ハルヒの観察はこれからも継続する。しかし以前ほど大きな力は持っていないし、世界に影響も与えなくなっているため間もなく観察を中止する予定」
キョン「中止って……それからはどうすんだ!」
長門「とりあえずは一人間としての生活を続ける。涼宮ハルヒの観察終了後は一般の女子高校生にならった生活を実験の意をかねて行うつもり」
キョン「………………」
長門「それよりあなたにお願いがある」
キョン「な、なんだ?」
長門「今日からこの部屋は改めて文芸部の部室として使用することにする。もしあなたが文芸部に入る気がないなら気安くこの部屋に出入りしないでほしい」
キョン「………………」
超能力者とかの存在そのものが消失しないのか…
長門「………………了解した?」
キョン「………………わかったよ」
長門「ありがとう。…………今日は帰る」
バタンッ
キョン「………………」
キョン「………………」
キョン「………………」
キョン「………………」
キョン「………………え?」
>>14
都合悪いからとりあえず消えない方向で……
次の日
キョン(あまり寝れなかった……。本当にSOS団終わりなのかよ……まだ実感がわかねぇ)
キョン「ハルヒはまだ来てないか……」
キーンコンカーンコーン
ハルヒ「ふぅ、ギリギリね」
キョン(ハルヒがチャイムのギリギリに来るなんて珍しいな)
昼休み
キョン「ハルヒは相変わらずの学食か。しかしあいつ休み時間の間何してんだ?」
キョン「授業終わるやいなや教室を飛び出してチャイムギリギリに戻ってくる……」
次の日
キョン(昨日は久しぶりに部室に行かなかったな……それにハルヒとも一言も喋らなかった)
キーンコンカーンコーン
ハルヒ「ふーセーフね」
キョン(ハルヒはまたギリギリか……)
昼休み
キョン(昨日と全く同じだ……いったい何してんだ?)
国木田「キョン、一緒にお弁当食べようよ」
キョン「おう。谷口はどうしたんだ?」
国木田「なんか委員会の仕事で3年生の教室にいってるみたい」
キョン「へ~あいつが委員会を真面目にやってるとわね」
国木田「たいした仕事ないと思ってたら先輩にコキ使われて大変らしいよ」
キョン「そりゃ気の毒だったな」
………………
谷口「あ~面倒くせぇ」
国木田「あ、お疲れ様」
キョン「大変そうだな」
谷口「まったくだぜ!コキ使うなら1年にしてくれよな!」
キョン「半年頑張るんだな」
谷口「ったくよ……。それよりキョン」
キョン「どーした?」
谷口「涼宮のやつどうしたんだ?」
キョン「どうしたって何がだ?」
谷口「いや、俺も最近委員会絡みでよく3年の教室行くんだが涼宮をよく見るんだよ」
キョン「なに?」
谷口「毎時間3年の各教室を覗いてるみたいなんだ」
キョン「俺は知らねーぞ。いったい何やってんだ?」
谷口「さぁな。なんか人を探してるみたいだったぞ」
国木田「涼宮さんが3年の教室って何を探してるんだろう?」
キョン「今回俺は関わってねぇ。俺の知ったこっちゃねーな」
キョン(ハルヒのやつ毎時間いないと思ったらそんなことしてたのか。いったい何のつもりだ?)
放課後
キョン「おい、ハルヒ」
ハルヒ「何よキョン?私忙しいんだけど」
キョン「まぁまぁ、ちょっと聞きたいんだがお前休み時間に3年の階で何やってんだ?」
ハルヒ「なんでそんなことあんたに答えなきゃいけないのよ。私の勝手でしょ?」
キョン「…………そ、そう言わずに教えてくれよ」
ハルヒ「はぁ?なんであんたが私の行動を知る必要があんのよ。何様のつもり?」
キョン「えっ……いや……その……」
ハルヒ「もう何なのよ」
キョン「ま、待てハルヒ!」
ハルヒ「はぁぁ?まだ何かあんの?」
キョン「え、SOS団は本当にもう終わりなのか?」
ハルヒ「あんたまだ言ってんの?いい加減しつこいわよ本当に。もうあんな茶番はお~わ~り!」
キョン「茶番って…………」
ハルヒ「そんなにやりたきゃあんたがまた作れば?もちろん私は参加しないからね」
キョン「………………」
ハルヒ「もう……時間無駄にしたわ」
タタタタッ
キョン「………………」
ハルヒ「あ、それとキョン」
キョン「なんだ?」
ハルヒ「もう勝手に呼び捨てにしないで。ただでさえ私達変な噂流れてるんだから」
キョン「………………」
ハルヒ「わかった?いつまでもSOS団感覚はやめてよね」
キョン「………………」
キョン「………………目から汗が」
キョン「…………部室行ってみるか」
キョン「でも何もないのに行くのわな……いっその事文芸部に入っちまおうかな」
キョン「そうだ、そうしよう!今のままだと何か空しい」
キョン「長門も正式な部員としてなら受け入れてくれるだろう」
キョン「長門だって一人じゃ心細いしな。そうと決まれば」
タタタタッ
コンコン
後輩A「はーい」
キョン「ん?知らない声だ……」
カチャ
後輩A「どなたさんですか?」
キョン「あ……えーっと……(なんだこいつ?知らない子だ)」
キョン「な、長門はいるか?」
後輩A「あ、部長ですね?いますよ。長門部長、お客さんですよー」
キョン(長門部長……!?)
長門「…………何?」
キョン「あぁ……その……(見たところ知らない女子が4人いる…)」
キョン「様子見に来たんだ、長門が何してるかなーって思ってよ」
長門「そう…………」
キョン「し、知らないやつがいるけどまさか新入部員か?」
長門「そう……募集かけたらすぐに4人集まった」
キョン「そ、そりゃあよかったな……」
長門「用はそれだけ?」
キョン「あ……その……本を借りにきたんだ。SOS団解散してから俺も暇でよ……いいか?」
長門「わかった…………入って」
キョン「おう……し、失礼する(変な感じだ……)」
後輩B「こんにちは~」
キョン「こ、こんにちは~……」
キョン(内装はそのままか……)
長門「好きなの選んで…………」
キョン「じゃあ、えーと……(別に本なんか読む気ないんだが……)これにするよ」
長門「…………それは前に私が貸したやつ」
キョン「ま、また読みたくなったんだ。凄く面白かったからな」
長門「そう…………」
キョン「…………(相変わらず気まずい……しかも新入部員がみんなこっち見てやがる)」
キョン「ありがとよ…………ま、また今度図書館行くか!」
キョン(何言ってんだ俺は!!)
後輩A(えー嘘~)ヒソヒソ
後輩B(部長あの人とデートしたことあるのかな~?)ヒソヒソ
後輩C(もしかして彼氏さん?)ヒソヒソ
後輩D(あの美人な部長に彼氏がいないわけないよね~)ヒソヒソ
長門「………………考えとく」
キョン「お、おう!じゃーな」
バタンッ
キョン「ふぅ……………」
キョン「まさかもう部員がそろってるとわな……」
キョン「文芸部に俺の居場所はねーな……」
キョン「…………帰るか」
次の週
キョン「SOS団解散から今日で一週間か……古泉や朝比奈さんとは全然会わないな……」
ハルヒ「…………」ガチャ
キョン(今日はハルヒ早いな……ん!?)
キョン(あれはお弁当?ハルヒが弁当持ってくるなんて珍しいな……)
キョン「おいハルヒ、お弁当なんて珍しいな。どうしたんだ?」
ハルヒ「………………」
キョン「おいハルヒ!……無視すんなよ!」
ハルヒ「あ~も~うるさいわねぇ!!呼び捨てにしないでって言ってるでしょ!!」
クラスメイト「……………」し~ん
キョン「…………」
ハルヒ「馴れ馴れしくしないでっ!!!」
キョン「…………」
昼休み
キョン(ハルヒのやつ弁当持ってどっか行きやがった……)
国木田「キョン、涼宮さんと何があったんだい?つい最近まであんなに仲良かったのに」
キョン「なんでもねーよ……」
国木田「とても何にもないようには思えなかったけど」
キョン「ほっとけ……」
………………
谷口「おい…!!キョン!!」ハァハァ
キョン「どうしたんだ?」
国木田「そんなに慌てて何があったんだい?」
谷口「す、す、涼宮のやつどうしたんだ!?!?」
キョン「またハルヒの話か……。ハルヒのことなら俺は無関係だ」
谷口「無関係だから驚いてるんだ!」
キョン「?」
国木田「いったい何があったんだい?」
谷口「委員会で3年の教室行ったら涼宮がいたんだが……」
キョン(またか……)
谷口「委員会の先輩と涼宮のやつが二人でどっかいったんだよ!!」
キョン「何だって!?」
谷口「それはもう楽しげな雰囲気でよ……しかも涼宮は弁当持ってたぞ!!」
国木田「どーいうことだい?涼宮さんはキョンとつき(ry」
キョン「合ってない!!」
キョン(ハルヒが先輩とだと!?…………まさか、あいつ本気で!!)
