【弱虫ペダル】手嶋「クライマー?なりませんけど?」 (45)


一年目IHを終えて

巻島「ショ?」

手嶋「別に俺がクライマーになる必要ないでしょ、小野田がいますし」

青八木「純太…!(純太が口応えなんて珍しいな…)」

手嶋「確かにチームにクライマーが一人というのとは心もとないです。今年の巻島さんと東堂さんみたいに満足に小野田に走らせてやることもできないかもしれないですし」

巻島「いや俺はそういうことを言ってるんじゃ…」

手嶋「いや重要なことですよ。レース中にモチベーションが保てるものがあるっていうことは」

手嶋「ロードレースに関係のないグリーンゼッケンもレッドゼッケンがなくならない理由ですよ」

巻島「なら…」

手嶋「だからって俺に山登らせるのは違うでしょ?努力で走っていても山岳賞は取れない。真波や御堂筋のような怪物とはそれでは渡り合えない…」

手嶋「俺が凡人なのは理解しています。負けにも慣れています。だから『俺』は負けてもいい…でも」



手嶋「『総北』を勝たせますよ」



・原作の手嶋さんがあれだけ嫌われてるなら自分が描いても怒られないんじゃないか?という安直な理由
・原作が一年目と同じすぎて「こういう展開が欲しかった」というのを詰め込んだだけ
・SS処女作

