放課後 軽音部、部室
律「今日さー授業中に何気なく窓の方見たら和がメガネ外してて…」
唯「うっそ!!?」
律「へっ?」ビクッ
唯「それ本当!!?」
律「あ、あぁ…確か数学のときに…」
唯「数学……んあああああああああああ!!!!!寝てたあああああああああああああああ!!!!!」
澪「ひぃっ!」ビクッ
梓「ゆ、唯先輩?」
律「ちょっ…落ち着けよ!」
紬「…」オロオロ
唯「ちくしょう!ちくしょおおおおおおおおおお!」
律「落ち着けって!」
唯「……かっこよかったでしょ?」
律「は?」
唯「メガネ外した和ちゃん…かっこよかったでしょ?」
律「?……あぁ…言われてみればちょっと男っぽくなってた…かな?」
唯「でしょ!!!!?」ズイッ
律「ちょっ…なんなんだよ!」
唯「和ちゃんね…メガネ外すとかっこいいんだぁ…」ポッ
澪「…」ピクッ
紬「まぁ!」キラキラ
梓「そんなことで騒いでたんですか…」
唯「全然そんなことじゃないよあずにゃん!」
唯「和ちゃんね…前に私がメガネ外した和ちゃんかっこいいね!って言って以来私の前でメガネ外してくれなくなったの…」
紬「まぁ…なんでかしら?」
唯「和ちゃんあぁ見えて照れ屋だからね…毎日毎日メガネ外す度に言ってたらそのうち見せてくれなくなった……」
梓(そりゃ外す度に言ってたらそうなりますよ…)
律「…あれ?でも和って小さいときはメガネかけてなかったんだろ?」
唯「うん。かけてなかった時はなんとも思わなかったんだけど…失って初めて大切さに気づいたってやつかな…」フッ
梓(色々間違ってる気がする)
紬「………」ウーン
律「ムギ?」
紬「ギャップ萌えってやつかしら!?」
律「よし、静かにしてろ」
唯「いいなぁ…見たかったなぁ…和ちゃんの素顔…」
律「大げさな…」
唯「ううん。大げさじゃない。だってメガネ外した和ちゃんは世界一かっこいいもん」ウットリ…
澪「…」ピクッ
律「そんなにかよっ!」
唯「そんなにだよっっっっっっっ!!!!!」
律「あーはいはい。もういいや練習でもすんべ」
梓「!律先輩から練習しようだなんて…!!!」ジーン
律「梓ちゅわんどういう意味かな?」
紬「ふふっ」
律「ムギちゅわんもどうして笑ってるのかな?」
唯「はぁ…和ちゃん…」
澪「……………」
律「はいはいやるぞー」
唯「ちぇー…」のそのそ
梓「感激で涙が…」ジワッ
律「うっせ!……っていうか澪は?こういう合図はいつもあいつが…」
澪「………」
紬「澪ちゃん?」
律「どうした?腹でも痛いのか?」
澪「………律のが…」ボソッ
律「あん?」
澪「律のがかっこいいぞ!!!!!!!!!」
唯「!!!?」
律「は!?」
梓「澪…せんぱい…?」
紬「まぁまぁ!」キラキラ
律「おっお前今…」
唯「今なんて言ったの!!?」
律紬梓「!?」ビクッ
澪「メガネ外した和より、カチューシャ外した律のがかっこいい!!!!」
律「ちょっ…」カァッ
唯「…澪ちゃん知らないでしょ?メガネ外した和ちゃんのかっこよさ」
澪「お前だってカチューシャ外してちゃんと前髪整えた律のかっこよさ知らないだろ?」
唯「そんなの見るまでもなく和ちゃんのがかっこいいよ」
澪「こっちのセリフだ。律のがかっこいい」
梓「せっかくいつも邪魔な律先輩が練習始めようとしてくれたのに…」シクシク
律「おいコラ後輩」
唯「和ちゃんのがかっこいいよ!」
澪「いーや!律のがかっこいい!」
律「ちょっ…あの…恥ずかしいんですが…」
澪「お前は恥ずかしくなんかない!!!!」
律「いやあのそういう意味じゃなくて…」
澪「こんなもん取れ!!!」サッ
律「あ、おい!」ファサッ
澪「そしてこう!!!」ぐしゃぐしゃ!
