御坂「よーっす」インデックス「おはよーなんだよ」(1000)
in 喫茶店
美琴「よーっす」
禁書「あ、みこと。おはよーなんだよ」
美琴「ごめん、ちょっと朝の支度でバタバタしちゃって、遅くなった」
禁書「だいじょうぶだよ。どこの家でも朝は戦争だもん」
美琴「ははっ、確かに」
禁書「お互い苦労が絶えない感じだね」(クスクス
美琴「いや、もう本当にね? 朝食に始まり、弁当作り、ちびっこどもの着替えエトセトラエトセトラ」
禁書「ゴミだし、幼稚園の送迎、エトセトラエトセトラ」
美琴・禁書「「な~んで、朝ってこんなにやること多いんだろーね」」
美琴「こうやって、たまには息抜きしないと、疲れが堪る一方~」
禁書「こういう息抜きって必要、必要」
禁書「でね。さっそくなんだけど、ちょっと聞いてほしんだよ、みことっ!」
美琴「お、なになにー?」
禁書「あのね――、」
店員「失礼します、ご注文はお決まりですか?」
禁書「――と、そういえばまだ何も注文してなかったかも……」
美琴「私はホットコーヒーでいいかな」
禁書「……う~ん、わたしはこのケーキセットで」
店員「ホットコーヒーとケーキセットおひとつずつですね、かしこました」
美琴「初っ端から話が折れたわね。――んで? なにがあったんですか、インデックスさん」
禁書「ちょっと聞いて下さいな、美琴さん。旦那またやらかしたんだよーっ……」(ハァ
美琴「アンタの旦那が? また?」
禁書「ストレスとかなのkな。こめかみ当たりが痛くて仕方ないかも」
美琴「あはは―、……その、お疲れ」
禁書「甘いものを食べないとやってられないんだよ!」
美琴「じゃんじゃん食べちゃいなさいよ。しかし、アンタの旦那は何をやらかしたの?」
禁書の旦那≫12
≫12はいったいなにをやらかした?≫15
ビアージ
不倫
禁書「わたしたちは十字架の前で永遠の愛を誓ったんだよ!?
人種も、国籍も、年齢も、地位も、宗派をも乗り越えた大恋愛の末に結ばれたんだよっ!!
それなのに、ビアージオってきたら……っ!!!」
美琴「また、不倫をした、と」
禁書「あの馬鹿旦那っ!! 仮にも聖職者だというのにーーーー! キーーーーッ!!!」
美琴「どうどう。落ちつけ落ちつけ。なんつーか、まさしく聖職者の風上にもおけない、って感じ?」
禁書「まったく美琴の言うとおりかも! コレがまだ1度目の浮気ならまだしも」
美琴「今回で何回目だっけ?」
禁書「5回目かもっ!!!」
美琴「…………」(絶句
禁書「ここまで来ると、さすがにわたしも大ダメージなんだよ」
美琴「言いたくないならいいんだけど、……その、ビアージオさんの不倫相手って?」
禁書「ローマ正教のシスター」
美琴「うっわ、シスターさんって……」
禁書「1回目は日本人スチュワーデス、2回目はイタリアに行ったフランス人の旅行者……」(ブツブツ
美琴「い、インデックス…?」
禁書「……いままでだって、不倫はされたけど、まだ十字教徒以外(外部)が相手だったけど……」
美琴「今回は思いっきり十字教徒(身内)の子だった訳だ」
禁書「さすがに、コレ以上黙認するには限度かも」
美琴「…………、別れるの?」
禁書「…………、こどもたちの情操教育を考えれば、そうすべきだろうね」
美琴「…………」
禁書「…………」
店員「失礼します、ご注文の品をお持ちしました」
美琴「……あ、どうも。コーヒーは私。で、ケーキセットは彼女の方」
店員「はい。それでは、ごゆっくりお過ごしください」
禁書「―――本当に酷いんだよ」
美琴「うん」
禁書「わたしは一生懸命、家事をして、子供の世話をして、神様への祈りだって欠かしたことなんてないのに」
美琴「うん、知ってるよ。アンタは頑張ってる」
禁書「……いつも、身支度だって整えて、女を捨てたことだって無いのに……っ」
美琴「そうね。今だって可愛いインデックスのままよ」
禁書「…………ずっと、ずっと、ずっと。あの人が好きだから、頑張って来たんだよ……」(ポロポロ
美琴「…………それでも。不倫されても、振り向いてもらえなくても、旦那のこと、大好きなんだね」
禁書「…………」(コクリ
さて、禁書は旦那(ビアージオ)と離婚すべきか否か>>53
殺すくらいの勢いで分かれる
美琴「――やっぱり別れるの?」
禁書「…………」
禁書「ビアージオとね」
美琴「うん」
禁書「結婚して」
「幸せだったのは、ほんとうだよ?」
「けど」
「死ぬたくなるくらい悲しい思いばかりで」
「耐えられそうに、ないかも……っ」(グスングスンッ
美琴「インデックス……。これ、よかったら使って」
禁書「……もういい年なのに、未だにゲコ太のハンカチを使ってるの?」(グスングスン…クスッ
美琴「あはは、痛いところをつかれたわ」
――数分後
禁書「ハンカチ、ありがと」
美琴「いえいえ、コレくらい」
禁書「こんなに泣いたの本当に久しぶりなんだよ」
美琴「そうなの?」
禁書「うん、最後に泣いたのは、結婚式の時のだよ。やっと、一緒になれるんだって思ったら嬉しくて、嬉しくて、ね」
美琴「あれからかれかれ、もう十年、か」
禁書「ようやく魔術と科学の対立もなくなって、平和になって。幸せに、なれるって信じてたのになぁ」
美琴「平和になったおかげ、こうやって私たちは気兼ねなく会えるんだけどね」
禁書「その点は、本当にとうまとかアクセラレータとかはまづら達に感謝してもしきれないかも」
美琴「そうね」
禁書「……、うん、泣いたら色々とすっきりしたかもっ!
こどものこととか、十字教関連のあれこれとか色々あるから、
すんなりとはいかないかもしれないけど、
わたしも、……ビアージオも、納得するような形で、決着をつけられるように、もうひと頑張りするんだよ」
美琴「…………そっか」
禁書「話、聞いてくれてありがとうね? なんだか、暗い雰囲気にしちゃって申し訳ないかも」
美琴「ううん、いいのいいの気にしないで。私のアンタの仲じゃない」
禁書「うん、ありがと」(ニコッ
美琴「私は普段は学園都市にいるし、アンタは英国にいたりローマに居たりだから
こうやって会えるのは年に数えるほどしかないけど、
私に手伝えることがあったら遠慮なく声かけなさいよ?」
禁書「もし、何かしら頼ることもあったら、その時はお言葉に甘えるんだよ」
美琴「おう! 甘えろ甘えろ」
禁書「なんだか、わたしの話しばっかりになっちゃったね」
美琴「そんなことないわよ」
禁書「気分もすっきりしたし、せっかくみことに久しぶりに会えたんだから、楽しいお話が聞きたいかも」
美琴「えー、楽しい話ぃ?」
禁書「みことの家はいつもワイワイ賑やかで楽しそうだよね。羨ましいよ」
美琴「賑やかねぇ、どっちかというかウルサイとか騒がしい、って感じだけど」(……ハハッ
禁書「みことの旦那さんとお子さん、元気にしてる?」
美琴「相変わらずよ」
美琴の旦那は誰?>>70
上条当麻
御坂妹
禁書「けど、とーまが御坂当麻になるとは思わなかったんだよ」
御坂「え、そう?」
禁書「うん、みことが上条美琴になると思ってた」
御坂「あー……。まぁ、ホラ。ウチは一人娘だから」
禁書「あれ、とうまも一人息子だったよね?」
御坂「……いまだから、ぶっちゃけるけど、
パパが『お嫁さんに行かせない、絶対に行かせない!』って
長いこと駄々捏ねたんだけど、ママがいい加減ブチギレして
『そう、じゃあ当麻くんをお婿さんにもらおうか。それなら、美琴ちゃんお嫁に行かなくていいし』って言いだして…」
禁書「それで、ズルズルと?」
美琴「ズルズルと」
禁書「……御坂パパさん、御坂ママさんに尻にしかれてるねぇ」
美琴「割とママが家庭内の権力握ってるかも」
禁書「そうして、血筋には勝てずに、とうまもみことの尻に敷かれてるんだねぇ」
美琴「……うっ。否定したいけど、あまり否定できない……」(ドヨーン
禁書「娘ちゃんも将来――」
美琴「い、いや……っ! あの子は穏やかな子に育つ…はず…?」
禁書「うーん。まぁ、今からなにを言っても、わからないよね」
美琴「…………そうだといいんだけどなぁー」
禁書「ねぇねぇ、みことがビリビリして、とうまが『不幸だ―』って言って逃げ回る習慣ってまだあるの?」
美琴「いや、それは習慣ってものではないと思うけど」
禁書「えー、昔は会うたび会うたびそうだった気がするんだけど」
美琴「……」
禁書「みことはもうビリビリしなくなったんだね」
美琴「…………た、たまーにビリビリしているような、していないような、してないとも断言でないかもしれない……?」
禁書「あ、やっぱりビリビリしてるんだ」
美琴「た、たまによ? た・ま・に!」
禁書「うん、でも今も昔と変わらずに楽しそうってのはわかったんだよ」
美琴「そんなもんかしらねぇ」
禁書「やっぱり、とうまはとうまだから、色々と苦労することとか多そうだけど、
なんだかんだ言っても、上手くいってるんでしょ?」
美琴「まぁ、それなりにね。不満も多かったりするけど、ぼちぼちやってるわ」
禁書「ふむ。不満、かぁ。えっと、未だにとうまに思い寄せる女の子が多い、とか?」
美琴「それもある。他に上げるとすれば、給料が安いことくらいかしら」
禁書「お金は衣食住に困らないくらいにあれば十分じゃない?」
美琴「まぁ、そうなんだけどね。―――あ、あとアレもちょっと不満かもしれない」
禁書「……? アレ、ってなに?」
美琴「なーんか、アイツ変な癖があってさぁー」
美琴が困ってしまう、旦那(当麻)の変な癖とは何?>>96
smプレイ
s上 と m琴
いきなり妻に抱きつく
>>96
おまっ…もう少しひねれ
>>102
安価を諦めるって考えはなかったんだなwww
>>103
じゃなけりゃ数時間後に更新して一気読みするわいwwww
禁書「へ、変な癖……?」
美琴「ほんっっっとに困っちゃうんだけどね」
禁書「う、うん」(ゴクリ
美琴「いきなり抱きついてくるんだよね―」(ハァ
禁書「…………」
美琴「インデックス?」
禁書「あのね、美琴」
美琴「うん」
禁書「ただの惚気にしか聞こえないんだよ」
美琴「……っ!! ぃぃいいいや、いやいやいや、惚気とかじゃなくてね!?」
禁書「夫婦なんだし、抱擁くらい普通だんだよ。変な癖っていうから身構えちゃったけど、無駄な苦労だったかもっ!」
美琴「ほ、抱擁ってあんた……っ!!」(///
禁書「あれ? 日本語の表現まちがった?
