P「おい、麻雀やるぞ」 (163)
春香「麻雀ですか?」
P「ああ、来月収録が行われる事務所対抗アイドル麻雀大会の選抜メンバーを決めるためにな」
千早「はあ…私は別に」
P「そうそう、優勝したらその番組の主題歌を歌えるらしいぞ」
P「全国ネットの番組の主題歌…当然CD化もされるから悪い話ではないと思うが」
千早「そういうことならまあ…一応慰安旅行の時にルールは理解できましたし」
春香「勝ったら全国に私の歌が…わくわくするね、千早ちゃん!」
千早「え、ええ」
P「その為に、まず事務所内で予選を行う」
千早「全員がエントリーできるわけではないんですか?」
P「ああ、人数制限をかけないとどうしても大手事務所が有利になるからな…」
P「これが昨日うちに届いた企画書だ」
春香「えっと…1つの事務所から2人まで参加可能?」
千早「うちの事務所のアイドルは13人…狭き門ね」
P「事務所内で勝てないようじゃ優勝なんて夢のまた夢だぞ?」
千早「わ、わかってます!必ず勝ちます」
P「その意気だ」
P「で、これが事務所内でのトーナメント表だ」
P「組み合わせは小鳥さんが適当に決めてくれた」
ttp://s1.gazo.cc/up/62089.png
春香「えっ!?小鳥さんも参加するんですか?」
千早「音無しさんだけじゃないわ…このトーナメント、社長やプロデューサーも含まれている…」
P「お前たちだけだと人数が合わないからな」
春香「も、もしも社長やプロデューサーが優勝したら…」
P「ああ、その時は出場を辞退する」
P「小鳥さんが優勝したら、俺と社長で説得して何とか出させるけどな」
千早「辞退、ということは下位繰り上げですか?」
P「いや、俺と社長どちらか一方が2位以内に入ったら、うちの事務所の出場枠は1名にする」
春香「も、もしも社長とプロデューサーさんがワンツーフィニッシュしたら…」
P「その時は、出場自体を辞退する」
P「…その方がお前らだって燃えるだろ?」
千早「滅茶苦茶です…」
春香「あ、あはは」
P「ところで、このトーナメント表の見方はわかるか?」
春香「3回勝てばいいっていうのは何となくわかりましたけど…」
千早「上位2人が勝ち上がりですか?」
P「ああ、その通りだ」
P「最悪、3回戦すべて2着でもいい」
千早「少し希望が見えてきた気がします…」
春香「だね!全部1着だと難しそうだけど2着なら」
P「麻雀は運の要素が非常に強いゲームだからな」
P「それでも、3半荘すべて2着以内というのは案外難しいぞ」
千早「半荘3回ですか…」
P「案外忙しい連中もいるからな、時間的に一戦あたり半荘が限界だ」
春香「と、とにかく!勝てばいいんですよね!」
P「まあそういうことだ、健闘を祈るぞ」
小鳥ノート
基本ルール
・半荘
・25000点持ち
・喰断アリ、赤3枚
・後付け○ 喰い替え×
・飛び○
・ダブロン、トリロンは清算
・オーラス終了時全員30000点未満ならサドンデス(最大北四局迄)
・その他、採用役等の細かなルールについては別紙参照
765特別ルール
・イカサマ行為については主催側からは不問
・但し、同卓者がイカサマを発見した場合、イカサマの発見宣言をすることで局を一時中断可
・確たる証拠が見つかった場合、宣言者に満貫払い(録画されている映像を証拠とすることは不可)
・証拠不十分との判断がなされた場合、宣言者は嫌疑者に満貫払い
・イカサマを行ったと認められた者、若しくは誤った宣言をした者はその局和了り放棄及びツモ切り
・イカサマの判断は対局ごとに定められる審判による
・その他の細かな特別ルールについては別紙参照
―――― 一回戦 東一局 0本場ドラ白
ジャラジャラ
律子「あなたたち、ルールは把握してる?」
雪歩「えと、役とか…ですか?」
律子「ううん、そんなのは知ってて当たり前、問題なのは細かなルールよ」
千早「さっきプロデューサーから貰った資料には一通り目を通したけれど…」
貴音「ばれなければいかさま可、というるーるは面妖ですね…」
律子「ばれたら見破った人に満貫支払い、なかなか面白いルールよね」
雪歩「い、イカサマなんて誰もしないですよね…?」
律子「ふふ、どうかしらね?」
雪歩「り、りつこさあん…」
-------観戦室(事務所内)
P「カメラ6台にマイク…奮発しましたね、小鳥さん」
小鳥「ま、まあみんな有名になってきて大分事務所の懐も温まってきましたから!」
小鳥「自動卓は買えなかったですけど…」
響「うぃーんがしゃん!ってなるやつ?」
P「…」
小鳥「そうね、ガシャンジャラジャラってなるやつよ」
P「全員なかなかの配牌だな」
響「ねえねえプロデューサー、ぱいぱいって何?」
小鳥「なんだかえっちな響きね」
響「響だけに!?」ドヤァ
P「…」
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------対局室(社長室)
律子「(配牌良好、親だし上がっておきたいところね)」打九萬
千早「(……)」
雪歩「♪」
貴音「(筒子の染め手、一気通貫、それに一応三色…数多の可能性が見えますね)」
10巡目
律子「リーチ!」打五索
千早「!」
雪歩「うぅ…」
貴音「…」
