憂「けいおんぶ!」(408)

憂(すっかり春だなぁ)

「憂ー!」

憂「あー!和ちゃん!」

和「おはよ」

憂「おはよー!」

和「今日が初登校ね」

憂「うんっ!和ちゃんと同じ高校で良かったぁ~」ぎゅ

和「ふふ、高校生になっても変わらないわね」

憂「えへへ~…」

和「憂は高校に入ってやりたい部活とかあるの?」

憂「う~ん……そうだね~」

和「何か打ち込めるものがあるといいかもね」

憂「そうだよね~」


憂「和ちゃんは何の部活入ってるの?」

和「ううん、私は部活には入ってないわ」

憂「えっ、そうなんだぁ」

和「生徒会に入ってるから」

憂「生徒会!」

憂「やっぱりすごいなぁ~和ちゃん」

和「そんなことないわ、憂もどう?生徒会もやりがいあるわよ」

憂「うん!色んな部活見て決めようかな~」

和「それがいいわね」


和「じゃ、また後でね」

憂「うんっ!またね、和ちゃん」

─教室

「えっと~私の席~」

憂(あっ)

憂「純ちゃん!」

純「あっ!憂!」

憂「純ちゃんこの教室?」

純「うん。憂も?」

憂「うん!一年間よろしくね」

純「よろしくっ」

・・・・・

憂「終わったね~」

純「校長の話中ずっと寝てた!」

憂「あはは…」


どどどど

憂「?」

「是非テニス部へ!」「柔道部も是非!」
「是非茶道部へ!」「是非珠算部へ!!是非の是非!」

どどどど……

純「……すごいねー」

憂「うん……」

純「どうする?部活」

憂「どうしようかな~」

のそ

純「わ!」

憂(着ぐるみ……)

「けいおん部です。興味があったら放課後、三階の音楽準備室に是非。」

純「は、はぁ…」

憂(軽音部かぁ…)

純「どうする?」

憂「うーん…」

純「軽音部ってなんかかっこいいイメージあったけど……」

憂「あはは……」

純「……とりあえず行ってみようかな~軽音部。見るだけね」

憂「うん」

純「憂も来てくれるよね」

憂「いいよ~♪」

・・・・・

憂「あった!」

純「ここだね」

憂「うん!じゃあ開けるよー」

コンコン

ガチャ

憂「すみませ~ん……」


「いらっしゃいませ~」

憂純(メイド!?)

?「おっ!進入部員か!?」

?「ふふっ♪いらっしゃ~い」

憂「ど、どうも…」

純「なにこれ……」

?「座って座って~」

憂「あ…ありがとうございます」

?「今お茶いれるよー」

純「わざわざすみません…」

?「ごほん!」

?「ようこそ軽音部へ!私が部長の田井中律です」

純「(かっこいい人だね)」
憂「(ねー)」

「ちょっと律!」

憂(和ちゃん!)

律「ふぁ?」

和「講堂の使用申請書、また出してないでしょ!」

和「明日、ライブ出来なくなっちゃうわよ?」

律「そうだったぁ…」

和「全く…何度言えばわかるの」

律「ごめんなさいごめんなさいっ!」

憂純「…」

和「って、あら?憂」

憂「和ちゃん!」

律「お?和の知り合い?」

和「ええ。一つ下の幼馴染よ」

律「へーっ!」

和「……じゃあ、律、よろしくね」

律「はい…はい…ごめんなさい…」

和「憂もよく選んで入りなさいよ」

憂「え…あはは……」

律「ぶー…」

ガチャ

律「よしっ!仕切り直していくぞ!」

?「ふふ♪」

律「こちらがキーボード担当」

?「琴吹紬です♪はじめまして~」

純「どうもです」

紬「騒がしくてごめんね~」

純「(優しそうな人だね)」

憂「(だね~)」

律「というわけで、軽音部は今はこの3人です!」

憂「あれ?1人…」

律「あっ!そうだった」

ガチャ

?「ぅぅ……」

律「おい澪、はいってこーい」

澪「笑うもん…」

紬「笑わないわ、かわいいもん」

澪「ほんと?」

純憂(かわいぃ……)

律「ごめんごめん。あそこにいるのがベース担当の秋山澪。」

律「そして改めまして、私が部長兼ドラム担当の田井中律です!よろしく!」

純憂「よろしくお願いしまーす」

?「う~ん……う~ん……」

純「それであの、さっきからいるこの人は…」

律「ああ、さわちゃん。」

紬「さわ子先生。軽音部の顧問よ」

純「はぁ……」

さわ子「あなたたち……」

純憂「はいっ!」

さわ子「これ、着てみない!?」

純憂「……結構です…」

律「ところで2人に聞いて欲しい」

純憂「はいっ」

律「この軽音部は今、存亡の危機に立たされている」

純「えっ」

紬「部として認められるには部員が4人以上必要なのよ」

律「そう。しかしっ!見れば分かるとおり!3人しかいない!」

憂「なんで……」

律「ああ。今年の頭にギターの部員が転校したんだ!」

律「だから君たちには是非!軽音部に入って欲しい!!」

憂「は、はぁ…」

澪「とりあえず何か演奏しよう」

紬「そうね♪」

・・・・・

憂「かっこいい…」

純「かっこいい…けどジャージ…」

憂「あはは…」


律「じゃいくぞー」


律「わん、つー、すり、ふぉー!」


♪翼を下さい




憂「すごい……簡単な曲だけど良かったです!」パチパチ

純「あはは……」パチパチ


律「へへ、ありがとう」

澪「しかし懐かしかったな~」

紬「唯ちゃんに初めて聞かせてあげたのもこの曲だったよね~」

律「浸ってないで、2人とも」

紬「えーっと……2人はどう?軽音部、入りませんか?」


純「えっと~他の部も見て、決めます」

憂「じ、じゃあ私も……」

・・・・・

憂「どうだった?」

純「う~ん……ケーキはおいしかった!」

憂「…あはは、おいしかったよね~」

純「…」

憂「…」


憂「今度のライブも…」

純「ごめんトイレいってくる!先行ってて!じゃ」タタッ


憂(純ちゃんは興味薄いみたいかな~)

憂(私は結構面白そうだと思ったけどなぁ)

グサッ…


憂「えっ……」

「」


憂「お姉…ちゃ……ん」バタン


唯「」


梓「唯先輩!そんなゴミ放っといてさっさと行きましょう!」

唯「そうだね!」


おわり

─新歓の日、教室

憂「えっ、決めちゃったの!?」

純「ジャズ研究会にすごいかっこいい先輩がいて……ごめんね」

憂「そ、そっかー。しょうがないよ~、どこに入るかは自由なんだし」

純「うん……じゃ」


憂(どうしよう……ん?)