谷口「キョン!いったい何があった!」
キョン「し、知らねーし!」
国木田「明らかに動揺してるね……」
キョン「し、してねー!別にどうもこうもあるか。ただハルヒに彼氏ができただけの話だろ」
谷口「彼氏ができただけってお前……」
キョン「これであいつも少しは静かになるだろ!よかったじゃねーか!」
谷口・国木田「………………」
キョン「あ~弁当うめぇ~なぁ~!!!」ムシャムシャ
谷口・国木田「キョン…………」
放課後
キョン(ハルヒに彼氏……あいつ本気だったのか……)
キョン「………………」
キョン(文芸部に本返しにいくか……読んでないけど)
コンコン
後輩A「は~い」
ガチャ
後輩A「あ!この前の!部長ですか?長門部長は今部長会議でいないんです」
キョン「え?いや、あの……借りた本返しに来たんだけど……」
後輩A「そうなんですか……よかったら中へどうぞ」
キョン「え?でも特に用ないし……」
後輩A「いいから入ってくださいよ!部長との話聞かせてください!」
キョン「え……………」
………………
後輩B「せ、先輩は長門先輩と付き合っるんですか?」ソワソワ
キョン「いや……別に……」
後輩C「でもこの前図書館に誘ってたじゃないですか?」ソワソワ
キョン「あ、あれは……」
後輩D「前に行ったことあるんですか?」ソワソワ
キョン「それはあるけど……でも……」
後輩A「あるんですか!!それはデートですか!?」ソワソワ
キョン「ち…ちが……(不思議探しだっけ……?)」
ガチャ
キョン「?……長門!」
後輩A「部長、お帰りなさい!」
長門「………………」
キョン「よ、よう」
長門「何してるの?」
後輩A「この前借りた本を返しにきてくれたんです」
長門「そう…………」
キョン「本ありがとな……したら俺はこの辺で……」
後輩B「またいろいろ聞かせてくださいね!」
キョン「は、はぁ……(別に何も話してないんだが……)」
長門「…………」
キョン「じゃあまたな……」
長門「ちょっと待って……」
キョン「なんだ?」
長門「話がある…………廊下で二人きりで話したい」
キョン「え?あ、ああ……わかった」
後輩ABCD「うわ~キャ~」ザワザワ……
バタンッ
鬱SSはやめろと
だがそれがいい
キョン「なんだ話って?」
長門「………………私の言ったこと覚えてる?」
キョン「え~と……なんの話だ?」
長門「ここはもうSOS団の部室ではない。そしてあなたは文芸部員でもない」
キョン「ああ」
長門「だから気安く出入りしないでほしいと言ったはず……」
キョン「いや、別に今日はそういうわけじゃあ……」
長門「しかも後輩達に余計なことを吹き込んでる……」
キョン「余計なこと?」
長門「そう…………。私とあなたは交際しているわけではない……でもあなた第三者が見てそう勘違いするようなことを言っている……」
キョン「…………………。お前を図書館に誘ったことか?」
長門「そう…………」
キョン「………………」
長門「しかも今さっきもあなたは後輩達に余計なことを教えていた…………」
キョン「待て待て!俺は別に後輩達には何も(ry」
長門「言い訳無用……。私は後輩達にいろいろ問われている…………正直迷惑…………」
キョン「…………」
長門「できれば文芸部の部室には来ないでほしい…………私とあなたが付き合っいるという誤情報が流出する恐れがある…………」
キョン「………………」
長門「変な噂が流れるのを私はよく思わない…………。それに部の活動に支障をきたしたくない…………」
キョン「………………」
長門「本が読みたいなら図書館へ行けばいい…………」
キョン「………………」
長門「そういうことだから…………」
キョン「…………わ、わかったよ……いろいろすまなかったな」
長門「うん…………」
キョン「じ、じゃあまたな…………」
長門「………………それともう一つ」
キョン「なんだ?」
長門「あなたの図書館へのお誘いはお断りする…………私にそんな無駄な時間を過ごす暇はない…………」
キョン「…………………」
トボトボ
キョン「……………………」
キョン「……………………」
キョン「………………樹海でも行こうか」
キョン「ん?向こうにいるのは朝比奈さん!!」
みくる「あ!キョンく~ん」
キョン「久しぶりですね朝比奈さん!(ここで我が女神に会えるとはまだまだ死ぬのは早い!)」
みくる「そうね、一週間ぶりね♪」
キョン「朝比奈さんこんなところで何してるんですか?」
みくる「私?私はちょっと人を待ってるの。キョン君は?」
キョン「お、俺は今帰るところです」
みくる「そう言えばキョン君は涼宮さんの話聞きましたか?」
キョン「ハルヒの話?」
みくる「SOS団が解散してから涼宮さん毎日3年生の教室をあちこち見回ってたんです」
キョン「はぁ……それなら聞いてますけど」
みくる「何をしてたと思いますか~?」
キョン「さ、さぁ?わかんないですね俺には……」
みくる「涼宮さんイイ男がいないか全部の教室探し回ってたらしいんです~」
キョン「………………」
みくる「涼宮さんカッコイイ人ばかりに目をつけるから3年生の間でも噂になってて……」
キョン「はぁ…………」
みくる「しかも彼女いる人にまで話かけてたらしいですよ」
キョン「………………」
みくる「それで最終的には3年生の中でも一二を争うイケメンのかたがいるんですけど、その人に猛アタックして……」
キョン「付き合うことになったんですか?」
みくる「そうみたいです」
キョン「でもそんなイケメンなら彼女とかいたんじゃないですか?」
みくる「実はそうなんですよ~。その彼の彼女さんが涼宮さんに凄く怒っちゃって……」
キョン「そりゃそうですよね…………」
みくる「そしたら涼宮さんその彼女さんに……」
ハルヒ『あんたに魅力がないから悪いんでしょ!?この人は私がいいって言ってるんだからね!!』
みくる「…………って」
キョン「………………」
みくる「もう3年生の中では毎日涼宮さんの話題で持ち切りです」
キョン「………………」
みくる「今日も廊下の端っこで二人並んで座ってお弁当食べてました♪」
キョン「………………」
みくる「さすが涼宮さんですね♪」
キョン「………………」
○○○「お~い、みくる~」
みくる「あっ、来ました!」
キョン「えっ?人待ちって……男の人ですか?」
みくる「はい、私にも大切な人ができました♪」
キョン「え……あ……う……」
○○○「お待たせ、この男は?」
みくる「ただの部活の後輩です。元ですけど♪」
キョン「…………」
○○○「そう、じゃあ帰ろうぜ」
みくる「はい♪バイバイキョン君」
○○○「今日はメイドのコスプレで…………」
みくる「え~それ昨日やった…………」
キョン「………………」
キョン「……………泣きたい」
次の日
キョン「………………」
国木田「おはようキョン」
谷口「うぃーす」
キョン「…………おう」
国木田「どうしたんだいキョン?かなり気分悪いみたいだけど……」
谷口「国木田察してやれ……こいつは女を3年にとられたんだ」
キョン「うるせぇ…………」
谷口「これからは独り身同士仲良くいこうぜ!」
キョン「………………死ね」
谷口「………………」
国木田「キョン……(よっぽどショック受けてるみたいだ……)」
朝ごはん
ハルハ『馴れ馴れしくしないで!!』
長門『もう来ないでほしい…………迷惑』
みくる『私にも大切な人ができました♪』
……………………
………………
…………
……
昼休み
キョン「………………」
キョン「…………夢じゃないよな」
国木田「キョン!友達が呼んでるよ!」
キョン「ん?…………あぁ古泉か」
古泉「お久しぶりですね」
キョン「だな…………」
古泉「顔色悪いですが大丈夫ですか?」
キョン「大丈夫じゃない……何の用だ?」
古泉「実はあなたにお話しとかなければならないことがありまして……」
キョン「なんだ?お前も彼女なんぞができたってか?」
古泉「いえいえとんでもない。残念ですが僕にそのようなかたはいませんよ」
キョン「そうか……まぁいいんだ。用とはなんだ?今の俺は並大抵のことじゃ驚かないぞ」
古泉「そうですか……好都合かもしれません。ちょっと急な話ですから」
キョン「わかったから早く言え」
古泉「実はですね…………また転校することになりました。今日がこの学校最後の一日です」
キョン「そうかそうか………………」
キョン「………………」
キョン「…………は?」
古泉「とても残念です」
キョン「おい待て古泉。それはどういうことだ?」
古泉「あまり大きな声では話せません……外で話します」
……………………
中庭
古泉「この一週間で涼宮さんの力は大きく減少していきました」
古泉「彼女自身、普通の生活を望んでいるのですから当然と言えば当然ですね」
キョン「あぁ、確かにな」
古泉「僕らの超能力も閉鎖空間が発生しないことには意味がありません」
古泉「ですから我々組織もついに任務を終えると思ったのですが……」
キョン「なんだ?」
古泉「涼宮さんの力の減少に代わり別の場所の別の人物が同じような力を持ってしまったらしいのです」