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P「ドラ単騎…1枚は千早、残りの2枚は雪歩…」
小鳥「ふふ、なんだか律子さんらしくない打ち方ですね」
響「うーん、自分なら…」
P「ですね、俺もそう感じました」
P「普段の律子なら多分白を落としてましたね」
小鳥「ドラ切りで取りあえず黙聴、一盃口、三色、平和も見ながら手変わりを待つ…」
小鳥「律子さんなら先の先まで見てそんな感じの打ち方しますもんね」
小鳥「でも、律子さんからは残りの白は見えてないですし、五索切りも十分考えられる選択だと思いますよ」
P「ドラの役牌鳴かれたらたまったもんじゃないですしね」
響「ピンフ!自分ピンフ好き!」
P「…」
P「千早もなかなかの手だが…ここからどうする?」
小鳥「難しい手ですね…」
響「うーん、自分なら攻めるなー」
千早「…」打七筒
小鳥「ベタオリ…まあ妥当でしょうね」
P「ですね、ここで攻めるバカもそうそういないでしょう」
響「んぅ?」
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-------
律子「聴牌」
雪歩「聴牌ですぅ」
千早貴音「ノーテン」
P「流れたか」
小鳥「うふふ、雪歩ちゃんって結構攻めの麻雀を打つんですね」
P「あれでも意外と放銃は少ないですから侮れませんよ」
小鳥「プロデューサーさんは雪歩ちゃんとよく打つんですか?」
P「いえ、事務所旅行以外では殆ど打ってませんね」
響「雪歩はあれだな、ちょっとおり方がわかってないな」
P「…」
東三局 0本場ドラ白
律子23200 千早24800 雪歩29500 貴音22500
がぞ5
P「大きな動きもなく東三か…」
小鳥「ノーテン罰符で少しずつ稼いでる雪歩ちゃんが一応トップですけど、まだまだ分かりませんね」
響「誰かが満貫以上で和了ったとき、卓は動き出す…!」
小鳥「そ、そうね」
響「自分、今いいこといった!」
P「…」
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8巡目
雪歩「あ、それポンです」
P「雪歩がテンパりましたね」
小鳥「はい、これは待ちが読みにくいですし和了れるかも…」
響「自分なら白はポンしないなー」
小鳥「ひ、響ちゃん、白はドラよ?役牌だし、門前派の人でもさすがにこれはポンすると思うのだけれど…」
P「…」
貴音「(どらぽん…一向聴ですし攻めた方がいいでしょうか…)」打西
律子「(…降り)」打四萬
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千早「…」打西
雪歩「…カン!」加槓白
千早「!」
雪歩「えっと、ツモ!嶺上開花、白、ドラ4…ろ、6000オールですぅ!」
響「おー!雪歩やるなー!」
律子「これはやられたわ…」
貴音「真、美しい花が咲きましたね」
千早「あ、あの…」
律子「千早、悔しいのはわかるけど早く点棒渡しなさい」
千早「え、ええ…それは構わないのだけれど…」
千早「私も白、持ってるの」パタ
律子「え?…あら、ホントね、予備の牌と混ざったかしら?」
律子「小鳥さーん、見えてますか?牌の交換お願いしまーす」
P「不良品…ですかね?」
小鳥「うーん…ガン牌防止の為に一応新品用意したんですけど…」
小鳥「取りあえず新しい牌持っていきますね」
P「あ、お願いします」
響「雪歩すごいなー、きっと雪は白いから雪歩に集まるんだな!」
P「そうかもしれないな」
東三局 1本場 ドラ北
小鳥「ただいま戻りましたー」
P「お疲れ様です」
小鳥「うーん、一体何だったんでしょうねえ」
P「牌は小鳥さんが用意したんですよね?」
小鳥「はい、不正防止も含めてこの対局の牌は私が用意しましたよ」
小鳥「って、まさか私疑われてます!?」
響「小鳥はだめだめさー!」
P「あ、いえ、そういうわけではないです」
雪歩「カン!」
P「…また白カン」
小鳥「うふふ、雪歩ちゃんに白が集まっているみたいですね」
P「そんなオカr」
響「そんなオカルト有り得ないぞ!」
P「…響、お前もさっき小鳥さんと同じようなこと言ってたよな?」
響「そうだっけ?」
P「…」
小鳥「あ、あはは」
P「小鳥さん」
小鳥「は、はひっ!(顔近い…//)」
P「…牌、ちょっと見せてもらえませんか?」
小鳥「えっ、えええええ!?」
小鳥「い、いきなりち…乳見せろだなんて…プロデューサーさんってば…大胆…///」小声
P「え?いや、麻雀牌を見るのに大胆も何も…」
小鳥「ぱ、ぱい…牌…?」
小鳥「………ど、どうぞ…」
小鳥「(もういっそ殺して…)」
響「ねえねえプロデューサー、何で小鳥泣きそうなの?」
P「さあ、俺にもわからん」
貴音「ロンです!3900の一本場は4200!」
雪歩「は、はい…」
響「あ!ざんく!小鳥!貴音がざんく和了った!」
小鳥「そうね…ザンクね…ぐすん」
P「この白…」
P「そういうことか…」
響「?」
南一局 0本場ドラ五筒 9巡目
律子23400 千早18800 雪歩38100 貴音19700
雪歩「カン!」加槓白
千早「ロン、搶槓ドラ1、2600」
雪歩「え…」
律子「字牌の搶槓って…」
貴音「また白が5枚…面妖な」
P「千早の奴、ついに見破ったな」
