佐天さんの能力SS
バトル展開を含む。
展開が速かったりするけど、気にならない人だけ見てね
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佐天「こんな能力……はぁ。御坂さんとか白井さんみたいに役に立てる能力が良かったなぁ」ハァ
佐天「……うじうじしててもしょうがないよね。取り敢えず、初春を実験台に。思い立ったが吉日、早速詰所に行きますか」
(第一七七支部)
ガチャ
佐天「ういはるーん……?」
初春「佐天さん?今日は身体検査の件で先生に呼ばれてるんじゃ?」
佐天「終わったのよ。それよりも聴いてよ!あたし、ついに能力者になったんだよ!それも強能力者!」
初春「いきなり強能力者なんですか?嘘くさいですね。で、どんな能力なんですか?」
佐天「『生理操作(ホルモンアウター)』って。触れた相手の性別を変更させる能力らしいよ」
初春「らしい?」
佐天「まだ使ったこと無いしね。これから初春で実験するのさ」
初春「面白そうですね」
佐天「さっすが初春!ノリがいいね」
ピタッ
佐天「いっくよー!」
佐天(えーと、おお!あんまり意識してないのに凄い高度な計算をしてるって分かる!これが演算かぁ……)
ボンッ! シュゥゥゥゥ……
初春「……えーと、何してるんですか佐天さん」
佐天「初春の……男版……」プッ
初春「?」
佐天(髪の毛が更に短くなっただけだ…敬語とか身長も変わんないしスカートはいてても違和感ないわ)
初春「変な佐天さん。それよりもお茶淹れましょうか?」
佐天「……あれ?初春……そのままでいいの?」
初春「はい?そのままとは」
佐天(まさか性転換した事に気付いてない?記憶も消してしまうのかなぁ)
佐天「なんでもないよ、今から元に戻すよ」
ボンッ! シュゥゥゥゥ……
初春「あれ……今まで私……男でした?」
佐天「女→男は性転換したって記憶はないけど、男→女に戻した時は男だったって記憶があるのかぁ」
初春「……」
佐天「これはイタズラに使えるなぁ……」クククッ
佐天(取り敢えず、街に出た訳ですが……そうそう知り合いがいるわけないよね)
フコウダ!
佐天「ん?」
オラァァァァァ!!!
佐天「あれは確か御坂さんと一緒にいたつんつん頭の人!」
佐天「あれが標的でいいか—」
佐天「待てよ?今スキルアウトに追われている……そうだ!」ピコン!
上条「くそがぁあああ!!」タタタッ
不良A「待てやぁああ!」タタタッ
不良B「兄貴、巷で有名な逃げ男っスよ!」タタタッ
不良A「に、逃げ男だと!?スキルアウトでも最大派閥の精鋭軍団から逃げ切ったというあの!?」タタタッ
不良C「兄貴、俺らが殺ったらボス喜びますよ!!手柄です、ぶっ殺しましょう!」タタタッ
不良A「そ、そうだな……」ゴクリ
不良「「「殺っちまえぇえええ!!」」」
上条「不幸だぁああああ!!」
佐天「あの……」
不良A「ん?こりゃべっぴんさんじゃねーか。俺らに何のようだ?」ニヤニヤ
不良B「兄貴はロリコンっスね。これ柵川の制服じゃないスか」
不良C「男は生まれながらのロリコンなんだよ」
佐天「あのー取り敢えず。女になってくれませんか?」ペタッ
不良「「「は?」」」
ボンッ! シュゥゥゥゥ……
不良女A「……」
不良女B「姉貴?」
不良女C「何してんの?」
佐天(三人いっぺんでも成功した……)
上条(なんだ?この娘の能力か?)