梓「あっ」

憂「あっ、あのー!」

憂「中野梓ちゃんだよね」

梓「そ、そうだけど……」

憂「これから軽音部の新歓ライブ見に行こうと思うんだけど」

梓「軽音部……」

憂「うん!梓ちゃんも一緒に……どうかな」

梓「う~ん……」

憂「時間があれば……」


梓「…行こう、かな」

憂「ほんと!?ありがとう!」

─講堂

ガチャ

憂「なんだかごめんね~付き合わせちゃって」

梓「いいよ」

憂「あっ!やってるやってる!」

憂(澪さんボーカルなんだぁ)

澪「ここんにちは、軽音部です」

憂(澪さん頑張って)

澪「しし新入生のみな皆さん、ご入学おおめでとうございます」

澪「ふー…。知っている人もいるかも知れませんが、ギターが1人抜けて今は3人で活動しています」

澪「ということで部員募集しています。ギターはできなくても平気です。一緒に練習していきましょう!」

澪「なので、気軽に入部して下さい!待ってます!」

パチパチ

澪「では次の曲、私の恋はホッチキス!」

・・・・・

~♪

梓「…」じーっ

憂(梓ちゃん……)

憂(ふふ、なんかいいなぁ、軽音部)


・・・・・

憂「終わったね~。どうだった?」

梓「うん……澪さんがかっこよかったかな」

憂「そうだよね~!」

梓「…」


憂「…梓ちゃん、軽音部入る?」

梓「う~ん……考えとくよ」

憂「……そっか!」

梓「じゃ」

憂「じゃ~ね~」

憂(どうしよぉ……)

憂(……私、楽器はオルガンとリコーダーくらいしか)

憂(ギターは出来ないし、持ってないし)

憂(いいのかなぁ…)

憂(なんて考えながら準備室の前に来ちゃった)

「ねえ」

憂「わぁ!」

律「平沢さん?」

憂「は、はい!」

律「和から聞いたよ~、もしかして入部希望?」

憂「えっと、まあ、そんな感じです……えへへ~…」

律「ほんと!?」

ガチャ

律「みんなー!!新入部員だーー!!」

澪「ほんとか!?」

紬「まぁ!」


憂(もう戻れないかも……)

澪「ようこそ!軽音部へ!」

紬「ようこそ~♪」

律「おう!ささ、座って座って」

憂「あはは、すみません……」

律「いいのいいの、ムギ、お茶の準備頼む!」

紬「はい~♪」

憂(もう入るしかないかなぁ……)

律「ふふ!救世主登場だな~!」

澪「ああ!和が言ってた、何でもできる子だって!」

憂「そ、そんなこと……」

紬「どうぞ、召し上がって~」

憂「どうも…」ぱく

憂(おいし~!)

律「平沢憂さん、だよね?」

憂「は、はいっ!」

澪「…にしても似てるよな~」

憂「似てる…?」

律「そう。転校した子の名前が平沢唯。一文字違いなんだよ!」

紬「神様のいたずらよね~♪」

憂「そんなことが…」

澪「なんとなく顔も似てるしな」

律「確かに~」

憂「あはは……」

憂(なんだかプレッシャーが……)

~秋 山澪まとめ~

・サービス業すら満足にこなせないコミュニケーション障害
・合宿の提案しておいて場所や予算は紬任せ、なのに俄然仕切りだす
・みんなが海に行こうと言っているのに一人練習練習と言って聞かないKYぶり
・でも遊びだしたら一番はしゃぐ
・コミュニケーション障害のくせに心許した律にはすぐ暴力で訴える
・「痛いのは嫌い、怖い」と言っているのに律にはすぐ暴力で訴える
・寝顔を撮られたというだけで律の首を締め上げた
・ぶりっこ炸裂の歌詞を書いておいて不評だったら泣き落としで通す
・みんな学園祭の当番で忙しいのに練習練習と言って
 聞かないKYぶり(澪は当番を任せられないほど人望がない)
・忙しい合間を抜けてきて「一人にしてごめんね」と言った三人に「遅いぞ!」
・大観衆に下着を見せて媚びる

日本名:秋山 澪(あきやま みお)。韓国名:秋 山澪(チュ サンジュ)

漫画・アニメ「けいおん!」に出てくる登場人物。同作品において唯一の外国人キャラクターである。
国籍は韓国(不法入国の在日3世)。暴力的で、自分の考えに賛同しないものに対してすぐにキレてしまう。
また、寝顔を撮られただけで首を締め上げるなど、突然常軌を逸した行動をとることがある。
これは、韓国人特有の病気である火病(ファビョン)からくるもので、抑えようが無い。
作品中ではたびたびこういった描写が出てくるため、一部では「作者が在日についての問題提議を行っている」とも言われている。


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.    V           `|´               l
     l                           l    당신을 위해서 가무사하무니다
                  |               /
     V           |              ,     나의 하트도 가무사하무니다
      r―   ―  .、 | __   .  ----  /
    /ハ          |          /ハ     아주 조금 눌어붙어도
.   /   ハ __                 __ /  .l
  |   /  ヽ       |      / \  !    당신의 불기운으로 가루비촌마루마싯타!
  |  〈 ー―¬.j _     |     _,r'―‐‐ .〉 |
  |/ (   ――x.!    ̄ |  ̄  ├―‐  ) 、|
  /  |   ――}     |     ├―   .|  |



以上、ボーカル紹介でした。

律「平沢さんはギターできる?」

憂「いえ、やったことなくて……」

澪「なにかやったことある楽器はあるの?」

憂「えっと、小さい頃にオルガンを少し……」

律「オルガンねぇ…」

紬「じゃあ私ギターやってみようかな?」

律「えぇっ!ムギが!?」

紬「うん!なんだか楽しそうじゃない」

澪「とりあえず、平沢さんは何やりたい?」

憂「うーん…」

憂「空いてるので……構いません」

律「おぉ…そんな遠慮しなくてもいいよ」

澪「その気持ちは嬉しいけど……」

憂「そ、そうですか?でも私何も出来ないし…」

紬「じゃあまずは楽器を触ってみて決めたら?」

澪「それがいいな!」


「すみませーん……」

律「お?」

梓「入部希望…なんですが」

澪「…」

紬「…」

律「おい…」

梓「あれ…?入部希望…なんですけど」

憂「梓ちゃん!」

梓「平沢さん」


律「…」

梓「え…」

律「確保おおおおお!!!」

梓「きゃああああああ」

梓「な、なんなんです」

律「うっ……唯の恩返しかこれは」ぎゅ

澪「いきなり2人加入か~」

紬「ふふっ♪いらっしゃ~い」


梓「すいません…暑い…」

律「お、ごめんごめん」ぱっ

澪「お名前は?」

梓「二年一組の中野梓です」

紬「梓ちゃんね♪」

律「おっ、というわけで改めて…」

律「私が部長兼ドラムの田井中律です」

律「で、こちらがベースの秋山澪」

澪「はじめまして」

梓「澪先輩!」キラキラ

澪「お?」

梓「ライブかっこよかったです!!」

澪「おぉ…ありがと…」

律「私は!?」

梓「あっはい…律先輩もよかったです」

律「よかったってなんだよお」

律「んで、こちらがキーボードの」

紬「琴吹紬です♪よろしくね」

梓「あっ…よろしくお願いします」

律「そして中野さんと同じ新入部員の平沢さん!」

憂「よろしくね~梓ちゃん」

梓「よろしく」

律「いやぁ…5人かぁ」

澪「中野さんは何か楽器は…」

梓「えっと、ギターを少し……」

紬「まぁ♪」

律「何か弾いてみてよ~!はい」

梓「えっ…じゃあ…」

~♪

梓「こんな感じで…」

律(うまい…)

澪(すごいな)

憂「梓ちゃんすごーい!!」

紬「ふふ♪」

梓「どうでしょうか…」

律「澪、ムギ」

澪「ああ」

紬「ええ♪」


律「中野さん、即戦力」

梓「えっ…」

憂(私もギターやってみようかなぁ)

