ライナー「今の俺にできることは...」
ライナー「戦士としてその責務を果たすだけだ」シュゥウウウ
ベルトルト「ライナー!やるんだな!?今ここで!!」
ライナー「あぁ、勝負は今ここで決めるっ」ダッ
アルミン「はいカット〜!!!」
アルミン「いいよ〜ライナーすごく良かった! 迫真の演技だったよ」
ライナー「.......あざすっ」
アルミン「ベルトルトも良くなってきてるよ、一皮剥けたねっ!」
ベルトルト「.........ありがとうございます監督」
アルミン「じゃあ次のシーン!! どんどん撮るよ〜」
ライナー「あの、監督.....」
アルミン「ん?どうしたの?台本のセリフ忘れちゃった?」
ライナー「いえ、台本に(ミカサ二人に切りかかる)って書いてあるんすけど...」
ライナー「............どの程度切られるんすか?」
アルミン「あぁごめんね言い忘れてた、腕一本切り落とすんだよ」
ライナー「」
ベルトルト「ぼ......僕は....?」ドキドキ
アルミン「ベル君はねぇ〜えーと」パラパラ....
アルミン「首に少し刃食い込ますくらいかな〜」
ベルトルト「」
ライナー「あの......それはちょっと」ボソ
アルミン「なに怖いの?君ら巨人だからすぐ治るでしょ!」
ライナー「治りますけど......その....痛みが」
アルミン「ファッ!?」
ライベル「」ビクッ
アルミン「あのね〜二人とも、痛いのは君らだけじゃないんだよっ」
アルミン「ほら思い出して、えーと....今は亡きミケさん」
ライナー「ミケ先輩っすか......」
アルミン「彼の最後の名演技見た?鳥肌たったよね?俳優の鏡だったよあの人は!」
ベルトルト「(演技ってよりマジだったと思うが....)」
アルミン「他にも沢山の俳優さんやエキストラの決死の名演技思いだしてよ!」
ライナー「(それは監督の指示で....)」
アルミン「彼らの死を無駄にしないためにもこの映画は絶対成功させるよぉ」
ライナー「.......えぇ、わかりました...やります...」
アルミン「よく言った!それでこそ鎧の戦士ライナー!!」
ベルトルト「監督、最後に一ついいですか?」
アルミン「あぁん?」
ベルトルト「この映画が完成したとき僕は生きてますか?」
アルミン「結末を言うと演技に乱れがでるから言えねぇ」
ベルトルト「」
アルミン「とにかく次のシーン行くぞ〜! ミカサ準備いいかぁ?」
ミカサ「は....はい」シャキン
アルミン「はい本番5秒前〜5、4、3、2、1...アクション!!」
ズババッ!.......
ライナー「グゥ.....(痛ってぇえええっやべマジで痛gふぇytjgjfhd)」
アルミン「あ、カメラのスイッチ入ってねぇじゃん......」
ライナー「」血ダラダラ
ベルトルト「」ドキンドキン
アルミン「おいおいカメラマン頼むぞぉ〜っ」
クリスタ「す...すいません」
アルミン「ライナー、腕の再生まだ時間かかりそうだな...」
ライナー「.......巨人化すれば...」ダラダラ
アルミン「あー、いーいー無理すんなっ 俺も焦りすぎた...」
アルミン「よし、ちょっと早いけど休憩入ろうか....はい休憩〜〜!」
ライベル「」ホッ
ライナー「はぁ.......いろいろ疲れた...」
エレン「ライナーお疲れ、腕大丈夫か?」
ライナー「あぁ、こんなのすぐ治る。 ただ肉体より精神が辛いぜ」
エレン「わかるぞライナー、巨人は一般人より10倍酷い扱いだからな...」
ベルトルト「僕達も近いうちに監督に殺されるかもしれない......」
ライナー「死にたくねぇよ......くそっ」
ベルトルト「死ぬ可能性が高いよ、現に先輩俳優達は.....」
エレン「ごめん!俺が全部悪いんだ...あの時俺が止めておけば...」
ライナー「いや、俺とベルトルトが悪い、あの時はまだガキで事の重大
さがわかってなかったんだ!」
ベルトルト「あの時の監督はまだあんな狂人じゃなった.....」
5年前 シガンシナ区
エレン「ったく...何か面白れぇことないかな」
ミカサ「私はエレンといるだけで楽しい....」
エレン「意味わかんねぇよミカサ」
アルミン「おーーい、エレンーー!ミカサーー!」タタタッ
エレン「よぉアルミン、いきなり走ってきたどうしたんだ?」
アルミン「ハァ...ハァ...あのね!すごい面白い事考えたんだ!!」
ミカサ「.....面白い事?」
アルミン「うん!あのね!映画を作ろうと思うんだ!!」
エレン「映画?お前が?」
アルミン「うん![進撃の巨人]ってタイトルで、人間と巨人が戦うんだ!」
アルミン「それで僕達3人が主人公で...」目キラキラ
エレン「いや、待て巨人とかどうやって撮影すんだよ?」
ミカサ「いろいろと難しい思う...」
アルミン「エへ、そう言うと思って連れ来たんだよ......来ていいよ」
ライベル「あ...初めまして」ペコ
エレン「?....初めまして」ペコ
ミカサ「この二人が巨人役?たしかに背は高いと思うけど...?」
アルミン「実はこの二人ね、巨人に変身できるんだ!」
ミカエレ「???」
アルミン「まぁとにかくやろうよ!もう台本作ってきたんだ!!」
エレン「お前はいつも準備が早いなぁ、ミカサどうする?」
ミカサ「....エレンと一緒ならやりたい」
エレン「何だそれ?.....まぁ暇だから付き合ってやるかー」
アルミン「よしっ、決まりだ!じゃあ最初のシーンは昼寝してるエレンを...」
こうして映画の撮影は始まった
数時間後.....
