ミケ・ザカリアス「わたしの性格」(95)


調査兵「ミケ分隊長お疲れ様です」ケイレイザッ

ミケ「ん」

スタスタスタ

調査兵1「……ミケ分隊長って渋いよな」

調査兵2「ああ、しかも調査兵団の中でもリヴァイ兵長につぐ実力だもんな」

調査兵1&2「「カッコいいよな〜」」



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――ミケの自室――


――バタンッ

ミケ「……ふぅ」

ミケ「今日も誰にも気づかれなかった」

ミケ「……当たり前か。気づくわけがない」

ミケ「……わたしの本当の性格なんて☆」ウフッ

※注意※

・ミケさんが半端なくキャラ崩壊を起こしています。

・原作9巻までいく予定。

・全て書いてから投下する派でしたがちょっと一人では耐えきれず、現在まだ途中です。

・現時点でのアニメ放送を取り入れています。

・読んだ後の何かしらの後遺症が出たとしても責任は取りません。

・後悔は……多分きっとおそらくしていない。

・でも軽く虚しい。

以上を御了承頂けた方は宜しくお願い致します。


あと、先に言っとく………ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。


ミケ「はぁ、もう、あんな感じでいるのにも慣れちゃったけど、自室でくらい素でいたいわよね」

ミケ「……可愛い物も置きたいところだけど……いつ誰が来るか分からないもの」

ミケ「特にハンジなんてノックもせずに入って来ちゃったりするし……」

ミケ「……ま、仕方ないわね。可愛い部下達を愛でれるだけ幸せだわ」


―――私はミケ・ザカリアス。調査兵団に所属し、分隊長を務めている。
訓練兵になる前からこんな性格だったんだけど、なめられるといけないからってあんな性格を作って演じてたら戻れなくなっちゃった☆テヘペロ

ミケ「でもまあ、カッコいいーって目で見られるのも悪くはないわ」

ミケ「演技も、もう何年もやってるから辛くもないし……寧ろ楽しいもの♪」

ミケ「でも自室はわたしのお城だものね。羽を伸ばさなきゃ☆」


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

――エレンの審議の日――



ハンジ「ミケ!」

ハンジ「エレン・イェーガーを迎えに行くよ!」

ミケ「ああ」

ハンジ「どんな子かなぁ?巨人になれるなんて……」メ、キラキラ

ミケ「……どんな奴であれこちらに引き入れなければな」

ハンジ「そうだねぇ。憲兵団に渡ってしまえば最悪な事になりかねない」ギリッ
ミケ「……それだけは阻止しなければな」

ハンジ「……うん、出たとこ勝負だけど……今は成功することを祈ろう」

ミケ「……そうだな」

ミケ(エレン・イェーガー……巨人になれる……か……15と聞いた……)

ミケ(……どんな子かしら)ワクワク



 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



――審議所地下牢――


エレン「――――俺、一生このままなんじゃ……」

――ガチャンバタンッ

エレン「ハッ!」

コッコッコッ

―――――

―――ガチャン!!

エレン「――ヒッ!」

ハンジ「……」ジー

ハンジ「……君がエレンだねぇ」ニッコー


ハンジ「大丈夫?かわりない?」

エレン「…え」

ハンジ「ごめんねぇ。待たせてしまって……でもやっとここから出られそうなんだ!」

エレン「……」ホッ

コッコッコッ

ミケ(ハンジったら先にいっちゃって……)

ハンジ「……ただ」

ミケ(……この子がエレン)

ミケ(……やだ!かわいい!!///早く匂いを嗅ぎたいわ!!)

ハンジ「これをつけなきゃだけど」ジャラッ


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

――審議所廊下――

ハンジ「……私は調査兵団で分隊長をやっているハンジ・ゾエ」

ミケ「……」クンクンクンクンクンクン!!!

ハンジ「彼は同じく分隊長のミケ・ザカリアス」

ミケ「……」クンクンクンクンクンクン!!

エレン「あ、あの…」ヒキッ

ハンジ「あぁあ!」

ミケ(クンクンクン……む、引かれちゃったわね。潮時ね)


ハンジ「彼はそうやって初対面の人の匂いを嗅いでは……」

ミケ(この子もいいかほりだわー)ンフッ

ハンジ「鼻で笑う癖がある」

ハンジ「ま、たぶん深い意味はないと思うねー」

ミケ(……甘いわね、ハンジ。まあ、この先も誰にも知られる事はないでしょうけど)

ハンジ「これでも分隊長を務めるほどの実力者だ」

エレン「……」イヤナカオデジー

ミケ(あら、やだ!ガン見されてるわ!照れちゃう!!)

ミケ(バレるといけないわ!真顔でいなきゃ)

ミケ「……」マガオ


ハンジ「あーと!ごめん、無駄話ししすぎたわ。もう着いちゃったけど……」
ガチャ!キィー

ハンジ「……うん、大丈夫。寧ろ説明なんて無い方がいいんだから」

憲兵×2「「……」」リョウウデガシッ!

エレン「!」

エレン「ちょっ!!」

ハンジ「……勝手だけど我々は……」

ハンジ「君を盲信するしかないんだ」

ミケ(……焦ってるお顔もキュートだわん)

ハンジ「……健闘を祈る!」

―――バタンッ!!

