先生「宿海仁太、は今日も来てないか?」
仁太「はい!」
先生「お、今日は来てるのか」
<エ…ダレアレ…?
<ニュウガクイライキテナイヤツジャネ?
<アァ…
仁太(めんまの為にも…俺は前に進むんだ…)
鳴子「………」
鳴子友「宿海来てんじゃん、アンタのお陰?」ニヤニヤ
鳴子「っ!そんなんじゃないから!」
鳴子「じんたんが学校来るようになってモテだした…」
鳴子「男に…」
鳴子友「ふーん」ニヤニヤ
鳴子「も~っ!」
私のお陰で来てるなら嬉しかった…けど…分かってるよ…理由がめんまだって…
先生「よし、なら授業を始めよう、といきたいところなんだが…実はまだ体育祭の実行委員が決まってない、そこで先にそれを決めたいんだが…立候補あるか?」
シーーン
<オマエヤレヨ…
<イヤダヨ…
先生「あー…立候補いないか?なら推薦で…」
仁太「あ、あの!」
仁太「お、俺…や、やります…」
じんたん声裏返ってるし…相当勇気出したって分かる…
仁太(俺は…あの頃の俺にはなれないかもしれないけど…せめて…少しでも…)
シーーン…
先生「…お、おぉ!やってくれるか!」
<ナンデアイツハリキッテンノ?
<サァ?
仁太「………」
先生「なら実行委員長は宿海で決定!他副委員長やりたい奴いるか?」
シーーン…
仁太「あ、あの…俺1人で…」
じんたんが頑張ってるのに…ほっとけないよ…
鳴子「やりますっ!」
鳴子「副委員長…やります…」
仁太「安…城…?」
先生「おぉ、じゃあ副委員長は安城で決定!はいみんな拍手!」パチパチパチ
パチパチ…
仁太「………」
鳴子「………」
先生「じゃあ授業始めるぞ~」
ーーー
ーー
ー
ー
ーー
ーーー
それからのじんたん本当に凄かった…
実行委員長したり委員の手伝いしたり…
何にでも全力で、そりゃああの頃みたいに全部が1番じゃあなかったけど…
それでもあの頃のじんたんが帰ってきたみたいだった
でもなんでだろう…私はちっとも嬉しくない…
それよりもあの頃のじんたんに戻るに連れてまためんまの所の方に行ってしまうんじゃないかって…怖かった。
仁太「あっ、ゴミ捨て俺やっとくよ」
女子「あ…ありがと宿海くん」
仁太「それよりも図書委員の仕事ヤバイでしょ?行ってきなよ」
女子「うん…」
鳴子「……」
仁太「ちょっと、あな…じゃなくて安城、塵取り取って」
鳴子「えっ、あっ、うん…」
仁太「サンキュー」
クラスメイト「仁太!今日カラオケ行くけど行かね?」
仁太「わり…今日バイトなんだ…」
クラスメイト「え~またかよ~付き合い悪りぃぞ!」
仁太「ごめんごめん!また空けとくから!」
クラスメイト「頼むぞ~」
じんたんが学校に来るようになって2ヶ月くらい経った…
最初は受け入れられなかったけど…ずっと頑張ってたからすぐにクラスにも受け入れられた。
それでどんどん人気者になって、昔みたいにみんなの中心になった
それと同時にじんたんがすっごく遠くに見えてくる…あぁ私には無理なんだって…
だからたまに最低だけどこう思う、前までのじんたんなら私にも手が届いたのにって…
鳴子「ねぇ、宿海」
仁太「ん?どうした安城?」
鳴子「今日バイトでしょ?私も入ってるから一緒に行かない?」
仁太「わり…バイト前にちょっと行かなきゃダメなとこあってさ…」
鳴子「あ、そうなんだ…じゃ、じゃあ先行ってるね!」
鳴子(あぁ…最悪だ…明らかに不自然に誘って断られるとか…ダメダメだなぁ…)
仁太「俺もすぐ行くから!」
鳴子「………」
最近じんたんと話す回数が減ってる…
あぁ…泣きそうになってくる…
鳴子「…はぁ…行こ…」
鳴子「………」
階段を降りてる途中でじんたんの声が聞こえてきた。
それともう一つ女の子の声も
じんたん「それでどうしたんの?話って?」
女子「あっ、あのっ…その…この前宿海君とが図書委員の仕事手伝ってくれて…その…普段からも凄いみんなに優しくて…」
女子「そういうところ好きになりましたっ!よ、良かったら付き合ってもらえませんか!?」
仁太「……」
その女の子は図書委員の大人しそうな女の子で、やっぱりじんたんのこと好きになる人はこういう子が多いんだって思った。私もその1人…
でもこの子は私より強い…だってちゃんと面と向かって告白できるから…
数年後…
鳴子母「あんたに手紙来てるわよ」
鳴子「手紙?誰から?」
鳴子母「仁太君から」
鳴子「えっ!?」
鳴子(わざわざ手紙って、電話やメールじゃ話せないようなこと?)
