~喫茶店~
幼馴染「3万、ね…今月だけで8万貸してるのよ?大丈夫なの?」
男「先月は16万借りてたけど20万にして返したろ?大丈夫、必ず返すから」
幼馴染「まぁ、大丈夫なら良いんだけどさ。絶対返してよ?」
男「大丈夫大丈夫、返すアテも有るんだしさ」
幼馴染「……はい、3万円」
男「あざっす!」
幼馴染「ねぇ、何時になったら仕事するの?こうやって人からお金借りて生活するのを惨めだと思わないの?」
男「心が痛くなるからやめて」
幼馴染「はぁ…じゃっ、昼休み終わるから私はいくね」
男「おう、仕事頑張れよ」
~自宅~
妹「おかえりんこ~」
男「おう、今日も学校行ってなかったのか」
妹「うん、だってつまんないんだもん。」
妹「それよりお兄ちゃんとブラブラする方が楽しいしね~」
男「ははは、清々しいまでの屑だなお前は。じゃあ早速だけど付き合ってくれよ」
妹「あっ、またお金稼ぎに行くの?」
男「うん。車の中で待ってるから準備しとけよ」
妹「ブラジャー!10分待ってね~」
男「分かった、じゃあ待ってるからな」
~路地裏~
妹「~♪」
男「う~ん、中々みつかんないな」
妹「そういえばさお兄ちゃん、先月に車替えたよね?どうやったの?まさか買ったなんて言わないよね」
男「パクったんだよ、ナンバーは前の車のナンバーだから大丈夫。鍵はこの針金で代用してんの」
妹「くっはぁ、捕まっても知らないよ~?お兄ちゃんが居なくなったら私、自殺すっかんね~」
男「冗談でも止めてくれ……おっ、発見。じゃあ頑張れよ」スタスタ
妹「ほ~い……よし、頑張ろっと」タッタッタ
妹「ねぇねぇお兄さん」
汚っさん「ん?なんだいお嬢ちゃん」
妹「ちょっと良いですか?どうせならホテルに行きませんかぁ?」
汚っさん「……」
~ラブホ~
汚っさん「はぁっんはぁ」パンパンパン
妹「あっ、ううん、お、お兄さん、すっ、ごいよ!」
汚っさん「い。イクからね!本当に中に射精して良いんだね!」パパンパンパン
妹「うん、良いよ。めちゃくちゃにしてすっきりしてね、お兄さん」
ガチャ
汚っさん「ふひ?!」
男「……お前、なに人の妹犯してんだよ」
汚っさん「き、君はだ バキッ
汚っさん「はぶぅ!!」
男「警察には黙っといてやる、だから有り金全部くださいな。アンタ、見たところリーマンなんだろ?捕まったらヤバいんじゃないんですか?」
汚っさん「……」
妹「いぇ~い8万ゲット~。案外持ってたねさっきの汚っさん」
男「ちゃんとピル飲んどけよ?生でやったんだから妊娠の可能性は0じゃないんだからな」
妹「けどさぁ?別に射精された訳じゃないんだから大丈夫なんじゃないの?」
男「お前なぁ…一応飲んどけ。妊娠されたら堪ったもんじゃねーからな」
妹「はーい。別に暇だから子育ても良いんだけどねぇ」
男「バーカ、んな見ず知らずのおっさんの子供を産みたいって時点で狂ってるだろ」
妹「確かに……で?今からどうすんの」
男「この8万と幼馴染から借りた3万。合わせて11万を3倍にすんの」
妹「あはは、どうせ0になるのが落ちな気がする」
~裏カジノ~
ディーラー「……」スッ
男「……(10と5か…ここはもう一枚)」
男「HIT」
ディーラー「……」スッ
男「!!!(5!!合計20!これは貰った!)」
客「HIT」
ディーラー「…」スッ
男「……(賭け金は5万、他の客は2万、4万、6万、これで合計21万!貰ったぁぁあ!)」
客「ブラックジャック」
男「んな"っ"!?」
ディーラー「このゲーム、プレイヤーB様の勝ちになります。」
妹「あーあ、負けてるし」
男「なっ、なっ…20で負け…?お、俺が…負けた…?」
ディーラー「次のゲームに移ります。賭け金と、プレイ料金をお渡しください」
男「……妹、下で5万借りてこい」
妹「あのさぁ、もう8万負けてるんだよ?プレイ料金が一回1万なんだから10万負けてるんだよ?」
男「うるさい!次で取り返す!だから早く借りてこい!」
妹「あそこさ、トニなんだよ?10日で2割なんだよ?」
男「いいから借りて来い!」
妹「はーい」タッタッタ
ディーラー「プレイヤーの数は4人でお間違えないですね?ではカードを配ります」スッ
男「……(8と4か…21に届かなくても近ければ近いほど勝つ確率は跳ね上がる)」
男「HIT」
ディーラー「……」スッ
男「……」ペラッ
男「!!!(キング…?!10加えて合計…22…?ば、バースト…だと…)」
妹「お兄さん、借りてきたよ」
~車内~
男「………」ズーン
妹「結局、また借りてきて30万の負け、か…借りたのが19万だから早く返済しないとね~」
男「……くそ、くそくそくそ!!」
妹「まぁ人生そんなもんだよ。で?どうすんのお兄ちゃん」
男「裏スロ…あそこで勝つ」
妹「けどさ、お金が無いのにどうすんの?」
男「アコムに行って30万借りる。親父の免許証のコピーがあるから大丈夫だ」
妹「給料明細は?」
男「もちろん有る。会社の住所は偽装して番号は家の番号教えるからお前が出てくれ」
妹「……報酬は?」
男「ポテトチップスL5袋」
妹「え~!?せめてプリングルスのサワーオニオン5個にしてよ」
男「わかった、それやるから協力してくれ」
~裏スロ屋~
男「……」
妹「一回回すのに1000円ねぇ、ボッタクリもいいところだねホント」
男「BIG一回で30万だぞ、これで借金を返済出来る」バシバシバシ
妹「とか言いながら既に8万溶かしてるじゃんか……周りの客も当たり前の様に諭吉を入れてるし」
男「くそっ!ぶどう一つ揃わねぇ!妹、もう一枚諭吉を!」
妹「はいはい。ねぇお兄ちゃん、私もやっていい?」
男「目押しも出来ない奴がスロットやる資格なんざねぇ!黙ってみてろ!」バシバシバシ
妹「お兄ちゃんの隣に座るからさ」
男「……5000までだぞ」
妹「ありがと……」
ペカッ
妹「あっ、光った」
男「!!か、変われ!」
妹「48万の勝利なり~」
男「まさかあの店でジャンバリを聞けるとは思わなかったな……それにしても、でかしたぞ」
妹「ビギナーズラックだねぇ、私のおかげでカジノで借りたお金も返せたし、アコムのも返しとく?」
男「いや、まだ30万以上手持ちが有るんだ。更に増やしてそこから返す」
妹「有る時に返しといた方が良いと思うんだけどなぁ私は」
男「黙れ!倍にしたら2ヶ月は金に困らないだろ!」
妹「そんなもんなのかなぁ。有ったら有ったで使いそうなんだけど」
男「……よし、まだ5時だな。競馬行くぞ」
妹「競馬ぁ?お兄ちゃん、もう帰ろうよ」
男「うるさい!せめてあと10万は増やすぞ!」
妹「……まっ、そういうとこが面白いんだけどね。いいよ、行こうよ競馬」
~競馬場~
男「いけぇええ!いけっいけ!うおわぁああぁああ!!」
妹「ちょっ、うるさいってば。って、周りもうるさいからあまり関係無いかな」
男「!!!おい!失速すんな!ばか!ばかぁあああ!うおわぁああああ!!」
妹「えーっと、確か20万掛けたんだよね。倍率が1.3倍だから勝てば6万円勝ちなのかな?」
男「おういぃいいぃいい!うきゃぁあああ!あえがぁああぁぁああ!!」
妹「あっ、結果が出た……えっと、お兄ちゃん?これ、勝ったの?負けたの?」
男「……お"ぅ"えぇえ!」ゲボゲボゲボ
妹「うわっ!?な、なんで吐いてるの?!ねぇ、勝ったの?負けたの!?」
男「はぁっはっはっ……はぁ、はっ」
妹「お兄ちゃん?ねぇ、お兄ちゃんってば」
男「くそが!帰るぞ!」
妹「あっ、負けたんだ」
~ジョイフル~
男「はぁ…行くんじゃなかった」
妹「仕方ないよ、負ける時9割勝つ時1割って言うじゃん」
男「はあぁぁあぁっあっあ……はあぁ」
妹「また私がおっさん捕まえてこようか?お兄ちゃんの為なら喜んで股開いてあげるよ?」
男「くそっ、くそ、くそぉ」
妹「聞いてないし、こりゃ重傷だね」
店員「いちご白玉アイスでーす」コトッ
妹「あっ、ありがとうございまーす」
店員「ご注文は以上でよろしかったでしょうか」
妹「はーい」
~男の部屋~
男「あぁあ、どうすっかなぁ」
妹「また明日行けばいいじゃん。明日は勝てる!お兄ちゃんの迷言じゃん?」
男「そう、だな…明日は勝てるよな。今日も途中までは勝ててたんだからな…」
ガチャ
父「……」
妹「あっ、お父さ
父「ちょっとこい」グイッ
妹「痛っ!!ちょっ、お父さん!髪引っ張んないでよ!」
父「いいからこい!」バタン
男「………親父、怒ってたな。アコムで借りたのがバレたか?いや、それなら俺に怒る筈だし……まぁいいか、寝よ」
~リビング~
父「……お前、また学校サボったらしいな」
妹「え?今日も元気に登校したんだけど」
父「担任から連絡を受けたんだ。お前、私達に黙ってずっと休んでたらしいな」
妹「ありゃりゃ、バレてた?あはは、ごめ バチーン‼
母「お父さん、何も手をあげなくても」
父「お前は黙ってろ!高い学費を俺なんだぞ!お前も兄みたいなダメ人間になってもらったら困るんだよ!」
妹「あいたたた、グーじゃないだけ良心的なのかな…」
父「明日は学校に言ってもらうならな。俺が車で連れて行く」
妹「……はいはい、行くよ。それだけ?」
父「!!」
妹「また手を出すの?あはは、二発目は喰らいませんよーだ」タッタッタ
~男の部屋~
男「…zZZ」
妹「はぁ、妹が下でぶたれたってのに寝ちゃってるし」
妹「……お兄ちゃん?」
男「zZ……ん…z」ブーッ‼
妹「オナラで返す辺り、お兄ちゃんらしいや……はぁ、学校かぁ」
妹「もう3ヶ月行って無いんだっけなぁ。皆から虐められんだろうなぁ~」
妹「まっ!私のメンタルからしたらクラスの罵声なんて寧ろバッチこいだよね!」
妹「………はぁ、しんど」
妹「と、言う訳で、今日はお兄ちゃんのベッドで寝るからね?返事なしならOKだよね?」ガサガサ
妹「………」
妹「おやすみ」
~翌日~
父「じゃあ私は仕事に行くからな」
妹「はーい、お父さんも頑張ってね~」
ブロロロロ
妹「……さて、逃げよっと」タッタッタ
担任「あら、やっと来てくれたのね。先生、心配してたのよ?」
妹「うわっ、まさかの遭遇だよ。エンカウント率高すぎ、ゲームバランス崩壊しちゃってる」