小鳥「え?何の話ですか?」
P「恐らく千早の親番…次の局でわかりますよ」
小鳥「は、はぁ」
南二局 0本場 ドラ七筒 8巡目
律子23400 千早21400 雪歩35500 貴音19700
千早「…」打白
雪歩「ポン!」
千早「(…きた)」
貴音「(千早から面妖な気配…何か企てているのでしょうか)」打九索
律子「(雪歩に集まる白…絶対何かあるわよね…)」打八萬
千早「リーチ!」打五索
雪歩「えと…カン!」加槓白
雪歩「嶺上」
千早「そのカン待って」パシッ
雪歩「ひぅっ!」
千早「…今加槓したその白、見せてもらえる?」
雪歩「えと…」
律子「千早、イカサマ発見宣言と受け取っていいわね?」
千早「ええ」
P「もしもイカサマの証拠が見つからず、正当なカンだった場合は千早が雪歩に満貫払い…でしたよね?」
小鳥「ですね…一応審判として私も社長室行ってきます」
響「いってらっしゃーい」
-------
小鳥「じゃあ、その牌見せてもらえる?」
雪歩「え…でも…」
小鳥「後ろめたいことがないなら大丈夫よ」
雪歩「はい…」
小鳥「えーっと…」
千早「ど、どうですか?」
小鳥「残念だけど…元々これは白ではないわね」
律子「どういうことですか?」
小鳥「この牌、何かで削られたような跡があるの」
貴音「…真ですね」
千早「指にやすりか何かを忍ばせているのかと疑いましたが…」
律子「私も雪歩の挙動には注意を払っていたけれど、そんなものは見つからなかったわ」
貴音「面妖なまじっくですね」
千早「でも、ひとつだけ」
千早「萩原さんが白をカンするとき、必ず盲牌をするの」
雪歩「…」
千早「不自然に削れた牌、事務所の床にシャベルで穴を開けてしまうほどの萩原さんのその力…」
律子「…冗談でしょ?雪歩が轟盲牌を使ったとでもいうの?」
雪歩「わ、私剛毛じゃないですぅ!」
小鳥「毛の話は置いておいて…雪歩ちゃん、どうかしら?」
雪歩「…その通りです……私、失格ですよね…ごめんなさい…」
小鳥「え?失格?」
雪歩「だって私、イカサマ使って…」
小鳥「ルールは読んだわよね?」
雪歩「え…?はい…一応」
小鳥「言うなれば、今回の事務所予選はイカサマ公認よ」
小鳥「当然今回みたいに見破られれば罰則はあるけどね」
雪歩「じゃ、じゃあ私、まだ打ってもいいんですか…?」
小鳥「ええ、もちろん!」
貴音「まあじゃんは4人で行う競技…雪歩に途中で抜けられてしまっては私達も困りますよ」
雪歩「し、四条さぁん…!」
律子「コホン…じゃあそろそろ再開しましょうか」
千早「…そうね」
南二局 0本場 ドラ七筒 10巡目 立直:千早
律子23400 千早32400 雪歩23500 貴音19700
小鳥「プロデューサーさん、何で千早ちゃんがこの局に見破るってわかったんですか?」
P「千早が親だからですよ」
小鳥「…あ、なるほど、満貫払い」
P「千早の奴、事務所ルールを上手く使いましたね」
小鳥「ですねぇ、これで千早ちゃんはほとんど安全圏ですもんね」
P「それだけじゃないです、雪歩はこの局和了り放棄のツモ切りマシーンですし、カンドラも有効…つまり」
響「裏ドラ!裏ドラいっぱいめくれるぞ!」
P「ああ、その通りだ」
P「千早の今の手はメンタンピン3色ドラ2、つまり…」
千早「ロン!裏ドラは…乗ったわ!24000!」
小鳥「わ、雪歩ちゃんが飛んだ」
貴音「終局…ですね」
律子「一応二位だけど…何もした覚えがないわ…」
雪歩「あ、ありがとうございました」
P「千早、お疲れさま」
千早「プロデューサー…」
P「上手いことルールを使ったな」
千早「たまたま上手くいっただけです」
P「千早は謙虚だな」
千早「それに、まだ2回勝たないと…」
P「CDデビューが目標ならもっとだけどな」
貴音「雪歩」
雪歩「あ、四条さん…お疲れ様ですぅ」
貴音「真、残念でしたね」
雪歩「はい…で、でも!楽しかったです」
貴音「わたくしもです、今回は千早にしてやられましたが…」
貴音「次回があれば必ず打ち勝ちましょう」
雪歩「はい!」
雪歩「あ、あの…」
貴音「何か」
雪歩「四条さん、私の盲牌に本当に気付かなかったんですか?」
貴音「はて、何のことでしょう」
雪歩「四条さん、細かなことでも気が付くから私…」
貴音「ふふっ、なんのことやらわかりませんね」
律子「はぁ、疲れた」
小鳥「あ、律子さん、お疲れ様です、お茶淹れますね」
律子「あ、すみません、ありがとうございます」
小鳥「1回戦突破おめでとうございます」コト
律子「何もせずに終わっちゃったんですけどね」ズズ
小鳥「ふふっ、でも勝ちは勝ち、ですよね!」
律子「ですね、取りあえず今は1回戦突破を素直に喜ぶことにします」
律子「あの子ともう一回闘うっていうのは気が重いですけど…」
小鳥「千早ちゃんですか?」
律子「そうです、千早です」
律子「麻雀なんて大して興味もないんでしょうけど、音楽が絡むと集中力が段違いです」
小鳥「雪歩ちゃんのイカサマの見破りも凄かったですもんね」
律子「私も満貫払いさせる気で一挙手一投足見逃さないようにしてたんですが…」
小鳥「やっぱり律子さんも気づいていたんですか」
律子「まあ雪歩が何かしてるっていうのはわかってました」
律子「ただ、そのタネを見破るのが千早より遅れました」
