町娘「私が出会ったのは」 (262)


更新は不定期ですが読んでくれたら幸いです。

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【砂漠】


「し、死にたくねえ」


「あの、大丈夫ですか?」


「死にたくねえって聞こえなかった? 馬鹿かお前?」


「……元気そうですね。では」


「ちょっと待って」


「はい、何でしょう?」


「水を…水を下さい」


「はぁ……はい、どうぞ」スッ


「ゴクゴクッ…ぷっはあっ!!」


「(全部飲んだよ…この人)」


「助かった。お前、名前は?」


「え、私は町娘6です」


「そうなの? てっきりCあたりかと…じゃあ町6だな」



娘6「せめて娘6にして下さいよ」


「ところで町6、此処は何処だ?」


娘6「マヌーサ砂漠です」


「いや、確かに常時マヌーサだけど」


娘6「あの、あなたの名前は?」


「あれ、聞いちゃう?
 そこいらのモブとは比べる事すら許されないオレの名を聞いちゃう?」


娘6「えっ!? まさか勇者様とか!?」キラキラ



「…………だよ」ボソッ


娘6「はい?」


「吸血鬼だよ!!」ドンッ


娘6「あっ…すいません」


吸血鬼「お前さあ、いきなりそんなビックネーム出されたら困るよ?」ハァ


娘6「すいません、何か期待しちゃって…」ペコ


吸血鬼「いやいや!! オレが期待裏切った感じ!? 
    全然期待してオッケーだよ!? けど勇者ってお前…流石に期待し過ぎだろ」


娘6「……ごめんなさい」シュン…


吸血鬼「謝んなよ、虚しくなるから」シュン…


娘6「はいっ!!」ビシッ


吸血鬼「いい返事ィ!! 取り敢えず人の言うこと聞く良い子なのは分かった」



娘6「あっ、私急いでるので」ソソクサ


吸血鬼「えっ? もう行くの?」


娘6「はい、町に帰って病気の父さんにお薬を…」ニコリ…


吸血鬼「(めっちゃ良い子じゃん)」ホロリ


吸血鬼「仕方ねえな、送ってやるよ。魔物とか出んだろ?」


娘6「えっ? いいんですか?」キラキラ


吸血鬼「助けてもらった礼だよ。よし、行くぞ町6!!」ドン


娘6「娘6です」ジーッ


吸血鬼「……娘6、行くぞ!!」ドン



【いきなり魔物が現れた!!】


娘6「きゃっ!! 吸血鬼さん…」


吸血鬼「よし、任せろ」


【毒サソリ六匹くらいが吸血鬼に襲いかる!!】


毒サソリ「ギッギギッ!!」


吸血鬼「見せてやるよ。魔法ってヤツをな……」


【吸血鬼から凄まじい魔力が溢れ出した!!】


吸血鬼「メラッ!! からのファイガ!!!」

娘6「す、凄い!!」


ゴォォォッ!!!


毒サソリ「ギッギギッ!!」


【だが、毒サソリには効いていない!!】



吸血鬼「チッ…めんどくせぇな」


吸血鬼「メテ…イオナズン!!」


娘6「(どっちかで言ったらそっちなんだ……)」


ドガーン!!


【毒サソリを倒した!!】

【娘6のレベルが5上がった!!】

【娘6はメラゾーマを覚えた!!】


吸血鬼「早くない?」


娘6「魔力足りないですよ……」


吸血鬼「無難にケアル辺りから…」


娘6「吸血鬼さん、陽も暮れそうですし急ぎましょう!!」タタッ


吸血鬼「お、おう!!」ダッ


ーーーーー

ーーー



娘6「砂漠の町、マヌーサへようこそ!!」


吸血鬼「え、うん…分かってた」


娘6「さあ、私の家はこっちです」


吸血鬼「え、オレも行くの?」


娘6「きちんとお礼しないと、父さんが怒るんですよ……だから、来て下さい」ニコッ



吸血鬼「(お父さん、いい娘さんを持ちましたね……)」


つづく

書き忘れましたが、この吸血鬼は太陽の光なんて平気です。




【娘6の家】


娘6「父さん、ただいま」


吸血鬼「お邪魔しまーす」


父6「…………」


娘6「薬、買ってき……父さん?」


父6「…………」


吸血鬼「えっ?」


娘6「父さん!! 父さん!!」ユサユサ


吸血鬼「マジかよ…」



娘6「うっ…グスッ…父さぁぁん!!」


吸血鬼「(お父さん死んじゃってた…神は居ねえな)」


娘6「父さんが…父さんが…」フラッ バタン…


吸血鬼「仕方ねえ、これも何かの縁だ」


吸血鬼「ザオリク!!」


【しかし、父6は生き返らなかった】


吸血鬼「……ザオリク!!」


【しかし、父6は生き返らなかった】


吸血鬼「……アレイズ」


パァァァ…


父6「ん? オレは…死んだはずじゃあ」


父6「あれ? あなたは?」


吸血鬼「あっ、今生き返らせました吸血鬼と申します。
    砂漠で倒れている所を娘6さんに助けてもらいまして…」


父6「なんと!! ありがとうございます!! ありがとうございます!!」ペコペコ


吸血鬼「いえいえ、そんな」ハハッ


娘6「うっ、うぅん…はっ!!」ガバッ



父6「娘6、吸血鬼さんに生き返らせてもらった…病気も治ったみたいだ」ニコッ


娘6「本当!? 吸血鬼さん、ありがとうございます!!」ペコッ


吸血鬼「気にすんなって。つーか泊まってっていい? 急に寒くなってきたんだけど…」ブルッ


父6「勿論ですよ!! こんな狭い家で良いなら」ニコッ


娘6「今から晩御飯作りますから待ってて下さい!!」タタッ


吸血鬼「あ、うん」


父6「早くに妻を亡くしましてね…オレは料理なんて出来ないんですが、
   娘6が昔から作ってくれてるんですよ」シミジミ


吸血鬼「いい娘さんですね」ウン


父6「ええ、気が付けば…いや生き返ってみれば目の前に得体の知れない男が居たので……殺…いやぁ、お恥ずかしい」ハハッ


娘6「もうっ、父さんったら…」ウフフ


吸血鬼「(結構バイオレンス……バイオ? バイオは4しかやってないな…)」


父6「どうしました?」


吸血鬼「いや、ちょっと亡き母の事を…」


父6「吸血鬼さん…」ホロリ



つづく

こんな感じでダラダラ進んで行きます。ばくれつけんとオーラキャノンが好きです。


【夕食後】


娘6「ところで吸血鬼さん」


吸血鬼「ん? なに?」


娘6「なんで砂漠に倒れてたんですか?」


吸血鬼「ああ…家の事情っつうか」


娘6「何かしちゃったんですか?」


吸血鬼「部屋でゴロゴロしてたら…」


娘6「はぁ」


吸血鬼「親父に怒られて…」


娘6「……………」


吸血鬼「飛ばされた…」


娘6「兄弟の末っ子で兄を倒す為


吸血鬼「そんなドラマ無いから」


吸血鬼「つーか何だよ北斗琉拳って、神拳の方が確実に上だろ」


娘6「まあ字面は確かに…」



吸血鬼「修羅の国だっけか? ケン四ロウ生まれたのって」


娘6「いえ、そこまで詳しくないんで…」


吸血鬼「何で話しに出したんだよ!! 折角乗ってやったのに…」ブツブツ


娘6「って言うか吸血鬼も結構普通なんですね」ハァ


吸血鬼「……血吸うぞコラ」


娘6「吸うんですか?」


吸血鬼「…やっぱ止めとく」フイッ


娘6「吸血鬼さんって変わってますね」


吸血鬼「そう?」


娘6「だって太陽平気だし、血も吸わないし…聖水飲ませても


吸血鬼「父親助けた恩人に何飲ませてんの!? どうりでちょっと苦いわけだよ!!」


娘6「ははっ」


吸血鬼「なに笑ってんの!? 何かおかしい所あった!?」


娘6「不思議な人…不思議な吸血鬼だなぁと思って…」


つづく

レスありがとうございます。ちょっと投下します。



【早朝】


吸血鬼「朝日が眩しいぜ…」キラッ


娘6「う、ぅん…」スースー


吸血鬼「世話になったな娘6…お父さんと達者で暮ら


娘6「り、領主様…もう少し待って下さい。お願いします」スピー


吸血鬼「本当に寝てんのが凄いよね」


娘6「病気の父が居るんです。どうか…どうかお願いします」ウーンウーン


父6「娘6…済まない、父さんのせいで…」ウーン



吸血鬼「…………」



【領主の屋敷】


吸血鬼「あんなの聞いたらやるしかないじゃない!!!」


マヌーサの領主「な、なんだ貴様は!?」


吸血鬼「まあ、あれだ。吸血鬼だ」ウン


マヌーサ領主「ふん、吸血鬼風情が領主の儂に何の


吸血鬼「うっせえデブ!! 取り敢えずお前を殺す!!
    死因はお前が虐げた民の寝言だ!! かなり評判悪いぞデブ!!」



デブ領主「くっ…皆の者!! 出合え出合え!!」


【ならず者と用心棒が10人ずつ現れた!!】


吸血鬼「ふん、木っ端微塵にしてやんよ!!」ポキポキッ


デブ領主「や、殺れ!! 殺ってしまえ!!」


ならず者1「死ねえっ!!」


吸血鬼「(何で決めようか…あ、よし)」ポンッ


吸血鬼「ナイツオブラ…違うな」ウーン


ザクッ!!