よろしくお願いします

















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練習中

鳴子「カーカッカッカ!スカシ!随分カッチョええバイクになっとるがな!」

今泉「これでお前に抜かされることはなくなったというわけだ」

鳴子「なんやとスカシ!ほな勝負するか!?」

今泉「望むところだ」

小野田「はわわ…どうしよう…」

手嶋「なんだ?楽しそうだな」

小野田「…!手嶋さん!」

鳴子「お、なんですか?パーマ先輩も参戦ですか!」

手嶋「そうだな…俺と…」

青八木「…」

手嶋「青八木も混ぜてくれ」

鳴子「カーカッカッカ!無口先輩にパーマ先輩!これは盛り上がってきましたわ!」

手嶋「厳密にいうと『俺ら』と『お前ら』での戦いだ」

鳴子「な?」

今泉「…それは俺たちに勝負を挑んでいるってことでいいんですか?手嶋さん」

手嶋「ああ、IHで優勝してマシンも新調して調子こいてるお前らの鼻を折ってやろうかと思ってな」

鳴子「…!言ってくれますね!パーマ先輩!」

手嶋「俺たちは上級生だからな小野田も入れて3対2でいこう」

今泉「…フッ、いいんですか?むしろそっちに小野田を渡してもいいんですけど?」

手嶋「遠慮するなよ今泉、一番山を登れる小野田がいないとどうやって山を制すつもりだ?」

今泉「言ってくれましたねッ…!」

手嶋「ルールは簡単だ。今俺たちが走っているコースはウェルカムレースで使われるところだ」

今泉「つまりゴールは山頂…というわけですね」

手嶋「ああそうだ。まぁ俺たちはお前らと違って凡人なんだ。手加減してくれよな」


今泉 飛び出す

鳴子「おい待てやスカシ!」飛び出そうとする

手嶋「おっと」鳴子の前に

鳴子「なッ…!」

鳴子 振り解こうとする

手嶋「なんのこれしき」華麗にブロック

鳴子「クソッ!スカシが前に行ってまう!どいて下さいパーマ先輩!」

手嶋「おいおい鳴子、今年は一年でマークが少なかったから自由に走れたものの来年はこういうやつにウジャウジャ囲まれることになるんだぞ」

鳴子「知るかぁ!ワイはあいつだけには負けたくないねん!そもそもなんでワイだけにこんなブロックを…!」

手嶋「それはだな鳴子…」



手嶋「お前ならともかく今泉ならどうとでもなるからだよ」



今泉 小野田 鳴子「「「!」」」

手嶋「よし青八木、この先5km先にスプリントラインがある。それを取ってきてくれ」

青八木「わかった」

青八木 飛び出す

小野田「あわわ…どうしよう鳴子君!僕らも飛び出そうか?」

鳴子「カーカッカッカ!ええわ小野田くん!確かにワイは総北一速い鳴子章吉やからな!今日くらいはスカシに勝ちを譲ってやってもええわ!」

小野田「(上機嫌だ…)」

手嶋「(フッ…チョロいな…)」



今泉「(俺じゃなく鳴子だと…!俺ならどうとでもなるだと…!クソッ!)」

今泉加速する

青八木「どうした今泉、もうペースアップか?」

今泉「なっ…!?(もう後ろに…!?俺の加速に反応してきたのか…!)」

青八木「まぁ純太も悪気があったわけじゃないんだ。許してやってくれ」

今泉「だったらそれって…」ギリギリ


今泉「本心ってことじゃないですか!」



今泉さらに加速

青八木「……」

手嶋『今泉はメンタルにムラがあるタイプだ。崩せば脆い』

手嶋『今回はその弱点に気づいてもらおうと思ってる』

青八木『でも純太…』

手嶋『なんだ?勝てるか不安なのか?安心しろよ青八木』

青八木もさらに加速


手嶋『今のお前なら絶好調じゃない限り今泉と鳴子より速いよ』


今泉「(そんな馬鹿な…!こっちは全力で漕いでいるんだぞ!なのにどうしてこんなに簡単に…!?)」

青八木「俺の勝ちだ今泉」

そのまま今泉を離して先へ行く


手嶋「さてそろそろ見えるかな」

今泉「ハァ…ハァ…」

青八木「遅かったな純太」

手嶋「すまん青八木、鳴子達と談笑しててな」

鳴子「おいスカシ!結果は…!?」

今泉「負けた…」

小野田 鳴子「!」

今泉「逃げ切られた…俺も必死に追いかけたが5mの差が縮まらずそのまま…」