ミケさんのSS少ないから嬉しい

ザカリアスがメインとな!?
期待

ごめん。自分で書いといて何だけど気持ち悪くなってきた……。
ちょっと休む……すぐ戻るよノシ

つまり死の間際のアレは素が出ちゃってたのか…

水飲んだりなんだりで落ち着く……わけがない。無駄に待たせた方、すまない。もう休まない。投下してく。

>>11
少ないSSなのにこんなんでごめん。嬉しがってくれてるのに本当にマジごめん。

>>12
ザカリアスがメインなのに以下同文。期待させて以下同文。

>>14
すぐ気づかれるとは思ったけど早いね!……思い付いちゃったんだよ……。


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――審議所――


ザックレー「――単刀直入に言おう」

ミケ(始まってるわね……うまく行くといいのだけれど……)

ザックレー「ヤハリキミノソンザイヲ―」

ミケ(でなければバカな憲兵団に……)

ナイル「―――ショブンスベキダト―――」

ミケ(……ほらね)

ミケ(ビビりすぎじゃないかしら……まあ内側にしかいない人達なんてこんなもの……仕方ないわよね)

エルヴィン「―――テイアンサセテイタダキマス」

ミケ「!」


ミケ(エルヴィン!エルヴィン!きたわ!!あーカッコいいわー♪)

ミケ(Σハッ!いけないわ!!今は大事なとき!!)
商会の犬「――ツキアッテラレナインダヨ!」

リヴァイ「――ヨクシャベルナ、ブタヤロウ」

ミケ「!!」

ミケ(リヴァイの豚ヤロウ入りましたー!!いいわねいいわね!!)

――――バンバンバンバン!

ザックレー「―――ベツノバショデウッタエテイタダコウ」

ミケ(……全く!見苦しいわね!!)

ミケ(……ザックレー総統もカッコいいわよね……)ゴクリッ

ナイル「―――コジンテキカンジョウガフクマレテイルト―――」

ミケ(……ナイル……あいつウザいわね……顔はそう悪くはないのに)


ナイル「―――9サイニシテゴウトウユウカイハンデアル―――」

ミケ(なっ!?凄いわね……あの子達……)

ソウダアイツハコドモノスガタデ――

ミケ(嫌な流れね……)

エレン「―――違うっ!!」ガシャ-ン!!

ミケ「!」

エレン「いや、違います……」

ミケ(びっくりしたわ……)


エレン「―――ツゴウノイイオクソクバカリデ―――」

ミケ「……」

エレン「――力を貸してくださいよ!この……」

エレン「腰抜け共め」

ミケ「!!」

ミケ(……いいわね…)

エレン「いいから黙って!」

エレン「全部俺に投資しろぉぉ!!!」

ミケ「―――!!」

ミケ(イイ!!この子イイわぁ!!!)

ナイル「カマエロ!」

ブカ「ハッ!」

ミケ(! あのバカナイル!!)

ミケ(でもここね!)ニヤリ


―――バキッ!!

ミケ(キターー!!!リヴァイの容赦無い蹴り!!)

ミケ(……歯、飛んじゃったわよ……?)

ドスッ!ガシッバキッ!

ミカサ「――!!」ギリッ

アルミン「待って!ミカサ!!」

ミケ「!」

ミケ(あの子達は……)

リヴァイ「これは持論だが、躾に一番効くのは痛みだと思う」

ミケ(! リヴァイの持論キタ!!いいわぁうふふ)


――ドスッガッ!ガンガンガン!!

ミケ(……凄いわねぇ…)

ナイル「マテ…リヴァイ…」

ミカサ「――!!」ギリギリッ

ミケ(! あの子……ミカサ…と言ったかしら?凄い顔ね。今にもリヴァイを食い千切りそう……)

ミケ(……あの子もいいわね!素晴らしいわ)

ナイル「―――ウラミヲカッテ―――」

ミケ(……可哀想で止めるのかと思いきや……まあそんなわけないわね)

エレン「――」ギリッ

ミケ(あら!良い表情……)


――ドカッ!

ミケ(うわぁお!リヴァイ酷いわねー。まあ、エレンには悪いけどこういう予定だもんね)

リヴァイ「――ダトシテモオレノテキジャナイガナ」

ミケ(……カッコいいこと言うわねー。でもわたしの敵でも無いわよ?)

リヴァイ「―――ホントウニコイツヲコロセルノカ」

―――ザッ!

エルヴィン「……」テヲアゲル

ミケ(――きたわね!)

エルヴィン「……総統。ご提案があります!」

ミケ(絶妙ね)

リヴァイ「――コロスコトニカンシテハマチガイナク」

ミケ(……あの子達の顔がエライ事になってるわ)

ザックレー「……結論は出た」



.

髪型もIKKOみたいだしな


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――とある一室――


ハンジ「……全く酷いね、本当に……。痛いだろ?」ヌリヌリ

エレン「……少し」

ハンジ「で!どんな風に痛い!?」

エレン「え?」

ミケ「……」ソトヲミル

ミケ(……いけないわぁ。さっきので滾(たぎ)っちゃった。外でも見て落ち着かなきゃ……)

エルヴィン「……スマナカッタ…」

エルヴィン「シカシオカゲデ―――」
ミケ(はー中々興奮が醒めないわー。色々あったものねー)


エルヴィン「エレン、コレカラモヨロシクナ」

エレン「! ハイ!ヨロシクオネガイシマス!!」

ミケ「……」チラッ

リヴァイ「……」ドサッ!

エレン「!」ビックゥ!!

ミケ(!! い、今のエレンの顔!!かわいいっっ!!)

ミケ(Σハッ!いけないわ。せっかく滾る血が収まってきたのに)ソトヲミル

ハンジ「―――口の中見せてみてよ!」

エレン「……」カパッ

ハンジ「ーっ!」

ミケ(ん?)フリムキ

ハンジ「――――もう、歯が生えてる……」

ミケ「!?」



.


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



―――その後エレンはリヴァイ預かりとなり、急遽編成されたリヴァイ班と共に旧調査兵団本部へ移る事となった。
……気軽に会えないわねん。


――調査兵団本部――


ミケ「――30日後に平坦拠点作りの壁外遠征か」マドヲミル

ミケ「それも今期卒業の新兵を交えるのか」

エルヴィン「入団する新兵がいればな」

ミケ「いずれにしろ、俺には些か早急に過ぎると思えるが」フリムク

ミケ(やだ!エルヴィンの刈り上げいつ見てもキュートだわ!)