【吸血鬼の肩に斧が突き刺さった!!】


ならず者1「へへっ、あの世で後か


デブ「ふひ、フヒヒッ!! 吸血鬼ごときが儂に…ん?」


吸血鬼「死ね……マグマアクシス」ズズ


キィィン…ゴォォォ!!


ならず者1「ギャーー!!」プスプス…


【ならず者1は灰になった!!】


【吸血鬼の傷がみるみるうちに塞がっていく!!】


デブ「ひ、ヒィィッ!!」



吸血鬼「うーん…よし、決めた」ゴッ



【デブ領主とならず者と用心棒達は今すぐ逃げだしたい!!】


【しかし、腰を抜かして逃げられない!!】


吸血鬼「 地 母 の 晩 餐 !!」ゴゴ


ズガァァァン!!!


デブ領主「わ、儂の酒池肉林の夢がぁー!!」


【デブ領主、以下20名を倒した!!】


【吸血鬼はマヌーサを覚えた!!】



吸血鬼「うん…だろうとは思ったよ」



つづく

今日はこの辺で。シャベリンレインかゼロスビートで悩みました。


【娘6の家】


吸血鬼「ただいま」ウィーッス


娘6「吸血鬼さん!! 何処に行ってたんですか!?」


吸血鬼「領主殺してきた。
    一応ザオリクで生き返らせて、怒れる民に差し出したけどな」


娘6「何か凄い騒ぎですけど……って、え!?」


吸血鬼「だから、悪い領主を倒してマヌーサ覚えたんだよ」ハァ


娘6「だからお祭り騒ぎなんだ……」ナルホド


吸血鬼「じゃあ、家に帰るわ。徒歩で」


娘6「でも、また違う領主が来たら……」チラッチラッ



吸血鬼「いや、やらないよ!? なにその綺麗な瞳」



娘6「どうせ帰ってもゴロゴロするだけなら領主になった方がイイですって!!」


吸血鬼「えぇ、めんどくせえよぉ」ダラーン


娘6「束の間の喜びを与えてくれてありがとうございます」ペコッ


吸血鬼「やるよ!! やってやんよ!!」


娘6「本当ですか!? これで皆が安心して暮らせます!! やったー!!」ワーイ


吸血鬼「なあ町6」


娘6「娘6です」


吸血鬼「なあ、娘6」



娘6「はい、何でしょう?」



吸血鬼「オレ、吸血鬼が領主になったらさ」ホワンホワン…


娘6「なったら?」


吸血鬼「まず事実がねじ曲げられて伝わるだろ?」


娘6「え? あ、はい(乗っておこう)」


吸血鬼「そんで、本当は英雄なのに悪者扱いされて……」


娘6「ああ、ありそうですね!!」ウンウン


吸血鬼「それを聞きつけた勇者が倒しに来る」


娘6「流石にそれは考え過ぎですよー」ニコッ


吸血鬼「本当に大丈夫? そんなの嫌だよ?」ジーッ



娘6「大丈夫ですよ!!」ビシッ



つづく



【一週間後】 【娘6の家】


吸血鬼「はあ…」


娘6「どうしました? 溜め息なんて」


吸血鬼「やることねえじゃん!!」バン


娘6「悪さする人を懲らしめてくれるだけでも有り難いですよ?」


吸血鬼「つーかさあ」ダラーン


娘6「はい?」


吸血鬼「何でお前のお父さんが町長になったの? 訳が分からない」


娘6「ああ、何か『優しそうだから』みたいです」


吸血鬼「この町の奴等バカばっかだな!!」



娘6「失敬な!! 皆真剣に生きてるんですよ!!」ガァッ



吸血鬼「まあ、いいけどさ……」フゥ


娘6「……お家に帰りたいんですか?」シュン…


吸血鬼「うん、早く帰って引きこもりたい」キラッ


娘6「そんなだから砂漠に飛ばされるんですよ」ハァ…


吸血鬼「ちょっと待てよ。お前は勘違いしてる」


娘6「何をですか?」


吸血鬼「オレが魔王とかだったらそりゃ頑張るよ? でも吸血鬼だぜ? なにすんの?」


娘6「それは、血を吸ったりとか?」



吸血鬼「安直ゥ!! そんなだからあんな[ピザ]に好き勝手やられんだよ。それに……」



娘6「なんです?」


吸血鬼「血吸ったら迷惑だろ?」


娘6「(本当に変な吸血鬼だなぁ)」


娘6「まあ、でしょうね」ウン


吸血鬼「それに病気もらったりしたら嫌だし」ブルッ


娘6「えっ、抗体的なの無いんですか?」


吸血鬼「最近のウイルス舐めんな!! すっげえ進化してんだぞ!?」


娘6「そうとは知らず、すいません」ペコッ


吸血鬼「いえいえ…ってバカ!! そもそも、お前等人間の性の乱れがだな……」ブツブツ


娘6「私の吸います?」


吸血鬼「それだよ!! 軽々しくそういう事言っちゃうからダメなんだよ!!」



娘6「はあ、何かすいません」



吸血鬼「お前さ、おっぱいデカいじゃん?」


娘6「な、なんですか急に…/////」カァッ


吸血鬼「顔はともかく、おっぱいはデカいじゃん?」


娘6「殴りますよ」ニコッ


吸血鬼「いや、可愛いとは思うよ」ウン


娘6「えっ……そ、そんな、照れるじゃないですか////」エヘヘ



吸血鬼「ほら、絶対迫られたら体許しちゃうタイプだもん」ハァ



娘6「そんな事ないです!! その、まだ…した事ないし……」モジモジ


吸血鬼「きもっ!!」ウワァ


娘6「なっ!! どうせ吸血鬼さんもしたことないでしょ!?」


吸血鬼「僕は結婚した方としかしないと決めてますから」ウン


娘6「キモッ!!」ウゲェ


吸血鬼「キモいとか……言うなよ」ショボン…


娘6「あっ…ごめんなさい」ショボン…


吸血鬼「……別にいいよ。気にしてないから」イジイジ…


娘6「あのっ、もう言いませんから!!」ビシッ


吸血鬼「……うん」


つづく

この辺で終了します。ありがとうございました。

ちょっと投下します。

ちょっと投下します。レスありがとうございます。



娘6「それより吸血鬼さん」


吸血鬼「……なに?」


娘6「まだ落ち込んでるんですか?」ハァ


吸血鬼「いや、大丈夫大丈夫」ニコッ…


娘6「その薄ら笑い止めてくれます?」



吸血鬼「あ、ごめん」シュン…



娘6「それより!!」バン


吸血鬼「なんだよ!? また言葉の暴力か!?」


娘6「違いますから聞いて下さい!!」


吸血鬼「なんだよ!? 早く言えよ!!」ドン


娘6「……(めんどくさい性格だなぁ)」


娘6「あの、服装について聞きたいんですけど……」



吸血鬼「オレの服がなんだよ? 文句あんのか?」



娘6「何でジャージなんですか?」


吸血鬼「いや、部屋着のまま飛ばされたから」


娘6「領主がそれじゃ締まらないので着替えて下さい」


吸血鬼「いや、金無いし無理」


娘6「えっ!? この前、[ピザ]領主の屋敷から色々……」


吸血鬼「一人暮らしのお婆ちゃんとかにあげた」


娘6「(わぁ、優しい…)」キュン



娘6「じ、じゃあ仕方無いですね。
   5000ゴールド渡しますから服買って来て下さい」ハイ



吸血鬼「この前まで貧乏だったのに随分羽振りがいいな」ジーッ


娘6「吸血鬼さんが領主の屋敷から持ってきた物を他の町で売って来たんですよ」ニコッ


吸血鬼「盗っ人じゃねえか」


娘6「……………」


吸血鬼「……………」


娘6「取り敢えず、服を買って来て下さい」


吸血鬼「はあ、めんどくせぇなあ。
    分かったよ……んじゃ、行ってくる」ダラーン



娘6「はいっ、行ってらっしゃい」ニコッ



つづく

今日はこの辺で、次回お買い物です。


>>29の訂正 ジャベリンレインとゼロス・ビートでした。

気分を害した方、本当に申し訳ありませんでした。

あと、レスありがとうございます。嬉しいです。

ちょっと投下します。



【娘6の家】


吸血鬼「ただいま」ダラーン


娘6「おかえ…って、ジャージじゃないですか!!」


吸血鬼「色々あってさ」フゥ


娘6「え? なにがあったんですか?」


吸血鬼「店に入って服決めて会計しようとしたんだけど……」


娘6「まさか断られたとか!? 何処の店ですか!? 私が文句言っ



吸血鬼「落ち着けって。そんなんじゃないから」



娘6「じゃあ、一体なにが……」


吸血鬼「いや、店の娘に『支払いはマッカでお願いします』って言われた」


娘6「……それって『コスプレ屋さん』ですか?」


吸血鬼「え? うん」


娘6「(やっぱり、あの馬鹿……)」



娘6「その娘、看板娘3は店主3さんの娘なんですけど、
  腰を悪くしたみたいで今は看板娘3が店を切り盛りしてるんです」



吸血鬼「へぇ、偉いじゃん」


娘6「違いますよ。それを良いことに好き勝手してるだけです」


娘6「看板娘3とは友達なので少しお話ししてきます」


吸血鬼「え? オレは別にジャージのままで


娘6「ちょっと待ってて下さい」ニコッ…



吸血鬼「お、おう。分かった」




つづく



【コスプレ屋さん】


娘6「おい、何がマッカだ。ふざけんな」バン


看板娘3「だって私、女神が転生派だし……」フイッ


娘6「じゃあ何でモーショボーのコスプレしてるの!?」


看板娘3「だって可愛いでしょ♪♪」クルッ


娘6「………」イラッ


【娘6は何かをやろうとしている!!】



看板娘3「待って!! ホッパーキックはやめて!!」



娘6「全くもう、500マッカも500ゴールドも一緒でしょ?」ハァ


看板娘3「でも響き的にマッカの方がカッコイ


娘6「 一 緒 で し ょ ? 」ギロッ


看板娘3「チッ……うざってぇなコイツ」ペッ


娘6「…………」プチッ


【獣の眼光・赤のカポーテ】


看板娘3「ちょ、ちょっと待っ


【血のアンダルシア】

ヒュ…ドンドンドン!!



