【はいふり】ミケ「シロちゃんにいきなり平手打ちしたらどうなるんだろう」 (101)

ましろ「……以上が機関科からの報告です」

ミケ「(やっぱり怒るかな?)」

ミケ「(普通はそんなことしないし、駄目だよね)」

ましろ「艦長?」

ミケ「(ああ、でも、やっぱり気になるなぁ)」

ミケ「(一回だけなら大丈夫かなぁ)」

ましろ「艦長。艦長!」

ミケ「え?なに?」

ましろ「ちゃんと聞いてるんですか?」

ミケ「あ…ごめんね。ちょっと考え事してて…….」

ましろ「全く……しっかりして下さい」

ミケ「…………」



パァァァァァァン!!


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1465782751

リン「え…………?」

ココ「まぁ……」

メイ「嘘……」

タマ「oh………」

ましろ「なっ……!」

ましろ「いきなりなにをすrパァァァァァァン!

ミケ「…………」

ましろ「え……?」

ミケ「…………」

パァァァン!パァァァン!パァァァン!

ましろ「か、かんちょ……」

ミケ「…………」

パァァァァァァン!

リン「な……何が起きてるの……?」

ココ「分かりません……」

メイ「と、とにかく艦長を止めなきゃ!」

タマ「……ウィ」

ココ「そ、そうですね!」

リン「うん!」

パァァァァァァン!パァァァァァァン!

ガシッ

リン「み、岬さん!落ち着いて……!」

ココ「どうしちゃったんですかぁ〜!」

ミケ「フーーーッ!フーーーッ!」

メイ「副長、大丈夫?」

メイ「真っ赤……」

ましろ「う……うぅ……」

ましろ「……か、艦長の……」

ましろ「馬鹿ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

ダッ

リン「な……泣いてる……」

ミケ「さっきはビックリしたなぁ」

ミケ「シロちゃんって普段強がってるけど案外打たれ弱いんだね」

ミケ「これからもっとシロちゃんと仲良くなれそう!」

ミケ「…………」







ミケ「他のみんなはどんな反応するんだろう」

ミケ「ココちゃんにいきなり平手打ちしたらどうなるんだろう」

ミケ「やっぱり怒るかな?」

ミケ「でもココちゃんなら笑って許してくれる気もするなぁ」

ミケ「多分一回だけなら大丈夫だよね」





ココ「あ、艦長,どうしたんですか〜?」

ココ「…………」

パァァァァァァン!

ココ「え…………?」

ミケ「…………」

ココ「も、もぉ〜ビックリしましたよぉ〜」

パァァァァァァン!

ミケ「…………」

ココ「…………」

ココ「テンメェ!いきなり何晒してくれとんじゃァ!!」

ミケ「あ、いつものめんどくさい奴だ」

ミケ「リンちゃんにいきなり平手打ちしたらどうなるんだろう」

ミケ「リンちゃんは……泣くよね」

ミケ「でも優しいから謝れば許してくれるかな」

ミケ「一回だけなら大丈夫だよね」





リン「岬さん。どうしたの?」

ミケ「…………」

パァァァァァァン!

リン「え…………?」

ミケ「…………」

リン「み………さき………さん……?」ジワッ

ミケ「…………!」

リン「ご、ごめんね……私がまた何かしちゃったんだよね……」

リン「迷惑ばかり掛けて……私、やっぱり駄目だね…………」ウルウル

ミケ「わー!ごめんなさい!」

ミケ「次は誰にしようかな」

ミケ「………あっ、あれは……」

クロ「……でね。宗谷さんの宗谷さんが宗谷さんで……」

マロン「クロちゃーん……副長の話ばかりされてもつまんねぇよー」








ミケ「………クロちゃんにいきなり平手打ちしたらどうなるんだろう」

ミケ「間違いなく怒るよね」

ミケ「なんかいっつも機嫌悪そうだし」

ミケ「でも張り手の稽古だって言えばなんとかなりそう」

ミケ「なんてったってお相撲さんだし」






ミケ「クロちゃーん!ちょっといい?」

クロ「…………チッ」

マロン「お?どーしたんでぃ艦長」

ミケ「…………」

パァァァァァァン!

