ゴゴゴゴゴゴッ
かもめ刑務所前
看守「ほら、もう出所だ」
タラヲ「ありがとうですぅ」
看守(こんな奴をたった3年で出所させていいのか…?)
看守(上からの命令と聞いたがいくらなんでも…)
タラヲ「看守さん」
看守「ん?」
タラヲ「今までお世話になったですぅ」
看守(うわ、すげぇ不気味な笑顔)
この出所により後に大きな事件を引き起こすこととなる
タッタッタ
ガラッ
カツオ「姉さん!!!姉さん!大変だよ!!」
サザエ「なによカツオ、そんなに騒いで」
フネ「そうですよ」
カツオ「た……タラちゃんが…!!」
カツオ「タラちゃんが出所したんだ!!!!!!」
サザエ「え…」
サザエは手に持っていた父の壺をその場に落とした
パリンッ
フネ「……カツオ、お父さんを呼んできなさい」
カツオ「え、父さんはまだ会社だよ!」
フネ「…いいから夕方までには連れてくるんだよ」
ー夕方ー
波平「みんな、集まったな」
マスオ「はい」
ワカメ「ねぇ、晩御飯はまだなの?あたしお腹減っちゃった」
カツオ「ワカメ…タラちゃんが出所したんだよ…」
ワカメ「え?タラちゃんって刑務所に入ってたの?」
カツオ「1年前に豚箱に連れて行かれたじゃないか」
波平「えー…コホンッ」
波平「皆も知っていると思うが、カツオの情報が間違いなければタラちゃんが今日出所したそうだ」
ワカメ「どうして?出所したんならお祝いしなきゃダメじゃない」
サザエ「ワカメ!バカな事言うのはやめなさい!」
ワカメ「ビクッ」
3年前…
タラちゃんは政府に「危険」という理由だけで
かもめ刑務所に収容されることになった
本来は期限無しで収容されているはずだったが
政府が異例の3年で出所をさせた
この事に関しての理由は今の所、説明はされていない
カツオ「タラちゃん、それだけの理由だったの?」
波平「左様、ワシも驚いておる」
マスオ「政府がこんなに早く出所させるなんて何か裏がありそうですねぇ」
フネ「今日は赤飯でも炊きますね…」
波平「ああ、頼むよ母さん」
サザエ「お父さん…タラちゃんのことは…」
フネ「サザエ、お前が産みの親だ。どうするかはサザエ自身で決めなさい。」
マスオ「さ…サザエ…」
サザエ「あたし、迎えに行かせてもらいます」
波平「では、タラちゃんのことに関してはサザエに任せる」
この日の家族会議はここで終わった
翌日、姉さんは朝早くからタラちゃんを迎えに行くことに
街中ではちらほらタラちゃんの出所のことが噂になっている
オカル「磯野さんのところの…ほら、タラちゃんが出所したみたいよ」
裏のおじいちゃん「ホッホッホ…」
サザエ(なによ…タラちゃんが何をしたっていうのよ…)
サザエは嫌な噂を振り切るように駆け出し
タラちゃんとの待ち合わせ場所にへと向かった
カツオ「行くぞー!中島!」
中島「おう、磯野ォー!」
ズパンッ
中島「ヒャア~、良い球投げるじゃないか磯野」
カツオ「なんたってタラちゃんの出所記念だからね」
中島「ピクッ」
カツオ「どうしたんだ中島?」
中島「今なんて言った…」
カツオ「え、だからタラちゃんの出所記念…」
中島「ウアアアオオオオオオオオオアアアアアアアアア!!!!!!」
バキィッ
中島は握力で手に持っていた木バットのグリップを粉砕した
中島「…これはタダじゃすまないぞ磯野」
カツオ「お、おい!どこ行くんだよ中島!」
中島「……」
スタスタ
中島は何も告げずその場から立ち去った
カツオ「…なんだよあいつ…せっかく野球誘ったのに……」
サザエ「タラちゃん…どこなの……タラちゃん…」
スッ
背後から何かが近づく音が聞こえ振り返った
タラヲ「ママーァ」
サザエ「タラちゃん…!!!」
サザエは人目の少ない所でタラちゃんを抱き上げた
サザエ「良かった…!良かった…!!」
タラヲ「ママーァ」
サザエ「ごめんなさいタラちゃん…!あの時…ママが守ってあげられなくて…!」
サザエ「ホントは連れて行かれる時もずっと反対してたのよ…」
タラヲ「ウソツキデスゥ」
サザエ「…!!」
グシャァッ
タラヲはアイスピックでサザエの腹部を何度も突き刺す
グシャッグシャッグシャッ!!
サザエ「…ッ……ッ…!!!!!!!」
サザエ「…………」
サザエは大量の血を流し動かなくなっていた
タラヲ「僕は寂しかったですぅ」
タラヲ「だから、ママをこうすることにしたデスヨォ」
タラヲ「血の色がキ!!レ!!イ!ですぅ!!!!!!」
グシャッグサッグシャッ!!!
タラヲは動かなくなったサザエに手を緩めることはなかった
一般人「きゃ、きゃあああああああああ!!!!」
一般人B「なんだあいつ……!?」
このSSまとめへのコメント
誰かてつを呼べ
カツオ可哀想サザエさんひどい
タラヲ