憂「律さん」

律「んー?」

憂「私もギターやってみたいです!」

律「おぉ!やってみ!中野さん、
平沢さんにギター」

梓「はい」

憂「ありがと♪」


憂「……こんな感じかな」

ジャラーン

澪「いいじゃん、様になってるよ」

憂「えへへ~…ありがとうございます」

律「でもそれさわちゃんのギターだからさぁ」

紬「梓ちゃんは自分のギター持ってるの?」

梓「はい!」

憂「う~ん…」

律「じゃあ今度の土曜にみんなで買いに行くか!」

憂「えっ…わざわざ」

澪「選び方もあるしさ、皆で選んだ方がきっと良いよ」

憂「あ…ありがとございます」ペコ

律「いよし!決定!」

─平沢家

憂「お母さん」

平沢母「ん~?」

憂「お小遣いの前借りしたいんだけど……」

平沢母「なんで?」

憂「軽音部に入ったんだぁ」

平沢母「へぇー!すごいじゃない!」

憂「えへへ~…」

平沢母「何の楽器やるの?」

憂「ギターだよ~」

平沢母「ギターなんてやったことあったっけ、憂」

憂「ううん、これから練習するの」

平沢母「へー!かっこいいじゃん!」

憂「だよねー!」

平沢母「で、ギターっていくらぐらいするの?」

憂「そうだなぁ…」

平沢母「とりあえず5万円くらいあれば足りる?」

憂「多分……」

平沢母「とりあえず5万円までなら今すぐだせるから……はい」

憂「ありがとう!」

平沢母「計画的に使いなよ、お金」

憂「うんっ!分かってるよ~」

平沢母「あ、あとお母さんにも聞かせてね♪憂のギター」

憂「もちろん!」

平沢母「明日買いに行くの?」

憂「うん。軽音部の人たちと商店街の楽器屋さんに行くんだ」

平沢母「楽しそうね~」

憂「先輩もいい人ばっかりだし、同じクラスの人もいるし楽しいよ~」

平沢母「同じクラスの人って?」

憂「中野梓ちゃんっていうの」

平沢母「ふぅ~ん……あ、憂、そろそろご飯よ」

憂「はーい」

─翌日、商店街

憂「あ!紬さん!」

紬「あらぁ~平沢さん、一番乗り?」

憂「先輩の皆さんに付き合ってもらうので……」

紬「ふふ♪平沢さんは頼りになりそうな後輩ね♪」

憂「そんなこと…えへへ…」

「おーい!ムギー!!」

紬「澪ちゃん!」

澪「お、平沢さんも」

憂「こんにちは~」

澪「律は?」

紬「まだ来てないね」

澪「まぁ、まだ予定の時間まで結構あるからな、待とう」

憂「梓ちゃんは…?」

澪「さっきメールが来て、今日は用事があるから来れないって」

憂「そっかぁ…」

澪「そういえば、なんで中野さんは平沢さんじゃなくて私にメールをよこしたんだろうな」

紬「ふふ♪」

澪「?」

「おーい!!」

澪「おぉ律」

律「ごめんごめん、待った?」

紬「ちょっと前にみんな集まったところ~」

律「なら良かった、じゃあ、れっつごー…って梓は」

澪「用事で来れないって」

律「ちぇ……新生軽音部の初団体行動なのに」

澪「まぁ用事なら仕方ないよ」

律「そだね」

─ちょっとして

律「ここだよ、楽器屋」

ウィーン

憂「わぁ……ギターがいっぱい…」

澪「色んな楽器があるよな~」


店員「お、お嬢様…本日はどういった御用で」

紬「お友達のギターを買いに来たの~♪」

店員「それはそれは……」

憂「…」(紬さんって一体……)

澪「ふふ、ムギん家の会社のお店なんだよ、ここ」

憂「す、すごい…」

律「だから少し無理言ってm」
澪「こら!」

憂「あはは……大丈夫です、ちゃんと予算内で決めます」


紬「どうしたの~?」

澪「いやいや、なんでもない」

憂「ギターを選ぶ基準ってなんだろう…」

澪「音色はもちろん、重さやネックの形、太さも色々あるんだ」

憂「ふんふん」

澪「だから女の子はネックが細かったり軽いものを選ぶことが多いね」

憂「なるほど…」

澪「これから使うギターだし、どれ選んでもそれなりの値段はするから、ゆっくり考えて選ぶといいよ」

憂「はいっ!」

澪「私が教えられることは教えるから聞いてね」

憂「ありがとございます」ペコ

憂(澪さんって優しい人だなぁ)

憂「ギターを選ぶ基準ってなんだろう…」

澪「音色はもちろん、重さやネックの形、太さも色々あるんだ」

憂「ふんふん」

澪「だから女の子はネックが細かったり軽いものを選ぶことが多いね」

憂「なるほど…」

澪「これから使うギターだし、どれ選んでもそれなりの値段はするから、ゆっくり考えて選ぶといいよ」

憂「はいっ!」

澪「私が教えられることは教えるから聞いてね」

憂「ありがとございます」ペコ

憂(澪さんって優しい人だなぁ)

・・・・・

律「決まった~?」

憂「あっはい…すみません」

紬「どれにするの~?」

憂「えっと……これかわいいなぁって」

澪「どれー?」

憂「でも……ちょっと手が届かなくて」

『ギブソン レスポール・スタンダード』

律「これってさ、唯が使ってたのと同じじゃない?」

澪「おお」

憂「今日は5万円しか持ってなくて」

律「すごいデジャブだけど、前はどうしたっけ?」

澪「皆でバイトしたんだけど結局……ムギが」

紬「これが欲しいの?平沢さん」

憂「えっ…は、はい…」

紬「ちょっと待っててね」


紬「ちょっといいですか?」

店員「は、はいっ」

・・・・・

律「(結局こうなったな)」

澪「(はは…)」

憂「ありがとうございます紬さん…」

紬「いいのいいの♪気にしないで」

憂「いえ…予算内で収めるって言ったのに……本当にごめんなさい」

紬「いいのよ♪私が支払ったわけではないしね♪」

憂「絶対大切にします……」

紬「ふふ♪」

憂(お母さんにはなんて言おう)

─平沢家

憂「ただいま…」

平沢母「おかえり~ってギター!?」

憂「うん……」

平沢母「…どうしたの?」

憂「実はね、これ15万円したの…」

平沢母「15万円!?」

憂「うん……」

平沢母「10万はどうしたの!?」

憂「まけてもらったんだぁ…」

平沢母「…ギターってそんなに値引きできるものなの?」

憂「ううん、楽器屋さんがね、先輩の紬さんの家のお店らしくて」

平沢母「まぁ…」

憂「紬さんが店員さんと交渉してくれて…」

平沢母「へぇ…」

憂「これ…返してきた方がいいのかな…?」ウルッ

平沢母「憂……」

平沢母「大切に使って、ちゃんと練習する?」

憂「うんっ…」

平沢母「絶対?」

憂「絶対…」

平沢母「……そうね、憂はちゃんとやるもんね、お母さんの子どもだし」

平沢母「そしたら、憂、明日その楽器屋さんに持っていきなさい」

憂「え……」

平沢母「10万円。お母さんが持っていく?」

憂「え、いや、」

平沢母「でも大金だからやっぱりお母さんが持っていこうかな」

平沢母「じゃあ、ちゃんと練習しなよ?」

憂「うんっ……お母さんありがとう」 ボロ

平沢母「はやく演奏聞かせてね」

憂「うん…頑張る」

憂(早く上手くなってお母さんにも恩返ししないと……)