クロ「!!」

マロン「は……?」

マロン「い、いきなりクロちゃんになにすんでぃ!」

ミケ「…………」

ミケ「(うるさいなぁ)」

ミケ「(よし、もう一発!)」

ガシッ

ミケ「え?」

クロ「…………」

ッダーン!

ミケ「あ痛ァ!」

ミケ「(な……投げられた……!?)」

クロ「…………」スッ…

マロン「クロちゃんが艦長に馬乗りに……」

ガスッ!

ミケ「うぐっ!」

マロン「な、殴ったァ!」

クロ「…………」

ゴスッ!

ミケ「おぐっ!」

クロ「…………」

ドスッ!

ミケ「ちょ……待っ……」

クロ「…………」

ガスッ!

ミケ「顔はやめて!顔は!」

クロ「…………」

ゴスッ!

ミケ「ぼ、暴力は駄目……!」

クロ「…………」ぺっ

ミケ「ずびばぜんでした……」

クロ「次やったら折るわよ」

ミケ「はい……」

ましろ「艦長……何がしたかったんですか……」

ミケ「ええと……その……」

ミケ「(面白そうだったから、とかどんな反応するか気になった、とか言ったら怒られるよね……)」

クロ「まさか、なんとなくでやったんじゃないでしょうね」

ミケ「ギクッ!」

ましろ「艦長〜!」

ミケ「(お……怒られる……!)」

ミケ「(そ、そうだ!)」

ミケ「ネ…ネズミ!」

クロ「ネズミ?」

まさか「例のネズミに操られていたと?」

ミケ「そ、そうなの!記憶はあるんだけどどうしてあんなことをしたのか自分でも分からなくて……」

ミケ「迷惑掛けてごめんね……」

ましろ「い、いいんです艦長!それより体に異変はありませんか!?」

ミケ「うん……大丈夫」

クロ「宗谷さん。ネズミの捜索もしないと!」

ましろ「ああ。そうだな!」

ましろ「艦長!ここは私達に任せて医務室でワクチンを!」

ましろ「う、うん……」

訂正

最後のセリフ
ましろ…×
ミケ…◯

ミケ「ふぅ……なんとか助かった〜……」

ミケ「うわ、血出てる」

ミケ「ワクチン打つ気なんて更々ないけど、医務室で傷薬もらってこよ〜っと」



ー医務室ー

ミケ「みなみさんいるー?」

みなみ「なんの用……ボロボロだな」

みなみ「何があった?」

ミケ「クロちゃんにいきなり殴られて……」

みなみ「そうか……薬を出そう」

ミケ「そういえばみなみさんってまだ12歳なんだよね」

みなみ「あ、ああ。そうだが……」

ミケ「(私、3つも年下の子をさん付けで呼んでたんだ〜……)」

ミケ「(なんだかな〜……)」

ミケ「………」









ミケ「(いきなりみなみさんちゃんにジャイアントスイングをかましたらどうなるんだろう)」

ミケ「(やっぱり怒るかな?)」

ミケ「(失敗したら危ないし)」

ミケ「(でもジャイアントスイングはやってみたいよね。みなみさんなら小柄だから簡単そうだし)」

ミケ「(……やってみようかな)」

ミケ「(一回だけなら大丈夫だよね)」

ミケ「……………」スッ

みなみ「………?」

みなみ「急に立ち上がってどうしたんだ」

ミケ「………」

ガシッ

みなみ「な…何故足を掴む」

ミケ「ふんっ!」

ヒュンッ!