律「わっ!?」
澪「ふっ…完璧…」ムフー
律「ちょっ…おかしーし…」キラキラ
梓紬「!?」ドキッ
澪梓紬「おかしくねーし!!!!」
律「ふぇっ!?」ビクッ
澪「ほらもっとしゃんとしろ」
律「え…あー…うん」キリッ
梓(わ…/////)
紬「かっこいい…」ぽー
澪「……」ムフー
唯「くっ…」ギリッ…
唯「…………」カチカチ
プルルルルルル…プッ
和『唯?どうしたの?』
唯「…和ちゃん!助けて!!!あぁっ!」
和『えっ!?ちょっと唯どうし…』
唯「……」プチッ
澪「……どういうつもりだ?」
唯「すぐ分かるよ」ふふん
和「唯!?どうしたの!!?」バァン!!!
唯「和ちゃーん!」ガバッ
和「唯!大丈夫?どこか痛いの!?」ハァッハァッ
唯「…どう?」
和「え…?」ゼェゼェ…
澪「くっ…」
和「ちょっと…どういうこと?」はぁっはぁっ…
律「いや私にも…」
唯「生徒会室からここまで大体3分はかかるところを1分も経たずに来てくれた。しかもこんなに息を切らして」
澪「……」ギリッ…
唯「やっぱり和ちゃんのがかっこいいよ」ふふん
和「……唯」
唯「なぁに?」
和「騙したのね?」
唯「騙してないよ?」
和「だって…助けてって」
唯「うん。あのね、澪ちゃんが和ちゃんよりりっちゃんのがかっこいいっておかしなこと言うから和ちゃんのがかっこいんだよって証明して私を助けてほしいの」
和「……はぁ…あんたもしかしてまたメガネのこと言ってるの?」
唯「正解!」
和「嫌よ。私もう生徒会行くわよ」スッ
唯「だめぇー!メガネ外してぇ!!!」ぎゅーっ!
和「は・な・し・な・さ・い!」ググッ
唯「いやーーー!」ぎゅー!
律「まぁまぁここはもう観念するしかないぜ?」
和「…律?」
律「あぁ」キラーン
和「……もしかしてあんたも唯の犠牲に?」
律「あー…私はどっちかって言うと澪の犠牲…かな」
和「澪の…?」チラッ
澪「…和。私はお前を友達だと思っている。だがしかし!カチューシャ外した律のがかっこいいという事実は譲れない!!!」キリッ
和「………なるほどね」
律「あぁ」
和「変な幼馴染持つと苦労するわね」
律「お互いにな」
唯「和ちゃん…」うるうる
和「はぁ…もう分かったわよ」
唯「!」パァァァァァッ
和「その代わり少しだけよ?私本当に戻らなきゃいけないんだから…」
唯「うん!うんっ!!!!」コクコクッ
和(…いまいち信用ならないわね)
唯「……」ジーーー
和「…ほら」スッ
梓「!!!」ドキッ
律「おぉっ」
紬「あら♪」
唯「きゃーーー!!!和ちゃんかっこいい!!!!!!!」
和「……あんまり騒がないで」キラキラ
唯「うっうん…ごめんなさい…/////」モジモジ
律(唯のやつ本当に好きなんだなー)
梓(どっ…どうしよう…和先輩もかっこいい…/////)
紬「和ちゃんもかっこいいわぁ…」ほぅ…
澪「……」ギリッ…
唯「どう?澪ちゃん」ふふん
澪「…まぁまぁだろ」
唯「…」ピクッ
澪「律のがかっこいい」
唯「…和ちゃんのがかっこいいよ」
澪「…」ピクッ
澪唯「………」バチバチ
唯「ねぇ!ムギちゃんとあずにゃんはどう思う!!?」
紬梓「えっ…///」
唯「和ちゃんのがかっこいいよね!?」
澪「いや律だよな!?」
律「おいおい…」
和「やめなさいよ…」
紬「…………」
紬「私は……りっちゃん…かな…」チラッ
律「へっ…?」
紬「/////」モジモジ
唯「くっ…」ギリッ
澪(なんだろう嬉しいけどムカつく)
唯「あずにゃんは!?」
梓「えっ!?えぇっと…」チラッ
律「ん?」キリッ
和(早く帰りたい…)キラーン
梓(ううっ…選べないよぉ…)モジモジ
唯「あずにゃん!」
澪「梓!」
梓「にゃっ!えっと…えっとぉ…」
梓「……………律先輩ですかね」カァッ
唯「!!!?」ガーン
律「おっ…おぉ…」
澪「ぃよっし!」グッ
和「モテモテね?」クスッ
律「う、うっせ!」カァッ
唯「………りっちゃんのバカ!女ったらし!」ばしっ!