─後日、部室

澪「どお?平沢さん」

憂「えっと……基本的なコードは大体覚えました」

澪「おぉ…」

澪「じゃあ、C、Am7、Dm7、G7って弾いてみて」

憂「はい」


~♪

澪「うんうん。できてるできてる」

憂「えへへ~…」

律「できる後輩が2人も入ってきて…これは武道館も夢じゃないかもな!」

澪「はは……平沢さん、この調子で」

憂「はいっ!」

/*

今後も一期をなぞって進行します、唯がいない軽音部を憂主役で書いています
ただし憂が完璧超人なので何も起きず平和で穏便に終わる可能性も有ります
全て即興です、気分によっては憂がトラックに轢かれる可能性も有ります
落ちなければ12話まで行く予定ですが途中で脱線することもありえます
今後も期待せず気楽に読んで下さい、保守して頂くときは以上ご留意下さい
オナニー要素が強すぎるので今後もsage進行で参ります

*/

律「平沢さんと中野さん」

憂「はい」

梓「?」

律「どっちがリードギターやる?」

憂「リードギター?」

澪「ソロとか曲をリードしていく役割のパートだよ。
リズムギターはリードギターのバックアップみたいな役割が多いね」

憂「なるほど…」

梓「憂やる?リードギター」

憂「ええっ」

律「別にどっちがやっても悪くないと思うけど─梓は経験者なんだよな」

梓「まぁ…はい」

澪「でも平沢さんもこの調子で行けば全然構わないと思う。もちろん中野さんも」

紬「一番近い本番は学祭ね~」

律「とりあえずまだ何ヶ月もあるからさ、2人ならどちらでもいいと思う」

憂「どうしよっか~」

梓「……じゃあ私が」

憂「私がリードギターやります!」

梓「えっ……」

律「おっ、いい意気込みだなー」

憂「えへへ~…梓ちゃん、いい?」

梓「えっ…いや、私はリズムギターやろうかなって」

澪「なら決まりだな!」

律「交換してもいいから~」

憂「はい!」

梓「はい」

律「じゃあ楽譜渡しておくよ~」

憂梓「ありがとございます」


憂「前の新歓ライブの時も思ったんですけど、この曲と歌詞ってオリジナルなんですか?」

律「そだよー。作曲がムギ、で作詞が澪」

梓「すごい…」

憂「曲も歌詞もかわいいですよね~」

澪「そうかな!?」

憂「はい!歌詞もかわいいなぁって」

梓「…」

澪「律……本当に素晴らしい後輩だな」

律「平沢さん…」

憂「?」

─暫くして

憂(今日が梓ちゃんと初めてのお出かけ!楽しみ~!)


梓「おーい!」

憂「あ!梓ちゃん!」

梓「ごめーん」

憂「服かわいい~♥」

梓「えへ…」


憂「どこいくー?」

梓「この近くに新しいモスが出来たんだって!そこはどう?」

憂「いいねー!行こう!」

・・・・・

憂「来週、だったっけ?合宿」

梓「うん、来週の水曜日から。三泊四日ね」

憂「楽しみだね~」

梓「うんっ」

憂「やっぱり皆で合わせるのって良いよね~」

梓「憂もだいぶ上手くなったしね」

憂「えへへ~…そうかな?」

梓「うん!」

憂「先輩の皆さんも優しくていい人たちで良かった~」

梓「そ、そうだね…」

憂「澪さんとか!」

梓「澪先輩は……あんなお姉ちゃんがいたらなぁなんて!」

憂「あはは、澪さん優しいしかっこいいもんね~」

梓「うんっ!」

梓「そういえばなんで憂は さん 付けで呼んでるの?先輩の名前」

憂「澪さん律さん紬さん……ほんとだね~」

梓「特に意味は無いのね」

憂「うん。でもなんだか 先輩 って固い感じがしない?」

梓「う~ん……わかる気もするけどなんか違う気がする」

憂「そおかな」

梓「うん。まあいいけどね」

憂「えへへ~…」


憂「…かっこいいといったら律先輩もかっこいいよね~」

梓「あー……まぁ、ね」

憂「?」

梓「でもあの人は……いい加減で大雑把だし」

「ほぉ~……誰が大雑把だって」

梓「ーー!!」

憂(いつのまに)

律「言ってくれるじゃないのこのこの」

梓「ごめんなさいごめんなさい……」

憂「こんにちは、律さん」


律「へへ、やっほー!外から見えたから来ちゃった!」

憂「今日は1人なんですか?」

律「うん。澪は夏期講習行ってるよ!」

梓「律先輩は行かなくていいんですか」

律「え?わたしが?夏期講習?なんで?」ぱ

梓「……ですよねー」


梓「あっ、ところでずっと気になってたんですけど」

律「ふぇ?」

梓「ムギ先輩って、自前のティーセット持って来たり、別荘持ってたり…凄いお嬢様なんですか?」

憂「そういえば楽器屋さんも」

律「そうだぞー!家には執事さんが居て、長期休暇には外国行ったりしてるんだぞー!」

梓憂「本当ですか!?」

律「だったら面白いよねー」

梓「知らないんじゃないですか…」

律「へへ、じゃあさ、今から電話してムギんちに遊びに行こうぜー!」

梓「いいんですか?そんないきなり…」

prrr prrr……

律「…あれ?携帯に出ないな」

律「家電にかけてみるか」ピッピッ

prrr

『はい、もしもし』

律「あ、紬さんのお父さんですか?」

『いえ、私、琴吹家の執事でございます』

律梓憂(ほんとに執事居たー!)


律「ええっと、あの、つ紬さんはいらっしゃいますかしら」

梓「(先輩、落ち着いて)」

『紬お嬢様は、只今フィンランドで避暑中でございます』

律「うう、そうですか、ありがとございます、失礼しました」ピッ


律「…はは、ほらみろ、わたしの言った通りだろ」

梓憂「おおー」パチパチ

・・・・・

律「あぁあー……なんか疲れた」

憂(そういえばすいか買ってあったんだ)

憂「うちよっていきます?すいかありますよ!」

律「っ!行くっ!」

梓「はは…」

律「平沢さんの家初めてだぁ」

梓「私もです」

─平沢家

憂「スリッパどうぞ~」

梓「お母さんは?」

憂「出かけてるよー」

律「すいかぁ」

ガチャ

憂「入って~……ってあれ!?」

憂母「あぢぃ……おがえりぃ…」

憂「お母さん!?」

憂母「暑かったでしょ…憂」

憂「お母さん帰ってきてたの!?」

憂母「あまりの暑さでね……」

憂「ご、ごめんなさい律さん、梓ちゃん、ちょっと待って」

律「ほーい」


憂「(お母さん、軽音部のお友達連れてきちゃったよ!)」

憂母「ふぇ!?」

憂「(と、とりあえずなんかズボン履いてお母さん)」

憂母「んもー、ちゃんとあらかじめ言ってよ」

憂「(だって出かけてるって言ってたじゃん)」

憂母「私も輪に入っていい?」

憂「いいけど…」

ガチャ

憂母「いらっしゃ~い」

梓「わ!」

律「あ、どもー、初めまして」

梓「初めまして」

憂「なんかごめんなさい、私のお母さんです」

憂母「ゆっくりして行ってね」


憂母「(お母さん3階のお部屋に居るから何かあったら呼んで)」

憂「(分かった~)」

・・・・・

律「いや~似てたな~!綺麗なお母さんじゃん」

憂「えへへ…」

梓「憂が大人になった感じだった」

憂「そ、そお?」

律「お母さん似なんだな~」

憂「へへ……あ、今すいか切ってきますね」

律「はいよー」


梓「あつい……」

律「暑いと思うから暑いんだ」

梓「寒い……」

律「…」

梓「…」

梓「暑い……」

律「はは……平沢さーん、冷房…とか」

憂「あっそうだ!今つけますね」ピッ

憂(お母さん冷房苦手だからなぁ)