キョン「はあ………」
古泉「その方は今や、かつての涼宮さんと同じ程の力を持っています」
キョン「閉鎖空間も発生するのか?」
古泉「はい、もちろんです。それも初期の涼宮さん同様激しい勢いで発生しています」
キョン「なるほど……だいたい話は読めた。つまり今度はそいつのところへ行くってわけか」
古泉「その通りです」
キョン「そうか……急だな」
古泉「はい、僕も昨日知らされたばかりです。別れを惜しむのに1日は短すぎます」
キョン「お前は俺との別れを惜しんでくれるのか?」
古泉「当然ですよ。いまさら何を言っているんですか?」
キョン「古泉…………」
古泉「あなたがそのような悲しい顔を見せるとは驚きです……」
キョン「ちなみにその第二のハルヒとやらはどこにいるんだ?」
古泉「ちょっと遠いところです」
キョン「遠い?北海道とか沖縄とかか?」
古泉「いえ……イギリスです」
キョン「そうか、イギリスか……それは遠いな…………何だって?」
古泉「正確にはアイルランドです。我々組織は一部を除き全員アイルランドへ移動します」
キョン「………………それは遠いな」
……………………
………………
…………
……
キョン(こうして古泉はアイルランドへ旅立っていった)
一ヶ月後
キョン(はぁ……なんだろうこの虚無感は……)
キョン(何もやる気が起きない……心にぽっかり穴が空いた気分だ……)
キョン(古泉が転校した後すぐの席替えでとうとうハルヒと席が離れた……)
キョン(しかも端と端だ……ついに一ヶ月口を聞いていない……)
キョン(文芸部にもまったく近づいてない……長門は部活楽しんでんのかな……)
キョン(朝比奈さんはたまに見かけるな……必ず彼氏とセットでだ……)
キョン(はぁ…………)
キョン(こんなことなら始めから出会いなんて無ければよかったのに)
キョン(………………)
キョン(………………)
キョン(………………)
昼休み
国木田「そろそろ元気出しなよキョン……」
谷口「そうだぞキョン!うるさくなくてイイって言ったのはお前じゃないか」
キョン「あぁ……わかってるよ……」
キョン「………………」
国木田「キョン最近その沈黙ばっかりだよ?」
キョン「それは>>1がネタに困ってるからだ……」
谷口「無能な>>1だぜ!ほらキョン!元気出せよ!!」
キョン「あぁ…………」
キョン「はッ!? 何だ夢か……」
国木田「そういえば谷口、最近の委員会の仕事はどうだい?」
谷口「どうもこうもねーよ!!先輩の野郎、最近仕事全部押し付けてきやがるんだ!!」
国木田「それは大変だね」
谷口「あの野郎自分は彼女と遊びまくってやがるんだ!!あの女の何が良いのかサッパリだぜ!!」
国木田「ちょっと待って谷口!それって……」
谷口「あぁ涼宮だぜ!ほぼ毎日会ってるらしい。週明けの委員会は必ず先輩のデート自慢が始まるんだ!」
谷口「彼女が……ようは涼宮があーだのこーだの、どこへ行ったとかどんな感じだったとか」
谷口「そんなもん委員会でウダウダ話してんじゃねーよ!!」
国木田「た、谷口ダメだよ!」
キョン「……………………………」
SSってのはウンコなんだよ
ウンコなんかの内容にネチネチといちゃもんつけて虚しくないかい
黙って水に流せよ
あぁ、でもあれだよなぁ 、他人のウンコってめっちゃ臭いもんなぁ
文句のひとつも言いたくなるかぁ
臭いわぁ
なんでウンコってあんなに臭いんだろうなぁ……
口に入れた時はいい匂いだったはずなのに……
あ、ウンコ食ったわけじゃないからね、念のため
谷口「え?あ……スマン……悪気はなかったんだ……」
キョン「いいさ、気にすんな……」
国木田「そ、その手の話と言えば最近文芸部の噂よく聞くよね」
谷口「文芸部?あ~あれだろ、休部状態だったけど今年は部員確保したんだってな。」
国木田「よく知ってるね谷口」
谷口「あぁ!何たってその新入部員ってのが揃いも揃ってかわいこちゃんなんだよ」
国木田「そうそう。部長も凄く美人で美女軍団って言われてて有名なんだよね」
国木田「なんでも部長のな、な……長門さん……だっけ?が人気でなんでもコンピ研の部長さんと付き合ってるとか」
谷口「マジでか~あのAA+の長門有希がコンピ研の部長と……あれ?長門って確かキョンの……」
キョン「……………………………………」
国木田・谷口「……………………」
放課後・玄関付近
キョン(帰るか……ん?あれは……ハルヒ?先輩待ってんのか?)
キョン「……おい、ハ……涼宮、何やってんだ?」
ハルヒ「何だっていいでしょ?」
キョン「…………彼氏待ってんのか」
ハルヒ「うるさいわねぇ!あんたに関係ない!!」
キョン(やれやれ……昔のハルヒに逆戻りか)
キョン「だいぶ先輩と仲良くしてるみたいだな……どうだ?"普通の高校生活"ってのは楽しいか?」
ハルヒ「………………」
キョン「無視ですか、そうですか…………」
ハルヒ「………………」
キョン「冷たいやつだぜ。昔のお前はもっと可愛いげのあるやつだったのによぉ」
ハルヒ「………………」
キョン「無視ですか………」
ハルヒ「……………」
キョン「……………」
ハルヒ「……………」
キョン「……………」
ハルヒ「……………何してんのよ、目障りだからさっさと帰りなさいよ!」
キョン「いや、一つ謝っておきたいことがあってよ」
ハルヒ「何よ……」
先輩=俺、か・・・
キョン「お前のファーストキス奪ってごめん」
ハルヒ「!?!?あんた本気でぶっ殺すわよ……!!!」
キョン「何怒ってるんだよ……本当は嬉しかったくせに」
ハルヒ「何言って…………!!」
キョン「次の日わざわざポニーテールしてきちゃってさ~」
ハルヒ「………!!」
キョン「そんなにポニーテール褒められたの嬉しかったのか?」
ハルヒ「………………」
キョン「クリスマスの時俺が階段から落ちた時血の気が引けて泣きそうだったんだってな(笑)」
ハルヒ「………………」
キョン「俺が死ぬかと思って悲しかったんだろ(笑)」
ハルヒ「……………」
キョン「その後も俺が意識不明のまま目を覚まさなかった間ずっと付きっきりで様子見てたんだってなあ」
ハルヒ「………………」
キョン「心配だったのか?えぇ?心配だったのか?」
ハルヒ「………………」
キョン「俺が目を覚ました時の顔とお前の言ったら(笑)」
ハルヒ「……………」
キョン「俺が書いた旧友から長門への愛の告白メッセージメモ見た時のお前のファビョりかた(笑)」
ハルヒ「…………」
キョン「血相変えて俺に殴り掛かってきたよな。本当は長門云々じゃなくてお前自身が長門に嫉妬してたんだろ(笑)」
ハルヒ「……………」
キョン「俺が長門のことを好きだと思って嫉妬したんだろ?」
ハルヒ「……………」
キョン「俺がお前に小説書かせた時だってやたらと俺の中身に執着してたな。そんなに俺の恋が気になるのか(笑)」
ハルヒ「………………」
キョン「ついこの前だってよ、俺が佐々木と楽しそうに話してたら不満そ~~な顔しちゃって(笑)」
ハルヒ「……………」
キョン「やっぱり嫉妬だろ?嫉妬してたんだろ?ほら、言ってみろよ」
ハルヒ「………………」
キョン「佐々木もお前みたいに可愛くて頭脳明晰で運動もそこそこできるが一つ結局的に違うところがある」
ハルヒ「…………」
キョン「それは"性格"だよ。お前は人格破綻のキチガイ、佐々木は優しくて誠実な女の子」
ハルヒ「…………」
キョン「お前の彼氏は多分体目的だろうよ。体目的なんだからしっかり堪能させてやれよ」
ハルヒ「………………」
キョン「あ~あ、せいせいしたぜ。今までお前に付きまとわれてたおかげで佐々木とろくにコンタクトとれなかったからな」
ハルヒ「………………」
キョン「これでようやく佐々木と二人きりになれるわ(笑)」
ハルヒ「………………」
キョン「やっぱりハルヒを選ばなくて正解だったぜ!!!」
ハルヒ「…………」
ハルヒ「そうなんだ、それじゃ私デートいくわね」
ハルヒ「やっぱあんたじゃないとダメねキョン」
キョン「…!?」
ハルヒ「付き合いましょう♪」
キョン「やれやれ…仕方ないな」
こんなエンドいやよって事
いわせんな恥ずかしい
93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 09:05:00.54 ID:U2k3bv9JO
死んでくれるとありがたい
106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 09:32:36.78 ID:U2k3bv9JO
これはキョン鬱エンド臭いな……
118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 09:57:32.14 ID:U2k3bv9JO
>>116
それは・・・ないかな
129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 10:16:25.45 ID:U2k3bv9JO
あれ?
