佐天「いらっしゃーい。また来てくれたんですね」(262)

ここは喫茶サテン。通称『サテンさんの喫茶店』
私、佐天涙子が一人で(たまに初春をこき使いつつ)経営する喫茶店だ
それほど広くない店内には珈琲豆を挽いたいい香りが漂いモダンな雰囲気が漂っている。
昔ながらの友人もよく顔を見せてくれる…ありがたい限りだ。

カランカラーン

佐天「いらっしゃ・・・って初春か」

固法「あら、初春さんこんにちは」

初春「固法先輩こんにちは。というか佐天さん、『初春か』とはずいぶんな挨拶ですね」

固法「初春さん、今日はお店の手伝い?」

初春「いえ、今日は久しぶりにただのお客さんとして来店しました」

佐天「鞭だけじゃ長続きしませんからね、今日はアメをあげる日なんです」

固法「あらあら、しっかりしている飼い主ね」クスッ

初春「飼い主って何ですか!犬ですか!私犬なんですか!?」

佐天「まぁまぁ初春そう怒らないでさ。とりあえずチョコレートケーキでも食べる?」

初春「もう!ケーキなんかじゃごまかされませんよ!」

佐天「そう?残念だなぁ、普段の感謝をこめてケーキはサービスしようと思ったのに」

初春「え?」

佐天「初春うちのチョコレートケーキおいしいって言ってたから頑張って会心のできの作ったのにな」

初春「え?え?」

佐天「まぁ、初春がそんなに食べたくないならしかたな」

初春「せ、せっかくの佐天さんのご好意を無駄にできないですからね!やっぱり頂きます!」

固法「餌付けはもう完璧ね」

初春「ほぅういえば、固法せんふぁいは今日はうぉやしゅみですか?」モグモグ

固法「食べてから喋りなさい・・・いえ、今昼休みだからちょっと休憩に来たのよ、もうすぐしたら帰るわ」

佐天「やっぱり会社勤めは忙しそうですね。私はこんな仕事なんで気ままにやってますけど」

固法「そうでもないわよ?仕事はやりがいあるしいろんな人と関わる中で興味を引かれる毎日よ」

初春「ゴックン。ひゃー、なんだか出来る女って感じですね」

固法「うふふ、ありがとう」

固法「実際楽しくやってるわよ。でもなんといってもあの会社の一番いいところはね」

佐天「いいところは?」

固法「近くにこんなに素敵な喫茶店があることかしらね」

佐天「固法先輩って何気に天然ジゴロですか?」

固法「ホントのことだもの。初春さんもそう思うでしょ?」

初春「ふぉでふね。このけーふぃもおいふぃいでふふぃ」モグモグ

佐天「初春・・・ちょっと何言ってるか分からない」

初春「うっ・・・んんっゴクン!まぁ、最初は佐天さんが喫茶店ってギャグで言ってるのかと思いましたけどね」

固法「お店始めたばかりのころはかなり茶化されてたものね佐天さん」

佐天「おかげさまで今じゃすっかり通称『サテンさんの喫茶店』ですよ・・・ハァ」

固法「いいじゃない?『サテンさんの喫茶店』可愛いわよ?」

佐天「私はもっと可愛い感じじゃなくて大人な感じのお店にしたかったんです!」

初春「それだと喫茶サテンもどうかと思いますけど」

佐天「どうせ私にはセンスがないですよ・・・」

固法「初春さんのせいで佐天さん凹んじゃったじゃないの」

初春「お店の名前に関しては佐天さん本当に打たれ弱いですね」

佐天「いきなりですけど、名前といえばですね」

固法「うん」

佐天「私、最初『固法』って『こっぽう』って読むと思ってたんですよ」

固法「うん・・・え?」

佐天「いや、だから骨法だと思ってたんです」

初春「なんですかそれ。カッコイイですね」

固法「ちょっと佐天さん?なんで私がそんなマイナー格闘技みたいな名前なの?」

佐天「(あれ?なんだか静かな怒りが見える)あ、いやっ、すみません。忘れてください」

固法「九鬼神伝流とか無刀骨法流だと思ったの?」

佐天「ホントにすみませ・・・って、なんだか詳しいですね」

固法「――ッ!?昔同じこといわれてからかわれたから調べたのよ!!」

初春「この様子だとだいぶ弄られたみたいですね」

佐天「なんだかほんとにすみませんでした」

固法「ふぅ・・・ちょっと熱くなりすぎちゃったわね」

初春「そういえば固法先輩、休憩時間っていつまでなんですか?」