担任「皆もあなたの事、心配してたのよ?さっ、教室に行きましょ」
妹「……(誰も心配してないっつーの、それに、そんな言われ方したら逃げるに逃げれないじゃん)」
~教室~
妹「……」
ザワザワザワ
妹「……(あーウザイ、皆が私を見てるし、なんだかなぁ…お兄ちゃんに助けてメールでも送っとこ)」
男子「なぁ」
妹「ん?なーに」
男子A「5000円やるからやらせてくれよww」
妹「はぁ?」
男子A「お前援交してんだろ?wだからやらせてくれよ」
男子B「やめとけよ、こんなクソビッチのマンコなんて気持ちいい訳ねーだろ」
男子A「そっかwwwじゃあ今の無しでwwwww」
妹「……(そりゃ何回もやってんだからバレてるよねぇ~。覚悟はしといたけどやっぱ辛いね)」ガタッ
妹「……(帰ろ、やっぱ無理だわ)」スタスタ
~正門前~
男「妹に呼び出されたのは良いけど、こねぇじゃねえか」
男「まっ、ちゃんと学校行く様になったならそれで良いんだけどさ」
男「……あ~あ、そうなったらそうなったで辛くなるなぁ、確実に金が手に入る唯一の方法だったんだけどなぁ」
男「麻雀でもして荒稼ぎにでも行くか?それとも裏スロで30万手に居れにいく?」
男「う~ん、迷う。とにかく金集めねーと話になんねーし」
妹「地平線の彼方までお願いしまーす」
男「うおっ!?きゅ、急に出てくんなよ」
妹「あはは、ごめんね……やっぱまだ無理だったわ。そゆことだから、よろしくね」
男「お、おう。とりあえず飯でも食いにいくか」
~マクドナルド~
妹「それがさ~、5000円出すからやらせろとか言うんだよ?私はそんなに安い女じゃないっての」モグモグ
男「ふ~ん、じゃあ2000やるからやらせてくれよ」
妹「人の話聞いてんの?それに、兄妹なんだからお金は要らないっての」
妹「……まっ、お兄ちゃんは私とやらないって分かってるからねぇ」
男「当たり前だろ、近親相姦は犯罪だからな」モグモグ
妹「それで、今日はどうすんの?またお金作りに行くんでしょ?」
男「まぁな、今日のノルマは20万だ。手持ちは母親の財布から3万抜いたから15万ある」
妹「あはは、さすがお兄ちゃん。盗賊にでもなれば?」
~裏カジノ~
男「は?ブラックジャックをやってみたい?」
妹「うん、見てるだけじゃ暇だからさ。大丈夫大丈夫、自分のお金でやるから」
男「ふ~ん。お前、ルール分かるのか?」
妹「ずっとお兄ちゃんの側で見てたからなんとなくはわかるよ!じゃあいってくるね」
男「俺はダーツやってくるけど、金無くなったら車で待ってろよ」
妹「りょうかーい!」タッタッタ
男「……一本1万、5本投げて合計点が高い方が勝ち。得点によって得られる金も変動してくる」
男「ダーツならゲーセンで完璧だからな、これはもらったわ」
ディーラー「参加人数4人、では、カードを配らせていただきます」スッ
妹「……(1と4かぁ、確か1は11としても扱えるんだよね。なら15)」
妹「う~ん…どうしよ」
客A「HIT」
ディーラー「……」スッ
客B「STAY」
妹「……(やっぱり21に近い方が良いんだからもう一枚貰った方がいいよね)」
妹「もう一枚ください」
ディーラー「?HITですか?」
妹「は、はい…(くぅ~、なんか凄く恥ずかしいよ)」
妹「……あっ!揃った!ブラックジャック」
客「!?」
男「……」
男「……(参加人数は6人、はっきり言って4人は雑魚だ。4投目にして差が開いてるからさすがは俺……だが)」
客A「……」シュッ
男「!!(また20のトリプル?!こいつだ、こいつだけ凄まじく上手い、ポイントは155、俺のポイントが133、強すぎる)」
男「……」シュッ
男「よし、20トリプル…これで合計点193…や、奴が40ポイントを取らなければ勝て
客A「……」シュッ
男「なっ!?だ、ダブルブル…さ、最後の最後で魅せやがった」
客A「……」ニヤ
男「……いいぜ、お前の挑戦、受けてやんよ。次のゲーム、参加するぜ」
妹「……(う~ん、17かぁ。ちょっと自信無いけど、21超えるよりはいいよね)」
妹「す、STAY」
客B「HIT」
ディーラー「……では、カードをおみせください」
妹 17 客A 23 客B 14 客C 16
妹「あっ、また勝った」
ディーラー「次のゲームに参加するプレイヤーの方々は席に、しないプレイヤーは離席ください」
妹「なんだかんだで8連勝、54万円……うん、もうやめよっと」ガタッ
妹「お兄ちゃんはどうなってるのかなぁ~」
妹「あっ、ダーツコーナーに居る。確かお兄ちゃんってダーツすごい上手かったよね?じゃあ買ってるのかな」スタスタ
客A 300 男 203(借金15万) 客B 123 客C 186 客D 194
男「……」
客A「wwwwwww」
妹「お兄ちゃん、どうだった?私はね~、なんと51万も勝ったの~。凄いでしょ」
男「か、完敗だ…い、いくらなんでも強すぎる。20のトリプル5回とかマジキチ」
妹「……負けたの?」
男「全敗だ…しかも借金までしたのに全敗だ……畜生、あれ絶対店側の回し者じゃねーか」
妹「ふ~ん、じゃあ借金返してくるよ?どれくらい借りたの」
男「15万……すまぬ、すまぬ…」
妹「別にいいよ~。その分勝ってきたから」
男「……すまぬ」
~車内~
男「あ"ぁあ"ぁ情けねぇ、妹が居なかったら今頃どうなってたか分からないのが情けなさに拍車を掛けてる辺り本当に情けねぇ」
妹「まぁまぁ、トータルでは勝ってるんだからいいじゃん。あんま凹まないでよ」
男「……お前は本当に良い奴だな、嬉しさで涙が出てくるよ」
妹「えへへ、まぁね~。伊達にお兄ちゃんの都合の良い女の子やってませんから」
男「そっか……ならさ、2万くれないか?」
妹「ん?また増やしにいくの?」
男「いや、風俗行ってすっきりしてくる…」
妹「ぷっ、あはははは!うんうん、いいよいいよ、すっきりしてきなよ」
男「すまぬ…」
妹「私は駐車場で待ってるからさ。1時間くらいっしょ?」
男「あぁ、すっきりしてくるでござる」
妹「う~ん、1時間って言ってもどうやって潰そうかなぁ。さすがに車の中で1時間はどこぞの犬みたいになっちゃいそうだし」
妹「………ん?」
幼馴染「あっ、ひ、久しぶり」
妹「幼馴染さんじゃないですかぁ。どうしたんです?こんな時間に」
幼馴染「ちょ、ちょっとね、あはは、休憩時間だから外に出てるの」
妹「ふ~ん、そうなんですか」クンクン
幼馴染「じゃ、じゃあ休憩時間終わるから、またね!」タッタッタ
妹「……悲しいねぇ、実に悲しいよ。匂いで分かるって本当なんだねぇ」
妹「同じ様な仕事してんだからかな……うん、お兄ちゃんには黙っておこう」
妹「なんだかんだでお兄ちゃん、幼馴染さんに気があるみたいなんだし」
妹「くぅ~、優しいね私!善人過ぎて神様から何か願い事叶えてもらえそうだよ!」
妹「……まっ、知らない汚っさんからお金巻き上げてる時点で善人では無いかな」
妹「あはは!近くのお店で何か食べてこよっと」タッタッタ
~車内~
男「あぁ、すっきりしたぁ。マット最高!」
妹「そりゃようござんしたね」ポチポチ
男「……ん?なにしてんだよ」
妹「モンハン、さっき3DSと一緒に買ってきたの」
男「?お前、モンハン買えたのか?」
妹「うんにゃ、買った人の後つけてからさ、路地裏で青姦させてあげたらくれたの」ポチポチ
男「ふ~ん。で、ご飯どうする?」
妹「私はコンビニで適当に食べたから大丈夫だよ~。あっ!死んだ」ポチポチ
男「そっかぁ……よし、今日はドライブでもするかな。夕方になったら金稼ぎに行くぞ」
~港~
男「たまには外で飯ってのも悪くないもんだな」モグモグ
妹「そうかなぁ?画面が見にくいから車の中の方が良かったかも」ポチポチ
男「お前なぁ、外でゲームとか餓鬼みたいな事すんなよみっともない」
妹「お兄ちゃんが言えるの、それ」ポチポチ
男「………」
妹「ん?ねぇお兄ちゃん、あれ、何かな」
男「あれ…?」
リーマン「や、やめてくれぇ!誰か助けてえぇ!」
黒服「黙れ!早いとこお前から奪えるもん奪うからな。俺たちから逃げようなんざ10日早いぞ」
リーマン「嫌だぁああ!五体満足でいたいぃい!!」
男「あぁ、只の臓器売買だろ」
妹「へぇ、やっぱり高く売れるんだ。モンハンじゃモンスターの臓器売ってもクソみたいな値段でしか売れないのに」ポチポチ
男「う~ん、もうじき6時になるな」
妹「6時になったら何かあるの?」ポチポチ
男「あぁ、麻雀屋が開くからな。そこで荒稼ぎする」
妹「麻雀?私、iPhoneのアプリでやった事あるよ!」
男「黙れ、ちょっと齧った位で調子に乗るな。俺は高校生の時からよく麻雀打ちに行ってたんだよ」
妹「うわ、それは初耳……で、勝てるの?」
男「その店によるが、情報じゃあヤクザとかは来ない店なんだ。だから顔を覚えられてもなんの心配もいらない」
妹「ふ~ん、私もやっていい?」
男「ダメだ、ブラックジャックの時とは違うんだ。お前がやるとそれこそ金をドブに捨てる事になっちまうからな」
妹「つまんないのぉ、まぁ私にはモンハンがあるから良いけどさ」ポチポチ
~麻雀屋~
おっさん「ははは、今日は勝たせてもらいますよ」
男「……(まずは2万だな、あまり高い金を出したら実力者と悟られて出禁になっちまう)」スッ
おっさん「おっ、坊主は初めてじゃな?ええ勝負をしようじゃないか」
男「あはは、よろしくお願いします(はっ、くそ爺ども、今から俺がお前らから金を巻き上げるからな)」
おじさん「親は私だね。じゃあ、始めようか」パチン
男「……」パチン
おっさん「チー」 ガチャ
妹「……(暇だ、向こうにも台があるから私もやろっと)」スタスタ
おばちゃん「……」パチン
男「あっ、ロンです」ジャラ
おばちゃん「おやまぁ、若いのにすごいねぇ」
男「いやぁ、たまたまですよ~(ふはははは、覚悟しとけよじじばばども)」
~2時間後~
男「あはは、また勝たせて貰っちゃいました。いやぁ、運が良いですね僕」
おばちゃん「私はもうおりようかしらね。この人すっごく強いから私じゃ無理だわ」
おじさん「ほっほっ、じゃあ私も、妻が帰りを待ってるからね」
おっさん「ワシは残るぞ」