えーっと、ぎゅっぎゅ、ってするのは夫婦なんだし、問題ないと思うんだけど」
美琴「――ま、間違ってない、けど」
禁書「そう? よかった、日本語には自信があったから、少し焦っちゃったよ」
美琴「いえいえ、本当に日本語がお上手で。
その、それ自体は別に構わって言うか、私も嫌じゃないんだけど、所構わず抱きついてくる、ってのが問題なのよ」
禁書「所構わず、家の外でもってことかな」
美琴「いや、さすがそれはないけど、包丁とか持って作業してる時とかに抱きつかれるとか」
禁書「あー……、確かにそれは危ないし、困っちゃうかもね」
美琴「こどもと競うように抱きついてくるのも、なんだかねぇ……」(……ハァ
禁書「それは、ほほえましくていいんじゃないの?」
美琴「こどもが泣くのよ」
禁書「あららー……」
ちょっとイメージしにくかったが
上条さんの親父さんのことを思い出したらあっさりイメージできた
禁書「まぁ、少しTPOを考えるようにそれとなく言ってみたらいいんじゃないかな?」
美琴「いつも言ってるんだけどねぇ」
禁書「あはは、それだと、その変な癖は直りそうにないかも」
美琴「えぇー……」
禁書「―――と、もうこんな時間。そろそろ行かないと」
美琴「あら、本当。アンタ、しばらくはまだ日本には居るの?」
禁書「ううん、午後の便でローマにもどるよ」
美琴「そっか」
禁書「久しぶりにみことにあえて楽しかったんだよ」
美琴「うん、私も」
カランコロン……。
禁書「それじゃあね」
美琴「うん、色々と大変だろうけど、頑張んなさいよ」
禁書「もしかしたら、電話で愚痴るかも?」
美琴「了解、いつでもどーぞ。当麻も、アンタのこと心配してるからさ」
禁書「そっか、ありがとう。全部片付いたら、また今日みたいにゆっくり「がーるずとーく」しようね?」
美琴「がーるずとーくっていう歳じゃないでしょ、お互い」(クスクス
禁書「気持ちはいつでも若く保たないと、すぐおばさんになっちゃうんだよ、みこと」(クスクス
美琴「そうね。せめて心は若くないと、ね。またかーるずとーく出来るのを楽しみにしてるわ」
禁書・美琴「「それじゃ、またね」」
>>120
1、美琴視点へ進む
2、禁書視点へ進む
1,2両方ともやるつもりですが、どちらが先かだけ。
一旦、30分ほど席を外します ノシ
1
本当に必死過ぎワロタwww
ごめんね美琴、まだちょっとだけ寝ないよ
―――美琴視点―――
美琴「ふい~、特売だからってついつい買い物しすぎきゃったわ」
ガチャッ
美琴「いま帰ったわよー」
娘「ママ、おかえりーーっ!!」(ダキッ
息子「あ、母さんおかえり」
美琴「うん、ただいま」(ムスメギュウー
娘「ママ、きょうのばんごはんなぁに?」
美琴「んー? 今日はね、アンタの大好きなハンバーグよ」
娘「やったぁっ!」
息子「……げっ、まじかよ。てーことは――」
美琴「もちろん人参すり潰して入れるからね。好き嫌いは許しません」
息子「……えぇー」
ハンバーグが苦手な男の子ってのも珍しいなww
美琴「……あら? 玄関に知らない靴があるわね、お客さん来てる?」
娘「うん、パパのおともだちだって!」
息子「お土産とお小遣いもらった。お礼はちゃんと言った」
美琴「そうなの? ちゃんとお礼は言えたのね、偉い偉い」(ナデナデ
息子「―――ちょ、ガキ扱いすんなよっ」(///
美琴「アンタはまだまだガキっちょですのよー。ねー?」
娘「ねーっ!」
息子「うぐぐ、チキショー……」(ショボーン
美琴「冗談よ冗談。すね方が本当にパパにソックリねぇ、アンタ。
さて、ママもお客さんに挨拶してこないとね。リビングにいらっしゃるの?」
娘「ちがうよー。てれびのおへやじゃなくて、たたみのおへや」
息子「応接間で父さんとしゃべってる」
美琴「ん、了解」
応接間で美琴の旦那としゃべっているお客さんは誰?>>148
また、息子と娘の名前は?>>155
一方さん
娘の名前だと美子か真琴で悩むな
安価下で
美琴「それじゃ、ママもしばらく応接間に居ると思うけど、何かあったらすぐに声かけてね」
麻琴「ん、わかった。てか、メシ何時くらいになんの?」
美琴「7時くらいかしら」
麻琴「そっか。んー、それまでゲームでもしてるかな……」
美子「にぃに、あーそーぼっ」
麻琴「いや、俺、買ったばっかのゲームやりたいんだけど……」
美子「にーにっ!!」
麻琴「…………しょうがないなぁ」
美琴「なんだかんだ言って、面倒見がいいおにいちゃんでママは嬉しいわ。
美子、あんまりおにいちゃんを困らせないようにね?」
美子「うん! みこ、いいこにしてるの!」
美琴「美子の面倒、よろしくね、麻琴」
麻琴「……へーい」
だがフルネームにすると御坂美子
微妙に言いにくくて「ミサ・カミコ」な発言になってしまいそうだ
IN 応接間
「―――あれだ、お前もなんだかんだで苦労してんのな」
「―――まァな。これだったら、能力つかってドンパチやってるほォが楽かもしンねェ」
「―――わかるわ。本当に女の気持ちってムズカシイ。上条さん、ワカラナイ」
「―――カカカッ、オマエが『上条』だったのなンて、何年前だってのォ」
「―――かれこれ十年以上前だわ」
コンコンッ。ガチャ。
美琴「失礼してもよろしいですか―――って、なんだお客さまって一方通行か」
一方「オイオイオイ、なンだ、ってなンだよ、超電磁砲(オリジナル)」
上条「美琴。帰ってたのか?」
美琴「うん、ちょうど今しがた帰って来た」
一方「コラ、俺のことは無視ですかァ?」
美琴「別にー? それにしても、アンタが家に来るのなんて珍しいわねぇ」
上条「まぁ、大抵飲み屋でだべることが多いしな」
美琴「なに? とうとう嫁に家を追い出された訳ー?」
当麻「違う違う、家の鍵を無くしたみたいで、嫁さんが帰ってくるまで家に入れないんだって、コイツ」
一方「飲みに行くよォな時間でもねェし、悪ィけど時間潰させてもらってンだわ」
美琴「いや、それは構わない件けど」
一方「友達と遊びに行くっつって出かけてたから、そろそろ帰るって連絡がくると思うンだが……」
当麻「ま、連絡がくるまでは家でゆっくりしていけよ」
一方「そォさせてもらうわ」
上条さんの結婚衣装はいいとして
一方さんの結婚衣装どんなんだったんだろう
髪と表情のせいでどうしても吹きそうなイメージしか湧かねえwww
美琴「そうそう、お土産くれたみたいで。わざわざありがとうね一方通行」
一方「大したモンじゃねェけどな」
美琴「それに子供たちにお小遣いまでくれたみたいで」
一方「あー、母親に許可なく金やったのはまずかったか?」
美琴「ううん、そんなことない。お気づかいありがとうございます」
一方「おゥ」
当麻「それにしても、嫁さんの連絡が遅くなるようなら、一方通行、家で晩飯食ってくか?」
美琴「私も構わないわよ」
一方「いや、さすがにその時間帯になったら連絡くるだろうから、大丈夫だ」
当麻「しっかし、鍵を無くしても実力行使でドアを開けようとしないとは、オマエも丸くなったなー」
一方「いちいちンな事でぶちギレてても仕方ねェしな」
美琴「と、言いつつ怒られるのが怖いんでしょ?」〈ケラケラ
一方「…………」
一方「…………、いや、そンなことはねェよ、うン」
当麻「あ、一方通行……」(ホロリ
一方さんは本編でも何気に打ち止め以外にもフラグ立ててるからな
美琴「よし、私は晩御飯の準備するかな」
当麻「なぁなぁ、晩メシなに?」
美琴「ハンバーグ」
当麻「ビールは?」
美琴「たまには控えなさい」
当麻「ちょ、一日の最後をビールで締めるのが生きがいなのに!」
美琴「最近飲みすぎなのよ、アンタ」
当麻「一杯だけでいいからさ!」
美琴「却下」
当麻「みーこーとー」
美琴「駄目なものは駄目」
当麻「…………」
美琴「はい、これでこの話はお終――、」
当麻「…………………、駄目?」
美琴「―――ッ」
美琴「……仕方ないわねぇ。 晩御飯の時は我慢してちょうだい。そのかわり、後でおつまみ作ってあげるから」
当麻「よっしゃ!」
美琴「もう、一杯だけだからね」
美琴「それじゃ、私はそろそろ失礼するわね」
一方「あァ、忙しい時に悪かったな」
美琴「大丈夫よ。ゆっくりしていって」
一方「おゥ」
ガチャ、バタン。
一方「……三下ァ」
上条「なんだ?」
一方「人前でいちゃつくの、やめてくれませン?」
当麻「へ?」
一方「マジで砂糖吐きそうだった。てか、マジ砂糖の摂取過多で死にそォだわ、俺」
当麻「そうか? いつもこんな感じだぞ? 普通だろ」
一方「あァ、そうでしたね。オマエらの普通はドロドロの砂糖入りのコーヒー並みに甘ったるいンでしたね」
当麻「よくわかんねー例えすんなよ。てか、オマエだって嫁さんと仲いいじゃん」
一方「オマエらみたいにベッタベタじゃねェよ」
当麻「そんなもんか?」
一方「そんなモンだ」
prrrrrrrrrrrr,prrrrrrrrrrr
当麻「携帯なってるぞ」
一方「ったく、ようやく連絡よこして来やがった」
美琴家のお客さん(一方通行)に連絡をよこした彼の嫁は誰?>>200
ごめん遠すぎた。
これ>>+5で再安価
オルソラ
もちろん打ち止め
と思いきや番外個体
……よく見たら安価取ったの俺か
>>192見てなかったwwwww
一方「―――連絡、遅いンじゃねェのか、オルソラ」
オルソラ『えー? そんなことないわよ。なぁに、一方通行、お姉さんが恋しくて仕方なくなっちゃった?』
一方「ンな訳あるかよ」
オルソラ『つめたーい。坊やはいつまで経っても素直じゃないわねぇ』
一方「からかうな、うぜェ。鍵なくして家ン中に入れねェんだよ」
オルソラ『あらら、可愛らしいヘマしちゃって。わかったわ、急いで帰る。今どこに居るの?』
一方「三下の家。俺も今から最寄りの駅に向かう」
オルソラ『ん、わかったわ。駅で会おうね、ダーリン♪』
一方「だから、そォいうの止めろって。じゃァな」(ピッ
当麻「お、オルソラから?」
一方「ああ。今から帰るとよ。こんな時間に邪魔してわるかったな」
当麻「また、近いうちに他の奴らも誘って飲みに行こうぜ」
一方「おお、いいな、ソレ。垣根とか土御門とか適当に声かけてみるわ」
当麻「俺も何人かに声変えてみる」
……これオリアナじゃね?
ああああああ、ごめん、素で間違ったああああああああああ
ごめん、安価スレなのにこれはない。即効で直してきます
多分禁書で一番間違うパターンだよなこの二人
キャラが立ってれば多少名前似てても区別つくもののはずなのに
個性分けが強い禁書シリーズにおいて何故かややこしさMAX
一方「―――連絡、遅いンじゃねェのか、オルソラ」
オルソラ『そうでございますか? ついつい友達とお話に花が咲きまして』
一方「そォかよ。ンで、もォ帰ってくるンだよなァ?」
オルソラ『イチゴサイダーパフェという言う名のデザートを今日初めて食べてみたのですが、とても美味しゅうござました』
一方「あァ、そうかい、そりゃァよかったな」
オルソラ『本屋さんで欲しかった本も買えました』
一方「ン」
オルソラ『ついつい、楽しくて色々巡っていたのでございます』
一方「で、遅くなった訳だな。それで、今から帰るンだよな?
俺な、鍵なくして家の中に入れねェんだわ。最寄りの駅で待ってるわ」
オルソラ『あらあら、そうでございましたか。わかりました、すぐに向かいますね』
一方「そォいうころだ。じゃァな」(ピッ
当麻「お、オルソラか連絡来たのか?」
一方「ああ。今から帰るとよ。こんな時間に邪魔してわるかったな」
当麻「また、近いうちに他の奴らも誘って飲みに行こうぜ」
一方「おお、いいな、ソレ。垣根とか土御門とか適当に声かけてみるわ」
当麻「俺も何人かに声かけてみる」
一方「言いだしっぺの法則。オマエが幹事な、三下」
当麻「まじかよ、まあいいけど」
IN 玄関先
美琴「ほら、美子。一方通行のお兄ちゃんに「ばいばい」は?」
美子「しろいかみのおじちゃん、ばいばい!」
一方「お、おじちゃ……」(ピシ
当麻「ハハッ、おじさんだとよ、オマエ」
美琴「アンタも同い年でしょ」
当麻「…………」(グサッ
麻琴「お土産の菓子上手かったです、ごちそうさまでした」
美子「おいしかったの! もっとちょうだいー」
美琴「こら、美子ッ!!」
一方「いいっていいって。また遊びに来た時にでも、な」
美子「ほんとー? やくそくー!!」(スッ
麻琴「オマエ、指きりまでせがむなよ恥かしいな」
一方「…………」
美子「やくそくのおまじないっ!」
一方「……ハイよォ」(スッ
美子「ゆーびりぎんまん、うそついたらはりせんぼんのーます、ゆびきったぁ♪」
一方「ハイ、指切ったァ……」
美琴「アイツ、本当に丸くなったわね……」
当麻「まぁ、嫁が嫁だしなぁ……」
麻琴(怖い顔の割には良い人なのかもしれない……)
一方「―――ンじゃ、行くわ」
当麻「おう、こんどはオルソラと一緒に遊びに来いよな」
美琴「奥さんによろしくお伝えしといてね」
パタン
―――
美子「――ごちそうさまでしたぁ!」
麻琴「ごっそさまー」
美琴「はい、おそまつさまでした」
当麻「美子、口にケチャップついてるぞ、こっちにおいで」
美子「パパー」(パタパタパタッ
当麻「ティッシュでお口フキフキしようなー」(フキフキ
美子「んーっ」
当麻「よし、取れた」
美子「パパ、ありがとーっ」
美琴「麻琴、今日はちゃんと全部食べれたじゃない、この調子この調子」
麻琴「……全部くわねーとう母さんがウルサイからね」
美琴「うるさくて結構よ。アンタの健康のためなら小言くらい言います」
麻琴「へいへい」
当麻「……ん?」
美子「……やだぁー」
当麻「美子?」
美子「やなの、いやなのーっ」
麻琴「あ、母さん、美子がぐずりだした」
美子「やーだ、やーだっ!」
当麻「眠りたくないのに、お腹一杯で眠たくたくなってきたのか? よしよし」
美子「やぁあああだぁああああっ」〈グズグズ
当麻「おわっ?」
麻琴「うわ、すげえキンキン声。母さん、父さんじゃもう駄目だろ、これじゃ」
美琴「そうねー」
美琴「美子ちゃん、よしよし、ママがお布団の横で絵本読んであげるから、その前におねんねの準備しましょうね」
美子「……」(グスグス
当麻「美琴、悪い。頼む」
美琴「ううん、ちょっと2階の美子の部屋に行ってくる」
当麻「今日はお菓子もらったりして楽しかったんだろうなぁ」
麻琴「お菓子だけでテンションあがりまくるとか、単純じゃね?」
当麻「そう言ってやるなって。お前にも、ああいう時があったんだよ」
麻琴「……マジかよ、信じられねぇ」
当麻「美子と同じくらい可愛かったぞぉー? 今も目に入れても痛くないほど可愛いけどな?」(なでなで
麻琴「―――だから、カギ扱いはやめろって」(///
当麻「もう少し間だけ、麻琴にも、美子にも、子供でいてほしいんだよ。俺も母さんも」
麻琴「子供離れしろよなー」
当麻「努力するよ」
麻琴「てか、俺もそろそろ寝るわ」
当麻「そうか、ちゃんと歯は磨けよ」
麻琴「うん。寝る準備したらそのまま部屋に行くわ。おやすみー」
当麻「ああ、おやすみ」
―――
美琴「………ようやく、寝てくれた…」(クタリ
当麻「おつかれ」
美琴「って、あれ、麻琴は?」
当麻「『もう寝る』って部屋に戻ったよ」
美琴「そう」
当麻「……なぁ、美琴――、」
美琴「ん?」
1「そろそろビール飲みたいから、おつまみ作ってほしいなー」
2「美子も麻琴も寝たし、そろそろ俺を構ってほしいなー」
>>235
2
当麻「……あのさ」(ぎゅーっ
美琴「ふぇっ!?」
当麻「そろそろ、俺を構ってくれていいんじゃねぇ?」(ぎゅぎゅ
美琴「…………ちょっと、いきなり抱きつかないでっていつも言ってるでしょ…?」(///
当麻「だから、今日は子供たちが寝たあとに抱きついたじゃん」
美琴「ビールはどうしたのよ? あんなに駄々こねてたのに」
当麻「んー……。やっぱ、今日は禁酒する、たまには肝休日が必要だって美琴も言ってだろ?」(スリスリ
美琴「もう、子供みたいに頬ずりしないのっ」
当麻「いいだろ、二人きりなんだし」
美琴「まったく、美子となにも変わらないわよ?」
当麻「美子と?」
美琴「そーよ。あの子の甘え方って、当麻と同じだもの」
当麻「へぇー……、俺が美子と同じ、ねぇ?」
美琴「な、何よ。その企んだような物言いは…っ」
当麻「ふーん、へぇー。美琴にはそう見えてる訳だ、なるほどなるほど」
美琴「いや、だって――、」
当麻「ちゃんと説明しないと駄目みたいだな、美琴?」(ニヤリ
美琴「せ、せせ説明って何をよ!!」
当麻「俺と美子が違うってこと。俺の甘え方はあんなに可愛いもんなじゃないって、ちゃんと美琴にわかって貰わないとな」(ニッコリ
美琴「……ッ!!」
……どさり。
当麻「身をもってわからせてやるよ」
美琴「……ちょ、ここリビング……っ///」
当麻「大丈夫、子供たちはもう寝てるから」
美琴「~~~~~ッッ!! この、馬鹿当麻ぁ!!」
―――美琴視点・終―――
>>242
次は禁書視点?
それとも別の誰か?