みなみ「あいたっ!」

みなみ「艦長……?」

ミケ「………」

グル…グル…

みなみ「ま…まさか……」

『や、やめろぉ〜!!』

ヒメ「なんか騒がしいね」

モモ「なんかあったんすかね」

ガチャッ

ヒメ「みなみさーん?」

グルグルグルグル

ミケ「…………」

みなみ「降ろせぇ〜……」

ヒメ「な……何これぇ!?」

モモ「ジャ……ジャイアントスイングっす!」

ヒメ「艦長!もうやめて!」

スチッ

ヒメ「痛っ!」

モモ「ヒメちゃん!」

モモ「今艦長に近づくのは危険っす!」

グルグルグルグル

みなみ「あああああああああああ」

ミケ「フーーーッ!フーーーッ!」

ミケ「ヒユゴー!」

パッ

ヒメ「!!」

モモ「!!」

みなみ「わぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

ヒメ「みなみさん!」ダッ

ボフッ

モモ「おお!ナイスキャッチっす!」

ヒメ「いたた……みなみさん、大丈夫?」

みなみ「あぁ……すまない」

モモ「艦長!なんでこんなことを……」

ミケ「フーーーッ!フーーーッ!」

ガチャッ

バタン!

モモ「ちょっ、艦長!」

ヒメ「な、なんだったの……?」

ー食堂ー

ミカン「さぁ!召し上がれ♪」

ココ「今日も美味しそうですねー」

ミカン「ありがとー♪今日のは特に自信作だよ♪」

ミケ「…………」

ミケ「(ミカンちゃん……本名、伊良子美甘。主計科所属で肩書きは給養員・砲水雷運用員/炊事委員)」

ミケ「(身長151cm、誕生日はバレンタイン、血液型はO型)」

ミケ「(趣味は写真撮影とテレビ鑑賞(特にドラマ)好きな食べ物はイタリアンと懐石料理、苦手な食べ物はカプメン)」

ミケ「(非常に拘る性格。それ故に料理は美味しいが、調理時間が長い)」

ミケ「…………」





ミケ「(ミカンちゃんの前でカップ麺を食べたらどうなるんだろう)」

ミケ「ミカンちゃん」

ミカン「あっ艦長」

ミカン「はいっ艦長の分♪」

ミケ「あー……ごめんね。私、今日はいいの」

ミカン「……え?食欲ないの?もしかして具合悪い?」

ミケ「えっと……そうじゃなくてね……」






http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira111398.jpg

ミケ「今日はこれがあるから」

ミカン「」


ミカン「えぇーー!?」

ミカン「駄目だよこんなの!」

ミカン「体に悪いよ!病気になっちゃうよ!」

ミケ「たまになら大丈夫だよ!」

ミケ「じゃあお湯借りるねー」

ミカン「」









ベコンッ!