エルヴィン「エレンの現在の処遇は飽くまでも一時的なものだ」

ミケ(エルヴィン、いい声だわー。ずっと聞いていたいわ)


エルヴィン「火急的速やかに彼が人類に利する存在だと中央に示す必要がある」

エルヴィン「……でなければ、いつまた憲兵団辺りが横槍を入れて――」ミケ「俺にも建て前をつかうのか?……エルヴィン」

ミケ(わたしにまで隠し事なんて!水くさいじゃない……)ションボリ

エルヴィン「……相変わらず鼻が利くな、ミケ」

ミケ「スゥ!…だが、お前程には利かない」

ミケ(やっだ!!エルヴィン!!甘い笑顔に甘い声で『ミケ』だなんて///)

ミケ(鼻血出ちゃいそうだったわよ!!とりあえずすすっておいて、ついでにエルヴィンのかほりも吸い込んでおいたわ!!)

エルヴィン「……時期が来れば話す」

ミケ(ああん!あっち向いちゃった……)

ミケ(……でも後頭部も素敵)ウフッ

エルヴィン「……どうかしたか?」

ミケ「……いや?」

エルヴィン「?」



.

短いですが、書き貯めはここまでです。とりあえずアニメ15話までですね。
これからは原作からになるのでぶっ飛ぶかと思います。
追加シーンがあろうともアニメを待てない。

ではまた……。

あ、書き忘れ。

>>24
やめれww投下中にフイタわ。


それからレス下さった方ありがとうございます。


俺はどんなミケさんも好きだよ

>>32
ありがとう、やさしいな。



原作に準じてやってみたらシリアス過ぎてキャラ崩壊させただけになったかもしれない。見切り発車は苦手だ。

言い訳も終わったので始めます。


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ミケ(―――捕らえた2体の巨人が殺された。おそらく犯人は二人以上。ハンジはかわいそうね……)
エルヴィン「――敵は何だと思う?」

ミケ(……問い掛けしてるエルヴィン、超素敵///)キュン

ミケ(エルヴィンはいろんな兵士にその質問をしてたわ。……なるほど、ね)

ミケ(一応、104期生の中にコレをやったと思われる子はいなかったみたい。……一応ね)

ミケ(―――104期の子達はいったい何人調査兵団に入ってくれるのかしら……)

ミケ(……あんな目にあったのだから期待はしてはいけないわね)


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


――新兵勧誘式後、エルヴィン自室――


ミケ「……21名か」

エルヴィン「ああ」

ミケ「多いな」

ミケ(早く匂いを嗅ぎたいわぁ♪ウフフ)

エルヴィン「……そうだな。良い表情をしている子達ばかりだったよ」

ミケ「……上位10名中7名も入るとはな」

ミケ(凄い事だわねぇ。かわいい子いるかしら)ウフウフ


エルヴィン「エレンを含めれば8名だ」

ミケ「……残りの2名中1名は憲兵団。もう1名は今回の襲撃で……」

エルヴィン「……」

ミケ「……あんな目にあっての入団か。……104期は強い奴ばかりだな」

エルヴィン「……決して強い訳ではないだろうよ」

ミケ「……そうだな。すまない」

ミケ(……愁(うれ)うエルヴィンもカッコいいわ)ウットリ


ミケ(……次の壁外調査には新兵を使う……エルヴィン、貴方の考えを全て理解出来ているとは言えない)

ミケ(いえ、わたしごときに全て理解出来るようでは調査兵団団長は務まらないわね)

ミケ(わからなくとも、貴方に付いていくわ!最期まで!!その素敵な後頭部に!!)ウフッ

エルヴィン「ミケ」

ミケ「なんだ?」キリッ

エルヴィン「今から上げる人物をハンジとリヴァイと共に集めてきてくれ。少人数ずつな」

エルヴィン「……5年前から生き残ってる連中に協力してもらってくれ」

ミケ「!」

ミケ「……分かった。」

ミケ(もうーやだーエルヴィンカッコよ過ぎるわぁ。その刈り上げ撫でたげたい///)ジッ

エルヴィン「?」ゾワッ



.


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



――長距離索敵陣形訓練――


ミケ「……もうすぐ壁外調査だがそこそこ形にはなったか?」

ハンジ「まだまだだねー。予備の馬、逃がしちゃう子もいたし」

ミケ「……新兵だしな」

ハンジ「しかも入団してすぐ。そして訓練できる日にちは30日だからね。休みもあるから実質はもっと少ない」

ミケ「……」

ハンジ「……ミケのその鼻で先はわからないかい?30日で完璧に出来る!!とか」

ミケ「……そんなもので分かれば苦労しない」

ハンジ「あははは!そりゃそーか」ケラケラ

ミケ「……」


ハンジ「……少ないといいね」

ミケ「……」

ハンジ「……」

ミケ(……ハンジの心配も理解ができるわ。とんでもないお話だったもの……)

ミケ(……うまくいってもいかなくても大勢の犠牲が出そう……)

ミケ(……“その”巨人が出てこなければ……、なんて、そんなことになったらもっと問題ね……)

ミケ(ホント、せめて少ない犠牲で済むことを祈るしかないわ……無理でしょうけれど……)


ミケ「……そういえばエレンの巨人化じっけ…」ハンジ「聞いてくれるかい!?」

ミケ(……しまったわ)

ハンジ「もうねぇーエレンったらすぐに巨人化解いちゃって……」ションボリ

ハンジ「でも凄かったんだよ!!皮膚すっげぇ熱いの!!」ウハハハ


ミケ(……コロコロと表情が変わるところなんてかわいらしいのだけれど……)

ハンジ「それでね!」
キョジンガキョジンデキョジンナワケデ……

ミケ(……巨人の話をずっと聞かされるのは辛いわね)ゲンナリ

ソシテエレンガエレンデ…

ミケ(エレンきゅんには中々近づけないわねぇ。接点もあまりないし……)

ミケ(何よりエルヴィンの傍にいたいしね)ウフッ

ハンジ「聞いてるかい?ミケ」

ミケ「ああ」

ハンジ「良かった!それでだね―――」

ミケ(……エルヴィンどこかしら)



.


