P「伊織の体臭がキツイとクレームが来てる」伊織「!?」 (18)

伊織「ば、ばっかじゃないの!?この伊織ちゃんが臭い!?」

P「一人だけじゃないんだ」

伊織「っ・・・だ、誰が言ったのよそんなこと!」

P「それは言えない。でも悪口とかじゃなくて、なんとかしてくれってクレームだ」

伊織「なによそれっ・・・」ジワッ

P「な、泣くな泣くな!大丈夫だ、今は匂いを抑える塗り薬なんてコンビニでも買えるんだから」

P「というか買ってある。ほら」

伊織「・・・あんたまでわたしのこと臭いって言うのね・・・うぅっ」

P「違う!ていうか俺はそんな匂いとか嗅いだことないし、臭いなんて思ったことはないぞ!」

伊織「・・・」

P「さて、じゃあ薬塗るからどこが臭いのか嗅がせて貰うよ」

伊織「・・・えっ?」

P「とりあえず腋からだな」

伊織「なっ、なにするのよ変態!!」

P「なにって、どこが臭いのか分からなきゃ塗れないだろ?全身に塗るつもりか」

伊織「だったら自分で」

P「自分のこと臭いなんて思ったことあるのか?自分の匂いは分からないもんだ」

伊織「ぅっ・・・だ、だったらあんたじゃなくて他の誰かにやってもらうわ」

P「ダメだ!!」

伊織「なんでよ!」

P「アイドルが体臭キツイなんて外に漏れたら人気なんかかけらもなくなるぞ!!」

伊織「だったら事務所の誰かに頼めばいいんでしょ!?」

P「俺が事務所の誰かだ!!」

P「それにクレームが来てるのは事務所のメンバーからなんだぞ!」

伊織「!?」

伊織「うっ・・・うぅぅ」ポロポロ

P「これからも事務所のみんなと仲良くやっていきたいなら俺に任せてくれ。俺はプロデューサーだ」

伊織「ぐすっ・・・わかった」

P「じゃあ右腋からな」

伊織「・・・」スッ

P「クンカクンカ・・・ハァハァ・・・」

P「ハァハァ・・・なるほど・・・なるほどクンカ」

伊織「も、もういいでしょ?」

P「いやまだ分からない。もうちょっと嗅がせて貰おう」

P「クンカクンカ・・・あぁ良い匂い・・・」

なんやかんやPは伊織の全身の匂いを楽しみ、更に汗をかいた状態でないと分からぬとダンスレッスンのあとも嗅いだ。嗅ぎに嗅いだ。

それでも分からぬPは風呂上がり、寝起き、トイレ直後、考えうる全ての匂いを楽しみ


Pは伊織と結婚して幸せに暮らした


40になっても結婚出来ぬ小鳥は尼になった


終わり

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