ミケ「んー!おいしー!」

ココ「美味しそうですね。私にも一口分けてください♪」

ミケ「いいよー!はい、あーん」

ココ「あ〜ん。ん……美味しいですね。これ」

ココ「何味ですか?」

ミケ「にんにく」

ココ「…………えっ」



ミカン「あ……あんなに美味しそうに食べて…………」

ミカン「ま……負けた…………」

バタッ

ー翌日ー

ミケ「昨日のミカンちゃん面白かったぁ」

ミケ「今日はどうしようかなぁ」

ミカン「艦長!」

ミケ「わっ、ミカンちゃんどうしたの?」

ミカン「今日はちゃんとご飯食べるよね!?」

ミケ「は、はい……」

ミカン「はい!艦長の分!昨日以上の自信作!」

ミケ「い、いただきます……」

ミカン「…………」ジー

ミケ「(凄い見て来る……)」

ミケ「(…………)」









ミケ「(ミカンちゃんの前でいきなり大量の胡椒使ったらどうなるんだろう)」

テレレテッテレー

ミケ「(コ〜ショ〜ウ〜)」ひょいっ

ミカン「えっ!?コショウ!?」

ミケ「…………」

ミカン「ちょ、ちょっと待って!」

ミケ「どうしたの?」ぱかっ


ミカン「コショウかけるなら、せめて一口食べてからにしてよ!」

ミケ「…………なんで?」

ミカン「いきなりコショウなんてかけたらせっかくの料理が台無しになっちゃうよ!ちゃんと味付けだってしてあるのに……」

ミケ「…………ごめんね。ミカンちゃん」バッ バッ バッ バッ

ミケ「私はたかが学生が作った料理よりも……」バッ バッ バッ バッ







ミケ「◯◯食品のコショウの味を信じてるから!」バッ バッ バッ バッ

ミカン「えぇーー!?」ガーン!