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



――壁外調査当日――


調査兵「――開門30秒前!!」

ミケ(いつものようにエルヴィンの近く♪後頭部刈り上げが今日も素敵)ウフッ

ミケ(今回はリヴァイは一緒ではないけれど、エレンを守るためにリヴァイ班と共に中央後方にいるわ)

ミケ(そうそう、リヴァイ班は兵士の中でも精鋭揃いだけど、見た目や性格も中々の粒揃いよねぇ)

ミケ(グンタは生真面目そうでいいわ。面倒見も良さそうね。あの頭撫でたいわぁ。)

ミケ(エルドはお兄さん的な感じで頼りになるし、あの班ではあの子がリーダーでしょうね。そして……わたしの好み♪)


ミケ(ペトラちゃんもかわいいわよねぇ。リヴァイに近づきたいってところもまたかわいいわ。オルオは……)

ミケ(……あれで10代はちょっと驚きね。でもあの子は中身が以外と男前なのよねぇ。……リヴァイへの憧れはペトラを凌駕するかもしれないわね)

ミケ(……リヴァイの真似は頂けないけれど……まあ、そこもかわいいわ♪)

「第57回壁外調査を開始する!」

「前進せよ!!」

ミケ(いよいよね……。これから先は心も調査兵団分隊長ミケ・ザカリアスにならなければ!)

ミケ(気を引き締める為にも。何かの拍子に出ちゃわない為にも!)

ミケ(――そう。団の士気を維持する為にもわたしの性格は誰にもバレてはいけない)

ミケ(分隊長が“行くわよぉ☆”なんて言ってたら萎えちゃうものね。頭の中に留めておかなきゃ☆)

「進めぇ!!進めええぇぇ!!」

ミケ(行くわよ!!)



.


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

――壁外――


ドォォォォ!!(赤い煙弾)

ミケ「スンッスンッ」(巨人の匂いがする。そして赤い煙弾……巨人発見時に発煙させるものだ)

エルヴィン「……」チャッ!ドォォォ!!

ミケ(緑の煙弾……陣営全体の進路を示すもの。撃つ姿も素敵よ、エルヴィン///)

ミケ(おっといけない。――たいていの巨人は馬の長距離走力には敵わない。だからこれは巨人を避けて進むための手段)

ミケ(いつもの壁外調査は巨人を倒す事に非ず。いかに巨人と戦わないかにかかっている。……多くの者が生き残るために)


ミケ(……今回は違う)

ミケ(おそらくはいるであろう、エレンと同じような“中身がいる巨人”)

ミケ(その巨人を…わたし達の……人類敵を捕獲する)

ミケ(その為にエルヴィンは……)タヅナヲグッ

ミケ(……わたし達がすることは一つだけだ。エルヴィンを信じ、付き従うこと)

ミケ(ま、エルヴィンを疑うなんて事は有り得ないけどな)

エルヴィン「巨人の往来があったようだ…」

ミケ(考えている間に作戦実行をする場に着いたみたいだ)


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

――巨大樹の森――


ミケ(“ヤツ”が来る前に捕獲の準備を終えねば……)

イソゲ!!
ウマクカクスンダゾ!!

エルヴィン「……間に合いそうだな」

ミケ「間に合わせなければな」

エルヴィン「……そうだな」

ミケ(――対特定目標拘束兵器)

ミケ(これを造るために出資者に多額の投資を受けた……失敗すれば調査兵団は……いや、成功させる!させなきゃ)


エルヴィン「……」

ミケ(いやん☆真剣な顔が素敵過ぎっ///)

ミケ(Σハッ!また!いけない……)スンッ

ミケ「!」

ミケ「エルヴィン、来るぞ。森に近づいた」

エルヴィン「わかった」

エルヴィン「総員!配置につけ!!」

エルヴィン「……リヴァイ、頼むぞ」



.


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


ドスッドスッ!ドォ!ドォ!ドォ!ドォ!ドォ!!

ミケ(―――来た!!)

「「「「――――」」」」イキヲノム

エルヴィン「――――撃て!!」

ドドドドドドドドド!!!!

ミケ(うまくワイヤーで捕獲出来た……)

―――ドスドスドス!!

「よし!!間接の固定完了!!」


ミケ(わたしとリヴァイの出番だな)

パシュッガッ

ミケ(まずはうなじをかくしている女型の手を!!)

ギュィィィ!!!

―――ガキンッ!!

ミケ&リヴァイ「「なっ!?」」

リヴァイ「チッ……」

ミケ「……」チラッ

エルヴィン「……」コクン

ミケ「行くぞ、リヴァイ」

リヴァイ「ああ」

ミケ(――そうして何度か試したが同じだった……)


―――ガキンッ!

ギュィィィ!!

エルヴィン「……」ジッ

ミケ「……」オテアゲクビフリ

ミケ(エルヴィンに見つめられちゃった///ンフッ)

ミケ(しかし……これはやっかいだな……)

女型「スゥゥゥ」

ミケ「!」

女型「きぃゃああぁぁぁ!!!!」

ミケ(―っ!うるさ……)

ミケ「……」スンスンヒクッ

ミケ(!?マズイ!!)パシュッ!ガキンッ

ミケ「エルヴィン!匂うぞ!」スタッ!

エルヴィン「方角は?」


ミケ「全方位から多数!同時に!」

ミケ(……とんでもない数だ)

エルヴィン「――発破用意を急げ!」

ミケ「スンッ!エルヴィン!先に東から来る。すぐそこだ!」

ミケ(ついでにエルヴィンいいかほり!!)