佐天「ほら、今のうちですよ」
上条「え?あ、ああ」
不良女A「あれ?私……だっけ」
不良女B「どうしたんスか?」
不良女C「パフェ食べに行きましょうよ、腹減りました」
(とあるファミレスの中)
上条「あの……あれは何をしたんだ?」
佐天「あたしの『生理操作(ホルモンアウター)』という能力です。触れた相手の性別を変化させる能力ですね。ちなみに強能力者です」
上条「へぇ強能力者か。性別を変化させるなんて、凄い能力だなぁ」
佐天「ところでさっきからさり気なくあなたに触って能力使っているのに全く変化しないんですけど」
上条「ああ、それは俺の右手には『幻想殺し(イマジンブレイカー)』っていうのがあるからな。右手で触れた異能は全て打ち消すんだ」
佐天「それって強弱に無しに?レベル5級の電撃を受けても打ち消せるんですか?」
上条「そうだ。まぁ身体検査は無能力者なんだけどな」
佐天「反則くさいですね、その能力」
ウェイトレス「お待たせしました。イチゴパフェのお客様は……」
佐天「あっはい」
ウェイトレス「コーンスープのお客様は……」
ウェイトレス「以上でよろしかったですね?」
佐天「はい、大丈夫です」
ウェイトレス「ごゆっくりどうぞ」
佐天「で、話の続きなんですけど。名前を教えてもらってもいいですか?」
上条「上条当麻だ」
佐天「佐天涙子です」
佐天「これでイタズラしようと思って。能力開発の一貫ですよ」
上条「……イタズラねぇ」ニヤッ
佐天「え?」
上条「それで遊ぼうぜ!」
佐天(またまた街中へと来てしまいました)
上条「俺の友達を性転換させて欲しいんだ」
佐天「友達?」
上条「あれだ」
佐天「あの金髪のちゃらい感じの人と青い髪の人と影薄そうな人と胸が凄く大きい人?」
上条「そうだ、俺はあの時休んでてな。一言も声をかけてくれなかったんだ……」
佐天「……あはは」
上条「さぁ佐天さん。やるんだ」
佐天「これも能力開発の一貫!時間割りだと思えば何ともなし!」
タタタッ
佐天「あっすみません」
土御門「こっちこそすまないにゃー。それよりハンカチが」
青髪「はい」スッ
佐天「ありがとうございますっ!!」
ピタッ
ボンッ! シュゥゥゥゥ……
土御門「……どうしたのにゃーそんなに固まって」
青髪「あんまり見やんといてや!」
吹寄「……は?」
姫神「どうなってるの。意味がわからない」
佐天「今に意味がわかりますよっと!」
ピタッ
ボンッ! シュゥゥゥゥ……
吹寄「何つっ立ってんだよ、早く行こうぜ」
姫神「土御門ちゃん。青髪ちゃん。遅いぞ」
土御門「……吹寄?姫神?」
青髪「どうなってるんや……」
佐天(しまった……同時にしなきゃこういうことになるんだった……)
土御門「詳しく、話を聞かせて貰える?」
青髪「恐ろしい娘やでぇ」
佐天「……えーと上条さーん?」
上条「既に写真は撮り終えているよ、涙子君」
上条「くくくっ」
佐天「えーと、解除だけしておきますね?」
バキンッ!
土御門「カぁミやぁん」
青髪「久々に切れちまったぜ……」
吹寄「学級裁判よ、公的に殺すわ。上条当麻」
姫神「上条君。今度という今度は許さない」
上条「ぎゃははははは、これが師匠から学んだイタズラ法だ。口は潰せ、努力を惜しむなってな!」カチッ
姫神「写真。まさか」
吹寄「これを……ばらまくというの?」
土御門「これは挑戦状か?カミやん。いいな、受けて立ってやる」
青髪「……その言葉。まさかカミやん、師匠とはあの人の事やないのか!?」
上条「な、なんだと?あの人を知っているのか?」
青髪「いや、カミやんの言っている師匠とはあのお姉さん。僕はロリや」
上条「アイツもイタズラ好きなのか?笑わせよる。あんな子供に何が出来るのだね」
青髪「師匠を馬鹿にしよったな……いいわ、カミやん。師匠から教わった最強のイタズラを見せたるわ!」
姫神(何の話かさっぱりわからない)
吹寄(馬鹿じゃないの?)
土御門(アホだ、カミやん……)
佐天(えーと熱い展開だけど……あたしはどうすればいいの?)