137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 10:37:29.20 ID:U2k3bv9JO
これは間違いなくキョン鬱エンドだわw
159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/16(土) 11:56:45.84 ID:U2k3bv9JO
はい、クソスレ
な?もしもしだろ
スマン、寝てた
起きました
ちょっと用あるので30~60分めどに再会
やっふぉーい111111111!!!
h
たあ
ハルヒ「あんたの言うことはよーくわかったわ」
キョン「ハァ……ハァ……」
ハルヒ「確かに私はあんたに気があったわ。それは認めるわよ」
キョン「ほら見やがれ…………」
ハルヒ「だからそれを踏まえてあんたに良いこと教えてあげる」
キョン「……………?」
ハルヒ「あのね、恋愛ってのは男は"名前をつけて保存"だけど女は"上書き保存"なの」
キョン「………………」
ハルヒ「意味わかるわよね?確かにあんたとはイロイロあったけどそれはもう昔、過去のデータなのよ」
キョン「………………」
ハルヒ「今少しだけ復元してあげたけどもう新しいデータに上書きされちゃってるから
キョン「………………」
ハルヒ「だいたい何が『キスされて嬉しかったくせに』よ。笑わせないで」
キョン「なに?」
ハルヒ「自分からしてきといて何その上から目線?あんたそんなこと言えるほどのルックス?」
キョン「それは……!」
ハルヒ「だいたいアレは夢か現実か微妙だったしノーカンよノーカン!」
キョン「てめぇ……」
ハルヒ「本当に図々しい男。今日は彼の誕生日で大切なデートなの」
キョン「うっ…………」
ハルヒ「街歩いた後は彼の家に行くことになってるから。どう意味かわかるでしょ?」
キョン「くっ…………」
ハルヒ「今夜で完全に上書き完了ね。残念でした(笑)」
キョン「……………」
ハルヒ「ホラ、さっさと帰んなさいよ。そろそろ彼くるし、こんとこ見られたらまた勘違いされるでしょ」
キョン「……………」
チャンスのある時にちゃんと行動しとかないとダメだよな。
自分のペースで余裕こいてたら、そりゃ女も愛想付かして逃げていくわな。
賞味期限切れるの早いからな女の人生は。
ビンポーン
カチャ
長門『…………』
キョン「俺だ、長門……」
長門『…………』
キョン「あんまり関わってほしくないのはわかる。だが最後に話をさせてくれ!」
長門『…………今行く』
……………………
長門の部屋
長門「お茶…………」
キョン「サンキュ」
長門「………………」
キョン「………………」
長門「……………何?」
キョン「あ、あぁ……」
キョン「なあ長門…………コンピ研の部長と付き合っるって本当なのか?(なんつーこと聞いてんだ俺は!!)」
長門「………………」ズズズ
キョン「…………(怒ったか?)」
長門「それはデマ……交流活動はしているが交際はしていない」
キョン「そ、そうか……(デマだったのか……)」
長門「…………それだけ?」
キョン「いや、その……なんだ……」
長門「………………?」
キョン「SOS団は本当にもう元には戻らないのか?」
長門「………………」
キョン「ハルヒは本当に真人間になっちまったのか?古泉のやつはもう戻ってこないのか?朝比奈さんはもうコスプレ姿でお茶をいれてくれないのか?」
長門「………………」
キョン「お前はもう……以前までの長門じゃないのか……?」
長門「………………」
キョン「…………SOS団は……終わったのか……?
長門「………………」ズズズ
キョン「長門…………」
長門「………………ちょっと待って」
キョン「………………」
長門「………………」
キョン「………………」
長門「………………ダメ、許可が下りなかった」
キョン「許可?どういうことだ……」
長門「話せない…………」
キョン「頼む!長門!何か知ってるなら教えてくれ!!」
長門「………………」
キョン「もう限界なんだ……明日にも樹海へ行ってしまいそうなんだよ!!!」
長門「………………待って」
キョン「もう限界なんだ……明日にも樹海へ行ってしまいそうなんだよ!!!」
長門「逝けよ」
10分後
長門「………………」
キョン「……………長門?」
長門「………………わかった」
キョン「何がだ……」
長門「情報統合思念体側はあなたに情報を開示すべきでないと主張していた。しかし交渉の末それを容認した」
キョン「情報?何の情報だ……」
長門「…………聞きたい?」
キョン「焦らすな……早く教えてくれ」
長門「わかった……あらかじめ言っておくが以前の私の暴走の時のように対処の術はない……」
キョン「ああ……わかった……」
長門「あなたは一度死んでしまった」
キョン「…………何だって?」
|┃
|┃三 ,ィ, (fー--─‐- 、、
|┃. ,イ/〃 ヾ= 、
|┃ N { \
|┃ ト.l ヽ l
ガラッ.|┃ 、ゝ丶 ,..ィ从 |
|┃ \`.、_ _,. _彡'ノリ__,.ゝ、 | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|┃三 `ゞf‐>n;ハ二r^ァnj< y=レヽ < 話は聞かせてもらったぞ!
|┃. |fjl、 ` ̄リj^ヾ)  ̄´ ノ レ リ |
|┃三 ヾl.`ー- べl,- ` ー-‐' ,ン \____________
|┃ l r─‐-、 /:|
|┃三 ト、 `二¨´ ,.イ |
|┃ _亅::ヽ、 ./ i :ト、
|┃ -‐''「 F′:: `:ー '´ ,.' フ >ー、
|┃ ト、ヾ;、..__ , '_,./ /l
長門「話は夏休みに遡る……夏休み最後の週……涼宮ハルヒ、朝比奈みくる、古泉一樹、そしてあなたと私の5人は例によって古泉一樹の主催する旅行に出かけた」
キョン「おいおい待て、旅行なんか行ってないだろ。結局折り合いがつかなくて中止になったんだろうが」
長門「それは現在の世界のあなたの記憶……しかし実際は違う」
キョン「なんだと!?」
長門「旅行二日目……天気はあいにくの嵐で外は荒れていた」
長門「しかしその日は近くのパワースポットへ行く予定だった」
長門「そのパワースポットというのは年に一度その日だけ効力を発揮すると言われる場所で、涼宮ハルヒはその日に行きたいと言い張った」
長門「島の人も危険だから今日は諦めようと言ったが涼宮ハルヒは言うことを聞かなかった」
長門「あなたの再三の説得も聞く耳を持たず、結局私たち5人はそのパワースポットへ行くことになった」
長門「若干嵐が弱まっていたのもあり住民も折れて船をね貸すことにした」
キョン「………………」
長門「出発してから間もなく……弱まっていた嵐はまた突然強くなり波も激しくなっていた」
長門「この時あなたは引き返そうと怒鳴ったが涼宮ハルヒはそれでも目的地へ進み続けた」
キョン『おいハルヒ!今ならまだ間に合う!!島に引き返そう!!』
ハルヒ『何言ってんのよキョン!!!ここまで来たら目的地はすぐそこよ!!引き返すなんて言語道断だわ!!』
みくる『うぇ~~ん!!恐いです~~!!』
古泉『これは酷いですね……いつひっくり返ってもおかしくありません!』
長門『………………』
キョン『おい、ハルヒ!!!いい加減にしろ!!!』
ハルヒ『うるさい!!キョン!!』
キョン『おい長門、やっぱりこの天気どうにかしてくれ……』
長門『それは出来ない……理由は前にも話したはず………』
キョン『くっ…………』
……………………
長門「…………」ギリッ…
キョン「…………どうした?」
長門「…………なんでもない」
…………………
キョン『しかしこれはマジでヤバいって……もしものことがあったら……』
長門『心配ない……その時は私が助ける。これくらいどうってことない……』
キョン『そうか……頼むぜ!』
長門『………………』コクッ
長門「そしてなんとか目的地が見えはじめたその時だった……」
……………………
古泉『み、見てくださいアレ!!』
みくる『ひぇ~~つ、津波です~~』
ハルヒ『嘘でしょ……!?』
キョン『ほれ見たことか!!(長門頼むぞ…)ヒソヒソ』
長門『まかせて……』
ざぱ~ん
キョン『うわあああああ!!』
ハルヒ『キョン!キョン!!』
古泉『うわっぷ……』
みくる『あわわわわわわ……』
キョン((長門……!!))