看板娘3「げっはぁ!!」ドッサァ



娘6「ハァ…ハァ…ゴールドで、いいでしょ?」


看板娘3「く、くそぅ……」ググッ


【突撃】

ズンッ!!


娘6「ちょっ、痛っ…このっ!!」ブンッ


【デスカウンター】

ドガッ!!


看板娘3「ふぎゃっ!!」フラフラ…


娘6「ハァ…ハァッ…まだ、やる気?」


店主「ゴ……ゴールドでいいです」フラフラァ…



娘6「はぁ、疲れたぁ」ガックリ…




つづく



娘6「ハァ…ハァ…ゴールドで、いいでしょ?」


看板娘3「く、くそぅ……」ググッ


【突撃】

ズンッ!!


娘6「ちょっ、痛っ…このっ!!」ブンッ


【デスカウンター】

ドガッ!!


看板娘3「ふぎゃっ!!」フラフラ…


娘6「ハァ…ハァッ…まだ、やる気?」


看板娘3「ゴ……ゴールドでいいです」フラフラァ…



娘6「はぁ、疲れたぁ」ガックリ…




つづく

この辺で終了します。次回もお買い物です。

ちょっと投下します。



【娘6の家】


父6「ただいま」


吸血鬼「あ、お帰りなさい」ゴローン


父6「あれ、吸血鬼君だけかい?」キョロ


吸血鬼「ああ、娘6なら看板娘3の店に行きました」ダラーン


父6「そうか、二人は昔から仲良しでね。話し込んでいるのかな」ハハッ


吸血鬼「どうですか?」ダラーン


父6「ん、何がだい?」キョトン



吸血鬼「町長になって忙しいんじゃないんですか?」ゴローン



父6「まあ、皆が協力してくれてるしね。
  名前だけとは言え吸血鬼君が領主になってくれて町は良くなったよ」ウンウン


吸血鬼「でも、そろそろ帰


父6「皆が吸血鬼君に感謝してる。
  お隣のお婆ちゃんなんて泣いていたよ……」


父6「あの領主には色々な物を奪われたからね」シュン…


吸血鬼「(めんどくせっ!! あ、メダルギアやりたい……)」


父6「吸血鬼君、厚かましいのは承知してる。でも、どうか町に留まって欲しい」グスッ


父6「あ、ははっ。みっともない所を見せてしまったね」ゴシゴシ



吸血鬼「(これはビシッと言わなきゃダメだな。泣けば何とかなると思うなよ……)」



父6「吸血鬼君……娘6も君を気に入ってる、頼むっ!!」ビシッ


吸血鬼「(まあ綺麗なお辞儀……いやいやいや!!
     なに言ってんの!? コイツ馬鹿じゃねえの!?)」
















吸血鬼「勿論ですよ!! 僕に任せて下さい!!」ビシッ


父6「本当かい!? いやぁ、良かった良かった!!」ハハッ



吸血鬼「(嫌だよ、めんどくせえよ、帰りてえよぉ……)」



つづく

この辺で終了します。次回、買い物です。



【娘6の家】


娘6「ただいま」


父6「あ、お帰り。看板娘3ちゃんは元気だったかい?」


娘6「まあ、うん。あれ、吸血鬼さん?」


吸血鬼「なに?」ズーン…


娘6「何かあったんですか?」


吸血鬼「いや、何でもないよ」ハハッ…



娘6「……?? あ、もう大丈夫なので今度こそ服を買って来て下さい」


吸血鬼「うん。じゃあ行ってくる」


父6「気を付けて行くんだよ」


吸血鬼「え、ああ、はい」ニコッ…


娘6「(顔が引き吊ってる……何かあったのかな?)」


娘6「あ、行ってらっしゃい」ニコッ


吸血鬼「はい、行ってきます」ニコッ…



娘6「(うわっ、気持ち悪ッ!!)」




つづく



【コスプレ屋さん】


吸血鬼「これくれ」ドサッ


看板娘3「2000ゴールドでいいです……」


吸血鬼「あ、そう? じゃあ丁度で」ハイ


看板娘3「毎度あり」


吸血鬼「あのさ、着替えてって良いか?」


看板娘3「ああ、別にいいっスよ」


吸血鬼「じゃあ着替えて来る」



看板娘3「はーい」



【着替え終了】


吸血鬼「(かなり丁寧に作られてんだな……着心地もいいし)」


吸血鬼「なあ、吸血鬼に見えるか?」ファサッ


看板娘3「(貴族の服にマント……すっげえ似合ってる。つーか、本物だもんな)」ポケーッ


吸血鬼「おい、聞いてんのか?」


看板娘3「え? はい!! ザ・吸血鬼って感じです!!」ビシッ


吸血鬼「そっか、んじゃ行くわ。ありがとな」ダラーン


看板娘3「あ、吸血鬼さん。娘6によろしく」ニコッ


吸血鬼「あ、うん」ニコッ…



看板娘3「(うわっ、気持ち悪ッ!!)」ビクッ




つづく

また投下するかも分かりませんが、ここら辺で終了します。

ありがとうございました。

>>62 メタルギアです、メダルギアって何でしょうね。すいません。

ちょっと投下します。


【武器屋さん】


吸血鬼「よっ」ウィッス


武器屋「あ、領主さん、買い物ですか?」


吸血鬼「うん。何かねえか? 曰く付きで買い手が居ない、みたいなやつ」


武器屋「うーん、じゃあコレですね。捨てても戻って来るんで困ってたんですよ……」ガサゴソ


吸血鬼「じゃあ、それくれよ。安いだろ? 幾ら?」


武器屋「いやいや!! 呪いの武器渡して金貰うなんて出来ませんよ!!
    引き取ってくれるならタダでいいです」ハイ




吸血鬼「おお……随分禍々しい剣だな」ズォォ……


武器屋「ええ、怖くて素手では触れませんよ」ブルッ


吸血鬼「え? オレ素手で持ってるけど大丈夫?」


武器屋「いや、普通の人なら持ったら発狂する筈なんで。領主さんは大丈夫みたいですね」ウン


吸血鬼「そうなんだ。よく迷い無く渡せたな、お前」


武器屋「後は……堕天使の脛当てと終焉の篭手と邪神の胸当て、ですね」ドッサリ



吸血鬼「じゃあ、それもくれよ」



武器屋「分かりました。鎧とかじゃないので服の中に装備可能です」


吸血鬼「ふーん、じゃあ取り敢えず貰ってくわ」


武器屋「あのっ、領主さん」


吸血鬼「どうした? まだ何かあんの?」


武器屋「その魔剣だけは誰にも触らせちゃダメですよ? ホンモノなんで……」


吸血鬼「分かった分かった、気を付ける。じゃあな」ダラーン



武器屋「大丈夫かな……」ハァ




つづく



吸血鬼「魔剣……か。名前でも付けるか」ウン


吸血鬼「ダミアン」


吸血鬼「小暮……白鵬、朝青龍……」


吸血鬼「千代の富士」


吸血鬼「うーん、迷うな」




吸血鬼「エクスカリバーでいいや」




つづく

ここら辺で終了します。ありがとうございます。

レスありがとうございます。ちょっと投下します。



【娘6の家】


吸血鬼「ただいま」ダラリーン


娘6「……え?」


吸血鬼「なんだよ? 文句あんのか?」


娘6「えっ!? い、いえ、凄く似合ってますっ////」カァッ


吸血鬼「ふぅん……」ジーッ



娘6「あ、そ、それより!!」アタフタ



吸血鬼「な、なんだよ。急にデカい声出して」


娘6「あ、すいません。あの……その禍々しい武器防具は一体……」


吸血鬼「ああコレか、処分に困ってるって言うからタダで貰ってきた」フフン


娘6「見るからに装備したら呪われるタイプのやつですよね?」


吸血鬼「オレは大丈夫みたいだな。
    お前は触るなよ? なんか発狂するとか言ってたから」ウン



娘6「怖っ!! なんでそんなの貰って来るんですか!?」プンスカ



吸血鬼「え? だって金が勿体無いだろ? ほら、お釣り3000ゴールド」ハイ


娘6「(何か、複雑な気持ち……)」


娘6「まあ、ありがとうございます」ウン


吸血鬼「なあ、晩飯は?」ダラーン




娘6「あ、今から作ります」タタッ




つづく



吸血鬼「(折角だし装備してみよう……服の上からでいいや。ん? こ、これは!!)」カチャカチャ


吸血鬼「ち、ちょっと娘6!! ちょっと早く来て!!」


娘6「はいはい、何ですか?」タタッ


吸血鬼「どうどう? 似合ってるか?」ワクワク


娘6「某エツィオみたいです。貴族服に胸当てと篭手とか」


吸血鬼「だろ!? でもなあ……残念な事にコレは普通の篭…」シャキン…



娘6「出ましたね。例のブレードが……(しかもダブル)」



吸血鬼「すげえ、すげえよ!! 欲しかったんだよ、コレ!!」キラキラ


娘6「はぁ……良かったですね。でも家では外して下さいね?」


吸血鬼「分かってるって!!
    明日コスプレ屋さん行って某アルタイルの衣装を買って来よう……」ブツブツ…


娘6「(おもちゃ貰った子供みたい……可愛い所もあるんだなぁ)」


吸血鬼「眠れ……安らかに……つってね!!」ニコニコ


娘6「はいはい。もう少しで晩ご飯出来ますから外して下さいね」ハァ


吸血鬼「も、もう少しだけ」キラキラ




娘6「全くもう……」ヤレヤレ



つづく

この辺で終了します。ありがとうございます。

ほんのちょっと投下します。



【娘6の家・深夜】


吸血鬼「(どうすっかなあ……)」モヤモヤ…


吸血鬼「(ほら、オレって基本頼まれたら弱いタイプじゃん?)」


吸血鬼「(オレは優しいからなあ)」


吸血鬼「(しかも強いしな)」


吸血鬼「(そしてカッコいいし)」


吸血鬼「(全く……困ったもんだぜ!!)」


吸血鬼「(………………)」


吸血鬼「(……………………)」




吸血鬼「(…………………………)」スピー



つづく

ここら辺で終了します。ありがとうございます。

何故誤爆したのが分かるんだろう……レスありがとうございます。
ちょっと投下します。



【翌日・お昼】


娘6「それじゃ、またね」


看板娘3「うん、吸血鬼さんによろしく」ニコッ


娘6「あ、うん」ニコッ


【帰り道】


娘6「帰ってお昼御飯作らないと……」


【足下に何か落ちている】


娘6「ん、なんだろうコレ?」ヒョイ


【娘6は不思議な虫眼鏡を拾った!!】


娘6「虫眼鏡……落とし物かな?」ウーン




娘6「取り敢えず家に帰ろ」タタッ



つづく



【娘6の家】


娘6「ただいまー」


吸血鬼「お帰り。腹減った」ダラリーン


娘6「はいはい、少し待ってて下さいね」タタッ


【昼食後】


吸血鬼「なんか眠くなってきた……寝る」ゴロゴロ


娘6「(全くもう……)」


吸血鬼「……………」スピー


娘6「(寝ちゃった。あ、この虫眼鏡……)」ゴソゴソ




娘6「(暇だなあ……)」ジーッ…



【娘6は暇だった!!】


【娘6は不思議な虫眼鏡を通して吸血鬼を見た!!】


パァァァ……


【不思議な虫眼鏡は輝きだした!!】


娘6「えっ? なになに!?」



【不思議な虫眼鏡は吸血鬼の心を映し出す!!】



吸血鬼『帰りてえ……』ダラリーン