おばちゃん&おじさん&おっさん「……」ニタァ
男「よーし、僕も残るぞー!今日は勝たせるだけ勝たせてもらおうかな~(はっ、雑魚は消えな!完璧だ!高校の時にゲーセンでやってた脱衣麻雀の成果が出てる!)」
男「……(勝てる、俺は強い!既に6万勝ってる!これはいけるぞ!)」
妹「う~ん、人がいっぱいだから全然座れない……まぁモンハンが有るから良いんだけどさぁ」ポチポチ
オジさん「じゃあ私が入ろうかな」
ババア「ふぇっふぇっふぇっ」
男「……」パチン
ババア「ロン」 ガラッ
男「!?(な、何故だ…俺は完璧な立ち回りだったんだぞ?ば、ババア…運がいいじゃねーか)」
~3分後~
男「……」パチン
オジさん「ロン」 ガラ
男「!!(ま、また俺が刺された!?くそっ、こいつら強いぞ…)」
~またまた3分後~
男「……」パチン
おっさん「小僧、ロンじゃ」ガラ
男「!!(こ、国士無双!?馬鹿な、確かに国士無双は暗槓に対しロンで上がれる事は出来るが…くっそぉ、このジジイ、まさか俺を待っていたのか)」
~1時間後~
男「……」ズーン
おっさん「ほっほっほっ、小僧、もう終わりかの」
男「もう、金が……ありません(最初に妹から借りた5万、勝ってた6万、全部、無くなっちまった)」
ババア「ふぇっふぇっふぇっ」
妹「じゃあ私がやります」
男「!?馬鹿言うな!お前、まともにルール知らなっ……!(しまったぁ、妹がルール知らないの悟られたぁあ!)」
ババア「ふぇっふぇっふぇっ、やると言ったからには必ずやってもらうからね」
妹「はい!あっ、けど私、ルールが曖昧なので打つ時はiPhone使わせてください。周りに聞くのはルール違反ですけど、これなら良いですよね?」
オジさん「君は可愛いから特別に許してあげるよ。で、幾らかけるんだい?」
妹「10万です」スッ
男「!?」
男「おい!ふざけんなよ!」
妹「ふざけてないよ?それに、私、負ける気とかないから」
男「だ、だからってお前、いきなり10万賭ける奴がいるかよ!す、すみません、今のは取り消し
おっさん「一度賭けた賭け金は帰れないんでな、ギャラリーは黙ってて欲しいんじゃがのう」
ババア「ふぇっふぇっふぇっ、じゃあ私は5万出すよ」
オジさん「そうだね、お嬢ちゃんの心意気に乗ろうか、私は6万出そう」
おっさん「ワシは8万じゃ、じゃあ始めようかの」
妹「えーっと、麻雀、上がりの形っと」ポチポチ
男「……(終わった、この馬鹿妹が。金をドブに捨てるなっての…負けたら3DS叩き割るからな)」
妹「……」パチン
ババア「ロンじゃ」ジャラ
妹「あっ、くっそぉ、また刺されちゃった」
ババア「ふぇっふぇっふぇっ」
男「……(あぁ、ダメだ、次が最後なのに既に妹のポイントはマイナス。バイバイ10万)」
妹「親は私ですね」ジャラジャラ
ババア「ふぇっふぇっふぇっ、まだお嬢ちゃんには早かったねぇ」
オジさん「まぁ始めてなら仕方ないが、賭けは賭けだからね」
妹「……」パチン
おっさん「……」パチン
ババア「カン」 ジャラ
男「……(はぁ、車で待っとくかな)」
妹「……あと一つ」パチン
おっさん「……」パチン
ババア「ふぇっふぇっふぇっ、アンタ、まだ若いんじゃろ?こっちの世界になんで来たんかえ?」
オジさん「……」パチン
妹「それはねおばあちゃん、退屈だったからだよ」
ババア「退屈、とな」
妹「うん。私はね、毎日何かしらの刺激が欲しいの。だからあんな負け組のお兄ちゃんの側に居るんだよ」
妹「退屈な世の中で生きてた私をお兄ちゃんは救ってくれたの。賭博や買春、いろいろ教えコマされたけど私は後悔してないもん」
妹「だって、私はお兄ちゃんが居るからこうやって毎日輝けるんだ。だから私はお兄ちゃんの為なら死ねるよ……」スッ
ババア「ふぇっふぇっふぇっ、くっさい兄妹愛なんぞ賭博の世界じゃ一銭にもならないからねぇ」
妹「……ふふ、そうかな……ツモ」 ジャラ
妹「四槓子」
ババア「ふぇっ?!」 オジさん「ば、ばかな!最も上がりにくい四槓子をここで、だと」
妹「ははっ、野球はね、9回裏、ツーアウトからだってお兄ちゃんが言ってたんだよ」
妹「……私の勝ちです」
~車内~
男「おっ、負けて来たんだな」
妹「はい、11万」
男「!!?な、なんで11万も有るんだよ!配当的にお前が逆転出来たとしても一回で11万は無いぞ」
妹「う~んとね、四槓子で上がったから皆が感動しちゃってさ。皆の賭け金19万全部貰っちゃった」
男「四槓子!?おい、お前、マジで言ってんのか?!」
妹「うん、なんか最初が良くてさ、いらないの切ってたらたまたま、ね」
男「……麻雀歴数年の俺でさえまだ出した事がない四槓子をお前が…」
妹「あはは、じゃあ帰ろうよ。もう真っ暗だし」
男「お、おう。と、とにかく、ありがとな」
妹「別に~……あれ、お兄ちゃん、3DSは?」
男「………お前が負けると思ってさ、捨てちゃった」
妹「うそー!?モンハンは!?私のモンハンはー?!」
~自宅~
男「ふわぁあ、じゃあ俺、部屋戻っとくわ」スタスタ
妹「うん、じゃあね~。私はお風呂入るから」
妹「………ですよねぇ」
父「どういうつもりだ、携帯の電源も切って、あいつとどこに行ってたんだ」
妹「あはは、お父さんは着信拒否してるから電源云々は関係な バキッ‼
父「お前って奴は、人が甘やかしたらそれか!何故俺の気持ちが理解できないんだ!」
母「お父さん!いい加減にしてください!」
父「お前は黙っていろ!」
妹「あはは……痛いなぁ、グーなんだね今日は……どしたの?もう良いの」
妹「良いよ、全部受け止めたげるから。ほら、殴りたいだけ殴りなよ……どうしたの?ビビってるの?」
父「!!!」
ドカッバキッボゴォ
~男の部屋~
ガチャ
妹「ごほっごほごほっ…」
男「うおっ?!ど、どうしたんだよお前、その顔……面白いメイクしてんな、新しいアイシャドウか?」
妹「えへへ、ちょっとお父さんから貰っちゃって。お兄ちゃんは貰った事無いでしょ……羨ましい?」
男「うーん、俺はメイクとかしないからなぁ」
妹「そっ、か……はぁ」ドサ
妹「あいたたたた、お兄ちゃん、ペプシ飲むよ」
男「ん?あぁ、炭酸抜けてるけど」
妹「今はその方が飲みやすいから…」ゴクゴク
妹「ふぅ……あーあ、どうしよっかお兄ちゃん。こんな痣だらけじゃお客さん捕まえらんないよ」
男「えー?それは困るよ」
妹「だよねぇ、湿布頂戴」ガサガサ
妹「……あのさぁお兄ちゃん」
男「ん~?今AV見てるから静かにしてて欲しいんだけど」
TV「バカヤロウオレガカツゾオマエ」
妹「お兄ちゃんってさ、いつからこんな生活してんの?高校中退してから?」
男「いんにゃ、高校生の時からやってたよ。バイトしてその金でパチンコ行って、気づいたら賭博の世界に飛び込んでた」
妹「ふ~ん、明日はどうすんの?またどっか連れてってよ」
男「あぁ、お前が望むなら連れてってやるよ」
TV「アーイキソ!」
妹「ありがと……明日はゲーム屋連れてってね」
男「はぁ?なんでだよ」
妹「当たり前じゃん!モンハン手に入るまで付き合ってもらいますー!」
妹「あとさ、お兄ちゃんってやっぱり幼馴染さんの事が好きなの?」
男「うん。なんで?」
妹「もしもさ、幼馴染さんが買春とかしてたら引く?」
男「ははは、あいつが買春?無いない。あいつは真面目に会社に行ってるって言ってるんだぞ?」
妹「……だよねぇ、変な事言ってごめん」
男「許さねーよ、ほら、俺は寝るから出ていけよ」
妹「お兄ちゃん、お風呂入らないんだ」
男「明日温泉行くからそんとき入る。なぁに、風呂なんて週に一回でいいんだよ」
妹「そんなもん?まぁいいや、じゃあまた明日ね」バタン
~翌朝~
男「さてと、朝から稼ぎに行くかな」
妹「朝からって、まだ6時だよ?どこかアテは有るの?」
男「近くにな、麻薬や武器の運搬の求人が有ってな。それをやろうかなと」
妹「……それさ、思いっきりヤクザの人達に顔覚えられるじゃん」
男「大丈夫大丈夫、着いて来なくて良いぞ」
妹「いや、寧ろ行きたい!なんかすっごくドキドキしそうだから」
男「ふ~ん、変わった奴だな。まぁ良いや、早いとこ行かないとな」
妹「ちなみにどれくらい貰えるの?」
男「34万」
妹「うわっ、結構太いんだね」
ご飯食べて来ますサヨウナラ
~港~
ヤクザ「じゃあ、静岡まで頼むぞ」
男「はい、分かりました」
妹「……(静岡ってことは4時間位かな?それまで車の中でお兄ちゃんと一緒なわねぇ、絶対退屈だな)」
ヤクザ「分かってると思うが高速は使うな、検問してる箇所が有ったら遠回りでも構わないから確実にいけよ」
ヤクザ「もし逃げたりしたら……分かってんだろうな」
男「はい、任せてください。必ず届けます」
ヤクザ「向こうに物が届き次第こっちに連絡が有る。それで銀行に振り込む。頼むぜ」
男「はい!」
ヤクザ「……」スタスタ
男「さてと、じゃあ早速行くか」
妹「モンハンは?3DSは?」
男「……行きしにゲーム屋よるからそんときな」
妹「うっわぁ、その後回し感……まぁいいんだけどさ」
~車内~
男「とりあえず荷物は後ろのトランクに積んだし、警察にバレる心配は無いだろ」
妹「麻薬は分かるけどさ、銃とか実物初めて見たからビックリしちゃった」
男「今日は静岡に泊まるかねぇ、旅行ってのもたまには良いかもなぁ」
妹「それ、賛成!家に帰らなくて良いし静岡で思い出作れるしで悪いこと無いじゃん!」
男「けどなぁ、賭博出来る場所が有るかどうかなんだよなぁ。それが無きゃ困るんだよなぁ…」
妹「あっ、そっか…」
男「まっ、行ってから考えるかな。じゃあ行きますか」
ブロロロロロ
妹「……お兄ちゃん?ちょい飛ばし過ぎなんじゃない?」
男「大丈夫大丈夫、心配ないさ」
~10分後~
警察「はいお兄さん、免許証見せてね」
男「……」ズーン
妹「なんちゅうお約束な展開なのでしょう…あーあ、車の中調べられたら終わるじゃん」
警察「……はい、じゃあ車内の確認をさせて貰おうかな」
男「はぁ!?んっでだよ!関係ねーだろ!」
妹「……(そんな逆に怪しまれる様な事しなくてもいいのに)」
警察「いや、一応だからね?別に疑ってるわけじゃないんだよ」