別の誰かである場合は、相手のご指名をご一緒に
安価が決定しましたら今夜はここまで。
起きたら再開します。
黒子
黒子のお相手の指定がないので、お相手だけ再安価。
美琴の後輩(黒子)の旦那(…嫁?)は誰?>>258
介旅 初矢
おそようございます
―――黒子視点―――
IN 高級レストラン
黒子「―――それで、その時の初春ったら本当に可笑しくって」
介旅「…………へ、へぇ」(オドオド
黒子「わたくし、お姉さまと佐天さんと一緒に大笑いしてしまったんですの」
介旅「…………そ、そう」(キョロキョロ
黒子「…………」
介旅「…………」(サスサス
黒子「……」(……ハァ
黒子「介旅さん、アナタ、なんなんですの?」
介旅「え、えっ?」(ビクッ
呼称からしてまだくっついてはいないのか
黒子「さっきから、普段以上に挙動不審ですのよ」
介旅「そうかなっ?」(ギクゥ
黒子「ほらまた。冷や汗をどっぷりかいて。……わたくしとの食事が不愉快でしたら、はっきりとそうおっしゃえばよろしいのに」
介旅「ち、違うよ。そんなこと、ない」
黒子「でしたら、少しは介旅さんもデートを楽しんでくださいな。
これでは、わたくしばかりが一方的に舞い上がっているみたいですの」
介旅「うっ……、その、ゴメン」(ショボーン
黒子「……いえ、わたくしも言い過ぎましたの」
介旅「ううん。そんなことは」
黒子「でも、少しは反省してくださいませね?
久しぶりにこうしてアナタと一緒に過ごせる、と思って、
御髪だって、お洋服だって気合いを入れてきたのに、介旅さんはまったく気がついてないいないでしょう?」
介旅「き、綺麗だよ」
黒子「女が自己申告してから褒めるのはあまり関心しませんの!
うん。でも、まぁ。好いた人から、その一言を聞けるのは嬉しいものですわね」(ニッコリ
介旅「なんか、今日はごめんなさい。その、色々と変な気を使わせただろう?」
黒子「もういいですわ。お食事は美味しかったし、綺麗とも言ってもらえましたし」
介旅「そ、そう?」
黒子「……うーん、そうですわね。やっぱり、もうひとつだけワガママを」(ッグイ
介旅「僕に出来ることなら、なんでもってうへぁ――っ??」
黒子「――では、今日はありがとうございました。また、お食事に誘ってくださいですの」
介旅「――ふぁ、ふあい///」
多分、黒子に叱られてからの成長物語があったんだろう
禁書にはよくあること
介旅「…………だめだなぁ、今日も駄目だった」
「どうして、たった一言、口に出して言えないんだ、僕は」
「…………」
「会うたびに、『今日こそは言うぞ!』って気合いを入れるのに、黒子さん本人を目の前にすると、どうにも緊張して失敗の連続」
「ははっ、中学生のころとなんら変わらない臆病者だ」
「…………」
「……誰かに知り合いに、話を聞いてもらえれば少しは勇気が湧くだろうか」
黒子のデート相手(介旅)が相談するのは誰?>>280
すみません、再安価>>285
寮監
―――数日後
介旅「今回は急にすいません」
寮監「いや、構わないさ。それで、私に相談とはなんだ、白井の彼氏」
介旅「ぶへぁッ」
寮監「?」
介旅「いえ、あの、黒子さんとはそういう関係では……ない、というか」
寮監「気に食わんな、貴様の曖昧なその態度。―――オマエ、白井が一途なのを良いことにたぶらかしているのか!?」(ギロリ
介旅「ひぃぃいいいいい! そ、そんなことは決してないです、ないです!!!」
寮監「……本当だな?」
介旅「本当です!」
寮監「わかった。ただ、それが万が一にも嘘だったら、それなりの報復は覚悟しておけよ?」
介旅「……」
寮監「アイツは色んな奴から大切にされている。規則破りの常習犯ではあったが心根はやさしい子だし、な」
介旅「……はい。それは、身にしみて理解しているつもりです」
寮監「あまり、白井に悲しむことはしてくれるなよ? 白井が泣いてみろ、音速のコインが飛んでくるぞ」
介旅「ははは。さすがに、あの超電磁砲を喰らうのは、一度で十分ですね……」
寮監「すでに一度は体験済みか」
介旅「中学生の時に馬鹿をやらかした時に、一度」
寮監「私も遠目でしか見たことはないが、なかなかの威力だよな」
介旅「ええ、2度目はさすがに遠慮したいですけど……、もしかしたら、2度目を打たれるかもしれませんね」(……ハハッ
寮監「ならば、そうならないように精進すればいい」
介旅「……そう、なんですけどね」
寮監「ったく、いい年をした大人が子供のような目で迷うもんじゃない」
介旅「その通り、ですね。」
寮監「いったい、何を迷うことがあるんだ?
お前のことを、立派に社会人を務めている人だと白井は嬉しそうに話していたし、
白井のオマエへの気持ちだって嘘偽りないだろうし、何を迷う」
介旅「…………今ひとつ、自信が持てないんです」
寮監「自信がもてない、と?」
介旅「……はい。僕は、本当に汚い人間で。
自分を正当化して他者を傷つける、言い訳がましい、臆病者なんです」
寮監「私には、オマエがそうは見えんが」
介旅「他人や自分を傷つけるのは愚かなことだと、
御坂さんや……黒子さんに教えてもらってから、
自分なりに、必死に必死に変ろうとしましたから、……外面だけは、なんとか見繕えてはいます」
寮監「――外面だけしか、見繕えていない、と感じている訳だな?」
介旅「……人間、そう簡単に根本を変えることは難しいですから」
寮監「そうだ。確かに、変ることや成長することは簡単に出来ることではない
それでも、私はオマエは十分大人になっていると、見受けるぞ」
介旅「……自分では、なかなかそうは思えなくて」
寮監「――介旅」
介旅「はい」
寮監「オマエは、自分が思い描く『白井に相応しい相手』に自分が近づけていないのが、不安なのだろう」
介旅「…………ッ!!」
寮監「オマエからしてみると、白井は物凄く清い人物で。
自分も白井のような人間にならなければ、と思っている訳だ。
しかし、長い年月努力してみたが、自分はまだその地点に到達できていないから―――、いまだに一歩、踏み出せないでいる。違うか?」
介旅「――――返す言葉も、ありません」
介旅「黒子さんに叱咤激励されたあの日から、僕は変われたんだ、という確固たる自信が持てないでいます。
10年以上たって、少しはマシになったかと思って、白井さんに会うたびにずっと伝えようと思っていたことを言おうと思っても……」
寮監「ここぞ、という時に足踏みしてしまうんだな」
介旅「…………はい。
実を言うと、そんな自分の背中を誰かに押してほしくて」
寮監「それで、私に相談を持ちかけたのか」
介旅「人生最大の勝負の時にまで他人の力を求める辺り―――、やはり僕の根っこは「臆病者」なんです」
寮監「…………」
介旅「…………」
寮監「―――それで、いいんじゃないのか?」
介旅「―――えっ?」
寮監「臆病者だって、見方を変えれば、それはオマエの美徳だ」
介旅「そ、んな」
寮監「オマエは反省することを覚え、成長することを覚えた。
今でも自分のことを『臆病者』と自虐するが……、
今となっては、決して己に過信しない実直な人、という美徳になっていると、私は思う」
寮監「信じることを恐れてはいけないぞ、介旅」
介旅「信じること、ですか……?」
寮監「そうだ。努力した自分を、信じることはもちろんのこと、白井自身のことも、もっと信じてやれ」
介旅「…………」
寮監「オマエの成長を見守り、認めた白井を信じてやれ。
――――臆病者だ、と自分の弱さを素直に認めることのできるオマエを好いた、白井の気持ちを信じてやれ」
介旅「…………」
寮監「白井は随分と、オマエからの一言を待っているはずだ。はやく、伝えてやってくれな?」
介旅「…………寮監さん」
寮監「なんだ?」
介旅「背中、押して頂いてありがとうございました」
寮監「なに、大したことじゃないさ。
もう一度言うが、あまり、白井が悲しむことはしてくれるなよ?」
介旅「……はいっ!」
―――さらに数日後
iN 公園
黒子「―――その、改まってお話ししたいことって何ですの……?」
介旅「うん、本随分と前から言いたかったことを、今なら言える気がするんだ」
黒子「随分と前から、言いたかったこと……?」
介旅「黒子さん」
黒子「は、はいっ」
介旅「―――少し、長くなるかもしれないけど、聞いてきれますか?」
黒子「……ええ、もちろんですわ」
介旅「僕は、本当にズルイ人間だったと思うんだ。
……いや、今だってそれほど大それた人間ではないんだけど、ね。
それでも、今よりもずっとずっと、昔の僕は―――ズルイ人間だったとしか、言えない」
黒子「…………」
介旅「幻想御手の一件のこと、覚えてる?」
黒子「ええ、覚えていますわ。中学一年生の、夏休みの時でしたわね」
介旅「うん。黒子さんは風紀委員として、この件に関して対処していたね」
黒子「校外活動でしたから、何百枚という反省文と報告書を書かされましたの」
介旅「そうなんだ。…………じゃあ、セブンスミストでの爆発事故でも始末書とか書かせちゃったのか……」
黒子「たかが、紙切れ数枚ですわ」
介旅「いや、事故なんて言い方は変だね。あれは、僕が犯した事件だ」
黒子「…………、爆弾を仕掛けたアナタにも精神的に追い込まれてしまった環境要因があった、として警備員が事故扱いにした、と聞いていますが」
介旅「それはただの建前みたいなものだったと、今にして思う。
当時の学園都市の上層部は色々とごたごたしてたらしいって噂だし、
―――多分、幻想御手の件を広めないようにするための処置だったんじゃないかな」
黒子「……そうかもしれませんわね」
介旅「…………その事件をおかした僕を、殴り飛ばして叱責してくれたのが、御坂さんと―――黒子さんだった」
黒子「だって、あの時のアナタは本~~~~っっ当にウジウジとして、弱音しか吐かない野郎でしたから」
介旅「――うん、そうだね」
黒子「当時のアナタに関しては、やはり事故…いえ、事件への非は重大だったとしか言えません」
黒子「でも、アナタはちゃんと、その非を背中に背負い続けていますわ」
介旅「そう、ありつづけたいとは思っているけど、ちゃんと出来ているのかわ自分でも確かめようがない、かな」
黒子「自身の背中なんて、自分で確認することなんて出来ませんの」
介旅「人の目は、前しか映さないから?」
黒子「ええ。アナタはちゃんと背負えていますわ。その背中を、黒子はずっと、見守ってきたのですから」
介旅「……ありがとう、黒子さん」
黒子「いいえ、わたくしはただ、見ていただけですの。あなたの、力ですわ」
介旅「こんな非力な僕でも、なんとか、それを背負い続けてこれたのも、黒子さんのおかげなんだ」
黒子「……わたくし?」
介旅「下世話な理由かもしれないけど、
御坂さんや黒子さんが僕に叱咤してくれた時、君たちの堂々とした立ち振る舞いに憧れた。
アナタ達のように。僕も、堂々と胸を張って生きてみたいと、願うようになった」
介旅「それで、――――それで」
黒子「……介旅さん?」
介旅「…………」
「……それで」
「僕は、あの時から、ずっと」
「黒子さん、アナタの、隣にいても良いような人間になりたい、と切望するようになりました」
介旅「僕は、自分を正当化して他者を傷つける、言い訳がましい臆病者で。
黒子さんのような方とは、本当に間逆の、弱い、人間です」
黒子「……ぃぃぇ」
介旅「こうやって、己の情けなさを露呈させるにも、誰かの応援がなければ出来なかった」
黒子「……いいえ」
介旅「今だって、自分は、外面だけしか見繕えていないと、思います」
黒子「いいえ。……アナタは、ちゃんと強い人になったと、黒子は信じております」
介旅「……黒子さんに、そう言ってもらえるのは嬉しいな」
介旅「今までは、アナタと並んでいい自分になれたと思えず、ずっと口を噤んでいました」
「自分に自信が持てるまではと言い訳して、アナタと真正面からぶつかることから逃げていました」
「けど、それも、今日で終りにしたいんです」
介旅「…………黒子さん」
黒子「…………はい」
介旅「十数年、アナタだけを想い続けた気持ちに嘘はありません」
黒子「……はい」
介旅「―――僕は、アナタの事が、大好きです」
黒子「ふふふ。ようやく、介旅さんの気持ちが聞けましたの」
介旅「―――すいません」
黒子「その言葉を待っている間に、わたしくもおばさんになってしまいましたわ」
介旅「おばさんって……、黒子さんはまだ十分に若いじゃないか」
黒子「29歳にもなれば行けず後家」
介旅「へ?」
黒子「わたくしが、中学生の時にとある方にいったことですわ」
介旅「それはまた……すごいことを言ったんだね」
黒子「因果応報。いまの若い子たちからしてみれば、その歳になったわたくしも十分おばさんの部類ですの」
介旅(……とある方、ってもしかして寮監さんなのだろうか……?)
黒子「さてようやくプロポーズして頂きましたし、さっそくお姉さまに御報告したくてはいけませんわね!!」
介旅「……えっ?」
黒子「ですから、わたくしの親愛なる御坂美琴お姉さまに、御報告ですわ」
介旅「……えっと、いったいなんの御報告でしょうか?」
黒子「わたくしがようやく介旅さんからプロポーズをうけて、それをお受けした、という報告ですわ」
介旅「ぷ、ぷぷぷ、ぷろぉおおずううううう!!!??? ぼぼぼ僕がぁああああ!!!??」
黒子「――――これだけ待たせておいて、今更違うとか、おっしゃいませんわよね?」(ギロリッ
介旅「ひっ、い、言いません言いません!!」
黒子「さぁ! お姉さんへの御報告がすんだら、
両家の顔合わせ、結婚式の準備、エトセトラ。色々と忙しくなりますわよ!」
介旅「は、はいっ!」
介旅(僕としては、告白のつもりだったんだけど……、まぁ、いいか)
寮監「―――ぶえっくしゅっ! ……なんだ、誰か私の噂話でもしてるのか?」
旦那「大丈夫? 風邪引かないようにね」
―――黒子視点・終―――
>>330
次こそは禁書視点し進む?
それとも、もう少しだけ回り道をして別の誰かの視点に進む?
滝壺
果たして浜面とどうなったのか
―――滝壺視点―――
滝壺「…………」(グゥ
「お腹減った」
「…………」(ガサゴソ
「所持金、58円」
「……お腹すいた。けど、家には帰りたくない」
「…………」(グゥーーー
「っあ! あのひと、知ってる人だ」
滝壺が道端で見つけた人物(知っている人)は誰?>>342
冥土帰し
滝壺「あの人は……、ゲコ太先生っ……!!」(ダッ
滝壺「あの」
冥土返し「うん?」
滝壺「あの……、こんにちわ」
冥土返し「おや、誰かと思ったら君か。こんなところ会うなんて珍しいねぇ」
滝壺「はい、本当に」
冥土返し「どうだね、身体の調子は」
滝壺「ゲコ太先生に定期的に診察してもらってるおかげで、元気で(グゥーーーー)」
冥土返し「はははは、お腹がすくってことは身体が元気な証拠だ。どれ、なにか食事でもおごってあげよう」
滝壺「ほんと?」(キラキラ
冥土返し「うん? たまには僕だって人におごったりするさ」
店員「ヘイ、ラッシャイ!」
冥土帰し「僕、にんにくラーメンチャーシュー抜きで」
滝壺「………」(ジーッ
冥土帰し「君はどれを注文するんだね?」
滝壺「辛みそ野菜ラーメン。それに半熟玉子をひとつつけてください」
店員「アイヨーッ!」
店員「オマタセシヤシターッ!」
滝壺「いただきます」
冥土帰し「はい、いただきます」
ズルズル。
滝壺「おいしいっ……!!」
冥土帰し「だろう? ここのラーメン絶品でね、隠れたオススメ店なんだよ」
滝壺「……お腹一杯。ごちそうさまでした」(ケフッ
冥土帰し「いやいや、君もなかなかいい食べっぷりだったから、奢ったかいがあったよ」
滝壺「どうも」
冥土帰し「それにしても、所持金が58円しかないなんて、どうしたんだね?」
滝壺「…………着の身着のままで、家をとびだしちゃったから」
冥土帰し「確か、君のご主人はあの人だったね。なにかあった?」
滝壺「今は、家に帰りたくないんです」
冥土帰し「何か、あったんだね」(……ハァ
滝壺「――ちょっと」
冥土帰し「そうかい。家に帰らないにしても、もうこんな時間だ。今晩の宿のあてはるのかね?」
滝壺「とりあえず今夜は友達の家にでも行きます」
冥土帰し「携帯――、も持ってないか。ん、ぼくの貸してあげるから、そのお友達に連絡を取るといい」
滝壺のご主人は誰?>>360
また、滝壺が電話した女友達は誰?>>365
浜面仕上(故人)
はまづら
再安価1>>+5
滝壺が電話をしようとしている女友達は誰?