上条「佐天さん、行こうぜ」
佐天「は、はい」
青髪「やる……やったるでぇ!」
土御門「もうなんか面倒くさいにゃ—」
佐天「ん?あれは……」
上条「どうしたんだ?」
佐天「御坂さんと白井さんだ。初春も」
上条「御坂と白井か。あそこの花飾りの子が……そのなんだっけ」
佐天「初春です」
上条「……涙子君は御坂と白井と初春さんの……見たくないかね」
佐天「み、見たいです」ゴクリ
佐天「あっでも初春のは見てるんで」
上条「次のターゲットは御坂と白井にするか。さてどうするか……」
一方「三下?なにしてンだ」
打ち止め「あっ、ヒーローさんこんにちわってミサカはミサカは挨拶してみる!」
上条「ひゃっ!?」ドキッ
一方「あ?ありゃあオリジナルじゃねェか」
上条「一方通行っ、後ろから話しかけんな!」
一方「悪ィ悪ィ、で。何でオリジナルをこんな所から見てンだ」
上条「いたずらするんだよ。こっちは佐天涙子さん。佐天さんの能力で触れた相手を性転換させるんだ」
一方「性転換させる能力だァ?ンな珍しい能力があるンだなァ」
佐天「あはは……よろしくです」
一方「最近オリジナルにはイライラさせられてっからな。一週間に何回か電話かけてきやがる。注意とかクソガキとアイツはどうしてるかってなァ」
上条「大変だなお前も」ハハハ
佐天「上条さん、動きましたよって!?」
一方「ったくよォ……馬鹿じゃねェのかあの三下は」カチッ
上条「危な」
御坂「あんたら何してんのよー!」ビリビリ!
白井「お姉様、佐天さんもいらっしゃるのに!」
上条「ったく」バキン!
一方「効くと思ってンのか」ギョーン
初春「え?電撃が打ち消されたり、反射されたり……」
御坂「佐天さんも打ち止めも……でアンタも一方通行も何してんの」
上条「……」ニヤッ
佐天「……」グッ
ペタッ
ボンッ! シュゥゥゥゥ……
白井「お兄様、もうすぐ門限ですよ」
御坂「はぁ黒はいつもうるさいんだよ、門限ぐらいどーでもなるだろ」
白井「いつもあの寮監を舐め過ぎなんです」
御坂「あーはいはい」
初春「これが佐天さんの能力か—。御坂さんもやっぱりイケメンですね。白井さんも」
御坂「かみじょー、勝手に撮るんじゃねーよ」
上条「まぁまぁ」ニヤニヤ
白井「気持ち悪いですね」
御坂「全くだ」
投下終了。何がしたいかわからなくなった……
佐天「そろそろ戻したほうがいいかな?」
一方「そうだな、めんどくせェ事になる前にな」
打ち止め「お姉ちゃんの能力すごいね!ネットワークでも妄想とか考察が渦巻いてるってミサカはミサカは報告してみる」
上条「御坂って案外イケメンになるんだな。海原光貴みたいだ」
一方「あ?三下お前、海原光貴のストーカー野郎知ってンのか」
上条「まぁな、夏休みに色々あってな」
初春「ほえー、凄いなぁ……」
佐天「そろそろ戻すね」
御坂「なぁ黒、帰りにアイス食って帰ろうぜ。何か今食いたいわ」
黒子「いいですねェ、そのついでにお兄様の〇〇〇のミルクも……」
御坂「はぁ?何言ってんだよ馬鹿」
黒子「いや冗談ではなく、私のお尻の穴はお兄様のためにぃぃいいいいってお兄様痛いです!」
御坂「馬鹿か。じゃあ佐天さんも初春さんも打ち止めもまたなぁー、あとクソロリコンと上条当麻も」
一方「おいおい、オリジナル。側近をホモにしてるのに人にロリコンとか言えンのか?あと俺はロリコンじゃねェ」
御坂「ホモっていうと黒の事か」
黒子「ホモではなく、お兄様を愛しているだけでして」
上条「それをホモって言うんじゃねーのか?」
黒子「……上条当麻は黙ってろよ」
上条「はぁ?なんで俺だけなんだよ」
黒子「黙ってろって言ったばっかなんだけどなぁアウストラロピテクス」
上条「チビが何言ってんだよ。ひがんでんじゃねーぞ」ブチッ
黒子「あ?殺すぞクソが」ブチッ
上条「やってみろよ、俺の右手で完膚なきまでに叩きのめしてやるよ」イライラ
黒子「あ?」イライラ
上条「は?」イライラ
御坂「やめろよお前ら!」
初春「ほほぉ、御坂さんの取り合いにも見えるところが美味しいですねぇ」ニヤニヤ
初春「でもまぁ……面倒くさくなったら嫌だし佐天さん。戻しましょう」
佐天「元に戻したほうがいいよね」
バキン!