吸血鬼『今日のご飯も美味しかったな。次はハンバーグがいいなぁ……』ワクワク


吸血鬼『あ、お隣のおばあちゃん元気かな……』ゴロゴロ…


吸血鬼『キモいって言われた』シュン…


吸血鬼『まだゴロツキ来るし、もう少し居よう……』ウン


娘6「(こんなに考えてくれてたんだ……)」


娘6「ふふっ。本当に不思議で優しい吸血鬼だなぁ」


娘6「よしっ、晩御飯はハンバーグにしよう」ウン




吸血鬼「…………」スピー




つづく

この辺で終了します。ありがとうございます。

レスありがとうございます。ちょっと投下します。



【3日後】


勇者「僕の名は勇者!! この町を支配する吸血鬼とはお前だな!!」


吸血鬼「あの、ちょっと待ってくれます?」


勇者「うん、いいよ」


吸血鬼「なあ、娘6」


娘6「ん?」


吸血鬼「その顔止めろ、腹立つから」


娘6「ん?」


吸血鬼「………」チャキッ



娘6「はい、なんですか?」



吸血鬼「お前さぁ……」


娘6「はい?」


吸血鬼「大丈夫って言ってたよな?」


娘6「うーん……ちょっと分からないですね」


吸血鬼「言ったよな?」チャキッ


娘6「チッ……はい」


吸血鬼「ちょっ、ちょっと待って、何で舌打ちしたの?」



娘6「いや、してないです」



吸血鬼「しただろ!? つーか何でオレが勇者と戦わなきゃならないの!?」


娘6「いや、その血の運命……的な」ホラ



吸血鬼「いやいやいや!! お前が説明すれば戦い避けられるでしょ!?」


娘6「話しましたよ?
  でも、君は洗脳されている!! とか言われて会話は終了でしたけど」ハイ




吸血鬼「そんな優れた機能ねえよ……」



勇者「話しは終わった?」


娘6「あ、はい」


吸血鬼「まだでしょ!? なに言ってんの!?」


娘6「吸血鬼さんなら大丈夫ですって」


吸血鬼「戦うのは決定なんだ」


娘6「あんな世間知らずな小娘、叩きのめしてやれば良いんですよ!!」



吸血鬼「声張って誤魔化そうとしてない?」



娘6「き、来ますよ……」ゴクッ…


吸血鬼「あっ、もう始まってんだ」


勇者「行くぞ、吸血鬼!!」ジャキッ


吸血鬼「こんな可愛い女の子が勇者か……」




吸血鬼「可愛いのに勿体無いなぁ……」ポツリ…



【吸血鬼のお腹に剣が突き刺さった!!】



吸血鬼「ちょっと!! 今の『えっ////』ってなる所じゃないの!?」


勇者「ぼ、僕は可愛いからな、言われなくても分かってるさ////」カァッ


娘6「(照れはするんだ……)」




吸血鬼「人の腹に剣ブッ刺しながら照れられても……
    ちょっ、グリグリしないで!! 痛い、痛いから!!」



勇者「あっ、ごめんっ!!」アタフタ


【勇者は剣を引き抜いた!!】


勇者「あの、大丈夫?」


【吸血鬼の傷はみるみる内に塞がって行く!!】


吸血鬼「まあ、うん。つーかさあ」ジーッ


勇者「な、なにかな////?」


吸血鬼「オレがこの町を支配してるってのは誰から聞いたんだ?」




勇者「この国の王様だよ?
   『兵など出さずとも勇者にやらせれば……ゲッヘッヘ』とか言ってた」ウン



吸血鬼「うん。あのさ、病院行ってアタマ見てもらった方がいいよ? ちゃんとお薬飲んでる?」


娘6「全く……掛ける言葉が見つかりませんね」


勇者「うぅっ…酷い……酷いよぉ」グスッ


娘6「女の子を泣かせるなんて最低ですね」


吸血鬼「今日1日でお前の事3回くらい嫌いになったわ」


娘6「行くんですか?」


吸血鬼「あ、うん。ちょっとザキしてザオリクしてくる」ポキポキッ


娘6「あの……ご飯作って待ってますから」


吸血鬼「じゃあハンバーグがいい」ウン



娘6「はいっ、分かりました」ニコッ




つづく

この辺で終了します。ありがとうございます。

レスありがとうございます。ちょっと投下します。



【娘6の家】


勇者「へぇ、そんな事が……」


娘6「はい、だから吸血鬼さんは町の皆の英雄なんです」ニコッ


勇者「それなのに僕は話しも聞かずに悪者だと決め付けて……」シュン…


娘6「あ、あの、えっと……その王様が勇者様を騙したのがそもそも悪いんであって」アタフタ



勇者「いいよ。僕、あんまり頭良くないし……騙され易いし」シュン…



娘6「(自覚はあるんだ……)」


娘6「ちょっと聞いていいですか?」


勇者「なにかな?」


娘6「今まで1人で旅をして来たんですか?」


勇者「うん、そうだよ」ニコッ


娘6「(大丈夫なのかな? 女の子だし可愛いし、危ないんじゃ……)」


娘6「えっと、大丈夫でした?
   一人旅なんて危険なんじゃないですか?」


勇者「うん。一回山賊に騙されて捕まっちゃって……」


娘6「えっ!? 乱暴されたり……」


勇者「ううん。アジトに連れて行かれる途中で落石とか雷とかで山賊が全滅したんだ」ニコッ



娘6「(怖っ!! 頭に666とかあるんじゃ……いや、神様の守護とかだよね。きっと……)」



勇者「そんなのが何回かあったけど大丈夫だったよ?」


娘6「そ、そうですか」ハハッ


勇者「それより吸血鬼さんに任せて良かったのかな……僕、勇者なのに」ションボリ…


娘6「大丈夫ですよ。吸血鬼さんは強いですから!!」ビシッ


勇者「帰って来たらお礼言わなきゃ。あの、それまで此処に居ても……」


娘6「勿論良いですよ!!」ニコッ


勇者「ホント!? ありがとう!!」ニコッ



娘6「(素直でいい子だなぁ)」



つづく



【道中】


吸血鬼「(めんどくせえ……なんか勢いで来ちゃったけど失敗したなぁ)」ハァ


吸血鬼「(でも、オレは思った)」


吸血鬼「(オレの憧れ、南光太郎なら……きっとこうした筈だと)」ウン


吸血鬼「(実はシャドウムーンの方が好きなのは内緒だ……)」


吸血鬼「(だが、今のオレは怒りの王子バイオライダー)」


吸血鬼「(ん? もうすぐ城か……)」


吸血鬼「(途中の町とかで国王の事について色々聞いてみた)」


吸血鬼「(すると、ある日を境に国王は人が変わったと皆が言ってた)」


吸血鬼「(まさか奴等の魔の手がここまで迫っていたとは……)」


吸血鬼「(やはりゴルゴムの仕業に違いない!!)」




吸血鬼「(あっ、魔剣の名前リボルケインにしようかな……)」



つづく

ここら辺で終了します。ありがとうございます。

レスありがとうございます。ほんのちょっと投下します。



【娘6の家】


勇者「うーん、こっちだ!!」


勇者「やった!! 僕の勝ちだね」ニコッ


娘6「(ババ抜き5回、ポーカー20回したけど一度も勝てない……)」


娘6「(間違い無く神に愛されてる……と、思う)」


勇者「ねえ、次は何する?」ニコニコ


娘6「(なら、どれくらい運が良いか試してみよう)」


娘6「じゃあ、次はコレで勝負しましょう!!」ガサゴソ



【娘6は麻雀牌を取り出した!!】



勇者「あ、麻雀だ。僕負けたこと無いんだよ?」フフン


娘6「じゃあ、始めましょう」ニヤッ


【東一局・親は娘6】


娘6「(これぞ玄人技の真骨頂、ツバメ返し!!)」ヒュッ


ガラガラガラッ……


【娘6は失敗してしまった!!】


娘6「………………」


勇者「あっ、崩れちゃったね。積み直さないと……」カチャカチャ


娘6「……あの、勇者様」


勇者「ん? どうしたの?」キョトン


娘6「お出かけしましょう」


勇者「え? うん、いいよ」ニコッ



娘6「(魅入られてる……神に!!)」



つづく

この辺で終了します。ありがとうございます。

レスありがとうございます。~?
ほんのちょっと投下します。

ちょっとすいません。~



【砂漠の国・城】


吸血鬼「(人の気配が無えな……やっぱ魔物が支配してんのか?)」


???「アンタが噂の吸血鬼?」


吸血鬼「誰だお前?」


???「アタシは魔女、ワケあってこの城に来たの」


吸血鬼「ふーん、色々知ってそうだな」


魔女「まぁね、この城の人間は皆地下牢に幽閉されてる」


魔女「ホンモノの王もそこにいるわ」



吸血鬼「じゃあニセモノ倒せば済むな……さっさと終わらせよ」ウン



魔女「なんで?」


吸血鬼「あ?」


魔女「なんでそこまでするの? アンタには関係無いじゃない」


吸血鬼「まぁな、でも勇者がアホの子だから仕方無く」


魔女「ホントにそれだけ?」


吸血鬼「……何が言いてぇんだよ?」


魔女「アンタ自身は何を考えてココに来たの?」



吸血鬼「オレが嫌だから。気に入らねえんだよ、こういうの」




吸血鬼「それに……」


魔女「それに?」


吸血鬼「これ以上、誰かの涙を見たくない。皆に笑顔でいて欲しいんだよ」ニコッ


魔女「~~~~~ッ/////」カァッ


魔女「あ、あっそ!! ま、まあ頑張れば? アタシはもう行くから。んじゃね!!」バシュッ


吸血鬼「あっ、行っちまった。さて、オレも行くか」スタスタ…


吸血鬼「(うん。やっぱクウガ、五代雄介も良いよな……一条さんもカッコいいし)」




吸血鬼「見てて下さい!! オレの……変身!! つってね!!」ニコニコ




つづく

夜に投下するかも分かりませんがここら辺で終了します。ありがとうございます。

ちょっと投下します。



【砂漠の国・城】


吸血鬼「来たぞ馬鹿野郎!!」ドン


偽国王「勇者め、やられたか……使えん奴だ」


吸血鬼「黙れ、今すぐぶちのめしてやる。覚悟しろ」ポキポキッ


偽国王「ゲヘッ、ゲヘヘッ」ゴッ



【なんと、偽国王はボストロールだった!!】



ボス「さあ掛かって来ッ


吸血鬼「リボルケイン!!」


【吸血鬼は魔剣・リボルケインを突き刺した!!】


ボス「グッハァッ!!」


吸血鬼「メギドラオン」ボソッ


ドガーン!!!


【吸血鬼はボストロールを倒した!!】


吸血鬼「レイズ」


パァァァッ


ボス「ううっ……何故だ?」


吸血鬼「ちょっと聞くの忘れた。誰も殺してねえだろうな?」ギロッ



ボス「こ、殺してねえ!! 本当だ!!」



吸血鬼「なら仲間連れて出てけ」


ボス「ゲヘヘッ!! あ、ありがとうございます!!」ペコッ


ボス「(ゲヘヘッ!! 背中ががら空きだぜ!!)」


【ボストロールは吸血鬼に襲いかかった!!】


ボス「なッ!? 躱した!?」


吸血鬼「リボルケイン!!」


【吸血鬼は再度、魔剣・リボルケインを突き刺した!!】


ボス「ウギャアアアッ!!!」


吸血鬼「メギドラオン」ボソッ



ドガーン!!!