小鳥「試合には勝ったけど勝負には負けた!みたいなやつですか?」
律子「うーん、まあそんな感じと言えばそんな感じですね」
律子「次は一泡吹かせますよ!」
小鳥ノート
東一局 流局 聴牌:雪歩、律子
律子25500 千早23500 雪歩26500 貴音23500
東一局①千早1000 放銃:律子 立直棒供託:1
律子24200 千早25800 雪歩26500 貴音23500
東二局 流局 聴牌:雪歩
律子23200 千早24800 雪歩29500 貴音22500
東三局 雪歩18000
律子17200 千早18800 雪歩47500 貴音16500
東三局①貴音3900 放銃:雪歩
律子17200 千早18800 雪歩43300 貴音20700
東四局 律子5200 放銃:雪歩
律子23400 千早18800 雪歩38100 貴音19700
南一局 千早2600 放銃:雪歩 立直棒供託:1
律子23400 千早21400 雪歩35500 貴音19700
南二局 千早24000 放銃:雪歩 満貫罰符:雪歩→千早
律子23400 千早57400 雪歩-500 貴音19700
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亜美「真美ー、りっちゃんたちの対戦終わったっぽいよ→」
真美「どれどれ?当然りっちゃんがトップ…ってええええええ!?」ゴスッ
亜美「っっぅぅ!!」
真美「あ、ごめん、腕当たった」
真美「ってそんなことはどうでもいいの!亜美!これ見てよ!」
亜美「どうでもよくないっしょ…今亜美の中を鼻提灯が駆け巡ったよ…」
真美「りっちゃんが2着!」
亜美「なんですとぉ!?りっちゃんが!」ドッ
真美「うぉぇ」
亜美「ごめん、肘当たった」
真美「95割わざとっしょ…」
春香「ちょっと二人とも!喧嘩はダメだよ!」
あずさ「あらあらぁ、おいたはめっ、よぉ?」
真美「そんなことより、見てよこれ!」
春香「おお!さすが千早ちゃん、勝ったんだ」
あずさ「律子さんも勝ち抜いてるわねぇ」
真美「りっちゃんのダブルスコアで突破って千早お姉ちゃんどんだけ凄いの!?」
春香「あー、今回歌が絡んでるから…」
亜美「あー…なるのほむほむ…」
あずさ「えっと、次は…」
春香「真、伊織、美希、やよいの戦いですね」
真美「うーん、ミキミキやよいっちの連単に50円」
亜美「じゃあ亜美はまこちんミキミキやよいっちの3連単に20円」
あずさ「あらあら、賭け事はダメよぉ?」
春香「伊織人気無いね…」
亜美「いや、だっていおりんはさぁ…ねえ?」
真美「うん、何かいきなりキレ打ちし出して振り込みまくるイメージ」
春香「(ごめん伊織、反論できない…)」
あずさ「あらあら、じゃあ私は伊織ちゃんに200円賭けちゃおうかしら♪」
亜美「おー!あずさお姉ちゃん勝負師だね!ギャンブラーだね!」
真美「真美たちの予想が当たったらお菓子買って!」
あずさ「いいわよぉ、その代り…うふふ」
--------
東一局 0本場ドラ八索
春香「これは…」
真美「ね?」
あずさ「あらあら、伊織ちゃん、十三不塔一向聴ねぇ」
亜美「一応役満扱いだけど全然嬉しくないだろうね、いおりん」
やよい「いっきまーす!だぶるりーち!」打七筒
伊織「はああ!?」
美希「やよい、さすがなの!」
真「ボクも負けてられないなぁ」
亜美「ダブル立直平和ドラ1で高目なら三色かぁ」
真美「やよいっちなら一発ツモと裏2もつくんじゃない?」
亜美「あー、やよいっちならやりかねない」
春香「何かもう次元が違うというかなんというか…」
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あずさ「三人とも旅行の時もすごかったものねぇ」
伊織「何なのよもう…」ツモ一筒
真美「そして一発で掴まされるいおりんの運のなさといったらもう…」
伊織「(これがロンされたらもう事故よ…)」打南
亜美「あ、一発は回避した」
春香「さすがにね…」
真「ポン!」ポン南 打北
美希「あーあ、美希のダブル立直消えちゃった」
やよい「うぅ…私の一発も消えちゃいました」
春香「七対子の一向聴崩して安牌も減らすとかもうわけわかんないんだけど…」
やよい「うー」ツモ打中
美希「カンなの!」大明槓中 嶺上ツモ九筒 打七萬
美希「ドラはー…モロ乗りなの!」カンドラ中
春香「え、えー…」
真「うーん…」ツモ一萬 打一萬
やよい「ツモ!3650オール!」ツモ一筒
伊織「そんな点数麻雀にはないわよ…」
真「えーっと、ダブル立直平和ドラ1で裏が…一枚乗ったね、4000オールかな」
やよい「うっうー!やりましたー!」
春香「やよい、完全に運だけで闘ってるね…」
あずさ「うふふ、やよいちゃんすごいわぁ」
真美「あのバケモノとはりっちゃんの次くらいに闘いたくないよ…」
亜美「でも、千早おねーちゃんはそのりっちゃんにダブルスコアで圧勝する強者だよ?」
真美「あーもう!真美たちより弱い人いないの!!」
亜美「いるじゃん、はるるんとか」
真美「あ、そっかはるるん!しかも真美たち一回戦からはるるんと当たるじゃん!」
春香「全部聞こえてるからね?」
東一局 1本場 ドラ一萬
やよい37000 伊織21000 美希21000 真21000
春香「また酷いねえ…」