鳴子「(スカシに5mも差を空けてスプリント勝ったいうんか?ワイでもまだそんだけ離して勝ったかどうか…)」

青八木「体力は後20%くらいしか残っていないぞ」

手嶋「そんだけあれば充分だよ」

青八木 手嶋を後ろに山に

鳴子「なっ…!?まだパーマ先輩引ける余力残してたんか!?」

鳴子「あかんこのままやと!行くで!スカシ!小野田くん!」

小野田「うん!」

今泉「ハァ…ハァ…」


鳴子「(アカン…!スカシはさっきのスプリントで使い切ってもうとる!ワイと小野田くんで行くしか…!)」

鳴子「スカシお前はよくやった!後はワイらに任せろ!」

今泉「るせぇ…」

今泉前に出る

小野田「今泉くん!」

今泉「青八木が20%残ってるなら俺は後30%残っている」

鳴子「……スカシ」

今泉「お前のために引くんじゃない小野田のためだ」

鳴子「カァーー!可愛くないやつやな!」

今泉「振り落とされるなよ!」

ーーーーーー

手嶋「どうだった今泉は?」

青八木「今日の今泉なら勝てて当然だ」

手嶋「ハハッ!言うようになったじゃねぇか青八木!」

青八木「…!(まさか純太のヤツ…俺に自信を付けさす為に今泉とのタイマンを…!?)」

手嶋「さぁてここからは…」

小野田「青八木さんと手嶋さん!見えたよ!」

鳴子「さぁ!次はワイらや!」


青八木「俺はここまで…ハァ…だ…」

青八木千切れていく

手嶋「お疲れ青八木、さぁて次は俺の番だな」

手嶋加速する

今泉「(あの人あんな速かったか!?山だぞ!?)」

鳴子「(ちゃんと見てなかった!気にもとめんかった!なんやあの足!前とは別人やないか!)」

今泉「(俺はこのままじゃ足手まといだ…)」

今泉「俺のことはいい!出ろ!二人とも!」

鳴子「よっしゃああああああ」

小野田「ヒメエエエエエエ!」

二人とも加速

手嶋「ありゃ、随分速いご到着だな。どうだここらへんでティーブレイクでも」

鳴子「はっ!ワイはお茶の味を味わいたいんやない!勝利の味を噛み締めたいんや!」

手嶋「まったく釣れないな…だったら」

鳴子「ッ…!(加速か…!?)」足に力を入れる

手嶋「和菓子なんてのはどうだ?」

鳴子「(グッ…!ブラフかいな!いつ飛び出すんや…!)」」

手嶋「まぁ」



手嶋「俺は山頂で紅茶も和菓子も勝利も味わうとするよ!」




手嶋加速

鳴子「なっ…!?このタイミングで…!?アカン離される…!」

必死に追いつこうと加速する

鳴子「クソオオオオオオ!」

手嶋「確かにお前は平坦じゃ速いが山では『スプリンターにして少し登れる』って程度だな」

鳴子「グッ…!」

手嶋「それに加えて新調したカーボンホイール…」

手嶋さらに加速

手嶋「それじゃ俺にさえついてこれねぇよ!」

鳴子「クソォ!このままじゃ離される!小野田くん!」

後ろには誰もいない

鳴子「まさか…パーマ先輩のアタックに反応できずに千切れてもうたんか?」


手嶋「さて…これでゆっくりティーブレイクを…

小野田「ハァ…ハァ…追いつきました手嶋さん!」

手嶋「ラスボス倒してないのに出来ないわな」

小野田「?」

手嶋「いいぜ小野田!勝負しようか!」

小野田「はいっ!」

小野田「ヒメエエエエエエ!」

小野田加速

手嶋と差をつける

手嶋「なんて速さだ、こりゃ勝てんわ」

小野田「あれ?手嶋さんは?」

小野田「手嶋さんが後ろに…僕も後ろに…

小野田「違う!今はレース中だ!それはダメだ!このまま残り3km逃げ切られないと…!」

小野田さらに加速

手嶋「あらら見えなくなっちまった。だが…」




手嶋「勝つ方法はある」






今回はこの辺で、質問や感想あれば嬉しいです

まだ感想を書く段階じゃないな
つまり続きはよ


小野田「残り50m!これで…!」

小野田 手嶋「「僕の勝ち…!」」

手嶋「ってな」

小野田「え…!?手嶋さ…

手嶋「オラアアアアア!」

小野田「(不味い…!離される…!)ヒメエエエエエエ!」

ゴール前

田所「おお来たな」

巻島「山で小野田に着いてきてるなんて手嶋もやるっショ」

手嶋「ダアアアアアア!」

