この女とか言う奴なんだが……
死神「はいはい」
人生を諦めてるのか希望を持ってるのかわからない
死神「はぁ」
生存欲求があるかないか確かめてきてくれ
死神「もう殺すのはどうですかね」
そんなことしたら天界の奴等になんと言われるか……あぁ怖い怖い
死神「因みにわかるまで帰還してはならないんですか?」
そうだな、何か用事がない限り基本的に普段の仕事と変わらない
死神「わかりましたー」
人間界
死神「面倒だなー……」
死神「まぁ久々の人間界だし楽しんでこう」
女宅
女「ていうかー」
女「マジかよ」
女「ウハッウハハハ」
女「……ギャルになる道は険しい」
死神「……あいつかな」
死神(まずは観察から行きましょうか)
死神(観察と待ちは狩りの基本ですし)
女「ウヒッヒヒヒウハッハハハ」
女「でもこんなことして誰かに聞かれてたら……」
女「もしかしたら組織の暗号で秘密を知られてしまって……」
女「深夜寝込みを襲われて必死に抵抗するも私が美しすぎて男共の理性が崩壊して性の赴くまま穴と言う穴を犯されどこかくらい格子の中で肉便器になったりしたら……」
女「あぁぁぁあ……死にたい……」
女「でも私が死んだことによって死姦されたりして冷凍保存されてそれを巡って男共が殺し合いを始めてそれが世界各国にまで轟いて……」
女「第三次世界大戦勃発の危機に……?」
女「だったら生きていたい」
死神(自意識過剰で被害妄想及び精神的な何かを抱えていますね)
死神(下手に出ていったら彼女の想像力を強化しかねない……)
女「……そしてこうしてるときにも近くに死神が!」
死神(何でわかんねん)
女「出てこい死神!」
女「冥界に送り返してやる!」
死神(ハデスとその手下くらいしかいねーよ)
女「どうせハデスくらいしかいないと嘲笑ってるんだろ!」
死神(……)
女「出てこぉぉぉい!」
死神(いや出ねーよ)
女「ならそこに一生いるがいい!」
死神(マジですか、会話しちゃいましたよ)
「女ー、友達が来てるわよー」
女「はーい」
友「お邪魔します」
死神(友人か……)
友「あ……なんかいる!」
友「何か死神みたいな気配がする!」
死神(何なんですかコイツら)
友「透明になって窓から覗いてる気がする!」
死神(類は友を呼ぶをこれほどまでに実感したことはないですね)
死神(しかし隠れ続けるのも性分じゃないですし、出ますか)
死神(えい!)
友「あた……あたたたた……」
女「死兆星は出てないよ」
友「ち、違う……トイレ借りるね」タタタ
死神「はいどうもー」
女「ごめんなさい、お客でしたら玄関からおねがいします」
死神「あ、はい、すいません」
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