イアン「二人の目線が怖い…」(55)

壁上

トロスト区奪還作戦思案中

モブ「ピクシス司令、そろそろ囮作戦開始時刻です!」

ピクシス「うむ、わかった」

ピクシス「イアン・ディートリッヒ!」

イアン「…」キリッ

ピクシス「リコ・プレツェンスカ!」

リコ「…」ジーッ

ピクシス「ミタビ・ヤルナッハ!」

ミタビ「…」ジーッ

ピクシス「お主等の任務はエレン・イェーガーの護衛!」

ピクシス「作戦過程で起こりうるイェーガーへのあらゆるリスクを排除すること!」

一同「「「ハッ!」」」

ピクシス「イアン、お主が班長となり指揮を取れ」

イアン「なっ!?しかし、私の力量では…」

リコ「異論はないよ…」

リコ「(ダーリンなら必ず出来るよ…///)」

ミタビ「あぁ、俺もだ」

ミタビ「(俺のイアンなら必ずやってくれると信じてる…///)」

アルミン「すまないエレン…結局エレンに全ての責任を追わせる事になって…」

エレン「…さっき言ったろ?お前には正解を導く力があるって」

エレン「俺はそれを信じるよ」

ミカサ「エレ

イアン「アッカーマン!」

ミカサ「!?」

イアン「お前もイェーガーを護る精鋭班に入れ」キリッ

ミカサ「やった!!」

イアン「行くぞ!!」ダッ

リコ「待ってイアン!」ダッ

ミタビ「置いてかないでくれよ!」ダッ

ミカサ「エレン、私達も」

エレン「…」

ミカサ「エレン?」

エレン「イアン班長ってかっこいいな…//」

ミカサ「」

イアン「おい、並んで走るな、邪魔だぞ…」

リコ「イアンと一緒に走りたいからな//」

ミタビ「俺もイアンと並走したいんだよ//」

イアン「ふざけてる場合か!!」

リコ「ふふっ…怒られた…///」ジロジロ

ミタビ「もっと怒ってくれてもいいんだぞ…///」ジロジロ

イアン「(相変わらず、二人の目線が怖い)」

イアン「(獲物を狩る時の獣のような目をしている…)」

リコ「(あぁっ!イアンを食べてしまいたい!!)」

ミタビ「(あぁっ!イアンを襲ってしまいたい!)」

イアン「おい!後ろには後輩が居るんだぞ!」

イアン「後輩の前で無様な醜態を晒すな!」

リコ「はぅっ…//」ビクンッ

ミタビ「あぁっ…//」ビクンッ

エレン「いいなー、俺もイアン班長と並んで走りたいけど入りづらい…」

ミカサ「ダメよエレン!!絶対に許さない!!」

エレン「いや!やっぱイアン班長と走る!」ダダダダダ

ミカサ「エレン!?」

エレン「イアン班長!!」

イアン「どうしたイェーガー…」

エレン「俺もイアン班長と並んで走ります…//」

イアン「」

リコ「は?」ピクッ

ミタビ「おい、調子に乗るなよガキ」ゴゴゴゴ…

イアン「」

違うスレに続きアップしてますよ

>>13
申し訳ありません、気を付けます

イアン「(今の内に逃げよう…)」ダダダダダ

エレン「何で怒ってるんですか?」

リコ「イアンは私のダーリンだ…近付くんじゃない…叩っ切るぞ?」

ミタビ「イアンは俺の嫁だ…嫁にちょっかいを出すなよ青臭いガキめ…」

エレン「違いますよ!イアン班長は俺の婿ですから!」

リコ「おい!軽々しく自分の嫁だの婿だの口にするな!!」

ミタビ「お前だってダーリンだとか気持ち悪いんだよ!!」

エレン「イアン班長は俺の婿、イアン班長は俺の婿」

ミカサ「うわああぁぁぁぁぁんエレン!!!」ボロボロ

イアンハワタシノダーリン!!!
チガウ!!オレノヨメダ!!
オレノオムコサンデスヨ!!