男「黙秘権を使用する!!」
妹「意味不明だよお兄ちゃん…使い方間違ってるし」
警察「……まぁ一応だからね」ガチャ
男「………!!」
ブロロロロロ
警察「あっ、おい!待ちなさい!待て!」
男「妹、後ろのドア閉めてくれ」
妹「はーい」バタン
男「ふぅ、なんとか最悪の事態は免れたな…」
妹「いや、後ろからパトカー着いてきてるよ?それにお兄ちゃん、さっき警察に免許証渡したから無免状態なんだよ?」
パトカー「そこの車、止まりなさい、止まれ、おい、止まれ!」ウーウーウーウー
男「うっうーうっうーうるせぇんだよ!アクセル全開で行くぜ!」ガチャガチャ
ブゥオォォオン
男「フルパワーだぜ信じらんねぇ!」
妹「お兄ちゃん今なんキロ?」
男「140キロ!とにかく逃げ切る!」
妹「けどさ、免許証取られてるんだから不味いんじゃないの?」
男「大丈夫、あれ偽者だから。念の為にってヤクザから偽の免許証もらってたんだ」
妹「あはは、ぶっ飛んでるね~。やっぱりお兄ちゃんと一緒だと飽きないね~」
~8分後~
廃車「……」プスプス
男「……」
妹「警察は撒けたよ?けどさ、カーブ曲がりきれずに電柱に突っ込んじゃったね」
男「はぁ…近くの駅まで行って新幹線で行くか…幸いパクった車なんだし、ナンバーだけでも回収してっと」バキン
妹「焦らずゆっくり行こうね、お兄ちゃん」
男「段ボールも大きく無いしな。怪しまれる事は無いだろ……はぁ、たかが34万の為に車を廃車にするなんてなぁ」
妹「大丈夫大丈夫、また買い換えれば良いんだからさ!それともまたパクっちゃう?」
男「とりあえず、今はブツを届ける事だけを考えようかな…」
妹「それもそうだね、早く駅に行こうよ」
男「あぁ、道中変な奴に絡まれなければ良いんだけどな」
妹「また変なフラグ立てるね」
不良「可愛い子連れてんじゃ~ん?つーかお前、さっき俺らの事ジロジロ見てただろ」
男「……はぁ」
妹「お兄ちゃんって男運無いよねぇ」
不良「おい、答えろよ」
妹「どうすんの?別にこいつ等の相手ならするよ?流石に4Pは勘弁だけど一人ずつならさ」
男「妹、この段ボール持っててくれ」スッ
妹「あっ、うん」
不良「シカトかよ、お前舐めて バキッ
妹「お~、後ろ回し蹴り。ニートとは思えない足の上がり方だね」
男「俺はなぁ、お前等とは踏んだ場数が違うんだよ……だからよぉ」
男「掛かって来いやぁああ!!!」
~40分後~
妹「じゃあね~!」
ヤクザ「お、おう…ほら、いくぞ」
舎弟A「兄貴、俺、あんなマンコ初めてでした。ぱなかったっす」
舎弟B「4Pって、良いっすね」
スタスタスタ
妹「はぁ、あの人達、青姦だったけどなんだかんだでゴム付けてくれたし……お兄ちゃん?」
男「……」ピクピク
妹「おーい、もう終わったよ~……ダメだ、完全に伸びてるし」
妹「そりゃそうだよねぇ、あんなムキムキな人達3人も相手にしたら勝てないもんねぇ」
男「ぁ……ぁぁ…」
妹「ほら、さっきの人達から車借りたからさ。早く乗って行こうよ」
~車内~
男「すげぇ、マジェスタじゃねーか。よく借りれたな」
妹「4Pだかんねぇ、ちょっとお願いしたら条件付きでかしてくれたの」
男「一生あいつ等の肉便器とかか?」
妹「違う違う、10万渡すから2日だけ貸してくれって言ってさ。返す場所も教えて貰ったから安心して」
男「………はぁ、情けねぇよ。なんか俺、死にたくなってきた」
妹「まぁまぁ、もう終わったんだしさ。早く静岡行こっ?」
男「10万は必ず返すからな…」
妹「今日中に3DSLLとモンハン用意してくれるんならチャラにしたげる」
男「3rdじゃダメ?」
妹「4!」
~パーキングエリア~
妹「お兄ちゃん?」
男「ん?どした」
妹「どしたじゃなくてさ…当たり前の様に高速使ってるけどさ、あの人達から言われなかったっけ?高速は使うなって」
男「大丈夫大丈夫、どうせ車変えたんだし警察に捕まっても逃げきりゃ良いだけの話だしな」
妹「お兄ちゃんってさ、なんだかんだでそういう人達を舐めてるでしょ?」
男「なーに、ブツさえ届りゃ良いだけの話だ。ほら、朝飯喰いにいくぞ」
妹「ふ~ん、なら良いんだけどさ……ん?」
子ども「モンハンおもしれぇwwww」
妹「……」
男「ん?どうしたんだ、早く行こうぜ」
妹「うん、先に行っててよ」
~レストラン~
妹「……」ポチポチ
男「あれ?お前、その3DSどうしたんだ?それに、デカいなそれ」
妹「LLだからねぇ~」ポチポチ
男「ん?お前がやってるソレ、モンハンじゃねーか。どうしたんだよ」
妹「ちょっとね、保健体育の予習をさせてあげたの」ポチポチ
男「そ、そうか。じゃあ10万は良いって事だよな?!」
妹「うん、別に良いよ……あぁ、回復薬切れちゃった」ポチポチ
店員「明太子スパとミートソースですぅ」コト
男「いただきまーす」
~車内~
男「あー食った食った」
妹「美味しかったねぇ」ポチポチ
男「……なぁ、そんなにモンハンって楽しいのか?」
妹「うん!だってデカいモンスターをぐちゃぐちゃに出来るんだよ?殺した後はその身を引き裂いてぇ、あろう事か武器とか防具にしちゃうからね~、かなり刺激的なゲームだと思うよ」ポチポチ
男「ちなみに武器は何を使ってるんだ?」
妹「ガンランス」 ポチポチ
男「ガンランス…?理由は」
妹「ちんぽ見たいだからね、畳んだり伸ばしたり、射精したり出来るもん」ポチポチ
妹「それにさ、萎えたら道具擦れば回復するんだよ?!もうまさにちんぽだね」ポチポチ
男「……モンハンって、そんなゲームなのか」
妹「PSPでは一時期ちんぽゲーって言われてたからねぇ。このガンランスってのが凄く流行ってたんだよ?流石に調整されちゃったけど」ポチポチ
~静岡~
男「ふぅ、着いたぞぉ!」
妹「う~ん、ずっと車の中だったから身体の節々が痛いよぉ」
男「えーっと、確かこの辺の港で待ち合わせの筈……あっ、あの車だな」ガチャ
妹「私も一緒に行くからちょっと待って」
男「早くしろ、向こうだって待たされて苛々してるかもしれないからな」スタスタスタ
妹「もー!待ってって言ってるじゃんかぁ!」タッタッタ
ヤクザ「……ん、お前が?」
男「はい、待たせちゃってすみませんでした」
ヤクザ「あぁ、別に気にすんな……うん、確かに受け取ったよ。気をつけて帰れよ」
男「はい!ありがとうございました」
妹「……(へぇ、かなりしっかりした好青年って感じなのにヤクザやってるんだ…大変なんだなぁ、あの人も一歩足を踏み外したからヤクザになっちゃったのかな)」
男「さて、じゃあ行くか」
妹「?どこに?」
男「とりあえず、パチ屋」
~マルハン~
男「あぁああぁぁあ!!」バンバンバン‼
妹「お兄ちゃん、台パンはやめようよ、出禁になるよ」
男「知らねーよ!こいつ何回スルーすりゃ気が済むんだよ!」
妹「もう6万使ってるけどさ、大丈夫なの?」
男「まだ28万ある!万枚出せば良いんだよ!くっそがぁあ!」
妹「……(私も適当に打ってみよっと)」スタスタ
妹「あっ、これにしよ!昨日麻雀で勝った私にはちょうどいいかも」
妹「えーっと、うわっ、女の子ばっかじゃん。今のスロットってこんなのばっかなのかな」
~14分後~
妹「……あれ?なんか動かなくなっ
台「天!運!招!らぃいいぃいい!!」
妹「わわっ!!うるさいなぁ、なにこれ、しかも男の声だし」
台「超パトランランチャンス~」
妹「あっ、この子可愛い」
妹「うわわっ!な、なんか変なアフロのおっさんが出てきた……お祖父ちゃんだけじゃないんだこれ」
妹「プラス150?これって多いのかな?あっ、まだ出来るんだ」
妹「また150乗った……ていうか、うるさいなぁこれ、しかもなんか恥ずかしいし…また150ゲットしちゃった」
妹「……まっ、これでお兄ちゃんの負け分取り返せるのかな?それなら良いんだけど」
~PM9時~
妹「いやぁ、えへへ」
男「……俺は12万使っちまったのに、お前は普通に万枚出しやがったな」
妹「うん、麻雀でも勝ってスロットの麻雀でも勝っちった!ビギナーズラックもここまできたら凄いね」
男「お前、賭博の才能あるよ」
妹「へ?やだやだ、私は確実にお金が手に入る保証が無い限りそういう事はしない主義なの」
男「そっか、残念だ」
妹「でさぁ、どうすんの?今から帰っちゃう?」
男「うんにゃ、宿さがしてそこに泊まる。無かったら車の中で寝るよ」
妹「あれ?賭博は良いんだ」
男「店がどこにあるか分からないしそれに、なんか今日はおとなしくしてた方が良いかなと…」
妹「おぉ、お兄ちゃんは学習した!かしこさが6あがった!」
男「じゃかましい、さっさと宿探すべ」
~温泉~
妹「いやぁ、空いてて良かったねぇ」
男「2日ぶりの風呂だな、綺麗になってくる」
妹「ねぇお兄ちゃん」
男「ん?なんだ、どうした」
妹「いや、あのさ……」
妹「やっぱなんでもない」
男「?変な奴、じゃあな」スタスタスタ
妹「……(まぁお兄ちゃんに限ってそんな事は無いんだろうけど)」
妹「さっきおかみさんに言われたんだよね、ここの宿、よく同性愛の人達が来るって」
妹「………私もお風呂入ろっと」タッタッタ
~濡れ場~
男「……5万ですか」
ホモ「あぁ、君の全てを私に捧げてくれたらだけどね」
男「5万……」
ホモ「なぁに、君も気持ち良くなれる。私も気持ち良くなれる。つまりWinWinなんだ」
ホモ「それに、私は君みたいなちょっと汚れた人が大好物でね」
男「まぁ、2日風呂に入ってませんが」
ホモ「わお!最高じゃないか!じゃあ8万出そう!君の汚れた竿を綺麗にさせてくれ!」
男「……リアルモンハンか」
男「俺のガンランス、綺麗にしてください」
ホモ「イエスイエスイエス!!私の尺八の虜にさせてあげよう!」
男「俺の捕獲レベル、どれ位なんだろうな」
ンアー
妹「……(まさか、ね…お兄ちゃん、抱くのは女の子だけだって言ってたし)」チャプン
妹「はぁ、なんか今日も疲れちゃったな。あーあ、家に帰ったらメイクどころじゃ無いんだろうなぁ」
妹「どうせならこのまま、ずっとお兄ちゃんとどこかをブラブラしてたいなぁ~」
レズ「ふふ、どうしたの?」
妹「あっ、どうも」