浜面は生き抜けなかったのか
しかし
>>冥土帰し「確か、君のご主人はあの人だったね。なにかあった?」
という発言を考えると
第三次大戦中とかじゃなくつい最近死んだことになるぞwwww
Prrrrrrrrrrr,prrrrrrrrrrr ガチャ
美琴『はい、御坂です』
滝壺「…………美琴ちゃん?」
美琴『この声……、もしかして、滝壺さん?』
滝壺「うん」
美琴『―――あの、厚かましいお願いかもしれないんだけど』
滝壺「ゲコ太先生、携帯電話ありがとうございました」
冥土帰し「美琴くん達はなんだって?」
滝壺「泊めてくれるそうです」
冥土帰し「そうか、それなら僕も安心できるよ」
滝壺「ラーメン、ごちそうさまでした」
冥土帰し「いえいえ、どういたしまして」
>396
もはや麦野じゃねーかwwww
いや上条さんのは生死不明的な奴だろ
マジで死んだら話にならん
>>399
世の中にはサガフロンティア2というゲームがあってだな
>>403
意外とあっさり復活してたりしてな
>>405
そういやゼロ魔でもサイト死んだかと思ったら
次巻で長々蘇生手順踏むでもなく冒頭からいきなり普通に生活してたな
滝壺「―――それじゃあ、そろそろ行かないと最後のバスが出てしまうので」
冥土帰し「うん、気をつけてね?」
滝壺「はい」
すたすたすた、ぴたり。
冥土帰し「………ねぇ、滝壺くん」(クルリ
滝壺「なんですか? ゲコ太先生」
冥土帰し「御坂君の家は、本当に幸せそうで、僕にもとても理想的に見えるけど……」
滝壺「ええ、私もそう思います」
冥土帰し「……ただ、今の君には少し、その、辛い光景かもしれないんじゃないかな……?」
「――いや、ゴメン。余計な心配だったかもしれないね」
滝壺「御心配、ありがとうございます。わたしは、だいじょうぶですよ先生」
「わたしは、―---だいじょうぶ、ですよ」
さて、ご飯食べてきますノシ
食ってら
浜面……
所持金58円でどうやってバスに乗るの?
上条:御坂家に婿入り。良妻美琴と可愛く素直な子ども二人に恵まれる。
一方:オルソラと結婚。尻に敷かれるも、嫁の影響か友人の子どもにお小遣いあげる程に丸くなっている。
浜面:故人。現実は非情である。
並べてみると悲惨だな浜面……
>>413
定期券でも持ってたんじゃね?
―――これはもう随分と昔の、彼との、思い出。
「なぁ、滝壺。俺ってな永遠なんてものはないって思うんだ」
にわかに埃の匂いがするさびれた中古車で、肩を寄せ合った。
寒さでかじかむ手を、自分の吐息で温めながら、ただ二人だけで空を眺める。
「浜面、なんだか今日はロマンチスト」
「うっせ」
照れくさいことをいってると自覚しているのか、彼はぶっきらぼうにそっぽを向いた。
「永遠なんて、ない。絶対なんて、ない」
満点の星空。静かな雪原。
遠く遠く、ずっと遠くまで変わらない景色の中で、彼は言った。
「だから、俺達は二人で手を取り合って、明日を作ってっていこう」
極寒の地、ロシア。
漆黒の闇から抜け出して彼と頬笑みあうこと出来る未来も夢見て、ここまで来た。
今は、まだ、旅の途中。
『なぁ、滝壺。俺ってな永遠なんてものはないって思うんだ』
―――――
――――
―――
――
―
運転手「――お客さん、お客さん」
滝壺「………っん?」
運転手「もう終点だよ」
滝壺「―――あぁ、ごめんなさい。私ったら眠ってしまったみたいで」
運転手「いや構わないけど、お客さんの目的地はここでよかったのかい?」
滝壺「はい。もともと終点で降りる予定でした」
運転手「そうかい」
滝壺「起こして頂いてありがとうございます」
運転手「それにしても、幸せそうな顔して寝てたけど、良い夢でも見てたのかい?」
滝壺「…………えぇ、懐かしい夢を、見ていました」
ピーンポーン。
美琴『はい』
滝壺「滝壺です」
美琴『ちょっと待って。今鍵開けますね』
ガチャ。
滝壺「おじゃまします」
美子「ママー。だれー?」
美琴「ママとパパのお友達の滝壺さんよ」
麻琴「こんちは」
滝壺「こんちには、麻琴くん、美子ちゃん。しばらく見ない間に大きくなったね」
美子「パパのおどもだち? みこ、またおかしもらえる?」
滝壺「ごめんね、美子ちゃん。おばさん、今日は手ぶらで美子ちゃんにあげられるような物はないんだ。また今度ね」
美子「えー」
美琴「美子、いい加減にしなさい」
麻琴「馬ッ鹿だな美子。あのさ、父さんの友達はオマエにお菓子をくれるサンタさんみたいな人、とか思ってないよな?」
美子「えっ、ちがうの?」
麻琴「…………」
麻琴「あ、そうだ。母さん、そろそろ父さんが車出すってガレージに向かった」
美琴「ちゃんと準備は終った?」
麻琴「ん。スポーツバックに着替えとか適当に突っ込んどいた。俺も、もう車に行くわ。
ついでに美子の分のカバンも持ってて車に積もうか?」
美琴「本当? 助かるわ。美子の分は玄関の横に準備したのが置いてあるから」
麻琴「あいよー」
滝壺「こどもたち、おじいちゃん家にお泊りに行くんだっけ?」
美琴「ええ。お義父さんが久しぶりに日本に戻って来てるから」
美子「かみじょーのおじいちゃんとおばあちゃんにあいにいくのっ」
滝壺「そっか。それは楽しみだね」(ナデナデ
美子「うん!」
当麻「―――美子、そろそろ出発するからおいで」(ヒョイヒョイ
美子「はーいっ!! ママ、みこ、いってきますなの!」
美琴「気をつけてね」
当麻「んじゃあ、父さんたちのところに顔出してくるわ」
美琴「うん、お義父さんとお義母さんとよろしく伝えといて。」
当麻「わっかった。
――――と、滝壺さん。せっかく来ていただいたのに、なんだが騒がしくてすいません」
滝壺「いえ、こちらこそ急にお邪魔してしまって」
当麻「コイツが家に遊びに来ないって無理して誘ったんでしょう?」
滝壺「あ、いえ」
美琴「いいでしょ、別に」
美琴「―――なんだが、変なことお願いしちゃってごめんなさいね」
滝壺「ううん。わたしも助かったから」
美琴「ちょっと家事の合間にやってる仕事の書類の関係で、
私だけ今回の帰省には参加しないのよね。
結婚以来、ずーっと誰かかしらがこの居てね。
数日の間だけでも、この家に一人っきりていうのが、なんだか寂しくてさ」
滝壺「―――なんて、前置きは大丈夫よ。……電話越しでの私の声で、なんか悟ったんでしょう、美琴ちゃん」
美琴「―――あぁ~、いや前置きっていうか、一応本音も含んでるんだけど」
滝壺「心配、かけちゃったかな?」
美琴「その、余計なお世話だったかもしれないけど、すごく落ち込んだような声をしていたから、つい」
滝壺「……ううん、本当にありがと。今夜だけは、どうしても家の中に入れそうになかったし、ね」
美琴「……ちょっと、痩せた?」
滝壺「そんなことないよ」
美琴「でも」
滝壺「さっきもラーメンがっつり食べてきたし」
美琴「……そっか。ちゃんと、食べてるんならいいんだけど」
滝壺「それにしても、美琴ちゃんと当麻くんの子供たち、本当におっきくなったねぇ」
美琴「そうかもね。早いもんで、来年で上の子が中学生よ」
滝壺「美琴ちゃんたちが一番早くに結婚して子供できたもんねぇ」
美琴「ははは、そうだったかしら」
滝壺「毎日賑やかそうで、いいな」
「……私にも、子供が居れば、また違ったのかもしれないなぁ」
美琴「…………」
滝壺「守るものがあれば、きっと」
「――――きっと、寂しいと思っても、それでも」
「……生きることにがむしゃらになれたかも、しれないのに」
美琴「今夜だけは家の中に入れない、って言ってけど……その、なにかあったの?」
滝壺「ちょっと、ね」
美琴「うん」
滝壺「あったといえば、あったし。なかったといえば、なかったの」
美琴「……?」
滝壺「仕上が他界してから1年近くたつけど、
まだ、片づけていない遺品とかもあって。今日ね、それを片付けていたの」
美琴「……うん」
滝壺「そうしたら、あの人が随分昔に使ってた腕時計が出てきて……。コレ、なんだけど」
カチャ……。
美琴「---あれ、これって」
滝壺「うん」
「仕上と二人だけで、ロシアに行った時に彼が付けてた腕時計、なの」
『――――滝壺、永遠なんてものは、存在しないって、俺は思うんだ――――』
美子が可愛すぎて滝壺が切なすぎる……
滝壺「『だから、俺達は、立ち止まっちゃいけない。振り返っちゃいけない』
―――って、あの頃、あの人は良くいってたのを、ふと、思い出したの」
美琴「……懐かしく、なった?」
滝壺「もちろん。それもある。寂しくて、家を出たってのもある」
「……―――けど、彼の口癖を思い出して」
「……なんだが、彼に怒られたような、拒絶されたような。そんな気がして、悲しくなったの」
「わたしは、永遠に仕上のことを、好きでいちゃいけないのかな、って」
美琴「…………」
滝壺「かみさまも、はまづらも。残酷」
「――――死が二人を分かるまで、としか私の気持ちを許してくれない」
「――――私は、ずっと、ずっと。私自身が死んだ後だって、ずっと」
「仕上だけを、永遠に愛してるって、そう決めて、生きようって思ったのに」
「そう心に決めて、頑張って生きていこうって………っ!!」
―――私は、仕上とだけは、
―――アナタとだけは、永遠がほしかった。永遠で、いたかった。
―――それもかなわなくなって、私の中のアナタへの想いだけが、アナタと私をつなぐ最後の絆なのに。
滝壺「――――っ、ごめん」
美琴「ううん、大丈夫…?」
滝壺「…………だいじょうぶ、って言ったら嘘になるかも、しれないね」
美琴「滝壺さん……」
滝壺「ふふ、仕上は勝手なの。勝
手に死んで、勝手に私の中の気持ちすら、奪おうとする」
「多分、あの人のことだから―――、」
『理后、俺のことなんてさっさと忘れて、他の奴と幸せになれ』
「って、言いたくて、私に腕時計を見つけさせたのかもしれない」
美琴「……浜面さんらしいと言えば、浜面さんらしい、かな?」
滝壺「――――でしょう? 本当に、勝手な人」
美琴「―――だったら、滝壺さんも勝手にすればいいんだよ」
滝壺「……美琴ちゃん?」
美琴「男が何を言おうが、女がそれを黙って聞きいれなきゃいけない通りなんて、ないもの」
「――――滝壺さんも、勝手にすればいいんだよ」
滝壺「…………私も、勝手にする?」
美琴「そう」
滝壺「――――そうね。仕上だって勝手なんだから、私も、勝手になさてもらおうかな」
滝壺「私も勝手する、勝手に仕上のことをずっと、大好きで居る」
滝壺(―――こればっかりは、絶対に譲らないからね、仕上)
―――滝壺視点・終―――
>>460
次こそ禁書視点に進む?
それとも回り道して他の誰かの視点に進む(このルート表示はこれで最後)?
確かに調理レベルがパネェ
ということはここで禁書を選ばなかったら禁書描写は以降ナシか
>>450 いえ、禁書はオチなので、他者視点の選択が最後、という意味です
そういやスフィンクスってもう寿命か?
初春
五和
木原くん
アレイスター
―――深夜、初春の自宅。
初春「はー、ようやく仕事が終って帰宅です」
「昔に比べて治安が良くなったとはいえ、さすがに教員と警備員の2足草鞋が身体にこたえますねぇ」
「――――ハッ、いけない、もうこんな時間。彼との約束に遅刻しちゃう……ッ!!」
「うぅうう~~。これも残業を押し付けてきた木原さんのせいだぁー!!」
―――ピッ。カタカタカタ。
―――ピロリロリン~♪
――――― KAZARI_Uが入室しました ―――――
二人の出会いが気になるな
>>495
初春が学園都市上層部のデータバンクにハッキングかけたらアレイスターが挨拶してきたとか
KAZARI_U>すいません、十分も遅れてしまいました……orz
a-STAR>いや、君を待つその時間すら楽しかったから、気にしなくていい
KAZARI_U>そう言ってもらえると嬉しいんですけど、なんだが、照れてしまいますね……//////
a-STAR>照れた君も、可憐なのだろうな
KAZARI_U>うぅぅううう///
KAZARI_U>あ、話は変わりますけど。君って呼ぶとは止めてってなんども言ってるじゃないですか
a-STAR>いや、私の場合は直接、脳波からチャットも文字を生成していいるから
長年の口癖はそう簡単に直すことは難しいし、その……
KAZARI_U>むー。昨日、ちゃんと私のこと愛称って呼ぶって約束したじゃないですかぁー
a-STAR>確かに、約束はした、しかし……
KAZARI_U>私だって、アレイスターさんのこと、ちゃんと愛称で呼んでるのに
a-STAR>それは…そうなのだが……
初春の彼氏からの愛称は何?>>500
彼氏(アレイスター)の愛称は何?>>505
すいません、20分悩んでも『はるはる』『あれあれ』くらいしか思い浮かばなかった
ハナちゃん
ハニー
KAZARI_U> ……私のこと、ハナちゃんって呼ぶの嫌なんですか(/_;)?
a-STAR> ……っう。いや、そんなことはない。君は私にとって――、
KAZARI_U> また、君って言った
a-STAR> ――――ハナちゃんは私にとって、生まれて初めて恋慕の情を抱いた女性なのだから
KAZARI_U> やんっ/// ハニーったら、もう!!//////
a-STAR> しかし、なぜ、私は『ハニー』と呼ばれることになったんだ……?