固法「え?あっ、そろそろ休憩時間終わりだわ」

佐天「あちゃー、なんだか最後に変な話題ふっちゃって悪かったですね」

固法「いいのよ。こういう空気も含めてここが好きなんだから」

佐天「休み時間だけじゃなくて会社が休みの日とかにゆっくりきてくださいね」

初春「骨法さんさよーなら」

初春「な・・・殴られました」グスッ

佐天「いや、今のは初春が悪いでしょ。どう考えても」

カランカラーン

禁書「るいこー、来たんだよ!」

佐天「おっ、いらっしゃーい」

禁書「るいこ!アップルタルトを迅速に用意するんだよ!」

佐天「はいはい、ちょっとまっててね」

初春「今日は一人で来たんですか?」

禁書「そうなんだよ。たまにはとうまと短髪を二人っきりにしてあげようと思って」

佐天「偉い!タルトちょっとサービスしてあげる!」

禁書「たまには空気読んでみるもんなんだよ!!」

佐天「いやぁ、てっきり魔術書は読めても空気は読めない子だと思ってたけどやるときはやるね」

禁書「えへへへ、タルトサービスの上に褒められて今日はホントにいい日かも」

初春「今のは褒めてないと思いますけど・・・」

佐天「いやぁ、御坂さんと上条さん二人っきりか。イチャイチャしてるんだろうなぁ」

禁書「短髪は御坂じゃなくてもう上条なんだよ」

佐天「うん。そうなんだけどね・・・なんというかこう、御坂さんは御坂さんというか」

初春「あぁ、なんとなく分かります。付き合いが長い分美琴さんって言うのも今更恥ずかしい感じがするんですよね」

禁書「そういうものなのかな?」

         ,.. ≦.:. ̄ ̄ ̄.:.:.ミ:...、
       /.:.:.;.:.:..---.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
      /.:::/,.. -‐zァ一- ミ:.:.:.:.:.:.:.:.:.丶

      {:.// /´ {      `i 、:\.:.:.:..ヽ
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      / //_   \ヽ. ヽ l!  i i丶:ヽ.:.∧
        i  /´ ̄ミ`   ≦キ ト i }| ヽ.:::.:.:.}
        | ,イ,ァ了心、   ´,z==ミノ .′  i ∨::/
        |/,}ヘ. ヒ.ツ     {ぅ:.リ V  { | Y
        }/.| 〇,`        〇' チ  |  ∨l|   「結局、支援しちゃう訳よ」
      ノ |    ′     '' .′  il   V{
     /i 人            { i  リ | ヽ
   / .イ {..{..\  ^      ,Ⅵ ,′ |  廴
  ( イ.人. |..|/..:::丶    _ . イ } / {   { ヽ  ヽ
   { {/ ハ.{...、....::N..:二「     廴} i{ 乂  '. }i i }
   ∨ ,..::ト...:V斗く  i    /l 人 ヽ ミ Vノ }′
   {  i...::} V´ノイ:.〉 /}   / {′/\\  \ノ
    乂 {...::|ハ.:.:.:.:.く .′ ーム ハ/.:.:.:.:.\ヽ  \
     ヽ:.リト }.:.:.:.:.{ }|/´ブ__,} { {.:.:.:.:.:.:.:.:.:.} 〉.   ヽ
     ノ}:ノ:}ノ:.:/.:.:.V7≦__ 人人廴..:/.:.:.:|/..}    }
  ー≦彡イj .:V..:.:/ Lハ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: /.:.:.:.:.:. |..ノ/  /
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佐天「ところで御坂さんにはなんとなく聞きづらかったから今まで聞かなかったんだけど」