律「いって!なにすんだよ!」
澪「そうだ!律を叩いていいのは私だけだ!」
律「いやそんな決まりねーよ!」
和「ほらもう満足したでしょ?じゃあね」
唯「だめっ!」ガシッ
和「ちょっと…」
唯「和ちゃんのかっこよさを分かるのは私だけじゃないんだから!!!」カチカチ
プル…プッ
憂『お姉ちゃん?どうしたの?』
唯「憂!今すぐ部室おいで!和ちゃんがメガネ外してるよ!」
憂『えっ!?分かったすぐ行く!!!』プチッ
憂「和ちゃん!!!」バァン!
律「はやっ!」
唯「ほら!見て見て!!!」ズイッ
和「ちょっ…」
憂「わぁ!ほんとだ!」キラキラ
唯「かっこいいでしょー♪」ふふん
憂「うん…」ぽわーん
和「二人とも恥ずかしいからそんなに見ないで…」
唯「照れてる!」
憂「かっこいいのに可愛い!」
唯憂「きゃー♪」
和「もう…」カァッ
澪(憂ちゃんのことだから唯に付き合ってるのかと思ったけどあの様子じゃ違うみたいだな…)くっ…
律「モテモテですなぁ?」シシシ
和「…律ほどじゃないわよ」
律「いやいや姉妹揃ってなんて羨ましいですぞ?」ニヤニヤ
和「からかわないで…」カァッ
紬(な、なんて絵になる二人なのかしら…)パシャパシャ
梓「ムギ先輩それ私にも焼き増ししてください」
唯「澪ちゃんがね、和ちゃんよりりっちゃんのがかっこいいって言うんだよ!」
憂「え…?」
律(うわ…心底意外そうな顔してる)
澪「律のがかっこいいぞ!見ろ!!!」ズイッ
律「わっ!」
憂「あ、律さん…前髪下ろしてるんですね」
律「あー…うん」キラキラ
憂「……」ジー
律(な、なんか品定めされてるみたいでやだな…)
憂「んー…確かにかっこいいですね」
澪「だろ!?」パァッ
唯「憂!?」
憂「…でも和ちゃんのがかっこいいかな」カァッ モジモジ
澪「チッ…」
唯「だよね!だよねぇ!!」
憂「うん♪」
唯憂「ねー♪」
澪「まぁいいさ。三対二だからな」フッ
唯「むっ…」
律「おい挑発するなよ…」
和「ねぇ…そろそろ本当に戻りたいんだけど…」
紬「ちょっと二人とも動かないで!」パシャパシャ
梓「ムギ先輩レフ板この辺でいいですか?」
律「お前らなにしてんだよ!?」
憂「手伝います」サッ
紬「あら。ありがとう」
和「憂!?」
憂「あの…私にも和ちゃんの…」
紬「ふふっ…みなまで言わなくても大丈夫よ」ニコッ
憂「ありがとうございますっ!」パァッ
さわ子「お茶しに来たわよーっと」ガチャ
唯「さわちゃん!」
律「げっ…(またややこしいのが…)」
さわ子「ん?……りっちゃん?和ちゃん?」
律「…うん」
和「…はい」
さわ子「あらあら!どうしたの?かっこいいじゃない!」パァッ
澪唯「ですよねぇ!?」
律「あっちゃー…」
唯「あのね、かくかくしかじかなんだよ」
さわ子「ほほう」キラーン
律(うわっ…獲物を狙う目に変化した…)
さわ子「うーん…」ジロジロ
律(……パンダになった気分だ)
さわ子「ふむふむ…」ジロジロ
和「ち、近いです…先生…」
さわ子「よし!」
唯「決まった!?」
澪「どっちがいいですか!?」
さわ子「えーっと…」ごそごそ
唯澪「?」
さわ子「りっちゃんはこれ!」バーン!