KAZARI_U> それは、ハニ―の大好物が『ハニ―トースト』だからだよッ☆
a-STAR> ああ、そうだった
・
・
・
・
KAZARI_U> ひとに残業押し付けてひどいと思いません? あんの刺青上司
女心分からないから、いい年して未だに独身なんだと思う。
a-STAR> さ、さぁ……。どうなんだろうな
a-STAR> それはそうと、ハナちゃん。もうすぐで二時だが、そろそろ寝なくていいのか?
KAZARI_U> あ、もうこんな時間 (´・ω・‘)
a-STAR> 明日も仕事だろう? そろそろ御休み
KAZARI_U> もっと長いことお話したかったです……
a-STAR> 明日もここの同じ時間でハナちゃんのことを待っているよ
KAZARI_U> 約束ですよ?
a-STAR> ああ、もちろんだとも
KAZARI_U> ハニーとのデートが終るのは名残惜しいけど、また明日です…
a-STAR> 私も、また明日のこの時間までハナちゃんに会えないと思うだけで、胸が張り裂けそうだ
KAZARI_U> ハナちゃんも寂しい (´;ω;‘)
KAZARI_U> ハニー、おやすみなさい。大好きだよ(ちゅっ
a-STAR> ハナちゃん、愛しているよ。おやすみ(ちゅっ
――――― KAZARI_Uが入室しました ―――――
プツン…
アレイスター「ああ、今日も今日とて、彼女との至福の時が終ってしまった……」
木原「うわ、なんだこのチャット履歴。初恋に浮かれてるガキの交換日記よりひでぇな」
アレイスター「」
木原「KAZARI_U……? かざり_U、――――初春飾利か!?
マジかよ、アレイスターが最近お熱を上げているっていう女教師ってアイツのことだったのかよ」
アレイスター「……………」
木原「刺青上司って俺のことかぁ? あんののろま女、言いたいこと好き勝手言いやがって」
アレイスター「……」
木原「つーか、ハナちゃん(笑) ハニー(笑)」
アレイスター「……」
木原「オイオイオイ、片やもう少しで三十路になる女、片や60年以上は生きてる年齢不詳のジジイだろ、イタタタタ」
アレイスター「……」(グスン
木原「あ、なんだ。いたんですか、ハニー(笑)―――じゃなくて、統括理事長」
最悪だwwww
ってか木原クン先生なのかwwww
>>527
しかも上司ってことは下手したら教頭とか校長なんだろうか
アレイスター「……一方通行にボロ雑巾のようにずたぼろにされたオマエを回収して、ここまで復活させてやった私への恩義はないのか、木原数多」
木原「いえいえ、貴方には感謝してもしきれませんよ、統括理事長。
日常生活に支障がでない程度まで回復していただき、さらに新しい地位まで下さった。
―――まぁ、超能力者の研究に携わるほどの科学者だった俺が、教師にされたってのは不満ですが」
アレイスター「……お前には、まだ利用価値があったからな」
木原「その利用価値ってのが、アンタの女の身辺警護ってんだから、笑えるがな」
アレイスター「……うっ。なぜそれを」
木原「いまのチャット履歴見て、アンタの女が俺の部下である、あの初春ってんなら、そーいうことだろ?」
アレイスター「……だって、彼女に変な虫がついたら困る」
木原「―――統括理事長直轄機関、特殊能力研究所付属初等学部。
原石の保護・育成を目的とする学校の「校長」をやれといわれた時は、首をひねったもんだか―――、
まぁ、『猟犬部隊による貴重な原石の守護』が目的なら、と無理やり納得していたが……」
アレイスター「…………」
木原「……オマエ、馬鹿だろ?」
アレイスター「…………」(シクシク
ガチで校長かよwwwwwwwwww
木原「どんだけ私的な理由で権力行使してんだか……。
いや、まぁ昔みたいに『プラン』とかやってないし、それに比べたら可愛いモンなんだろうが」
アレイスター「そうだ、わたしは心を入れ替え、善良な統括理事長として歩みを進めているのだ」
木原「どーせ、初春の奴に「わたし、お花を愛するような心の優しい善良な人が好きなんです」とか言われたんだろ」
アレイスタ「な、なぜ、そのことをしっている……っ!!」
木原「マジかよ。適当に言っただけですよ。
なに、俺、こんな頭に花が咲いてるような阿保の言うことずっと聞いてきてた訳? 頭いてぇ」
アレイスター「……木原」
木原「なんすか」
アレイスター「私の頭は花が咲いているように見えるのか?」
木原「よかったな、あののろま女とお揃いだ」
アレイスター「…………ッ!」(キラキラ)
木原「…………こんな奴がトップで、学園都市は本当に大丈夫なんか…?」(ハァ……
あれ?
最初からの流れを見直してみると……
……魔術側と科学側が和平結んだ最大功労者は初春だったのか……
木原「……まぁ、アンタが初春と付き合ってよ―が、
こんなガキンチョがストロベリッてるようなチャットをしていよーが、どうでもいいんだが」
アレイスター「ていうか、木原。オマエ、何しきたんだ?」
木原「それを今から言おうと思ってたんだよ」
アレイスター「手短にしてくれ。わたしはこれから、彼女との会話のログを見直す作業に移らなければならないんだ」
木原「…………ああ、さいですか」
アレイスター「それで、用事とはなんだ?」
木原「明日の深夜に、急遽、アンタにに来訪したい、といっている客がいるんだが」
アレイスター「明日の…深夜…」
木原「初春との約束を優先するために却下することは却下だ」
アレイスター「…………」
木原「学園都市にとっても、そう、容易にあしらえる奴じゃねーんだよ」
明日の深夜、初春の彼氏(ハニー)との会談を望んでいるお偉いさんは誰?>>545
ビアージオ
ローマ法皇
ビアージオwwww
インデックスと結婚して教皇レベルまで地位が上がったか?
>>549
それが何度も不倫だとやばすぎるだろwwwww
アレイスター「誰だ」
木原「ローマ正教司教ジアージオ」
アレイスター「…………誰だっけ、ソレ」
木原「まぁ、ローマ正教派の中の幹部の一人だが、小物だな」
アレイスター「……小物なら、別に私が相手しなくてもよかろう」
木原「問題は、やつの妻が、禁書目録っていうシスターってことだ」
アレイスター「ああ、禁書目録の夫が、そんな名前だったな、そういえば」
木原「禁書目録と言えば、十万三○○○冊の魔道書の所有者」
アレイスター「…………、英国清教最大教主、ローラ・スチュアートの後釜最有力候補にも、名が挙がっていると聞いたな」
木原「せっかく作り直した『樹形図の設計者』を壊されるようになることは、避けたいんだが」
アレイスター「…………仕方ない、会おう」
木原「了解、相手にもそう伝えておく」
アレイスター「………………ハナちゃん、ごめんね」(ホロリ
ビアージオじゃなくて禁書がすごくなってたんかwwww
禁書自身がローラの後釜ってことはもう首輪必要ないだろうし
ヨハネのペンモードの大魔力自在に操れるのか
知識量も含めるとそらトップレベルだわな
――――統括理事長直轄機関、特殊能力研究所付属初等学部。
(あまりにも長ったらしいので、以下、能力研付属)
IN 職員室
ガラッ
初春「おっはよーございまーすッ!!」
木原「おう」
初春「……あれ、木原校長だけですか? 他の先生がたは?」
木原「オマエがやけに早く出勤してきただけだ。もうすぐ来るだろ」
>> +7
能力研で働く人、通う人たちはどんなひと達?
1 今までに登場した人たち(黒子、一方通行など)
2 今までに登場していない人たち(科学側出身の人で2、3人ご指名ください)
上条さんは子ども連れて出てるから今いないんだっけ?
ああ選択だったのか
それぞれの項目で指名するのかとオモタ
木原「ハナちゃん(笑)」
初春 「」(ピク
木原「―――じゃなくて、初春。俺は用事で出かける。夕方までには戻る」
初春「はい、わかりました。みんなにもそう伝えておきます」
ガラ、ゾロゾロゾロ。
黒子「初春。おはようございますの」
初春「あ、白井さん。おはようございます。
婚約なさったんですよねぇ、おめでとうざいますー!」
黒子「ありがとう、初春。苦節十数年。ようやくですわー」
初春「御坂さんと佐天さんと一緒に、婚約祝い何にするか相談中です。楽しみにしててくださいね」
黒子「あら、そんな。わざわざいいですのに……」
初春「駄目です。おめでたいことなんですから、きっちりしないといけませんっ!」
黒子「では、お言葉に甘えて。でも、おめでたいこと、っていったら、初春にだって最近彼氏が出来たとか」
初春「えへへ~」
黒子「ま。頬を緩ませちゃって。お幸せなことね」
一方「おい、そこの女ども、ちゃっちゃと仕事しろ、仕事ォ」
初春「あっ、すいません」
黒子「まぁまぁまぁ。一方通行先生、
そんな眉間にしわを寄せてしまわれたら、奥様に嫌われてしまいませてよ」
一方「オルソラはそんな器のちいせェ女じゃねェよ。つーかオマエには関係ねェだろ」
一方通行がロリコンのままだったら天職だったのにな
>>584
結婚して子ども作れば四六時中ちっせェ子と一緒にいられるンじゃねェか?
一方「つーか、木原くンはどうした?」
黒子「さぁ、いつものサボりでしょうか?」
初春「用事で出かけるみたいです。夕方までには戻るって言ってました」
一方「―――サボりだな」
黒子「―――サボりですわね」
初春「否定できないところが、
いかに木原校長の普段の校長としてのお仕事をサボりまくってるかを物がったていますね」
一方「アイツが仕事サボるから、そのしわ寄せが俺たちにくるンじゃねェか。
「帰りが遅いのではありませんか?」って超絶スマイルで迎えられる恐怖をマジで思い知れ、木原」
黒子「そうですわ。それのせいで、わたくしも介旅さんと中々会う暇を作れませんの!」
初春「わたしも、昨日残業押し付けられて、彼との約束に遅刻しました……」
一方・黒子・初春「「「……………ハァ」」」
アレイスター、木原くんのポジションもっと別のものにすべきだろwwwww
―――能力研付属 1年生の教室
『本日、授業参観日』
フレンダ「 フレ『ねぇねぇ、私たちの子どもはちゃんと授業を受けられるかしら』
ンダ『大丈夫よ、あの子はとても優秀な子だもの』
フレ『そうね。ただ恥かしがり屋さんだから、手を上げて発言できるのか心配だわ』
ンダ『あの子のこと、信じて上げましょうよ、フレ……』
フレ『ンダ……』 」
麦野「気色の悪い人形芝居なんておやめ、恥かしい」(ベシッ
フレンダ「痛ッ!!」
あんたら子ども作ったんかwwwww
麦野「――――ッたく、それ、私への当てつけ?」
フレンダ「結局、そういう意味が8割ほどな訳ね」
麦野「…………残り2割は?」
フレンダ「マイサンの緊張ほぐし。ほら、あそこで喜んでるでしょ?」
フレンダの子供「きゃっきゃ」
麦野「…………あっそ」
麦野「――ったく、アンタの旦那が参観日に来れないからって、なんで私が代わりにでないといけないワケ?」
フレンダ「いいじゃん。滝壺は超電磁砲の家に遊びに言ってるし、絹旗は仕事だし。どうせ暇なんでしょ?」
麦野「うっせ、それなりにいぞがしいっつーの。
………まぁ、アンタの子どもも見ときたかったし、別にいいけどさ」
キーンコーンカーンコーン。
ガラガラガラ。
一方「よし、オマエら席つけェー」
生徒達「「ワイワイガヤガヤ」」
一方「日直、授業の号令ェ」
フレンダの子ども「………きりーつ、れい、ちゃくせきっ」(//////
一方「ン。それじゃァ、教科書30ページを開け」
フレンダ「うんえらい、えらいね。恥かしかったけど、ちゃんと言えたねー。
ほらみて、麦野。ウチの子耳まで真っ赤にして可愛いでしょー?」(ヒソヒソ
麦野「うっわ、超親ばか」
一方「だからな、うさぎさンがリンゴを3つ持っていたンだが、
お腹をすかせたタヌキさンにリンゴを2つあげました―――、」
生徒「たぬきさん、食いしん坊!」
一方「そうだなァ、たぬきさん2つも食べちまったな。けど、先生の話は最後まで聞こうな」
生徒「はーい」
一方「ンで、最終的にうさぎさンがもっているリンゴの数は何個ですか? っていう問題なンだが―――」
フレンダ「――――麦野」(ヒソヒソ
麦野「――――なんだよ」(ヒソヒソ
フレンダ「――――ウチのこ、恥かしがり屋さんだけど、可愛いでしょ?」
麦野「――――まぁ、可愛くなくはないわね」(ヒソヒソ
フレンダ「――――うん、結局、私はあの子を元気に産んであげられたほどには、身体も回復したって訳よ」〈ヒソヒソ
麦野「――――そう」(ヒソヒソ
フレンダ「――――そう。だから、もう、あんまり気負わないでって言いたかったの。それだけ」(ヒソヒソ
麦野「……………うん、わかった」(……ポツリ
――――その頃の御坂家
美琴「へぇ、フレンダさんの子どもって、あの能力研付属に居るんだー」
滝壺「そうなの。たしか、美琴ちゃんの知り合いさんが働いてるんだよね?」
美琴「そうそう。中学時代からの友達二人と、あと旦那の友達が一人」
滝壺「知り合いがたくさん働いてるんだね」
美琴「旦那の友達は滝壺さんも会ったことあるんじゃないかな。白い髪に赤目の、一方通行ってやつなんだけど」
滝壺「あ、ロシアでお世話になった人」
prrrrrrrr prrrrrrrrr
美琴「―――と、電話だわ。ちょっと失礼」
滝壺「うん」
美琴「はい、もしもし。御坂ですが」
禁書『―――あ、みこと? 私、インデックスなんだよ』
美琴「インデックス!? あんた、喫茶店であった時以来連絡よこさないから心配してたのよ?」
禁書『うん、ちょっとごたごたしてて』
美琴「んで、どうしたの? 愚痴ならいつでも聞くけど」
禁書『ちょっと急なんだけど、今日の夜日本に戻るんだけど、子どもを預かってくれたらうれしいなって思って』
美琴「また急ねぇ。当麻とこども達はいま当麻の実家に帰省中だし、構わないわよ」
禁書『ありがとうなんだよ、みこと』
美琴「あ、当麻達が帰省中の間、滝壺さんも家に泊まってるんだけど、別に構わないわよね?」
禁書『うん、だいじょうぶ』
美琴「なにか、日本での仕事でも入った?」
禁書『――――くわしくは、日本で会った時に話すけど』
禁書『ちょーっと、旦那のおイタが過ぎるところまできちゃったみたいだから、お仕置きするために来た……かも?』
ドラゴンブレスフラグ
――――
―――
――
―
――――能力研付属 職員室。
キーンコーンカーンコーン。
初春「うーん、ようやく今日も一日の授業が終わりましたねー」
黒子「本当に、今日は低学年の参観日でしたから、余計に気を揉みましたの」
一方「…………つ、疲れた」
初春「あははは、精魂尽き果てるってのはまさにこのことですね」
黒子「一方通行先生は一年生の担任ですから。色々と大変なんですのよ」
初春「はじめて子どもを学校に預ける親が多い学年ですからね、そりゃ、大変でしょうね」
黒子「…………あの図太い一方通行先生でも、アレですもの、ね」
初春「――――ご愁傷様です」(ポクポクポクチーンッ
一方さんは生徒に何かあればぬ~べ~的な覚醒するんだろな
ガラガラガラッ
木原「…………………今、戻った」(ゲッソリ
黒子「き、木原校長……っ!?」
初春「ど、どうしたんですか、顔が真っ青ですよ…っ!?」
木原「いや、大丈夫だ」(フラフラ~~…
初春・黒子(どこをどう見ても、大丈夫にみえないです(の)!!)