アルミン「じゃあ次は超大型巨人が壁を壊すシーンね」
エレン「どうやって撮るんだ??」
アルミン「まぁ見ててよ......そろそろ時間だ」
ピカッ!!
超大型「」ゴゴゴゴ
エレン「なっ!?」
ミカサ「アルミン......あれは!?」
アルミン「ベルトルトだよ、壁を壊したら3人で逃げるね...その時のセリフは..」
ドッゴォオオオオオオオオン!!!!
アルミン「よし!壊した!迫力満点だ!!」
アルミン「エレンッ!ミカサッ!逃げるよ......エレン?」
エレン「壁の破片が....俺の家の方に落ちた....母さん!!」ダッ
ミカサ「.....ッ!」ダッ
アルミン「(あ......アドリブだと!?)」
ライナー(カメラマン)「ちょっとやばくねこれ....」ジー
現在 壁の上
ライナー「あの後必死に瓦礫を持ち上げようとするエレン達を
監督は目を輝かせて眺めてたな....」
ベルトルト「エレン......母さんの事ごめん」グス
エレン「しょうがねぇよ、皆悪気はなかったんだろ?」
ライナー「監督以外な........」
ライナー「いろいろ思い出して怒りが爆発しそうだ」イライラ
ベルトルト「落ち着くんだライナー、ここまで我慢したきたじゃないか」
エレン「ここで監督に逆らって映画を台無しにしてみろ..........
亡くなった人達は本当に無駄死にだぞ!」
ライナー「.....くそっ」
ベルトルト「絶対にこの映画を成功させよう」
エレン「映画が完成したらやっと俺は母さんの墓に行ける!」
ベルトルト「僕は罪を償うんだ....」
ライナー「じゃあ俺は.....必ず生き残りクリスタと結婚する///」
エレン「そのクリスタは今あそこで監督にセクハラされてるけどな...」
ライナー「ファッ!?」
アルミン「君は何度ミスすれば気が済むのかなぁ....」
クリスタ「こ...これからは今以上に気を付けますから」オロオロ
アルミン「今日の夜君の部屋で特別指導をしてあげよう」ニコッ
クリスタ「すいません今日の夜は用事があry」
アルミン「監督の命令だよ?これ以上の用事はない」ニコリ
クリスタ「こ...困ります...」
アルミン「僕は困らない」ニヤァ
ライナー「.....あの野郎〜! 人命どころか俺の春も奪うつもりかっ」ビキ
エレン「馬鹿、堪えろそのくらい!」
ベルトルト「何度言わせるんだライナー!」
ライナー「安心しろ、殺しはしねぇ......ただ...」カチャカチャ
ベルトルト「(ズボンを脱いだ?.......まさか!?)」
ライナー「アルミン!」ダダッ!!