吸血鬼「………アレイズ」


パァァァッ


ボス「な、なんで?」


吸血鬼「うるせえ!! もう二度とこんな真似すんな!! 分かったな!!」


ボス「(こんなに優しくされたのは初めてだ。
    まあ、2回殺されたけど……でもこの人、吸血鬼さんはすげぇ)」


ボス「分かりました!! オレ、心入れ替えて生きて行きます!!」


吸血鬼「おう、じゃあな」


ボス「(くぅぅっ、痺れるぜ!! コレが本物の漢ってヤツか!!)」


ボス「では、失礼します!!」ペコッ



【ボストロールは礼儀正しく去って行った!!】



吸血鬼「………………」


【吸血鬼は魔剣・リボルケインを鞘に仕舞おうとした!!】


吸血鬼「いてっ……」


【吸血鬼は魔剣・リボルケインで指をちょっと切ってしまった!!】


吸血鬼「オレに牙を剥くとは……」




吸血鬼「やっぱダミアンにしようかな……」




つづく



【コスプレ屋さん】


看板娘3「えぇ、絶対コッチの方が似合うよ!!」


勇者「そ、そうかな////」


娘6「ちょっと!! 勇者様にピクシーの衣装着せようとしないでよ!!」


看板娘3「うっさいなあ。ヨモツイクサの衣装でも着てれば?」ケッ


娘6「あ? ふざけんなよ」イラッ


看板娘3「全く仕方無いなあ。じゃあコレとか……」ハイ


娘6「なんでマハカーラ!? ティターニアとかあるでしょ!!」



勇者「あっ、ティターニアの可愛いなぁ……」ジーッ



看板娘3「着てみる? 絶対似合うよ!!」ハイ


勇者「ありがとう!! ちょっと着替えて来るね?」タタッ


娘6「優しくていい子だよね。勇者様」


看板娘3「うん。そもそも女の子だと思ってなかったし」


看板娘3「あ、そうだ」ガサゴソ


看板娘3「コレ着たら?」ハイ




娘6「メタトロンかぁ……」




つづく

ここら辺で終了します。ありがとうございます。
今更ながらこんな好き勝手やっていいのか不安になってきました。

ありがたいです。ほんのちょっと投下します。



【娘6の家】


吸血鬼「一旦、ただいま」ダラリーン


勇者「あ、お帰りなさい」ニコッ


吸血鬼「何でティターニアとメタトロンがいるんだよ……カオスだな」


娘6「うふぁくしゃべれないでふ」


吸血鬼「…………」


吸血鬼「おいティターニア、ちょっと来い」


勇者「あ、はい」タタッ


吸血鬼「メタトロン、ちょっと行ってくる。すぐ帰って来る」


娘6「むっ、むぅ……」グイグイ…ポンッ



娘6「はいっ、行ってらっしゃい」ニコッ



【城・地下牢】


吸血鬼「ほら、お前が解放しろ」


勇者「えっ? でも僕は何もしてないし、吸血鬼さんが頑張って……」シュン…


吸血鬼「いいんだよ。ほら、行ってこい」ポンッ


勇者「一緒じゃなきゃ……嫌だ」グイッ



吸血鬼「ガキかよ。全く、分かったよ」ハァ



【解放後】


国王「助かりました!! ありがとうございます!!」ペコッ


女王「城の皆も無事で何よりです……勇者様、本当にありがとうございます」ペコッ


吸血鬼「いや、勇者はこっ


国王「明日、宴を催しますので是非来て頂きたい。そちらの……」


勇者「あ、僕が勇者でこの人は……


吸血鬼「あ、オレは勇者に倒され改心した優しい吸血鬼です」


国王「ほぉ、吸血鬼を従えるとは流石勇者様ですな」ハハッ


勇者「……………」ムゥ…


女王「まあ、随分可愛い勇者様ですこと」ウフフ


吸血鬼「……じゃあ、明日来ますんで」スタスタ…



勇者「あっ……では、失礼します」ペコッ



【城・廊下】


勇者「なんであんな嘘吐くの!? 僕は何もしてないのに……」グスッ


吸血鬼「泣くな。大体、吸血鬼なんかが仲間だったらアイツ等絶対嫌な顔すんだろ?」ダラーン


勇者「でも吸血鬼さんは


吸血鬼「うっせえ、腹減ってんだ。早く帰るぞ」スタスタ…


勇者「(強くてとっても優しい吸血鬼なのに……こんなの嫌だよ)」




勇者「(よし、帰ったら娘6ちゃんに相談しよう……)」ウン




つづく……

この辺で終了します。ありがとうございます。

ちょろかわ
ティターニアとかメタトロンって元ネタなんぞ

>>150 女神転生です。
レスありがとうございます。ほんのちょっと投下します。



【娘6の家・深夜】


父6「らむ……だっちゃ」スピー


吸血鬼「いい……センスだ」スピー


娘6「そっか……」


勇者「でも、話したって分かってもらえないよね……」ショボン…


娘6「前にも話したけどね? この町の人達は吸血鬼さんに感謝してるんだ」


勇者「……うん」


娘6「でも吸血鬼さんはいつか帰っちゃうから」ショボン…


勇者「……………」


娘6「だから、一緒に居られるうちに……
   私達だけでも吸血鬼さんに何か出来ればいいなって思うんだ……」



娘6「それに、勇者ちゃんだってずっと此処には居られないでしょ?」グスッ…


勇者「……うん」


娘6「えへへっ、何かさみしくなっちゃったね?」


勇者「娘6ちゃんは……」


娘6「私は大丈夫……またいつもの暮らしに戻る……だけ、だから……」


娘6「だから………私は平気だよ?」


勇者「(娘6ちゃん……でも、そうだよね。
    吸血鬼さんも僕も、ずっとこの町には居られない……)」


娘6「もう寝よ? 明日はお城に行くんでしょ?」ニコッ


勇者「(仕方無い……よね)」


勇者「うん……じゃあ、おやすみなさい」



娘6「うんっ。お休みなさい」



つづく……

この辺で終了します。ありがとうございます。

レスありがとうございます。ほんのちょっと投下します。



【翌日・早朝】【娘6の家】


娘6「うーん、朝かぁ……」シパシパ


父6「月に……お仕置き」スピー


勇者「かぁめぇはぁ……」スピー


娘6「あれ……吸血鬼さん?」キョロキョロ



【娘6はテーブルの上に手紙を見つけた】



娘6「……………」スッ


【娘6は手紙を開いた】


【世話になったな、ハンバーグ美味しかったぞ。


 お父さんと元気で暮らせ、じゃあな。


                 吸血鬼より】


娘6「……えっ? 嘘……そんな」ペタン


娘6「まだ何も……グスッ…お返ししてないっ……のに」


娘6「……こんなの、嫌だよ」



【この日、吸血鬼は町から姿を消した】




つづく……

この辺で終了します。ありがとうございます。

ほんのちょっと投下します。

レスありがとうございます。ほんのちょっと投下します。



吸血鬼「ルーラで帰れねえし……どうすっかな」


【ベヒーモスが現れた!!】


吸血鬼「至高の魔弾」


キィィン……ドギャン!!


【ベヒーモスを倒した!!】


吸血鬼「つーかオレん家って何処にあるんだ?」