御坂「」
白井「」
一方「やっと元に戻ったかよ」
上条「やっぱ、御坂は女のほうがいいな。白井もな」
打ち止め「お姉様にもどったーってミサカはミサカは喜んでみる」
一方「ホモよかレズの方がいいなァ」
御坂「佐天さん???」
佐天「はい」
御坂「これは……佐天さんの能力かしら?」
佐天「はい」
御坂「……さぁて、黒子」
黒子「はいですの」
御坂「佐天さん、ここに座りましょ?能力開発にコツと注意を教えてあげる」ニッコリ
黒子「さぁさぁ、佐天さんの好きなミルクティーも頼みましたし」
佐天「……はい」
初春「あっ、もうこんな時間だ!佐天さん、私帰りますね」
佐天「え」
御坂「ばいばーい、また今度ね」
黒子「また明日ですのー」
佐天「あたしも……」ソローリ
御坂「ダ・メ☆」ガシッ
黒子「さぁさぁ、門限まで二時間程ありますし、ゆっくりお話しましょう」
一方「帰るか」
打ち止め「今日は確か鍋パーティーだったよね!」
一方「そォいや、黄泉川からエノキと卵買ってこいって言われたンだったけか」
打ち止め「そこにスーパーがあるし、そこで済ませれば?ってミサカはミサカは提案してみる」
上条「帰るかー」
佐天「誰も助けてくれない!?」
(次の日、街中)
佐天「ないなー」
上条「おお、佐天さんじゃねーか。どうしたんだ?」
佐天「ああ、上条さん。財布を落としちゃんたんですよね……」
上条「それは随分不幸だな」
佐天「それより上条さんは何で制服なんですか?今日は日曜日ですよ」
上条「補修。出席日数が足りてないんだ」
佐天「大変ですね—」
上条「俺も探すの手伝おうか?」
佐天「お願いしますー……」
佐天(手分けして探すことになったんだけど……ないな)
「あのー」
佐天「ん?」
「何かお困りですか?」
佐天「財布を落としちゃって……」
「私も手伝いましょうか?」
佐天「いやいや、結構ですよ!」
「丁度することがなくて、暇していたんですよ」
「手伝わせて下さい」
佐天「じゃあ……お願いしていいですか?」
「任せて下さい」
佐天(この人、何か白い)
「ありませんね……」
佐天(白いし……何か発光してる)
「お、今時ダンゴムシかぁ。珍しいですね」
佐天「つかぬ事を訊きますが……名前。なんて言うんですか?」
「私……ですか」
佐天「は、はい」
「私の名前は……」
垣根「垣根帝督です」
佐天「垣根……さん」
垣根「はい。しかし私は本体ではなく意思の一部のような物なので『垣根帝督』とは言い切れないのですが」
佐天「???」
垣根「私は『垣根帝督』の善の意思を具現化したような存在です」
佐天(そういう能力の人かなぁ)
垣根「それよりも早く探さないと」
佐天「あっそうだ!」
麦野「何やってんだお前ら」
絹旗「超通行の邪魔です」
垣根「麦野沈利さんじゃないですか、今あの方の財布を探しているんですよ」
麦野「ふーん」
垣根「楽しいですよ」
番外個体「何してんのさ」ヒョコッ
麦野「第三位……じゃなさそうね」
番外個体「おねーたまとはプロポーションが違うのさ、一緒にしないで欲しいんだけど」
麦野「そういうのをどんぐりの背比べっていうのよ」
絹旗「……」
垣根「これは……花がらの財布」
上条「おーいあったかー」
番外「ん?」
佐天「ないです……」
上条「そうか……ん?あれ……?」
番外個体「……」ニヤニヤ
上条「し、師匠!」
番外個体「お久しぶりだねー上条ちゃん」
上条「師匠はまた一方通行にイタズラしてるのか?」
番外個体「まぁね。今日も妹達ハーレムドッキリでどれだけ鼻の下を伸ばすか実験するために妹達を集めてる最中だったのさ」
上条「可哀想に……一方通行」
麦野「誰、こいつ」
絹旗「さぁ……?」
垣根「私も知りませんね」
番外個体「ヒーローのくせに知名度低いねぇー!」
上条「うるせー」
佐天「あっ、垣根さんの持ってるの……」
垣根「コレですか?」
佐天「それです!」
垣根「見つかってよかったです」
佐天「ありがとうございます!」
麦野「私達は帰るかな」
絹旗「そうしますかね」