長門『……………』キリッ
長門『……………!?』
キョン『うぷっ……!長門!!早く!!』
長門『……!??………なんで』
古泉『うわっ…!』
みくる『わああああああああ!!』
ハルヒ『有希…!みくるちゃん…!古泉君……………キョン……』
…………………
……………
………
…
キョン「な…………」
長門「………………」
長門「後にわかったことだけど原因はパワースポットだった。涼宮ハルヒの願望にその場所には強力なエネルギーが発生していた……」
キョン「それで助けられなかったってことか……?」
長門「そう…………情報に介入することが全くできなかった…………」
∩00 ∩
⊂ニニ ⊃ ⊂ ニ )-- 、
,. ---ゝ ) | レ'/⌒ヽヽ
( (´ ̄ ̄ / / ノ.ノ ○ O
ヾニニ⊃ ,`'∪ ⊂ニ-‐' ` z.
_ _ / yWV∨∨VVv`
> `´ < | i' -== u ==ゝ.
. / M ミ |r 、| , = =、 !
l ,ィ卅ノ uゞト、.ゝ |!.6||v ー-゚ l l゚-‐' |
| |「((_・)ニ(・_))! |ヽ」! u' L___」 v | ,' // イノ \ ヽ ゝ
|(6|! v L_.」 u リ | /l.メ ,.-─--‐-、 | / /`/ィ'__> u /∠ヽ! .!
/| ,イ )⊂ニ⊃( !\ | / l ー-─‐-‐' ! / /⌒y' ==== _ ,'== レ、 !
.-‐''7 |/ `ー-、ニ,.-イ ト.、 /l/ ヽ. = /ト7 l.{ヾ!,' `≠°' ゙゙ 〈≠゚.y/ i
/ | |. ⊥ -‐'1_|\ ` ー--‐ ' ノ / ヽ,リ u u r __ ヽ. ,'/ !
∩00 ∩ ,イ´ l__l \ /_,. '-‐''7! ト、 v ___ーY1 |
⊂ニニ ⊃ ⊂ ニ )-- 、 ヽ、,ゝ、 _,,.ゝ-‐'''"´ /.! !. \. └-----' / |\.|
,. ---ゝ ) | レ'/⌒ヽヽ ヽ/ヽ /, ! i | \. ー / |. \
. ( (´ ̄ ̄ / / ノ.ノ ○ ○ / l / 1|! l | \ ,イ !
ヾニニ⊃ `'∪ ⊂ニ-‐' / | / !| ∥ |\ \, ' | ∥|
長門「………………」
キョン「それで………?」
長門「涼宮ハルヒは奇跡的に助かった。パワースポットのある場所に打ち上げられていてその後救助隊に助けられた」
キョン「…………俺達は?」
長門「…………………」
キョン「………………」
長門「………古泉一樹、朝比奈みくる……そしてあなたは2日後に発見された……」
キョン「つまり……………」
長門「…………………」
長門「私はそのパワースポットの力が無くなったあと自力で脱出した……」
キョン「そうか………………」
長門「そう………………」
キョン「………………」
長門「………………」
キョン「………………」
長門「…………私があなたの言う通り嵐を止めていれば…………」
キョン「やめろ……」
ガラガラ
ハルヒ『…………有希!!』
長門『………………』
ハルヒ『有希無事だったのね!!』
長門『………………他の皆は?』
ハルヒ『キ、キョンたちは…………』
長門『………………』
ハルヒ『有希……有希……』
長門『………………』
…………………
アナ――先日の嵐で行方不明になってた県内の高校生三人が遺体となって……
ハルヒ『………………』
長門『………………』
ハルヒ『………………』
そりゃ解散もするわな・・・
長門『………………』
『間もなく面会時間が終了します』
ハルヒ『…………有希……時間よ……』
長門『………………』
ハルヒ『…………ほら……早く帰らないと…………』
長門『………………』
ハルヒ『………………』
長門『………………ごめんなさい』
みくるは池沼だし深く考えたら負け
キョン「そうか……後は説明しなくてもわかるぞ……」
長門「………………」
キョン「つまり"今の"世界はハルヒが望んだものだと…………」
長門「………………」コクッ
キョン「………………」
長門「涼宮ハルヒは自責の念にかられていた……その間閉鎖空間は急激に拡大し続けた……」
キョン「…………」
長門「古泉一樹の所属していた機関はなす術がなかった……私達、情報統合思念体もあらゆる策を講じたが無意味だった……」
長門「そしてついに涼宮ハルヒの能力による世界の変革が始まった……」
長門「世界は21時間21分21秒停止し、その間変革がなされた……」
長門「あらゆる事実と生物の記憶は掻き消され……まさにかつての私の時のように時間がリセットされた……」
キョン「………………」
長門「………………」
キョン「………………」
長門「これが事実……今に至る原因……」
キョン「………………」
長門「………………」ズズズ
キョン「そうだったのか…………」
長門「これは涼宮ハルヒが選んだ結果……もう彼女に力はない……」
キョン「………………」
長門「あなたこの事実を聞いてよかったと思う?」
キョン「あ、ああ……やっぱり……ちゃんと理由があったわけか……」
長門「そう…………」
キョン「……………ありがとな長門」
長門「気にしないで……」
キョン「寂しいことに代わりはないけど、生きる希望がわいてきた気がするよ」
長門「そう…………それはよかった……」
キョン「なぁ……ダメもとで聞くけどさ……また図書館いこうぜ」
長門「…………」
キョン「お前が責任感じてるのはわかるけど……でもお前は悪くないだろ……?」
長門「…………」
長門「無理」
キョン「そうかよかっ…ってえ?」
長門「貴方は顔で言えば平凡かそれ以下。稀な才能も保持していない」
キョン「フラグBINBINじゃなかったのか」
DOKKANDOKKANツイテルDOKKANDOKKAN
長門「……………ありがとう」
キョン「長門……」
長門「でもそれはできない…………」
キョン「どうして!?」
長門「私は情報統合思念体の意思に背いた…………」
キョン「え?」
長門「情報統合思念体はあなたに変革前の情報を与えることは最後まで許さなかった……」
キョン「お前さっき……許可したって言ったじゃねーか!!」
,' / / l \ ヽ
! / / / ,' | l ハ ヘ、ヽ、_,
. | ! l l / / ,イ ! i ! l ヽ ',` ̄
. l | l l ,/ 〃 ,/ /│ l j l│ ! l
ノ | ! │ | /_// // / ,' ∧ / | / j l│
ノ l ァ| |尢/‐=乞t/ / /∠ニ「厂! / ,/ / リ
イ 八{´l !レくf{矛:下 ' イ孑テフ イ } /
. Vハ | r';;z j r';;zリ /}, '//
ヽ ', |  ̄ ,  ̄ チ' / …
`ヘ lヽ _ 厶 ./
', {.代ト、 , イ | /
\_'i| > 、 _ , イ/ V l./
/ ヽj {`ヽ ′
. _ / 「´ ヽ} \
_, -‐ ´ l‐--‐、 _ -‐ | ` ー- 、
. r<\\ ヽ '´ ̄ ___ `ヽl| / /ヽ
y⌒ヽ \\ V  ̄ _ `ヽl| / / ∧
./ ヽ. \\ ∨ ̄ `ヽ | / / / l
{ ヽ \\ ヽ / / / / │
長門「それは…………嘘」
キョン「嘘だぁ!?」
長門「情報統合思念体は私に対し、もし命令無視をした場合存在を消すとネンを押した……」
キョン「おいおい……お前まさか……!!!」
長門「これ以上あなたのやつれる姿は見たくなかった……もとはと言えば私に原因がある……」
キョン「ふ、ふざけるな!!おい!!長門!!!」
長門「あなたが真実を知って幾分か救われたのなら…………私は幸せ……」
キョン「おい!!!!」
長門「……………」シュゥゥゥゥ
キョン「おい!!!ふざけんな!!長門、ボスを出せ!話をさせろ!!」
長門「それは無理……必ずしも人間とコンタクトをとれるわけではない……」シュゥゥゥゥ
キョン「長門!長門!!長門ぉぉぉ!!!」
長門「あなたに理由も言わず冷たく当たったのを許してほしい……」
キョン「そんなものどうでもいい!!これ以上……これ以上大切な人は失いたくないんだよ……!!」
長門「……………」シュゥゥゥゥ」
キョン「長門……!!」
長門「……………ありがとう」シュゥゥゥゥ
キョン「うぅ……うぅ………長門!!」
長門「…………また……図書館に(ry」シュゥゥゥゥゥゥゥ~
キョン「うわああああああああああああ!!!」
長門!長門!長門!長門ぉぉぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!
あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!長門長門長門ぉぅううぁわぁああああ!!!
あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくんんはぁっ!
対有機生命体コンタクト用ヒューマノイドインターフェース長門有希たんの灰色の髪をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!
2週間後
女子「ねぇねぇ……知ってる?三年生の朝比奈さんっているじゃない?」
女子「ああ、あの巨乳で可愛い先輩でしょ?」
女子「その先輩学校辞めたらしいよ……」
女子「えぇぇ!なんでまたこの時期に?」
女子「なんでも妊娠したとか……」
キョン「…………」
国木田「谷口は相変わらず忙しそうだね」
谷口「あーあ…先輩、涼宮と別れてから仕事するかと思ったらイライラのせいか余計仕事押し付けられるようになってよ……」
長門シュウシュウし過ぎ
キョン「…………」
谷口「涼宮今度はサッカー部のキャプテンと付き合ってるらしいぜ。マネージャー面してるらしく部の連中が迷惑してるって話だ」
国木田「へー」
キョン「…………」
国木田「涼宮さんもすっかり変わっちゃったね……マニキュアとか毎日してるし髪も明るくなってるし……」
谷口「ピアスまでしてやがる。指導部に毎日注意されてるってよ」
キョン「………………」
>>300
長門「……………」シュゥゥゥゥ
長門「……………」シュゥゥゥゥ
長門「……………」シュゥゥゥゥ
長門「……………」シュゥゥゥゥ
長門「……………」
長門「……………」シュゥゥゥゥ
長門「……………」シュゥゥゥゥ長門「……………」シュゥゥゥゥ長門「……………」シュゥゥゥゥ
半年後
国木田「いやぁまさか学校辞めちゃうとはね……」
谷口「半年前からおかしくなりはじめてたからな」
国木田「薬に手を出しちゃうとは………」
谷口「しゃーねーやつだよ……本当に……」
国木田「授業中もブツブツ言ってたし……」
ハルヒがやめたんだよな!な!
とある精神病院
キョン「ハルヒ長門朝比奈さん古泉」ハルヒ長門朝比奈さん古泉
キョン「ハルヒ長門朝比奈さん古泉」ハルヒ長門朝比奈さん古泉
キョン「ハルヒ長門朝比奈さん古泉」ハルヒ長門朝比奈さん古泉
キョン「ハルヒ長門朝比奈さん古泉」ハルヒ長門朝比奈さん古泉
キョン「ハルヒ長門朝比奈さん古泉」ハルヒ長門朝比奈さん古泉
キョン「ハルヒ長門朝比奈さん古泉」ハルヒ長門朝比奈さん古泉
キョン「ハルヒ長門朝比奈さん古泉」ハルヒ長門朝比奈さん古泉
キョン「ハルヒ長門朝比奈さん古泉」ハルヒ長門朝比奈さん古泉
キョン「ハルヒ長門朝比奈さん古泉」ハルヒ長門朝比奈さん古泉
キョン「ハルヒ長門朝比奈さん古泉」ハルヒ長門朝比奈さん古泉
DQN「なぁ~お前の学校でヤクやってキチガイになったやついるんたって?」
ハルヒ「そうよ。おかげで学校の評判ガタ落ちよ……」
DQN「そりゃ大変だな~よっぽどのクズなんだろうな~(笑)」
ハルヒ「しかも私に付きまとってたんだから!!」
DQN「そりゃヤバかったな……」
ハルヒ「本当に気持ち悪い男だった!」
ハルヒ「それより……ねぇ……今日は……生で……ほしいな……///」
DQN「言われなくてもそのつもり(笑)」
ハルヒ「たくさんそそいで孕ませてね……///」
おわり
::::::::::|ミ|:::::::
::::::::::|ミ|:::::::
::::::::::|ミ|:::::::
::::::::::|ミ|:::::::
:::_/ ̄ ̄ ̄\:::::
::ノへ丶(_∠_ \:::
:// ̄>="イ_ノ \:
| ̄(_人_) |
| ヒエエエノ、 /:
:\ `ー-U /::
:::/ 丶:お:
::/ | |:わ:
:| | |:り:
本当に何がしたかったの?
>>323俺が知りたい
打ち切りってこれだから嫌さー
神スレ乙
真実を知ったのに愚痴るだけで何も行動しないところがリアルだよな。
現実なんてこんなもんだよね。
ハッピーエンドって誰得
ハルヒもみくるも別に不幸じゃないだろ。普通に幸せそう。
長門は消滅って言っても統合思念体の中に戻るだけじゃね。
結局不幸なのキョンだけじゃん。行動しない受身なやつが不幸なのは仕方ない。
>>329
長門早く食べなさい
ってタイトルだったかな?作者は不明
>>356
それってキョン狂って1人なのに食事5人分頼んだりするやつでしょ
ハルハが鍵を握っている
SSのSSてことで誰か続き書けばいいじゃん
マルチEDのSSとか面白いよね
キョン「ハルヒ長門朝比奈さん古泉ハルヒ長門朝比奈さん古泉」
朝倉「こんにちはキョンくん。 といっても聞こえてないかしら」
キョン「ハルヒ長門朝比奈さん古泉ハルヒ…朝倉…?」
朝倉「今日は貴方に良い話を持ってきたんだけどなぁ。 SOS団も解決しなきゃ、長門さんも消えない」
キョン「あさくら……」
朝倉「でもその様子じゃ話してもだめそうねー。 それじゃ」
キョン「ま……まて……あさくら……、待ってくれ!」
キョン「で、どうしたらいいんだ?」
朝倉「先に言っておくけど、凄く難しいことだからあんまり期待しないでね?」
キョン「あぁ、わかった」
朝倉「じゃあ話すわね。 一連の騒動の原因は貴方が水死したこと。 自責から涼宮さんは世界をリセットした」
キョン「長門の話のと一緒だな」
朝倉「じゃあその自責をもう一度与えたらどうなると思う?」
キョン「まさか」
朝倉「SOS団を解散した事を、涼宮さんが世界を巻き戻してしまうほど後悔させれば良い」
朝倉「SOS団の要だった貴方が薬に走って、こんな所に入っても涼宮さんは全く後悔していない」
キョン「……」
朝倉「それどころか逆にウザったいのがいなくなって清々しい気分でしょうね」
キョン「……俺は……」
朝倉「一体どうやったら涼宮さんが後悔してくれると思う?」
キョン「……」
朝倉「貴方含め3人を死に至らしめた後悔、自責、そんなのから作られたこの世界の涼宮さんを」
キョン「それ……以上の……に晒す……」
朝倉「方法は教えてあげたわ。 後は貴方がどうするか」
キョン「……」
キョン「ハルヒを後悔させる……。 でもそれは……。 今のハルヒの世界は……」
長門「朝倉涼子の話に耳を貸さないで」
キョン「長門!? どうして! お前!」
長門「彼女の話は飛躍しすぎている。 SOS団がもどる確証もない」
キョン「……」
長門「もう忘れて。 SOS団は楽しかったけれど、もう過去だから」
キョン「そんな事できるか!」
長門「でも貴方には涼宮ハルヒを後悔させることもできない」
キョン「俺は……でも……」
長門「はっきりという。 貴方は無力。 何も出来はしない」
キョン「……あぁ、それはわかってる。 わかってるんだ……でも希望があることを知ったら……」
長門「そう。 じゃあ私はもう貴方に相応しくない。 さようなら」
キョン「長門!? 長門どこだ! 長門ぉ……」
古泉「おやおや、ふられてしまいましたか」
キョン「古泉……」
古泉「イギリスからちょっと用事でこちらにきたら大変なことに」
キョン「お前も知っているのか? この世界を戻す方法を」
古泉「えぇ、最初から知っていました」
キョン「教えてくれなかったのは……」
古泉「僕には僕の世界があるんですよ」
キョン「組織か?」
古泉「いえ、個人的にです。 イギリスも、結構楽しいですよ?」
キョン「ここは楽しくもなんとも無い」
古泉「現状を打開したいなら、動いてみてはいかがです?」
キョン「俺に味方してくれるのか?」
古泉「僕がそういう人間じゃないことぐらいご存知のはずですが」