律「……学ラン?」
澪紬梓「!」
さわ子「和ちゃんはこれ!」
和「……男子用のブレザー?」
唯憂「!」
律「意味がわから…」
澪「早く着替えるんだっっっ!!!」
梓「そうです!早急に着替えるべきです!!!」
紬「……」キュッキュッカチャカチャ←カメラの整備中
和「あの…」
唯「早く着替えて!」
憂「お願いします!!!」
律和「………」
さわ子「…なんなら着替えさせてあげようか?」ニヤッ わきわき
律和「…!」ゾクッ
律和「きっ着替えてきます!」ダッ
着替え終了
律「お…おかしーし…」おずおず
澪「ぶっは!」ドピュッ☆
梓「グッッッット!!!!!!」ピロリーンピロリーン
紬「カメラで鼻血が見えない!!!!!」ドップドップ
さわ子「似合うわよ!」グッ
和「……」おずおず
唯「いにゃあああああああああ!かっこいいいいいいいいいいいい!!!!!」キュンキュン☆
憂「/////」うっとり
さわ子「!」きゅーん!
唯澪「!」ハッ
唯澪「先生!判定は!?」
さわ子「……」ぽーっ
和「……え?」
澪「視線の先は…」
唯「……和ちゃん…!?」
唯「やったーーーーーーー!」
澪「くっっっっっそ!!!!!!」
さわ子「…ケータイの番号とアドレスよ。いつでもかけてきなさい」スッ
和「え?あ、はぁ…」
さわ子「…好きよ」
和「はい!?」
さわ子「っていうか結婚しよ?」
和「えぇっ!!?」
唯「だーめ」ビリッ
さわ子「あぁ!ひどいっ!!!」
唯「さわちゃんもう帰っていいよー」グイグイッ
さわ子「ちょっ待ちなさい!和ちゃん!あいして…!」
バタンッ!
唯「………」ペッ
律(こわっ!)
唯「これで三対三だね?」にこっ
澪「ふ、ふん。同点になったくらいでいい気になるなよ」
唯「むっ…じゃあ次は…」
憂「あ、純ちゃん呼ぶ?」
唯「いいねぇさすが憂!」
律「おいもうキリがないぞ…なぁ?」
和「もう諦めたわ」ハァ…
律「えー!?」
憂「かけるね?」
唯「うん」
澪「あぁ」
プルルルルルルルル…プッ
純『ほーい?』
憂「あ、純ちゃん?あのね軽音部の部室にイケメンが二人いるよ」
純『イケメン!?すぐ行く!!!』プッ
律「ぅおい!嘘はダメだろ!?」
憂「今の二人の姿はどう見てもイケメンですよ?」
律「うっ…」
和「もう好きにして…」
唯「いい?ちゃんと男の子のふりするんだからね?」
和「はいはい…」
澪「律もだぞ?」
律「へいへい…」
憂「純ちゃん口説き落とせた方が勝ちってどうかな?」
律和「えっ!?」
唯「いいねぇ!採用!」
澪「…まぁいいか。でも本気で浮気するなよ?」
律「おい待て」
ガチャッ!