小野田「ヒメエエエエエエ!」

巻島「それに」

ゴールラインを二人とも通る

手嶋「ハァ…!ハァ…!」

小野田「ハァ…ハァ…」

手嶋「よっしゃあああああああああ!」


巻島「手嶋の方が一枚上手っショ」





>>10さんのおかげでモチベ上がりました。続き書いていきます


数分後…

鳴子「小野田くん!」

小野田「鳴子くん…」

鳴子「流石や小野田くん!パーマ先輩のアタックに反応して着いていくなんて!それでどやった!?結果は!?」

小野田「50m前までは勝ってたんだけど最後に負けちゃった…」

今泉「(小野田が山で…!?まさか手嶋さんはクライマーに…!?)」

手嶋「ならねえよ今泉」

今泉「手嶋さん…!」

手嶋「今回小野田に勝てたのはまぁここも前よりは随分強くなったが…」足をコトントン指しながら

手嶋「ここのおかげかな」頭を指す

今泉「頭…?」

手嶋「今回お前らに仕掛けたのは三つ」

手嶋「まず一つめに宣戦布告、インターハイで活躍したお前らだ。実績のない俺たちを舐めてかかるのは仕方がない」

鳴子「ワイらは別にそんな!」

手嶋「これは仕方ないんだ。勝てばそうなる。さらに上を目指して上を向くようになるからな」

手嶋「今泉は金城さんのようにエースに、鳴子は田所さんのようにスプリンターとして」

手嶋「そうなったら必然的に一度負かした俺たちは眼中に外れる」

今泉「(言い逃れはできない…事実試合する前には本気でやろうとなんて微塵とも思ってなかった今日は少し厳しめの練習になる程度の認識だった…」

手嶋「手を抜いたお前らに勝っても意味はないからな、だから俺は初めにお前らを挑発した」

手嶋『ああ、IHで優勝してマシンも新調して調子こいてるお前らの鼻を折ってやろうかと思ってな』

鳴子「だからあんなこというたんですか…ワイ本気やと…」

手嶋「本気だよ」





手嶋「どの口がいうと思うかもしれないがお前らはまだ挑戦者だ。王者なんて微塵も思うな」

手嶋「これがその二だ。お前らの今回のポジションを『討ち取られる側』に設定した」

今泉「討ち取られる側…?」

手嶋「そうさ、俺たちは今回3桁ゼッケンでインターハイに挑んだ。お前らは謂わば一位を狙う討ち取る側だった」

手嶋「討ち取る側は簡単だ。討ち取るだけでいいからな、でも討ち取られる側はそうはいかない」

手嶋「ありとあらゆることを分析されありとあらゆる方法でお前らを潰しにかかる」

手嶋「今泉、簡単な挑発に乗って頭に血が上って漕いだペダルは気持ちよかったか?」

今泉「…!」

手嶋「鳴子、俺に今泉より格上だと煽てられて嬉しかったか?」

鳴子「…!」

手嶋「小野田、どうしてあの状況を流した?第三者目線で見てるお前なら今泉にも鳴子にも改善すべきだと声をかけれたはずだ」

小野田「そ…それは…」

手嶋「お前はもう初心者じゃない。インターハイを経験した立派な『経験者』だ。それを自覚しろ」

小野田「はい…!」


今泉「確かにインターハイのころは金城さんや先輩の指示だけを聞いていればよかったと思っていた…」

鳴子「ワイも自分がやりたいようにすればいいって思ってただけで深くは考えていなかった…」

小野田「僕なんて後ろで慌てていただけで何も…」

手嶋「自分の嗅覚は信じてくれていい、だが自分の力を過信しずないようにな」

一年生「「「はい!」」」

手嶋「最後に3つめはお前らの弱点をトコトンついた」

手嶋「まずは今泉、お前は自分から仕掛けるのは上手いが仕掛けられるのは苦手なタイプだ」

今泉「いえ、俺は別に…」

手嶋「お前はロードレースが上手いからな、頭を使うから御堂筋のように奇策を使ってくる相手に反応が遅れ動揺し自分のプランが崩れたと思い崩壊する」

今泉「……」

御堂筋『プププ…ボクゥは初めから総北は敵やないとおもてたよぉ?』

手嶋「心を強く持て今泉、お前は強い」

今泉「……はい!」


この話が終わり次第インターハイに入った方がいいかウェルカムレースや合宿を挟んだ方がいいですかね?また「~高校で~の絡みを見せてくれ!」とかあればキャラの動かし方の勉強になるのでリクエストあれば嬉しいです


