三船美優「…大事なお話、ですか…?」モバP「…はい」 (12)

美優「…えっ、と…それは…その…」

美優「……仕事終わりの、こんな時間に…二人きりでしないといけないような、内容なんでしょうか…?」

P「はい。…誰にも聞かれないほうが…良いですから」

美優「…!」

美優「そ、それって……」

P「…正直、止めようかとも思いました。俺の仕事はプロデューサーで…あなたは、アイドル」

P「こんな事言うべきじゃない、それは分かってます…」

P「でも…やっぱり、はっきりさせるべきだと…思ったんです」

美優「……」カァ

P「…美優さん!」

美優「…は、はいっ…」ドキドキ


P「あなたの…“前夫”について!!」


美優「」


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美優「……」

美優「………………えっ」

美優「……えっと…あの、Pさん…?」

P「……そうですよね、答えにくい…ですよね」

P「すみません、行き過ぎた事を…」

美優「じゃ、じゃなくてですねっ…!」

美優「…どうしてその…前の…だ、旦那さん…?なんて…」

P「美優さん…まさか、隠し通せていると思ってたんですか?」

美優「は、はあ…?」

P「…いくら俺だって気付きます、もうずっと一緒にいるんですよ!?」

美優「そ、そうですか…?」


P「ヒントはいくらでもあった…むしろ、もっと早く気付くべきだったのかもしれません」

美優「ヒント…?な、なんのことですかっ…?」

P「そもそも、出会いの時からです。覚えていますか、あの冬の日…クリスマスの夜…」

美優「……もちろんです。…忘れるはず、ありません。私が」

P「あなたが…亡き夫を想い、街に出てきていた日の事を」

美優「!?」

P「俺も忘れません…大きなクリスマスツリーの前で」

P「寒い中、何をする訳でもなくただ立ち尽くしていた、美優さん…」

P「来る筈のない誰かを、待ち続けていた美優さん…」

美優「な…あ、あれはっ……」

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