純「イケメン!」
唯「来た!」ヒソッ
澪「うまくやれよ?」ヒソッ
律和(えぇー…)
憂「純ちゃんこっちだよ」
純「あ…ど、どうも…鈴木純です…(わ…本当にかっこいい…//////)」モジモジ
律「あー…どうも。えっと…」
憂「律樹(りつき)さんと和也(かずや)さんだよ」
律「(おいなんだそのホストみたいな名前)…律樹です。よろしく」
和「…和也です」
純「よっよろしく…」モジモジ
梓(うわ…女子高だから見ることができなかった友達の女の部分…なんか引く…)
純「あれでもイケ…男の人なのにどうしてここに…?」
律和「…」ビクッ
憂「律樹さんは律さんの従兄弟で、今日お休みの律さんの代わりにドラム叩きに来たんだって」
純「わぁ!ドラムできるんですか!?」
律「あ、あぁ…まぁね(憂ちゃん…よくもまぁ嘘がペラペラと…)」
憂「和也さんは生徒会長の従兄弟なの。律樹さんと友達らしくて従姉妹の様子見を兼ねて一緒に来たんだって」
純「へぇー!そういえばお二人ともどことなく律先輩と生徒会長に似てますもんね!」
律「そ、そう?はは…(本人だよ!)」
和(従兄弟って普通そんなに似てないわよね…)
純「でも大丈夫なんですか?女子高なのに…」
さわ子「私が許可したわ!」バァン!
純「さわ子先生!?」
律(げっ!戻ってきやがった!)
さわ子「従兄弟とは言え男性が女子高にいるのは不安だから私の監視付きになっちゃうけど特別に許可がおりたのよ」
純「へぇー」
さわ子「……」チラッ
唯「……」ギリッ…
さわ子「……」ニヤッ
唯「……くそが」ボソッ
律(私は今何も聞こえませんでした。カチューシャに誓ってそれは真実です)
純「あのっ…律樹さんのドラム聴いてみたいな…なんて…」モジモジ
律「あぁ…うん。いいよ」
澪(あんまりベタベタすんな)
ドコドコドコジャーン!
紬(はぁぁぁぁぁぁぁん!腕まくりたまらないわ!!!)パシャパシャ
梓(律先輩かっこいい…)うっとり
澪(きゃー!律ぅーーーーー!!!こっち向いてーーーー!!!!!!)
律「…っとこんなもんかな」キラーン
純「すっっっごく上手かったです!!!!!」
律「そう?…ありがと」ニカッ
純紬澪梓「!」きゅーん
唯「(むー…こっちも負けないよ!)和ちゃん!」ヒソッ
和(はいはい…)
和「鈴木さん」
純「あ、はい?」
和「これよかったら…」コトッ
純「え…紅茶…?い、淹れてくれたんですか?」
和「うん」
純「あ、ありがとうございます。いただきます」コクッ
和「…どうかな?」
純「おいしいです」
和「よかった」ニコッ
純唯憂さわ子「!」きゅーん
純(律樹さんはワイルドな感じでかっこいいし、和也さんもちょっと無口っぽいけど優しい……)
純(それに二人とも…笑顔がとっても素敵…)ポワーン…
澪(どう見ても律優勢だな)
紬(やっぱりりっちゃんよね)
梓(律先輩だろうな)
唯(あの顔…どう見ても和ちゃんに惚れたね)ふふん♪
憂(和ちゃんだろうなぁ…かっこよすぎるし)
さわ子(和ちゃんかっこいい…)
律「あー…のさ」
純「はいっ!」キラキラ
律(くっ…ごめん…純ちゃん…でもこうしないと終われないんだ…)
律「今度の日曜日空いてる?俺とどっか行かない?」
純「えっ!?」ドキッ
律「……」チラッ
和(…これで決めるのね?分かったわ律)
和「…あのさ」
純「はっはい?」
和「日曜日は…僕と映画でも観に行かない?」
純「えぇっ!?」
律和「………」ジー
純(えっ…なにこれ?モテ期!?人生初のモテ期到来!?)アワワワワワ…!
澪(律だな。あえて何処かを指定しない男らしさ。しかしそれでいてちゃんと楽しませてくれそうな雰囲気。完璧だ)
唯(和ちゃんだね。映画を指定するあたりのベタさ。しかしそれが逆に紳士的で真面目な和ちゃんの性格を現してる。完璧だよ)
澪唯(さぁ!<律・和>ちゃんを選ぶんだ!)
純「…………」
純「私…は……」
全員「……」ゴクッ…
純「私は……!」
純「………律樹さんと…出掛けたいです」
唯「なっ!!?」
澪「ぃよっし!!!!!!!」グッ
憂「純ちゃんにはがっかりだよ…」
紬「りっちゃーん!勝利の一枚撮るからこっち向いてー!!」
梓「レフ板いらないぐらい輝いてますよ!」
さわ子(……ちょっとほっとしちゃった)
澪「ほーら見ろ!律のがかっこいいんだよ!!!」へへーん!