【キマイラが現れた!!】


吸血鬼「えっと……夢幻闘舞」


【キマイラを倒した!!】



吸血鬼「取り敢えず魔界だよな……」




つづく!!

相変わらずダラダラ進みます。ありがとうございました。

レスありがとうございます。遅れてすいません。
ちょっと投下します。



【砂漠の国・城】


国王「勇者様が魔物を打ち倒し、我々は救われた!!」


国王「皆、思う存分楽しんでくれ!!」



娘6「(勇者ちゃんが気分転換にって誘ってくれて勢いで来ちゃったけど、
    私なんかが来ても良いのかな? 貴族の人ばっかりだし)」ハァ


娘6「(勇者ちゃん、泣いてたな……
    吸血鬼さんにお別れの挨拶も、ありがとうも言えなかった。
    今、何処に居るんだろう? って言うかお家は何処にあるのかな?)」ウーン


勇者「娘6ちゃん。やっぱり迷惑だったかな?」ショボン



娘6「えっ!? ううん!! 父さんと看板娘3も喜んでるみたいだし」チラッ



父6「踊・り・子・ちゃんっ」サワッ


踊り子「きゃあっ!! もうっ、どこ触ってるのぉ?」プンプン


看板娘3「あっ、ごめーん。頭ハネでーす」タンッ


貴族14「な、なにっ!? そんなノミ手で私の倍満が……」ガクッ


看板娘3「さっさと金出しな」ホレホレ


貴族7「くぅっ!! もう一度勝負だ!! 次は負けんぞ!!」



看板娘3「(うっへっへ。有り金全部置いてって貰うぜぇ)」ニヤニヤ




勇者「看板娘3ちゃん、凄い顔してるね?」


娘6「意地汚さが滲み出てるよね」ウン


勇者「ねえ、娘6ちゃん」


娘6「ん? どうしたの?」


勇者「吸血鬼さんを探しに行こう」



娘6「………えっ?」



勇者「僕と一緒に旅をして吸血鬼さんを探すんだ……それで、えっと」アタフタ


娘6「勇者ちゃん、そう言ってくれるのはすっごく嬉しいよ。本当だよ? 
  けど、私なんて足手まといになるだけだからダメだよ」ニコッ


勇者「(僕は娘6ちゃんのそんな辛そうな笑顔見たくない。
    旅に出てから初めて出来た友達……僕にだって何か出来る事がある筈なんだ)」


勇者「(勇者としてじゃなく。娘6ちゃんの友達として)」



ドガァァンッ!!!



娘6「きゃっ!! な、なにっ!?」




勇者「爆発っ!? 娘6ちゃん、大丈夫!? 破片で怪我してない!?」


娘6「う、うん。でも何が……!?」



???「もう吸血鬼は居ねえ!! 馬鹿勇者なんざ恐れる事はねえ!!」



???「お前ら!! やっちまえ!!!」



???「「「おうっ!!」」」





つづく……


ここら辺で終了します。ありがとうございました。

レスありがとうございます。ほんのちょっと投下します。



吸血鬼「で? 何でお前がここに居るわけ?」


魔女「ひ、暇潰しよ!! アンタが気になるから来ただけよ!!」モジモジ


吸血鬼「うん? なにお前、オレの事好きなの?」


魔女「そそそんなんじゃないわよ!! なに勘違いしてんの!? キモいんだけど!!」ウガァ


吸血鬼「……えっ?」


魔女「な、なによ?」


吸血鬼「キモいとか、言うなよ……」


魔女「えっ、あのっ、ごめんね?」



吸血鬼「……うん」ショボン




つづく!!

ここで終了します。ありがとうございます。

レスありがとうございます。ちょっと投下します。



魔女「ねえ、ホントにこんなトコでするの?」


吸血鬼「お前が何でもするって言ったんじゃねえか」


魔女「だ、だけど人に見られ……あっ///」ビクン


吸血鬼「興奮してるくせに」ニヤ


魔女「そ、そんなことっ……んっ///」


吸血鬼「あ、そう。じゃあ止めるわ」スッ



魔女「えっ……」



吸血鬼「止めて欲しいんだろ?」


魔女「……て欲しい」


吸血鬼「はっきり言えよ」


魔女「(あっ/// スッゴい見られてる……)」キュン


吸血鬼「言わないな


魔女「ま、待って!! 言う、言うから……」


吸血鬼「……………」


魔女「して……アタシにえっちなコトして下さい。お願い……します」


吸血鬼「ああ、いいぜ」ガシッ



魔女「あんっ///」ゾクゾクッ



魔女「(なんてコトに……なったりして////)」ポーッ


魔女「あの、さっきはゴメンね? 何でもするから許して?」


魔女「(言っちゃった……どどどうしよう)」ドキドキ




魔女「ねえ聞いてる……って、いない!!」




つづく!!

どうやらエロは書けないみたいです。ありがとうごさいました。

今までで一番反応早いのがエロだなんて……
ちょっとエロ勉強します。ありがとうごさいました。

ちょっと投下します。



【魔女妄想中の出来事】



???「おーい!! 吸血鬼さーん!!」ダダダッ


吸血鬼「ん? 誰だよ、お前」


???「あ、すんません!!」ボンッ



吸血鬼「あぁ、偽国王か。何だよ血相変えて。
    まあ緑色だし顔色は悪そうだけど」ウン



ボス「そんな事はいいんですよ!! 大変なんですって!!」


吸血鬼「つーか足速くない? トロールって素早さ低いもんじゃないの?」


ボス「いやいや、頑張れば意外と何とかなるもんですよ」


吸血鬼「そうなの?」



ボス「まあ小さい頃から走り込み欠かさなかったんで」ハイ



吸血鬼「へえ、メタルスライムより速いんじゃねえの?」


ボス「流石にそこまでじゃないっすよ」ハハッ


吸血鬼「で? 何が大変なわけ?」


ボス「ああっ、そうでした!!
   吸血鬼さんがザキしてザオリクした領主の部下や、町で悪さした奴等がいたでしょう?」


吸血鬼「ああ、うん」


ボス「奴等が手を組んで城を襲ったみたいなんです!!」



吸血鬼「ふーん。まあ、勇者いるし大丈夫だろ? ちょっと頭に問題あるけど」ウン



ボス「それが……」


吸血鬼「なんだよ? まだ何かあんの?」ダラーン


ボス「城には吸血鬼さんが世話になった親子もいるみたいっす。それでも助けに行かないん


吸血鬼「仲間になれ」


ボス「えっ?」


吸血鬼「いいから」


ボス「あ、はい!! 宜しくお願いします!!」ペコッ




【礼儀正しいボストロールが仲間になった!!】



ボス「吸血鬼さん、どうやって城に?」


吸血鬼「ルーラで行く。仲間なら一緒に行けんだろ?」


ボス「ああ、なるほど!!」


吸血鬼「ほら、行くぞ」ゴゴゴッ


ボス「う、うっす!!」ビシッ


ボス「(吸血鬼さんは冷静な風を装っちゃあいるが、完全にキレてるぜ……
    凄まじい魔力の波動がビシビシ伝わってくる。オレと戦った時とは桁が違う!!)」


吸血鬼「……待ってろ娘6。今行くからな」ボソッ



ボス「(かっ、かっちょえええッッ!!!)」





つづく!!