イアン「(後ろから不気味な会話が聞こえる…)」

イアン「(そして一人増えてないか?)」

リコ「チッ…こうなったらキリがない…」

ミタビ「イアンに相応しいのは誰なのか…」

エレン「イアン班長に直接聞いてみるとしましょうか…」

イアン「(なんだと!?)」

リコ「イアン!!」ドドドドド

ミタビ「イアン!!」ドドドドド

エレン「イアン班長!!」ドドドドド

イアン「(まずい!追い付かれる!)」

イアン「くっ…もう少しで最短ルートに…」ドドドドド

リコ「イアーーーン!!!」ドドドドド

ミタビ「イアーーーン!!!」ドドドドド

エレン「イアン班長ーーー!!!」ドドドドド

イアン「(着いた!!)」

イアン「よし!岩までの最短ルートまで来たぞ!全員飛べ!」パシュ

リコ「なにぃっ!?」

ミタビ「くそっ!待てイアン!!」パシュ

エレン「イアン班長!待ってください!」パシュ

ミカサ「…」パシュ

イアン「(危なかった…しかし、ら余計な体力を消耗してしまった…)」ゴオォォォ

ミカサ「エレン!いい加減にして!今は岩を運ぶ事が最優先!!」ゴオォォォ

エレン「待て、イアン班長に誰が相応しいか聞きだした後でも…」ゴオォォォ

ミカサ「人類の命運が懸かってる!!!」パシュ

エレン「あ…あぁ…悪かったよ…」パシュ

ミカサ「わかってくれればいい、一刻も早く岩で穴を塞いで、兵士の犠牲と巨人の侵入を…

エレン「分かってるよ!よし、ミカサ!離れろ!」スッ

ミカサ「エレン、貴方なら出来る!」パシュ

エレン「」ガリッ

ピカッ!!!!!!!!!

ズズーーーン!!!!

エレン(巨人)「…」ゴゴゴゴ

ミカサ「人間の比率で考えればあの岩を持ち上げられるとは思えないけど…」

ミカサ「エレンには…私達を導く強い力を持っている…」

エレン(巨人)「…」シュウウウゥゥゥ…

ミカサ「エレン?」

エレン『(あれ?俺、何してんだっけ?)』

エレン『(どうしてこんな所に居るんだっけ?)』

エレン『…』

エレン『(………そうだ!思い出した!)』

エレン『(イアン班長の結婚相手に相応しいのは誰かを聞きに行く最中だった!)』

エレン『(よし、イアン班長を探さねーと)』

エレン(巨人)「…」ズシーン ズシーン

ミカサ「エレン!?何処に行くの!?」

エレン(巨人)「…」ズシーン ズシーン

ミカサ「エレン!!岩を運んで!!」

エレン(巨人)「…」ズシーン ズシーン

ミカサ「エレン!!!」

エレン『(うるせぇな…誰だよ…)』

ミカサ「岩を運んで!!!!!!」

エレン『(うるせぇんだよ!!!)』

エレン(巨人)「……!!」ブンッ!!!

ミカサ「え?」

ガシャアアァァァン!!!

イアン「アッカーマン!!」

ミカサ「くっ…」ドサッ

エレン『(あ、イアン班長居た!)』

ミカサ「エレン…」パシュ

エレン『(うわっ!?)』

ミカサ「エレン!私はミカサ!貴方の婚約者!分からないの!?」

エレン『(くそっ…顔に張り付くなよ…)』

イアン「アッカーマン!そいつから離れろ!!」

エレン(巨人)「……!!」ブンッ!!!

ミカサ「くっ…!!」タンッ

グチャアッッ!!!!!!!!

ズズーーーン!!!!