エルヴィン「荷馬車護衛班。迎え撃て!!」

ミケ(なんなの?一体……思わずみけに戻っちゃうわ……)

エルヴィン「――全員先頭開始!!女型の巨人を死守せよ!!」

ミケ「!?」

ミケ(――これは何?巨人共がこちらを見向きもしないで女型を喰ってるわ……もうこれは……)

エルヴィン「――総員撤退!!」

ミケ(……最悪の結果ね……)

エルヴィン「カラネス区へ帰還せよ!!」


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



――ウォール・ローゼ内104期隔離施設――


ミケ(―――結果として捕獲は失敗したわ…てへぺろ☆じゃ済まないわね)

ミケ(……沢山の犠牲がでた……リヴァイ班も全て……グンタ、オルオ、ペトラ、…エルド……)

ミケ(……エレンきゅんは辛そうだったわね。……30日も一緒に暮らしていた仲間だし、まだ15歳だもの、かなりこたえていそうね……リヴァイも)

ミケ(リヴァイは怪我をしてしまったから尚更ね……自ら動けなくて辛いでしょうに)

ミケ(……二人ともじっくりばっくりねっとり慰めてあげたいところなんだけど……)

ミケ(今は新たな作戦を実行中……。次の道を既に用意してるだなんてさすがわたしのエルヴィンね///)キャッ

ミケ(近くに居れないのは残念だけど……)

ナナバ「――本当にあの子達の中に…アニ・レオンハートの共謀者が…?」

ミケ「さぁ…どうだろうな」

ミケ(ナナバ…この子も中々イイわよね。中性的な魅力があって……うーん調査兵団はいい子が多すぎて幸せ)

ミケ(今はそんなこと考えてる場合じゃないけれど)


ミケ「だが…無視できる確率ではない」

ミケ(そうなのよねー。あのかわいい子達の中に……皆いいかほりだったわぁ)ホワン

ミケ(もし違ったらあの子達と一晩……一人くらいつまんじゃダメかしら?)ジュルリ

ミケ(Σハッ!ダメよみけ!隠しておかなきゃいけないから襲えないわ。もう、わたしったらダメね。すぐ滾っちゃって)テヘペロ☆

ミケ(それに壁内とはいえ作戦実行中なのに)

ミケ(今はまだ中身までミケ・ザカリアスになる気はないけれど……)スゥ

ミケ「――」クワッ

ミケ(――なんてこと!!)

ナナバ「ミケ?」

ミケ「トーマ!」

トーマ「ハイ!?」

ミケ「早馬に乗って報告しろ!おそらく104期調査兵団の中に巨人はいなかった…」

ミケ「南より巨人多数襲来!!ウォール・ローゼは…」


ミケ「突破された!!」

ミケ(なんてこと!なんてこと!とんでもないわ!!)

ミケ「ナナバ!」

ナナバ「ええ!104期を」バッ!パシュッ

ミケ(104期のかわいい子に何人か目星つけてたのに……)パシュッ!ガキンッ

ミケ(あ、部下にしようかってことよ?そうなのよ?)ストッ!スタスタスタ!スンスンッ

――トン

ナナバ「ミケ、巨人の位置は?」

ミケ「前方だ。鼻でわかる限りではな」スンスン

ミケ(匂う…匂うわ)

ミケ「あの一帯に9体いる」

ナナバ「――再び……壁は破壊されたと……そう…捉えるべきなのかな…」

ミケ(トロスト区、クロルバ区から報告は無し。……となれば扉以外の壁の破壊が考えられるわね……)

ナナバ「―――考えうる限りで最悪の事態が今…起きているってことだ…」


ナナバ「――事実上…ウォール・ローゼは突破されてしまった」

ミケ「……」

ナナバ「私達は…超大型巨人の正体も鎧の巨人の正体も…もしくはそれ以外の敵勢力を見つけ出すことにも失敗し…この日を迎えた」

ナナバ「私達…人類は負けた…」

ミケ「……」

ミケ(……ずいぶんと弱気な発言ね……ナナバ。仕方ない状況だけれど)チラッ

ナナバ「」

ミケ(……綺麗な顔ね……)

ミケ「いいや…まだだ」

104期「!!!!」ガチャガチャ!ダダダダ


ミケ「人は戦うことをやめた時初めて敗北する」

ミケ「戦い続ける限りはまだ負けてない」

ミケ(そうよ。まだだわ)

ミケ「104期には申し訳が立たない。我々が疑ったばかりに…無防備な状態でこの状況に放り出してしまったのだ」

ミケ(あの子達をせめてここから脱出させないとね……その後は兵士として働いてもらわなければならないけれど)

ミケ(……なんだか104期は災難ね……)

ナナバ「あぁ…情けない所は見せられない」

ミケ「さぁ…」


ミケ「戦うぞ」

ミケ(滾った血の使いどころが見付かったわ!!)



.


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



―――ドドドドドド

ミケ「あの巨人群が林まで到達したら一斉に離散する!」

ミケ(まずは情報の拡散が先決ね。近くの集落なんかにいる人々を逃がさなきゃ)

ミケ(南は壁が破壊されてるかもしれない場所。人手が必要……それから)

ミケ「誰か…この地域に詳しいものはいるか!?」

サシャ「は…はい!北の森に故郷があります!そのあたりの地形は知ってます」

ミケ(サシャりんはこの辺りの子だったのね。食欲旺盛なところがとても魅力的☆ウフッ)

サシャ「あとコニーも…」

コニー「」

サシャ「コニー!?」

コニー「南に俺の村があります…」

ミケ「!!」


コニー「巨人が…来た方向に……」

ミケ(……コニーちゃん……ちっちゃくてかわいらしいコニーちゃんの故郷が……南に……)

コニー「近くの村を案内できます。その後…俺の村に行かせて下さい」

ミケ(……コニーちゃん)

コニー「そりゃ…もう行ったところで。もう…無駄でしょうけど…」

コニー「…けど、行かなきゃ、いけないんです…」

ミケ「わかった…南班の案内は任せたぞ」

ミケ(……頼むわね、コニーちゃん)

ナナバ「わかってると思うが、今日は人類最悪の日が更新された日だ!」

ナナバ「そして人類史上最も忙しく働くべき時が―――」

ナナバ「今だ!」


「巨人共が林に到達したぞ!!」

ミケ「離散せよ!!最高速度で駆け抜けろ!!」

ミケ(早く早く!!行かなきゃ)


―――ドッ!!

ミケ(――巨人が!!)

ミケ「………なぜだ?」

「巨人が一斉に走り出した!?速い…!!」

ミケ(……な、なんなの…!?何が起きているの?わからないわ……)

「追いつかれる!!」

ミケ(……でも今やることは決まってるわ)

ミケ「ゲルガー!!」

ミケ「南班はお前に任せた!」

―――ドドドッ!!


ミケ(――わたしが囮になることよ)

「「「!?」」」

「ミケさん!?」

ゲルガー「…!」クッ

ゲルガー「りょ…了解…!」

女調査兵「ミケ分隊長が囮になったの!?」

調査兵「9体に対し一人は無茶だ!俺も…」

ゲルガー「ダメだ…!!こっちも人数が必要だ!ミケさんを信じろ!」

ゲルガー「調査兵団でリヴァイ兵長に次ぐ実力者だぞ!」

ゲルガー「きっと…上手く切り抜けて戻ってくる!」
ゲルガー(……ですよね……?ミケ分隊長…!!)

ドドドドドド

ミケ(ゲルガー……上手く皆を連れていってくれたみたいね……)

ミケ(……さて、相手は9体。……本気を出さなければな!)


.


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



――元104期隔離施設――
―――ザシュッ!!

パシュッガキンッ!ギュィィィスタッ

ミケ(……これで5体目だ)

ミケ(あと…4体…)ハァッハァッ

巨人「」ジッ

ミケ(いや…潮時だ…。十分、時間は稼いだ。かなり遠くまで全班が行けたはずだ)


――ピィィィィ

ミケ(あとは…馬が近くに戻ってきさえすれば、ここから離脱できる……馬ちゃん早くっ)

ズシーンズシーン

ミケ(ただ…)

ズシーンズシーン

ミケ(気掛かりなのはあの奇行種…何か妙だ。17m…以上あるのか?……でかい)

ミケ(獣のような体毛で覆われてる巨人など初めて見る)

ミケ(こちらに近付くでもなくああやってただ歩き回ってるあたり、奇行種に違いないだろうが……)


ミケ「ん!」

ドドド

ミケ(馬ちゃん!信じてたわよ!)

ミケ「よし…よく戻ってきた」

ミケ(ここで夜まで耐える必要は無さそうだな……)

獣奇行種「……」ガシッ

馬「ヒーン」シタバタ

ミケ「なっ…!?」

ミケ「馬を狙った!?そんな!?…まさか」

ミケ(そんなの聞いたことないわ!!)


獣奇行種「……」ググッ

ミケ(……目が合……)

――ブンッ!

ミケ(馬を投げた!?)

ミケ「ッ!!?」ダンッ!!

ミケ(――ダメ!避けきれない!!)

ミケ(―――巨人が)


―――ガシッ

ミケ「――――」

バキバキバキバキ!

ミケ「ぎぃあああああぁぁぁぁ!!!!」

ミケ(いやっ!いやぁぁ!!)

――ズシン

獣奇行種「待った」

お目めクリクリ巨人「……」ピタッ

ミケ(……い…今……しゃべっ……)

―――ズズズ

ミケ(う……あ……)

お目めクリクリ巨人「……」パキン

ミケ「あぁああぁああ!!!」


獣奇行種「え?俺…今、待てって言ったろ?」ガシッ!ググッ

お目めクリクリ巨人「――」

―――ブピュッ!!

ミケ「――!」ドサッ

獣奇行種「うあぁ」ドンビキ

―――ドクンッ

ミケ(……な…何が…起きて……)ハァッハッァ

―――ドクンッ

獣奇行種「――その武器は何て言うんですか?」

ミケ「――――っ」

獣奇行種「腰に付けた飛び回るやつ」

―――ドクンッ

ミケ(――何?何て……?)


―――ドクンッ

ミケ「……」カタカタカタカタ

獣奇行種「う〜〜ん…同じ言語のはずなんだが…。怯えてそれどころじゃないのか…」

ミケ(――エルヴィン!)カタカタカタカタ

獣奇行種「つーか…剣とか使ってんのか…やっぱ、うなじにいるってことは知ってんだね」

ミケ(エルヴィンエルヴィンエルヴィン!!!)カタカタカタカタ

獣奇行種「まぁいいや。持って帰れば」

―――ズズズ

ミケ「!?」

ミケ(いや!いや!いやあああぁぁ!!!)ゴロ

ミケ「〜〜!!」ガキッ!

―――ゴゴゴゴゴゴ

ミケ「ハァッ!ハァッ!」カタカタ


―――『人は戦うことをやめた時、初めて敗北する』

ミケ「―――」

ミケ(――やってやるわ)

―――カチッ


『戦い続ける限りはまだ』

―――『負けてない』ガチャッ!

ミケ(そのケツにぶちこんでやるっ!)ギリッ


―――ズシンッ

獣奇行種「あ、もう動いていいよ」

ミケ「!!」ビクッ!

ドドドドドドドド!!
ミケ(エルヴィン……!…い……)

ドドドドドド!!

ミケ「やぁだぁあああ!!」

ミケ(やめてやめてやめて!!)


―――ガッ!

ミケ「やめてぇぇぇ!!」

―――ブュチィィィッ!!!

ミケ「いやぁあああぁぁ!!!」

ミケ(――――ごめんなさい……エルヴィン)

獣奇行種「…やっぱ、しゃべれるじゃん」

―――ズシッ

獣奇行種「しっかし面白いこと考えるなー」

―――ズシッ!

ブチブチブシュ!クチャクチャクチャクチャ……

……ごめん。ここまでほぼ原作まんまで……。
どうしたらいいのかわからんようなった……。言い訳しないとやってられない。

続けます。


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


――――
―――
――


―――う…ん……?眩し……

ミケ『……綺麗な青空……』

―――ガバッ!

ミケ『……ここはどこ?わたしは確か……』フワッ

ミケ『足下……これは……雲?』

ア、オイ!アレ、ミケブンタイチョウジャナイカ!?

ミケ『!?』

エルド『ミケ分隊長ー!』


ミケ『エルド!?』

『『『ミケ分隊長!』』』

ミケ『グンタ?ペトラ?オルオ!?』

グンタ『……ミケ分隊長もここに来られたんですね……』

ミケ『……頭に何か付いてるわよ……輪っか?』

ペトラ『……ミケ分隊長にもありますよ……』

ペトラ[……わよ?]

ミケ『あら?ホント』サワッ

ミケ『だけど……あなたたち……亡くなったはず……あ!』

ミケ[そうか……わたしも……巨人に喰われて……]ブルッ

オルオ『大丈夫ですか?』

ミケ『……ええ。大丈夫よ』カタカタ

オルオ[……よ?]

ミケ『ここはあの世とか言われるところなのかしら?』


エルド『ええ。おそらくは……』

エルド[……かしら?]

ミケ『そう……』

ミケ[……負けちゃった……最期に巨人に屈してしまった]ジワァ

グンタ『ミ……ミケ分隊長?』アセッ

ミケ『う……』

ミケ『うえぇぇぇん!!』ビェェェ

『『『『!!?』』』』

オルオ『ミケ分隊長!?おおお落ち着いてください!!』アワアワ

ペトラ『ど、どうしちゃったんです?』アワアワ

ミケ『うえぇぇぇん』ビェェェ

ミケブンタイチョウーー!!?


.


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


ミケ『はぁー……ごめんなさいねぇ。取り乱しちゃって』グスン

エルド『は、はぁ。いえ……』アセッ

グンタ『ところでその……』アセッ

ミケ『ああ!もう隠す必要もないかなって思って』エヘッ☆

エルド『』

グンタ『』

ペトラ『』

オルオ『』

ミケ『あら。やっぱりドン引きね』ウフフ

エルド『い、いえ、以外で……』

ミケ『うふふふ。可愛いわねぇ、エルド』クネッ

エルド『』ゾワッ


オルオ『あ、いやまあ……いろいろあるよな……?』

ペトラ『私に振らないで……』

ミケ『……オルオ、口調が違わない?』

オルオ『あー…』アタマポリポリ

ペトラ『……ここに来てやめたみたいです。似てないリヴァイ兵長の真似』クスッ

オルオ『似てないってのはないだろ』フンスッ

グンタ『いや、似てなかっただろ』

エルド『似てなかったなー』

オルオ『お前ら……』グヌヌ

ミケ『まあ、虚勢を張らなきゃいけない所ではないものね……ここは』ソラヲミル

オルオ『……ずっと隠していらしたんですか』

ミケ『うふふ☆まぁね。この感じだと団の指揮に関わるでしょう?』ニッコリ

オルオ『……ミケ分隊長』


ミケ『……だけど……エルヴィンに申し訳ないわ……こんなところで』クッ

ミケ『……今はどうなっているのかしら……』

ペトラ『あ!ここから!!ここから下が見えるんですよ!!』

ミケ『そうなの?』ヒョイ

ミケ『まあ!エルヴィン!!』キラキラ☆

ペトラ[……うーん……慣れるまでちょっとかかりそう……]

ミケ『相変わらず美しい刈り上げ後頭部ねぇ』ウフフフフ☆

ミケ『……あの子達も上手く集落に行けてるようね』

ミケ『……よかったわ』

エルド『……ミケ分隊長のお陰ですよ』ニコッ

ミケ『エルド……』

ミケ『貴方って本当、イイ男よねぇー。私好み♪』ウフフ☆

エルド『!』ゾクッ


ミケ『グンタのその頭、撫でてみたかったのよねー』フフフ

グンタ『!』ビクッ!

ミケ『オルオも中身は結構イイ子よね』ンフッ

オルオ『……中身』

ペトラ[わ、私は女で良かった……]ホッ

ミケ『ペトラは間違いなく可愛いわ!いつまでも愛でていたいわん』ウフー

ペトラ『男女関係ない!?』

ミケ『そうよん♪調査兵団員全てがわたしの可愛い子達よ!欲張りでごめんなさいねぇ』テヘペロ☆

ミケ[まあ、一番はエルヴィンだけどね]

エルド『これは逃げた方がいいのか……』アセッ

ミケ『Σハッ!そうだわ!!ここなら飽きるまでエルヴィンの後頭部をいくらでも見つめられるじゃない!!いいわいいわぁー!!』クネクネ

エルド『……失礼だとは思うが……』

グンタ『……みなまで言うな』

エルド&グンタ[……キモい]


ミケ『……』

ミケ『……わたし達はもう、何もしてあげられないけど……』

ペトラ『……』

ミケ『……きっと見ていて辛い事ばかりでしょうけど』

オルオ『……』

ミケ『……でもせめてここから、見守っていてあげましょう……?』

グンタ『……ミケ分隊長』

ミケ『!!あら!やだん!!』

エルド『!?』

ミケ『ここからだと飽くまで見れるけど匂いは嗅げないわ!!』ナンテコト!!

ミケ『……うーん……だ・け・ど☆』クルッ

『『『『!!』』』』ゾクッ!

『『『『逃げろ!!』』』』ダッシュ!

ミケ『あら!やだん!!チームワーク良すぎじゃない?』ダッシュ!


オルオ『ミ、ミケ分隊長!!ここにいるの、俺達だけじゃないんですよ!!』ダダダダ

ペトラ『ちょっと!仲間を売る気!?』ダダダダ

オルオ『じゃあ、捕まるか?』ダダダダ

ペトラ『……』ダダダダ

エルド『……』ダダダダ

グンタ『……』ダダダダ

ミケ『うふふふふふふひっ☆』ドドドド

『『『『―――ミケ分隊長あっちに!!』』』』

ミケ『?』クルッ

――オ、オイ!アレ、ミケブンタイチョウジャナイカ?
ミ、ミケブンタイチョウマデ…
……ナア、ナンカヘンジャナイカ?

ミケ『まぁ☆まぁまぁまぁ!!』ジュルリ


―――クルリッ!ドドドッ!