佐天「御坂さん達って家ではどんな感じなの?」

禁書「短髪たちは基本私がいてもイチャイチャしてるんだよ」

初春「結婚してから素直と言うか欲望に忠実になりましたよね、御坂さん」

禁書「基本とうまは短髪の膝枕だからね。見てるこっちが恥ずかしいかも」

佐天「その空間で一緒に住んでるのが十分凄いと思うけど」

禁書「私だって最初は迷惑だろうしイギリスに帰ろうかとも思ったんだよ!」

禁書「でも私は学園としに来てから記憶のほうが長いからほとんどこっちのほうが故郷みたいなものだし」

禁書「そこで最初は小萌のところに転がり込もうと思ったんだけどね」

禁書「短髪がこのまま一緒に住んでもいいんじゃない?って言ってくれたからお言葉に甘えさせてもらってるんだよ」

初春「御坂さんは昔と比べるとホントに余裕が出てきましたよね」

佐天「普段は『大食らいがついてきて困った』とか言ってるけど照れ隠しなのかもね」

禁書「大食らいは失礼かも!とうまも『インデックスはホントによく食うな』ってないて喜んでるんだよ!」

佐天(食費がやっぱりきついのかな・・・)

カランカラーン

一方通行「よォ・・・ってテメェいやがったのか」

禁書「あたしがいちゃいけないのかな!」

佐天「今日もいらっしゃい。珈琲出しますから座っててくださいよ」

一方通行「はいよォ。にしても今日は花女もいて愉快だなァ」

初春「花女っていうの止めてくださいっていつも言ってるじゃないですか!」

一方通行「それにしてもお前が一人できてるなンて珍しいなァ」

禁書「今日はとうま達を二人っきりにしてあげようと気を使って一人で来たんだよ」

一方通行「おいおい、勘弁してくれよ。洗濯してきたってのに今日は雨ですかヵ?」

禁書「その言い草はあんまりかも!」

佐天「あんまりいじめちゃ駄目ですよぉ?」

一方通行「打ち止めと違ってこいつは中身がまだガキだからおもしれェンだよ」

禁書「打ち止めに相手にされないからってあたしに突っかかってくるのはどうなのかな」

一方通行「相手にされねェ訳じゃねェよ。ただからかっても余裕でスルーされンだよ」

禁書「その言い草だとあたしには余裕がないみたいに聞こえるんだよ!」

佐天「たぶんそういってるんだと思うよ」

初春「というかこうしてみても余裕は感じられませんね」

禁書「るいことかざりはあたしの味方だと思ったのに酷いんだよ!!」

一方通行「昔は打ち止めも可愛かったンだぜェ」

一方通行「ちょっとからかうとピーピー喚いてきてよォ」

一方通行「それが最近じゃいまいち反応が薄くてよォ・・・」

佐天「この前もそうでしたけど最近ほんとに一方通行さん娘が思春期のお父さんみたいですよ」

禁書「こんな弱ってるところ見せられるとちょっとくらいならからかわれてあげてもいいかも」

一方通行「にしてもあの夫婦が今二人っきりねェ・・・あんまり想像したくねェな」

佐天「何でですか?微笑ましくないですか?」

一方通行「だからだよ。俺ァ甘ったるいのは苦手でなァ・・・この珈琲みてェに苦いほうがいい」

初春「苦い夫婦ってどうかと思いますが」

禁書「でも普段から一緒にいる身としてはあの空気は毒みたいなものなんだよ」

佐天「インデックスさんもいい人見つけてあの二人に見せ付ければうまいこと中和されるんじゃ」

禁書「自分で言うのもなんだけどそんな人のあてなんてないんだよ・・・」

一方通行「というかテメェみてェな底なし胃袋養える奴なんて滅多にいねェだろうよ」

初春「一方通行さんなら余裕で養えるんじゃないですか?」

一方通行・禁書「断固拒否する(んだよ)」

佐天「おぉ、息もぴったりじゃないですか」

一方通行「・・・からかうンじゃねェ」

禁書「というか人のことばっかり言ってるけど皆はいったいどうなのかな!?」

一方通行「はァ?」

禁書「皆からだってこれと言って春な話題を聞いたことがないんだよ!」

佐天「まぁ確かに人のこと一方的に言えるような状況じゃないね」

初春「私なんて研究所勤務だから出会いもないし春なんてまだまだですよ・・・」

一方通行「頭の上は年中お花畑で春真っ只中って感じだけどなァ」

一方通行「まァいいじゃねェか。三下夫婦みてェなのが増えてもしょうがねェ」ズズーッ

禁書「あたしは別に一緒に住んでない限りは増えても気にしないんだよ」

初春「というか話の種としても一人くらい浮いた話ないんですか?」

佐天「あっ、そういえば一報通行さん好きな人いるって言ってましたよねこの前」

一方通行「ンボッフォッ!!」

禁書「それは初耳なんだよ!というかるいこはなんでそんなこと知ってるの?」

佐天「ふふふ、この前御坂さん達と一緒に話したとき教えてもらっちゃったんです」

初春(というか普段の感じからしてそれって佐天さんなんじゃ)