イアン「アッカーマン!平気か!?」

ミカサ「はい…」

ミカサ「エレン…」

イアン「顔がグチャグチャだ…」

ミタビ「何だあいつ…頭の悪い普通の巨人じゃないか…」ギュッ

リコ「作戦は失敗のようね…」ギュッ

イアン「やめろ、手を握るな」

リコ「だって怖い…」

ミタビ「俺も怖い…」

モブ「イアン班長!前方と後方からか巨人が接近してます!」

ミタビ「俺のイアン!撤退するぞ!あのガキ…扉を塞ぐどころじゃねぇ!」ギュウゥゥ

リコ「仕方ないよダーリン…残念だけど、ここにあいつを置いて行こう…」
ギュウゥゥ

ミカサ「は??」

イアン「手を離せ!」バシッ

リコ「おっと、ミタビ、ダーリンに相応しい結婚相手を聞いてなかったな…」

ミタビ「ふっ…そんなの俺に決まってる…」

ミカサ「コロス」シャキン

イアン「!?やめろアッカーマン!!」

ミタビ「ところで俺のイアン、お前に相応しい結婚相手は…

イアン「待て!エレンを無防備のまま置いて行けない!」

イアン「奴は人類にとって大きな希望だ…そう簡単に切り捨てていいワケがない!」

リコ「分かった!ダーリンがそう言うなら!」

ミタビ「俺のイアンの言う事は絶対!」

イアン「物分かりがよくて助かった…」

ミカサ「…」スチャッ

イアン「リコ、お前は後方の

リコ「よし、私の班は後方の巨人を!!」パシュ

イアン「ミタビと俺は

ミタビ「俺達は前方の巨人を始末だな!了解!!」パシュ

ミカサ「イアン班長、ありがとうございました」

イアン「礼には及ばない、お前が何をやりだすか分かったものじゃないから肝を冷やしたが」

イアン「当初の作戦通り、自由に動け、その方がお前の力が発揮出来る」

ミカサ「はい」

イアン「恋人を守るためだからな」

ミカサ「はい」

イアン「では、武運を祈るぞ!」タッタッタッ

ミタビ「終わったぞ俺のイアン!!」シュタッ

イアン「!?」

リコ「こっちも終わったよダーリン!!」シュタッ

イアン「なにっ!?」

ミカサ「早すぎる…」

リコ「トロスト区内に居る巨人は全滅したよ」

ミタビ「ああ、今なら壁の穴も塞ぎやすい」

イアン「」

リコ「イアン…ご褒美を…//」

ミタビ「いいだろ?俺のイアン…//」

イアン「ご褒美とは何の事だ…」

リコ「キスとかハグとか…/////」

ミタビ「色々あるだろ…/////」

ミカサ「(うわぁ…)」

イアン「寄るな!!気持ち悪い!!!」パシュ

ミカサ「イアン班長!?どこへ!?」

リコ「待ってよダーリン!!」パシュ

ミタビ「どこへ行くんだ俺のイアン!!」パシュ

イアン「巨人が居ない今の内にイェーガーを起こす!」シュタッ

イアン「(イェーガーは俺を意識していたようだから声が届くかもしれない…)」

ミカサ「エレン!!」シュタッ

イアン「イェーガー!聞こえるか!!」

ミカサ「エレン!目を覚まして!!」

ミタビ「俺のイアン!俺の心臓の鼓動が聞こえるか///」

リコ「こんなにドキドキしてるんだからね///」

イアン「リコとミタビは黙ってろ」

キョジンガイナイイマノウチニ

エレン『…』

イェーガーヲオコス!!

エレン『(……うぅ…)』

イェーガー!!

エレン『(……こ…この声は…)』

キコエルカ!!

エレン『(イアン班長…?)』

リコトミタビハダマッテロ

エレン『(間違いない…イアン班長の声だ…)』

イアン「起きろエレン!今が絶好のチャンスなんだ!」

ミカサ「巨人を一匹残らず駆逐してやるんじゃないのか!!」ドンドン

リコ「イェーガー!ダーリンを困らせるな!!」

ミタビ「早く出て来いイェーガー!!俺のイアンに迷惑だローガー!!」

イアン「外の世界に行く事が夢なのだろう!!」

ミカサ「なぜ知ってる」

リコ「叫んでるダーリンも魅力的///」

ミタビ「録音したいぐらいだぜ///」

オキロエレン!!