手嶋「次に鳴子、お前の嗅覚は一級品だがそれに頼り過ぎる場面がある。だから一度状況判断をミスればそのままズルズル落ちていく」

手嶋「今泉が飛び出した時お前は声を掛けて小野田、鳴子、今泉、三人で俺を抜いてから青八木を追うべきだった」

手嶋「俺が山で仕掛けた時お前は俺に翻弄されてる隙に小野田を先行させるべきだった」

手嶋「普段のお前なら気付けていただろうがそれに今回は俺が蓋をした」

手嶋『お前ならともかく今泉ならどうとでもなるからだよ 』

手嶋『ありゃ、随分速いご到着だな。どうだここらへんでティーブレイクでも』

鳴子「(そうや…まんまと手嶋さんの術中にハマってそれしか考えられんようになってもうた…!少し考えればわかったことやのに…!」

手嶋「お前はチーム総北のビックリドッキリメカだ。お前の可能性には期待している」

鳴子「(可能性…?)ウイ!」


手嶋「最後に小野田だが…」

小野田「はい…!(なんだろう僕の弱点って…)」

手嶋「お前はもう走るな」

小野田「ええええええ!?」

今泉「ちょっとどういうことですか!手嶋さん!」

鳴子「そうですよ!なにいうとるんですか!」

小野田「そうですよね…僕なんて皆さんのお陰で勝てただけで実際は…」

手嶋「それだ」

小野田「…!」

手嶋「お前は自分の力を見誤ってる」

手嶋「いつもそうやって自分を卑下して周りの顔色を伺っているからすぐに行動に出せないことが多い」

小野田『はわわ…どうしよう…』

小野田『あわわ…どうしよう鳴子君!僕らも飛び出そうか?』

小野田「……(そうだ僕はいつも皆に頼って…それで迷惑かけて…)」

手嶋「さっきも言ったが小野田、お前はもう経験者だ。インターハイ優勝経験者だ。それを心に留めておけ」

小野田「はい!」

手嶋「じゃあギスギスした雰囲気はこの辺にして…」

ガサゴソ

手嶋「せっかくの山頂だ。ティーブレイクにしよう。お菓子もある」

今泉「ええ!?どうやってここまで持ってきたんですか!?」

鳴子「パーマ先輩あんたドラ◯もんですか!?」

ガヤガヤガヤガヤ

金城「キャプテンはやはり手嶋に任せてよさそうだな」

巻島「クハッ!これは面白いチームになりそうっショ!」

金城「今泉の脆さ、鳴子の単調さ、そして小野田の弱点を既に把握しそれを改善しようと心掛けている。」

巻島「それだけじゃないっショ金城」

巻島「あいつは小野田が『先行』することが苦手なことを知った上で小野田に先行させギリギリでゴールを刺した」

巻島「一緒によく練習してる俺でさえ最近気づいたことっショ」

巻島「あいつはよく見てる。よく考えているっショ」

田所「なにやってんだお前ら、さっさと食わねえとなくなんぞ」

巻島「いつのまにティーブレイクに…!?待つッショ!」

金城「やれやれ…」

青八木「……」

金城「良いパートナーを持ったな青八木」

青八木「はい」

青八木「純太はきっとこのチームを導く」





青八木「『アシスト』になってくれます」





一章的なのは終わりです。
>>1は弱虫ペダルアンチではないですが2年目のインターハイはキャラに違和感ありあり(特に手嶋さん)であまり好きではないです。2年目では性格がブレていない銅橋が好きです


ある日の大会

モブ「クソォ…!はえぇ!追いつけねえ…!」

モブ2「ハァ…ハァ…これが王者の力か…!」

?「いやいやそういうのじゃねぇよ」

モブ「ハァ…ハァ…じゃあ才能の違いか?」

?「それも違ぇよ、『俺は弱い』」

モブ2「なに言ってんだ…ハァ…だったらゴール1km前で先頭なんかにいねぇよ…」

?「俺がここにいる理由は二つ」

?「まず一つめは俺が集団をコントロールした。前よりもネームバリューが上がったからな。コントロールするのは簡単だったよ」

モブ「…!(そういえば今回異様に集団のペースが速かった…!こいつのせいだったのか!)」

?「もう二つめはお前らのようなゴール争いに絡めるような奴は早めに潰そうとしたからだ」

?「ゴール7km前、そこで俺が仕掛けたからな」

モブ2「ゴール7km前で独走されたら最悪そのまま逃げ切られる…!追うのは当たり前だろ!」

?「ホントにそうか?お前はその直前集団引いてて疲れてただろ?」

モブ2「…!」

?「それにお前の今日のオーダーはゴール3km前まで足を貯めて最後に刺すんじゃなかったか?」

モブ「…!(それは俺がチームと集団で話していた内容…!いつのまに…!)」

?「俺は弱いよ、だがな」

?加速する

そのまま独走


アナウンス「ゴーーーール!」


観客「すげぇあいつ!もう単独でレースに出て優勝何回目だ!?」

観客2「流石新王者のキャプテンなだけはある!」

観客3「しかもあいつのゴールはなんかこう映えるんだ!いつも俺たち観客のボルテージをあげる!」

ワーワーワーワー!