真美「イカサマ疑いたくもなるけど、やよいっちそんな器用じゃないしねん」
亜美「あの運の良さはホンモノだよん」
やよい「えーっと…」打赤五筒
あずさ「あら?」
亜美「でもホントにヘタクソ」
春香「あ、あはは」
伊織「なんなのよもう…」ツモ九索
ttp://s1.gazo.cc/up/62118.png
伊織「…あ」
春香「あ、九種九牌」
真美「いおりんの唯一にして無二のチャンス到来だね」
亜美「まあ無理っしょー」
伊織「(…勝負、するしかないわね)」打五萬
やよい「…」
6巡目 立直:真 待ち二五八萬
やよい「うーんと」打八索
伊織「…(きたわ、きたきた!やっと私の時代到来ね!にひひっ!)」
ttp://s1.gazo.cc/up/62119.png
ttp://s1.gazo.cc/up/62120.png
やよい「…あれ?もしかして伊織ちゃん聴牌?」
美希「しかもかなりおっきそうなの!」
伊織「そ、そんなこと言えるわけないでしょ!」打九萬
真「この捨て牌…もしかして国士?まっずいなぁ、ボク立直かけちゃったよ」
あずさ「うふふ、本当に怖いのは伊織ちゃんだったみたいねぇ」
亜美「まあでもこの面子からは和了れないっしょ」
真美「撥はまこちんとやよいっちが全部抱えてるしねん」
美希「うー」打四索
真「これでツモかな」
真「…!(掴まされた…!?)」ツモ撥
やよい「どうしたんですか、真さん」
やよい「えへへ、伊織ちゃん、一緒にテレビ出られるといいね!」
真「やよい…キミって子は…」打撥
伊織「…あ!ろ、ロン!36000!」
真美「…え?」
亜美「あれ?え?えっ?」
春香「もう何が何だか…」
あずさ「うふふ、二人の愛が勝ったわねぇ」
ttp://s1.gazo.cc/up/62121.png
美希「むー、美希、まだ何もしてないのに」
やよい「えへへ、美希さん南入したらすごいですから怖かったです」
真「ちぇ、やられた」
やよい「あの…ごめんなさい、真さん」
真「ううん、イカサマは公認だし、気づけなかったボクが悪いだけだから気にしないで」
伊織「ちょっと、イカサマって何のはなs」
やよい「真さんたちの分まで頑張ってきますね!」
やよい「ね、伊織ちゃん!」
伊織「と、当然よ!このスーパー雀士水瀬伊織ちゃんがまた役満ですぐ終わらせてあげるわ!」
春香「えと…これって確か録画されてたよね?見てもいい?」
亜美「あ、うん、亜美も見たいかも」
春香「えっとリモコンリモコン…」
真美「リモコンじゃなくて、これは本体で直接操作するタイプだよ」ピピ
春香「うーん、確かここではまだやよいが持ってたから…」
真美「この辺?」
亜美「あ!今!5カメのここ!」
春香「うわ、会話しつつ、山を直すふりをして…」
真美「やよいっちテクニシャンだね…」
亜美「というか自然すぎるよ…」
あずさ「うふふ、亜美ちゃん、真美ちゃん」
真美「ん?なぁに?あずさお姉ちゃん」
あずさ「伊織ちゃんのオッズはいくつかしら?」
真美「あ、あれは…その…ほんの出来心といいますかその…」
春香「あ、あずささん!賭け事はダメですよ!」
あずさ「冗談よぉ」
亜美「(ちょっとちびった…)」
小鳥ノート
東一局 やよい12000
やよい37000 伊織21000 美希21000 真21000
東一局①伊織36000
やよい37000 伊織58000 美希21000 真-16000
ttp://s1.gazo.cc/up/62123.jpg
千早「高槻さんたちの試合終わったみたいね」
雪歩「真ちゃんは…え、えええ!」
雪歩「(四条さんに真ちゃん、それに美希ちゃん…夢の雪歩ハーレム…!)」
貴音「やりますね、水瀬伊織」
律子「これはまた酷いわね…」
千早「役満…水瀬さん、凄い運ね」
律子「えーっと、次の対戦は…」
千早「春香に亜美真美、それからあずささんね」
雪歩「誰が勝つんでしょう…」
貴音「はて…各人の力量が定かでないのでわかりませんね」
貴音「それにまあじゃんは禍福による要素が真に大きいもの…」
貴音「器量などわかったところで、一時の運によって簡単に覆すことができるでしょう」
律子「ええ、貴音の言うとおりね」
律子「一半荘で実力差が出る勝負なんて早々あるもんじゃないわ」
千早「でも、運だけあれば、というのは早計じゃないかしら?」
雪歩「イカサマやそれを見破るだけの観察力とかも実力の内ですもんね…ぐすん」
---------
P『いいか、春香、どれだけ安手でもいいから南入したらとにかく早和了りしろ』
春香『え?どうしてですか?』
P『詳しい事は言えない、一応俺も参加者だからな』
春香『むー、プロデューサーさんのいじわるぅ』
P『こうして親切に忠告して貰えるだけでもありがたいと思え』
春香『えっ、それって私が特別な存在だってことですか…!』
P『は?どういう意味だ?』
春香『もういいです…プロデューサーさんの鈍感!ハゲ!女子小学生!もう時間なので行きます』タタタ
P『あ、おい、春香!』
---------
東一局0本場 ドラ四索
春香「プロデューサーさんが言ってたのってどういう意味なんだろ…」ジャラジャラ
亜美「ん?はるるんなんか言った?」
春香「ううん、何でもないよ、始めよ」
あずさ「うふふ、楽しみねぇ」
雪歩「あ、真美ちゃんいい感じかも」