律「いや~この冷えた部屋の中で食べるすいか」

梓「いいですね」

憂「ふふ♪」

律「そういえばさ、中野さんと平沢さんって同じクラス?」

梓「はい」

律「そっかー」

憂「律さんたちも3人とも同じクラスなんですか?」

律「私とムギは2組なんだけど、澪だけ1組」

梓「律先輩と澪先輩って中学校の時から一緒なんですか?」

律「なんで?」

梓「いや、お二人仲が良さそうなんで……」

律「ムギだって仲いいぞ!それに中野さんと平沢さんも」

憂「えへへ~…」

梓「それはそうかもですが……」


律「そうだなー、小3?小4かな?澪と初めて話したのは」

憂「ふんふん」

律「あ、聞いてくれるのね」

律「澪は昔、んまぁ今も割とそうだけど、恥ずかしがり屋でさ」

律「教室の中でも本読んでたり何か書いてたり……私とは反対の性格だったのよ」

梓「二人が仲良くなったのが不思議です」

律「だろ?で、私が澪にちょっかいだし始めて…」

憂「あはは……」

梓「やっぱり」

律「んあ?……んでまぁ紆余曲折あって、今じゃすっかりこんな仲になったわけだ」

梓「なるほど」

律「そんでもって澪の才能を発掘して開花させたのも私ってわけ!」

梓「えっ」

律「はは、うそうそ」


梓「でも、幼馴染ってなんか良いですね」

律「まぁそうだな~。付き合うの楽だし」

梓「律先輩は誰の前でも楽そうじゃないですか」

律「そんなことないって」

律「梓は幼馴染いないの?」

梓「みんな知らずしらずのうちに離れてしまって」

律「そっかぁ…」

律「平沢さんは?」

憂「和ちゃ…和さんと!」

律「ああそういえば和から聞いたな~。幼稚園の頃からだっけ?」

憂「はい!」

律「歳は一個上だけど仲良さそうだよな~」

憂「私のお姉ちゃんみたいな感じです」

律「高校決めたのも和と一緒だから?」

憂「はい、和ちゃさんと一緒で家からそんなに遠くなくて、難易度もなんとか…」

律「平沢さんだったらどこでも受かったでしょー」

憂「そんなことは……」

律「冗談冗談……にしても2人とも偉いよなー」

梓「何がですか?」

律「勉強も真面目にやってて」

律「平沢さんはなんか学年で1位2位を争ってるとか!」

憂「えへへ…」

律「頼もしいなっ!」

梓「先輩……」

律「梓はどうなの~?」

梓「私は…憂ほどではないけど」

律「ないけど?」

梓「そんな悪くもないです!」

律「良くも?」

梓「な……くないです!」

律「んも~梓はなぁ」

梓「律先輩はどうなんですか!?」

律「私?私も憂ちゃんと同じくらい…」

梓「じゃないことは知ってます」

律「えぇ!?」

梓「澪先輩に頼み込んでた…」

律「くっ…」

律「澪のやつ……なにしてやろうか」

梓「澪先輩もムギ先輩もなんだか落ち着いてて頭良さそうですよね」

律「?」

梓「律先輩……頑張って下さいね」

律「な…」

憂「あ梓ちゃん……」

梓「本当のこと言ったまでです」

律「中野…」

梓「今度は名字呼び捨てですか」

律「こーんのっ!!」ギュ

梓「うぐ……」

律「こいつめこいつめ」ギュギュ

憂「あぁぁ…」

律「もういいだろ」

梓「はぁ…」

律「平沢さんとは打って変わって生意気な後輩だ!全く」

梓「やっぱり律先輩は自分のこと見つめ直すべきです!」

律「今度はなんだよ」

梓「お茶会もやめるべきです!ムギ先輩だって毎日用意するの大変でしょうし」

律「んーそうでもなさそうだけど」

梓「それにその”伝統の”お茶の時間のせいで練習時間が減ってると思います!」

梓「律先輩は部長なのに練習したくないんですか!?」

律「うん」

梓「え!?ま、まあそうなんでしょうけど!」

梓「憂はどう思う!?」

憂「え……私はどっちでも…」

梓「憂も澪先輩もムギ先輩も甘いです!」

律「なぁ……梓」

梓「なんですか!」

律「そんなに練習だけしてたい?」

梓「だけ とまでは言ってないです!ただ練習に入るまでが長すぎだと思います!」

梓「このまま行くと練習しないで終わる日も出そうです!合宿前にこれじゃだめです!」

律「ま~そうかもなぁ」

梓「そうですよ!」

梓「このままダラダラやってるのは時間がもったいないです」

律「…」

梓「律先輩もそれは分かってるはずです」

律「…」

律「……そうだな」

憂「え…」

律「梓のいう通りかもな」

梓「分かってもらえたらそれでいいんです」

律「…うん。ごめんな梓」

梓「いいえ……なんか先輩にこんなこと言ってしまってすみません」

律「気にしないでいいよ」

憂(ほっ)

─後日、学校

律「失礼しまーす」

憂「失礼しまーす」

律「おぉいたいた」

さわ子「あぁ…」

律「夏休みなのに大変ですねー」

さわ子「研修とかいろいろあってね~……あなた達も練習?」

憂「はい」

さわ子「何か用?」

律「軽音部で合宿するんだけど」

憂「先生もいかがですか?」

さわ子「合宿ねー……」

律「うわぁはは、めんどくさそうな顔」

憂「あはは……」

律「声かけなかったら怒るのに声かけたらこれだ~」

憂「もしよかったら……」

さわ子「は~い」

─合宿

律「こりゃまたでっかい別荘だなー」

澪「去年とれなかったってのは……」

紬「ううん、そこはまたとれなかったの。ごめんね…」

憂(これより大きいって一体どれくらいなんだろ)

澪「いやいや十分ですから」

・・・・・

─別荘内のスタジオ

梓「おぉ…」

澪「すごいなー」

律「見てみて!新品のスネアだぞ!」

紬「ふふ♪」

澪「始めるか、じゃあ」

律「えっ……遊ばないの!?」

梓「律先輩!」

律「……あーわりぃわりぃ、そうだったね」

梓「なんですかそれ」

澪「じゃあ始めるか」

憂「はいっ」

律「ういー」

憂「えっ」

律「え?返事だよ」

憂「あっすみません」

~♪

澪「律いいな!今日は走ってないと思う」

律「……」

澪「律?」

律「んあ?」

澪「どうしたんだよ」

律「何でもないよ。さぁ次行こうぜ次」

澪「うん」

憂(律先輩……)

─その夜、憂の部屋

憂(一人一部屋だけど少し広すぎるなぁ)

憂(梓ちゃんの部屋行こうかな)