レズ「あなた、何歳?」
妹「17ですよ。あはは、どうしたんです?」
レズ「17歳?歳の割りに随分魅力的な物を持ってるのね」モミー
妹「まぁ揉まれ続け今じゃF有りますからね。って、なに当たり前の様に揉んでるんです?」
レズ「……サウナルーム、着いてきてくれたら10万円だすわよ」
妹「………あぁ、なるほど。そういう事ですか」
~部屋~
男「あ~、気持ちよかった」
妹「あっ、おかえり。随分スッキリしたみたいだねぇ。2日振りのお風呂はどうだった?」
男「最高だった、それに8万も手に入ったからな」スッ
妹「……あの声、お兄ちゃんだったんだ」
男「もう俺、女の子のフェラじゃ逝けない自身が有るよ。ありゃヤバかった、俺のフルフルが1分持たなかったもん」
妹「ふ~ん。私も色々あって10万手に入ったよ」
男「!?お前、まさか」
妹「あぁ、勘違いしないで。それが原因で男性とやれなくなるとかは無いからね」
男「そっか、なら良いんだ」
妹「……まっ、確かに気持ちよかったけどね。テクとか凄かったもん」
男「何回逝った?」
妹「じゅ、10回」
妹「……ねぇ」
男「ん~?もう寝るぞぉ」
妹「寝る前にさ、私の我儘聞いてくれない?」
男「んだよぉ、早く言わないと…寝ちまうぞぉ……」
妹「あのね?良かったらなんだよ?良かったらなんだけどさ」
妹「……東京に帰って、車も返してひと段落したらさ」
妹「もう一度、どっか遠い所に行こうよ」
妹「そしてさ、二人でアパート借りてさ、そこに住もうよ」
妹「お金なら私がどうにかするからさ!二人で一緒に暮らそうよ、ね?お兄ちゃん」
妹「………お兄ちゃん?」
男「zZZ」
妹「うわっ、これは無いわぁ……はぁ、私も寝よっと」
妹『ねぇねぇお兄ちゃん』
男『どうしたんだー?』
妹『私ね、大きくなったらお兄ちゃんのお婿さんになる!』
男『お、お嫁さんじゃないんだ…』
妹『うん!だってお婿さんはお嫁さんを助けてあげるんでしょー?だからお婿さんになる!そうしたらお兄ちゃんは私を頼ってくれるんだよね』
男『5歳児が言うセリフじゃない気がする…』
妹『お兄ちゃんだってまだ10歳だもん!まだ子どもだよー』
男『もう10歳だ!2桁なんだから大人なの』
妹『うーん、よくわかんないけど頑張ってお兄ちゃんのお婿さんになるー!』
男「期待しないでおくよ、ほら、ゆびきり』
妹『指切り指マン嘘ついたらミミズ千本カズノコ天井!』
男『どこで覚えたんだそんな言葉』
妹『お父さんの部屋にいっぱい本が有ったの!』
…………
………
妹「……うわぁ、なんて夢見てんだろ私、軽い黒歴史だよ」
妹「う~ん、今は……まだ4時じゃん」ゴソッ
妹「お兄ちゃんは……寝てるか」
男「zZ……zz」シコシコシコ
妹「ね、寝ながらオナニーしてるし、さ、さすがお兄ちゃん……なのかな」
妹「手伝ってあげようか?」
男「……ZZz」ビュリュリュ
妹「うわっ、射精してるし…もう、拭いたげるね」フキフキ
妹「……お兄ちゃんは、あの時の約束覚えてる?私は今さっき思い出したよ」
男「ZZZ」ブッ‼
妹「デリカシーもクソも無いんだね……まぁそれがお兄ちゃんなんだから仕方ないよね」
妹「おやすみ、お兄ちゃん」チュッ
妹「さーてと、モンハンやろーっと」ポチポチ
男「ふわぁああぁ……むにゃむにゃ」
妹「あっ、おはよう」ポチポチ
男「ん…」ブピーッ‼
妹「オナラは良いからさ、朝ごはん来てるよ」ポチポチ
男「あっぁっ…」
妹「ど、どしたの?」ポチポチ
男「漏れた……ちょっとトイレ行ってくる」ヨタヨタ
妹「朝から元気だねぇ~。行ってらっしゃい」ポチポチ
男「ぁっぁっぁっ、お尻が緩くなってる。きっと昨日のアレのせいだ…」
妹「……あっ!肉忘れた…砥石も忘れてるし!」
~トイレ~
ホモ「昨日はよく眠れたかい?」
男「な、なんで俺の隣に居るんですか?うんこし辛いじゃないですか」
ホモ「あぁ、気にしないでくれ」サワサワ
男「お尻を触らないでください!」
ホモ「……5万出そう」
男「……」
ホモ「大丈夫、今日は君に挿入れたりしないから……君が私に挿入れるんだ」オキクモーン
男「!!き、綺麗だ…」
ホモ「ふふふ、朝勃ちを治めるのには最適だと思うがね……大丈夫、さっき浣腸で中は綺麗だよ」
男「……」ゴクリ
ホモ「なぁに、30分ほど私の相手をすればいいんだ……さぁ、来たまえ」
……………
…………
………
……
…
~車内~
男「あそこの旅館、最高だったな」
妹「お風呂も気持ち良かったしご飯も美味しかったしね~」
男「それに、お金も手に入ったしな。二人で23万か、賭博も真っ青な稼ぎだな」
妹「23?18じゃないの?」
男「ん、あぁ、そうだったな」
妹「寝ぼけてるの~?ほら、早く車を返しに行こうよ」
男「そだな、このマジェスタ返して家に帰るか」
妹「う、うん……そうだね」
男「心配すんなよ、親は仕事だしもしも何かされそうになったら俺が助けてやるから」
妹「全然説得力が無いんですけど」
男「大丈夫だ、問題無い」
妹「有りすぎて何も言えないよ…」
~東京~
男「っと、車はここに置いとけば良いんだったよな」
妹「う~っん!さすがマジェスタだねぇ。気持ち良かったぁ。お兄ちゃんのポンコツ車とは比べものにならないよぉ」
男「うるせぇ!ほら、早く行くぞ」
妹「裏カジノ?それともスロット?麻雀?それとも援交?」
男「いや、とりあえず幼馴染に借りてた11万を返しにいく」
妹「へぇ~、まだ月末じゃないのに?」
男「……まぁな、色々と終わらせときたいし」
妹「?」
男「幼馴染に連絡してみっかなぁ。今から会えないかな~っと」デンワー
~喫茶店~
幼馴染「……へ?」
男「借りてた11万に、利子として4万、15万だ」
幼馴染「あ、あのさ、まだ月末じゃないよ?」
男「まぁいいじゃないか。それに早い方が良いだろ?」
幼馴染「あっ、うん…」
妹「……」クンクン
妹「……(僅かだけど精子の匂いがする、きっと一発やってきた後だね)」
男「じゃっ、そういう事だから。じゃあな」
幼馴染「う、うん…ありがと」
男「ほら、行くぞ」スタスタスタ
妹「は~い……幼馴染さん、程々にしといた方が良いですよ?病気貰っちゃったらお終いですから」タッタッタ
幼馴染「えっ?!ちょっ……あぁ、行っちゃった……って、バレてるし」
~自宅~
男「……」ガサガサ
妹「お兄ちゃん?なにしてんの」
男「整理だよ、見りゃ分かるだろ?」
妹「いや、そうだけどさ…なんで?」
男「お前も自分の荷物、整理しとけよ」ガサガサ
妹「だからぁ、なんで?」
男「なんでって、家出すんだよ」
妹「はぁ?!な、なんで家出すんの!?」
男「はぁ?お前が言ったんだろうが、どっか遠い所に行こうって」
妹「………起きてたんだ」
男「まぁな、ほら、早くしろよ」
妹「う、うん!」バタン
男「……車、どっかからパクらないとなぁ」
このまま幸せになってもらいたいもんだ
~近くの駐車場~
男「う~ん、やっぱ窓は全部閉めて有るなぁ」
妹「そりゃそうでしょお。前の車もよくパクれたよね」
男「まぁな、あの時はドンキに居たヒョロイ粋がってそうなDQNをボコボコにして手にいれたからさ」
妹「……なんで鍵は盗めなかったのさ」
男「ん?最初にそいつの鍵を口の中に入れてアッパーカット決めた時に飲み込まれてさ…仕方なかったんだ」
妹「屑過ぎて何も言えないんだけど」
男「ははは、褒めるなよ……で、お前、そんな少ない荷物で良いのか?」
妹「うん。メイクセットにiPhoneの充電器だけだよ~、服はまぁなんとかなるでしょ。お金は有るんだし」
男「まぁ俺も服くらいしか持ってきてないけどさ……ん?」
妹「どうしたの?」
男「いや、あの自転車、鍵が掛かって無いなって」
妹「じ、自転車って…車は?」
男「……駅までなんだし、自転車で良いだろ」
妹「えー!?やだやだやだ!二人乗りなんて恥ずかしいから嫌だ!」
男「はぁはぁはぁはぁ!!」キコキコキコ
妹「そんな荒げなくてもいいじゃん…」
男「じ、自転車なんて久しぶりだから!ふぅふぅふぅ……んあっ!!坂道だぁあ!」
妹「大丈夫大丈夫、お兄ちゃんなら出来るって」
男「ぐぎぎぎ!」キコキコキコ
男「………無理だわ」ガシャーン
妹「いったぁああ!……ぁあ!3DSに傷付いてるじゃーん!お兄ちゃんのばかー!」
男「もう一回、もう一回!」
妹「はぁ、次は頼むよお兄ちゃ ガシャーン
妹「いたぁああぁい!あぁぁあ!3DSが真っ二つになってるー!ばかばかばかー!」
男「はぁはぁはぁ……タクシー呼ぶか」
妹「モンハン出来ないじゃーん!駅に行く前にYAMADA電気に寄ってよ!」
男「ヨドバシじゃだめ?」
妹「YAMADAじゃないと嫌なの!」
~駅~
男「やっと着いた……お前が3DSの色迷わなかったらもっと早く着けただろ」
妹「別にいいじゃん、東京なんだからさぁ」ポチポチ
男「しかもソフトまで買いやがって…」
妹「拡張パットも買ったからこれでモンハンが捗るよ」ポチポチ
男「なんだっけ?お前が買ったソフト」
妹「世界樹の迷宮4だけど、なんで?」
男「そうそう世界樹世界樹、あれってさ、ぶっちゃけ劣化ドラクエ3だよな」
妹「……は?」
男「キャラメイクだっけ?色々な職業選択出来るけどさ、ドラクエ3の方が面白いよな」
男「フィールド探索だっけ?ドラクエ3みたいに広い世界を歩き回る方が楽しいよな」
男「ストーリーもドラクエ3の方が早大だし魔法とかもドラクエ3の方が
妹「うるさい!お兄ちゃんには絶対やらせてやんないから!」
男「いや、ゲームとかもう23だし…」
~新幹線~
妹「……」ポチポチ
男「ふわぁああ」ブツ‼
妹「あのさお兄ちゃん、今からどこいくの?」
男「山口だけどぉ?なんで?」
妹「や、山口ぃ!?なんで山口なの?!別にアパート借りるんだったら近場でいいんじゃないの?」
男「いや、母さんの方の祖母?そこにお世話になろうかなって思ってさ」
妹「お婆ちゃんの家、か……あっ、確か私達のお母さんって」
男「そっ、お前がまだ小さい時に親父が離婚してな。その再婚相手が今の母さんって訳」
妹「そうだっけ?あんまし覚えてないや」ポチポチ