一方「―――――――」(ぐてぇ
木原「―――――――」(ぐてぇ
黒子「屍が、二体……」
初春「ちょ、白井さん。そんな不吉なこと言わないでください……」
木原「……………ブツブツブツ」
黒子「……ん? 木原校長がなにか呪詛のように何かを呟いてますの……」
初春「な、なんか何時もより怖いよぉおお」
木原「……俺は絶対結婚なんかしない。一生独身で良い。
あの女、マジで意味からわからん。なんであんな笑顔であんなモンブチかます」(ブツブツブツ
一方「…………」
一方「……木原くン」
木原「……なんだよ」
一方「なんつーか、おつかれ」(ポン
木原「うるせぇ!!」
初春「何故か、黄昏はじめましたね」
黒子「多分、なにか通じるものがあったんじゃなくて?」
初春「ふ~ん、そんなものですかねぇ」
\キラッ☆ メールだよ/\キラッ☆ メールだよ」
初春「あ、ハニーからメールだっ!」
木原「ッ!」
黒子「〈は、はにー…?〉…………なんですの、今の着信音は?」
初春「彼氏専用に設定した音なんです。いいでしょう?」
黒子「は、はぁ……。わたくしにはよくわかりませんの」
初春「メールで連絡してくるなんて珍しいなぁ、どうしたんだろう」
―――PI
初春「えーっと、なになに?」
――
to ハナちゃん
from ハニー
tilte ごめんなさい
---
仕事中なのに、申し訳ない。
実は、急な仕事が入ってしまって、
今日は君とのデートができそうにないんだ。
この埋め合わせは絶対にするから。
だから、僕が無事に帰ってくるのを待っててはくれないだろうか--?
愛しのハナちゃんへ、君のハニーより
―――
初春「えー……。今日の約束楽しみにしてたのにっ…!」
>> +7
1、「ひどい!約束したじゃない」と拗ねる返信を送る
2、「そっか、お仕事なら仕方ないよね。うん」とちょっと寂しさをアピールしつついい子な返信を送る。
3、その他(この場合は、内容を指定)
初春「……………ひどいです、ハニー」
KAZARI_U> もっと長いことお話したかったです……
初春「……約束、したじゃないですか」(……グスッ
a-STAR> 明日もここの同じ時間でハナちゃんのことを待っているよ
初春「ま、っててくれるって言ったじゃないですか…っ!」(グスン
KAZARI_U> 約束ですよ?
初春「…………っ」(ブチッ
a-STAR> ああ、もちろんだとも
初春「……もう、ハニーなんて知らないです!!」(フンッ
パタンッ!!
黒子「う、初春…? 返信しなくてよろしいんですの……?」
初春「約束、ドタキャンされたんです」
黒子「あらー……」
一方「なンで、そンぐらいでキレるんだよ。なんか、やむを得ない事情でもあるンじゃねェーのか?」
初春「そう、ですけど……」
黒子「でもまぁ、急にドタキャンするほうもドタキャンするほうですわ。もっと早く連絡をすればよろしいものを」
木原「…………ま、あれほど初春を溺愛してる奴だからなァ。
―――――約束を断る勇気が、なかなかもてなかったんだろうな」(ボソリッ
(´;ω;‘)おっおっううぇああぁああぅぅおぉぉおお
まさか、再び安価の内容を間違えるとはぁああああああああああ
今のはなし、書き直してくる
……あ、そっか。ごめん。
よく見れば、普通にこのまま進めて安価の内容に修正出来きますね、コレ。
最終的に安価を消化、って流れにします。何度も訂正すいません
木原「…………こういうのは、柄じゃねーんだがな。」
a-STAR> ――――ハナちゃんは私にとって、生まれて初めて恋慕の情を抱いた女性なのだから
木原「……あれだ、俺がこうして、なんだかんだ回復できたのも、初春のおかえみたいなモンだし」
アレイスター『そうだ、わたしは心を入れ替え、善良な統括理事長として歩みを進めているのだ」
木原『どーせ、初春の奴に「わたし、お花を愛するような心の優しい善良な人が好きなんです」とか言われたんだろ』
アレイスタ『な、なぜ、そのことをしっている……っ!!』
木原「………だから、これは、その、借りを返すだけだ、うん」
木原「それに、もしアイツが初春に嫌われた日には、学園都市が終るようなもんだし。色んな意味で」
木原「――――おい、初春」
初春「……? なんですか、木原校長。ていうか、おからだの具合大丈夫なんですか?」
木原「ワガママを言うことだけが、女の可愛さじゃねーぞ、初春」
初春「木原校長まで、一方通行先生みたいに小言ですか?」
木原「小言じゃねーよ。なんつーか、これは俺の独り言だ。だから小言ではねぇ」
初春「ものすごいへ理屈ですね」
木原「うっせぇ」
木原「確かに、男を振りまわす様な愛し方もあるかもしれねぇ」
初春「………でも」
木原「ま、たまには年長の意見に耳を傾けてみろや。
俺はな、お前は男にそっと寄り添って支える様な愛し方も、いい加減、覚えなきゃだめだと思う」
初春「そっと寄り添って支える愛し方、ですか?」
木原「なにも、前者が駄目だという訳じゃない。
ただ、ガキみたいな恋愛だけだと、続き様なものもつつかなくなるって話だ」
初春「続かないものも、続かない……」
一方(……これは幻想だろうか。な、なンか木原くンが、今、すげぇ校長先生らしく見える)
黒子(……残念なことに、いま学園都市幻想をぶち壊してくれるお方はおりませんので、確かめようがありませんが……)
おもっきりひどい誤字なので、修正
×木原「なにも、前者が駄目だという訳じゃない。
ただ、ガキみたいな恋愛だけだと、続き様なものもつつかなくなるって話だ」
○木原「なにも、前者が駄目だという訳じゃない。
ただ、ガキみたいな恋愛だけだと、続くようなものも、続かなくなるって話だ」
×初春「続かないものも、続かない……」
○初春「続くようなものも、続かなくなる……」
木原「―――初春、お前の好みの野郎のタイプはどんな奴だ?」
初春「なんですか、突然。セクハラですよソレ」
木原「セクハラ言うな」
黒子「……一組織のトップがセクハラですって、なんて恥かしいッ!」
一方「木原くン、さいてー」
木原「だまってろ、外野ァああああああ!! ソレ以上余計なこと言ったら、いつもより3倍増しの残業押し付けるぞ!!」
黒子「あらいやだ、わたくし何も言ってませんのよ?」
一方「パワハラ……」(ボソッ
木原「ぁあん!!?」
一方「……なンでもないですゥー」
初春「冗談ですよ、冗談」
木原「結構、管理職にとって死活問題になるから、そういう冗談はマジで勘弁してくれ」
初春「私の好みのタイプ、ですよね」
「私がいいなぁ、って思うのは―――」
「お花を愛するような心の優しい善良な人、です」
木原「そうか、まぁ、頭に花瓶載せてるオマエらしい回答だわな」
初春「ううーー。校長までこの髪飾りを花瓶あつかいですか……?」
木原「まぁ、それはどうでもいいんだよ。お前の花瓶のことは。
オマエが言った好みのタイプってのを、今度は逆説的にオマエにあてはめてみろ」
初春「………?」
木原「―――要は、お前がさっきオマエの彼氏にした行為は、
『お花を愛するような心の優しい善良な人』がするようなことか、って聞いてるんだよ」
初春「――――ッ!!」
「そ、れは……」
「―――――それは」
木原「『善良な行為』ではないよな。
まぁ、お前の個人的な感情――、寂しいとか悲しいっていうのを加算すると、
きっと、違う回答がでてくると思うがーー、」
「これもまた、ひとつの回答だ、初春」
木原「―――俺の独り言は以上だ。長々と面倒くせえ語りで悪かった」
初春「………いえ、新しい見方を示して頂けたように思います」
木原「そうか。他人の一人言を聞いてそこまで吸収できるんなら、お前は大したやつかもしれねーな」
初春「………私は、きっとあの人傷つけるようなことを、するところでした」
「……そっと寄り添って支える愛し方」
「それが、私に出来るかどうかはわかりませんが、頑張ってみます」
木原「あっそ。まぁ、がんばれば?」
一方「木ィィィ原くゥゥゥゥゥン?」
木原「なんだよ、懐かしいような気色悪いような呼び方しやがって」
一方「いンや、別にィ?」(ニヤニヤ
木原「――――うぜぇ、俺はこのまま帰る!!」
ガラガラバタンッ!!!!
黒子「本当に、素直じゃありませんのね、あの方」
一方「まったくだ」
黒子「…………それを、アナタがおっしゃいますか」
一方「あァン?」
初春「…………」(メルメル
――
to ハニー
from ハナちゃん
tilte 気にしないで、お仕事がんばって☆
---
大好きな大好きなハニーへ
そっかぁ (´・ω・‘)
ハニーとのデートすっごく楽しみしてたから残念です。
お仕事だもんね。しょうがないすよね。
でもでも、ハナちゃんが寂しいのは本当なんですから!
じゃあ今度どこかに遊びにつれて行ってくれたら許しちゃいます。
ネットの中だけの交流でも満足なんだけど、
やっぱり、直接ハニーと会いたいな………
貴女だけのハナちゃんより
―――
初春「………うーん、こんなものでしょうかね」(ピ
――送信――
木原「―――――ったく」
「対ビアージオへのパシリに使われるわ」
「途中で、半ギレ状態の禁書目録と遭遇するわ」
「…………その帰りに、アイツと出くわすわ、最悪だ……」
rrrrrrrrr、rrrrrrrr
木原「あ? んだよ、電話か? 誰だよこんな時に―――――ッ」(ピシィ!!!
>>+5
その名前を見て、木原くんが氷ついてしました。
初春の上司〈木原数多〉に電話してきた人は誰?
木原「土御門元春―――」
「どうみても、アレイスターからの伝言だよなー出たくねーなー」
rrrrrrrrrrrr、rrrrrrrrrr
木原「チッ、――――はい、こちら木原」
土御門「あ、木原さんかにゃー? お久しぶりなんだぜい」
木原「さっさと要件を言え、俺は今機嫌が悪いんだ」
土御門「アレイスターがお呼びだ、今すぐにこちらにこい、とのことだ」
木原(ですよねー)
昨日と同じく、先に安価だけ行って今日のところはここまでにします。
木原くんが恐れおののいている「あの女」って誰?>>+5
禁書目録視点終了後。
つい、描きたくなったのでオマケで打ち止め視点を書こうかと思います。
打ち止め「あのねー、ミサカにもとうとう彼氏ができたよってミサカはミサカは報告してみたり」
一方「………は? オマエ、なンて言った今」
打ち止め「彼氏ができた!」
オルソラ「あらあらあら、打ち止めさんも年頃ですからねぇ」
一方「……俺は認めねェぞ!!」
って感じで打ち止めの彼氏は誰?>>+12
では、おやすみなさい
晩御飯食べたら再開します
登場人物と組み合わせが増えてきたので整理
上条と御坂
ビアージオと禁書
一方とオルソラ
白井と介旅
浜面と滝壺
アレイ☆と初春
木原くンと黄泉川
(打ち止めと麻琴)
―――その頃、見えないビルの中
アレイスター「…………」(メルメル
――送信
アレイスター「…………ハナちゃん、怒るであろうな」
「約束を守るなんて最低だ」
「嫌われたら、どうしよう」
「………けど、学園都市が崩壊するようなことは、避けなければならないし」
「私にとって、彼女との触れあいの時が『生きている』と思える時なのに」
アレイスター「…………」
「…………ハナちゃんに嫌われたら、どうしよう」(グスン
「ハァ」
「……」
「…………」
「………………、返信、まだかな」(ポツリ
……コツコツコツ。
土御門「よう、アレイスター」
アレイスター「返信来ない返信来ない返信来ない」
土御門「来客を乗せたプライベートジェットが、もうすぐ極秘裏に第二十三学区の空港に到着する」
アレイスター「もしかして……ハナちゃんに嫌われ、た……?」
土御門「今回のコレ。公での会談ではない。
英国清教含めて十字教の各宗派は今のところ静観の態度を崩していない。
しかし、ビアージオが何か面倒くせぇモンを持ちこんでくるのはほぼ確実
――――少なくとも、もしものことがあれば、必要悪の教会は介入することも辞さないぞ、学園都市統括理事長」
アレイスター「どうしようどうしようどうしよう」
土御門「…………俺の話、ちゃんとを聞いているかにゃー?」
アレイスター「…………もうだめだ、私はいきていけない」
土御門「まったく聞いてねぇ、コイツ」
アレイスター「……………」
「こうやって何も考えずに、ただ浮くというのも良いものだな」(プカー…
土御門「無気力で液体の中を漂うな。現実逃避するな」
アレイスター「…………」(プカー…
土御門「……何があったか知らんが、報告を続けさせてもらうぞ。後で記録したモンで確認しろ―――、」
\世界に~ひーとーつだけ~のハナちゃん/\世界に~ひーとーつだけ~のハナちゃん/
アレイスター「――――ッ!! ハナちゃんからのメールだ!!!」
土御門「なんだよ、どっかで聞いたことあるけどなんか微妙に違和感を覚える着メロ」
アレイスター「私が作成したハナちゃん専用の曲だ」(キリッ
土御門「突然反応すんなよ。
オマエのテンション上がり下がりが激しくてついていけねーし。
つーか、俺がココに居ることわかっててその上で無視してやがったな、このクソ野郎」
アレイスター「…………しかし、返信が来たが、なんて書いてあるんだ」(ガタブル
「…………」
「…………」
「…………ッ!!」(パァァァアアアアア
土御門「なんか、ビーカーの中の人が、急ににやにやしはじめてキモイ」
アレイスター「土御門」
土御門「なんだ」
アレイスター「衝撃の杖はどこに保管してある?」
土御門「……衝撃の杖?
ああ、アンタがロシア出張したときに使った霊装のことか?