番外個体「ちょっと待ちなよ。いまから面白いモン見せてやるよ」ニヤニヤ
麦野「?」
番外個体「実は一方通行ハーレムドッキリ計画と同時進行してた性転換計画なんだけど、それの要がここにいるのさ」
麦野「そんなつまんねぇ事してる暇あったら働けよ」
番外個体「話は最後まできかなきゃね」
番外個体「垣根帝督とか一方通行の女バージョン見たくない?ミサカは見たくて仕方ないんだけど」ニヤニヤ
麦野「……それは私の知ってるやつも加えてくれんのか?」
番外個体「第四位が見たいっていうならね」
麦野「……絹旗。浜面の馬鹿を呼んで」
絹旗「それを写真におさめて、後々超馬鹿にする材料にするわけですね」ゴクリ
麦野「感がいいわね」ニヤニヤ
絹旗「馬鹿面ですかー、ええ。今から第七学区の大通り前に超来てください」
『はぁ……まぁいいけどさ。滝壺はどうすんだ』
絹旗「超どっちでもいいですよ」
『分かった、連れて行くよ」
絹旗「麦野、呼びましたよ」
麦野「おっけー」
垣根「名前は上条さんというのですね」
上条「ああ」
垣根「あなたが噂の幻想殺しですか。思ったより普通の学生で好印象です」
上条「俺も超能力者に普通の常識人がいて驚いたよ」
垣根「誰か超能力者を知っているんですか?」
上条「第一位の一方通行と第三位の超電磁砲かな」
垣根「超電磁砲……会ったことはありませんけど様々な事件を解決している人だそうですね」
上条「そうなのか?」
垣根「一度会ってみたいものです」
佐天「わかりました」
麦野「……」ドキドキ
絹旗「カメラセットオッケーです」
佐天「あのーすみませーん」
浜面「ん?なんだ?」
滝壺「どうしたの?」
佐天「ケーキのためです、すみません」
ボンッ! シュゥゥゥゥ……
浜面「……どうしたの?」
滝壺「」
浜面「はぁ……絹旗の横暴にも困ったもの」
滝壺(ポニーテールだと? それにしても可愛い……レズに走ってしまうの?私)
浜面「いきなり呼び出しといていないとか」
絹旗「案外、普通ですね」パシャパシャ
麦野「男版があれじゃあ、女にたかが知れてるわよ」
絹旗「戻していいですよ」
佐天「わかりました」
バキン!
浜面「」
滝壺「戻った」ホッ
番外個体「ご苦労さんだにゃーん。もう帰っていいよ」
浜面「」
滝壺「そう気を落とさないで。そんな浜面も応援してるよ」
浜面「……」トボトボ
番外個体「垣根にもやろうぜ」コソコソ
佐天「……わかりました」
垣根「?」
ボンッ! シュゥゥゥゥ……
垣根「……どうかしましたか」
佐天「変化しない……?」
垣根「ああ、能力を私に使おうとしたのですね。私は能力で出来た存在。ホルモンや細胞、シナプスを変化させる貴女の能力は細胞自体が能力でできている
私には通用しないのですよ。記憶操作系の能力や肉体操作系の能力にも変化は及ぼせないでしょうね」
佐天「これがあたしの能力の弱点?」
垣根「はい、そう思っていただければ」
垣根「もう少しレベルが上がれば克服できるかも知れませんが」
佐天「……」
番外個体「何かシラけちゃったな」
番外個体「コレが優待券」ペラッ
佐天「これって……常盤台の中にある学食の……」
番外個体「おねーたまに貰ったんだけどいらなくてね」
佐天「ありがとうございます」
番外個体「早く帰らないと一方通行うるさいし、帰ることにするよ」
佐天「さよならー」
麦野「私達も帰るか…」
絹旗「そうですね」
垣根「私もそろそろ」
上条「皆、帰るのか……じゃあ俺も」
佐天「皆さんさようならー!」
佐天「楽しかったなぁ……」
佐天「ん?」
「お前、佐天涙子だな?」
「はやくしろ!」
佐天(クロロホルムを染み込ませたハンカチ!?)
「しばらく眠っていてもらうぞ」
麦野「私達も帰るか…」
絹旗「そうですね」
垣根「私もそろそろ」
上条「皆、帰るのか……じゃあ俺も」
佐天「皆さんさようならー!」
佐天「楽しかったなぁ……」
佐天「ん?」
「お前、佐天涙子だな?」
「はやくしろ!」
佐天(クロロホルムを染み込ませたハンカチ!?)