男「あそこにゃ母親の娘が居るからなぁ。会うのは6年ぶりかな」
妹「あ~、確か居たね。お兄ちゃんの2つ上の人が」ポチポチ
男「おいおい、一応お前の姉ちゃんなんだからあの人ってのは無いだろ?」
妹「私さ、あんま好きじゃないんだよねあの人」ポチポチ
男「ふ~ん、俺はなんとも思わないけどな。逆に話しやすくて好きだぞ」
人に頼るな、話を見届けたいのであれば自分で守れ。
それをしなかったやつに話を見届ける権利などない。
~下関県~
男「着いたぞー!長かったぁ」
妹「相変わらず山口駅って殺風景だよね」ポチポチ
男「そりゃ東京と比べたらだろ?俺は好きだぞ下関県」
妹「……山口県ね」ポチポチ
男「っと、とにかくタクシー捕まえて祖母の家に行こうかね」
妹「あのさ、急に行って断られたらどうすんの?連絡してないんでしょ?」
男「大丈夫さ、いざとなれば姉が動いてくれるから……多分」
妹「多分って…もうさ、ここら辺のアパート借りればいいんじゃないの?ほら、私はお兄ちゃんと二人で暮らしたいって言ったんだけど」パタン
男「100万貯めて尚且つ収入が安定したらアパート借りるさ。それまでは居候な」
妹「う~ん、それなら良いんだけど……お姉ちゃん、今頃どうしてんだろ」
男「さぁな、なんせ6年前なんだから今どうしてるかは知らないよ。案外風俗嬢とかしてんじゃないのか?」
妹「さ、さすがにそれは無いと思うけど…」
~祖母の実家~
ピンポーン
男「……居ないのかな」
ガチャ
子ども「あっ、はじめまして!」
妹「??な、なんで子どもが?あのぉ、君、何歳?」
子ども「5歳!」
妹「5歳、ね……家の人は居ないのかな」
姉「久しぶり、どうしたの?」
男「うおわっ!!きゅ、急に出て来るなよ……と、とにかく、久しぶりだな」
姉「うん……どうしたの?」
男「ちょっと、さ…話したい事があるから上がっても良いかな」
姉「そう…上がって」
~居間~
姉「……」
男「あ、あのさ姉ちゃん?この子どもはいったい」
姉「あなたの子」
男「はぁ!?」
姉「覚えてない?6年前、ここに来て」
男「……(さっぱり覚えてないぞ…6年前って言えば俺がまだ17の時だろ?……6年前、6年前…)」
姉「私を抱いた日、中に出した日」
男「………んあ!!ま、まさか、あ、あの時の…」
姉「……」コクン
男「あ、あわわわわ…ま、マジかよ、た、確かに中に出したけど安全日だって、い、言ってたじゃねーか!」
姉「嘘」
男「は?」
姉「知り合いの子ども、預かってる」
男「あっ、そう、なんだ…」
姉「そう……家出を」
男「まぁ、そんな感じ。今月いっぱいでいいんだ。その間だけでも良いからここにとめといてくれないかな」
妹「……」ポチポチ
姉「……わかった」
男「あの、婆ちゃんは?婆ちゃんにも説明しときたいからさ」
姉「祖母なら死んだ」
男「はぁ!?ま、マジかよ!な、何年前だ」
姉「2年前」
男「そ、そんな…」
姉「嘘、まだピンピンしてる」
男「……」
姉「町内会、帰るのは夕方」
男「あ、そうですか…」
姉「二階、一部屋空いてる」
妹「ふ~ん、じゃあ二階に行ってくるね」スタスタ
姉「……冷たい」
男「ま、まぁ妹の方には俺がなんとか言っとくから。で、姉ちゃんはなんか仕事してんの?」
姉「してない。祖母の年金で寄生虫」
男「……俺も人の事は言えないけどさ、25にもなって無職はヤバいんじゃ」
姉「働かずに食べるご飯は美味しい」
男「最低じゃねーか…」
姉「嘘、仕事してる」
男「もうそのパターンは良いから、で、なんの仕事してるんだよ」
姉「デリヘル」
男「……」
姉「……?」
男「いや、嘘じゃねーのかよ!おい、マジかよ!」
姉「……」コクン
男「oh…」
姉「楽、適当に喘げばいいだけ」
やっぱり\(^o^)/
男「屑だ、目の前に屑が居る…」
姉「酷い…」
男「いや、ねーよ。デリヘルとかねーよ」
姉「生はしない、ゴム付けてるから安心」
男「安心。じゃねーよ、人として最低じゃねーか」
姉「……妹ちゃんも?」
男「はぁ?」
姉「同業者、匂いで分かる」
男「妹は関係無いだろ、じゃあ俺も二階に行くから」
姉「待って」
男「んだよ、俺さ、これから妹とどっか行く予定なんだよ」
姉「……ゲイ、なの?」
男「な、なにいってんだよ」
姉「匂いでわかる」
~二階~
男「はぁ、6年ぶりなのになんかすっげぇ疲れた」
妹「お兄ちゃん、早くどっか行こうよ~」
男「ま、待って。ちょっと休憩させてくれ…姉ちゃんの相手しただけなのにすっげぇ疲れてんの」
妹「ふ~ん、だから言ったのに。私はあの人苦手、なんていうか、楽しく無いもん」
男「確かに楽しくは無いわな…」
妹「それとさぁ、この辺って賭博とか出来る場所有るのかな?」
男「今日はそれを探そうかなって思ってない。とりあえず麻雀出来るんとこを探そうや」
妹「麻雀?なんで?」
男「そういうもんなの。そういった店を探すには麻雀屋が一番だからな」
妹「ほえ~、そうなんだ。初めて知ったよ」
~麻雀クラブ~
男「ツモ、大三元」ジャラ
おじさん「おぉ、強いね君、この辺じゃ見ない顔だけど」
男「最近引っ越してきたんです。あのぉ、それで質問が有るんですが」
妹「……」
汚っさん「お嬢ちゃん、何歳なのかなぁ?」
妹「知りた~い?いいけどぉ、高いよ?」
汚っさん「……場所を移そうか、近くにピンク色のホテルがあるんだ」
妹「あはは、話が分かるね。けど、生はダメだよ?」
汚っさん「ぐっへへ、良いよ良いよ。じゃっ、行こっか」
妹「うん!(早いとこ100万貯めないとね、あんな家さっさとおさらばしてアパート借りたいもん)」スタスタスタ
男「へぇ、裏カジノですかぁ」
おじさん「まぁね、たまに行くんだけど勝つ時はすごい額勝てるからね。あっ、ここも9時以降は賭け麻雀やってるんだよ」
男「そーなのかー(やっぱ田舎でも有るんだな。ふふふ、やっぱ賭博生活はやめられそうにも無いな)」
~ホテル前~
妹「お兄ちゃーん!」
男「おっ、早かったな。それにしても良かったのか?助けに行かなくて」
妹「うん、別に良いよ。それに、見て!」
男「……ど、どうしたんだこの車」
妹「さっきのおじさんにね?生でやらせる代わりに車を一台くれないかってお願いしたらくれたの!古いけど、走れたらいいでしょ?」
男「ば、バカ!だからって生でやらせる必要無いだろ!ちゃ、ちゃんとピルは飲んだのか?!」
妹「う、うん。ありがと、心配してくれて。ちゃんとピルも飲んだしシャワーで洗い流したしそれに」
男「それに…?」
妹「コーラを膣に入れたから大丈夫だよ!」
男「あれってさ、実際効果有るのか?」
妹「さぁ?ホテルの冷蔵庫の中に有ったからなんとなくやっちゃいました!」
男「……ありがと、俺の為にここまでしてくれてさ」
妹「も~、私はお兄ちゃんに刺激的な毎日を送らせて貰ってるんだから遠慮しないでよ!さっ、早く乗ろっ」
~夕方~
祖母「おやまぁ」
男「ババア、今から話す事は全て事実だ、耳の穴かっぽじって聞きやがれ」
~3分後~
祖母「そうなのかえ?それなら構わんよ」
妹「お婆ちゃん、本当にありがとうね」
祖母「心配すんじゃねっ、さっ、お風呂にでも入ってスッキリしなさい」
妹「うん!」
姉「……」
妹「な、なに?お姉ちゃん」
姉「一緒に入る」
妹「や、やだ!」
姉「そう…」シュン
~風呂場~
姉「大きい」ポヨポヨ
妹「触らないで、なんで断ったのに入ってくるのかなぁ…」
姉「交流」
妹「はぁ……まぁ良いんだけどさぁ」
姉「メロンみたい」ポヨポヨ
妹「もう、だから触らないでってばぁ」
姉「私のは小さい…」
妹「けどさお姉ちゃん?そのお尻、大きいよね」
姉「脂肪がずり落ちた結果」
妹「へぇ~、シリズリとか出来るんじゃないのかな」
姉「マニアック」
妹「ふ~ん、もったいない」
姉「お尻マクラならよく頼まれる」
妹「あ、そ、そうなんだ…(やっぱり売春してるんだ、まさかとは思ったけど)」
うむうむ、仲良きことは良きことかな
~二階~
姉「……」
男「ん、上がったの?じゃあ俺も入ってこようかな」
姉「あっ、待って」
男「待たない」バタン
姉「……?」
姉「3DS…誰の?」ヒョイ
姉「……ブリッジ」 グググ
姉「思ったより曲がる……もっと」グググ
バキッ‼
姉「……」
ガチャ
妹「ふぅ、やっぱりお風呂上がりの牛乳は……!!?んあぁあああ!!」
姉「弟が割った」
妹「もおぉぉお!お兄ちゃーん!」タッタッタ
姉「……」
姉「後で謝っておこう」
姉「?iPhone、妹の…?」
姉「ロックされてる……パスワード」
姉「きっと0721」ポチポチ
姉「……ふふ」
姉「……」ヌギヌギ
姉「お詫び……裸、プレゼント」 パシャ
姉「これで大丈夫」
姉「……早く寝よう、明日は朝から出勤」
姉「きっと早漏」
姉「プレイ前にカップラーメンを用意しよう」
姉「そして客を苛めよう。カップラーメンより早いって」
姉「……ふふっ」
~翌朝~
男「だからぁ、俺じゃ無いっての!何度も言ってるだろ?!」
妹「うるさい!しかも私のiPhoneにお姉ちゃんの裸画像を撮っていれるなんて最低だよ!」
男「だから俺じゃ無いって!信じてくれよ」
妹「いーや信じない!しかもお姉ちゃんの裸を撮るって何考えてるの?自分達はこんなにラブラブですよとでも?」
男「だからぁ」
妹「確かにお姉ちゃんは変わってるよ?けど裸画像なんて自分で撮る訳無いじゃん!」
男「……」
妹「はぁ、とにかく、3DSは弁償してよね」
男「わ、分かったよ…金は有るんだし2万だろ?はい」スッ
妹「今日はさ、服買いに行こうよ。私ってば向こうに全部置いてるからさ」
男「う~ん、まぁいいか。今日はお前に付き合ったげる」
妹「本当!?約束だかんね~」
~おっさんの家~
姉「……硬い」ズズー
おっさん「ははは、君のテクが凄かったからさ。気持ち良かったよ」
姉「ありがと」ズズズー
おっさん「まぁ、まだ時間は有るんだからさ。頼むよ」
姉「うん。わかってる」ズズズー
姉「硬い…」
おっさん「あはは、おじさんのここも硬くなってるよ」
姉「回復◎」
おっさん「次はフェラで頼むよ」
姉「……あまり得意じゃない」スッ
ジュルルルルルルルルルルルル!!!