ミカン「ま……負けた…………」

バタッ

ミケ「(やった!勝ったッ!)」

ミケ「いただきまーす!」

パクッ

ミケ「辛いっ!!」ぺっぺっぺっ

ミケ「(こ、こんな辛い物食べさせるなんて……)」

ミケ「(ミカンちゃん……許せない!)」

ミケ「………!」

ミケ「い……良いこと思いついちゃった…!」






ミケ「(ミカンちゃんの料理に髪の毛を混ぜたらどうなるんだろう)」

ーまた翌日ー

ミケ「(まずはいつも通り食堂へ)」

あかね「はい、どうぞ」

ミケ「ありがとう」

ミケ「(ここではあえてミカンちゃんを避けて……)」

「「「いただきまーす!」」」

ミケ「(まだ……まだ早い……)」

ミケ「(もう少し……みんなが半分くらい食べた所で……)」

ミケ「あれ〜?なんだこれは〜(棒読み)」

ミカン「!!」

リン「岬さん……?」

ましろ「艦長?どうしたんですか」

ミケ「なんかおかしな物が入ってるよ〜」

メイ「どれどれ?」

メイ「こ……これはッ!」

タマ「髪の毛……!」

ミカン「えぇーー!?」

「「「!!」」」ざわ…ざわ…

「嘘……」

「信じらんないんだけど……」

「私らのにも入ってるんじゃない?」

あかね「ど…どうしよう……」

ほまれ「どうするって、謝るしか……」






ミカン「ご、ごめんなさい!」

ミカン「髪とか入らないように、気をつけてたんだけど、注意が足りませんでした!」

ミカン「ごめんなさい!」

ほまれ「ミカンちゃん……」

あかね・ほまれ「私達もごめんなさい!」

「………うーん。もういいよー」

「たまにはこんなこともあるよね」

「いつも美味しい料理ありがとー」

ミケ「(こ、このままじゃマズいよ!)」

ミケ「あ、謝って済む問題じゃないよ!」

ミカン「………!」

ましろ「やめて下さい艦長!これじゃただのチンピラですよ!」

ミケ「やだーーーー!もっとゴネて返金させるのーーー!」

ましろ「そもそも払ってないでしょう!!」









ほまれ「………あれ?」

あかね「どうしたの?」

ほまれ「この髪の毛……私達の髪と全然違う色なんだけど……」

ミケ「ギクッ!」

あかね「えぇっ!?」

ミカン「ほ……ほんとだ……」

ミカン「むしろこの色って……」

チラッ

ミケ「え…………エヘッ」

「うわっ、何やってんの艦長……」

「マジ引くわ……」

「やっぱり宗谷さんが艦長になるべきだったのよ」

「ドン引きぞなー」

ましろ「…………艦長」

ミケ「ひっ!?」

ましろ「……何か最後に言いたいことは」

ミケ「え……ええと……」

ミケ「全部ネズミのせいなのー……」

ミケ「………なんちゃって………」

ミケ「ずびばぜんでした……」

ましろ「ちゃんと反省して下さい」

ミケ「はい……」

ミカン「も、もう良いよ。そんなに気にしてないし」

ほまれ「髪が落ちないようにもっと気をつけようって思えたもんね」

あかね「ねー」

ましろ「3人がそういうなら……艦長。これっきりにして下さいよ」

ミケ「はい……ありがとうございます……」

ミケ「(反省しよう……ミカンちゃんに嫌がらせするのは間違いだったよ……)」





ミケ「(真に狙うべき相手は………ほっちゃんだったんだ……)」