魔道書やら霊装やらを適当におしこんでる物品庫の中にでもあると思うが」
アレイスター「ハナちゃんと外でデートすることになったから、数日後までに必要になる」
土御門「つーか、ハナちゃんハナちゃんってうるせえな。
確か、オマエが熱を上げている女教師だったか。
いまは女に関してどうこう言えるような状況ではないだろう。
結構な緊急事態なんだぞ。そこんところちゃんと理解しているのか、統括理事長」
「――――優先順位を考えろ」
アレイスター「理解はしている。ただ、私の中でも優先順位第一位がハナちゃんなだけだ」
土御門「余計に立ち悪いわ!!!」
アレイスター「年若い女性が喜びそうな場所……。映画館、ショッピング?」
「食事はフレンチやイタリアン、和食もいいな!」
「…………」
「――――土御門、お勧めの場所とか何か知っているか!!?」
土御門「知らん」
アレイスター「なんだ、若いのにしけてるな」
土御門「好き勝手いうな。
デート云々はコレが片付いてからゆっくり考えろ。
そもそも、この事態を収拾しなければデートどころではなくなるだろう?」
アレイスター「…………そうだな」
「一方一秒でも早くハナちゃんとの逢瀬を迎えるためにも」
「さっさと、片づけることとしよう」
アレイスター「ああ、そうだ。土御門、木原をこちらに呼び戻せ」
土御門「……木原数多を?」
アレイスター「十字教徒側を刺激しないように、護送には警備員を動員するのだろう?」
土御門「ああ。こちら側からの警護も必要だしな。
さきほど『里帰り』をしにこちらに戻って来たシスターにも、すでに警備員が接触している」
アレイスター「おや、彼女から聞いていた『里帰り』の時間帯より少しばかり早いな」
土御門「ああ、それで対応が遅れている」
アレイスター「――――ふむ。一応、警備強度は第三級警報にしておけ。生徒たちの外出を制限しろ。
学園都市の主要路、各施設にすべての警備員を配置。
ここの警備は木原(猟犬部隊)に任せる」
土御門「…………ったく、はじめっからそういう風にしてくれていたら、
こちらも仕事が迅速に進めらたというのに」
――――第十一学区
黄泉川「迎えにきたじゃんよ、シスターさん?」
禁書「お手数をおかけてしてしまって申し訳ない。わざわざありがとうなんだよ」
娘「こんにちは」
黄泉川「おっ、娘さんかい? 自分から挨拶できるのか、おねえちゃんじゃんよー」(ナデナデ
娘「……///」
黄泉川「確か、上条のところに居候していた女の子ってのが―――」
禁書「うん、私なんだよ。とうまの知り合い?」
黄泉川「アイツの高校時の体育教師」
禁書「そうなんだ。あ、あの途中で寄り道して貰ってもかまわない?」
黄泉川「シスターさんが早めに『里帰り』して来たから時間の余裕はあるじゃん。目的地は?」
禁書「とーまとみことの家に。娘を預かってもらう約束はすでにしてるから」
娘「とーまとみことの家?」
禁書「今日、アナタがお泊りに行くおうちだよ」
娘「…………」
「日本には、おとーさまに会いにきたんじゃないの?」
禁書「…………」
黄泉川「…………」
娘「ねぇ、おかーさま」
禁書 「……今日おとーさまと会うのは、おかーさまだけ。
いい子だから、アナタはみことの家で待っていてほしいんだよ。―――ね?」
娘「…………、わかった」
黄泉川「それじゃ、まずは上条の家に向かおうか」
禁書「お願いします」
――――第二十三学区
ビオージオ「…………いやはや、まさかこんなことになってしまうとは」
「確かに、わたしにも非があったともいえなくもない」
「けれど、……何故、今になってあれほど感情を乱し、わたしに楯突いてきたのか」
「…………」
「…………」
「あやつは喧しい娘ではあるが、激情とは無縁と思っていのだが」
「すっかり、忘れていたな。アレは『禁書目録』だ」
「――――我が妻ながら、時折、旋律すら覚えてしまうのも仕方ないというもの」
ビアージオ「帰ってきた途端、魔術をぶっ放すとか、あああ恐ろしい恐ろしい怖い」(ブツブツ
警備員「そ、そんなに身体震わせて、だいじょうぶですか……?」
ビアージオ「大丈夫ではないから、ココまで逃げてたのだ」(ボソ
ビアージオ「怒るのは別にいい。怒鳴るのだって噛みつくのだっていつものことなんだ」
警備員「はぁ……」
ビアージオ「奴が無表情で、淡々と魔道書を用いた魔術の組み立てを始めたときの恐怖といったらなかった……っ!」
警備員「まどうしょ……?」
ビアージオ「あの時、私は主への元への旅立ちが脳裏によぎったんだぞぉおお!!?」
警備員「いや、一警備員である自分に言われましても……」
ビアージオ「アヤツに女と手を切れと言われたから、
その子を我が家に呼んで話をしていただけなのに。ひどいと思わんかね!?」
警備員「えっと、奥さんに女と手を切れって言われたってことは―――、失礼ですけど不倫相手をご自宅に招いたってことですか?」
ビアージオ「そうだ」(キッパリ
警備員「いや、自業自得では……」
禁書の旦那(ビアージオ)が愚痴りまくっている警備員は誰?>>+5
また、禁書との間にもうけた一人娘の名前は?>>+10
ビアージオ「あの時はアクアリウムが仲裁してくれたから一命は取りとめたものの、
今だって血眼になって私のことを探しているに違いない」(ガタブル…
服部「……アクアリウム? え、水生生物の飼育設備が仲裁……?」
ビアージオ「娘の名だ」
服部「また奇抜な名前ッすね」
ビアージオ「ああ、私はイタリア人だが、妻が英国系なのでね。娘の名も英語なんだ」
服部〈……いや、そういう意味じゃなかったんだけど。まぁ、いいか〉
服部「それでは、これから統括理事長の所までご案内します」
ビアージオ「ああ頼むよ。アレイスター殿になんとか御助力願いたい」
「―――それに、学園都市自慢の見えないビルとやらが、一番安全なシェルター代わりになりそうだし」(ボソッ
服部(ああ、ようは怖~~い奥さんから逃げてきて、学園都市を隠れ蓑にするつもりなのか……)
(なんつーか、小物臭ェオヤジだなぁ)
――――そして、時刻は深夜。
木原「猟犬部隊の配置等すべて完了だ。ったく、人にこき使わせやがって」
アレイスター「この一件が終れば――、そうだな、オマエには長期休暇の取得を許可してやろう」
木原「あ? それは願ってもない話だが、なんでまた突然」
アレイスター「会談までの時間、少し滞空回線の情報を解析してな」
木原「―――俺はクソ長ぇ独り言を言ってただけだぞ」
アレイスター「―――なに、唯の気まぐれさ」
木原「……ああ、そうかい。ま、有難く休ませてもらうとするわ」
土御門「いやいやどうも、ご両人。こっちの準備も終わったんで加勢にきたぜい」
黄泉川「―――警備員の配備完了じゃんよ。
しっかし、こんなに警備員が増員されるのなんて何時ぶりだって話だ」
服部「さぁな。俺が入隊してからは一度もねぇっすね」
黄泉川「私がオマエぐらいの歳の時くらい、だったかもな」
アレイスター「皆、御苦労だった」
木原「さぁて、アレイスター。今世紀最大の夫婦喧嘩の舞台の準備は整ったぞ?」
アレイスター「後は役者達のが揃うのみ、だな」
木原「さて、この舞台。喜劇か? それとも悲劇か?」
アレイスター「さぁ、私も分りかねるよ」
「―――私だって、観客の一人にすぎないのだから」
―――――数日後。
『ねぇねぇ、あの夜の大きな閃光見たー?』
『見た見た、ママが言ってたけど、十数年前にも似たような現象が起こったことがあるんだってー!!』
『あ、それ知ってるかも、学園都市都市伝説「九の月に夜に、狂信的な科学者が黒魔術を使って天使を降臨させた」ってヤツでしょ?』
『でも、絶対ソレ嘘だよね』
『ねー。なんか出来過ぎてて、逆に信憑性に欠けるのよねー』
『それにしても、ズドーン! とかすごい騒音だったね。うるさくて眠れなかったもん』
『なんか、警備員の人に聞いたら、大型の実験をしてたみたいだよ』
『へー。でもま、学園都市なら何を実験してても不思議じゃないかもねー』〈クスクスクス
『だしかに』〈アハハハハ
アレイスター「――――ふむ。情報統制も上手くいっているようだな」
アレイスター「あまりにも楽しみにし過ぎて、約束の時間の1時間も前に待ち合わせの噴水広場に来てしまった』
キョロキョロ
アレイスター「ハナちゃんは、まだ来ていないようだ」
「…………」
「…………ああ、もう少しで、ハナちゃんとリアルでは初めて会うのか」
「回線を使ったテレビ電話も何度かしたことはあるが……」
「やはり、緊張するな」
「花束も用意したし、デートプランも徹夜で考え抜いたし、何処も抜かりはない」
「……………」
「……………」
「―――――今日の目標。手をつなぐ」
初春「ハニー、お待たせしました」
アレイスター「は、ハナちゃん……っ!」
初春「こんちには」
アレイスター「は、ハナちゃんっ!」
初春「…………」(///
アレイスター「…………」(///
初春「き、緊張しますね」(アハハ…///
アレイスター「そ、そうだな」(ドキドキ///
アレイスター「え、えっと。その」
「ハナちゃん」
「こ、これをどうか受け取ってはもらえないだろうか……」(スッ…
初春「……これは?」
アレイスター「私が君のために選び、君への想いを花の一本一本に託した花束……です」
初春「綺麗…。それはアカシアの花、ですね」
アレイスター「さすが、ハナちゃん。可憐なばかりでなく聡明でもある」
初春「い、いえ。そんなことはっ!」
アレイスター「そしてそれを鼻にかけることなく、謙虚。――――ああ、なんて素敵な人だろうか」
初春「~~~~~ッ!!」(///
アレイスター「もちろん、花にくわしいハナちゃんなら知っているかもしれないが……」
「アカシアには一つ、昔から伝わる話がある」
「―――――純情なインディアンの青年は、枝を折ってアカシアの花を愛する娘に贈った」
「娘は、頬を染め無言のままアカシアの花を受け取り―――、」
初春「―――お互いの愛を確かめた。……ですよね?」
アレイスター「やはり、知っていたみたいだ」
初春「ええ、お花に関する神話や伝説も大好きですから」
アレイスター「そうか」
初春「はい」
アレイスター「…………このアカシアは、私自身がその手で折ったものではないけれど」
「君のこと想い、君だけへの愛を誓うためだけに、選んだよ」
「……受け取っては、もらえないだろうか……?」
初春「…………」
「…………」
「…………」〈スッ…
アレイスター「は、ハナちゃん…///」
初春「ふふ。アカシアを贈られた娘は、無言のまま受け取らないと、ね///」
――――初春視点・終―――
―――禁書視点―――
・
・
・
・
禁書『―――うん、じゃあそっちに着いたら、直接みことの家に行くね』
美琴『了解』
禁書『突然のお願いなのに、ありがとうね、みこと』
美琴『いいのよ。困った時はお互いさまって言うでしょ。それしても―――、』
禁書『うん?』
美琴『アンタ、なんか様子が変よ?』
禁書『そう、かな?』
美琴『――――色々大変なんでしょうけど、アンタがぶっ倒れたら意味がないんだからね』
禁書『うん、わかってるよ。』
『でも、そろそろ本当の意味で、決着をつけに行くの』
美琴『――――私は何があろうと、アンタの味方だから』
禁書『ありがと、みこと』
禁書『それじゃ、そろそろ家を出ないと』
美琴『ん。日本で待ってるわ』
禁書『うん、日本で会おうね』
ガチャ。
禁書「…………ハァ」
アクアリウム「……おかーさま? どうしたの?」
禁書「ううん、なんでもないんだよ、アクアリウム」
アクアリウム「でも。お顔が真っ青だよ」
禁書「そうだね。すこしお仕事が忙しくて疲れているかも。でも、心配ないんだよ」
アクアリウム「……私、あかーさまのそういう所、好きじゃない」
禁書「――――アナタは優しい子ね、アクアリウム」(ギュウ…
アクアリウム「おかーさま……」(ナデナデ
禁書「ありがとう、アクアリウム」
「――――こんなおかーさまで、ごめんね」
禁書「さ、アクアリウム。出かける準備をしてすぐにでもローマをたつんだよ」
アクアリウム「また日本に行くの?」
禁書「そう。今度はアクアリウムも一緒に」
アクアリウム「……おとーさまは一緒―――じゃ、ないよね」
禁書「おかーさまと二人だけじゃ駄目かな?」
アクアリウム「――――わたしは、三人一緒がいいの!!」
禁書「……………」
アクアリウム「―――ッ!! あ、その」
禁書「いいのよ、アクアリム」
「…………、そうだね」
「本当はね」
「おかーさまも三人一緒が、良かったなぁ」
アクアリウム「―――じゃあっ!」
禁書「でも、おかーさまがそう思うだけじゃ、だめなの」
アクアリウム「えっ?」
禁書「幼いアナタとって、とても、とても、残酷なことをおかーさまはアナタに言うわ」
アクアリウム「ざんこくな、こと……?」
禁書「アクアリウムは、三人一緒がいいのよね?」
アクアリウム「……うん」
禁書「おかーさまも、出来ることなら、三人が良かった」
「けどね、アクアリウム」
「おとーさまも、『三人一緒がいい』って思ってくださらないと、意味がないのよ」
アクアリウム「……意、味?」
禁書「……家族でいる意味が、なくなってしまうの」
ちょっと休憩してくるノシ
>>+3
禁書目録が十字教の知り合いに相談に乗ってもらうようです。誰?