ジュポ!!ジュポ!!!!!!ジュブブブブブブ!!!!!!!!
おっさん「んおわぁああ!!!」バブリャー
姉「……ぺっ」
~YAMADA電気~
姉「午前中の仕事が終わった」
姉「4人も指名を頂けた事に感謝…」
姉「……そう、3DSを買わないと」
姉「2台買おう。妹ちゃんと一緒にやりたい…」
姉「確か、モンスターハンターが刺さってた」キョロキョロ
姉「……あった。これで一緒に出来る」
店員「いらっしゃいませ」
姉「イナバウワーが出来る3DSを二台ください」
店員「は、はい?」
姉「大きいのが良い」
店員「あっ、3DSLLですね。色は」
姉「淫乱ピンク」
店員「あの、その様な色はございませんが」
姉「……精液ホワイト」
~二階~
姉「……もうお昼、なのに帰ってこない」
姉「淫乱ピンクと精液ホワイト、妹ちゃんはどっちを選ぶんだろう」
姉「……」ガサガサ
姉「モンスターハンター、これは妹ちゃんが来てから一緒にやる」
姉「どうしよう、やるゲームが無い」
姉「……?」
姉「世界樹の迷宮…?きっと妹ちゃんの」
姉「未開封……やりたい」ビリビリ
姉「妹ちゃんには淫乱ピンクをあげる。私は精液ホワイト……ゲームスタート」 ポチポチ
姉「……」ポチポチ
http://i.imgur.com/YzP6IVJ.jpg
姉「凄いアヘ顔…育てる」
アヘるというより薬キメてる感
~車内~
妹「う~ん!なんか久しぶりだねぇ、お兄ちゃんと一緒に出かけて賭博しなかったのって」
男「まぁ俺が悪いんだしな。それに、服も買っとかなきゃ色々とまずいだろ?」
妹「色々とね~、それはどういう意味なのかなぁ~」
男「色々は色々なんだよ。お菓子も買い込んだし、家に帰るか?もう3時だろ」
妹「うん!3DSも買ったかんね~。早く帰ってモンハンしたいよー!」
男「ゲームばっかでも良いけどよ、本業を疎かにしないでくれよ?」
妹「うわっ、人をただの金稼ぎの道具としか見てない発言!」
男「い、いや、それは…」
妹「んふふ、嘘だよ嘘。大丈夫、ちゃんとお兄ちゃんの為にお金は稼ぐからさ」
男「……ありがと」
妹「そんでぇ、早くお金貯めて~、アパート借りて二人で生活だね!」
男「あはは、そうだな。早くお金ためような」
妹「うん!私、頑張るかんね!」
~二階~
妹「……」
姉「おかえり」ポチポチ
妹「あ、あの…お姉ちゃん?それ、なんのゲーム?」
姉「世界樹の迷宮」ポチポチ
妹「んああぁぁあぁああ!お姉ちゃん、私のは勝手にやってるじゃーん!まだ未開封で手をつけて無かったのにー!」
姉「初めては私が奪った」ポチポチ
妹「はあぁ、別に良いよ……あれ?3DS持ってたんだ」
姉「妹ちゃんのも有る。淫乱ピンク」ガサガサ
妹「ホワイトピンクね…もう買い直したから良いけどぉ。ありがとね、お姉ちゃん!」
姉「モンハン、一緒にやる」ガサガサ
妹「えっ?お姉ちゃんもモンハン買った……ん…だ…」
姉「どうしたの?」
妹「それ、3rdだよ…私が持ってるのは4だから一緒に出来ないよ」
姉「……」シュン
~祖母の部屋~
男「……」ガサガサ
男「ババアが居無いってのは好都合だな。えっと、へそくりとか無いのかな」
男「……ん?通帳だよなこれ」スッ
男「!!!(さ、300万入ってるじゃねーか!)」
男「300万ありゃこの家を出ていけるどころか賭博の軍資金に困らねぇぞ」
男「は、早く印鑑を探さないと」ガサガサ
男「……くそ、無い!無いじゃないか!」ガサガサ
ピラッ
男「ん?なんだこれ……写真?」ヒョイ
男「!!!(これって、親父が今の母親と再婚してこの家に来た時の…)」
男「まだ俺たち兄妹が小さい頃に姉と婆ちゃん、俺たち兄妹4人で撮った写真……婆ちゃん、まだ持ってたのかよ」
男「………」スッ
男「は~あっ、なにしてんだろうな俺は。居候させて貰ってんのによぉ」
男「……今日、婆ちゃんの肩揉みでもしてやろうかな」
煙草切れたわ買いにいってきやす
新・保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内
>>534
今日は祝日だぜ?
>>535
祝日用なんてあったか?平日と同じだった気がするぞ
>>536
知らんかったわ
サンクス
>>537
いやあっただろ
平日用(月火水木金)と休日用(土日)は知ってるけどさすがに祝日用は知らないわ
運営自体稀にしか無い祝日用の時間設定なんてわざわざしてないと思うぞ
新・保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内
新・保守時間の目安表 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内
休日と祝日と見間違えてたすまんこ
休日祝日で1つじゃなかったっけ
>>543
時間設定は曜日別で分けてるだろうから、平日に祝日だったら平日用の保守時間で大丈夫だったはず
>>177
お前が死ぬんやで
>>546
ポケモン系のスレに行ってたことが容易にわかるお名前ですね
すまんな引越しの手伝いやってるんだ…
生存報告あるだけでも安心できる
6時過ぎるかもしれないんだ…無理しなくていいですよすみません
まあ埋まったらSS速報あたりでゆったりやってもらって、ね?
男「はぁ、婆ちゃんに感動させられたし、妹連れて麻雀でも打ちに行くかなっと」
男「……ん?なんか話し声が聞こえるな」
妹「あのさ、この際だからはっきりいうけど。私、お姉ちゃんの事、嫌いだから」
姉「どうして…?」
妹「理由?そんなの一つしかないよ。お兄ちゃんから色々な物を奪ったから」
姉「心当たりが…」
妹「6年前、お兄ちゃんの童貞を奪ったお姉ちゃんが大嫌い。6年前、お兄ちゃんのファーストキスを奪ったお姉ちゃんが大嫌い」
妹「6年前……お兄ちゃんの処女膜を奪ったお姉ちゃんが大嫌い!」
姉「出来心」
妹「そう、なんだ…お姉ちゃんにとってはどうでもいい事なんだね。尚更嫌いになった」
姉「酷い…」
妹「酷い?私の言葉だよ!ずっとお兄ちゃんを想ってた。ずっとお兄ちゃんと繋がるんだって想ってた。ずっとお兄ちゃんと一緒なんだって想ってた!」
妹「なのに……全部お姉ちゃんに奪われた。だから、だから私はお姉ちゃんが嫌い!お兄ちゃんの事が好きなお姉ちゃんが大嫌い!」
姉「……分かった」
妹「なにが、分かったの…?」
姉「弟の事、嫌いになる…妹の事、好きになる」
妹「……そう、そういうとこも大嫌い」
姉「解読不能…」
妹「私に嫌われたくない?だから私を好きになる?あははは……ははは」
妹「ふざけないでよ!そんな都合のいい話をはいそうですかって言えるほど私は人間出来てないもん!」
姉「……」ポチポチ
妹「人のモンハンやらないでよ!」
姉「ごめん…」
妹「私はね、本当はここに来たくなかったんだよ?お姉ちゃんと一緒だとね、お兄ちゃん、腐っちゃうもん」
妹「どうしようもない人間になっちゃうもん!」
姉「既にどうしようもない人間」
妹「……うん、まぁ、それは否定出来ないけどさ」
姉「一狩り行こうぜ」ポチポチ
妹「出てってよ!もうお姉ちゃんの顔なんかみたくないもん!」
姉「……」ウルウル
妹「泣きそうになってるからって容赦しないよ?だからぁ、早く出てって」
姉「……」バタン
妹「全く………んあっ」
妹「モンハン返してよ!この泥棒猫!」
~廊下~
姉「……」
男「あ、あのさ、何があったかわからな
姉「死ね」
男「えっ?!」
姉「死ね死ね死ね」タッタッタ
ポーイ、ガチャン
男「……あっ、モンハンのカセット」
男「な、なぁ。何怒鳴ってたんだよ…姉ちゃん、泣いてたぞ」
妹「……知らない、どうでもいいよあんなデリヘル嬢。生でやって病気貰っちゃえば良いんだ」
男「おい、言い過ぎだ。ほら、モンハンのカセット」
妹「……」
男「何があったか深くは聞かないけどさ、あまりギクシャクすんなよ?」
妹「分かってる…ごめん」
男「……まぁ、分かったんならい……い…?」プルプル
妹「?お兄ちゃん?」
男「ぐぅおわがぁあぎっぎぎぎ!!」
妹「お、お兄ちゃん!?ど、どうしたの?!」
男「ぐぅおぉおぉぉ!!な、なんか心臓が締め付けらる…がぎぎぎぎ」
~姉の部屋~
姉「死ね死ね死ね死ね」ブスッブスッブスッ
妹「お姉ちゃん!何やってるの!!」
姉「釘パンチ」
妹「いや、釘パンチは良いけど……って!なんで藁人形に釘打ち込んでるの!?しかもお兄ちゃんの写真貼り付けてるし」
姉「狩り友を失ったから…ソロで狩ってる」ブスッ
妹「……あぁぁああもう!分かったから、私が悪かったからその藁人形をどうしかしてよ!」
姉「許して、くれるの?」
妹「うん、もう良いから…はぁ、ごめんなさい」
姉「……ありがとう」ブチッ
「ぎゃぁああぁぁあああぁぁああぁあ!!!」
妹「もー!なんで写真貼り付けたままで藁人形を真っ二つにするの!!」
~風呂場~
妹「はぁ…なんでこうなるんだろ」
姉「大丈夫。明日必ずモンハン4をゲットする」
妹「あのさ、確かにあの事は終わったよ?だけど、誰もお姉ちゃんと一緒にお風呂に入るなんて言ってないんだけど」
姉「大丈夫。マットプレイは完璧」スッ
妹「どこからともなくローションを取り出さないでよ…」
姉「……何時から?」
妹「何時からって、何を?」
姉「売春」
妹「覚えてない。プレイ回数は多分3桁いってる」
姉「そう…私は168回」
妹「お、覚えてるんだ」
姉「もうちんぽ無しじゃ生きられない」
妹「……」
~車内~
男「……あのさ、なんで姉ちゃんまでついてきてるんだ」
姉「大丈夫。麻雀は得意」
妹「私は止めたんだけどさ……私から離れなくて…ごめんねお兄ちゃん」
男「み、見るだけだからな?下手に負けて散財とか話にならないからな」
姉「だから私は負けない。強い」
男「……(そういう奴に限って負けるんだよな)」
姉「そう。弟の様に」
男「!?」
姉「エスパーだから」
男「……(やっぱ降ろそうかな)」
~麻雀CLUB~
ジジイ「ツモじゃ」ジャラ
男「……(ここは店側の奴が居ない、現に一定の奴だけ刺す行為がない)」
男「……(だが、こいつらめちゃくちゃ強い。立ち回りといい、刺すタイミングといい……くそ、田舎だと想って油断してた)」