この辺で終了します。ありがとうごさいました。

レスありがとうございます。ちょっと投下します。



【砂漠の国・城】



勇者「くっ!!」


ならず者13「ひゃはは!! 悪人だろうが人は殺せねえってか? 流石勇者様だな。オラァ!!」


【勇者の腹にならず者13の回し蹴りが炸裂した!!】


勇者「うぐッ!!」


ならず者13「とんだ甘ちゃんだな。そんなんじゃ誰も救えやしねえぜ?」



勇者「うっ、うぅっ……」ガクンッ



娘6「勇者ちゃん!!」


ならず者28「うるせぇ!!」


【娘6にならず者28の平手打ち!!】


娘6「きゃっ!!」ドサッ


看板娘3「娘6!! 大丈夫!?」



ならず者28「チッ、テメエもうるせぇんだよ!!」グッ



勇者「やめろっ!! このっ!!」ダッ


【勇者はならず者28に斬り掛かった!!】


用心棒17「おっと、いいのか? 人質がいるのを忘れたか?」ニヤニヤ


国王・女王「ゆ、勇者様……」ブルブル


【勇者は剣を振り下ろせない……】


娘6「勇者ちゃん……」



勇者「うぅっ……」グスッ



父6「うおおぉぉ!!」ダダダッ


【不意を突いて父6が用心棒17に突進する!!】


用心棒17「なっ!?」


【国王と女王を人質に取っていた用心棒17を突き飛ばした!!】


父6「早く逃げて下さい!!」


国王「す、すまぬ」ダダッ



女王「あ、ありがとうございますっ」タタッ



用心棒17「この野郎ッッ!!」


【用心棒17は父6に剣を突き刺した!!】


父6「ぐあぁっ!!」


娘6「父さん!!」


父6「あっ、うぅっ……娘6…」バタッ




【父6は死んでしまった……】



娘6「父さん!!!」ダッ


看板娘3「娘6!! ダメだよ!!」ガシッ


娘6「離して!! 父さんが、父さんがぁ!!」


ならず者13「チッ、まあいい。勇者は弱ってる。やっちまえ」


ならず者達「おうっ!!」チャキ


勇者「はぁっ…うっ」ガクガクッ




【勇者は立ち上がる事が出来ない!!】



娘6「……さん」ポツリ


ならず者13「はあ?」


娘6「……吸血鬼さん、助けて」グスッ


ならず者13「ぎゃはははっ!! バーカ!! 来るわけねえっつーの!!」




















吸血鬼「おい馬鹿共、殺される準備は出来てるか?」




つづく

この辺で終了します。ありがとうございました。



ならず者13「ななななんで!? なんで居るんだよ!!」


吸血鬼「黙れ。あと『動くな』」ゴォッ


ならず者達「ひぃッ!!」ビクッ


【吸血鬼の一言でならず者達はピタリと止まった!!】


ボス「(これは魔法でもなんでもない。
    この世の生物は自分より上位の生物には本能的に逆らえない、そう聞いた事がある……)」


娘6「グスッ…吸血鬼さん……来てくれたんですね」ギュッ



吸血鬼「おうっ、大丈夫か?」ナデナデ



娘6「グスッ…はい。でも、父さんが」


吸血鬼「ああ、分かってる」


吸血鬼「アレイズ」


【父6は生き返った】


父6「うっ…あれ? 吸血鬼くん?
  ああ……どうやらまた生き返らせてくれたようだね」




吸血鬼「あんまり無理しないで下さい。娘6が泣いてます」



父6「……ああ、そうだね」


娘6「父さん!!」ギュッ


父6「娘6、済まないな」ギュッ


娘6「もう無茶しないでね」グスッ




父6「ああ、分かったよ」ナデナデ




勇者「あ、あの、吸血鬼さん。ごめん…なさい」グスッ


吸血鬼「謝んな。あと泣くな」ポンッ


【勇者は傷だらけだ……】


吸血鬼「ベホマ」


【勇者の傷が塞がっていく】


勇者「うっ、うわぁぁん!! 怖かった……怖かったよぉ」ギュッ


吸血鬼「お前はホントに泣き虫だな……」ナデナデ



勇者「(吸血鬼さん、あったかい……)」ギュウ



吸血鬼「でも、もう大丈夫だ」スッ


勇者「あっ……はいっ!!」ニコッ


吸血鬼「おい、看板娘3」


看板娘3「えっ? あ、はい?」


吸血鬼「娘6とお父さんと勇者連れて町に帰れ。オレはちょっとやることあるから」


看板娘3「あ、うん。分かった」




【娘6と勇者達は城を去って行った】



ボス「吸血鬼さん、コイツ等どうします?」


ならず者達「……!!!」ビクッ


吸血鬼「お前が引き取ってくんねぇか? めんどくせぇだろうけどさ」


ならず者達「………」ホッ


ボス「それで、いいんですか?」


吸血鬼「あっ、その前に……」ゴゴゴッ


ならず者「………!!?」ゾクッ





吸血鬼「取り敢えず何回か死んどけ」ズォォ…



【???回終了】



吸血鬼「ふうっ、この辺でいいや」


ならず者達「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」


ボス「(うわぁ……オレがやられた事なんて蚊に刺された程度だったんだな)」


吸血鬼「んじゃ、頼むわ。悪いな面倒事押し付けちまって」


ボス「いや、全然大丈夫ッスよ」


吸血鬼「まあ、なんだ……ありがとな」ポリポリ


ボス「えっ!! いやいや、礼なんてそんな」ペコペコッ


ボス「(結局殺しはしなかった。根は優しいんだろうな……
    上位の魔族なんて冷酷な奴等ばっかだと思ってたけど、吸血鬼さんは違う。
    オレもこんな風に強く、優しく? なりてえなあ)」


吸血鬼「んじゃ、もう行くわ。じゃあな」スタスタ…



ボス「はい、お疲れ様でした!!」




つづく

次回からダラダラします。ありがとうこざいました。

次回からダラダラします。ありがとうございました。

レスありがとうございます。ちょっと投下します。



【帰り道】



勇者「(僕は弱い。戦うのなんて嫌いだし出来れば魔物だって……)」


娘6「勇者ちゃん? どうしたの?」


勇者「娘6ちゃん、守れなくてごめん。勇者なのに何も出来なかった……
   ううん、違う。やろうとしなかったんだ」グスッ


娘6「勇者ちゃん」ギュッ



勇者「ふあっ?」



娘6「勇者だから人を救うとか、戦わなきゃダメだとか、そんなの誰が決めたの?」


勇者「えっ? で、でも僕は


娘6「誰かを守る事は凄い事だと思うよ? でもね、私のお父さんみたいに死んじゃったらどうするの?
   家族は、友達はどうすればいいの?」グスッ




勇者「あっ……」



娘6「ねぇ、勇者ちゃん。一つだけお願いがあるんだ」


勇者「うん」


娘6「戦うなら、守りたいなら、誰も心配する事が無くなるくらいスッゴく強くなって……」ギュッ


勇者「……!!」


娘6「さっきと言ってること全然違うよね……滅茶苦茶なこと言ってごめ




勇者「ううん、大丈夫。なんか、上手く言えないけど……分かるから」ギュッ



父6「死んだ体で話が進んでたけど、生きてるからね?」


看板娘3「でも死んだのは事実だし、あんまり心配かけちゃダメっすよ?」


父6「ああ、そうだね」ショボン


看板娘3「つーか実際お父さんが目の前で刺し殺されたらアタマおかしくなりますよ?」


父6「うっ、申し訳無い」


看板娘3「後でちゃんと謝れよ?」



父6「(あれ? タメ口になっちゃったぞ?)」



看板娘3「ワケ分かんない内に吸血鬼さんが来てパパッと生き返ったからいいものの……
     少しは考えろよ。馬鹿じゃねぇの?」


父6「(そして段々辛辣になってきてる)」


看板娘3「おい、聞いてんのか? あんま娘6に心配かけんなって言ってんだよ」


父6「はい、聞いてます。もう無茶はしません。ホントすいません」


看板娘3「娘6がかわいそうだろ……」


父6「(……!! 看板娘3ちゃん、そこまで娘6を……)」




看板娘3「あぁ、イライラする。貴族共め、金置いてかないで逃げやがって」





父6「台無しだよ!!」




つづく

この辺で終了します。次回はちゃんとダラダラします。ありがとうございました。

レスありがとうございます。ほんのちょっと投下します。


【数日後・砂漠】



勇者「ギガスラッシュッ!!!」


ズギャァァンッッ!!!