キョン「そうだったな」
古泉「それでは僕はこの辺りで。 検討を祈りますよ」
朝比奈「こんにちはキョンくん」
キョン「朝比奈さんまで。 今日は来客が多い」
朝比奈「ふふっ」
キョン「知ってるんでしょう?」
朝比奈「はい。 キョンくんが何を企んでるのかも、お見通しです」
キョン「俺はまだやるとは決めてませんよ……、そう、まだ決めてない……」
朝比奈「でも、戻したいんでしょ? この世界を消滅させて」
キョン「……」
朝比奈「私も、私の彼も、全部消滅させて……」
キョン「……」
朝比奈「SOS団で過ごした日々は本当に楽しかったけど、今は、今の皆の世界があるのよ」
キョン「わかってます。 わかってるんです」
朝比奈「……そう。 だったら、私の言いたいこともわかってるんだよね?」
キョン「……はい」
朝比奈「それじゃ、またねキョンくん」
朝倉「答えは出たのかしら」
キョン「まだだ。 まだ、決められない」
朝倉「優柔不断ね」
キョン「その通りだ。 でも」
朝倉「自分は無力だし、この世界を壊す権利もない。 でしょ?」
キョン「あぁ……」
朝倉「それは本心なの? それとも建前なの?」
キョン「わからない」
朝倉「教えてあげる。 貴方の本心は、涼宮さんを傷つけたくないという気持ちよ」
キョン「わからない」
朝倉「SOS団を解散させて、貴方を捨てて、自分は楽しく、貴方は苦しく」
キョン「……」
朝倉「この現状の原因は全部涼宮さんにあるのに、それでも大切に思ってるの?」
キョン「……」
朝倉「この世界の涼宮さんなんて、貴方の思ってた涼宮さんじゃないんだから」
キョン「……」
朝倉「この世界なんて、貴方の暮らしていた、暮らしていたい世界じゃないんだから」
キョン「……さい」
朝倉「この現状なんて、貴方にとって何の楽しみも利益もないんだから」
キョン「……うるさい」
朝倉「全部壊してしまったらいいのよ。 どうせ壊れたあとの世界なんだから」
キョン「うるさい! 俺は! でも! まだ!」
朝倉「ま、やりたくなったらやればいいわ。 悩む時間はたっぷりあるわけだし」
キョン「俺は、俺はああああああああああぁぁあ」
医師A「おい、またあいつが暴れてるらしいぞ!」
医師B「まったく! あんな地下の閉鎖された部屋で治療も何も無いだろうが」
医師A「お前……そうかまだここに来て日が浅かったな」
医師B「あぁ……」
医師A「あいつはもうダメだ。 完全にいかれてる。 治しようがない」
医師B「いやでも」
医師A「あいつはずっとあいつの創りだした人格と一人で話している。 もう15年だ」
医師B「……」
医師A「しかもほぼ同じ内容をだ。 もう身内も入院費用を振り込むだけで会いにはこねぇ」
医師B「はぁ、でも、なんで15年もあんなところに居るのにあんな暴れる体力があるんだろうな」
医師A「さぁな。 死んでほしくないとか、丈夫に育って欲しいとか、そんな魔法でもかかってんじゃないか?」
医師B「医者が魔法なんて言葉使うかね。 確かにまぁ、不思議だわなぁ……」
医師A「ほら行くぞ。 形式上何かしらアクション起こしておかないとあとで面倒なことになるからな」
医師B「あぁ。 そんな話聞いたらあんまり気がのらないが……」
END
キョン「わかった。 やろう」
朝倉「あら、まさかの展開ね」
キョン「色々思うところもあるが、俺はSOS団を取り戻したい。 ただそれだけのために行動する。 ほかは切り捨てる」
朝倉「決心は硬いみたいね。 私たちもバックアップしてあげるから、何でも頼んで頂戴」
キョン「そうだな。 まずは退院。 そして俺がこの病院にいた形跡を完全に消して欲しい」
朝倉「ここに入ったという部分は?」
キョン「それは消さなくてもいい。 俺が高校生活半ばで隔離されて音信不通なのは、これからの展開で都合がいいからな」
朝倉「了解ー。 はい、完了。 さぁ、さっさとこんな暗い場所でましょ」
キョン「あぁ、俺はやっと、今日から変われそうだ」
キョン「さて、俺が入院してから半年か。 時間を戻せたりはしないよな?」
朝倉「それはさすがに無理ね」
キョン「だろうな。 戻すつもりもないが。 本題だが、まずはハルヒの両親を殺して欲しい」
朝倉「過激ねぇ。 しかも死なせてじゃなくて、殺してだなんて」
キョン「金品を殆ど奪って、強盗殺人という形で頼む。 死体はかなり凄惨に、でも死ぬときは苦痛なくやってくれ」
朝倉「最後の良心ってところかしら」
キョン「第一発見者はハルヒで、その後は、出来ればマスコミが騒ぐように」
朝倉「以前のキョンくんからは有り得ない注文ね」
キョン「そりゃそうだろ、俺は前の世界のキョンじゃないんだから」
朝倉「でも、両親がいなくなったら小さくても閉鎖空間とかできちゃうんじゃない?」
キョン「どうにかできないか?」
朝倉「できるのはできるけどー」
キョン「古泉達に気づかれると厄介なんだ、頼む」
朝倉「はいはい」
TV「この平和だった街に一体何が起こったというのでしょう……」
朝倉「どうかしら?」
キョン「上出来だ。 まだ一歩目だけどな」
朝倉「涼宮さんは憔悴しきってるけど、大丈夫なの?」
キョン「それが目的だろ? 大丈夫だ、問題ない。 絶対に世界は元に戻す。 信じてくれ」
朝倉「それはまぁ、信じるけどぉ。 ほんと、変わっちゃったわね……」
キョン「……さて、次はハルヒの彼氏だな」
朝倉「また殺すの?」
キョン「いや、彼氏にハルヒをふらせるだけでいい」
朝倉「それは楽ねー」
キョン「このタイミングでふるってのは、面倒な展開になったから捨てようって意志が丸見えだからな」
朝倉「鬼畜……」
朝倉「さぁ、次はどう出るの?」
キョン「ハルヒに次の彼氏ができないように手回しをする」
朝倉「具体的には?」
キョン「特にない。 とにかくハルヒに心の拠り所をつくらせないことだ」
朝倉「本当に淡々としてるわね」
キョン「俺だって心苦しいんだ。 でもやると決めた以上、やり遂げるしか無いだろ……」
朝倉「男ねー。 惚れちゃいそう」
キョン「やめてくれ」
朝倉「ねぇ、涼宮さん、相当まいってるみたいだけど大丈夫なの? 彼女に死なれたらもともこもないんだけど」
キョン「その辺りはそっちがなんとかしてくれ」
朝倉「便利屋だと思っちゃって……。 でも相談できる友達とか居ないのかしらね」
キョン「ハルヒの性格だと、女友達はできないだろうからな」
朝倉「涼宮さんのことよく見てるのねぇ」
キョン「そりゃな……」
朝倉「で、次はどうする?」
キョン「高校を退学させる。 最初で貯金もなくなってるはずだからな。 学費云々でいけるだろ」
朝倉「それは私に頼まなくてもそのうち同じ展開になりそうだけど」
キョン「じゃあ、親類との関係を切ろう」
朝倉「涼宮さんを孤立させたいの?」
キョン「あぁ。 でも孤立させるだけじゃ、ない」
朝倉「ふぅん……」
キョン「さて、ハルヒの様子はどうだ?」
朝倉「朝比奈みくるがかなり支援してるみたいで、少しは元気出てきたみたいよ」
キョン「朝比奈さんか……」
朝倉「やっぱり未練あるんじゃない。 惚れるのやめようかなー」
キョン「ぐ……。 惚れて欲しくはない、が、確かに朝比奈さんをどうにかするのには抵抗が」
朝倉「全く。 貴方はもう取り返しつかないことやってきてるんだから」
キョン「わかってる……。 朝比奈さんは……」
朝倉「……」
キョン「朝倉、朝比奈さんに化けれるか?」
朝倉「出来るわよ?」
キョン「よし、その姿で未来で何が起こるか!みたいなのをどっかにたれこんでくれ」
朝倉「無理やり未来に返しちゃうってことね」
キョン「これで、ハルヒが一人になる。 暫くしたら俺が動けるようになるはずだ」
朝倉「ふーん。 まぁいってくるわね」