律子「そうね、大三元も見えてるし幸先はいいわね」
千早「春香…」
あずさ「えーっとぉ」
40秒後
あずさ「えいっ」打五筒
亜美「おっそ!」
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真美「あずさお姉ちゃん超牛歩だよぉ…」
千早「(くっ…牛みたいな乳しやがって…)」
亜美「真美ぃ、最近どう?」ツモ一索
真美「んー?んーとね、3回懺悔したい気分かなぁ」
亜美「そっかぁ」打九索
春香「?」
真美「…!」ツモ撥
真美「んっふっふ~、亜美亜美!三回懺悔できそうかも!」打北
亜美「ホントに!?」
春香「(うーん、何だろう、いつも以上に亜美たちの会話内容がわかんない…)」
春香「っとと、ポン!」ポン北打西
あずさ「えーっとぉ…」ツモ九索
あずさ「これね」打八索
亜美「おっ、今度はあずさお姉ちゃん速かったね」ツモ九筒打撥
真美「ポン!」ポン撥打四索
7巡目
真美「んっふっふ~」打六索
律子「みんな早いわね」
貴音「真美以外が南を切ったら終局…楽しくなってまいりましたね」
雪歩「見てるこっちもドキドキですぅ」
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10巡目
亜美「んむむ…手が進撃しなくなってきたよ→」ツモ南
雪歩「あっ…」
貴音「終演、でしょうか」
律子「あずささん、ラッキーな勝ち上がりね」
千早「春香…」
亜美「んー」打南
真美「こいこーい」ツモ北
雪歩「…え?」
律子「見逃し?いえ、気づかなかった…?」
千早「亜美と真美、多分共謀してるわね」
貴音「先ほどの不可解な会話…そういうことですか」
律子「ローズ?まああの子たちなら確かに息は合いそうね…」
12巡目
真美「きたこれぇ!!ツモ!8000、16000!」
あずさ「…あらあら」
春香「うわ、大三元!?」
真美「んっふっふ~、これで真美は安全圏っしょー」
東二局0本場 ドラ二萬
あずさ9000 親亜美17000 真美57000 春香17000
17巡目
亜美「チー!」
亜美「(役なしだけどこれで一応聴牌…とりあえず連荘はできるかな)」
真美「(うーん…降り)」打西
春香「(聴牌取れないや)」打一萬
あずさ「うふふ」
春香「…!」ゾク
あずさ「ツモ!海底ドラ1…700、1300ねぇ」
亜美「うわー、海底で嵌張のドラ自摸ってくるなんてあずさお姉ちゃんバリバリだねぇ」
春香「(何、今の感じ…)」
東三局0本場 ドラ六筒
あずさ11700 亜美15700 親真美56300 春香16300
18巡目
あずさ「ツモ…海底平和ドラ2…2000、4000」
春香「(…また海底)」
亜美「あずさお姉ちゃん和了るのも遅いんだねん」
真美「なら早和了りしたらいいだけの話っしょー!」
春香「(…!この捨て牌…)」
春香「(有り得ない…何で一巡前に捨てた牌をまたツモってきて和了ってるの…)
東四局0本場 ドラ北
あずさ19700 亜美13700 真美52300 親春香14300
18巡目
あずさ「ツモ」
亜美「またぁ!?」
真美「ありえないっしょー…」
春香「えと…点数は…」
あずさ「えーっとぉ…3000、6000ねぇ」
春香「(点数がどんどん上がってる…?)」
春香「(プロデューサーさんが言ってたのってまさか…)」
亜美「(ちょっと真美!)」
真美「(んー?)」
亜美「(このままじゃあずさお姉ちゃんが2着になっちゃうっぽいんだけど!)」
真美「(んだね)」
亜美「(んだねって…それじゃ亜美が2回戦行けなくなっちゃうじゃん!)」
真美「(あー)」
亜美「(あーじゃなくて!!)」
真美「亜美君!!!」
亜美「(ちょ、声大きいって)」
真美「チミの犠牲は無駄にはしないさ!」
亜美「えー!!何それ、裏切る気!?」
真美「裏切るも何も…真美はただ正々堂々麻雀を打つだけだよ?」
亜美「真美…本気?」
春香「ど、どうしたの二人とも?」
亜美「…なんでもない」
南一局0本場 ドラ四索
あずさ31700 亜美10700 真美49300 春香8300
春香「(ついに南入…)」
春香「(止めなきゃ…やられる!)」
3巡目
春香「(来た…!立直をかけたら出和了りでも跳ね満確定の三門張!)」
春香「立直!」
真美「んっふっふ~、はるるんついに本気になっちゃったぁ?」
亜美「…」
10巡目
春香「(ま、まだまだ山にあるだろうし大丈夫…だよね)」
亜美「…」
真美「(さすがに降りかなぁ)」
18巡目
春香「(まだ2枚しか見えてないのに何で…)」打南
あずさ「…」パタパタパタパタ
春香「!!」
あずさ「海底ツモ平和三色純全…8000オール」
真美「あ、はるるん飛んじゃったね」
春香「そんな…」
亜美「…」
------
千早「春香…残念だったわね」
春香「え、えへへ、私がプロデューサーさんの忠告ちゃんと聞いてなかったから…」
千早「プロデューサーの忠告?」
春香「うぅん、なんでもないよ」
春香「私の実力がなくて、ちょっと運が足りなかったってだけだもん」
千早「春香…」
春香「それに、麻雀なんかに頼らなくってもお仕事なら実力で勝ち取ればいいんだもん!」
千早「ふふっ、春香は強いわね」
春香「そうだよ、私は乙女だからつよいん…だもん……グスッ」