ミケ「(ほっちゃんが髪の色に気がつかなかったら成功していたのに……)」

ミケ「(…………そういえば)」











ミケ「(ほっちゃんに告白した男の子に暴言メールを送ったらどうなるんだろう)」

明日中に終わらせるぞな

ミケ「(やっぱり怒られるかな?)」

ミケ「(いや、でも可哀想なほっちゃんの代わりに復讐するって建前でやれば……)」

ミケ「(……うん。許して貰えそう)」

ミケ「(……むしろ感謝されるかも)」

ミケ「(よし、これは大切な仲間のほっちゃんの為!)」

ミケ「だって、海の仲間は……」

ミケ「家族だから!」ド ン !

ー食堂ー

ミケ「(まず必要なのはほっちゃんの携帯)」

ミケ「(私は標的の連絡先を知らないし、メールはほっちゃんのアドレスから送ることに意味がある)」

ミケ「(じゃあほっちゃんの携帯を手に入れるにはどうすればいいか……)」

ミケ「(それはっ!)」

ほまれ「はい。どうぞ」

クロ「ありがとう」

ミケ「(今日の献立である、味噌汁を使えばいい!)」

ミケ「大変だー。急ぎの用があるから電話しなきゃー」

クロ「うわ……艦長……」

ミケ「わー。手が滑ったー」ヒュン!

チャポン!

ミケ「た、大変だー。携帯をクロちゃんのお味噌汁に落としちゃったー」

クロ「…………」ビチャビチャ

ほまれ「だ、大丈夫!?はいタオル!」

あかね「今新しくお味噌汁淹れるから!」

クロ「あ、ありがとう……」

ミケ「ご……ごめんね、クロちゃん」

クロ「良いのよ艦長。わざとじゃなかったんでしょ?」

ミケ「クロちゃん!」

クロ「………後で話あるから」ボソッ

ミケ「……もしかして愛の告白?」

クロ「潰すわよ」

ミケ「ごめんなさい……」

ミケ「(もう痛いの嫌だなぁ……)」

ミケ「(……でもめげずに頑張ろう!)」

ミケ「わー大変だー。携帯が壊れちゃったー」

カチカチッ






ミケ「(え、嘘……ほんとに壊れてる……)」

ミケ「こ……困ったなーどうしようかなー」

ミケ「これじゃ電話できないなー。困ったなー」

リン「岬さん、私の携帯貸そうか?」

ミケ「このままじゃヤバイなー。誰か助けてくれないかなー」チラッ チラッ

リン「」

ほまれ「えっとー……」

ほまれ「……私の貸そうか…?」

ミケ「良いの!?ほっちゃんありがとー!」

リン「」

ミケ「じゃあちょっと借りてくねー!」ダッ

ほまれ「えっ、う…うん……」

リン「」

ミケ「しめしめ…….まんまと引っかかったね!」

ミケ「……私の携帯とSIMカード入れ替えたりしたら怒られるかなぁ」

ミケ「おっと、危ない危ない。今はメールを確認しないと」

ミケ「赤道祭の日は確か……」

ミケ「あった!」

from ほまれ
to 幼馴染

こないだの返事まだしてなかったよね。
遅くなってごめんなさい。
あれからしばらく考えたけど、君のこと、そういう目ではちょっと見れないかな……これからも友達として仲良くしてくれる?


ミケ「うわ……普通だなぁ……」

ミケ「対して向こうの返信は……」

from 幼馴染
to ほまれ

あーあれ?別にいいよ
ワンチャンあるかもって告ってみただけだしw
つーか今別に好きな子いるんで笑
すま◯こ!