佐天「そのうち教えてくれるって言ってましたけど今日とかどうですか?」

一方通行「なンでコイツらがいるところで、しかも話の種提供するために言わなきゃらないんンすかァ!?」

禁書「ふぅ、一方通行は空気が読めないんだよ」

一方通行「よォし、テメェの関節を今この場で倍に増やしてやンよォ」

佐天「なーんて、冗談ですよ。一方通行さんが自分でいう気になるまで詮索なんてしませんから安心してください」

禁書「というか相手が分からなくてもそのネタだけでニヤニヤが止まらないんだよ」ニヤニヤ

一方通行「そォかい・・・テメェはそンなに360度稼動式関節人間になりてェのか?」

禁書「・・・そんな安っぽいおもちゃみたいな関節流石にいやかも・・・」

初春「あのぉ~、一方通行さん・・・」ボソボソ

一方通行「ンンッ?なンだァ?」

初春「もしかして一方通行さんの・・・その好きな人って佐t」ガシッ

一方通行「残念だァ・・・俺ァ残念だぜ花女ァ・・・」ボソボソ

一方通行「俺ァテメェのその頭の花はなンだかンだ珍妙で愉快だから気に入ってたンだがなァ・・・」ボソボソ

一方通行「まさかそれを俺の手で散らさなきゃならねェ日が来るとはなァ・・・」ボソボソ

初春「ふおおおおおっ!?ふぇじょいじげじゃlkづふぉうぇ!?」フゴフゴ

佐天「どうしたんですか?急に初春にアイアンクローなんてかけて?」

一方通行「・・・いや、あンまりにもこいつがアイアンクローしやすそうな面ァしてたからついなァ」

佐天「へぇ~。初春今度私もやっていい?」

初春「ぜ、絶対に嫌です・・・」フーッフーッ

一方通行「(やりすぎたかァ?)・・・悪ィ大丈夫かァ?ちィとやり過ぎちまった」

初春「いえ、なんの・・・これしき」

一方通行「まァなンだ・・・これもテメェが急におかしなこと言いやが―」

初春「でもあのアイアンクローは肯定したと思っていいんでs」ガシッ

初春「ゴメンナサイ。話が進まないですちょっと待って下さいゴメンナサイ」

一方通行「分かってる。最後の言葉なら聞いてやるから言ってみろォ」

一方通行「頭の花の心配はしなくていいからなァ。打ち止めがちゃんと鉢植えで育ててくれる」

初春「水はちゃんと朝と夕方の2回・・・って違います!そうじゃありません!」

初春「さっきの話でしたら絶対人には言いませんから!むしろ応援します!」

一方通行「あァ?」

初春「佐天さんは私の大事な親友です。もちろん幸せになってもらいたい」

初春「一方通行さんならなんだかんだ優しいですし佐天さんを幸せに出来ると信じてますから」

一方通行「花女・・・テメェ」

初春「それにこれから喫茶店で仲を進展させようとがんばる一方通行さんが見れると思うと面白いじゃn」ガシッ

初春は基本空気の読めない子なのか

初春「まっ、まぁ・・・冗談はさておき応援してますからがんばって下さい」

一方通行「・・・俺ァ別に佐天さンのことが好きとかじゃねェが」

一方通行「まァテメェがそういう勘違いをしてるンならしょうがねェ」

一方通行「あくまで佐天さンのことが好きとかそういうわけじゃねェが」

一方通行「テメェがそンなに応援したいってンなら勝手にすりゃァいい」

一方通行「もしかしたらテメェのよけェな手助けの過程で偶然にも佐天さンを好きになるとかそういうのがあるかもしれねェが―」

初春「も、もういいです!ニヤニヤが止まらなくなるから止めてください!」

佐天「で?もう内緒話は終わった?」

初春「あ、はい。もう大丈夫です」

一方通行「なンだか一気に喉が渇いてきやがった。珈琲のおかわりとこの花女になんか好きなものやってくれ」

初春「いいんですか?」

禁書「かざりばっかりずるいんだよ!」

一方通行「よし、テメェにも好きなもの頼みやがれェ!俺が奢ってやらァ!!」

禁書「るいこ!とりあえずめぼしいものは全部貰うんだよ!!」