コ、コッチニクルゾ
ヒ!ニ、ニゲロ!!
―――ダダダダ

ミケ『まぁちなさぁーい!!』ドドドドドド

――――ガシッ!クンクンクンクンクン!!
ギャアアアアア!!
ウ、ウワアアアアア!!!


エルドグンタペトラオルオ『『『『ホッ』』』』

エルド『……思ったんだが……』ゼイゼイ

グンタ『……なんだ?』ゼーゼー

エルド『……どのみちいずれこっちにくるんじゃ……』

グンタ『……』

ペトラ『……』

オルオ『……』


ミケ『うふふふふふふ☆ここはまさに天国ねぇー!!』




.


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



エルヴィン「……ミケ」

エルヴィン(……先に逝ってしまったか……)

エルヴィン「……せめて見守っていてくれ。きっと我々が……」



 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

ナナバ『……なぁ』

ゲルガー『……ああ』

ミケ『まぁちなさぁーい☆』ウフフ

ナナバ『……ここって地獄?』

おしまいです……。

なんかもう色々とごめんなさい。もうしません。


読んでくれた方、本当に感謝します。あと、土下座しときます。
ありがとうございました。




マルコは出なかったか...

>>85
見てくれるかはわからんが……

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


ミケ『沢山いるから退屈しないわねぇ〜☆』ルンルン

兵士達『』ガクガクブルブル

ミケ『あら?』

マルコ『……ジャン、頑張れ!ずっと見てるからね』ノゾキコミ

ミケ『あの子って……104期の子じゃないかしらん?』

ミケ(しゃがんでのぞきこんでるお尻がキュートだわ♪)

ミケ『ねぇん、あなた、誰を見てるの?』

マルコ『え?あ、あの貴方は……?』


ミケ『あらん、ごめんなさい。わたしはミケ・ザカリアス。調査兵団の分隊長を務めていたの』

マルコ『! 失礼いたしました!私は104期訓練兵のマルコ・ボットであります』ザッ!ケイレイ

ミケ『あーもういいのよ、敬礼なんて……こういうところだしね』

マルコ『は、はぁ』

マルコ(あれ?おかしいな?ずっとジャンを見てきたから調査兵団の方々も知ってるはずなんだけど……こんな人いたかな?)
ミケ『うふふ☆それよりぃ』カタニテヲオク

マルコ(悩ましげに片手を肩に置かれた!?)ビクッ

ミケ『誰が心配なの?』

マルコ『あ……その、同期のジャン・キルシュタインです』

ミケ『あーあの子ね。ちょっとつっぱっちゃってる子ねぇ。まあ、正直者と言うべきかしら?』

ミケ(虚勢張ってる感じがまたかわいかったのよねぇ)ウフフ

ミケ『でもあの子、上位卒業者だし、頭もそこそこじゃない?どういうところが心配なの?』


マルコ『……元々、憲兵団に行くはずだったんです』

マルコ『だけど……僕が死んじゃったせいで……』

ミケ『……』

マルコ『それだけじゃなくて、リーダーに向いてるとか、そういうつもりはなかったけど焚き付けてしまったところもあって……』

ミケ『気にすることないわよぅ』

マルコ『え?』

ミケ『……彼は彼なりに考えて自分で決断したんだ』

ミケ『彼は誰かに言われたからそうするというような人間なのか?』

マルコ『……いえ』

ミケ『君のことが切っ掛けのひとつだったとしても、調査兵団に入ると決断したのは彼自信であり、君が無理矢理入れたわけではない』

ミケ『自分の命の処遇は自分で決めたはずだ。君が彼をリーダーに向いてると思っているのなら尚のことだ』


マルコ『……そうですね。心配なんておこがましいですよね』

ミケ『あらん♪心配は構わないわよ』

マルコ(いきなり変わった!?)ビクッ

ミケ『人間、心配くらいされたいわよ。それにわたし達は今、心配と応援くらいしかできないしね☆』

ミケ『わたしなんてエルヴィン達を心配し続けてるわよぉ♪』

ミケ『わたしが言いたいのは、あなたが責任を感じることはないってこと☆』

ミケ『ジャンがあなたが責任感じてるなんて知ったらどう思うかしら?』

マルコ『……自惚れんな、とか言われそうですね』フフ

ミケ『うふふ。それでいいのよ。さ、わたし達はまた心配しつつ見守りましょ☆』

マルコ『はい!ありがとうございます!』

ミケ(あらやだん)キュン


ミケ(この子素直でまじめでかわいいわ)ンフフ

マルコ(ん?何か悪寒が……)ゾクッ

ミケ『そうだわ』サッ!

マルコ『いつの間に背後に!?』

ミケ『わたしとしたことが日課(匂いを嗅ぐ)を忘れていたわ』

マルコ『え?え?』アタフタ

ミケ『滾っちゃったからいつもより長くいくわよぉー♪』

マルコ『へ?あの!離し……』

ミケ『だぁめぇ』ガッチリ

マルコ(! 思い出した!!この人初対面の人の匂いを嗅ぐのが趣味とかいう、寡黙な変態だ!!)ジタバタ

マルコ(キャラがあまりにも違いすぎて気づかなかった!!)ニ、ニゲラレナイ

ミケ『いっくわよー』

クンクンクンクンクンクンクンクンクンクンクンクンクンクンクン

マルコ『うわぁぁぁ!!ジャーン!!助けてぇぇぇ!!』

.


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



ジャン「!」

アルミン「どうかしたの?ジャン」

ジャン「あ、いや別に」

アルミン「そう?」

ジャン(何か今、マルコに呼ばれたような……そんなことあるわけないよな)

ジャン(マルコ、まだそっちにゃ逝けねぇが見守っててくれ……)

ジャン(今は色々ありすぎて墓参りにも行けねぇが、また、必ず行くからな。待ってろよ)

ジャン「……とりあえずはこれで…エレンが王都に―――」



 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



マルコ『ジャン!ジャーーン!!』ナキ

ミケ『んふー!!いいわぁ♪』

こんなですがおしまいで。

もうしないとか言っといてすまん。
読んでくれた方いたらありがとうノシ

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