ミケ「あっクソだこいつ」

ミケ「これならもうメール送るまでもないよね」

ミケ「とりあえずあらゆるSNSで実名で晒しておこう」

ミケ「グループから追放して……ブロック」

ミケ「あ、ついでにミカンちゃんもブロックしなきゃ」

ミケ「あ!早速反応が!」

ミケ「これならもう放っといても大丈夫そう!」

ミケ「これでよし……」

ミケ「あ、そうだ。一応通話履歴残しとかなきゃ」




prrrrr……




ミケ「あ、もしもし?私私」

ミケ「え?そうそう。今友達の携帯から掛けてるの」

ミケ「あのね?ちょっと事故に遭っちゃって……」

ミケ「ほっちゃん!携帯ありがとう!」

ほまれ「急ぎの用事、間に合った?」

ミケ「え?あ、うん」

ミケ「じゃあ私やる事あるから!」ダッ

ほまれ「え?ご飯食べないの?」

ほまれ「……行っちゃった…」

あかね「ほまれ!た、大変大変!」

ほまれ「どうしたの?」

あかね「今すぐTwi◯ter開いて!」

ほまれ「え………?」

ほまれ「な、なにこの通知の数……」

ミケ「あースッキリした!」

ミケ「良い事をした後って新しいパンツを履いたばかりの正月元旦の朝みたいに気持ち良いよね!」

ミケ「あ、向こうから誰か来る」

クロ「ねえマロン、良い加減その口調やめない?」

マロン「マロンは江戸っ子だからこれで良いんでぃ!」

ミケ「マロンちゃんとクロちゃんか……」

ミケ「…………」







ミケ「(マロンちゃんが喋る度に『でも千葉県民だよね』って言ったらどうなるんだろう)」

クロ「ほら、私だって訛り直したんだからさ」

マロン「マロン別におかしな喋り方なんざしてねぇやい!」

ミケ「でも千葉県民だよね」

マロン「な、なんでぃ!?」

クロ「うわっ……」

マロン「いきなりどうしたんでぃ艦長!」

ミケ「マロンちゃん千葉県民だよね」

マロン「そ…そうだけど心は生粋の江戸っ子なんでい!」

クロ「ちょっとマロン……まともに相手したら疲れるだけだよ…」

マロン「クロちゃんは黙ってて!」

マロン「これは艦長とマロンの戦いでぃ!」

ミケ「でも千葉県民だよね」

マロン「うっ……」

マロン「なんだよ!マロンの口調が気に入らねえってのか!」

ミケ「でも千葉県民だよね」

マロン「う」

ミケ「千」

マロン「る」

ミケ「葉」

マロン「せ」

ミケ「け」

マロン「え」

ミケ「ん」

マロン「や」

ミケ「み」

マロン「い!!」

ミケ「ん」

マロン「千葉県民が江戸っ子訛りで何が悪ぃんだ!」

ミケ「でも千葉県民だっぺ(笑)」

マロン「ち、千葉の訛りまで馬鹿にする気か!?」

ミケ「でも千葉県民だよね」

クロ「な……何これ……」

マロン「艦長に千葉の何が分かんだよぅ!」

ミケ「でも千葉県民だよね」









ミケ「でも千葉県民だよね」

マロン「………!」

マロン「千葉県民馬鹿にすんなぁぁぁぁぁぁぁ!!」ダッ

クロ「マ…マロン!!」

ミケ「海は青いなぁ……」

ミケ「…………」

ミケ「(何も言わずにいきなりスキッパーで海に出たらどうなるんだろう)」








「艦長!学校から通信です!」

ましろ「!!」

シーン……

リン「あれ………?岬さんは?」

ココ「そう言えばさっきから居ませんねぇ」

ましろ「こんな時に何をやってるんだ……!」

ましろ「仕方ない、繋いでくれ。私が代わりに出る!」

ましろ「はい……はい」

ましろ「……!」

ましろ「はい。分かりました!」

リン「岬さん……どこ行っちゃったんだろう……」

ココ「あっ!あそこ!」

ココ「見てください!海に艦長が!」

リン「ええっ!?」

ましろ「ブーーーーーーッ!!」

ましろ「し、失礼しました!ええ、艦長にもそのように」

メイ「な……何やってんの艦長……」

タマ「クレイジー……」

ココ「スキッパーで晴風の周りを回ってますねぇ……」

ましろ「すぐに呼び戻せぇ!」








ミケ「foooooooooooooo!!」

ミケ「あ、みんな見てる見てる」

ミケ「じゃあそろそろ始めようかな!」

リン「見て!軌道が変わったよ!」

メイ「あれは……文字を書いてるの!?」

ココ「I……L……O……」





タマ「I LOVE YOU……」

ましろ「………」

ましろ「何がしたいんだッ!」ダン!