禁書「よし、準備も終ったし、すぐにでも出発――、と、いきたいところなんだけど、
多分、私がビアージオの後を追って行くってことは直ぐに露見するだろうし……」
――
ローラ「いいこと、禁書目録。お前は次期清教派トップたる最大主教の最有力候補。
王室派、騎士派との話し合いがある故、まだ正式な勅命は下せずにおるけれど、
私はお前が継ぎしものだと考えているけるの。――――己がどのような立場に位置しているのか、夢夢忘れでなきよ、禁書目録」
――
禁書「―――なんて、最大主教に言われたばかりだし……」(ハァ
「……ローマに帰ってきた時は、ビアージオが不倫相手とイチャイチャしてた所とばったり遭遇しちゃって、……」
「つい、今まで溜まってモノがプッツンしちゃって」
「気が付いたら、『神よ、何故私を見捨てたのですか』発動をカウントダウンをしていたんだよ……」
「三カウント目で、アクアリウムの声が聞こえてきて正気に戻ったけど………」
「………本当に、どうして、神さまはわたしのことを見捨てちゃったんだろう」
禁書「さすがに、不倫相手に直接遭遇するとは思わなかったから、混乱しちゃったんだよ……」
「――――大丈夫、今回は大丈夫。しっかりと覚悟を決めて、あの人と対峙するって決めたんだから」
「ちゃんと私の気持ちを話して、ちゃんとビアージオの気持ちを聞いて」
「その上で」
「離婚するって決めたんだから」
禁書「私が突然向こうに行くってだけで、日本の十字教徒はアタフタしちゃう……よね」
「天草式の人に、日本に行くって前持って言って置こうかな。古なじみだし、天草式は日本内の十字教徒への影響力も今では結構大きいし」
「かおり……は、今は女教皇だし、すぐに連絡と取れそうにないかも」
「――――なら」
――prrrrrrr,prrrrrrrrrr
五和『はい、もしもし。五和です』
禁書「あ、五和? 久しぶり。私、インデックスだよ」
五和『い、インデックスさん。はわわわわわ、な、なにか御用ですか?』
禁書「そんなにあわてないで、別に清教派とか必要悪の教会絡みの連絡じゃないから」
五和『あ、そうなんですか? インデックスさんからの電話だから、てっきり』
禁書「あははは、まあ普段はそういう役回りが多いかもだけど……」
瞼が重いので、最後に安価をして終りたいと思います。おやすいなさい
学園都市で発生した大きな閃光その正体、
もとい、禁書が旦那(ビアージオ)に実行したお仕置きは何?>>+7
保守
こんにちはノシ 今日中に終るといいなってことで再開
五和『お仕事以外の用事ってこと、ですよね。どういった御用件で?』
禁書「大した用事ではないんだけど、個人的な用事で日本――、
というか学園都市にこれから向かいますって、現地に居る天草式の人に前もって報告して置こうと思って」
五和『い、今からで学園都市に?』
禁書「うん。ただ誰にも何も言わずにローマをたったら、色々と騒ぎになるかもしれないから」
五和『当たり前です。ただでさえインデックスさんは英国清教派の重鎮の一人なんですから』
禁書「あははは、気が付いたらそうなっちゃてたからねぇ……」
五和『ふふ。そうですね。十数年前まではお互い一介の魔導師とシスターでしたのに」
禁書「時がたつのは早いね。気が付いたらもう三十路なんだよ」
五和『いやあああ、お互い微妙なお年頃なんですから、年齢のことは言わないでぇぇええええーーーッッ!!!!』
禁書「…………い、いつわ?」
五和『私はまだ若いんですよ、おばさんなんかじゃないです……』(ブツブツ
禁書(……たぶん。たてみやさん辺りに、何か言われたんだね)
五和『―――ッは!! ごめんなさい。と、取り乱してしまいました…』
禁書「う、ううん。大丈夫だなんだよ」
五和「ご用件はわかりました。私的な来日とのことですが護衛等は――、』
禁書「必要ないよ。なんていうか――――『里帰り』。
そう、『里帰り』に行くみたいなものだから。お気づかいありがと」
五和『そうですか。日本にいる十字教各派には天草式と通じて、それとなくインデックスさんが『里帰り』すると伝えておきますね」
禁書「お願いできるかな?」
五和『ええ、もちろんです。
しかし、インデックスさんといい、女教皇様といい。
組織の頂点に近いお人柄である以上、中々自由気ままに動けないってのは大変ですね』
禁書「かおりもその辺り苦労しているんだね」
五和『ええ。みたいですね。
インデックスさん、いつもは家事育児に
シスターとしての責務にと、次官に追われて忙しいとは思いますが、
今回の『里帰り』で羽根をのばして、ゆっくり休んで来てくださいね』
禁書「――――うん、そうするんだよ」
五和『機会があれば天草式にも顔を出して下さい。女教皇様もお喜びになります』
禁書「用事が片付いてひと段落したら、お邪魔しにいこうかな」
五和『ぜひお越しくださいね。――-それでは』
禁書「うん、またね」
ガチャン
五和「…………あれ?」
「インデックスさん、『現地に居る天草式』には報告って言ってだけど、英国の本部にもちゃんと連絡したのかな……?」
「……………」
「う~ん、インデックスさんは大事なお立場に居る人だし……」
「一応、万が一にも備えて、私のほうから報告するとしますか」
アクアリウム「…………」
「…………」
「――――わたしは、」
「わたしがいて、おかーさまがいて、……おとーさまもいて」
「みんなが楽しく笑って暮らせたら他に何も要らない」
「…………それだけで、いいのに」
「…………そだだけが、欲しいのに」
「…………」
「きっと、わたしが悪い子だから―――、」
禁書「アクアリウム。そろそろお家を出るんだよ」
アクアリウム「ッ!?」
禁書「アクアリウム……?」
アクアリウム「……ううん、なんでもない」
――――英国清教第零聖堂区
ローラ「……遅かれ早かれこのようなことになることくらい、容易に予想がついていたわ」
「元々、アヤツはそれほど器の大きな人ではなきことよ」
「あの子の周りには、それこそ幻想殺しや魔女狩りの王などが居たというのに……」
「………………」(ハァ
「あんな小物風情の何処に情が湧くとうのか、とんと、私は理解できかねる」
「しかし、まぁ。小物は所詮小物であったなぁ」
「部下の失態は上司の失態」
「―――――さて、十字教最大派閥の主よ。このおとしまえ、どうするつもりかえ?」
マタイ・リースの後を継いでローマ教皇になったのは誰?>>+3
アックア「……返すことも言葉もないのである」
ローラ「私だって、事をおおげさにはしとうなきよ。
当人の禁書目録が今まで静観していたのだから、不満はあれ、表だってそれを露わにしたことはありんせん」
アックア「うむ。それは私も同じであった。
妻に当たる禁書目録が現状に不平を垂れなかったため、介入すべきではにと判断していたのである」
ローラ「しかし、ビアージオが学園都市に赴いたというのが本当であれば、由々しき事態にもなりかねなんだ」
アックア「部下からの報告では、ローマにて、禁書目録が大規模魔術の使用を試みる所だった……らしい」
ローラ「浮気現場を目撃して、憤怒したのであったなー」
アックア「いわゆる「プッツン」というヤツであるか。いはやはや女人とは恐ろしいものである」
ローラ「――ハッ、不倫を繰り返す下衆男の自業自得なのよ」
アックア「我が部下であるが、フォローしてやれぬな」
ローラ「さらに最悪なことに、禁書目録も学園都市にむかっているとのこと」
アックア「…………それは、真であるか?」
ローラ「必要悪の教会所属の魔術師からの確かな情報なのよん」
「真だからこそ、最悪」
「――――いままでずっと我慢に我慢を重ねてきた禁書目録は、今は怒り心頭であろうなぁ」
アックア「…………天使級の魔術をもって暴れられたりしたら、厄介である」
ローラ「しかも舞台に選ばれてしまったのは皮肉にも、科学の街・学園都市」
アックア「第三次世界大戦のような、科学と魔術の対立は絶対に避けねばならん」
ローラ「和平関係にあるとはいえ、学園都市内でこちら側の人間が容易く動き回ろうことが出来ようわけもなし」
アックア「…………学園都市への連絡は?」
ローラ「既に済んでいる。
禁書目録が『里帰り』する予定の時刻も伝えておるゆえ、それまでに出来るだけの対策を願う―――と」
アックア「…………出来れば、学園都市内で起きた『ちょっと騒がしい夫婦喧嘩』で収まればいいのであるが……」
ローラ「あの子も次期最大主教として目されている人物。ある程度は自制してくれるであろうと思うけれど」
アックア「ただ、次期最大主教であれ、高貴なシスターであれ―――、」
ローラ「その前に、禁書目録だって一人の女」
「―――――何が起こるかは、保障は出来かねるのよ」
アックア・ローラ「「――――ハァ」」
――――学園都市、クレープの移動販売がある某公園
禁書「―――さて、ようやく学園都市に着いたんだよ」
アクアリウム「…………くぅ」(スヤスヤ
禁書「急にローマから日本までの空旅だったからね、疲れて眠っちゃったみたいだね」
アクアリウム「…………」(スースー
禁書「……あの人が学園都市に着くのは、多分今日の夜。
わたしたちはつてを頼って超音速旅客機でこっちに来たから、先回り出来たけど……」
「…………ちょっと、早く来すぎたかもしれないなぁ」
「それにしても、科学は常に進歩しているね」
「名前も速度も同じでも、昔と違って気分を悪くすることなかったんだよ」
アクアリウム「……おかぁ、さま……、…………お、とーさま」(ポツリ…スースー
――――――
――――
―――
――
―
アクアリウム『―――おとーさま、おかーさま!!』(ドタバタ
禁書『なぁに? アクアリウム』
ビアージオ『朝から騒がしくするな。淑女はそのような振る舞いはしないぞ、アクアリウム』
アクアリウム『あ、ごめんなさい。おとーさま』(シュン…
禁書『ビアージオ、子供相手にきつく言いすぎるのは、あまり感心しないんだよ』
ビアージオ『常々、オマエがこの子を甘やかすのが悪いのではないか」
禁書『その分、アナタが厳しく躾けてくださるから、丁度いい配分だと思うけど?』
ビアージオ『――――フンッ』
禁書『さぁ、アクアリウム、そんなにしょ気ないで。
嬉しそうに走って来たけど、いったい何があったのかな。おかーさまとおとーさまに教えて?』
アクアリウム『あ、あのね!
朝起きたら、クリスマスツリーの下にプレゼントが沢山おいてあったの!』
禁書『そうなんだ! 良かったね、アクアリウム。
サンタさんから、アナタへのクリスマスプレゼントよ』
アクアリウム『あんなにたくさん、わたしが貰ってもいいのかな?』
ビアージオ『…………。普段のオマエの行いに、主が答えて下さったのだろう』
アクアリウム『……? わたしのおこない?』
禁書『「アクアリウムがいい子にしてたから、サンタさんが願いを叶えてくれたんだ」ってことだよ。
まったく、おとーさまはなんでも難しく言いすぎて困っちゃうね』
アクアリウム『ねー!』
ビアージオ『うるさいぞ、少しは黙れ』
禁書『素直じゃない、とも言う』
ビアージオ『―――――インデックスっ!』
アクアリウム『あはははは、おとーさまお顔、まっかっか!』 (クスクス
禁書『あ、本当だ。照れちゃってるんだー?』(クスクス
ビアージオ『勝手にぬかせ』
―
――
―――
――――
―――――
禁書「まだ時間があるけど、あまりゆっくりしている時間はないんだよね」
「ビアージオが学園都市の『何処』に隠れようとしているのかまでは、分らないし……」
「…………」
「……いや、まぁ、私の魔術から身を守れるそうな場所なんて、『あそこ』くらいしかないだろうし……」
「でも、あそこってどうやって入るんだろう……」
…………テクテクテク。
木原「あんなきの抜けるチャット履歴みた翌日にシャッキリと仕事なんて出来ねェっての」
「ま、俺がいなくたって、一方通行とか白井とかが適当に仕事するだろ」
「ハナちゃん(笑)もああ見えて仕事熱心だしな」
「しっかし、ハナちゃん(笑)にハニー(笑)とか、まったくひどいもんだわ」
禁書「…………あれ? あの人どっかで見たことあるような?」
アクアリウム「………サンタ、さん……むにゃむにゃ」(スヤスヤ
禁書「……あ、そうだ。あの人、ひょーかを」
禁書「あの」
木原「クソ。だりぃ」
禁書「あの、ちょっとすみません」
木原「ぁあ!? なんなんだよ、うざってぇな――――、」
禁書「わたしインデックスっていうんですけど、昔、わたしと会ったことありますよね? えっと、確か名前は木原くン?」
木原「…………」(ピシィ
禁書「か、勘違いだったのかな。いや、でも、私の完全記憶能力が消えたわけちゃないし……」
木原「―――――い、」
禁書「い?」
木原「い、禁書目録(インデックス)―――――!!!!???」
アクアリウム「(ビク!)……ふえっ!? な、なに!?」
晩飯いってきますノシ
打ち止め視点のオマケの分もあるので、
少し、2スレ目まで長引くこと先だってお詫び申し上げます。
2スレめ突入と決まれば保守し放題だな
ただいま あいすうめぇ
アクアリウム「い、今の声なに?」(キョロキョロ
木原「な、んで、オマエがココにいる……?」
禁書「……?」
「わたしがココに居て、何が不都合でも――――、」
「…………」
「不都合が、あるんだね?」
木原「いや、それは」
禁書「そもそも、私はここに来ることをある一部の人にしか伝えていないんだけど……」
「さっき木原くンは『なんでここに居る?』って聞いたよね?」
「もちろん、私が『禁書目録』って知った上、で」
「ねぇ」
「わたしが学園都市に来るって、木原くンは前もって知ってたのかな?」
木原「…………、いや俺は――、」
禁書「どうして、かな?」(ニコッ
木原「…………」
アクアリウム「お、おかーさま、こわい……」(ガタブル
/ヽ ,. . .-‐…‐- . .
{_/)'⌒ヽ: : : : : : : : : 〉`: 、
{>:´∧;;;;;/. : : : : : : : : : : : : :ヽ
/: : : /;;;;;;Y: : : : : : : : : : : : : : : : : : .___
. /: : : :/丁⌒: : :∧ : : /: /` }: : : : : :ハ;;;;;;}
/: : : :/: : :{: : 八: :{:>x/| / |:i : : :}: : : };;;∧
. /: : :/} : : :八Y⌒jY´んハ从 从-‐ノ: : :/Y: : :.
/: : / /: :/: : : V(. 弋ツ 心Yイ : ∧ノ: : ハ
!: : :!//i: : : : : 个i '''' , {ツ /彡く: ハ: : : :i
}: : :ヽ / : : : i: :´{入 _ /: : : ∧: i i: : : | ジャッジメントですの!
〃. : : : ∨: : : :/l: :/⌒ヽ、 ` イ: : : :/ }: リ: : :ノ
: : :/\: : V : /ノ:/ VT爪_八: : : { 彡. : イ{
: :( /: \:} /: :/{ rv\j { >‐=ミー=彡ヘ: ヽ
`)' ){: ( ): : :{八 /ヘJ ̄ ̄ {_/ / \j: : 八: :}
( ー=ミ 彡' ト、 / / 〔o〕 `トしヘ. _ \{ j ノ
r=彡' ー=ァ |\{. . -‐、‐=ァ′ ヽ \(
`フ ( | \_/ x个彳) ∧ \
ヽ | _/ ∨ {\ /、ヽ ヽ
ヽ ー-ヘ. ∨j ヽ{__> . _}
〉 \ \
/ \ \
/ \ \
〈 j\ \
/ ー--==ニニ=く \
木原「――――、さあな」
禁書「しらばっくれる気?」
木原「…………」(ハァ
「俺が知っているのは、アンタの旦那がこっちに来るってことだけだ」
禁書「本当に?」
木原「ああ。なんでアンタが旦那が来るのか、理由は定かではないがな」
禁書「……ふ~ん」
木原「それ以上は知らねぇよ。――――これで、満足か?」
禁書「…………木原くンは私の旦那が来ることは知ってたってことは、つまり」
木原「何が言いたい」
禁書「あの人が接触図るとするなら、学園都市統括理事長にして、過去最大の魔術師とうたわれたアレイスター・クロウリー以外に考えられないんだよ」
木原「――――俺が、アレイスターの近くに居る人物か、知りたい訳か」
禁書「まぁ、色々知ってるみたいだし、既に確定的かも?」
禁書「……あの人の目的地は例の『見えないビル』、だよね?」
木原「さあな」
禁書「木原くン。これでも私はまだ穏便に事を進めてるつもりだよ?」
木原「…………」
「ま、和平相手でる、英国清教の次期トップに借りを作って置くのも悪くねぇか」
禁書「ありがとう、木原くン」
木原「で、俺に何を協力してほしい訳だ」
禁書「――――わたしも、アレイスター・クロウリーとの会談を申し込むんだよ」
>>+3
さて、禁書さんもアレイスターさんのところへ行くようです。
『見えないビル』への移動手段は何?
1,昔と変わらず『案内人』
2,今は許可を貰った人のみに限って、自由に行き来できます。
この安価決定後、次スレへ
ぬああああそうだ窓のないビルだああああ
御坂「よーっす」インデックス「おはよーなんだよ」その2でたててきます
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません