オドロキ「ナルホドさんもお疲れさまです」
ココネ「お疲れさまですっ!!」
モニタ『ツカレタヨー!』
ナルホド「本当にやたぶき屋のラーメンが僕の驕りだなんて‥‥」
オドロキ「ごちそうさまでした!!」
ココネ「でした!!」
みぬき「パパも頑張ったよ」
ナルホド「ありがとう、みんな‥‥ただみぬき、僕らは来月からソーメンかもしれない」
みぬき「えぇっ!?」
ナルホド「仕事探さなきゃね」
みぬき「それは大丈夫だよ、パパ!だって来月からはウチ、カウンセリングも出来るんだから!!」
ナルホド「マジックやピアノ以外に収入源が出来るとは‥‥心理学様様だね」
みぬき「新入りさんなんだから張り切ってもらわないとっ!」
ハルミ「あのナルホドくん。私は霊媒も出来ますよ?」
ナルホド「いやいやハミちゃんはいいんだよ。ありがとう」
ハルミ「そうですか?」
みぬき「あっ!じゃあじゃあ、今度のマジックの助手を!!」
ハルミ「はて‥‥じょしゅですか?私にうまく出来るかどうか‥‥‥‥」
オドロキ「それにしても今日もギリギリだったね」
ココネ「それは先輩が途中までドヤ顔していなくなるから」
オドロキ「ぐっ‥‥まぁそれは君を信じるためで」
ココネ「でもまさかバン刑事が‥‥」
オドロキ「俺もびっくりしたよ」
ココネ「無事でよかったですよね」
オドロキ「ところでココネちゃん。何度か法廷に立ってみて印象深い出来事はあるかい?」
ココネ「そりゃあ、しのぶの弁護ですよ!!」
オドロキ「あぁ‥‥初めてだったしね」
ココネ「終始ドキドキしましたよ」
オドロキ「‥‥殺してやるが『こらしずやれぃ』になるくらいだもんね」
ココネ「うっ‥‥‥‥」
オドロキ「あれは笑ったなぁ‥‥」
ココネ「そんなこと言って先輩も初めての法廷はどうだったんですか!!」
オドロキ「俺は大丈夫だったよ」
ナルホド「オドロキくんは確かに大丈夫だったね」
ココネ「そんなー‥‥」
ナルホド「ずっと大丈夫って叫んでたもん」
オドロキ「う‥‥」
ナルホド「次の日から川原で発声練習してから事務所に来るし」
ココネ「私が毎朝ダッシュしてるのと同じですね!!」
オドロキ「そう言えば俺、ナルホドさんの初法廷について知りません」
ココネ「あっ!私も気になる!!伝説の成歩堂弁護士、初法廷!!」
ナルホド「僕かい?‥‥何回目のが聞きたい?」
オドロキ「‥‥‥‥?」
ココネ「何回あるんですか‥‥?」
ナルホド「まだ弁護士になる前の証人のときと」
オドロキ「はぁ‥‥」
ナルホド「弁護士になってからの初法廷と」
ココネ「まだあるんですか‥‥?」
ナルホド「頭を打たれて記憶喪失になったときの初法廷」
オドロキ「‥‥‥‥は?」
みぬき「うわぁ!パパ、記憶喪失になったことがあるのー!」
ナルホド「あぁ。一時的なものだったけどね」
オドロキ「‥‥いやいやおかしいでしょ」
ココネ「なんで記憶喪失のまま法廷に立っちゃったんですか?」
ナルホド「法廷の控え室で打たれてそこで記憶喪失になったからねぇ」
オドロキ「‥‥おかしいな。腕輪が反応しない」
ココネ「心理状態も至って普通です。むしろ昔を懐かしんでいます」
ハルミ「ナルホドくんは昔からえきせんとりっくでしたから」
ナルホド「まぁ僕の話はまた今度にして今日は新人くんの報告会にしよう」
オドロキ「そうですね。じゃあココネちゃん」
ココネ「え?私、なにすれば?」
オドロキ「ひとまずさっきの続きからいってみようか」
ナルホド「初めての法廷に初めての捜査」
みぬき「こらしずやれぃに至るまでの道のりを!!」
ココネ「や、やめて!」
オドロキ「こらしずやれぃ」
ナルホド「こらしずやれぃ」
オドロキ「ナルホドさん、なんだかいつもよりトゲに張りがないですよ‥‥」
ナルホド「それを言うなら君だって触覚がしぼんでるけど‥‥」
みぬき「さっすが、ココネさん!見事な正拳突きでしたっ!」
ココネ「あ‥‥すみません」
ナルホド「いやいや‥‥気にしなくてもいいよ」
オドロキ「大人の悪のりってやつだから」
ココネ「はぁ‥‥」
ナルホド「それはともかく感想をどうぞ」
ココネ「‥‥はい」
ココネ「やっぱしあれですね。癖のある証人はレイくんですよ」
オドロキ「彼か‥‥基本が嘘つきだから大変だったね」
ココネ「えぇ、ユガミさんにも隠し事してたし」
オドロキ「あのときのユガミ検事の慌てようと言ったら‥‥」
ココネ「あとチシオちゃんですよ」
オドロキ「ココネちゃんが女の子だって言い出したときはどうしようかと思ったよ」
ナルホド「確かにあれには驚いたねぇ」
ココネ「えっへん!」
ココネ「いやぁ‥‥でも癖のある証人といえば」
オドロキ「なんだい?こっち見て」
ココネ「いや、先輩の担当した‥‥」
オドロキ「クマベェさんかい?」
ココネ「そっちもですけどテンマ市長ですよ」
オドロキ「あぁ‥‥まさか途中から天魔太郎のフリしちゃうんだもんね」
ココネ「びっくりですよね」
ナルホド「え?‥‥フリ?」
オドロキ「‥‥どうしました?」
ナルホド「‥‥あれはわざとだったの?」
ココネ「そりゃそうですよ。誰も妖怪が乗り移ったなんて考えるわけないじゃないですか」
ナルホド「‥‥‥‥」
オドロキ「‥‥ナルホドさん?」
ナルホド「僕はてっきりオドロキくんが妖怪を尋問しているのかと‥‥」
オドロキ「いやいや。有り得ませんよ」
ココネ「心理状態も正常でしたし」
オドロキ「腕輪反応しっぱなしでしたもん」
ナルホド「じゃ、じゃあ‥‥あれは妖怪じゃなくて」
ココネ「本物のテンマ市長でした」
オドロキ「はい」
ナルホド「‥‥‥‥」
オドロキ「あ、あの‥‥ナルホドさん?」
ナルホド「なんだい?結局人間しか尋問したことのないオドロキくん」
オドロキ(どうしたんだ、一体?)
ココネ「先輩!ナルホドさんから激しい哀しみを感じます!!」
オドロキ「哀しみ‥‥?」
ココネ「これは‥‥裏切られた哀しみ‥‥‥‥?」
オドロキ「どういうことだ?」
ココネ「とにかく聞いてみましょう!!」
ココネ「あ、あの‥‥ナルホドさん」
オドロキ「俺たちに不貞腐れた原因を教えてください」
ナルホド「‥‥‥‥尋問だよ」
オドロキ「あ、はい。尋問ですか」
ナルホド「僕はてっきり君が妖怪を尋問したものだと思って仲間が出来たと喜んでたんだよ!!」バンッ
オドロキ「‥‥‥‥?」
ココネ「妖怪を尋問したから‥‥喜ぶ?」
ナルホド「どうせ、僕が説明しても分かってくれないよ‥‥」
オドロキ「教えてください!」
ココネ「私からもよろしくお願いします!!」
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