朝倉「涼宮さん、もうなんか見てられないわ……」
キョン「俺もだ。 でもこれでいい。 今からが本番だ……」
朝倉「これから私はどうしたら?」
キョン「とりあえず待機しててくれ。 頼みたいことがあったらまた世話になる」
朝倉「はぁ、頼むわよ。 私たちは相当貴方に期待してるんだから」
キョン「期待か。 俺は俺のためにやってるみたいなもんだからな……」
朝倉「じゃ、そのついでってことでいいわ。 私個人はこの先どうなるのか楽しみに思ってるし」
キョン「そう言ってくれると楽になる。 じゃあ、仕上げに行ってくる」
ハルヒ「どうして……、私がこんな目に……」
キョン「……おい、ハルヒか?」
ハルヒ「キョン……?」
キョン「ハルヒ! 久しぶりだな……」
ハルヒ「そうね」
キョン「……あー、そのなんだ、そこの喫茶店でも入らないか?」
ハルヒ「……嫌」
キョン「じゃあ、えっと、そうだな……」
ハルヒ「あそこの公園がいい」
キョン「おぅ。 コーヒーでも買ってくるから行っててくれ」
ハルヒ「まって、私も一緒に行く。 ……一人にしないで」
キョン「……」
ハルヒ「……」
キョン「……その、大変だったな」
ハルヒ「あんたこそ高校の途中で居なくなって……」
キョン「あぁ……」
ハルヒ「……気付いたら古泉君も転校してて……」
キョン「……」
ハルヒ「有希も、居なくなってて……」
キョン「そうか……」
ハルヒ「朝比奈さんも……」
キョン「……」
ハルヒ「あんたに言うのも悪いけど、私、あの事件のあとにふられちゃって」
キョン「……」
ハルヒ「こんな面倒な事はごめんだって顔してた」
キョン「……」
ハルヒ「私は、好きだったのに、一人で盛り上がってただけだったみたい」
キョン「……」
ハルヒ「皆そうだった。 私のことをすごくメンドくさそうに見るの」
キョン「……」
ハルヒ「……高校も、退学になって、私もう、何も無くなっちゃった」
キョン「……俺がいるだろ」
ハルヒ「え?」
キョン「今ここに、お前の隣に俺がいるじゃないか!」
ハルヒ「でも私、SOS団解散させて、キョンのこと無視して……」
キョン「あぁ、そのせいで俺は高校も辞めた。 けど、それはもう昔の話だ」
ハルヒ「キョン……?」
キョン「そうだ……全部昔の話だ。 俺がSOS団にいたのは、楽しかったから、だけじゃない」
ハルヒ「……」
キョン「惚れた女が、ハルヒが居たからだ」
ハルヒ「……」
キョン「なぁ、俺の所にこないか?」
ハルヒ「でも……私……今こんなだし……」
キョン「構わないさ。 それに、惚れた女がこんなに弱ってるのに手を差し伸べないなんて男じゃねぇ」
ハルヒ「あんた、変わったわね……」
キョン「あぁ、お前もな」
ハルヒ「……そ、うね……」
キョン「ほら、行こうぜ。 長門のいたマンション覚えてるか? 俺あそこに住んでんだぜ?」
ハルヒ「へぇ……。 あんなに金欠で奢り渋ってたキョンが……出世したわねぇ」
キョン「ちょっと調子戻ったんじゃないか? しおらしいハルヒもいいが、元気なハルヒの方が好きだな」
ハルヒ「っ……! このバカキョン!」
キョン「ははは……」
ハルヒ「ねぇキョン。 今日であの時の再会から1年ね」
キョン「そうだな」
ハルヒ「あの時の現実が嘘みたいに、キョンと再会してから楽しい時間がずっと流れてて……私……」
キョン「……」
ハルヒ「ほんと、キョンには感謝しても仕切れないわ。 謝っても謝りきれないけど……」
キョン「あぁ、本当に色々あったからな……」
ハルヒ「うん……。 そうだ、今日はキョンの好きなカレー作ったわよ!」
キョン「なぁハルヒ。 今幸せか?」
ハルヒ「な、なによ! そんな恥ずかしい……」
キョン「どうなんだ?」
ハルヒ「そうねー。 うん、嘘みたいに楽しくて、幸せね!」
キョン「そうか。 まぁ、嘘なんだけどな」
ハルヒ「えっ?」
ハルヒ「ど、どういう、嘘って? え?」
キョン「お前の両親を殺したのは俺だ」
ハルヒ「な……」
キョン「お前の彼氏にお前をふらせたのも俺だ」
ハルヒ「……」
キョン「親類との縁を切らせたのも、俺だ」
ハルヒ「……」
キョン「高校を辞めさせたのも俺だし、朝比奈さんを消したのも俺だ」
ハルヒ「そ、そんな笑えない冗談は……」
キョン「冗談じゃない。 全部俺がやった」
ハルヒ「でもそんな、個人の能力じゃ……」
キョン「俺がどうしてこんな贅沢な部屋に暮らしてると思う? 金があるからだ」
ハルヒ「……」
キョン「株ってわかるか? 俺はあれで一山当てた。 まぁ一山程度って量じゃないがな」
ハルヒ「う、嘘よ……」
キョン「嘘じゃない。 ほら、その一度も開けさせなかった部屋開けてみろ。 金が置いてある」
ハルヒ「……こんな……札束……」
キョン「金を出したら喜んで殺人も、縁切りも、引き受けてくれた」
ハルヒ「どうして、そんな……」
キョン「お前が俺から、俺の全てだった、SOS団を奪ったからだ」
ハルヒ「そんな……だって……」
キョン「俺の喪失感、絶望感、そりゃ酷かったね」
ハルヒ「あ……う……」
キョン「捨てられる辛さ、わかっただろ?」
ハルヒ「……」
キョン「何もかもなくしてしまう辛さわかっただろ?」
ハルヒ「ごめん……ごめんなさい……」
キョン「……許すよ」
ハルヒ「え?」
キョン「SOS団を解散して、俺を絶望の底に落としたこと、全部許してやる」
ハルヒ「え、い、いいの……? 私…」
キョン「あぁ。 でもな、一つ許せないことがある」
ハルヒ「……何……?」
キョン「お前に復讐しようと、お前をもう一度手に入れようと、俺がやってきたこと全部が許せない」
ハルヒ「な、キョン! まって! 何をするの! そのナイフを置いて!」
キョン「1年前、俺はお前を拾った。 それは今日の復讐のためだった」
ハルヒ「キョン!」
キョン「でもな、この1年一緒に過ごして思ったよ。 やっぱり、復讐劇なんてやっちゃいけなかったって」
ハルヒ「やめ、置いて、ねぇ、待ってよ」
キョン「だから、俺はけじめをつける。 そこにある金でお前は一生暮らしていけるはずだ」
ハルヒ「や、やめてよ、また私を一人にするの?」
キョン「……じゃあな、ハルヒ。 いつだったかのポニーテールは最高に似合ってたぜ」
ハルヒ「キョンー!」
朝倉「はぁ? お金を大量に部屋にだして欲しい!?」
キョン「あぁ、明日で1年だからな。 仕掛ける」
朝倉「はぁ、大丈夫なんでしょうね」
キョン「大丈夫だ。 上手くいく、と思う」
朝倉「頼むわよ……」
キョン「おう。 あぁ、後、何があっても手出ししないでくれ」
朝倉「……わかったわ」
ハルヒ「……なによ、お金なんてあったって……どうしようも……ないじゃない……」
ハルヒ「私は……また一人……」
ハルヒ「しかも、間接的に、私が、キョンを、殺した……?」
ハルヒ「また、私が殺した……」
ハルヒ「……私が―――」
ハルヒ「キョン! 今日のSOS団の集まりは無しよ!」
キョン「はぁ? なんでまた」
ハルヒ「私とデートしましょ!」
キョン「あー、今なんて言った?」
ハルヒ「私と、デート!」
キョン「俺とお前は一体いつからそんな関係になったんだ」
ハルヒ「えーと、前世!?」
キョン「お前……頭打ったか?」
ハルヒ「な、なんかそんな感じがしただけよ!」
谷口「おーおー、お熱いことで」
キョン「谷口……」
ハルヒ「私はキョンが居ないとダメなの!」
キョン「あ、あぁ、わかった、わかったから静かにしてくれ、授業中だ」
END
こんな時間まで付き合ってくれてありがとうなんだぜ
俺のはあくまで>>1のSSがあってこそだからな!
齟齬と、便利すぎる朝倉さんは申し訳ない
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