千早「無理、しなくていいのよ」
春香「千早ちゃん…ちはやちゃぁん!うわぁぁあん!」
春香「ぐやじいよぉ、わたしもテレビ出たかったぁうぁぁん!」
千早「ふふっ、はいはい、いい子いい子」
千早「良い子だから泣かないで?ね?」
春香「だってぇ…!真美たちはずるするし、あずささん意味わかんないんだもん…」
春香「わたし…せいせいどーどうがんばったのに…グスン」
千早「ほら、プロデューサーが見てるわよ?だからもう泣かないで?」
春香「ぇうっ!?うそっ!」
千早「嘘」
春香「もー!私怒るよ?」
千早「ふふっ、よかった、泣き止んでくれて」
春香「もう!…えへへ」
真美「亜美おっつー!」
亜美「…何か用」
真美「んー?どしたの→?なんか暗いじゃん?」
亜美「…」
真美「う、裏切るつもりはなかったんだって!亜美に差し込もうと思ってたんだけど、あずさお姉ちゃんが怖くってさあ」
亜美「うるさい!言い訳はいいよ!!」
真美「あ、亜美…?」
亜美「二人で協力して優勝しようって約束したのに何で裏切ったの!!」
亜美「今までだって二人で協力してここまできたじゃん!なのに何で!!!亜美納得いかないよ!!」
真美「えと…」
亜美「亜美ね、実はりっちゃんが初プロデュースするユニットに入らないかって誘われてるの」
真美「えっ、そんな話真美は聞いてない…」
亜美「うん、言ってないもん」
亜美「亜美ね、真美が一緒じゃないならそんなユニット入りたくなかった」
真美「…」
亜美「でももういい、私りっちゃんたちとアイドル頑張るから」
・・・・・
亜美「じゃあね、お姉ちゃん」
真美「あっ…」
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東一局0本場 ドラ六筒
小鳥25000 高木25000 P25000 響25000
響「プロデューサー!楽しみだな!」
P「ん、ああ、そうだな」
小鳥「もう…最近プロデューサーさん響ちゃんに冷たいですよ?」
P「そうですか?」
高木「それは本当かね、君」
P「あ、いえ、そんなつもりはなかったんですが…」
高木「我那覇君はどう思っているのだね?」
響「プロデューサーは変態だけどいつも優しいぞ!」
高木「フム、変態…」
小鳥「コホン…ささ、今は麻雀ですよ!」
P「そ、そうですよ、早く始めましょうよ」
小鳥「さて、私からですね…」
小鳥「立直」打北
高木「さすがは小鳥君、そうでなくてはな」打北
P「親のダブリーとか怖すぎですよ…」打南
響「うーん…これ!」打二索
小鳥「ツモ、天衣無縫…16000オール」
P「…は?」
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響「わぁ、ちんいつ!プロデューサー!これちんいつ!」
P「あ、ああ、正確には清一より難しい九蓮宝燈だ、滅多に見られないからお祈りでもしとけ」
響「わかった!」
響「プロデューサーと…け、け…こ……ん………できますよーに!!」
P「なんてお願いしたんだ?」
響「えへへ!秘密だぞ!」
P「(それにしても不可解だ…役満はイカサマありのこのルールでは驚くこともない…)」
P「(だが……見逃し…それにどうして立直を……)」
小鳥「だって、一局で終わったらつまらないじゃないですか」クスッ
P「俺、今何も言ってないですよ」
小鳥「プロデューサーさん」
P「何ですか」
小鳥「小鳥は二度飛びますよ、ふふっ」
P「…」
東二局0本場 ドラ三萬
親小鳥73000 社長9000 P9000 響9000
P「(東一の1本場は全員不聴…防御面が硬そうな面子だな)」
響「よーし、次は自分が役満和了るさー!」
高木「うむうむ、その意気だ、我那覇君!」
響「うん!」
P「(それにしても小鳥さんが二回飛ぶってどういう意味だ…?)」
P「(鳥…鳥……?まさか…)」
小鳥「…」ニヤ
P「!」
P「…待ってください!」ガシッ
小鳥「ひゃうっ!」
P「今、燕返ししようとしましたね」
小鳥「いいえ、してませんよ、山を直しただけです」
小鳥「なんなら山と手牌開示しましょうか?」クスクス
春香「ど、どうしましたか!」バンッ
小鳥「あら、審判は春香ちゃんだったかしら?」
P「くっ…俺のイカサマ発見宣言だ」
P「小鳥さんの手牌と前の山を確認してくれ、索子の九連宝灯が揃っているはずだ」
春香「は、はぁ…じゃあ失礼してもいいですか?」
小鳥「ええ、どうぞ」
春香「イカサマが見つかってもそうでなくてもこの局は続行するんですよね?」
小鳥「ええ、その通りよ、だから私達には見えない様にお願いね」
春香「あ、はーい」
P「…どうだ?」
春香「うーん、プロデューサーさんが言ってたようなことは確認できないですね…」
・ ・ ・
小鳥「当たり前よ、私この局は何もやってないもの」クスクス
東二局0本場 ドラ三萬
小鳥81000 親社長9000 P1000 響9000
P「(早まったか…しかもこの局はツモ切りしかできない…万事休すか)」
高木「どうしたんだね、キミらしくもない」
P「あ、いえ、ちょっと…」
P「(せめて響だけでも…)」
小鳥「ロンです、プロデューサーさん」
P「…ッ!」
P「(俺が飛んだら下家の響も同時に敗退確定…1000点であってくれ!!)」