ガチャ

律「平沢さん」

憂「あ!律さん!」

律「へへ、来ちゃった」

憂「何かあったんですか?」

律「ううん、なにも」

律「隣いい?」

憂「どうぞ~」

律「ありがと」

憂「なにか……?」

律「平沢さんは遊びたくない?」

憂「えっ…と」

律「目の前に海があって砂浜があるんだぜ~」

憂「綺麗ですよね~」

律「だろ?」

憂「はい!」

律「明日はみんなで遊べたらなぁ……なんて」

憂「あはは…」

律「このまま練習しっぱなしって何だか寂しくない?」

憂「う~ん……」

律「去年の合宿は楽しかったぞ~」

憂「なにしたんですか?」

律「海で遊んだりバーベキューしたり色々ね~」

憂「はぁ」

律「練習することももちろん大切なのは知ってるけどさ」

律「それ以上に大切なこともあるんじゃないかって思うぜ!」キリ

憂「みんなで遊ぶことですか」

律「うん!」

憂「私はいいんですけど、他の人たちがどういうか…」

律「明日の朝提案してみようかな」

憂「そうですね」

─翌朝

律「今日は遊ぼうぜ~!」

澪「遊ぶって…」

梓「遊ぶことは合宿終わったあとでもできます!それに」

律「だー!!今日くらいいいじゃん!それに海で遊ぶのはここでしかできないし」

梓「そうかもしれませんが、今一番練習すべきなのは律先輩ですよ!?分かってますか?」

憂「あ梓ちゃん……」

澪「…」

律「…ムギは?」

紬「う~ん……りっちゃんが練習しなくても大丈夫なら」

律「…私は厄介者か、そうか」

憂(律先輩がかわいそう……私がここで)