勇者「吸血鬼さん、どうですか!?」


吸血鬼「え? うん、いいんじゃねえの」


勇者「一通り魔法も覚えたし、そろそろ大丈夫かな……」ウーン




吸血鬼「はぁ、何でオレがこんな……」ダラリーン



【回想・娘6の家】


吸血鬼「わりぃ、また少し世話にな


勇者「吸血鬼さん、僕に闘い方を教えて下さい!!」


吸血鬼「は?」



【回想終了】



吸血鬼「なあ、もういいだろ? もうどんな奴が来ようが指先一つで消し炭に出来るよ?」


勇者「ホントですか!?」キラキラ


吸血鬼「大丈夫大丈夫。お前は最早歩く兵器だから」ウン


勇者「えへへっ////」


ズンッ!!!


吸血鬼「ゲホッ…ゴホッ、なんだ?」


勇者「ゲホッ…うぅ、砂が目に…」ウルウル




魔女「 見 つ け た 」




つづく



吸血鬼「え、なに? 瞳が危ない感じで夜も眠れない感じだけど」


魔女「その子は誰?」ズォォ…


勇者「吸血鬼さーん、目に砂が入って痛いです」ゴシゴシ


吸血鬼「あっ、擦るな馬鹿。水で洗い流さねえと……」



魔女「……ねえ」



吸血鬼「ほら目開けろ。あと水筒よこせ」ホラ


勇者「あっ、はい」スッ


バシャバシャ……


勇者「あ、取れた」パチパチ


吸血鬼「んじゃ、帰るか」ダラリーン


勇者「はいっ!!」ニコッ



魔女「無視しないでよぉ……」ポツン




つづく!!

この辺で終了します。ありがとうございました。



【娘6の家】


勇者「娘6ちゃん、大変だよ!!」


娘6「あっ、お帰りー。
   勇者ちゃん、お昼ご飯出来てるから一緒に食べよう?」


勇者「あっ、ハンバーグだ!! いただきまーす」


娘6「はーい。ってあれっ? 吸血鬼さんは?」


勇者「なんか変な女の人に攫われちゃったんだ」モグモグ


娘6「あっ、そうなんだ。ハンバーグ美味しい?」




勇者「スッゴく美味しい!!」モグモグ




つづく!!

レスありがとうございます。この辺で終了します。次回から勇者と娘6の壮大な冒険が始まります。



こうして旅に出た二人はなんやかんやで魔界に辿り着き、魔女の家を突き止めた。


だが、そこに吸血鬼は居なかった……


勇者「あの、吸血鬼さんはどこに?」


魔女「どうしても助けなければならない人がいる。そう、言っていたわ。
   あんな顔して頼まれたら断れるワケないじゃない……」


勇者「(助けたい人って誰だろう……)」


娘6「勇者ちゃん、吸血鬼さんの家を探してお父さんかお母さんに聞いてみよう?
   家族なら何か知っているかも……」




勇者「娘6ちゃん……うん、そうだね」




【吸血鬼の家】


コンコンッ


吸血鬼ママ「あら、誰かしら?」


ガチャ


勇者「あっ、こんにちは。あの、吸血鬼さんが何処に行ったか分かりますか?」


吸血鬼ママ「え?」


娘6「私達、吸血鬼さんを探してるんです。些細な事でもいいので何か……」


吸血鬼ママ「えぇっと、ウチの馬鹿なら部屋にいるけど、お友達か何か?」


勇者「は?」



娘6「えっ?」



【吸血鬼の部屋】



吸血鬼「待ってろ菜?子……今、助けてやる!!」クワッ


吸血鬼「生?目、お前は許さん。自慢のヨシツネで切り刻んでやんよ」カチカチ


コンコンッ…




吸血鬼「(母ちゃんか? まあいいや、無視だ無視)」





ドンッ!! ガンガン!!


吸血鬼「なんだよ!! うっせ


娘6「おい、何が菜々子だ、バカ野郎……」ゴゴゴ


吸血鬼「あれ? なんでいんの?」


娘6「捜しに来たからに決まってるでしょ!! 勇者ちゃんも来てるんですよ!?」グワッ


吸血鬼「あ、そうなの? 取り敢えずそこら辺座っててくれる? もう少しで終わるから」


娘6「あ、はい」チョコン



娘6「(部屋が綺麗だ……凄く意外。それに吸血鬼さんの部屋、何かいい匂いがする)」クンクン




【アルバム鑑賞中】


吸血鬼ママ「勇者ちゃん、コレなんて可愛いでしょ?」


勇者「すっごい可愛いです!! えっとこれは……」


吸血鬼ママ「ああ、コレは7歳の誕生日」ウン


勇者「なんか……吸血鬼さんはお母さん似ですね?」




吸血鬼ママ「でしょ? 旦那も私に似て良かったって泣いてたわよ」クスクス



勇者「あの、吸血鬼さんのお父さんって怖いんですか?」


吸血鬼ママ「怖いのは顔だけ。基本優しくて滅多に怒らないし」ウン


勇者「じゃあ吸血鬼さんは何で砂漠に?
   娘6ちゃんに聞いた話しによると、部屋でゴロゴロしてたらお父さんに飛ばされたって……」


吸血鬼ママ「そんな事してないわよ? あの馬鹿、魔王倒すって出て行ってそのまま帰って来なかったの」


勇者「魔王を倒す!? 何で魔界に住む吸血鬼さんが!?」




吸血鬼ママ「えっとね、魔王って言うのは魔界で一番強い奴がなるって決まりだったんだけど。
      息子が倒すって言った魔王は余りに酷くてね」



勇者「あの、『酷い』って?」


吸血鬼ママ「手当たり次第に魔界の女に手を出してね、その話しを聞いた息子が『タマ切り落とす』って。
      どれだけ偉い人でも悪い事してたら、それは悪い事だと体に教えなさいって言って育てたもんだから」


勇者「……なる程。あの、それから魔王とは……」


吸血鬼ママ「うん、倒したみたいよ?」


勇者「えっ!? じゃあさっきの話からすると吸血鬼さんが魔王になるんじゃ?」




吸血鬼ママ「そうね、だから逃げたんじゃない?」



勇者「面倒だから……とか?」


吸血鬼ママ「そう!! 正にそれよ!! そのせいで近所のママさん達から質問責めにあったんだから!!」


勇者「じゃあ今、魔王は居ないんですか?」


吸血鬼ママ「代理でウチの旦那がやってるわ。もう強さだけの魔王には誰も付いて来ない……とか言ってたわね」


勇者「でも強くないと……」



吸血鬼ママ「今までは『それ』で保ってたのよ。
      でも魔界の皆が求めるのは何も争いだけじゃない、ウチの息子みたなのも居るわけだしね」



勇者「……はい。僕は魔界って悪い奴ばっかりだと思ってました。
   でも、吸血鬼ママさんと話してるとなんか優しい感じです」


吸血鬼ママ「ふふっ、ありがとう。ところで……」ジーッ


勇者「な、なんですか?」


吸血鬼ママ「あんな馬鹿を追いかけて魔界に来るなんて……もしかして」




勇者「ち、違います!! 僕はただ吸血鬼さんにお礼が言いたくて!! 別に好きだとか言うのとは違います!!」



吸血鬼ママ「いいの?」


勇者「えっ?」


吸血鬼ママ「自分の息子の事だからムズ痒い感じだけど、伝えたい事は話さなければ伝わらないわ。
      後悔しないようにして欲しいのよ。勇者ちゃんは素直でいい子だから」ナデナデ


勇者「後悔……か。吸血鬼ママさん……僕、伝えます!!」


吸血鬼ママ「ええ、頑張りなさい」ニコッ


勇者「はいっ」ニコッ




吸血鬼ママ「(本当に、単純で可愛いわぁ……)」ナデナデ



【吸血鬼の部屋】



吸血鬼「と、言うワケだ」


娘6「魔王倒しちゃったんですね。魔界の女性の為に……」


吸血鬼「とうだ? 見直したろ?」


娘6「ジャージ姿で言われても……」


吸血鬼「あのなあ、これは初代魔王が使っていたと言う伝説のジャー


娘6「あのっ、吸血鬼さん!!」




吸血鬼「ん? なに?」



娘6「私は吸血鬼さんが


ガチャ!!


勇者「吸血鬼さん!!」


吸血鬼「うるさっ!! つーかノックしろよ!!」


勇者「あ、ごめんなさい」ショボン


吸血鬼「で、なに?」





勇者「僕、吸血鬼さんが……」





















娘6「私が出会ったのは、恋の好敵手(ライバル)でした」






















吸血鬼「なんか古くない?」


娘6「いいんですっ////」ガァ


勇者「おしまい!!」



吸血鬼「締めちゃったよ……」





終わり

これで終了です。ありがとうございました。感想などあればよろしくおねがいします。

















娘6「私が出会ったのは、恋の好敵手(ライバル)でした」

























吸血鬼「なんか古くない?」


娘6「いいんですっ////」ガァ


勇者「おしまい!!」



吸血鬼「締めちゃった。魔女とか何だったんだよ……」





終わり



【魔女の部屋】


魔女「アイツは今、ドコにいるんだろ? 小さい女の子が攫われたとか言ってたわよね」ゴロン


魔女「んーっと、名前は確か……」ウーン


魔女「あっ、そうだそうだ!! 堂島菜々子……で、検索」カチカチ


魔女「ははっ…何やってんだろ、アタシ……ん?」





魔女「あの野郎!! 騙しやがったな!!」ガンッ





終わり

レスありがとうございます。嬉しいです。ありがとうございました。

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