鳴子「……『突然だけど、俺、結婚します』」
鳴子「え…」
鳴子「あ、相手…結婚相手は誰!?」
鳴子「!…この娘って、あのときの図書委員の…」
鳴子母「あら、仁太君、結婚するの?」
鳴子「……」
鳴子母「男の子に先越されちゃって。あんたも早く良い男連れてきなさいよ?」
鳴子「…もう無理だよ」
― 完 ―
女子「………っ」
仁太「………ごめん。」
仁太「気持ちは嬉しいよ…ありがとう」
女子「いえ…」
鳴子「………っ」
鳴子(今凄いホッとした…最低だ、私…)
そう思ったと同時に、じんたんが告白を断った理由はめんまなんだろうって思った…
ーバイト先休憩室ー
仁太「あれ?安城上がりじゃなかったか?」
鳴子「ねぇじんたん…」
仁太「……どうした?いきなりあだ名で」
鳴子「私さ…最近自分が嫌になってくる…」
仁太「な、なんだよいきなり…」
鳴子「今日さ、聞いちゃったんだ…告白…」
仁太「……そうか」
鳴子「それで…私今からすっごいやなこと言うよ?」
鳴子「じんたんがあの女の子の告白断って…すっごくホッとした…私…」
仁太「あなる……」
鳴子「でもそれと同時にそんなこと思う自分が嫌になって…泣きそうになって…」グスッ
仁太「おいあなる…お前は別に悪くないって…」
鳴子「悪いよ!!私が悪いの!じんたんが告白断った理由ってめんまなんでしょ!?めんまが生きてればじんたんだって…」ジワッ
鳴子「私があの時あんなこと言わなきゃ…うぅ…」ボロボロ
仁太「…確かに俺が断った理由はめんま…だと思う…いや、めんまだ」
仁太「だけどあなるがそこまで責任感じなくても…」
鳴子「感じるよっ!じんたんがあの時走り出して…それをめんまが追いかけて…その原因作っちゃったのは私だもん…」ボロボロ
鳴子「そんなことしといて…大好きな人の大好きな人を死なせておいて私だけ好きだって伝えようなんて…自分勝手すぎるよぉ…うぁぁあああんっ」ボロボロ
仁太「………」
じんたんは何も言わなかった…
ただ黙ってた…
仁太「………」
鳴子「うぅ…グスン…」ボロボロ
仁太「…じゃあ俺…帰るわ…」
鳴子「…っ!待ってよ!逃げないで!自分勝手で…自己中心的だけど…答えだけでも…聞かせて…」
仁太「………」
仁太「……ごめん」
鳴子「ーーっ!…分かった…じゃあね…宿海…」
仁太「………ごめん」ガチャ
バタン
鳴子「………うぇぇえええん…じんたんのバカァァアアア……」ボロボロ
私はめんまが消えた時以来の涙を流した。
とりあえず前半終わり
劇場版ちょっと変えただけの駄SSじゃねーか
>>81
ごめんなさい
劇場版見てテンション上がってたんだ
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