憂「私も遊びたいなぁ」

澪「うぇぇ!?」

梓「憂!?」

憂「なんて……でも、ずっと練習するのもなんですし」

梓「憂はいいかもしれないけど……律先輩は遊んでる場合じゃ」

律「…分かったよ」

憂「えっ」

律「平沢さんごめん、私は練習するよやっぱり」

憂「律さんがそういうなら私も…」

梓「そうだよ!憂」

憂「うん……」

律「じゃあさっさとご飯食べて始めようぜ」

紬「りっちゃん……」

・・・・・

澪「なあみんな、明日は、その…みんなで遊ばない?」

梓「な……澪先輩!」

澪「たまには息抜きも必要だと思う」

紬「私も賛成~♪」

律「…」

梓「う……憂は?」

憂「私はどちらでも…」

律「いいよ、澪」

澪「え?」

律「私は練習するよ」

梓「律先輩……」

律「なぁ梓。その方が軽音部にとってもいいもんな~」

梓「はい!」

澪「律…」

─合宿が終わって新学期、部室

律「よぉーしやるか~」

紬「りっちゃんお茶は?」

律「学祭も近くなって来たしさ!練習しないとな」

紬「このお茶どうしよう…」

律「あとで飲むよ。さぁムギも練習しようぜ~」

紬「うん…」

律「澪も平沢さんも遅いな~あと中野も」

ガチャ

梓「こんにちは」

紬「あら中野さん」

梓「ムギ先輩に律先輩…」

律「ほら梓、もう練習時間始まってるぞ」

梓「はいっ!」

梓「なんだかやっと部活らしくなってきた気がします!」

ガチャ

澪「おっ」

憂「わぁ」

律「2人とも遅いぞ~」

澪「どうしたんだ律、律らしくないというか」

憂「すごいなぁ」

律「学祭まであと何日だと思ってんだ!…なーんてな!」

澪「ふふ、私たちも始めよう」

憂「はい!」

・・・・・

律「行くぞ~」

律「わん、つ、すりー、ふぉー」


~♪


憂「ふぅ」

澪「うん!だいぶ良くなったな」

梓「でも、律先輩ところどころおかしくなかったですか?」

律「そう?」

梓「リズム隊が狂ったら他もおかしくなっちゃいます、しっかりして下さい」

律「うん……ごめんな~」

梓「同じミスはしないようにして下さいね」

澪「まあまあ梓…」

梓「律先輩のことを思ってです!」

律「はは…ありがとな、梓」

梓「いえ……なんかすみません、先輩に向かって」

律「いいよ別に」

─しばらくして、部室

憂「澪さん、律さんは?」

澪「なんか体調悪いんだって」

憂「そうですか…」

梓「学祭も近くなってきたのに」

紬「りっちゃん大丈夫かな」

澪「大丈夫だろう、多分」

─また後日

憂「澪さん、律さんは……」

澪「…」

紬「学校には来てるんだけど…」

梓「ムギ先輩、連れて来て下さいよ!」

澪「…しょうがない、4人でできることをしよう」

憂「はい…」

─学祭1週間前

憂「澪さん、律さんは」

澪「来ないって」

紬「…」

梓「え!?」

澪「律から言われたんだ、電話で」

憂「そんな」

澪「いつでも戻ってこいって言っておいた。でもどうなるか」

梓「どういうことですか…」

澪「今から話すからみんな聞いてくれ」

憂「…」ゴク

澪「律とは話したんだけどな─」

───
──────

律『なぁ、澪、最近部活楽しい?』

澪『そりゃあ…楽しいから続けてるよ』

律『そうだよなぁ』

澪『もうすぐ学祭だしな~』

律『うん…』

澪『律?』

律『私なんで軽音部なんて始めたんだっけなぁ…』

澪『はぁ?』

律『分からなくなって来たかも』

澪『どういうことだよ』

律『なんていうかさ、唯がやめてあの2人が入って、雰囲気変わったよなぁ』

澪『真面目に練習できるようになったな』

律『澪はよかったと思う?』

澪『そりゃあみんなでちゃんと練習するようになったのは前進だろ』

律『そうか?』

澪『私はそう思うけど。それに最近の律だって真面目にやってるだろ』

律『うん…』

澪『どうしたんだよ……律、らしくない』

律『へへ、なんでもないよっ』

澪『?』

律『ライブ成功させられるように頑張らないとな』

澪『ああ』

──────
───

澪「こういうことがあって」

憂「律さん……」

澪「それからだな、来なくなった」

紬「…りっちゃんが澪ちゃんにごめんなさいって」

澪「…」

澪「うん。『誘っておいたのに悪いけど、もうやりたくない』って」

紬「…」

澪「私のところにも電話きたから」

梓「…律先輩は」

澪「ん?」

梓「律先輩は分かってないんです」

紬「どういうこと?」

梓「楽しくないのは練習しないからです」

澪「来なくなるまでは律だって真面目にやってただろ?」

梓「律先輩にはまだ足りないんだと思います」

梓「いっぱい練習して、上手くなったって自分で思ったときに楽しいと感じられるはずです」

澪「…」

紬「う~ん…」

梓「だから律先輩には戻ってもらわないと」

梓「このままじゃ進歩できないと思います」

憂「梓ちゃん!」

梓「?」

憂「律さんが来てくれないのは私と梓ちゃんにも原因があるんじゃない…かな」

梓「どういうこと?」

憂「律さん合宿の時言ってたんだ、去年の合宿は楽しかったぞって」

梓「それで?」

憂「だから……」

梓「憂も甘いんだよ。昔のままじゃ満足できるライブには……」

澪「梓、私はいつやったライブもそれなりに満足してるよ」

紬「私も…」

梓「え…でも」

澪「ちゃんと練習するのはもちろん大事だけどさ」

澪「やっぱり何だか……なぁムギ」

紬「中野さんの言うことも間違ってないと思う。でもね…」

梓「…」

梓「分からないです…」

梓「憂も先輩方も何がしたいんですか……」

憂「梓ちゃん……私は」

梓「いいよ憂……ごめんなさい、私帰ります」

澪「梓……」

紬「中野さん待って」

梓「離して下さい」

紬「あっ…」

梓「すみませんでした」

ガチャ

澪「…」

憂「私、梓ちゃん追いかけて来ますっ」

澪「いいよ、平沢さん」

憂「でも……」

澪「…」

紬「うぅ…」

澪「辞退、するか」

憂「そんな…」

澪「こんなんじゃさ…」

紬「りっちゃん……中野さん……」

澪「とりあえず今日は帰ろう」

憂「…」

紬「うぅ…」

─翌日、教室

憂「梓ちゃん!」

梓「あぁ憂……昨日はごめんね」

憂「ううん、いいよ」

梓「私軽音部の空気悪くしてただけだったのかもね……」

憂「えっ?」

梓「一人で舞い上がってただけだったってこと。結局は真面目にやる部活じゃなかったんだよ」

憂「そ、そんなこと無いと思うけど……」

梓「ううん、やっぱり私には合わなかったかな」

純「よ!2人でなに話してるの~」

憂「純ちゃん!えっとね…」

梓「純さ、ジャズ研はどんな感じ?」

純「えー!梓もしかして軽音部辞めてこっち来るの~?」

憂「えっうそ……」

つまんね

梓「ううん、聞いただけ」

憂「梓ちゃん、軽音部に戻って来てくれるよね……?」

梓「…」

純「なんかあったの?」

梓「ううん、特に」

憂「梓ちゃん…」

純「憂、あとで教えてね♪」

梓「純~」

純「梓軽音部やめるんだ~」

梓「まだやめるとは」

憂「うんっ」

梓「…」

梓「でもさ、もう戻りにくいというか……あはは」

憂「大丈夫だよ!梓ちゃんの言ったこと間違ってるわけじゃないし」

梓「…憂はいいよね」

憂「なんで?」

梓「楽しそうで」

憂「楽しいよ~」

梓「なにが」

憂「う~ん……」

梓「まあいいけどさ」

純「軽音部楽しくないの?」

梓「今はね…」

純「どうして?」

梓「色々とあってね。純は首突っ込まなくていいよ」

純「その言い方酷くなーい?ねえ憂」

憂「う~ん……ちょっとね」

純「憂は教えてくれるよね~」

梓「…」

憂「梓ちゃんがいいなら…」

梓「どっちでもいいよ」

・・・・・

憂「……っていうことなんだけど」

純「ははーん、協調性が無いね」

梓「な…」

純「仮にも後輩なんだから先輩を立たせないとね~」

憂「純ちゃん」

純「それじゃあ、その…なんだっけドラムの」

憂「律さん」

純「律さんも来にくいって」

梓「でもそれが律先輩のためになるって思ったから」

純「そうだとしても言い方が悪かったんじゃないの?梓のことだから」

梓「言い方……」

純「そう。言い方。さっきも私に酷い言い方したじゃん」

梓「あ…ごめん」

純「いやいいけど」

憂「梓ちゃん、だから……」

梓「う~ん……考えとく!」

憂「う、うん…」

梓「ごめんね憂、私のせいで」

憂「ううん、全然気にしてないから…」

梓「憂はそれだから…」

憂「?」

梓「いや、なんでもない」

─放課後、部室

ガチャ

憂「あっ」

律「よー!」

紬「こんにちは~」

澪「おぉ、律、ムギ」

律「もうそろそろだな~本番」

紬「ふふ♪」

澪「律どうして…」

律「え?体調が戻ったからだよ」

澪「全く…」

澪「(平沢さん、梓は…)」

憂「(考えておくって言ってました)」

澪「(そっか…)」

紬「りっちゃん、はいどうぞ♪」

律「おー、ありがと」

澪「なんかこうして4人でお茶するのは久しぶりだな」

律「だなー」

憂「あの、質問なんですが」

律「んー?」

憂「歌…ボーカルは澪さんがやるんですか?」

律「あー……やる?平沢さん」

憂「えっ……でも間に合うかな」

澪「えぇ!?やってくれるの!?」

憂「え、いや、私でいいなら…」

澪「ありがとうありがとう…」

憂「?」

律「でもなー、澪の声を聞きに来る人もいるみたいだしなぁ」

澪「…」

憂「そういえば澪さんのファンクラブがあるって!」

紬「ふふ♪」

律「やっぱり澪やれば?」

澪「えぇぇ…」

ガチャ

梓「こんにちはー」

憂「梓ちゃん!」

律「…」モグモグ

澪「あ、梓、これから始めるところだよ」

紬「えぇ」

梓「…別にいいですよ」

憂「?」

梓「律先輩、今まですみませんでした」ペコ

憂「!?」

律「…」モグモグ

澪「お、おい、律…」

律「…んで?」

梓「あ……えーと、これを渡しに」

『退部届』

紬「えっ…」

澪「なっ…待てって」

梓「いえ……皆さんに色々ご迷惑おかけしてすみませんでした」

梓「学祭のライブ頑張ってください。応援してます」

憂「梓ちゃん…」

澪「梓、こんなの…」

梓「いいんです、皆さんでやった方が楽しいと思います、それに…」

紬「に?」

梓「自分がなんで軽音部に入ったのか…分からないんです」

律「…」

梓「だから……ごめんなさい。じゃあ」

律「ちょ待てよ」

梓「…?」

律「そんなのが許されると思ってんのか」

梓「はい、だって私がいなくなれば…」

律「そんなことじゃない」

梓「?」

律「中野……人をさんざん貶しておいて逃げる気だな」

梓「それはどういう意味で…」

律「払えよ!」

梓「なにを…」

律「慰謝料だよ!」

澪「お、おい…」

律「中野…てめーのせいで私がどんだけ苦しんだか分かってんのか!?」

梓「すみませんでした」

律「それで済んだら警察はいらないんだよっ!」

梓「ひぃっ」

律「なーんてのは全部嘘」

梓「ほっ」

澪「…」

律「…梓、本当にいいのか?」

梓「…はい」

律「そうか……無理に止めることはできないよな」

澪「うん…」

律「ありがとな、梓」

梓「いえ…」

ガチャン

憂「律さん…」

律「これで4人に戻ったな」

紬「…」


澪「たぶん」

律「?」

澪「たぶん、私たちの演奏を聞いたら梓は戻ってくるんじゃないかな」

律「どうだろなぁ」

ガチャ

「やっほー」

律「あぁ!唯!!」

澪「おお!」

唯「久しぶり~」

紬「唯ちゃん!」

唯「来ちゃった~」

憂「!?」

唯「あ、君が新入部員?」

憂「はいっ!初めまして、ギターの平沢憂です」

唯「おお!私は平沢唯です!一文字違いとは!」

律「平沢姉妹~」

憂「えへへ~……」

唯「りっちゃん隊員、軽音部の様子は!?」

憂(隊員…?)