小鳥「平和…のみ、1000です」
P「…ふぅ」
高木「首の皮一枚繋がったな」
P「あ、あはは、完全に遊ばれてますね」
P「赤を敢えて捨てて点数を下げるなんて…」
小鳥「プロデューサーさん強いですから」
小鳥「もっともっと楽しませてくれなきゃ嫌ですよ?」
響「自分ももっともーっと楽しみたい!」
小鳥「そうね、一緒に楽しみましょ!」
響「うん!」
高木「仲良きことは美しきことかな…」
P「…」
東三局0本場 ドラ赤五筒
小鳥82000 親社長9000 親P0 響9000
P「響、俺はお前のプロデューサーとして今まで精いっぱい努めてきたつもりだ」
小鳥「?突然どうしたんですか、プロデューサーさん」
P「それは今も昔も…そしてこれからも変わることはないだろう」
響「うん!自分もプロデューサー大好きだぞ!」
P「だから今ここで問う」
P「お前、テレビに出たいか?自分の歌声を全国の人に届けたいか?」
響「うん、自分届けたい…自分の歌でみんなに元気になってもらいたい」
響「そのために沖縄から出てきたんだぞ」
P「…そうか、そのみんなに俺も入れてくれな」
響「当然さー!」
P「…ところで響、お前、イカサマしただろ?」
小鳥「…っ!」
高木「…」
響「えっえっ?何の話?」
P「春香、聞こえてるか?もう一度イカサマ発見宣言だ」
高木「…それでこそ男というものだ」
響「???」
春香「呼ばれて飛び出て春香です!」
P「響に対してイカサマの発見宣言をする」
春香「あ、はい、それでどんなイカサマをしたんですか?」
P「わからん」
春香「わからんて…」
P「そうだな…響が右手に一枚牌を隠し持っているように見えた、調べてみてくれ」
春香「あ、はい、手の中ですね」
響「えぅ…自分何も…」
春香「うーん…プロデューサーさん、響ちゃんの手の中もぱんつの中も何もないですよ?」
P「そうか、じゃあ俺の見間違いだろう」
P「ほら響、満貫分の点棒…といっても俺にはもう点棒がないな、飛びだ」
P「代わりに俺のわっほい棒でも持ってくか?」
春香「プロデューサーさんの棒…?」
響「え、じゃあ…」
高木「我那覇くん、2回戦進出決定だ、おめでとう!」
小鳥「うー…プロデューサーさん酷いです、もっとプロデューサーさんと打ちたかったのに」
P「まあまあ、またいつでも付き合いますよ」
小鳥「えっ、付き合うって…突然何言って…//」
P「麻雀に」
小鳥「あっ、はい、麻雀ですよね、知ってましたよ、もちろん、はい」
響「ぷ、プロデューサー!」
P「ん?なんだ?」
響「自分納得いかないぞ!」
響「自分、自分…!プロデューサーと一緒に優勝したかった…」
P「…そうか、ありがとう」
P「でもな、お前はもう俺無しでもこの世界で生きられるようにならなくちゃならない」
響「じ、自分完璧だからそんなことなんくる…」
P「そうやって強がるのはやめろ、お前も自分の弱さがもうわかっているんだろう?」
響「うぅ…でも…だって……今回もプロデューサーに助けられて…プロデューサーにいやな思いさせて…」
P「馬鹿かお前、俺はお前のプロデューサーなんだから多少の手助けは当然だ」
P「手助け…なんて仰々しいな、俺にできるのは精々お前が力を発揮できる環境を整えてやることくらいだ」
P「それが俺の仕事だし、それ以上のことはしてやれない」
P「ゴホン…少し説教臭くなったな、済まない、とにかく二回戦俺の分まで頑張ってきてくれよ?」
響「…うん!自分絶対優勝する!」
P「よし、その意気だ」
高木「この二人には何の心配もいらなかったようだな」
小鳥「はい…最近響ちゃんに冷たい、なんて言っちゃって…あとでプロデューサーさんに謝らなくちゃ」
P「2回戦進出者が決まったな」
千早「すべて飛び終了ですね…」
律子「記録上、役満も4半荘の内に3回も出てるわ」
響「ぐ、偶然に決まってるぞ!そんなオカルト有り得ないって胸のおっきいピンク髪の姉ちゃんも言ってたぞ!」
千早「じゃあ偶然ではなく必然ね、もう運命と言っても過言ではないわ」
響「でも胸の大きい姉ちゃんは!」
千早「…」ギロ
響「…なんでもないぞ……です」
やよい「伊織ちゃん!2回戦も3回戦も厳しいかもだけど、絶対二人でテレビ出ようね!」
伊織「当然よ!私について来なさい!」
真美「…亜美にひどいことしちゃったかも……」
あずさ「あらあら、真美ちゃんどうしたの?」
真美「ちょっと亜美と喧嘩しちゃって…」
あずさ「…そう」
あずさ「でも、仲良しな真美ちゃんたちなら必ずすぐに仲直りできるわ」
真美「ほんと…?」
あずさ「ええ」
真美「…うん!あずさお姉ちゃんのいう事信じて今は麻雀に集中しないとだね!」
あずさ「うふふ」
小鳥「あのー…社長?」
高木「なんだね、小鳥くん」
小鳥「さっきプロデューサーさんから聞いたんですけど、私が優勝したら出させるつもりだって…も、もちろん冗談ですよね?」
高木「…期待しているぞ」
小鳥「いや、勘弁してください…」
高木「…では、二回戦、元気に仲良く始めようか」
書き溜めなくなったしおわる
2回戦以降はまた気が向いたら続き書くかも
何か補完必要なとことかあれば7時ちょっと過ぎくらいまでなら起きてると思う
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