アナウンス「今回の優勝は!」



手嶋「絶好調じゃない奴に負けないくらいには俺は強い」



アナウンス「総北高校三年!手嶋選手!」




場面変わって…

箱学一年「泉田さん!総北高校キャプテン、手嶋の走りを見てきました!」

アブ「偵察ご苦労、それで?」

箱学一年「かなりの強さです。しかもスプリントライン前やゴール前など重要な場面の前にこちらのコンディションを的確に削ぎ落としてきます」

アブ「ほう…それはつまり」

箱学一年「はい、彼と対峙した場合100%のコンディションで戦うのは極めて困難かと…」

アブ「成る程…こちらの様子を伺い崩しそのまま千切るタイプか」

黒田「『池に落ちた犬は叩け』って魂胆か…嫌な奴だぜ」

アブ「それは違うよユキ、レースとは…勝負とは厳しいものだ」

アブ「隙を見せた方が負け…落とされた方が悪い…ロードレースは本来そういう世界だ」

銅橋「ブハァ!ビビる必要はねぇ泉田さん!簡単な話じゃねぇか!相手がコンディション落としてくるなら落ちないように!たとえ落とされても大丈夫なように150%で挑むまでだ!」

アブ「銅橋の言う通りだ。僕らは箱根学園…王者だ。相手が誰であろうと真っ向から戦い捻り潰す!さぁアブ!練習再開だ!」

さらに場面変わって

水田「大変や御堂筋君!今年の総北はまた厄介そうやで!」

御堂筋「ふーん、なんでなん?」

水田「総北のキャプテン手嶋は姑息な走り方をする!あれに絡まれたら御堂筋君も一筋縄ではいかん!でも安心しいや!この新キャプテン水田が…あれ?御堂筋くーーん!?

携帯ブチッ

御堂筋「姑息な走り…か…そんな走り方をする奴は二種類おる」

御堂筋「それしかできんザクな奴か…それとも…」



御堂筋「何がなんでも勝とうとする勝利に貪欲な『キモい』奴かや」




次こそ今回はこの辺で、次このままインターハイに入ろうかなと思います。展開は変わります>>1の自己満にお付き合いください。リクエストや質問感想ご指摘あれば幸いです。