律「いや~強力なメンバーが加入しました!」

唯「憂ちゃんだね!」

律「憂ちゃんか~」

唯「憂ちゃんポニテ~」モフモフ

憂「えへへ…」

澪「平沢さんは唯とは違ってしっかりしてるぞ」

唯「私も平沢さんだよ~!ね、憂ちゃん」

憂「そ、そうですよね…あはは」

律「そうだよ、澪、もう何ヶ月も経つんだからさ他人行儀な呼び方やめようぜ」

澪「憂…ちゃん」

憂「澪さん♪」

唯「ムギちゃんこれおいしいね~!」

紬「まだまだあるよ~♪」

律「ムギ、私も~」

紬「は~い!」

澪「憂ちゃん…」

憂「?」

澪「いや…なんでもない」

唯「あー!そろそろ時間だから帰るね」

律「えー…もっといようぜ~」

唯「許してくれ、りっちゃん」

紬「気を付けてね~」

唯「うんっ!じゃあみんなまたね~」

澪「ああ!じゃあ」

憂「さようなら♪」

律「ふー…」

澪「憂ちゃん」

憂「?」

澪「練習始めようか」

憂「はいっ!」

紬「ふふ♪」

どーん!!!

憂「きゃあ!」

澪「わ!」

律「なんだ!?」

紬「地震?」

律「と、とりあえずみんな机の下に」

澪「ぉぉぉ…」

パリーン!パリーン!

律「窓が!」

澪「あぁぁぁぁ…」

憂「大丈夫ですか澪さん」

紬「なにごと…?」

キャー!

律「一体なにが起きてるんだ」

ガラッ

さわ子「みんな!?」

律「さわちゃん!?」

ここで夢オチにしたらどうなるかな

憂「律さん危ないっ!!」

パリーン!

律「おおう…さんきゅ憂ちゃん」

澪「」ブルブル

憂「澪さん落ち着いて」

紬「唯ちゃん、中野さんは大丈夫かなぁ」

律「うーん……」

どーん!!

澪「ひぃぃ」

さわ子「おさまるまで動いちゃだめよ!」

律「なんだか夢みたいだな」

紬「澪ちゃん…」

澪「ママ…パパ…」

憂(お母さん大丈夫かな…)


さわ子「みんな!行くわよ!」

律「おお、早く行こう」

さわ子「お・か・し・も、よ」

おっ

唯「ともぐい!」

誰かスレ立てお願いします。

>>316
唯「トンちゃん1人じゃかわいそうだよね・・・」

梓「もう1匹買ってあげるです!というか買ってあるです!」

唯「おぉ~さすがあずにゃん!」

梓「名前はドンちゃんです!」

唯「かわいいね!さっそく入れよう!」

~次の日~

梓「トンちゃんドンちゃんが・・・」

唯「1匹になってる・・・」

唯「これはトンちゃんなのかドンちゃんなのかわからないよぉぉぉぉ」

梓「そこじゃないです!」

おわり

IDぐらい見ろよ

落とすんだ!

─校庭

律「いやぁ……すごかったなぁ」

澪「結構揺れたな」

律「澪のむn」

バシッ

澪「ったく…」

律「そんな強く殴らなくても」

憂「でも、誰も怪我してなくて良かったぁ…」

澪「ああ」

澪「って憂ちゃん……!?」

憂「!?」

律「服!燃えてるっ」

憂「え?」

ボワッ

憂「ひゃあっ!?なんで火がっ」

紬「憂ちゃん待ってて!今消すわ!」

律「水だ水!はやく!」

紬「うんっ!」

ザバーッ

憂「わぁ…」

憂(?…なんか温かいなぁ)


憂!憂!?

──────
───

憂母「憂!」

憂「ひっ…」

憂母「憂……遅いと思ったら」

憂「///」

憂母「お母さんが後はやっておくから……シャワー浴びて早くご飯食べなさい」

憂「ごめんなさぃ…」

憂(寝る前におトイレ行ったんだけどなぁ……なんでだろ)

─リビング

憂父「おはよう、憂」

憂「おはよぉ…」

憂父「どうした?」

憂「どどうもしてないよ~」

憂父「?、今日は学校遅いの?」

憂「え?いつも通りだけど…」

憂父「憂が家出るのいつもより遅い気がしたからさ」

憂「…」

憂「え、は、8時!?」

憂父「お?」

憂「遅刻しちゃうっ!」

憂父「落ち着いて」

憂「ごめんなさいっ!いってきまーす!!」

憂(なんか私おかしく…)

「憂!?」

憂「!?」

和「私よ」

憂「和ちゃん!?遅刻しちゃうよっ!」

和「はぁ?まだ一時間はあるわ」

憂「えっ!?」

和「ほら」

憂「……」ハァハァ

和「全く…どうしたのよ」

憂「ん~…」

和「大丈夫?」

憂「だめかも…」

和「えっ?」

憂(和ちゃんなら秘密にしてくれるよね)

憂「あのね~…」

憂「実はね」

和「うん」

憂「あっ、誰にも言わないでね//」

和「?なんなのよ」

憂「(実は今日の朝おもらししちゃって…)」

和「おもらし!?」

憂「和ちゃん……///」

和「(ごめんごめん、なんか憂らしくないわね。で?)」

憂「う、うん……それで変な夢も見て」

和「夢の中で海に入ってたとか」

憂「そんなじゃなくて」

和「?」

憂「なんか私の服が燃えてて」

和「不吉そうな夢ね」

憂「ひぇ…」

和「冗談よ」

憂「和ちゃん驚かさないでよぉ」

和「冗談だって。で、なんで火がついてたんだろう?」

憂「うん……よく分からないんだけど、気付いたら火がついてて」

和「夢だしそんなもんよね」

憂「……あっ、でもね、その前に地震が起きたんだぁ」

和「へぇ~」

憂「ほんとだよ?」

和「別に疑ってないわ。それで?」

憂「なんか転校しちゃった人がきて~」

和「うん」

憂「あず…私の友達が軽音部やめるって言って」

和「妙にリアルね」

憂「でしょお…」

和「正夢になったりしてね」

憂「まさか~」

和「憂疲れてるんじゃないの?」

憂「う~ん…」

和「一生懸命なのはいいけど、たまにはゆっくりゴロゴロでもしたら?」

憂「してるよ~」

和「ならいいんだけどね」


和「じゃ、またね」

憂「うんっ」

憂(……まさかね)

─教室

憂「梓ちゃーん」

梓「ああ、憂」

憂「今日部活は…」

梓「あぁ…まだ考え中、かな」

憂「そっか…」


憂「やめたりはしない……?」

梓「分かんない」

憂「そんなぁ」

もうすぐ一週間なのにね
早く落とすべき

─放課後、部室

ガチャ

憂「あっ」

律「よー!」

紬「こんにちは~」

澪「おぉ、律、ムギ」

律「もうそろそろだな~本番」

紬「ふふ♪」

澪「律どうして…」

律「え?体調が戻ったからだよ」

澪「全く…」

憂(なんか見たことある…)

澪「(平沢さん、梓は…)」

憂「(まだ分からないって言ってました)」

澪「(そっか…)」

紬「りっちゃん、はいどうぞ♪」

律「おー、ありがと」

澪「なんかこうして4人でお茶するのは久しぶりだな」

律「だなー」

憂「あの、質問なんですが」

律「んー?」

憂(!!)

憂「あ、えっと……ごめんなさい、忘れちゃいました」

澪「平沢さん?」

憂「えへへ~…」

紬「ふふ♪」


律「そーいえば、今回もボーカル澪でいいよな?」

澪「えぇ!?また私!?」

律「それでいいだろ」

澪「え~…」

紬「平沢さんやってみる?」

憂「えっ…と」

澪「確かに!平沢さんやってみなよ!」

律「おいおい」

憂「え……」

澪「楽しいよ?本当に。平沢さんなら絶対いいと思う!」

憂(うぅ…)

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