姉「どっちが勝ってるの?」
妹「……」
姉「答えて欲しい」
妹「ねぇお姉ちゃん、ドラって分かる?」
姉「?青色のロボット?」
妹「……(全然分かってないじゃん)」
姉「要するに、お金を稼ぎに来たの?」
妹「う、うん。その筈なんだけどね…お兄ちゃん、既に3万負けちゃってる」
おっさん「さて、次に誰か降りたらやるかの」
姉「……」
おっさん「ん?どうしたんだい、お嬢ちゃんもやりたいのかい?」
姉「あなたと合体したい」
おっさん「……」
姉「大丈夫。トイレでも望むなら外でも」
おっさん「お嬢ちゃん、ちょっと席を外そうか」
姉「ハメマン」
おっさん「ふぇっふぇっふぇっ」
妹「……」
姉「169回目」スタスタ
男「よし、ロン!」ジャラ
~2時間後~
男「……(5万の負けか…まだ捲れる可能性はある)」パチン
ばあさん「……」パチン
男「あっ、チー(…とにかく、こいつらの癖を見抜くんだ。このババアはたまに意味不明な捨て方をする、その時は慎重にならなきゃ刺されちまう。適当な切り方をしてたら思う壺なんだ)」 パチン
妹「……あっ、長かったね」
姉「絶倫だった…腰が痛い」
妹「それで?稼ぎは」
姉「お財布の中を空っぽにした。ついでに金玉も空っぽにした」
妹「……だから、稼ぎは?」
姉「14万。リッチ。デリヘルが馬鹿らしくなってくる」
妹「でしょ?おっさん捕まえるのって人によっては凄い額稼げるんだよ」
姉「…淫乱」
妹「お姉ちゃんにだけは言われたくないよ…」
じいちゃん「ほれ、ツモじゃ!」
男「!!?(さ、三倍満…だと…?)」
じいちゃん「最後の最後で勝ってしまったのう。これだからやめられんのじゃ!」
ババア「ちっ」
男「……くそ!2万だ!」スッ
姉「現在9万円」
妹「……」
姉「?なにしてるの」
妹「ん?お客さんを探してるの」
姉「適当に探せばいいんじゃ」
妹「素人は黙ってて……あっ、発見」
ジジイ「ふぅ、今日は9万も勝ったわい」
妹「……ふふふ」タッタッタ
姉「身体を売る事になんの抵抗も見せない妹……」
姉「お姉ちゃんは悲しい」
男「……」ズーン
姉「負けた?」
男「あぁ、10万全部無くなった…」
姉「これ、上げる」スッ
男「!?い、何時の間にこんな大金を」
姉「脱衣麻雀…はい」
男「あ、ありが
姉「上げた」ヒョイ
男「……」
妹「あっ、終わったんだ。はいお兄ちゃん、20万」
男「!!」
姉「……もう少し遊ばせて欲しかった」
妹「へ?」
~二階~
男「す、凄いな…二人で34万、24万の稼ぎか」
姉「弟、無能」
男「ぐっ……か、勝つ時は勝つんだよ!それこそ40万くらいな」
姉「見苦しい言い訳、反吐が出る」
男「……」ズーン
妹「もう朝の2時なんだしさ、そろそろ寝たら?お姉ちゃんの部屋は一階でしょ?」
姉「明日は昼からだから…マーヒー」
妹「……出て行ってよ」
姉「お姉ちゃんは妹依存症」
妹「知らないから…早く出てってよ、私だって寝たいもん」
姉「……一緒に寝たい」
妹「い、嫌だよ」
姉「じゃあここに居る」
~姉の部屋~
妹「……うわっ、本当にふかふかだね、お姉ちゃんのお尻」
姉「上が無い分、下が豊富」
妹「お姉ちゃんのお尻の気持ちよさは分かった……じゃっ、おやすみ」
姉「待って」
妹「はぁ?私がここに来たんだから寝させてよ」
姉「……」
妹「ちょっ、お、お尻を顔に当てないでってば!」
姉「緊急クエスト、姉を討伐せよ」
妹「だぁかぁらぁ!寝させてってば!私は眠いの、お姉ちゃんだって眠いでしょ?!」
姉「オールナイトニッポン」
妹「……はぁ、分かった。討伐すれば良いんでしょ討伐すれば」
姉「その言葉を待っていた」
~翌朝~
祖母「好きなだけ食べていいからのぉ」
男「うん、ありがとお婆ちゃん」
妹「いただきまーす」
男「……あれ?なぁ、姉ちゃんはどうしたんだよ」
妹「さぁねぇ~。強走薬飲んでずっと双剣てわ乱舞してただけ……ふわぁああ、張り切って徹夜したから今頃部屋で伸びてるんじゃないかなぁ」モグモグ
妹「あっ、この漬物美味しい!」
祖母「そうかいそうかい、沢山あるからねぇ」
男「双剣で乱舞?強走薬?」
妹「まっ、釣り上げられたガノトトス状態だよ」モグモグ
男「あ、そう……いただきます」モグモグ
男「あっ、この漬物美味い」
~畑~
祖母「おんやまぁ、手伝ってくれるのかえ?」
男「うん、どうせ働いて無いしさ。婆ちゃんの手伝いってのも良いかなって」
男「それに居候させて貰ってるんだし、手伝わせてよ」
祖母「そんりゃあ嬉しいねぇ。じゃあ草抜きでもして貰おうかね」
男「うん、軍手は?」
祖母「あげないよ」
男「!?」
祖母「さっ、じゃあ始めようかねぇ」
男「えっ、婆ちゃん、え?」
祖母「あー、年寄りだから耳が遠くての~」ブチッ
男「………」ブチッ
祖母「そんれにしても、まさかここに来てくれるなんてねぇ」ブチッ
男「お婆ちゃん、軍手ちょうだい」ブチッ
祖母「あの子、ずっと一人だったからねぇ。私を見捨てないでずっと側に付いててくれたからねぇ」ブチッ
男「そっか、姉ちゃん。ずっとここに居たんだ」ブチッ
祖母「そうだよぉ。婿も作らないでねぇ。あの子、べっぴんさんなのに結婚したらここを出て行くかも知れないからって言ってねぇ」ブチッ
男「婆ちゃん、軍手は」ブチッ
祖母「私に弱いとこを見せたく無いのかも知れないけど、あの子、よく部屋で泣いてたねぇ。」ブチッ
男「そうなんだ…姉ちゃんが」ブチッ
祖母「そうだよ。けど、あんた等が来て、あの子、顔には出さないけどすっごく喜んでてねぇ。」ブチッ
男「ババア、軍手よこせよ。手が土まみれなんだよ」ブチッ
祖母「だからねぇ、あんた等がその気ならずっとここに残ってて欲しいんだよ」ブチッ
男「おいババア、なんでお前だけ軍手使ってんだよ」ブチッ
祖母「私ももう長く無い…だかんねぇ、あの子を一人残したく無いんだよ」ブチッ
男「いや、だから軍手くれよババア」 ブチッ
祖母「……なぁ?もし良かったら、あの子のお婿さんになってくれないかえ?」ブチッ
男「お婆ちゃん、姉弟で結婚なんて出来ないんだよ?それに、近親相姦は犯罪なんだよ?」ブチッ
祖母「ならぁ、あの子とずっと一緒に居て欲しいんだぁ。妹ちゃんも一緒に、ずっと一緒に居て欲しいんだぁ」ブチッ
男「……」ブチッ
祖母「よいしょ。草抜きはお終いだ。ほれ、軍手」ポイ
男「ば、ババア…てめぇ、持ってんじゃねぇか」
祖母「私が死んだら、通知に入ってるお金をあの子に預ける。なぁ、考えてくれないかえ?」
男「……お婆ちゃん、俺は」
祖母「まーだ時間は有る。だから考えと居てくれないかえ」
~車内~
妹「う~~っん!お兄ちゃん、今日はどうすんの?」
男「……あのさ、お前は、あの家でずっと暮らす気は無いのか?」
妹「絶対やだ!」
男「そっか……ならさ、俺があの家に残るって言ったらどうする?」
妹「残る」
男「そ、即答だなおい」
妹「だって私、お兄ちゃんのおかげで刺激的な毎日を送らせて貰ってるんだよ?お兄ちゃんが居ない日々なんて炭酸の抜けたオランジーナだもん」
男「そっか……分かった」
妹「分かったって、何が?」
男「いや、なんでもない……あーあ」
男「ババア早く死なねぇかなぁ」
祖母「ふぅ、疲れたねぇ」
姉「お疲れ様」
祖母「……お前は可愛いねぇ」
姉「?急にどうしたの」
祖母「いや、なんでもないよ……さてと、町内会に行かないとねぇ」
姉「……お婆ちゃん」
祖母「あえ?」
姉「ずっと一緒だよ」
祖母「ふふ、当たり前だよ?じゃあ、行ってくるかねぇ」
姉「逝ってらっしゃい」
~マルハン~
男「……え?」
姉『お婆ちゃんが死んだ』
男「な……え?へ?は?」
姉『自転車に乗って出かけたらダンプカーに跳ねられた』
男「ば、婆ちゃんは!婆ちゃんは大丈夫なのか!?」
姉『だから、死んだって言ってる』
男「そ、そんな…」
姉『シクシク』
男「と、とにかく!妹連れていくから!今どこに居るんだよ!」
姉『ラブホ』
男「アンタって人は…全くブレないな」
~病院~
祖母「……」
姉「ザオラルザオラル」
妹「お婆ちゃん……そんな…」
姉「ザオラルザオラル……魔法の聖水…ザオラルザオラル」
男「婆ちゃん…どうしてだよ、なんでだよ…」
姉「レベルが低いからザオリクが使えない…」
妹「……ダンプカーの運転手はどこに居るのかな…」
姉「轢き逃げ」
妹「うっ…ゆ、許せないよ……絶対に…許せない」
男「婆ちゃん…」
姉「世界樹の葉を見つけにいってくる」
~祖母の部屋~
男「……」
『なぁ…もし良かったら、あの子のお婿さんになってくれないかえ?』
『あの子、ずっと一人だったからねぇ。私を見捨てないでずっと側に付いててくれたからねぇ』
『だからねぇ、あんた等がその気ならずっとここに残ってて欲しいんだよ』
『ほれ、軍手』
男「お婆ちゃん……」
姉「私、一人になっちゃった」
男「!!ね、姉ちゃん…」
姉「大丈夫。私は強い女だから」
男「……」
姉「嘘、私は弱い女」
姉「私はうさぎ」
男「姉ちゃん…」
姉「寂しさで死んじゃううさぎ…一人はさみしい」
男「……」
妹「お姉ちゃん」
姉「急に現れる…びっくりした」
妹「あのさお兄ちゃん…?私、別に良いよ」
妹「お姉ちゃん、一人になんて出来ないよ…」
姉「嬉しさで心臓が爆発しそう」
姉「(計画通り)」
男「……うん、そうだな」
男「姉ちゃんをここに一人にさせる訳には行かないもんな…俺も、それにルパン賛成だ」
妹「……お姉ちゃん、私達、ずっとここに居ても良い、かな…」
姉「断る理由が無い」
男「……あのさ、これから先、色々迷惑かけるかも知れないけどさ……その、よろしくお願いします」
姉「お婆ちゃんも天国で笑ってる」
妹「とにかく!暗い感じはもうやめにしようよ!せっかくこれからが決まったんだしさ」
男「そうだな……うん、まずは賭博をやめてちゃんも働かないとな」
姉「お金の心配はしなくていい」
妹「そうだよ?私達が居るんだからさ」
男「いや、ダメだ。俺はこれを気に変わるんだ……それがお婆ちゃんに対する俺なりのけじめだ」
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