「しばらく眠っていてもらうぞ」
(1日後)
上条「佐天さんが行方不明?」
インデックス「とうまーご飯」
上条「冷蔵庫の中に入ってる! 俺は出かけてくるけど誰が来ても開けるなよ!」
インデックス「学校は?」
上条「それどころじゃない!」
………
一方「ニュースを見たのかァ」
上条「一方通行!」
一方「今日はクソガキもいねェし、暇だからなァ……手伝ってやるよ」
上条「……助ける!」
垣根「私も手伝いますよ」
上条「垣根さん!」
一方「第二位……チッ、取り敢えず拉致ってクソ野郎を見つけンのが先だ!」
佐天「ここは……」
「おはよう」
佐天「あなたは……」
研究員「私はしがない研究員だよ。本題だが、君の性転換能力は素晴らしい!その能力があれば人体の真理に近づける!」
佐天「人体の……真理?」
研究員「そうだ。人体の真理。それは人間の脳を完璧に理解する事。それさえあれば能力開発も更に躍進する事になるだろう!」
佐天「何で私の能力が?」
研究員「君の能力は人体のホルモンを変換することによって人体へ影響を及ばせるものだったね。その影響を超加速させて性転換させている。
その際に君の能力に関する情報を記憶から削除している。これは君の能力の弊害だよ。人体は影響の超加速により危険信号を発する。
その危険信号を受け取った脳が自己防衛のために脳内から影響の超加速に関連した情報を削除する。影響の超加速によって性別を変えたとしても、
完全に変わった訳ではない。つまり君が影響の超加速を消したら、脳内は自己防衛のために削除した影響の超加速関連の情報を復元させる
影響の超加速によって行われる関連項目削除を利用すれば、脳内の構造は把握できるようになる。
もっとも、自己防衛する意味が私にはわかりかねるがね」
佐天「……」
研究員「そうだ、おとなしくさえすればすぐに帰してやる」
「研究員じゃねぇか。全くもって頭の働かねぇやつだ。このまえボッコボコにしたの覚えてないのか」
「姉貴……かっけぇっス!」
研究員「どこから現れた!」
「そこの女に俺を元に戻してもらいにきた。大体こんな所で好き勝手されちゃあ『紅牛の血弾(ブラッド・ブレッド)』の面汚しだよなぁ」
「流石、姉貴っス!」
研究員「紅牛の血弾!?スキルアウトの組織の一つか!」
「姉貴、連れて来ました!」
「ったくよォ……手間かけさせンじゃねェぞ」
「佐天さん、助けにしましたよ」
「アンタ……許さないわ!」
研究員「あれは第一位……第三位まで!」
「第二位もいますがね」
佐天「皆さん……」
御坂「助けに来たわ」
垣根「叩きのめしますよ」
一方「スキルアウトも偶には役に立つじゃねェか」
不良女A「俺にだって目的はあるんだ、超能力者」
不良女B「流石っスよ姉貴」
不良女C「ん?もう一人いない……」
研究員「だ、だがこんな事も想定済だ!いけ!」パチン
兵隊A「うぉぉぉお!」
兵隊B「やれぇ!」
兵隊C「ぶっ殺せ!」
御坂「邪魔よ」ピン!
垣根「あなたたちの出番はありませんよ」バサッ
一方「つまんねェ」カチッ
兵隊A「あれ、あれが超電磁砲??」
兵隊B「翼がァあああああ!!」
兵隊C「銃弾が……跳ね返って……」
御坂「佐天さんを返せぇええええ!!」バァァァァ!!!
兵隊A「うわぁああああ!!」
上条「俺の出る幕は無かったな」
黒子「お猿さんには私に通報するという義務があったでしょう?」
上条「ああ」
黒子「あれが超能力者ですのね。レベルが違うと感じさせられますわ」
上条「本当にレベルが違うからな」
佐天「ありがとうございます!」
不良女A「そんなのはどうでもいいから、さっさと戻してくれ」
佐天「記憶……あるんですか?」
不良女A「俺の場合、あなたのシナプスが常人とは少し違うらしいから影響も少なかったんだろうって」
佐天「そういう能力なんですか?」
不良女A「さぁ……?」
佐天「取り敢えず元に戻しますよ」
バキン!
不良A「元に戻った……」
不良女B「兄貴になっただと……?」
不良女C「それそれでイケるんですけどね」
不良A「俺が偉そうに言えたわけじゃないんだが……頑張れよ」
佐天「ありがとうございます!」
御坂「さて、帰ろうか。佐天さん」
垣根「一件落着ですね」
一方「眠ィ……帰るわ」
上条「完全遅刻です……まぁいいか」
佐天「本当にすみませんでした!」
上条「なぁ佐天さん……」
佐天「はい?」
上条「またその能力で、遊ぼうぜ!」
佐天「……はい!」
と陳腐な最後でしたが……SS初完結です。
もしかしたら魔術師編をするかもしれません
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