禁書「このホットケーキおいしいんだよ!こっちのケーキもおいしいんだよー!」ガツガツ

佐天「あはは、凄い食べっぷり」

一方通行「おい、食うのはいいが店の雰囲気ぶち壊すんじゃねェ」

禁書「一方通行のお店じゃないのに注意されるのはちょっと納得いかないかも」

一方通行「テメェ、今食ってるものは誰の支払いだと思っ―」

佐天「それじゃぁ、私からもお願いするからもうちょっとだけ静かにしてもらってもいいかな?ね?」

禁書「るいこに言われちゃ聞かないわけにはいかないかも」

一方通行「・・・なンですかァこの差は?」

佐天「叱る訳じゃなく優しく注意するのも時には必要ってことですよ」

一方通行「そういうもンですかァ?」

禁書「むぅー、なんだか子ども扱いされてるみたいで心外かも!」

一方通行「実際ガキじゃねェか」

初春「それじゃぁ一方通行さんと佐天さんはお父さんとお母さんですね」

一方通行「おまっ!急になに言っちゃって―」

佐天「あはは、確かにそんな感じだねぇ」

一方通行「―るンですかァ・・・って、ン?」

佐天「え?私何か変なこといっちゃいました?」

一方通行「え?あァ・・・いや、別になンでも・・・ン、なンでもねェ」

一方通行(よくよく考えりゃ軽い冗談みたいなもンじゃねェか・・・俺が過剰反応しすぎだよなァ)

初春(佐天さん反応薄いですね・・・もうちょっと動揺してもいいと思ったんですが)

初春「ほんとに一方通行さんは何に動揺しちゃったんでしょうねぇ?」

アァ?アタマニハナサイテルブンザイデオレヲカラカウツモリデスカァ?
チョッ!?ハナヲヒッパラナイデクダサイヨッ!!

ヒトガシズカニタベテルノニサワガナイデクレルカナ!!
テメェニダケハイワレタクネェ!!


佐天「お父さんとお母さん・・・か」

初春「ん?佐天さん何か言いました?」

佐天「ううん、何も言ってないよ」ニッ

ステイル「むぅー、なんだか子ども扱いされてるみたいで心外かも!」

カランカラーン

上条「こんにちはー、ってインデックスここ来てたのか!?うおっ、一方通行まで!」

御坂「さすが毎日来てるだけあるわね・・・」

一方通行「なンですかァ?俺がいちゃ悪いンですかァ?」

佐天「あらら、今日は知り合いがよく集まる日ですね」

禁書「せっかく二人きりにしてあげたのにそっちから来たんじゃ意味がないんだよ!」

初春「上条さんお久しぶりです」

>>74

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        /.:::::::::::::.イ:::::::::::::/<でうラ'ヘ`}:ト::∧:l::::/厶イ´.::::∨::|:::::::::::::\ー―一

          ー‐ァ.:::::::::{ 厶イ:::ハ/  `ニ ノ.:::jノ.::::::八/.:::'でうラヽ/.:::|:::::::::::::::::::\
         /___::∧ (|/   〈::::::::::::::::::::::://.:::::::::::::ー一'.:::::::j/!::::::::::\ ̄
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          ∠::::::::::::八 :.       \:::::/   }::j\    /.::::::/ ∧ハ|     「むぅー、なんだか子ども扱いされてるみたいで心外かも!」
           厶イ:::::::::ーヘ            ´/ノ.::::::\_/.::::::/イ  }
            ノイ::/i:::ハ         {:::::::::::::::::::::::::::∧丿

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            /         >x:::.、   \::::::::::::::::::::{'/////////\

佐天「今日は二人きりでデートだったんですか?」

御坂「ええ。この子が珍しく二人きりで出かければ?って勧めてくれたからねぇ」ナデナデ

禁書「うぅ、珍しくは余計じゃないかな?」

佐天「あはは、照れてる照れてる」

上条「それで今帰るところだったんだけどちょうど通りかかったから寄らせてもらったんですよ」

一方通行「平日にデートとはいいご身分だなァ、おい」

上条「毎日喫茶店通ってる奴に言われたくねえよ」

一方通行「俺ァいいんだよ。研究所の実験やらに協力するのが仕事みてェなもンだから普段暇なンだ」

上条「お前のほうが十分いいご身分じゃねえか。上条さんは普通に会社勤めで毎日くたくたなんですよ・・・」

一方通行「普通じゃねェだろ。裏で厄介な事件起きるたびに借り出されやがって・・・特命係長かテメェは」

上条「そんな不幸ももう慣れっこですよ・・・。まぁ実は今日もそんな厄介ごと解決したご褒美休日みたいなもんなんだ」

一方通行「どォでもいいがあンまり無茶して超電磁砲泣かせるンじゃねェぞ。うちのクソガキも悲しむだろうからなァ」

上条「お前はほんとに素直じゃないけどいい奴だなぁ」

ハァ?ダレガスナオジャネェッテ?
ハイハイカミジョウサンハワカッテルカライインデスヨー

御坂「あっちは男同士でなんだか盛り上がってるみたいね」

佐天「仲良いですよねあの二人。ところで注文どうします?」

御坂「お店にきといて悪いけど今日は注文はいいわ。ちょっと覗いていこうかと思ってただけだったし」

禁書「なにかおいしいもの食べてきたのかな?」

御坂「少なくともアンタほどは食べてないわ・・・支払いどうするのよそれ」

佐天「あぁ、これは一方通行さんの奢りなんですよ」

御坂「そうなの?あとでお礼いっとかないとね」

初春「それにしてもこれだけ集まるのもホント久しぶりですね」

御坂「あとは黒子でもいればほんとに昔に戻ったみたいなんだけどね」

佐天「白井さんは今日は普通に仕事でしょうね」

禁書「皆暇すぎるんだよ。もっとくろこを見習うべきかも」

初春「・・・え~と」チラッ

佐天「・・・これは」チラッ

御坂「つっこんでいいのよ。本人もたぶんつっこみまちだから」

禁書「とうまー!短髪たちがいじめるんだよ!」

上条「いや、途中から聞いてたけどしょうがないだろ」

一方通行「ニートのシスターとか笑えねェぞ」

禁書「ニートじゃないんだよ!これでも『必要悪の協会』所属のシスターなんだからね!それなりにやることはしてるんだよ!」

一方通行「そォなのかァ?」

上条「いや、俺は知らない」

禁書「ひーどーいんだよー!!」

御坂「こんなの一日いて大変だったでしょ佐天さん?」

佐天「いえいえ、そんなことないですよ。むしろおかげさまで楽しかったです」

上条「でも実際一人で喫茶店やってるんだから偉いよな。上条さんはどっかのシスターにも見習って欲しいんですよ」

禁書「とうまはまだ言うのかな」

御坂「というかさ、一方通行。アンタどうせ毎日来てるんだし暇なんだからお店手伝ってあげたらいいんじゃないの?」

一方通行「・・・なンでそうなった?」

初春「いいじゃないですか!毎日手伝いにこれない私よりぜんぜん一方通行さんのほうがいいですよ」

一方通行「いや、だから何でそォいう話に・・・つーか俺等が勝手に決めてもしょォがねェだろォが」

佐天「私も手伝ってくれるなら嬉しいですよ?」

一方通行「!」

御坂「それじゃぁ本当に手伝ってもら―」

佐天「でも、恥ずかしながらうちそんなにお客さん多くもないですからあんまりお仕事ないんですよね」

一方通行「・・・ほ、ほらなァ?お前ら勝手に突っ走って話を進めすぎなンだよ」

初春(御坂さんいいアイディアだと思ったんですけどね・・・)

御坂(ちょっと先走りすぎたかしら?)