おはようございます。書いていきます


銅橋「ブハァ!」

箱学二年「銅橋!相変わらず速いな!」

銅橋「ヘッ!テメェも俺に付いてこれてるだけ上等だよ!」

箱学二年「ハハッ!俺はもう限界だよ!さぁ俺に構わず先に行きな!」

銅橋「俺はオメェのこと嫌いじゃないぜ、それじゃあな!」

銅橋加速する

箱学一年「銅橋先輩めちゃくちゃ速いですね…もうあそこまでいくとバケモノとしか…」

箱学二年「いやいやあいつも立派な人間だよ」

一年前

箱学二年『どうしてですか先輩!?銅橋はちゃんとオーダーを守った!それで結果が不服であれば激昂するのは選手としては当たり前です!それなのに退部だなんて!』

箱学三年『だからと言って浜内を殴ることには繋がらない。あいつはウチの部では管理できない』

箱学二年『しかし…!』

箱学二年『銅橋が抜けた分お前にもチャンスが出来たということだ。頑張れよ』

箱学二年『(んだと…!俺は銅橋がいたらレギュラーにはなれねえってか…!この野郎…!良い気になりやがって!だったらこっちにも考えがある…!)』





銅橋『今日からお世話になる銅橋正清です。経験者です。』

箱学三年『入り直すだとぉ!?』

箱学二年『(ヘッ…ざまあみろ…)』

ーーーーーーーーーーーー

銅橋『いやあ助かったぜ、オメェが入り直せるってことに気づいていねえと外で社会人チームとやるしか手は残っていないかと思っちまった』

箱学二年『お前がいねえと俺のモチベーションにならないからな!』

箱学二年『今は負けててもいい!だがいつかお前を超えるさ!』

銅橋『ブハァ!大きく出たなあ!』

箱学二年『だからまずはインターハイの予選絶対一位取れよ!』

銅橋『ヘッ!当たり前だ!』

ーーーーーー

また少し立って

箱学三年『また銅橋が殴ったぞ!』

銅橋『俺は悪くねえ!俺は正しい!こいつが俺のタイヤに…!』

箱学三年『退部だ…!』

銅橋『……』

原作で嫌われてた理由ってたいした努力描写もないのに
いきなり強くなった&周りが手嶋上げの雰囲気になってたからでしょ

>>1が策謀無双パターン書きたいってんならいいけど、結局 根本が変わらないなら読む価値ないわ

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箱学二年『元気出せよ銅橋…って言っても励ましにはならねえか…』

銅橋『構わねえよ、俺は間違ってねえ』

箱学二年『でも…インターハイお前出たがって…!』

銅橋『俺は正しい、後悔はしてねえよ』

箱学二年『銅橋…』

銅橋『それに次はテメェの番だ。頑張れよ』

ーーーーーー

帰り道

箱学二年『明日は二回戦か…頑張らないと…ん?』

モブ『いやあ今日の銅橋には笑っちまうな!』

モブ2『ホントいい気味だぜ!』

モブ『調子乗り過ぎてなんだよな!』

モブ2『だから俺たちが神の鉄槌を下してやった的な?』

モブ『じゃあ俺たちは神様だな!』

アーハッハッハッ!

箱学二年『……』

>>28
手嶋無双は書く気はさらさらないです。
冒頭は『手嶋は練習してたから強くなったけどそれだけじゃ足りんから頭も使ってるんやで~』っていうのを強調しすぎて無双感出てしまいました…
大会で優勝させたのもインターハイ中に観客選手問わず「平凡」と言われていることに違和感があったので『手嶋は平凡やないんやで』ということを作中内のキャラに知らしめようという魂胆で付け足しました。長文申し訳ないです。


銅橋『思ったより入り直しやすかったな』

箱学二年『お、また新しい部員かい?君のような顔は今年で3回目だ』

銅橋『ヘッ全部俺だよ。それで予選はどうだったんだ?』

箱学二年『準決勝で泉田さんに負けたよ…完敗だったよ』

銅橋『まぁあの人の体力と練習量は半端じゃねえからな、仕方ねえよ』

箱学二年『でも2.3回戦ではお前のタイヤに細工した奴きっちり倒してきたぞ』

銅橋『そういえばあいつら入り直してからみてねえな』

箱学二年『あいつらなら退部したさ』

銅橋『!?』

箱学二年『俺はお前と仲良いからな、俺のバイクにも仕掛けてきたから証拠握って福富さんに直訴だ』

銅橋『ヤバイなお前…』

箱学二年『お前には言われたくねえよ!』

ーーーーーーーーー

箱学一年「色々あったんですね」

箱学二年「まあな」

箱学一年「それで今年のCブロック決勝は…」

箱学二年「俺が銅橋に負けちまったあれな」

箱学一年「すいません…!そういうわけじゃ…!」

箱学二年「いいっていいって!気にしてねえよ!残り200mで力尽きた俺が悪いんだよ!」

箱学二年「暴れてこいよ銅橋!……いや」

箱学一年「?」

箱学二年「思い出したら腹立ってきた…すまねえ俺あいつ追いかけてくるわ!」

箱学一年「ちょっと待ってくださいよ先輩!」

原作では
・待ったといえど真波とほぼ同着
・3日目ほぼ引いてない葦木場に勝利
・チームからの異様な手嶋age(>>1は1日目山岳争い後の総北チームの手嶋ageを見て一度読むのをやめました)
が違和感しかなかったのでここでは「勝ったにしろ負けたにしろそれだったら納得はできるかな」くらいまで持っていけたらいいかなと思っています。引き続き読んでいただければ幸いです。


泉田「アブ…アブ…アブ…アブ…アブ…!」

村上「ハァ…ハァ…ハァ…!泉田さん…!」

泉田「村上か、よく僕についてこれたな、流石だ」

村上「いえ自分はもうハァ…限界です…その前にこのインターハイ前に謝っておきたいことがあって…」

泉田「君が一年の頃僕に主将から降りろと言ったことか?」

村上「はい…!自分は泉田さんの努力も辛さも知らず常識に囚われ…!」

泉田「構わないよ」

村上「…!」

泉田「君もチームを…いや箱根学園を思って言ってくれたことだ…福富さんと僕に直にそんなことが言えるのは君くらいだ」

村上「しかし…!」

泉田「確かにスプリンターはゴールには絡めない。だけどね村上」

泉田「この槍のように磨いた肉体でチームを導きまたグリーンゼッケンをもぎ取ることで士気を高め今年一桁ゼッケンを取り返すのが僕の仕事だと思っている」

泉田「僕が主将として間違った行いをしていると思ったら観客席からでもいい。君の意見を僕に述べろ。それが出来るのは村上…君だけだ」

村上「…!はいッ!」


悠人「ちょっと待って下さいよ!」ドアガラガラ!

モブ「どうした悠人?」

悠人「どうしてあんた達選抜クライマーCブロックで…!」

悠人「全員棄権なんてしたんですか…!」

モブ「…それはだな…」

悠人「悔しくないんですか!先輩方だってホントは箱根学園のジャージを着てクライマーとして走りたかったはずだ!なのに戦わず棄権…?ウチの部はそんなヘタレ集団だったんですか!」

黒田「やめろ悠人!」

悠人「黒田さん…」

黒田「こいつらはヘタレなんかじゃねえむしろその逆だ…」

悠人「逆…?」

黒田「今年のクライマー選抜は特殊でな、今年のインハイは山が多いことから一回戦から決勝戦まで1日で行うってことは知ってるよな?」

悠人「そりゃ勿論…」

黒田「じゃあCブロックが開催された日は?」

悠人「確か…一週間前…天気は…」



悠人「嵐…!」



悠人「まさか…!嵐の中じゃ真波さんが全力で戦えないのを知って…!?」

モブ「あいつの持ち味は風を読んでのギアチェンジからの加速だ…それが出来ないあいつに勝てても仕方がねえよ」

悠人「でもそれって大チャンスじゃないですか!先輩だって…!」

モブ「お前はあいつの全力の走りを見てないからな、俺たちは皆去年のインターハイの3日目…あいつの全力を見てるんだ…」

悠人「それがなんだって…」

モブ「真波はこの一年全力で走ってない」

悠人「…!」

モブ「試合形式の練習も何回もあるのにだ…それってつまり」

モブ「俺たちが全力を出す相手としては足りなかったってことだ」

モブ「そんな奴にマグレで勝って嬉しいか?少なくとも俺は思わねえ」

モブ2「俺もだな」

モブ3「僕もそうだね」

悠人「だったら全員が真波さんのことを思って…棄権したってことですか…なんて人達だ…」

モブ2「ちくしょう!本当は悔しいけどなあ!俺は今年で最後なんだから!」

モブ2「だからといって箱根学園のスケジュールはキツキツだ!嵐だったから別の日にまた予選…とはできねえしな…それに!」

モブ2「真波に全力で走ってほしいからな」

モブ3「悠人…君はもう新開さんの弟じゃない。僕ら箱根学園クライマーの誇りを背負った立派なクライマー…新開悠人だ」

悠人「…!」

モブ3「真波を… 箱根学園を頼んだぞ」

悠人「はいッ!」

練習風景描こうと思ったらなんかズレちゃいました…これで一旦箱根学園編は終わりです。感想質問リクエストがあれば嬉しいです。

>>33
え じゃあクライマーでもないのに原作の勝負させるつもり?タイトルの意味なくね

>>39
「手嶋にもどこかで誰かと勝負させる場面はあるけども結果はどうであれ納得できるものにしたい」ということで真波vs手嶋、葦木場vs手嶋をする予定は今のところないです。言葉足らずで申し訳ないです

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