エレン『(あ、エレンって呼んでくれた…//)』

イマガゼッコウノチャンスナンダ!!

エレン『(チャンス?何の話だ?)』

ソトノセカイニイクコトガ!!

エレン『(え?)」

ユメナノダロウ!!

エレン『…』

イアン「エレン…お前はどうして外の世界に行きたいと思ったのだ?」

エレン『…』

エレン『…』

エレン『どうしてだって…』

エレン『………そんなの』

エレン『決まってるじゃないですか…』

エレン『俺が……この世に生まれたからですよ!!』

オオオオォォォォォォォ…

モブA「リコ班長とミタビ班長が全部倒しちゃったからやる事が…」

モブB「扉を見張るぐらいしかないな…」

ズシン…

モブA「ん?」

ズシン…

モブA「あ…あれは!?」

エレン(巨人)「…フーッ……フーッ……」

モブB「エレン・イェーガーだ!!」

モブA「岩を運んで来たぞ!!」

モブC「大変だ!!扉から巨人が5体侵入!!」

ミカサ「私の声が届いたんだ…流石エレン!!」

イアン「くっ…だが5体の巨人が行く手を阻んでいるな…」

リコ「ダーリン」

ミタビ「俺のイアン」

イアン「どうした?その呼び方やめてくれ」

リコ「ご褒美をくれたら」

ミタビ「あの巨人共は俺達に任せてもらってもいいが」

リコミタ「「どうする?」」

エレン『(なにっ!?イアン班長からご褒美!?)』

エレン『(ふざけんな!俺も欲しいぞ!!)』

イアン「…」

イアン「断る…お前達二人だけを危険な目に合わせるワケにはいかない…」

イアン「(まずご褒美をあげたくない)」

エレン『(えっ?それじゃあ、ご褒美は無しって事か?)』

エレン『(くそっ!それなら!)』

ズシイイィィィィィン!!!!!!

ミカサ「!?」

イアン「なんだ!?」

リコ「イェーガー!?何をしているんだ!!」

ミタビ「なぜ岩を置いた!!扉まで持って行く事が任務だ!!」

エレン(巨人)「…」ジロッ

イアン「ん?」

イアン「(なぜ俺の方を見ている…?)」

リコ「どうしたイェーガー…ダーリンを見つめて…」

エレン(巨人)「…」ジーッ

ミタビ「お…おい!いい加減にしろ!!」

イアン「…」

イアン「まさか…」

エレン『(ご褒美無いなら岩は運んでやらねーぞ!!)』

イアン「と…でも思っているのか…?」

エレン(巨人)「……!?」コクリコクリ

イアン「」

ミカサ「帰りたい」

エレン(巨人)「…」

イアン「……………ハグだけだぞ」

エレン(巨人)「……!!」ヨッコラセ

リコ「ずるいぞ!!私には無しか!!」

ミタビ「俺にもハグしてくれよ!!」

イアン「分かった!分かったから行くぞ!!」

リコ「よっしゃあああぁぁぁぁ!!!」ゴオオォォォ

ミタビ「キタあああぁぁぁぁ!!!」ゴオオォォォ

エレン(巨人)「グオオオォォォォォ!!!」ダダダダダ

ミカサ「岩持って走ってる…」

数日後

イアン「そろそろ離れて欲しいのだが…」

ミタビ「待て…もう少し…」ギュウゥゥ…

リコ「おい!!いい加減代われ!!」

ミタビ「イェーガーの分まで…」ギュウゥゥ…

リコ「それは私の台詞だ!!代われ!!!」

イアン「はぁ…」

地下牢

エレン「まだハグしてもらってないんですって!!」ガシャンガシャン

リヴァイ「うるせぇ!!大人しくしてろ!!」


終わり

終わりです
精鋭3人のSSが書きたかった

乙でした

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