メイ「ねぇ……最近の艦長おかしくない?」

ココ「ですねぇ…急に平手打ちをしたり、食堂で騒いだり……」

ましろ「ああ……少し前まではやっと艦長らしくなって来たと思ってたのに……」

ましろ「最近の艦長は……意味がわからない……」

ましろ「私には……艦長が分からない……!」



リン「…………」

リン「恐いんじゃ…ないかな……」

メイ「え?」

ココ「恐い……ですか?」

ましろ「……どういうことだ?」

リン「え、えっとね……」

リン「まず…武蔵が見つかったら、まず戦闘になるよね」

ココ「はい……前に遭遇した時もそうでしたね」

リン「武蔵の艦長さんが岬さんの大切な人っていうのはみんな知ってるよね……?」

ましろ「あ、あぁ……」

リン「でもね、岬さんは…私達のことも大事だって言ってくれてる……」

リン「岬さんは武蔵の艦長を助けたいけど、そうしたらきっと私達が危険な目に遭う……」

リン「なのに岬さんは比較的安全な場所で指示を出すだけ……」

リン「岬さんには、それがとても辛くて……恐いんだと思う」

ましろ「…………」

ましろ「……それが艦長の仕事だ」

リン「岬さんはきっとそれも分かってると思う…!でも……だからこそ……」

ココ「そして不安を押し退ける為にあんなことを……ってことですか?」

リン「…………」コクリ

メイ「…………」

タマ「…………」

ココ「…………」

ましろ「…………馬鹿だ」

ましろ「艦長は……馬鹿だ」

ましろ「それなら……言ってくれれば……!」

メイ「……言えなかったんじゃ、ないかな……」

ましろ「……え…………」

メイ「思えば私達って……艦長に頼り切りだったじゃん」

メイ「誰か一度でも艦長の相談に乗るようなことした?」

ましろ「…………!」

リン「私は……岬さんに励まされてばっかりだった……」

リン「岬さんが弱みを見せたのなんて……前に武蔵と遭遇した時ぐらいだった……」

ココ「大切な人が武蔵に居て、一番辛いのは艦長の筈なのに……艦長は無理に元気な振りをして…………」

ココ「赤道祭の時にも無理して笑ってたのに気づけた筈なのに……自分は祭で浮かれて……」

タマ「…………比叡やシュペーに勝って……みんなが喜んでた間も……」

タマ「艦長は……不安………」

ましろ「…………」

ましろ「……私は……艦長を肩書きでしか見ていなかった……」

ましろ「艦長はこうあるべき……と押し付けて…」

ましろ「それが結果的に……艦長を……岬さんを追い詰めてしまった……!」

ましろ「岬さんは……私達と変わらない…高校1年生の女の子だったのに……!」

メイ「ねぇ……今からでも艦長を助けになれないかな」

タマ「どう……やって……?」

リン「岬さんが安心して武蔵の艦長さんを助けられるようにする……とか?」

ココ「……でも、武蔵の場所も分からないんですよ?」

ましろ「いや、それは大丈夫だ」

ましろ「さっきの通信は……武蔵の居場所を知らせる為の物だった」

ココ「ええ!?それって……」

ましろ「ああ。晴風は武蔵の元へ……との事だ」

リン「じゃあ……!」

タマ「決まり……」

メイ「だね!」

ましろ「よし。これから私達は全力で艦長の支えになろう!」

ココ「ふふ、家族は助け合う物ですからね」

リン「うん!」

メイ「おー!」

タマ「ウィ!ウィ!」

ミケ「ただいまー」

ミケ「あー楽しかった」

ましろ「艦長!」

ミケ「ひっ!」

ミケ「(シロちゃんだ!怒られる……)」

ミケ「………?」

ミケ「あれ……?」

ぞろぞろ……

ミケ「ど、どうしたの?こんな大勢で……」

ましろ「艦長……」

ミケ「は、はい……」

ましろ「すみませんでした!」

ミケ「えぇっ!?」

ましろ「私達は艦長の事を何も考えていませんでした!」

リン「何も相談に乗れなくてごめんなさい!」

ココ「気づいてあげられなくてごめんなさい!」

ミケ「…………!」

ミケ「みんな…………」

ましろ「艦長。武蔵を助けに行きましょう」

ミケ「え……でも場所も分からないし……」

メイ「大丈夫!さっき通信が来て、居場所が分かったよ!」

ミケ「!!」

タマ「みんなが……心配……?」

ミケ「…………」

ましろ「大丈夫です。艦長」

ましろ「私達は艦長の支えになるって決めました」

ましろ「もう艦長に辛い思いはさせません」

ましろ「私達が死んだら、艦長が悲しむんですから」

ましろ「私達は絶対に無事、武蔵を助けて見せます!」

リン「お願い岬さん!私達にモカさんを助けさせて!」

「そーだよ艦長!」

「絶対に助けるぞなー!」

ミケ「みんな……」

クロ「……艦長。この前は辛く当たってごめんなさい」

ミケ「クロちゃん……」

クロ「あの時は責めたけど……私……あなたの気持ち、少し分かる……」

クロ「もし、私とマロンがあなたと武蔵の艦長の立場だったとしたら……」

クロ「艦長!私だってそうしたわ!」

クロ「だから……私にも手助けをさせて……!」

ミケ「……!」

ミケ「みんな……ありがとう」

ミケ「武蔵を助けよう……!」

ミケ「みんな無傷で……みんなで笑って帰ろう!」

「「「おーーーーーーー!!」」」
















ミケ「(みんないきなりどうしたんだろう……)」

ミケ「(……なんか恐っ)」







「前方に武蔵!前方に武蔵!」

ましろ「ついにこの時が来ましたね」

ミケ「………うん」

ましろ「………恐いですか?」

ミケ「ううん。恐くないよ」

ミケ「だって……仲間が…家族がいるから……!」

ましろ「……艦長。絶対に助けましょう」

ましろ「……海の仲間を……私達の家族を!」

ミケ「……!」

ミケ「うん!みんな!行こう!」

「「「おーーーーーーー!!」」」











ミケ「(武蔵にひたすらガチ攻撃を仕掛けたらどうなるんだろう)」




「頭がピンチ!」

おわり

く疲こ完です!
先週の木曜から書き始めて、ついに3本目が完結しました!

【はいふり】リン「岬さんがちっちゃくなっちゃったのぉ!?」
【はいふり】リン「岬さんがちっちゃくなっちゃったのぉ!?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1465477047/)

【はいふり】ミケ「スタンドでピンチ!」
【はいふり】ミケ「スタンドでピンチ!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1465704087/)

はいふりSSはまだまだ数が少ないので、僕のような上品で高潔で健全で硬派でパクリやパロディに頼らず、原作を尊重するSS書きがもっと増えるといいなと思います!

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom