アルミン「新世紀エレンゲリオン」 (21)
シガンシナ区 イェーガー家
エレン「オレは調査兵団に入って外の世界を見るんだ!!」
グリシャ「…そうか、お前に見せたい物がある」
カルラ「あなた、まさか…!」
グリシャ「エレン、地下室を見せてやろう…」ガタッ
エレン「本当に!?」
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カツーン…カツーン…
エレン「父さん、まだつかないの…?」
グリシャ「もうすぐだ…着いたぞ」
ガチャッ
エレン「うわ…真っ暗だ」
エレン「父さん?あれ?どこに行ったんだ?」
バッ(明かりのついた音)
巨人「ォォオ…」
エレン「こ、これは!?」ガクガク
カルラ「人の作りし最後の砦、人型汎用決戦兵器、エレンゲリオン。これはその初号機よ」
エレン「どう見ても普通の巨人に紫のペンキ塗ってるだけじゃんか!!て言うかなんで母さんまでいるんだよ!!」
カルラ「私は母さんじゃないわ、私の名前は葛城ミサト、貴方の直属の上司よ」
エレン「なんだよそれ!これも父さんの仕業かよ!!」
「その通りだ」
エレン「!?」
グリシャ「久しぶりだな…エレン」ニヤリ
エレン「さっきまで一緒だっただろ!!て言うかそのグラサンなんだよ!!」
グリシャ「エレン、私が今から言う事を聞け」
エレン「え、やだよ」
グリシャ「…これにはお前が乗るのだ」
エレン「無視するなよ!!」バンッ
グリシャ「そして使徒と戦うのだ」
エレン「なんだよ使徒って!!」
カルラ「まって下さい司令!!レイでさえシンクロするのに7ヶ月かかったんですよ!?今日来たばかりのこの子にはとても無理です!!」
グリシャ「座っていればいい、それ以上は望まん」
エレン「座るって巨人のどこに座りゃいいんだよ!!て言うか無視するなよ!!」バンッ
アルミン「葛城一尉!今は使徒撃退が最優先事項です、そのためには誰であれわずかでもシンクロ可能な人間を乗せるしか方法はありません!」
エレン「おいアルミン…お前までどうしちまったんだよ…」
アルミン「紹介が遅れたね。私の名前は赤木リツコ、E計画担当主任だ」ニコッ
エレン「だからなんなんだよそれ!!わけわかんねぇよ!!なんの設定だよ!!」
アルミン「…葛城一尉、それとも他にいい方法があるとでも?」
カルラ「……指示に従うわ」
アルミン「さ、エレン君、こっちへ」
エレン「いやだから勝手に話進めるなよ!!て言うか無視すんなよ!!三回目!!三回目ですけど!?」
エレン「と言うか地下室の秘密ってこれかよ!!もっと核心に迫る物だとおもってたよ!!」
エレン「て言うかどうやって乗るんだよ!巨人だろコレ!?」
アルミン「巨人じゃない、これは汎用人型決戦兵器、エレンゲリオン」
エレン「いやだから巨人紫に塗ってツノ刺してるだけじゃねえかよ!!しかもさっきと汎用と人型の順番もう間違えてるじゃん!!て言うかアルミンは黙ってろよ!!!」カベドンッ
カルラ「エレン君、落ち着いて」オロオロ
エレン「落ち着けるかよ!!まさか両親が親友まで巻き込んでこんな事してて落ち着いてる奴の方が凄えよ!!やるならせめてもう少しまともな説明しろよ!!!」ドカベンッ
エレン「とにかくこれには乗らねえよ!!!」
グリシャ「…そうか、おまえなど必要ない、乗らないなら帰れ」
エレン「もちろんそうさせてもらうけど帰る以前にここ家なんですけど」
グリシャ「冬月、レイを起こせ」
ハンネス「使えるか?」
グリシャ「死んでいるわけではない」
ハンネス「わかった」
エレン「さりげなくハンネスさんまでなにしてんだよ!!」
ガラガラガラガラガラガラガラ…
ミカサ「ウゥー(棒)」
エレン「え?ミカサじゃん」
カルラ「違うわ、彼女は綾波レイよ」
ミカサ「ソウヨ、ワタシハアヤナミレイヨ(棒)」
エレン(もう突っ込むのもめんどくせぇ…)
グリシャ「ミカs…レイ、予備が使えなくなった、もう一度だ」
ミカサ「はい」
エレン「今ミカサって言ったよな?」
ミカサ「…ウゥ(棒)」ガクガク
ミカサ「クッ…ウウゥ(棒)」ガクガク
エレン(え?何これ?オレが行きますって言わなきゃいけないやつ?)
ズズン…ゴゴゴ…
エレン「えっ、何今の音」
グリシャ「奴め…ここに気づいたか」
エレン「いや、これ超大型が扉破ったんじゃないの?」
グラグラ
エレン「うわっ!」ヨロヨロ
ミカサ「エレン、危ない!」ガシッ
巨人「うぁー…」頭かばい
アルミン「そんな…エレンゲリオンが搭乗者も無しに動いた!?」
エレン「いやどう見ても自己防御だろ」
カルラ「エレン君、君しか居ないのよ?」
エレン「…乗るよ、この巨人に乗るまでやめる気ないんだろ…母さん…」
カルラ「巨人じゃないわ、エレンゲリオンよ」
エレン「…」
エレン「で、どうやって乗ればいいんだよ」
グリシャ「自分の腕を噛め、そうすればお前の身体から巨人の身体が生成される」
エレン「えっ、目の前のコレに乗るんじゃないの?」
グリシャ「それはあれだ…雰囲気だ」
エレン「なんの為の地下室だよ!!もはや巨人がただのインテリアだよ!!」
エレン「ああもうやけだやってやる!!」アーン
アルミン「待って!」
エレン「!?」
カルラ「司令…本当にいいんですね?」
グリシャ「…」ニヤリ
カルラ「発進!!」
エレン「調子狂わせんなボケェエエエエ!!!!」ガリッ
地上
鎧の巨人「ウオオオオ!!!」
駐屯兵「もうダメだ!!撤退だ!!」
ドゴオオオオン!!!
鎧の巨人「!?」
エレンゲリオン「…ォオオオ…」ゼーゼー
「なんか新しい巨人が地面から出て来たぞ!!」
「なんか心なしか息切らしてないか?」
~~~~
アルミン「そうそう、地下室から地上に出るにはここから掘り進めるしかないから」
~~~~
エレンゲリオン(あいつら後でぜってーしばく…)ゼーゼー
カルラ「エレン君!まずは歩く事だけを考えて!!」
鎧の巨人「ウオオオオオ!!!」トッシン
エレン(うなじ)「んな事言ってる場合かよ!!!」
エレンゲリオン「ウガアアアアアアア!!!」ガシッ
鎧の巨人「ウオッ!!!!」パンチ
エレンゲリオン「グオッ!!!」ズシャァッ
鎧の巨人「ウオオッ!!」キック
エレンゲリオン「グオアッ!!!!」ゴシャァッ
エレン(うなじ)「な…んだコイ…ツ…めっちゃ強ぇぇ…」ゴフッ
アルミン「初号機、沈黙!!」
カルラ「そんな!!」
その時、エレンの脳裏にこれまでの人生の思い出が走馬灯のように駆けた!!
ーーーー
ちびエレン『父さん…僕を保育園に置いていかないでよぉ!!』
グリシャ『達者に暮らせよ、エレン』
保母『いや、イェーガーさん、もう時間ですんで…』
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グリシャ『大丈夫だ!!お前ならできる!!』
ちびエレン『やだよ!!水の中で息なんかできないよぉ!!』
カルラ『これは直接肺の中で酸素を取り入れてくれるのよ!!我慢なさい!!男の子でしょう!!』
ーーーー
グリシャ『エレン!何故お前は嫌がるんだ!!』
ちびエレン『こんなピチピチな服着たくないよぉ!!!』
カルラ『プラグスーツと呼びなさい!!!』
ーーーー
ドクンッーーーー
エレン「ふざけんなクソがぁああああああ!!!!!!!!」
アルミン「エレンゲリオン…再起動…」
カルラ「そんな…まさか…」
ミカサ「暴走…!?」
ハンネス「勝ったな…」
グリシャ「あぁ…」
エレンゲリオン「ウオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!」
鎧の巨人「!?」
エレン「もう限界だ!!!」ドゴォッ
いま わたしの ねがいごとが
エレン「こうなりゃ全部鬱憤吐き出してやる!!」バゴォッ
かなうなら つばさがほしい
エレン「まず積極的に育児放棄しようとするんじゃねぇ!!!」ベゴォッ
このせなかに とりのように
エレン「いきなりシンクロテストとか言って真冬の川に沈めるな!!!」ズドゴォ
しろいつばさ つけてください
エレン「あとわけのわからない趣味押し付けんな!!」ボゴォ
このおおぞらに つばさをひろげ とんでゆきたいよ
エレン「変な世界観子供に吹き込もうとするな!!」ゴシカァン
かなしみのない じゆうなそらに
エレン「そんな変人、俺が…!!!」キュイイイイ
つばさはためかせ
エレン「全部!!!駆逐してやる!!!!!」ズギャァアアアアン!!!!
ゆきたい…
鎧の巨人だったもの「」
アルミン「エレンゲリオン初号機もとい、エレン・イェーガーの活躍により、シガンシナ区は無事奪還された」
アルミン「両親の妄想から逃れる為、そして自身の夢を叶える為エレンは訓練兵団に入団する」
アルミン「しかし、それは彼の新たな戦いの幕開けに過ぎなかった…」
アルミン「次回、『エレンゲリオン:破 You can(not) titan.』」
ミカサ「次も…サービス…サービスゥ…」
おわれ
おまけ
エルヴィン「今日は新たなパイロットの紹介だ」
エレン(あ、なんか嫌な予感)
リヴァイ「ドイツから来ました、リヴァイ・アスカ・ラングレーですっ!よろしくっ!」
エレン「ドイツってどこだよ!!」バンッ
リヴァイ「あんたバカァ!?そんな事もわからないの!?」
エレン「わからねぇよ!!」
ジャン「出会って早々夫婦喧嘩か、仲のよろしい事で…」ヤレヤレ
エレン・リヴァイ「「誰が夫婦だ!!!!!」」
この世界は残酷だ…
そして…とても美しい…?
今度こそおわれ
急に思いついたのでやった。エレンゲリオンって確かにエヴァと似てる気もする。
それでは。
はだしのゲンドウ
アルミン「あれは…『両さんの巨人』!?」
アルミン「新世紀エレンゲリオン」NEW!
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