唯「っ…」ギリギリ…!
純「え?え?」オロオロ
律「……………」
純「あ、あの…」
律「…ごめん」
純「え……?」
律「私…律なんだ…」
純「え…?」
律「………」ファサッ
純「そのおでこは…!」
律「ごめん…」
純「なんで……」
和「…ごめんなさい」
純「え!?」
和「真鍋和の従兄弟じゃなくて…本人よ」
純「そんな…」
純「なんで…?なんでこんなことしたんですか…?」
律「ごめん…」
和「…謝ることしかできないわ」
純「ひどい…」
律和「っ…」ズキッ…
純「うっ…」ポロッ
律「あ…」
純「ひどい…!」グスッ…
律「純ちゃん…」
梓(あれ?シリアス?)
律「ごめん…」ぎゅっ
純「あ…」
澪紬梓「あぁーーーーーーー!!!!!」
純「……また騙そうとしてるんですか」
律「違う…けどそうとしか思えないよね…ごめん…」ぎゅうっ…
純「っ…」
純「やめてっ…そんな風に優しく抱きしめないで…」
律「……………」ぎゅっ…
純「やめてったら…!」
澪「そうだやめろ律!」
梓「離れるべきです!」
紬「りっちゃん!紬のここ!空いてますよ!!!」
律「…日曜どこ行く?」
純「は…?」
律「遊園地でも行こうか」
純「なに言ってるんですか…あと離してっ…!」
律「律樹じゃなきゃだめ?」
純「え…?」
律「律の私じゃだめかな」
純「だってそれは…」
律「私はまだ純ちゃんのこと全然知らないから…好きだとは言えないけど…」
純「……………」
律「それでも責任取りたいんだ」
純「律先輩…」
律「ゆっくり、お互いを知っていこうよ」
純「……もう…騙しませんか?」
律「あぁ。約束する」
純「……今度騙したら…もう一生口訊きませんからね…」
律「うん」ぎゅっ
純「……………」ぎゅうっ…
澪「そんな…」
紬(くっ…でもりっちゃんがイケメン過ぎる…!)パシャパシャ
梓「純なんかに取られるなんて…」ガーン
唯「ぷぷー!さすが澪ちゃんイチオシのりっちゃん!イケメンだねぇ!!!」プークスクス!
憂「お…お姉ちゃん…」
唯「ほえ?」
さわ子「…私でいいの?」
和「こんなこと言ったらおかしいと思われるかもしれないけど…前から気になってました」
さわ子「うれしい…」
唯「うそ…」
澪「律ぅ!嘘だよな!?嘘だと言ってよ!!!」ガバッ
律「……澪…ごめんな…」
澪「だ…だって私たちは幼馴染じゃないか!ずっと一緒で…」
律「澪!」
澪「!」ビクッ
律「…ごめんな」
澪「り…つ…」
唯「和ちゃん!嘘だよね!?冗談だよね!!!?」
和「唯…」
唯「だって私たちなんか幼稚園のときから一緒で誰よりもお互いのこと…それをこんなおばさんなんかに…!」
和「唯!」
唯「!」ビクッ
和「…私の好きな人の悪口言わないで」
唯「の…どか…ちゃん…」
澪唯「う…うわああああああああああ!」
後日
さわ子「和ちゃんのがかっこいいわ!」
純「いーえ!律先輩のがかっこいいです!」
和「はぁ…」
律「おいおい…」
さわ子「…ま、夜は可愛いんだけどね」
純「あ、それはうちも同じです」
和律「ちょっ…!」カァッ
唯澪「」チーン
お わ り
りっちゃんも和ちゃんもマジイケメン
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俺「和ちゃんぺろぺろ」ペロペロ
和「ちょっ、ちょっと…やめなさいよ…///」
俺「ぺろぺろ」ペロペロ
和「…///」
俺「……和ちゃんの喉がっちゃーん!」ガチャーン
和「ぅぇ゛!?……」
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