佐天「でも、もしよかったらお店に来てくれているときでいいから」

一方通行「ン?」

初春(ん?)

御坂(これは?)

佐天「ちょっとしたこと手伝ってもらえたりしたら・・・嬉しいですね」

一方通行「へァ?」

初春(おぉ!やった!やりましたね一方通行さん!)

御坂(へァってウルトラマンかアンタは)

佐天「というわけで、どうですか?」

一方通行「あァ・・・ま、まァいいンじゃねェか?変わりにうまい珈琲でも貰えりゃいくらでも手伝ってやらァ」

御坂「さて、そうと決まればアンタの働く姿をからか・・・見るたびに今度からちょくちょく通わないとね」

一方通行「なっ!テメェなに考えてやが―」

初春「御坂さんズルイですよ!私も来るときは誘ってください!」

一方通行「テメェらあああああぁ!!」


上条「なんかあっちは盛り上がってるな」

禁書「たぶん鈍いとうまは入れない話なんだよ」

佐天「とりあえず一方通行さんのエプロンはこっちで用意しておきますね」

一方通行「俺もエプロンするのかァ?」

御坂「当たり前でしょうが」

佐天「手伝ってもらうからにはもううちの従業員ですからね!おそろいのエプロンしてもらいますよ!」

一方通行「おそろ・・・まァしかたねェなァ」

初春(心なしかおそろいでちょっと表情が緩みましたね)

御坂「それじゃぁ面白・・・これからのお店にくる楽しみも出来たし今日はそろそろ帰ろうかしらね」

上条「あら、もうこんな時間ですか。インデックスも帰るぞ」

禁書「今日はいっぱい食べたんだよ。一方通行ご馳走様なんだよ!」

上条「一方通行の奢りだったのか。なんだか悪いな。代わりと言っちゃなんだがこれから家よってかないか?」

一方通行「たまには悪くねェがそろそろクソガキが帰ってくる時間なンでな。つーわけで俺も帰るわァ」

佐天「皆さん帰っちゃうんですか。また来てくださいねー。一方通行さんエプロン用意して待ってますからねー」

初春「皆さん帰っちゃいましたね」

佐天「初春はこの後どうするの?」

初春「佐天さんが暇なら一緒にご飯でも食べません?そろそろお店も終わりの時間ですよね?」

佐天「お!それじゃぁ今から行っちゃおう」

初春「え?閉店時間までもう少し時間ありますよ?」

佐天「いいのいいの。どうせこんな時間からお客さんもう来ないだろうし」

初春「でも・・・」

佐天「ここは私のお店だから私がルール!オーケー?」

初春「ふふっ、佐天さんは相変わらずですね」

佐天「それじゃぁ決まりね!ちょっとまってて」

タッタッタッタ ガチャッ

クルッ


【CLOSED】

ここは喫茶サテン。通称『サテンさんの喫茶店』
私、佐天涙子が一人で(たまに初春をこき使いつつ)経営する喫茶店だ

今日もたくさんのお客さんの笑顔に支えられて愉快な一日が過ぎていった
みんな大切なお客様、すべてのお客様を大切にもてなすサテンさんの喫茶店―






>>1「あれ?まだ営業時間内のはずなのにもう終わってる・・・」


喫茶サテンは明日もまた皆さんのお越しをお待ちしております。


おわり

話し短いのは毎回のことだとおもって納得してくれww長い話考えられないんだwww
あと俺は結ばれて終わるって話よりもやきもきするほうが好きだから
煮え切らない感じで終わるのも許してくれ

最後に夜遅くだったのに最後まで見てくれた人や支援してくれた人トン

あと全然関係ないが>>65が個人的に一番気に入ってる

それじゃぁおまいらお休み

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