アルミン「え?ライナー?....何で下半身裸....え!?」
ライナー「オラッ!さっさとテメェの尻ミンを出しやがれ!」ガシッ
アルミン「うわぁ!や...やめてよぉライナー、どうしたんだよぉ?」ウルウル
ライナー「てめぇを掘るだけだっ」ビンビン
ライナー「クリスタ!カメラを回せっ!!」
エレン「ライナーのやつ.......やりやがった!」
ベルトルト「ぼ...僕も行くよ」ダダッ
アルミン「やめてっ!怖いよぉ!」ジタバタ
ライナー「俺に力で勝てると思ってんかアルミン」ガッチリ
ライナー「一突き一突きに死んでいった人々の顔を思い出せ!」ズルッ
アルミン「うわぁー、誤解だよライナー、やめてよ!」
ライナー「下手ないい訳はいらねぇ、自業自得だ...」
アルミン「本当に....違うんだっ!」
ライナー「よしっ....入れるぞ...」ゴゴゴゴ
アルミン「やめてぇえええええええええ!!」
ミケ「待てっ!」スタッ
ライナー「え.......えぇ?.......え?」
ベルトルト「......ミケさん?.....死んだはずじゃ?」
ミケ「生きてるのは私だけではない...いや、この映画の撮影で死んだ者は一人もいない」
ライナー「はぁ!?」
アルミン「.....だから誤解って言ったじゃないか、ライナーどいて」グスッ
ライナー「ちょっと待てよ、いろいろ混乱してるんだが?」ズボンかちゃかちゃ
アルミン「もうしょうがない...最初から説明するよ....」
また明日書く おやすみなさい
アルミン「まず最初に謝っとくよ今まで騙しててごめん」ペコ
ライナー「それはいいんだが.......死者が一人もいないっていうのは....?」
アルミン「うん、『死んだ』役者には裏で道具係をこっそりやってもらってたんだ」
ミケ「私も『死んだ』後にそのことを聞いた、おかげでリアルな
悲鳴をあげてしまったよ...」
ライナー「.......いや待て、じゃあマルコみたいな死体達は?」
ベルトルト「うん、あれは確実に死んでるよ!」
アルミン「それらは僕と技術班が徹夜で作った人形なんだ」
エレン「じゃあ......俺の母さんも生きてるんだな」ウルウル
アルミン「もちろんさ!あの巨人は僕がラジコンみたいに無線操作してたんだ」
ミカサ「じゃあ5年前のあの時から私達は....」
ベルトルト「監督の手のひらで踊ってたわけか.....」
ライナー「何でそこまでして...」
アルミン「徹底的にリアルな演技に拘ったらこの方法しかなかった...」
アルミン「本当にごめん!」
ライナー「だんだん監督の口調が荒くなってる気もしたんだが...」
アルミン「監督の僕がナメられたら終わりじゃないか」
ライナー「じゃあクリスタをいじめたのは?」
アルミン「...僕は女の子と喋るのが極端に苦手だから....その...」
アルミン「クリスタに練習相手になってもらってたんだ....」
ライナー「oh....」
アルミン「結局いつまでたっても緊張しすぎて変な言葉になっちゃって...」
クリスタ「全然気にしなくていいよっ」ニコッ!
ベルトルト「(天使だ...)」
ライナー「.....力抜けたぜ....ったく...」ヘナ〜
アルミン「本当にごめんなさい!」
エレン「もう謝るなよ監督....怒ってないよ俺達は」
ミカサ「逆に私達は安心した、 言ってくれてありがとう...」
アルミン「ありがとう.....でもこれで次からの演技にリアリティが....」シュン
ベルトルト「何言ってるんだ監督!今まで監督に鍛えられた
僕達の演技力はそんことで乱れない!!」
クリスタ「今度は私達が監督を安心させる!」
アルミン「皆.....」ウルッ
アルミン「」
エレン「ん?どうしたんだ監督」
アルミン「.........いや」
アルミン「....そういえば何でライナーは僕を襲ったの?」
ライナー「え!?そりゃあ我慢してた怒りが爆発して...」
エレン「最っ低〜だ...」
ライナー「!!」
ベルトルト「あぁ、勘違いとはいえライナーのした事は重罪だ....」
ライナー「て...テメェもやろうとしてたじゃねぇか!!」
ベルトルト「?」
ライナー「何とぼけてんだお前!裏切るのか!?」
エレン「ライナー、とりあえず監督に謝れ」
ライナー「」
アルミン「いいよ皆!僕が騙したのが悪いんだ!」
ミカサ「それだけ映画に情熱があったってだけ....監督として何も不自然なことじゃない..」
エレン「役者の俺達はそんな監督に従うだけだ、監督は悪くない!」
ベルトルト「悪いのは監督に逆らったライナーだ」
ライナー「(お前等もさっきまで監督に不満持ってたじゃねぇか)」
ライナー「監督.......すいませんでした」ボソッ
エレン「そんな謝り方があるか!?」
ベルトルト「土下座だ!土下座をするんだライナー!」
ライナー「....もう何が正しいかわからねぇ」
完
他に書いたやつ
エレン「人類の反撃はここからだ」
教官「成績下位10名を発表する」
後日談
その後映画[進撃の巨人]は完成、上映された......しかし
ライナー「今の俺にできることは...」
ライナー「戦士としてその責務を果たすだけだ」シュゥウウウウ..
観客「(これからどんな展開が...!?)」ワクワク
ライナー「勝負は今ここで決める!」ダッ
観客「ゴク...」ハラハラドキドキ
ライナー「オラ!さっさとテメェの尻ミンを出しやがれ!」
観客「」
本当の本当に完
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